31 – 伝道
これらは全能の神の聖なる言葉です。
私たちは人間の言葉には興味がありません。
神を愛する人なら誰でも...神は次のように言われています。 伝道.
これらは全能の神の聖なる言葉です。
私たちは人間の言葉には興味がありません。
神を愛する人なら誰でも...神は次のように言われています。 伝道.
しかし、 信 しん じたことのない 者 もの を、どうして 呼 よ び 求 もと めることがあろうか。 聞 き いたことのない 者 もの を、どうして 信 しん じることがあろうか。 宣 の べ 伝 つた える 者 もの がいなくては、どうして 聞 き くことがあろうか。 つかわされなくては、どうして 宣 の べ 伝 つた えることがあろうか。「ああ、 麗 うるわ しいかな、 良 よ きおとずれを 告 つ げる 者 もの の 足 あし は」と 書 か いてあるとおりである。
”わたしたちは、 救 すく われる 者 もの にとっても 滅 ほろ びる 者 もの にとっても、 神 かみ に 対 たい するキリストのかおりである。 後者 こうしゃ にとっては、 死 し から 死 し に 至 いた らせるかおりであり、 前者 ぜんしゃ にとっては、いのちからいのちに 至 いた らせるかおりである。いったい、このような 任務 にんむ に、だれが 耐 た え 得 え ようか。
”もしあなたがたを 迎 むか えもせず、またあなたがたの 言葉 ことば を 聞 き きもしない 人 ひと があれば、その 家 いえ や 町 まち を 立 た ち 去 さ る 時 とき に、 足 あし のちりを 払 はら い 落 おと しなさい。 あなたがたによく 言 い っておく。さばきの 日 ひ には、ソドム、ゴモラの 地 ち の 方 ほう が、その 町 まち よりは 耐 た えやすいであろう。
”地 ち のある 限 かぎ り、 種 たね まきの 時 とき も、 刈入 かりい れの 時 とき も、 暑 あつ さ 寒 さむ さも、 夏 なつ 冬 ふゆ も、 昼 ひる も 夜 よる もやむことはないであろう」。
”モーセは 言 い った、「しかし、 彼 かれ らはわたしを 信 しん ぜず、またわたしの 声 こえ に 聞 き き 従 したが わないで 言 い うでしょう、『 主 しゅ はあなたに 現 あらわ れなかった』と」。
”モーセは 主 しゅ に 言 い った、「ああ 主 しゅ よ、わたしは 以前 いぜん にも、またあなたが、しもべに 語 かた られてから 後 のち も、 言葉 ことば の 人 ひと ではありません。わたしは 口 くち も 重 おも く、 舌 した も 重 おも いのです」。 主 しゅ は 彼 かれ に 言 い われた、「だれが 人 ひと に 口 くち を 授 さづ けたのか。おし、 耳 みみ しい、 目 め あき、 目 め しいにだれがするのか。 主 しゅ なるわたしではないか。 それゆえ 行 い きなさい。わたしはあなたの 口 くち と 共 とも にあって、あなたの 言 い うべきことを 教 おし えるであろう」。
”モーセは 言 い った、「ああ、 主 しゅ よ、どうか、ほかの 適当 てきとう な 人 ひと をおつかわしください」。 そこで、 主 しゅ はモーセにむかって 怒 いか りを 発 はっ して 言 い われた、「あなたの 兄弟 きょうだい レビびとアロンがいるではないか。わたしは 彼 かれ が 言葉 ことば にすぐれているのを 知 し っている。 見 み よ、 彼 かれ はあなたに 会 あ おうとして 出 で てきている。 彼 かれ はあなたを 見 み て 心 こころ に 喜 よろこ ぶであろう。 あなたは 彼 かれ に 語 かた って 言葉 ことば をその 口 くち に 授 さづ けなさい。わたしはあなたの 口 くち と 共 とも にあり、 彼 かれ の 口 くち と 共 とも にあって、あなたがたのなすべきことを 教 おし え、 彼 かれ はあなたに 代 かわ って 民 たみ に 語 かた るであろう。 彼 かれ はあなたの 口 くち となり、あなたは 彼 かれ のために、 神 かみ に 代 かわ るであろう。
”あなたがたが、 足 あし の 裏 うら で 踏 ふ む 所 ところ はみな、わたしがモーセに 約束 やくそく したように、あなたがたに 与 あた えるであろう。
”全 ぜん 地 ち よ、 主 しゅ に 向 む かって 歌 うた え。 日 ひ ごとにその 救 すくい を 宣 の べ 伝 つた えよ。 もろもろの 国 くに の 中 なか にその 栄光 えいこう をあらわし、もろもろの 民 たみ の 中 なか にくすしきみわざをあらわせ。
”わたしは 大 おお いなる 集会 しゅうかい で、 救 すくい についての 喜 よろこ びのおとずれを 告 つ げ 示 しめ しました。 見 み よ、わたしはくちびるを 閉 と じませんでした。 主 しゅ よ、あなたはこれをご 存 ぞん じです。 わたしはあなたの 救 すくい を 心 こころ のうちに 隠 かく しおかず、あなたのまことと 救 すくい とを 告 つ げ 示 しめ しました。わたしはあなたのいつくしみとまこととを 大 おお いなる 集会 しゅうかい に 隠 かく しませんでした。
”わたしの 口 くち はひねもすあなたの 義 ぎ と、あなたの 救 すくい とを 語 かた るでしょう。わたしはその 数 かず を 知 し らないからです。 わたしは 主 しゅ なる 神 かみ の 大能 たいのう のみわざを 携 たずさ えゆき、ただあなたの 義 ぎ のみを、ほめたたえるでしょう。 神 かみ よ、あなたはわたしを 若 わか い 時 とき から 教 おし えられました。わたしはなお、あなたのくすしきみわざを 宣 の べ 伝 つた えます。 神 かみ よ、わたしが 年老 としお いて、しらがとなるとも、あなたの 力 ちから をきたらんとするすべての 代 よ に 宣 の べ 伝 つた えるまで、わたしを 見捨 みす てないでください。
”主 しゅ にむかって 歌 うた い、そのみ 名 な をほめよ。 日 ひ ごとにその 救 すくい を 宣 の べ 伝 つた えよ。 もろもろの 国 くに の 中 なか にその 栄光 えいこう をあらわし、もろもろの 民 たみ の 中 なか にそのくすしきみわざをあらわせ。
”わたしはまた 王 おう たちの 前 まえ にあなたのあかしを 語 かた って 恥 は じることはありません。
”涙 なみだ をもって 種 たね まく 者 もの は、 喜 よろこ びの 声 こえ をもって 刈 か り 取 と る。 種 たね を 携 たずさ え、 涙 なみだ を 流 なが して 出 で て 行 い く 者 もの は、 束 たば を 携 たずさ え、 喜 よろこ びの 声 こえ をあげて 帰 かえ ってくるであろう。
”主 しゅ よ、わが 口 くち に 門守 かどもり を 置 お いて、わがくちびるの 戸 と を 守 まも ってください。
”この 代 よ はかの 代 よ にむかってあなたのみわざをほめたたえ、あなたの 大能 たいのう のはたらきを 宣 の べ 伝 つた えるでしょう。
”悪 あ しき 者 もの の 得 え る 報 むく いはむなしく、 正義 せいぎ を 播 ま く 者 もの は 確 たし かな 報 むく いを 得 え る。
”正 ただ しい 者 もの の 結 むす ぶ 実 み は 命 いのち の 木 き である、 不法 ふほう な 者 もの は 人 ひと の 命 いのち をとる。
”目 め の 光 ひかり は 心 こころ を 喜 よろこ ばせ、よい 知 し らせは 骨 ほね を 潤 うるお す。 ためになる 戒 いまし めを 聞 き く 耳 みみ をもつ 者 もの は、 知恵 ちえ ある 者 もの の 中 なか にとどまる。 教訓 きょうくん を 捨 す てる 者 もの はおのれの 命 いのち を 軽 かろ んじ、 戒 いまし めを 重 おも んじる 者 もの は 悟 さと りを 得 え る。 主 しゅ を 恐 おそ れることは 知恵 ちえ の 教訓 きょうくん である、 謙遜 けんそん は、 栄誉 えいよ に 先 さき だつ。
”ここちよい 言葉 ことば は 蜂蜜 はちみつ のように、 魂 たましい に 甘 あま く、からだを 健 すこ やかにする。
”言葉 ことば を 少 すく なくする 者 もの は 知識 ちしき のある 者 もの 、 心 こころ の 冷静 れいせい な 人 ひと はさとき 人 ひと である。 愚 おろ かな 者 もの も 黙 だま っているときは、 知恵 ちえ ある 者 もの と 思 おも われ、そのくちびるを 閉 と じている 時 とき は、さとき 者 もの と 思 おも われる。
”愚 おろ かな 者 もの は 悟 さと ることを 喜 よろこ ばず、ただ 自分 じぶん の 意見 いけん を 言 い い 表 あら わすことを 喜 よろこ ぶ。
”愚 おろ かな 者 もの のくちびるは 争 あらそ いを 起 おこ し、その 口 くち はむち 打 う たれることを 招 まね く。 愚 おろ かな 者 もの の 口 くち は 自分 じぶん の 滅 ほろ びとなり、そのくちびるは 自分 じぶん を 捕 とら えるわなとなる。
”事 こと をよく 聞 き かないで 答 こた える 者 もの は、 愚 おろ かであって 恥 はじ をこうむる。
”死 し と 生 せい とは 舌 した に 支配 しはい される、これを 愛 あい する 者 もの はその 実 み を 食 た べる。
”遠 とお い 国 くに から 来 く るよい 消息 しょうそく は、かわいている 人 ひと が 飲 の む 冷 ひや やかな 水 みず のようだ。
”裂 さ くに 時 とき があり、 縫 ぬ うに 時 とき があり、 黙 だま るに 時 とき があり、 語 かた るに 時 とき があり、
”風 かぜ を 警戒 けいかい する 者 もの は 種 たね をまかない、 雲 くも を 観測 かんそく する 者 もの は 刈 か ることをしない。
”朝 あさ のうちに 種 たね をまけ、 夕 ゆう まで 手 て を 休 やす めてはならない。 実 みの るのは、これであるか、あれであるか、あるいは二つともに 良 よ いのであるか、あなたは 知 し らないからである。
”さらに 伝道者 でんどうしゃ は 知恵 ちえ があるゆえに、 知識 ちしき を 民 たみ に 教 おし えた。 彼 かれ はよく 考 かんが え、 尋 たず ねきわめ、あまたの 箴言 しんげん をまとめた。 伝道者 でんどうしゃ は 麗 うるわ しい 言葉 ことば を 得 え ようとつとめた。また 彼 かれ は 真実 しんじつ の 言葉 ことば を 正 ただ しく 書 か きしるした。
”わたしはまた 主 しゅ の 言 い われる 声 こえ を 聞 き いた、「わたしはだれをつかわそうか。だれがわれわれのために 行 い くだろうか」。その 時 とき わたしは 言 い った、「ここにわたしがおります。わたしをおつかわしください」。
”主 しゅ は 言 い われた、「あなたは 行 い って、この 民 たみ にこう 言 い いなさい、『あなたがたはくりかえし 聞 き くがよい、しかし 悟 さと ってはならない。あなたがたはくりかえし 見 み るがよい、しかしわかってはならない』と。 あなたはこの 民 たみ の 心 こころ を 鈍 にぶ くし、その 耳 みみ を 聞 きこ えにくくし、その 目 め を 閉 と ざしなさい。これは 彼 かれ らがその 目 め で 見 み 、その 耳 みみ で 聞 き き、その 心 こころ で 悟 さと り、 悔 く い 改 あらた めていやされることのないためである」。 そこで、わたしは 言 い った、「 主 しゅ よ、いつまでですか」。 主 しゅ は 言 い われた、「 町々 まちまち は 荒 あ れすたれて、 住 す む 者 もの もなく、 家 いえ には 人 ひと かげもなく、 国 くに は 全 まった く 荒 あ れ 地 ち となり、
”ただ 教 おしえ とあかしとに 求 もと めよ。まことに 彼 かれ らはこの 言葉 ことば によって 語 かた るが、そこには 夜明 よあ けがない。
”彼 かれ らはわが 聖 せい なる 山 やま のどこにおいても、そこなうことなく、やぶることがない。 水 みず が 海 うみ をおおっているように、 主 しゅ を 知 し る 知識 ちしき が 地 ち に 満 み ちるからである。
”よきおとずれをシオンに 伝 つた える 者 もの よ、 高 たか い 山 やま にのぼれ。よきおとずれをエルサレムに 伝 つた える 者 もの よ、 強 つよ く 声 こえ をあげよ、 声 こえ をあげて 恐 おそ れるな。ユダのもろもろの 町 まち に 言 い え、「あなたがたの 神 かみ を 見 み よ」と。
”よきおとずれを 伝 つた え、 平和 へいわ を 告 つ げ、よきおとずれを 伝 つた え、 救 すくい を 告 つ げ、シオンにむかって「あなたの 神 かみ は 王 おう となられた」と 言 い う 者 もの の 足 あし は 山 やま の 上 うえ にあって、なんと 麗 うるわ しいことだろう。
”主 しゅ なる 神 かみ の 霊 れい がわたしに 臨 のぞ んだ。これは 主 しゅ がわたしに 油 あぶら を 注 そそ いで、 貧 まず しい 者 もの に 福音 ふくいん を 宣 の べ 伝 つた えることをゆだね、わたしをつかわして 心 こころ のいためる 者 もの をいやし、 捕 とら われ 人 びと に 放免 ほうめん を 告 つ げ、 縛 しば られている 者 もの に 解放 かいほう を 告 つ げ、 主 しゅ の 恵 めぐ みの 年 とし とわれわれの 神 かみ の 報復 ほうふく の 日 ひ とを 告 つ げさせ、また、すべての 悲 かな しむ 者 もの を 慰 なぐさ め、 シオンの 中 なか の 悲 かな しむ 者 もの に 喜 よろこ びを 与 あた え、 灰 はい にかえて 冠 かんむり を 与 あた え、 悲 かな しみにかえて 喜 よろこ びの 油 あぶら を 与 あた え、 憂 うれ いの 心 こころ にかえて、さんびの 衣 ころも を 与 あた えさせるためである。こうして、 彼 かれ らは 義 ぎ のかしの 木 き ととなえられ、 主 しゅ がその 栄光 えいこう をあらわすために 植 う えられた 者 もの ととなえられる。
”その 時 とき わたしは 言 い った、「ああ、 主 しゅ なる 神 かみ よ、わたしはただ 若者 わかもの にすぎず、どのように 語 かた ってよいか 知 し りません」。 しかし 主 しゅ はわたしに 言 い われた、「あなたはただ 若者 わかもの にすぎないと 言 い ってはならない。だれにでも、すべてわたしがつかわす 人 ひと へ 行 い き、あなたに 命 めい じることをみな 語 かた らなければならない。 彼 かれ らを 恐 おそ れてはならない、わたしがあなたと 共 とも にいて、あなたを 救 すく うからである」と 主 しゅ は 仰 おお せられる。 そして 主 しゅ はみ 手 て を 伸 の べて、わたしの 口 くち につけ、 主 しゅ はわたしに 言 い われた、「 見 み よ、わたしの 言葉 ことば をあなたの 口 くち に 入 い れた。
”主 しゅ は 言 い われる、 見 み よ、わたしは 多 おお くの 漁夫 ぎょふ を 呼 よ んできて、 彼 かれ らをすなどらせ、また、そののち 多 おお くの 猟師 りょうし を 呼 よ んできて、もろもろの 山 やま 、もろもろの 丘 おか 、および 岩 いわ の 裂 さ け 目 め から 彼 かれ らをかり 出 だ させる。
”彼 かれ はわたしに 言 い われた。「 人 ひと の 子 こ よ、あなたに 与 あた えられたものを 食 た べなさい。この 巻物 まきもの を 食 た べ、 行 い ってイスラエルの 家 いえ に 語 かた りなさい」。 そこでわたしが 口 くち を 開 ひら くと、 彼 かれ はわたしにその 巻物 まきもの を 食 た べさせた。 そして 彼 かれ はわたしに 言 い われた、「 人 ひと の 子 こ よ、わたしがあなたに 与 あた えるこの 巻物 まきもの を 食 た べ、これであなたの 腹 はら を 満 み たしなさい」。わたしがそれを 食 た べると、それはわたしの 口 くち に 甘 あま いこと 蜜 みつ のようであった。 彼 かれ はまたわたしに 言 い われた、「 人 ひと の 子 こ よ、イスラエルの 家 いえ に 行 い って、わたしの 言葉 ことば を 語 かた りなさい。
”賢 かしこ い 者 もの は、 大空 おおぞら の 輝 かがや きのように 輝 かがや き、また 多 おお くの 人 ひと を 義 ぎ に 導 みちび く 者 もの は、 星 ほし のようになって 永遠 えいえん にいたるでしょう。
”時 とき に 主 しゅ の 言葉 ことば は 再 ふたた びヨナに 臨 のぞ んで 言 い った、 「 立 た って、あの 大 おお きな 町 まち ニネベに 行 い き、あなたに 命 めい じる 言葉 ことば をこれに 伝 つた えよ」。
”ヨナはその 町 まち にはいり、 初 はじ め一 日 にち 路 じ を 行 ゆ きめぐって 呼 よ ばわり、「四十 日 にち を 経 へ たらニネベは 滅 ほろ びる」と 言 い った。 そこでニネベの 人々 ひとびと は 神 かみ を 信 しん じ、 断食 だんじき をふれ、 大 おお きい 者 もの から 小 ちい さい 者 もの まで 荒布 あらぬの を 着 き た。 このうわさがニネベの 王 おう に 達 たっ すると、 彼 かれ はその 王座 おうざ から 立 た ち 上 あ がり、 朝 ちょう 服 ふく を 脱 ぬ ぎ、 荒布 あらぬの をまとい、 灰 はい の 中 なか に 座 ざ した。 また 王 おう とその 大臣 だいじん の 布告 ふこく をもって、ニネベ 中 なか にふれさせて 言 い った、「 人 ひと も 獣 けもの も 牛 うし も 羊 ひつじ もみな、 何 なに をも 味 あじ わってはならない。 物 もの を 食 く い、 水 みず を 飲 の んではならない。 人 ひと も 獣 けもの も 荒布 あらぬの をまとい、ひたすら 神 かみ に 呼 よ ばわり、おのおのその 悪 わる い 道 みち およびその 手 て にある 強暴 きょうぼう を 離 はな れよ。 あるいは 神 かみ はみ 心 こころ をかえ、その 激 はげ しい 怒 いか りをやめて、われわれを 滅 ほろ ぼされないかもしれない。だれがそれを 知 し るだろう」。 神 かみ は 彼 かれ らのなすところ、その 悪 わる い 道 みち を 離 はな れたのを 見 み られ、 彼 かれ らの 上 うえ に 下 くだ そうと 言 い われた 災 わざわい を 思 おも いかえして、これをおやめになった。
”見 み よ、 良 よ きおとずれを 伝 つた える 者 もの の 足 あし は 山 やま の 上 うえ にある。 彼 かれ は 平安 へいあん を 宣 の べている。ユダよ、あなたの 祭 まつり を 行 おこな い、あなたの 誓願 せいがん をはたせ。よこしまな 者 もの は 重 かさ ねて、あなたに 向 む かって 攻 せ めてこないからである。 彼 かれ は 全 まった く 断 た たれる。
”そのころ、バプテスマのヨハネが 現 あらわ れ、ユダヤの 荒野 あらの で 教 おしえ を 宣 の べて 言 い った、 「 悔 く い 改 あらた めよ、 天国 てんごく は 近 ちか づいた」。
”ヨハネは、パリサイ 人 びと やサドカイ 人 びと が 大 おお ぜいバプテスマを 受 う けようとしてきたのを 見 み て、 彼 かれ らに 言 い った、「まむしの 子 こ らよ、 迫 せま ってきている 神 かみ の 怒 いか りから、おまえたちはのがれられると、だれが 教 おし えたのか。 だから、 悔改 くいあらた めにふさわしい 実 み を 結 むす べ。
”イエスは 答 こた えて 言 い われた、「『 人 ひと はパンだけで 生 い きるものではなく、 神 かみ の 口 くち から 出 で る一つ一つの 言 ことば で 生 い きるものである』と 書 か いてある」。
”この 時 とき からイエスは 教 おしえ を 宣 の べはじめて 言 い われた、「 悔 く い 改 あらた めよ、 天国 てんごく は 近 ちか づいた」。
”イエスは 彼 かれ らに 言 い われた、「わたしについてきなさい。あなたがたを、 人間 にんげん をとる 漁師 りょうし にしてあげよう」。 すると、 彼 かれ らはすぐに 網 あみ を 捨 す てて、イエスに 従 したが った。 そこから 進 すす んで 行 い かれると、ほかのふたりの 兄弟 きょうだい 、すなわち、ゼベダイの 子 こ ヤコブとその 兄弟 きょうだい ヨハネとが、 父 ちち ゼベダイと 一緒 いっしょ に、 舟 ふね の 中 なか で 網 あみ を 繕 つくろ っているのをごらんになった。そこで 彼 かれ らをお 招 まね きになると、 すぐ 舟 ふね と 父 ちち とをおいて、イエスに 従 したが って 行 い った。
”イエスはガリラヤの 全 ぜん 地 ち を 巡 めぐ り 歩 ある いて、 諸 しょ 会堂 かいどう で 教 おし え、 御国 みくに の 福音 ふくいん を 宣 の べ 伝 つた え、 民 たみ の 中 なか のあらゆる 病気 びょうき 、あらゆるわずらいをおいやしになった。
”わたしのために 人々 ひとびと があなたがたをののしり、また 迫害 はくがい し、あなたがたに 対 たい し 偽 いつわ って 様々 さまざま の 悪口 あっこう を 言 い う 時 とき には、あなたがたは、さいわいである。 喜 よろこ び、よろこべ、 天 てん においてあなたがたの 受 う ける 報 むく いは 大 おお きい。あなたがたより 前 まえ の 預言者 よげんしゃ たちも、 同 おな じように 迫害 はくがい されたのである。 あなたがたは、 地 ち の 塩 しお である。もし 塩 しお のききめがなくなったら、 何 なに によってその 味 あじ が 取 と りもどされようか。もはや、なんの 役 やく にも 立 た たず、ただ 外 そと に 捨 す てられて、 人々 ひとびと にふみつけられるだけである。
”あなたがたは、 世 よ の 光 ひかり である。 山 やま の 上 うえ にある 町 まち は 隠 かく れることができない。 また、あかりをつけて、それを 枡 ます の 下 した におく 者 もの はいない。むしろ 燭台 しょくだい の 上 うえ において、 家 いえ の 中 なか のすべてのものを 照 てら させるのである。 そのように、あなたがたの 光 ひかり を 人々 ひとびと の 前 まえ に 輝 かがや かし、そして、 人々 ひとびと があなたがたのよいおこないを 見 み て、 天 てん にいますあなたがたの 父 ちち をあがめるようにしなさい。
”あなたがたは 自分 じぶん のために、 虫 むし が 食 く い、さびがつき、また、 盗人 ぬすびと らが 押 お し 入 い って 盗 ぬす み 出 だ すような 地上 ちじょう に、 宝 たから をたくわえてはならない。 むしろ 自分 じぶん のため、 虫 むし も 食 く わず、さびもつかず、また、 盗人 ぬすびと らが 押 お し 入 い って 盗 ぬす み 出 だ すこともない 天 てん に、 宝 たから をたくわえなさい。 あなたの 宝 たから のある 所 ところ には、 心 こころ もあるからである。
”また 弟子 でし のひとりが 言 い った、「 主 しゅ よ、まず、 父 ちち を 葬 ほうむ りに 行 い かせて 下 くだ さい」。 イエスは 彼 かれ に 言 い われた、「わたしに 従 したが ってきなさい。そして、その 死人 しにん を 葬 ほうむ ることは、 死人 しにん に 任 まか せておくがよい」。
”さてイエスはそこから 進 すす んで 行 い かれ、マタイという 人 ひと が 収税所 しゅうぜいしょ にすわっているのを 見 み て、「わたしに 従 したが ってきなさい」と 言 い われた。すると 彼 かれ は 立 た ちあがって、イエスに 従 したが った。
”イエスは、すべての 町々 まちまち 村々 むらむら を 巡 めぐ り 歩 ある いて、 諸 しょ 会堂 かいどう で 教 おし え、 御国 みくに の 福音 ふくいん を 宣 の べ 伝 つた え、あらゆる 病気 びょうき 、あらゆるわずらいをおいやしになった。
”そして 弟子 でし たちに 言 い われた、「 収穫 しゅうかく は 多 おお いが、 働 はたら き 人 びと が 少 すく ない。 だから、 収穫 しゅうかく の 主 しゅ に 願 ねが って、その 収穫 しゅうかく のために 働 はたら き 人 びと を 送 おく り 出 だ すようにしてもらいなさい」。
”行 い って、『 天国 てんごく が 近 ちか づいた』と 宣 の べ 伝 つた えよ。 病人 びょうにん をいやし、 死人 しにん をよみがえらせ、らい 病人 びょうにん をきよめ、 悪霊 あくれい を 追 お い 出 だ せ。ただで 受 う けたのだから、ただで 与 あた えるがよい。
”財布 さいふ の 中 なか に 金 きん 、 銀 ぎん または 銭 ぜに を 入 い れて 行 い くな。 旅行 りょこう のための 袋 ふくろ も、二 枚 まい の 下着 したぎ も、くつも、つえも 持 も って 行 い くな。 働 はたら き 人 びと がその 食物 しょくもつ を 得 え るのは 当然 とうぜん である。 どの 町 まち 、どの 村 むら にはいっても、その 中 なか でだれがふさわしい 人 ひと か、たずね 出 だ して、 立 た ち 去 さ るまではその 人 ひと のところにとどまっておれ。 その 家 いえ にはいったなら、 平安 へいあん を 祈 いの ってあげなさい。 もし 平安 へいあん を 受 う けるにふさわしい 家 いえ であれば、あなたがたの 祈 いの る 平安 へいあん はその 家 いえ に 来 く るであろう。もしふさわしくなければ、その 平安 へいあん はあなたがたに 帰 かえ って 来 く るであろう。
”もしあなたがたを 迎 むか えもせず、またあなたがたの 言葉 ことば を 聞 き きもしない 人 ひと があれば、その 家 いえ や 町 まち を 立 た ち 去 さ る 時 とき に、 足 あし のちりを 払 はら い 落 おと しなさい。 あなたがたによく 言 い っておく。さばきの 日 ひ には、ソドム、ゴモラの 地 ち の 方 ほう が、その 町 まち よりは 耐 た えやすいであろう。
”わたしがあなたがたをつかわすのは、 羊 ひつじ をおおかみの 中 なか に 送 おく るようなものである。だから、へびのように 賢 かしこ く、はとのように 素直 すなお であれ。 人々 ひとびと に 注意 ちゅうい しなさい。 彼 かれ らはあなたがたを 衆議所 しゅうぎしょ に 引 ひ き 渡 わた し、 会堂 かいどう でむち 打 う つであろう。 またあなたがたは、わたしのために 長官 ちょうかん たちや 王 おう たちの 前 まえ に 引 ひ き 出 だ されるであろう。それは、 彼 かれ らと 異邦人 いほうじん とに 対 たい してあかしをするためである。
”彼 かれ らがあなたがたを 引 ひ き 渡 わた したとき、 何 なに をどう 言 い おうかと 心配 しんぱい しないがよい。 言 い うべきことは、その 時 とき に 授 さづ けられるからである。 語 かた る 者 もの は、あなたがたではなく、あなたがたの 中 なか にあって 語 かた る 父 ちち の 霊 れい である。
”兄弟 きょうだい は 兄弟 きょうだい を、 父 ちち は 子 こ を 殺 ころ すために 渡 わた し、また 子 こ は 親 おや に 逆 さか らって 立 た ち、 彼 かれ らを 殺 ころ させるであろう。 またあなたがたは、わたしの 名 な のゆえにすべての 人 ひと に 憎 にく まれるであろう。しかし、 最後 さいご まで 耐 た え 忍 しの ぶ 者 もの は 救 すく われる。 一つの 町 まち で 迫害 はくがい されたなら、 他 た の 町 まち へ 逃 に げなさい。よく 言 い っておく。あなたがたがイスラエルの 町々 まちまち を 回 まわ り 終 おわ らないうちに、 人 ひと の 子 こ は 来 く るであろう。
”だから 人 ひと の 前 まえ でわたしを 受 う けいれる 者 もの を、わたしもまた、 天 てん にいますわたしの 父 ちち の 前 まえ で 受 う けいれるであろう。 しかし、 人 ひと の 前 まえ でわたしを 拒 こば む 者 もの を、わたしも 天 てん にいますわたしの 父 ちち の 前 まえ で 拒 こば むであろう。
”地上 ちじょう に 平和 へいわ をもたらすために、わたしがきたと 思 おも うな。 平和 へいわ ではなく、つるぎを 投 な げ 込 こ むためにきたのである。 わたしがきたのは、 人 ひと をその 父 ちち と、 娘 むすめ をその 母 はは と、 嫁 よめ をそのしゅうとめと 仲 なか たがいさせるためである。 そして 家 いえ の 者 もの が、その 人 ひと の 敵 てき となるであろう。 わたしよりも 父 ちち または 母 はは を 愛 あい する 者 もの は、わたしにふさわしくない。わたしよりもむすこや 娘 むすめ を 愛 あい する 者 もの は、わたしにふさわしくない。 また 自分 じぶん の 十字架 じゅうじか をとってわたしに 従 したが ってこない 者 もの はわたしにふさわしくない。 自分 じぶん の 命 いのち を 得 え ている 者 もの はそれを 失 うしな い、わたしのために 自分 じぶん の 命 いのち を 失 うしな っている 者 もの は、それを 得 え るであろう。 あなたがたを 受 う けいれる 者 もの は、わたしを 受 う けいれるのである。わたしを 受 う けいれる 者 もの は、わたしをおつかわしになったかたを 受 う けいれるのである。
”イエスは十二 弟子 でし にこのように 命 めい じ 終 お えてから、 町々 まちまち で 教 おし えまた 宣 の べ 伝 つた えるために、そこを 立 た ち 去 さ られた。
”盲人 もうじん は 見 み え、 足 あし なえは 歩 ある き、らい 病人 びょうにん はきよまり、 耳 みみ しいは 聞 きこ え、 死人 しにん は 生 い きかえり、 貧 まず しい 人々 ひとびと は 福音 ふくいん を 聞 き かされている。 わたしにつまずかない 者 もの は、さいわいである」。
”バプテスマのヨハネの 時 とき から 今 いま に 至 いた るまで、 天国 てんごく は 激 はげ しく 襲 おそ われている。そして 激 はげ しく 襲 おそ う 者 もの たちがそれを 奪 うば い 取 と っている。
”ニネベの 人々 ひとびと が、 今 いま の 時代 じだい の 人々 ひとびと と 共 とも にさばきの 場 ば に 立 た って、 彼 かれ らを 罪 つみ に 定 さだ めるであろう。なぜなら、ニネベの 人々 ひとびと はヨナの 宣教 せんきょう によって 悔 く い 改 あらた めたからである。しかし 見 み よ、ヨナにまさる 者 もの がここにいる。
”イエスは 譬 たとえ で 多 おお くの 事 こと を 語 かた り、こう 言 い われた、「 見 み よ、 種 たね まきが 種 たね をまきに 出 で て 行 い った。 まいているうちに、 道 みち ばたに 落 お ちた 種 たね があった。すると、 鳥 とり がきて 食 た べてしまった。 ほかの 種 たね は 土 つち の 薄 うす い 石地 いしじ に 落 お ちた。そこは 土 つち が 深 ふか くないので、すぐ 芽 め を 出 だ したが、 日 ひ が 上 のぼ ると 焼 や けて、 根 ね がないために 枯 か れてしまった。 ほかの 種 たね はいばらの 地 ち に 落 お ちた。すると、いばらが 伸 の びて、ふさいでしまった。 ほかの 種 たね は 良 よ い 地 ち に 落 お ちて 実 み を 結 むす び、あるものは百 倍 ばい 、あるものは六十 倍 ばい 、あるものは三十 倍 ばい にもなった。
”そこで、 種 たね まきの 譬 たとえ を 聞 き きなさい。 だれでも 御国 みくに の 言 ことば を 聞 き いて 悟 さと らないならば、 悪 わる い 者 もの がきて、その 人 ひと の 心 こころ にまかれたものを 奪 うば いとって 行 い く。 道 みち ばたにまかれたものというのは、そういう 人 ひと のことである。 石地 いしじ にまかれたものというのは、 御言 みことば を 聞 き くと、すぐに 喜 よろこ んで 受 う ける 人 ひと のことである。 その 中 なか に 根 ね がないので、しばらく 続 つづ くだけであって、 御言 みことば のために 困難 こんなん や 迫害 はくがい が 起 おこ ってくると、すぐつまずいてしまう。 また、いばらの 中 なか にまかれたものとは、 御言 みことば を 聞 き くが、 世 よ の 心 こころ づかいと 富 とみ の 惑 まど わしとが 御言 みことば をふさぐので、 実 み を 結 むす ばなくなる 人 ひと のことである。 また、 良 よ い 地 ち にまかれたものとは、 御言 みことば を 聞 き いて 悟 さと る 人 ひと のことであって、そういう 人 ひと が 実 み を 結 むす び、百 倍 ばい 、あるいは六十 倍 ばい 、あるいは三十 倍 ばい にもなるのである」。
”また、ほかの 譬 たとえ を 彼 かれ らに 示 しめ して 言 い われた、「 天国 てんごく は、一 粒 つぶ のからし 種 だね のようなものである。ある 人 ひと がそれをとって 畑 はたけ にまくと、 それはどんな 種 たね よりも 小 ちい さいが、 成長 せいちょう すると、 野菜 やさい の 中 なか でいちばん 大 おお きくなり、 空 そら の 鳥 とり がきて、その 枝 えだ に 宿 やど るほどの 木 き になる」。
”イエスは 答 こた えて 言 い われた、「わたしの 天 てん の 父 ちち がお 植 う えにならなかったものは、みな 抜 ぬ き 取 と られるであろう。
”それからイエスは 弟子 でし たちに 言 い われた、「だれでもわたしについてきたいと 思 おも うなら、 自分 じぶん を 捨 す て、 自分 じぶん の 十字架 じゅうじか を 負 お うて、わたしに 従 したが ってきなさい。 自分 じぶん の 命 いのち を 救 すく おうと 思 おも う 者 もの はそれを 失 うしな い、わたしのために 自分 じぶん の 命 いのち を 失 うしな う 者 もの は、それを 見 み いだすであろう。 たとい 人 ひと が 全 ぜん 世界 せかい をもうけても、 自分 じぶん の 命 いのち を 損 そん したら、なんの 得 とく になろうか。また、 人 ひと はどんな 代価 だいか を 払 はら って、その 命 いのち を 買 か いもどすことができようか。 人 ひと の 子 こ は 父 ちち の 栄光 えいこう のうちに、 御使 みつかい たちを 従 したが えて 来 く るが、その 時 とき には、 実際 じっさい のおこないに 応 おう じて、それぞれに 報 むく いるであろう。
”おおよそ、わたしの 名 な のために、 家 いえ 、 兄弟 きょうだい 、 姉妹 しまい 、 父 ちち 、 母 はは 、 子 こ 、もしくは 畑 はたけ を 捨 す てた 者 もの は、その 幾 いく 倍 ばい もを 受 う け、また 永遠 えいえん の 生命 せいめい を 受 う けつぐであろう。
”天国 てんごく は、ある 家 いえ の 主人 しゅじん が、 自分 じぶん のぶどう 園 えん に 労働者 ろうどうしゃ を 雇 やと うために、 夜 よ が 明 あ けると 同時 どうじ に、 出 で かけて 行 い くようなものである。 彼 かれ は 労働者 ろうどうしゃ たちと、一 日 にち 一デナリの 約束 やくそく をして、 彼 かれ らをぶどう 園 えん に 送 おく った。 それから九 時 じ ごろに 出 で て 行 い って、 他 た の 人々 ひとびと が 市場 いちば で 何 なに もせずに 立 た っているのを 見 み た。 そして、その 人 ひと たちに 言 い った、『あなたがたも、ぶどう 園 えん に 行 い きなさい。 相当 そうとう な 賃銀 ちんぎん を 払 はら うから』。 そこで、 彼 かれ らは 出 で かけて 行 い った。 主人 しゅじん はまた、十二 時 じ ごろと三 時 じ ごろとに 出 で て 行 い って、 同 おな じようにした。 五 時 とき ごろまた 出 で て 行 い くと、まだ 立 た っている 人々 ひとびと を 見 み たので、 彼 かれ らに 言 い った、『なぜ、 何 なに もしないで、一 日 にち 中 ぢゅう ここに 立 た っていたのか』。 彼 かれ らが『だれもわたしたちを 雇 やと ってくれませんから』と 答 こた えたので、その 人々 ひとびと に 言 い った、『あなたがたも、ぶどう 園 えん に 行 い きなさい』。 さて、 夕方 ゆうがた になって、ぶどう 園 えん の 主人 しゅじん は 管理人 かんりにん に 言 い った、『 労働者 ろうどうしゃ たちを 呼 よ びなさい。そして、 最後 さいご にきた 人々 ひとびと からはじめて 順々 じゅんじゅん に 最初 さいしょ にきた 人々 ひとびと にわたるように、 賃銀 ちんぎん を 払 はら ってやりなさい』。 そこで、五 時 とき ごろに 雇 やと われた 人々 ひとびと がきて、それぞれ一デナリずつもらった。 ところが、 最初 さいしょ の 人々 ひとびと がきて、もっと 多 おお くもらえるだろうと 思 おも っていたのに、 彼 かれ らも一デナリずつもらっただけであった。 もらったとき、 家 いえ の 主人 しゅじん にむかって 不平 ふへい をもらして 言 い った、『この 最後 さいご の 者 もの たちは一 時間 じかん しか 働 はたら かなかったのに、あなたは一 日 にち じゅう、 労苦 ろうく と 暑 あつ さを 辛抱 しんぼう したわたしたちと 同 おな じ 扱 あつか いをなさいました』。 そこで 彼 かれ はそのひとりに 答 こた えて 言 い った、『 友 とも よ、わたしはあなたに 対 たい して 不正 ふせい をしてはいない。あなたはわたしと一デナリの 約束 やくそく をしたではないか。 自分 じぶん の 賃銀 ちんぎん をもらって 行 い きなさい。わたしは、この 最後 さいご の 者 もの にもあなたと 同様 どうよう に 払 はら ってやりたいのだ。 自分 じぶん の 物 もの を 自分 じぶん がしたいようにするのは、 当 あた りまえではないか。それともわたしが 気前 きまえ よくしているので、ねたましく 思 おも うのか』。
”「 天国 てんごく は、ひとりの 王 おう がその 王子 おうじ のために、 婚 こん 宴 えん を 催 もよお すようなものである。 王 おう はその 僕 しもべ たちをつかわして、この 婚 こん 宴 えん に 招 まね かれていた 人 ひと たちを 呼 よ ばせたが、その 人 ひと たちはこようとはしなかった。 そこでまた、ほかの 僕 しもべ たちをつかわして 言 い った、『 招 まね かれた 人 ひと たちに 言 い いなさい。 食事 しょくじ の 用意 ようい ができました。 牛 うし も 肥 こ えた 獣 けもの もほふられて、すべての 用意 ようい ができました。さあ、 婚 こん 宴 えん においでください』。 しかし、 彼 かれ らは 知 し らぬ 顔 かお をして、ひとりは 自分 じぶん の 畑 はたけ に、ひとりは 自分 じぶん の 商売 しょうばい に 出 で て 行 い き、 またほかの 人々 ひとびと は、この 僕 しもべ たちをつかまえて 侮辱 ぶじょく を 加 くわ えた 上 うえ 、 殺 ころ してしまった。 そこで 王 おう は 立腹 りっぷく し、 軍隊 ぐんたい を 送 おく ってそれらの 人殺 ひとごろ しどもを 滅 ほろ ぼし、その 町 まち を 焼 や き 払 はら った。
”それから 僕 しもべ たちに 言 い った、『 婚 こん 宴 えん の 用意 ようい はできているが、 招 まね かれていたのは、ふさわしくない 人々 ひとびと であった。 だから、 町 まち の 大通 おおどお りに 出 で て 行 い って、 出会 であ った 人 ひと はだれでも 婚 こん 宴 えん に 連 つ れてきなさい』。 そこで、 僕 しもべ たちは 道 みち に 出 で て 行 い って、 出会 であ う 人 ひと は、 悪人 あくにん でも 善人 ぜんにん でもみな 集 あつ めてきたので、 婚 こん 宴 えん の 席 せき は 客 きゃく でいっぱいになった。
”そのとき 人々 ひとびと は、あなたがたを 苦 くる しみにあわせ、また 殺 ころ すであろう。またあなたがたは、わたしの 名 な のゆえにすべての 民 たみ に 憎 にく まれるであろう。 そのとき、 多 おお くの 人 ひと がつまずき、また 互 たがい に 裏切 うらぎ り、 憎 にく み 合 あ うであろう。 また 多 おお くのにせ 預言者 よげんしゃ が 起 おこ って、 多 おお くの 人 ひと を 惑 まど わすであろう。
”そしてこの 御国 みくに の 福音 ふくいん は、すべての 民 たみ に 対 たい してあかしをするために、 全 ぜん 世界 せかい に 宣 の べ 伝 つた えられるであろう。そしてそれから 最後 さいご が 来 く るのである。
”イエスは 彼 かれ らに 近 ちか づいてきて 言 い われた、「わたしは、 天 てん においても 地 ち においても、いっさいの 権威 けんい を 授 さづ けられた。 それゆえに、あなたがたは 行 い って、すべての 国民 こくみん を 弟子 でし として、 父 ちち と 子 こ と 聖霊 せいれい との 名 な によって、 彼 かれ らにバプテスマを 施 ほどこ し、 あなたがたに 命 めい じておいたいっさいのことを 守 まも るように 教 おし えよ。 見 み よ、わたしは 世 よ の 終 おわ りまで、いつもあなたがたと 共 とも にいるのである」。
”バプテスマのヨハネが 荒野 あらの に 現 あらわ れて、 罪 つみ のゆるしを 得 え させる 悔改 くいあらた めのバプテスマを 宣 の べ 伝 つた えていた。
”ヨハネが 捕 とら えられた 後 のち 、イエスはガリラヤに 行 い き、 神 かみ の 福音 ふくいん を 宣 の べ 伝 つた えて 言 い われた、 「 時 とき は 満 み ちた、 神 かみ の 国 くに は 近 ちか づいた。 悔 く い 改 あらた めて 福音 ふくいん を 信 しん ぜよ」。
”さて、イエスはガリラヤの 海 うみ べを 歩 ある いて 行 い かれ、シモンとシモンの 兄弟 きょうだい アンデレとが、 海 うみ で 網 あみ を 打 う っているのをごらんになった。 彼 かれ らは 漁師 りょうし であった。 イエスは 彼 かれ らに 言 い われた、「わたしについてきなさい。あなたがたを、 人間 にんげん をとる 漁師 りょうし にしてあげよう」。 すると、 彼 かれ らはすぐに 網 あみ を 捨 す てて、イエスに 従 したが った。
”イエスは 彼 かれ らに 言 い われた、「ほかの、 附近 ふきん の 町々 まちまち にみんなで 行 い って、そこでも 教 おしえ を 宣 の べ 伝 つた えよう。わたしはこのために 出 で てきたのだから」。
”また 途中 とちゅう で、アルパヨの 子 こ レビが 収税所 しゅうぜいしょ にすわっているのをごらんになって、「わたしに 従 したが ってきなさい」と 言 い われた。すると 彼 かれ は 立 た ちあがって、イエスに 従 したが った。
”そこで十二 人 にん をお 立 た てになった。 彼 かれ らを 自分 じぶん のそばに 置 お くためであり、さらに 宣教 せんきょう につかわし、 また 悪霊 あくれい を 追 お い 出 だ す 権威 けんい を 持 も たせるためであった。
”「 聞 き きなさい、 種 たね まきが 種 たね をまきに 出 で て 行 い った。 まいているうちに、 道 みち ばたに 落 お ちた 種 たね があった。すると、 鳥 とり がきて 食 た べてしまった。 ほかの 種 たね は 土 つち の 薄 うす い 石地 いしじ に 落 お ちた。そこは 土 つち が 深 ふか くないので、すぐ 芽 め を 出 だ したが、 日 ひ が 上 のぼ ると 焼 や けて、 根 ね がないために 枯 か れてしまった。 ほかの 種 たね はいばらの 中 なか に 落 お ちた。すると、いばらが 伸 の びて、ふさいでしまったので、 実 み を 結 むす ばなかった。 ほかの 種 たね は 良 よ い 地 ち に 落 お ちた。そしてはえて、 育 そだ って、ますます 実 み を 結 むす び、三十 倍 ばい 、六十 倍 ばい 、百 倍 ばい にもなった」。 そして 言 い われた、「 聞 き く 耳 みみ のある 者 もの は 聞 き くがよい」。 イエスがひとりになられた 時 とき 、そばにいた 者 もの たちが、十二 弟子 でし と 共 とも に、これらの 譬 たとえ について 尋 たず ねた。 そこでイエスは 言 い われた、「あなたがたには 神 かみ の 国 くに の 奥義 おくぎ が 授 さづ けられているが、ほかの 者 もの たちには、すべてが 譬 たとえ で 語 かた られる。 それは『 彼 かれ らは 見 み るには 見 み るが、 認 みと めず、 聞 き くには 聞 き くが、 悟 さと らず、 悔 く い 改 あらた めてゆるされることがない』ためである」。
”また 彼 かれ らに 言 い われた、「あなたがたはこの 譬 たとえ がわからないのか。それでは、どうしてすべての 譬 たとえ がわかるだろうか。 種 たね まきは 御言 みことば をまくのである。 道 みち ばたに 御言 みことば がまかれたとは、こういう 人 ひと たちのことである。すなわち、 御言 みことば を 聞 き くと、すぐにサタンがきて、 彼 かれ らの 中 なか にまかれた 御言 みことば を、 奪 うば って 行 い くのである。 同 おな じように、 石地 いしじ にまかれたものとは、こういう 人 ひと たちのことである。 御言 みことば を 聞 き くと、すぐに 喜 よろこ んで 受 う けるが、 自分 じぶん の 中 なか に 根 ね がないので、しばらく 続 つづ くだけである。そののち、 御言 みことば のために 困難 こんなん や 迫害 はくがい が 起 おこ ってくると、すぐつまずいてしまう。 また、いばらの 中 なか にまかれたものとは、こういう 人 ひと たちのことである。 御言 みことば を 聞 き くが、 世 よ の 心 こころ づかいと、 富 とみ の 惑 まど わしと、その 他 た いろいろな 欲 よく とがはいってきて、 御言 みことば をふさぐので、 実 み を 結 むす ばなくなる。 また、 良 よ い 地 ち にまかれたものとは、こういう 人 ひと たちのことである。 御言 みことば を 聞 き いて 受 う けいれ、三十 倍 ばい 、六十 倍 ばい 、百 倍 ばい の 実 み を 結 むす ぶのである」。
”また 言 い われた、「 神 かみ の 国 くに は、ある 人 ひと が 地 ち に 種 たね をまくようなものである。 夜昼 よるひる 、 寝起 ねお きしている 間 あいだ に、 種 たね は 芽 め を 出 だ して 育 そだ って 行 い くが、どうしてそうなるのか、その 人 ひと は 知 し らない。 地 ち はおのずから 実 み を 結 むす ばせるもので、 初 はじ めに 芽 め 、つぎに 穂 ほ 、つぎに 穂 ほ の 中 なか に 豊 ゆた かな 実 み ができる。 実 み がいると、すぐにかまを 入 い れる。 刈入 かりい れ 時 とき がきたからである」。
”また 言 い われた、「 神 かみ の 国 くに を 何 なに に 比 くら べようか。また、どんな 譬 たとえ で 言 い いあらわそうか。 それは一 粒 つぶ のからし 種 たね のようなものである。 地 ち にまかれる 時 とき には、 地上 ちじょう のどんな 種 たね よりも 小 ちい さいが、 まかれると、 成長 せいちょう してどんな 野菜 やさい よりも 大 おお きくなり、 大 おお きな 枝 えだ を 張 は り、その 陰 かげ に 空 そら の 鳥 とり が 宿 やど るほどになる」。
”しかし、イエスはお 許 ゆる しにならないで、 彼 かれ に 言 い われた、「あなたの 家族 かぞく のもとに 帰 かえ って、 主 しゅ がどんなに 大 おお きなことをしてくださったか、またどんなにあわれんでくださったか、それを 知 し らせなさい」。 そこで、 彼 かれ は 立 た ち 去 さ り、そして 自分 じぶん にイエスがしてくださったことを、ことごとくデカポリスの 地方 ちほう に 言 い いひろめ 出 だ したので、 人々 ひとびと はみな 驚 おどろ き 怪 あや しんだ。
”また十二 弟子 でし を 呼 よ び 寄 よ せ、ふたりずつつかわすことにして、 彼 かれ らにけがれた 霊 れい を 制 せい する 権威 けんい を 与 あた え、 また 旅 たび のために、つえ一 本 ぽん のほかには 何 なに も 持 も たないように、パンも、 袋 ぶくろ も、 帯 おび の 中 なか に 銭 ぜに も 持 も たず、 ただわらじをはくだけで、 下着 したぎ も二 枚 まい は 着 き ないように 命 めい じられた。 そして 彼 かれ らに 言 い われた、「どこへ 行 い っても、 家 いえ にはいったなら、その 土地 とち を 去 さ るまでは、そこにとどまっていなさい。
”また、あなたがたを 迎 むか えず、あなたがたの 話 はなし を 聞 き きもしない 所 ところ があったなら、そこから 出 で て 行 い くとき、 彼 かれ らに 対 たい する 抗議 こうぎ のしるしに、 足 あし の 裏 うら のちりを 払 はら い 落 おと しなさい」。 そこで、 彼 かれ らは 出 で て 行 い って、 悔改 くいあらた めを 宣 の べ 伝 つた え、
”また、 言 い われた、「あなたがたは、 自分 じぶん たちの 言伝 いいつた えを 守 まも るために、よくも 神 かみ のいましめを 捨 す てたものだ。
”また 小 ちい さい 魚 うお が 少 すこ しばかりあったので、 祝福 しゅくふく して、それをも 人々 ひとびと に 配 くば るようにと 言 い われた。 彼 かれ らは 食 た べて 満腹 まんぷく した。そして 残 のこ ったパンくずを 集 あつ めると、七かごになった。 人々 ひとびと の 数 かず はおよそ四千 人 にん であった。それからイエスは 彼 かれ らを 解散 かいさん させ、
”それから 群衆 ぐんしゅう を 弟子 でし たちと 一緒 いっしょ に 呼 よ び 寄 よ せて、 彼 かれ らに 言 い われた、「だれでもわたしについてきたいと 思 おも うなら、 自分 じぶん を 捨 す て、 自分 じぶん の 十字架 じゅうじか を 負 お うて、わたしに 従 したが ってきなさい。 自分 じぶん の 命 いのち を 救 すく おうと 思 おも う 者 もの はそれを 失 うしな い、わたしのため、また 福音 ふくいん のために、 自分 じぶん の 命 いのち を 失 うしな う 者 もの は、それを 救 すく うであろう。 人 ひと が 全 ぜん 世界 せかい をもうけても、 自分 じぶん の 命 いのち を 損 そん したら、なんの 得 え になろうか。 また、 人 ひと はどんな 代価 だいか を 払 はら って、その 命 いのち を 買 か いもどすことができようか。
”邪悪 じゃあく で 罪深 つみぶか いこの 時代 じだい にあって、わたしとわたしの 言葉 ことば とを 恥 は じる 者 もの に 対 たい しては、 人 ひと の 子 こ もまた、 父 ちち の 栄光 えいこう のうちに 聖 せい なる 御使 みつかい たちと 共 とも に 来 く るときに、その 者 もの を 恥 は じるであろう」。
”イエスは 言 い われた、「よく 聞 き いておくがよい。だれでもわたしのために、また 福音 ふくいん のために、 家 いえ 、 兄弟 きょうだい 、 姉妹 しまい 、 母 はは 、 父 ちち 、 子 こ 、もしくは 畑 はたけ を 捨 す てた 者 もの は、 必 かなら ずその百 倍 ばい を 受 う ける。すなわち、 今 いま この 時代 じだい では 家 いえ 、 兄弟 きょうだい 、 姉妹 しまい 、 母 はは 、 子 こ および 畑 はたけ を 迫害 はくがい と 共 とも に 受 う け、また、きたるべき 世 よ では 永遠 えいえん の 生命 せいめい を 受 う ける。
”あなたがたは 自分 じぶん で 気 き をつけていなさい。あなたがたは、わたしのために、 衆議所 しゅうぎしょ に 引 ひ きわたされ、 会堂 かいどう で 打 う たれ、 長官 ちょうかん たちや 王 おう たちの 前 まえ に 立 た たされ、 彼 かれ らに 対 たい してあかしをさせられるであろう。 こうして、 福音 ふくいん はまずすべての 民 たみ に 宣 の べ 伝 つた えられねばならない。
”そして、 人々 ひとびと があなたがたを 連 つ れて 行 い って 引 ひ きわたすとき、 何 なに を 言 い おうかと、 前 まえ もって 心配 しんぱい するな。その 場合 ばあい 、 自分 じぶん に 示 しめ されることを 語 かた るがよい。 語 かた る 者 もの はあなたがた 自身 じしん ではなくて、 聖霊 せいれい である。
”また 兄弟 きょうだい は 兄弟 きょうだい を、 父 ちち は 子 こ を 殺 ころ すために 渡 わた し、 子 こ は 両親 りょうしん に 逆 さか らって 立 た ち、 彼 かれ らを 殺 ころ させるであろう。 また、あなたがたはわたしの 名 な のゆえに、すべての 人 ひと に 憎 にく まれるであろう。しかし、 最後 さいご まで 耐 た え 忍 しの ぶ 者 もの は 救 すく われる。
”そして 彼 かれ らに 言 い われた、「 全 ぜん 世界 せかい に 出 で て 行 い って、すべての 造 つく られたものに 福音 ふくいん を 宣 の べ 伝 つた えよ。 信 しん じてバプテスマを 受 う ける 者 もの は 救 すく われる。しかし、 不 ふ 信仰 しんこう の 者 もの は 罪 つみ に 定 さだ められる。
”弟子 でし たちは 出 で て 行 い って、 至 いた る 所 ところ で 福音 ふくいん を 宣 の べ 伝 つた えた。 主 しゅ も 彼 かれ らと 共 とも に 働 はたら き、 御言 みことば に 伴 ともな うしるしをもって、その 確 たし かなことをお 示 しめ しになった。〕
”御言 みことば に 仕 つか えた 人々 ひとびと が 伝 つた えたとおり 物語 ものがたり に 書 か き 連 つら ねようと、 多 おお くの 人 ひと が 手 て を 着 つ けましたが、
”罪 つみ のゆるしによる 救 すくい をその 民 たみ に 知 し らせるのであるから。
”御使 みつかい は 言 い った、「 恐 おそ れるな。 見 み よ、すべての 民 たみ に 与 あた えられる 大 おお きな 喜 よろこ びを、あなたがたに 伝 つた える。
”彼 かれ はヨルダンのほとりの 全 ぜん 地方 ちほう に 行 い って、 罪 つみ のゆるしを 得 え させる 悔改 くいあらた めのバプテスマを 宣 の べ 伝 つた えた。 それは、 預言者 よげんしゃ イザヤの 言葉 ことば の 書 しょ に 書 か いてあるとおりである。すなわち「 荒野 あらの で 呼 よ ばわる 者 もの の 声 こえ がする、『 主 しゅ の 道 みち を 備 そな えよ、その 道 みち 筋 すじ をまっすぐにせよ』。 すべての 谷 たに は 埋 う められ、すべての 山 やま と 丘 おか とは、 平 たい らにされ、 曲 まが ったところはまっすぐに、わるい 道 みち はならされ、 人 ひと はみな 神 かみ の 救 すくい を 見 み るであろう」。
”こうしてヨハネはほかにもなお、さまざまの 勧 すす めをして、 民衆 みんしゅう に 教 おしえ を 説 と いた。
”「 主 しゅ の 御霊 みたま がわたしに 宿 やど っている。 貧 まず しい 人々 ひとびと に 福音 ふくいん を 宣 の べ 伝 つた えさせるために、わたしを 聖 せい 別 べつ してくださったからである。 主 しゅ はわたしをつかわして、 囚人 しゅうじん が 解放 かいほう され、 盲人 もうじん の 目 め が 開 ひら かれることを 告 つ げ 知 し らせ、 打 う ちひしがれている 者 もの に 自由 じゆう を 得 え させ、
”しかしイエスは、「わたしは、ほかの 町々 まちまち にも 神 かみ の 国 くに の 福音 ふくいん を 宣 の べ 伝 つた えねばならない。 自分 じぶん はそのためにつかわされたのである」と 言 い われた。
”話 はなし がすむと、シモンに「 沖 おき へこぎ 出 だ し、 網 あみ をおろして 漁 りょう をしてみなさい」と 言 い われた。 シモンは 答 こた えて 言 い った、「 先生 せんせい 、わたしたちは 夜通 よどお し 働 はたら きましたが、 何 なに も 取 と れませんでした。しかし、お 言葉 ことば ですから、 網 あみ をおろしてみましょう」。 そしてそのとおりにしたところ、おびただしい 魚 うお の 群 む れがはいって、 網 あみ が 破 やぶ れそうになった。 そこで、もう一そうの 舟 ふね にいた 仲間 なかま に、 加勢 かせい に 来 く るよう 合図 あいず をしたので、 彼 かれ らがきて 魚 うお を 両方 りょうほう の 舟 ふね いっぱいに 入 い れた。そのために、 舟 ふね が 沈 しず みそうになった。 これを 見 み てシモン・ペテロは、イエスのひざもとにひれ 伏 ふ して 言 い った、「 主 しゅ よ、わたしから 離 はな れてください。わたしは 罪深 つみふか い 者 もの です」。 彼 かれ も 一緒 いっしょ にいた 者 もの たちもみな、 取 と れた 魚 うお がおびただしいのに 驚 おどろ いたからである。 シモンの 仲間 なかま であったゼベダイの 子 こ ヤコブとヨハネも、 同様 どうよう であった。すると、イエスがシモンに 言 い われた、「 恐 おそ れることはない。 今 いま からあなたは 人間 にんげん をとる 漁師 りょうし になるのだ」。 そこで 彼 かれ らは 舟 ふね を 陸 りく に 引 ひ き 上 あ げ、いっさいを 捨 す ててイエスに 従 したが った。
”そののち、イエスが 出 で て 行 い かれると、レビという 名 な の 取税人 しゅぜいにん が 収税所 しゅうぜいしょ にすわっているのを 見 み て、「わたしに 従 したが ってきなさい」と 言 い われた。 すると、 彼 かれ はいっさいを 捨 す てて 立 た ちあがり、イエスに 従 したが ってきた。
”その 日 ひ には 喜 よろこ びおどれ。 見 み よ、 天 てん においてあなたがたの 受 う ける 報 むく いは 大 おお きいのだから。 彼 かれ らの 祖先 そせん も、 預言者 よげんしゃ たちに 対 たい して 同 おな じことをしたのである。
”答 こた えて 言 い われた、「 行 い って、あなたがたが 見聞 みき きしたことを、ヨハネに 報告 ほうこく しなさい。 盲人 もうじん は 見 み え、 足 あし なえは 歩 ある き、らい 病人 びょうにん はきよまり、 耳 みみ しいは 聞 きこ え、 死人 しにん は 生 い きかえり、 貧 まず しい 人々 ひとびと は 福音 ふくいん を 聞 き かされている。 わたしにつまずかない 者 もの は、さいわいである」。
”そののちイエスは、 神 かみ の 国 くに の 福音 ふくいん を 説 と きまた 伝 つた えながら、 町々 まちまち 村々 むらむら を 巡回 じゅんかい し 続 つづ けられたが、十二 弟子 でし もお 供 とも をした。
”「 種 たね まきが 種 たね をまきに 出 で て 行 い った。まいているうちに、ある 種 たね は 道 みち ばたに 落 お ち、 踏 ふ みつけられ、そして 空 そら の 鳥 とり に 食 た べられてしまった。 ほかの 種 たね は 岩 いわ の 上 うえ に 落 お ち、はえはしたが 水気 みずけ がないので 枯 か れてしまった。 ほかの 種 たね は、いばらの 間 あいだ に 落 お ちたので、いばらも 一緒 いっしょ に 茂 しげ ってきて、それをふさいでしまった。 ところが、ほかの 種 たね は 良 よ い 地 ち に 落 お ちたので、はえ 育 そだ って百 倍 ばい もの 実 み を 結 むす んだ」。こう 語 かた られたのち、 声 こえ をあげて「 聞 き く 耳 みみ のある 者 もの は 聞 き くがよい」と 言 い われた。 弟子 でし たちは、この 譬 たとえ はどういう 意味 いみ でしょうか、とイエスに 質問 しつもん した。 そこで 言 い われた、「あなたがたには、 神 かみ の 国 くに の 奥義 おくぎ を 知 し ることが 許 ゆる されているが、ほかの 人 ひと たちには、 見 み ても 見 み えず、 聞 き いても 悟 さと られないために、 譬 たとえ で 話 はな すのである。
”この 譬 たとえ はこういう 意味 いみ である。 種 たね は 神 かみ の 言 ことば である。 道 みち ばたに 落 お ちたのは、 聞 き いたのち、 信 しん じることも 救 すく われることもないように、 悪魔 あくま によってその 心 こころ から 御言 みことば が 奪 うば い 取 と られる 人 ひと たちのことである。 岩 いわ の 上 うえ に 落 お ちたのは、 御言 みことば を 聞 き いた 時 とき には 喜 よろこ んで 受 う けいれるが、 根 ね が 無 な いので、しばらくは 信 しん じていても、 試錬 しれん の 時 とき が 来 く ると、 信仰 しんこう を 捨 す てる 人 ひと たちのことである。 いばらの 中 なか に 落 お ちたのは、 聞 き いてから 日 ひ を 過 す ごすうちに、 生活 せいかつ の 心 こころ づかいや 富 とみ や 快楽 かいらく にふさがれて、 実 み の 熟 じゅく するまでにならない 人 ひと たちのことである。 良 よ い 地 ち に 落 お ちたのは、 御言 みことば を 聞 き いたのち、これを 正 ただ しい 良 よ い 心 こころ でしっかりと 守 まも り、 耐 た え 忍 しの んで 実 み を 結 むす ぶに 至 いた る 人 ひと たちのことである。
”「 家 いえ へ 帰 かえ って、 神 かみ があなたにどんなに 大 おお きなことをしてくださったか、 語 かた り 聞 き かせなさい」。そこで 彼 かれ は 立 た ち 去 さ って、 自分 じぶん にイエスがして 下 くだ さったことを、ことごとく 町中 まちじゅう に 言 い いひろめた。
”それからイエスは十二 弟子 でし を 呼 よ び 集 あつ めて、 彼 かれ らにすべての 悪霊 あくれい を 制 せい し、 病気 びょうき をいやす 力 ちから と 権威 けんい とをお 授 さづ けになった。 また 神 かみ の 国 くに を 宣 の べ 伝 つた え、かつ 病気 びょうき をなおすためにつかわして 言 い われた、「 旅 たび のために 何 なに も 携 たずさ えるな。つえも 袋 ふくろ もパンも 銭 ぜに も 持 も たず、また 下着 したぎ も二 枚 まい は 持 も つな。 また、どこかの 家 いえ にはいったら、そこに 留 とど まっておれ。そしてそこから 出 で かけることにしなさい。
”だれもあなたがたを 迎 むか えるものがいなかったら、その 町 まち を 出 で て 行 い くとき、 彼 かれ らに 対 たい する 抗議 こうぎ のしるしに、 足 あし からちりを 払 はら い 落 おと しなさい」。 弟子 でし たちは 出 で て 行 い って、 村々 むらむら を 巡 めぐ り 歩 ある き、いたる 所 ところ で 福音 ふくいん を 宣 の べ 伝 つた え、また 病気 びょうき をいやした。
”それから、みんなの 者 もの に 言 い われた、「だれでもわたしについてきたいと 思 おも うなら、 自分 じぶん を 捨 す て、 日々 ひび 自分 じぶん の 十字架 じゅうじか を 負 お うて、わたしに 従 したが ってきなさい。 自分 じぶん の 命 いのち を 救 すく おうと 思 おも う 者 もの はそれを 失 うしな い、わたしのために 自分 じぶん の 命 いのち を 失 うしな う 者 もの は、それを 救 すく うであろう。 人 ひと が 全 ぜん 世界 せかい をもうけても、 自分 じぶん 自身 じしん を 失 うしな いまたは 損 そん したら、なんの 得 え になろうか。
”わたしとわたしの 言葉 ことば とを 恥 は じる 者 もの に 対 たい しては、 人 ひと の 子 こ もまた、 自分 じぶん の 栄光 えいこう と、 父 ちち と 聖 せい なる 御使 みつかい との 栄光 えいこう のうちに 現 あらわ れて 来 く るとき、その 者 もの を 恥 は じるであろう。
”またほかの 人 ひと に、「わたしに 従 したが ってきなさい」と 言 い われた。するとその 人 ひと が 言 い った、「まず、 父 ちち を 葬 ほうむ りに 行 い かせてください」。 彼 かれ に 言 い われた、「その 死人 しにん を 葬 ほうむ ることは、 死人 しにん に 任 まか せておくがよい。あなたは、 出 で て 行 い って 神 かみ の 国 くに を 告 つ げひろめなさい」。
”またほかの 人 ひと が 言 い った、「 主 しゅ よ、 従 したが ってまいりますが、まず 家 いえ の 者 もの に 別 わか れを 言 い いに 行 い かせてください」。 イエスは 言 い われた、「 手 て をすきにかけてから、うしろを 見 み る 者 もの は、 神 かみ の 国 くに にふさわしくないものである」。
”その 後 のち 、 主 しゅ は 別 べつ に七十二 人 にん を 選 えら び、 行 い こうとしておられたすべての 町 まち や 村 むら へ、ふたりずつ 先 さき におつかわしになった。
”そのとき、 彼 かれ らに 言 い われた、「 収穫 しゅうかく は 多 おお いが、 働 はたら き 人 びと が 少 すく ない。だから、 収穫 しゅうかく の 主 しゅ に 願 ねが って、その 収穫 しゅうかく のために 働 はたら き 人 びと を 送 おく り 出 だ すようにしてもらいなさい。
”さあ、 行 い きなさい。わたしがあなたがたをつかわすのは、 小羊 こひつじ をおおかみの 中 なか に 送 おく るようなものである。 財布 さいふ も 袋 ふくろ もくつも 持 も って 行 い くな。だれにも 道 みち であいさつするな。
”しかし、どの 町 まち へはいっても、 人々 ひとびと があなたがたを 迎 むか えない 場合 ばあい には、 大通 おおどお りに 出 で て 行 い って 言 い いなさい、 『わたしたちの 足 あし についているこの 町 まち のちりも、ぬぐい 捨 す てて 行 い く。しかし、 神 かみ の 国 くに が 近 ちか づいたことは、 承知 しょうち しているがよい』。 あなたがたに 言 い っておく。その 日 ひ には、この 町 まち よりもソドムの 方 ほう が 耐 た えやすいであろう。
”あなたがたに 聞 き き 従 したが う 者 もの は、わたしに 聞 き き 従 したが うのであり、あなたがたを 拒 こば む 者 もの は、わたしを 拒 こば むのである。そしてわたしを 拒 こば む 者 もの は、わたしをおつかわしになったかたを 拒 こば むのである」。
”ニネベの 人々 ひとびと が、 今 いま の 時代 じだい の 人々 ひとびと と 共 とも にさばきの 場 ば に 立 た って、 彼 かれ らを 罪 つみ に 定 さだ めるであろう。なぜなら、ニネベの 人々 ひとびと はヨナの 宣教 せんきょう によって 悔 く い 改 あらた めたからである。しかし 見 み よ、ヨナにまさる 者 もの がここにいる。
”そこで、あなたがたに 言 い う。だれでも 人 ひと の 前 まえ でわたしを 受 う けいれる 者 もの を、 人 ひと の 子 こ も 神 かみ の 使 つかい たちの 前 まえ で 受 う けいれるであろう。 しかし、 人 ひと の 前 まえ でわたしを 拒 こば む 者 もの は、 神 かみ の 使 つかい たちの 前 まえ で 拒 こば まれるであろう。
”あなたがたが 会堂 かいどう や 役人 やくにん や 高官 こうかん の 前 まえ へひっぱられて 行 い った 場合 ばあい には、 何 なに をどう 弁明 べんめい しようか、 何 なに を 言 い おうかと 心配 しんぱい しないがよい。 言 い うべきことは、 聖霊 せいれい がその 時 とき に 教 おし えてくださるからである」。
”自分 じぶん の 持 も ち 物 もの を 売 う って、 施 ほどこ しなさい。 自分 じぶん のために 古 ふる びることのない 財布 さいふ をつくり、 盗人 ぬすびと も 近寄 ちかよ らず、 虫 むし も 食 く い 破 やぶ らない 天 てん に、 尽 つ きることのない 宝 たから をたくわえなさい。 あなたがたの 宝 たから のある 所 ところ には、 心 こころ もあるからである。
”あなたがたは、わたしが 平和 へいわ をこの 地上 ちじょう にもたらすためにきたと 思 おも っているのか。あなたがたに 言 い っておく。そうではない。むしろ 分裂 ぶんれつ である。 というのは、 今 いま から 後 のち は、 一家 いっか の 内 うち で五 人 にん が 相 あい 分 わか れて、三 人 にん はふたりに、ふたりは三 人 にん に 対立 たいりつ し、 また 父 ちち は 子 こ に、 子 こ は 父 ちち に、 母 はは は 娘 むすめ に、 娘 むすめ は 母 はは に、しゅうとめは 嫁 よめ に、 嫁 よめ はしゅうとめに、 対立 たいりつ するであろう」。
”あなたがたに 言 い うが、そうではない。あなたがたも 悔 く い 改 あらた めなければ、みな 同 おな じように 滅 ほろ びるであろう」。
”そこでイエスが 言 い われた、「ある 人 ひと が 盛大 せいだい な 晩餐 ばんさん 会 かい を 催 もよお して、 大 おお ぜいの 人 ひと を 招 まね いた。 晩餐 ばんさん の 時刻 じこく になったので、 招 まね いておいた 人 ひと たちのもとに 僕 しもべ を 送 おく って、『さあ、おいでください。もう 準備 じゅんび ができましたから』と 言 い わせた。 ところが、みんな 一様 いちよう に 断 ことわ りはじめた。 最初 さいしょ の 人 ひと は、『わたしは 土地 とち を 買 か いましたので、 行 い って 見 み なければなりません。どうぞ、おゆるしください』と 言 い った。 ほかの 人 ひと は、『わたしは五 対 つい の 牛 うし を 買 か いましたので、それをしらべに 行 い くところです。どうぞ、おゆるしください』、 もうひとりの 人 ひと は、『わたしは 妻 つま をめとりましたので、 参 まい ることができません』と 言 い った。 僕 しもべ は 帰 かえ ってきて、 以上 いじょう の 事 こと を 主人 しゅじん に 報告 ほうこく した。すると 家 いえ の 主人 しゅじん はおこって 僕 しもべ に 言 い った、『いますぐに、 町 まち の 大通 おおどお りや 小道 こみち へ 行 い って、 貧乏人 びんぼうにん 、 不具者 ふぐしゃ 、 盲人 もうじん 、 足 あし なえなどを、ここへ 連 つ れてきなさい』。 僕 しもべ は 言 い った、『ご 主人様 しゅじんさま 、 仰 おお せのとおりにいたしましたが、まだ 席 せき がございます』。 主人 しゅじん が 僕 しもべ に 言 い った、『 道 みち やかきねのあたりに 出 で て 行 い って、この 家 いえ がいっぱいになるように、 人々 ひとびと を 無理 むり やりにひっぱってきなさい。 あなたがたに 言 い って 置 お くが、 招 まね かれた 人 ひと で、わたしの 晩餐 ばんさん にあずかる 者 もの はひとりもないであろう』」。
”「だれでも、 父 ちち 、 母 はは 、 妻 つま 、 子 こ 、 兄弟 きょうだい 、 姉妹 しまい 、さらに 自分 じぶん の 命 いのち までも 捨 す てて、わたしのもとに 来 く るのでなければ、わたしの 弟子 でし となることはできない。 自分 じぶん の 十字架 じゅうじか を 負 お うてわたしについて 来 く るものでなければ、わたしの 弟子 でし となることはできない。
”それと 同 おな じように、あなたがたのうちで、 自分 じぶん の 財産 ざいさん をことごとく 捨 す て 切 き るものでなくては、わたしの 弟子 でし となることはできない。 塩 しお は 良 よ いものだ。しかし、 塩 しお もききめがなくなったら、 何 なに によって 塩味 しおあじ が 取 と りもどされようか。
”よく 聞 き きなさい。それと 同 おな じように、 罪人 つみびと がひとりでも 悔 く い 改 あらた めるなら、 悔改 くいあらた めを 必要 ひつよう としない九十九 人 にん の 正 ただ しい 人 ひと のためにもまさる 大 おお きいよろこびが、 天 てん にあるであろう。
”よく 聞 き きなさい。それと 同 おな じように、 罪人 つみびと がひとりでも 悔 く い 改 あらた めるなら、 神 かみ の 御使 みつかい たちの 前 まえ でよろこびがあるであろう」。
”人 ひと の 子 こ がきたのは、 失 うしな われたものを 尋 たず ね 出 だ して 救 すく うためである」。
”ある 日 ひ 、イエスが 宮 みや で 人々 ひとびと に 教 おし え、 福音 ふくいん を 宣 の べておられると、 祭司長 さいしちょう や 律法 りっぽう 学者 がくしゃ たちが、 長老 ちょうろう たちと 共 とも に 近寄 ちかよ ってきて、
”しかし、これらのあらゆる 出来事 できごと のある 前 まえ に、 人々 ひとびと はあなたがたに 手 て をかけて 迫害 はくがい をし、 会堂 かいどう や 獄 ごく に 引 ひ き 渡 わた し、わたしの 名 な のゆえに 王 おう や 総督 そうとく の 前 まえ にひっぱって 行 い くであろう。 それは、あなたがたがあかしをする 機会 きかい となるであろう。
”だから、どう 答弁 とうべん しようかと、 前 まえ もって 考 かんが えておかないことに 心 こころ を 決 き めなさい。 あなたの 反対者 はんたいしゃ のだれもが 抗弁 こうべん も 否定 ひてい もできないような 言葉 ことば と 知恵 ちえ とを、わたしが 授 さづ けるから。
”しかし、あなたがたは 両親 りょうしん 、 兄弟 きょうだい 、 親族 しんぞく 、 友人 ゆうじん にさえ 裏切 うらぎ られるであろう。また、あなたがたの 中 なか で 殺 ころ されるものもあろう。 また、わたしの 名 な のゆえにすべての 人 ひと に 憎 にく まれるであろう。
”そして 彼 かれ らに 言 い われた、「わたしが 財布 さいふ も 袋 ふくろ もくつも 持 も たせずにあなたがたをつかわしたとき、 何 なに かこまったことがあったか」。 彼 かれ らは、「いいえ、 何 なに もありませんでした」と 答 こた えた。 そこで 言 い われた、「しかし 今 いま は、 財布 さいふ のあるものは、それを 持 も って 行 い け。 袋 ふくろ も 同様 どうよう に 持 も って 行 い け。また、つるぎのない 者 もの は、 自分 じぶん の 上着 うわぎ を 売 う って、それを 買 か うがよい。
”そして、その 名 な によって 罪 つみ のゆるしを 得 え させる 悔改 くいあらた めが、エルサレムからはじまって、もろもろの 国民 こくみん に 宣 の べ 伝 つた えられる。 あなたがたは、これらの 事 こと の 証人 しょうにん である。
”しかし、 彼 かれ を 受 う けいれた 者 もの 、すなわち、その 名 な を 信 しん じた 人々 ひとびと には、 彼 かれ は 神 かみ の 子 こ となる 力 ちから を 与 あた えたのである。 それらの 人 ひと は、 血 ち すじによらず、 肉 にく の 欲 よく によらず、また、 人 ひと の 欲 よく にもよらず、ただ 神 かみ によって 生 うま れたのである。
”その 翌日 よくじつ 、イエスはガリラヤに 行 い こうとされたが、ピリポに 出会 であ って 言 い われた、「わたしに 従 したが ってきなさい」。
”イエスは 答 こた えて 言 い われた、「よくよくあなたに 言 い っておく。だれでも 新 あたら しく 生 うま れなければ、 神 かみ の 国 くに を 見 み ることはできない」。 ニコデモは 言 い った、「 人 ひと は 年 とし をとってから 生 うま れることが、どうしてできますか。もう 一度 いちど 、 母 はは の 胎 たい にはいって 生 うま れることができましょうか」。 イエスは 答 こた えられた、「よくよくあなたに 言 い っておく。だれでも、 水 みず と 霊 れい とから 生 うま れなければ、 神 かみ の 国 くに にはいることはできない。 肉 にく から 生 うま れる 者 もの は 肉 にく であり、 霊 れい から 生 うま れる 者 もの は 霊 れい である。 あなたがたは 新 あたら しく 生 うま れなければならないと、わたしが 言 い ったからとて、 不思議 ふしぎ に 思 おも うには 及 およ ばない。 風 かぜ は 思 おも いのままに 吹 ふ く。あなたはその 音 おと を 聞 き くが、それがどこからきて、どこへ 行 い くかは 知 し らない。 霊 れい から 生 うま れる 者 もの もみな、それと 同 おな じである」。
”よくよく 言 い っておく。わたしたちは 自分 じぶん の 知 し っていることを 語 かた り、また 自分 じぶん の 見 み たことをあかししているのに、あなたがたはわたしたちのあかしを 受 う けいれない。 わたしが 地上 ちじょう のことを 語 かた っているのに、あなたがたが 信 しん じないならば、 天上 てんじょう のことを 語 かた った 場合 ばあい 、どうしてそれを 信 しん じるだろうか。
”神 かみ はそのひとり 子 こ を 賜 たま わったほどに、この 世 よ を 愛 あい して 下 くだ さった。それは 御子 みこ を 信 しん じる 者 もの がひとりも 滅 ほろ びないで、 永遠 えいえん の 命 いのち を 得 え るためである。 神 かみ が 御子 みこ を 世 よ につかわされたのは、 世 よ をさばくためではなく、 御子 みこ によって、この 世 よ が 救 すく われるためである。 彼 かれ を 信 しん じる 者 もの は、さばかれない。 信 しん じない 者 もの は、すでにさばかれている。 神 かみ のひとり 子 こ の 名 な を 信 しん じることをしないからである。 そのさばきというのは、 光 ひかり がこの 世 よ にきたのに、 人々 ひとびと はそのおこないが 悪 わる いために、 光 ひかり よりもやみの 方 ほう を 愛 あい したことである。 悪 あく を 行 おこな っている 者 もの はみな 光 ひかり を 憎 にく む。そして、そのおこないが 明 あか るみに 出 だ されるのを 恐 おそ れて、 光 ひかり にこようとはしない。 しかし、 真理 しんり を 行 おこな っている 者 もの は 光 ひかり に 来 く る。その 人 ひと のおこないの、 神 かみ にあってなされたということが、 明 あき らかにされるためである。
”御子 みこ を 信 しん じる 者 もの は 永遠 えいえん の 命 いのち をもつ。 御子 みこ に 従 したが わない 者 もの は、 命 いのち にあずかることがないばかりか、 神 かみ の 怒 いか りがその 上 うえ にとどまるのである」。
”あなたがたは、 刈入 かりい れ 時 とき が 来 く るまでには、まだ四か 月 げつ あると、 言 い っているではないか。しかし、わたしはあなたがたに 言 い う。 目 め をあげて 畑 はたけ を 見 み なさい。はや 色 いろ づいて 刈入 かりい れを 待 ま っている。 刈 か る 者 もの は 報酬 ほうしゅう を 受 う けて、 永遠 えいえん の 命 いのち に 至 いた る 実 み を 集 あつ めている。まく 者 もの も 刈 か る 者 もの も、 共々 ともども に 喜 よろこ ぶためである。 そこで、『ひとりがまき、ひとりが 刈 か る』ということわざが、ほんとうのこととなる。 わたしは、あなたがたをつかわして、あなたがたがそのために 労苦 ろうく しなかったものを 刈 か りとらせた。ほかの 人々 ひとびと が 労苦 ろうく し、あなたがたは、 彼 かれ らの 労苦 ろうく の 実 み にあずかっているのである」。
”よくよくあなたがたに 言 い っておく。わたしの 言葉 ことば を 聞 き いて、わたしをつかわされたかたを 信 しん じる 者 もの は、 永遠 えいえん の 命 いのち を 受 う け、またさばかれることがなく、 死 し から 命 いのち に 移 うつ っているのである。
”だからわたしは、あなたがたは 自分 じぶん の 罪 つみ のうちに 死 し ぬであろうと、 言 い ったのである。もしわたしがそういう 者 もの であることをあなたがたが 信 しん じなければ、 罪 つみ のうちに 死 し ぬことになるからである」。
”イエスは 自分 じぶん を 信 しん じたユダヤ 人 じん たちに 言 い われた、「もしわたしの 言葉 ことば のうちにとどまっておるなら、あなたがたは、ほんとうにわたしの 弟子 でし なのである。 また 真理 しんり を 知 し るであろう。そして 真理 しんり は、あなたがたに 自由 じゆう を 得 え させるであろう」。
”わたしたちは、わたしをつかわされたかたのわざを、 昼 ひる の 間 あいだ にしなければならない。 夜 よる が 来 く る。すると、だれも 働 はたら けなくなる。
”よくよくあなたがたに 言 い っておく。 羊 ひつじ の 囲 かこ いにはいるのに、 門 もん からでなく、ほかの 所 ところ からのりこえて 来 く る 者 もの は、 盗人 ぬすびと であり、 強盗 ごうとう である。
”わたしを 捨 す てて、わたしの 言葉 ことば を 受 う けいれない 人 ひと には、その 人 ひと をさばくものがある。わたしの 語 かた ったその 言葉 ことば が、 終 おわ りの 日 ひ にその 人 ひと をさばくであろう。 わたしは 自分 じぶん から 語 かた ったのではなく、わたしをつかわされた 父 ちち ご 自身 じしん が、わたしの 言 い うべきこと、 語 かた るべきことをお 命 めい じになったのである。
”イエスは 彼 かれ に 言 い われた、「わたしは 道 みち であり、 真理 しんり であり、 命 いのち である。だれでもわたしによらないでは、 父 ちち のみもとに 行 い くことはできない。
”しかし、これらのことを 書 か いたのは、あなたがたがイエスは 神 かみ の 子 こ キリストであると 信 しん じるためであり、また、そう 信 しん じて、イエスの 名 な によって 命 いのち を 得 え るためである。
”すると、イエスは 彼 かれ らに 言 い われた、「 舟 ふね の 右 みぎ の 方 ほう に 網 あみ をおろして 見 み なさい。そうすれば、 何 なに かとれるだろう」。 彼 かれ らは 網 あみ をおろすと、 魚 うお が 多 おお くとれたので、それを 引 ひ き 上 あ げることができなかった。 イエスの 愛 あい しておられた 弟子 でし が、ペテロに「あれは 主 しゅ だ」と 言 い った。シモン・ペテロは 主 しゅ であると 聞 き いて、 裸 はだか になっていたため、 上着 うわぎ をまとって 海 うみ にとびこんだ。 しかし、ほかの 弟子 でし たちは 舟 ふね に 乗 の ったまま、 魚 うお のはいっている 網 あみ を 引 ひ きながら 帰 かえ って 行 い った。 陸 りく からはあまり 遠 とお くない五十 間 けん ほどの 所 ところ にいたからである。 彼 かれ らが 陸 りく に 上 のぼ って 見 み ると、 炭火 すみび がおこしてあって、その 上 うえ に 魚 うお がのせてあり、またそこにパンがあった。 イエスは 彼 かれ らに 言 い われた、「 今 いま とった 魚 うお を 少 すこ し 持 も ってきなさい」。 シモン・ペテロが 行 い って、 網 あみ を 陸 りく へ 引 ひ き 上 あ げると、百五十三びきの 大 おお きな 魚 うお でいっぱいになっていた。そんなに 多 おお かったが、 網 あみ はさけないでいた。
”ただ、 聖霊 せいれい があなたがたにくだる 時 とき 、あなたがたは 力 ちから を 受 う けて、エルサレム、ユダヤとサマリヤの 全土 ぜんど 、さらに 地 ち のはてまで、わたしの 証人 しょうにん となるであろう」。
”そのとき、 主 しゅ の 名 な を 呼 よ び 求 もと める 者 もの は、みな 救 すく われるであろう』。
”すると、ペテロが 答 こた えた、「 悔 く い 改 あらた めなさい。そして、あなたがたひとりびとりが 罪 つみ のゆるしを 得 え るために、イエス・キリストの 名 な によって、バプテスマを 受 う けなさい。そうすれば、あなたがたは 聖霊 せいれい の 賜物 たまもの を 受 う けるであろう。 この 約束 やくそく は、われらの 主 しゅ なる 神 かみ の 召 め しにあずかるすべての 者 もの 、すなわちあなたがたと、あなたがたの 子 こ らと、 遠 とお くの 者 もの 一同 いちどう とに、 与 あた えられているものである」。 ペテロは、ほかになお 多 おお くの 言葉 ことば であかしをなし、 人々 ひとびと に「この 曲 まが った 時代 じだい から 救 すく われよ」と 言 い って 勧 すす めた。
”そこで、 彼 かれ の 勧 すす めの 言葉 ことば を 受 う けいれた 者 もの たちは、バプテスマを 受 う けたが、その 日 ひ 、 仲間 なかま に 加 くわ わったものが三千 人 にん ほどあった。
”神 かみ をさんびし、すべての 人 ひと に 好意 こうい を 持 も たれていた。そして 主 しゅ は、 救 すく われる 者 もの を 日々 ひび 仲間 なかま に 加 くわ えて 下 くだ さったのである。
”だから、 自分 じぶん の 罪 つみ をぬぐい 去 さ っていただくために、 悔 く い 改 あらた めて 本心 ほんしん に 立 た ちかえりなさい。 それは、 主 しゅ のみ 前 まえ から 慰 なぐさ めの 時 とき がきて、あなたがたのためにあらかじめ 定 さだ めてあったキリストなるイエスを、 神 かみ がつかわして 下 くだ さるためである。 このイエスは、 神 かみ が 聖 せい なる 預言者 よげんしゃ たちの 口 くち をとおして、 昔 むかし から 預言 よげん しておられた 万物 ばんぶつ 更新 こうしん の 時 とき まで、 天 てん にとどめておかれねばならなかった。
”しかし、 彼 かれ らの 話 はなし を 聞 き いた 多 おお くの 人 ひと たちは 信 しん じた。そして、その 男 おとこ の 数 かず が五千 人 にん ほどになった。
”この 人 ひと による 以外 いがい に 救 すくい はない。わたしたちを 救 すく いうる 名 な は、これを 別 べつ にしては、 天下 てんか のだれにも 与 あた えられていないからである」。
”人々 ひとびと はペテロとヨハネとの 大胆 だいたん な 話 はな しぶりを 見 み 、また 同時 どうじ に、ふたりが 無学 むがく な、ただの 人 ひと たちであることを 知 し って、 不思議 ふしぎ に 思 おも った。そして 彼 かれ らがイエスと 共 とも にいた 者 もの であることを 認 みと め、
”そこで、ふたりを 呼 よ び 入 い れて、イエスの 名 な によって 語 かた ることも 説 と くことも、いっさい 相成 あいな らぬと 言 い いわたした。 ペテロとヨハネとは、これに 対 たい して 言 い った、「 神 かみ に 聞 き き 従 したが うよりも、あなたがたに 聞 き き 従 したが う 方 ほう が、 神 かみ の 前 まえ に 正 ただ しいかどうか、 判断 はんだん してもらいたい。 わたしたちとしては、 自分 じぶん の 見 み たこと 聞 き いたことを、 語 かた らないわけにはいかない」。
”主 しゅ よ、いま、 彼 かれ らの 脅迫 きょうはく に 目 め をとめ、 僕 しもべ たちに、 思 おも い 切 き って 大胆 だいたん に 御言葉 みことば を 語 かた らせて 下 くだ さい。 そしてみ 手 て を 伸 の ばしていやしをなし、 聖 せい なる 僕 しもべ イエスの 名 な によって、しるしと 奇跡 きせき とを 行 おこな わせて 下 くだ さい」。 彼 かれ らが 祈 いの り 終 お えると、その 集 あつ まっていた 場所 ばしょ が 揺 ゆ れ 動 うご き、 一同 いちどう は 聖霊 せいれい に 満 み たされて、 大胆 だいたん に 神 かみ の 言 ことば を 語 かた り 出 だ した。
”使徒 しと たちは 主 しゅ イエスの 復活 ふっかつ について、 非常 ひじょう に 力強 ちからづよ くあかしをした。そして 大 おお きなめぐみが、 彼 かれ ら 一同 いちどう に 注 そそ がれた。
”彼 かれ らを 連 つ れてきて、 議会 ぎかい の 中 なか に 立 た たせた。すると、 大祭司 だいさいし が 問 と うて 言 い った、「あの 名 な を 使 つか って 教 おし えてはならないと、きびしく 命 めい じておいたではないか。それだのに、なんという 事 こと だ。エルサレム 中 なか にあなたがたの 教 おしえ を、はんらんさせている。あなたがたは 確 たし かに、あの 人 ひと の 血 ち の 責任 せきにん をわたしたちに 負 お わせようと、たくらんでいるのだ」。 これに 対 たい して、ペテロをはじめ 使徒 しと たちは 言 い った、「 人間 にんげん に 従 したが うよりは、 神 かみ に 従 したが うべきである。
”使徒 しと たちを 呼 よ び 入 い れて、むち 打 う ったのち、 今後 こんご イエスの 名 な によって 語 かた ることは 相成 あいな らぬと 言 い いわたして、ゆるしてやった。 使徒 しと たちは、 御名 みな のために 恥 はじ を 加 くわ えられるに 足 た る 者 もの とされたことを 喜 よろこ びながら、 議会 ぎかい から 出 で てきた。 そして、 毎日 まいにち 、 宮 みや や 家 いえ で、イエスがキリストであることを、 引 ひ きつづき 教 おし えたり 宣 の べ 伝 つた えたりした。
”さて、 散 ち らされて 行 い った 人 ひと たちは、 御言 みことば を 宣 の べ 伝 つた えながら、めぐり 歩 ある いた。 ピリポはサマリヤの 町 まち に 下 くだ って 行 い き、 人々 ひとびと にキリストを 宣 の べはじめた。
”ところが、ピリポが 神 かみ の 国 くに とイエス・キリストの 名 な について 宣 の べ 伝 つた えるに 及 およ んで、 男 おとこ も 女 おんな も 信 しん じて、ぞくぞくとバプテスマを 受 う けた。
”使徒 しと たちは 力強 ちからづよ くあかしをなし、また 主 しゅ の 言 ことば を 語 かた った 後 のち 、サマリヤ 人 ひと の 多 おお くの 村々 むらむら に 福音 ふくいん を 宣 の べ 伝 つた えて、エルサレムに 帰 かえ った。
”そこでピリポは 口 くち を 開 ひら き、この 聖 せい 句 く から 説 と き 起 おこ して、イエスのことを 宣 の べ 伝 つた えた。 道 みち を 進 すす んで 行 い くうちに、 水 みず のある 所 ところ にきたので、 宦官 かんがん が 言 い った、「ここに 水 みず があります。わたしがバプテスマを 受 う けるのに、なんのさしつかえがありますか」。〔 これに 対 たい して、ピリポは、「あなたがまごころから 信 しん じるなら、 受 う けてさしつかえはありません」と 言 い った。すると、 彼 かれ は「わたしは、イエス・キリストを 神 かみ の 子 こ と 信 しん じます」と 答 こた えた。〕 そこで 車 くるま をとめさせ、ピリポと 宦官 かんがん と、ふたりとも、 水 みず の 中 なか に 降 お りて 行 い き、ピリポが 宦官 かんがん にバプテスマを 授 さづ けた。
”その 後 のち 、ピリポはアゾトに 姿 すがた をあらわして、 町々 まちまち をめぐり 歩 ある き、いたるところで 福音 ふくいん を 宣 の べ 伝 つた えて、ついにカイザリヤに 着 つ いた。
”ところが、バルナバは 彼 かれ の 世話 せわ をして 使徒 しと たちのところへ 連 つ れて 行 い き、 途中 とちゅう で 主 しゅ が 彼 かれ に 現 あらわ れて 語 かた りかけたことや、 彼 かれ がダマスコでイエスの 名 な で 大胆 だいたん に 宣 の べ 伝 つた えた 次第 しだい を、 彼 かれ らに 説明 せつめい して 聞 き かせた。 それ 以来 いらい 、 彼 かれ は 使徒 しと たちの 仲間 なかま に 加 くわ わり、エルサレムに 出入 でい りし、 主 しゅ の 名 な によって 大胆 だいたん に 語 かた り、 ギリシヤ 語 ご を 使 つか うユダヤ 人 じん たちとしばしば 語 かた り 合 あ い、また 論 ろん じ 合 あ った。しかし、 彼 かれ らは 彼 かれ を 殺 ころ そうとねらっていた。
”あなたがたは、 神 かみ がすべての 者 もの の 主 しゅ なるイエス・キリストによって 平和 へいわ の 福音 ふくいん を 宣 の べ 伝 つた えて、イスラエルの 子 こ らにお 送 おく り 下 くだ さった 御言 みことば をご 存 ぞん じでしょう。 それは、ヨハネがバプテスマを 説 と いた 後 のち 、ガリラヤから 始 はじ まってユダヤ 全土 ぜんど にひろまった 福音 ふくいん を 述 の べたものです。
”それから、イエスご 自身 じしん が 生者 せいじゃ と 死者 ししゃ との 審判者 しんぱんしゃ として 神 かみ に 定 さだ められたかたであることを、 人々 ひとびと に 宣 の べ 伝 つた え、またあかしするようにと、 神 かみ はわたしたちにお 命 めい じになったのです。 預言者 よげんしゃ たちもみな、イエスを 信 しん じる 者 もの はことごとく、その 名 な によって 罪 つみ のゆるしが 受 う けられると、あかしをしています」。 ペテロがこれらの 言葉 ことば をまだ 語 かた り 終 お えないうちに、それを 聞 き いていたみんなの 人 ひと たちに、 聖霊 せいれい がくだった。
”さて、 異邦人 いほうじん たちも 神 かみ の 言 ことば を 受 う けいれたということが、 使徒 しと たちやユダヤにいる 兄弟 きょうだい たちに 聞 きこ えてきた。
”すると 彼 かれ はわたしたちに、 御使 みつかい が 彼 かれ の 家 いえ に 現 あらわ れて、『ヨッパに 人 ひと をやって、ペテロと 呼 よ ばれるシモンを 招 まね きなさい。 この 人 ひと は、あなたとあなたの 全 ぜん 家族 かぞく とが 救 すく われる 言葉 ことば を 語 かた って 下 くだ さるであろう』と 告 つ げた 次第 しだい を、 話 はな してくれた。
”人々 ひとびと はこれを 聞 き いて 黙 だま ってしまった。それから 神 かみ をさんびして、「それでは 神 かみ は、 異邦人 いほうじん にも 命 いのち にいたる 悔改 くいあらた めをお 与 あた えになったのだ」と 言 い った。
”ところが、その 中 なか に 数人 すうにん のクプロ 人 びと とクレネ 人 びと がいて、アンテオケに 行 い ってからギリシヤ 人 じん にも 呼 よ びかけ、 主 しゅ イエスを 宣 の べ 伝 つた えていた。 そして、 主 しゅ のみ 手 て が 彼 かれ らと 共 とも にあったため、 信 しん じて 主 しゅ に 帰依 きえ するものの 数 かず が 多 おお かった。
”そのこられる 前 まえ に、ヨハネがイスラエルのすべての 民 たみ に 悔改 くいあらた めのバプテスマを、あらかじめ 宣 の べ 伝 つた えていた。
”わたしたちは、 神 かみ が 先祖 せんぞ たちに 対 たい してなされた 約束 やくそく を、ここに 宣 の べ 伝 つた えているのである。
”次 つぎ の 安息日 あんそくにち には、ほとんど 全市 ぜんし をあげて、 神 かみ の 言 ことば を 聞 き きに 集 あつ まってきた。
”パウロとバルナバとは 大胆 だいたん に 語 かた った、「 神 かみ の 言 ことば は、まず、あなたがたに 語 かた り 伝 つた えられなければならなかった。しかし、あなたがたはそれを 退 しりぞ け、 自分 じぶん 自身 じしん を 永遠 えいえん の 命 いのち にふさわしからぬ 者 もの にしてしまったから、さあ、わたしたちはこれから 方向 ほうこう をかえて、 異邦人 いほうじん たちの 方 ほう に 行 い くのだ。 主 しゅ はわたしたちに、こう 命 めい じておられる、『わたしは、あなたを 立 た てて 異邦人 いほうじん の 光 ひかり とした。あなたが 地 ち の 果 はて までも 救 すくい をもたらすためである』」。
”異邦人 いほうじん たちはこれを 聞 き いてよろこび、 主 しゅ の 御言 みことば をほめたたえてやまなかった。そして、 永遠 えいえん の 命 いのち にあずかるように 定 さだ められていた 者 もの は、みな 信 しん じた。 こうして、 主 しゅ の 御言 みことば はこの 地方 ちほう 全体 ぜんたい にひろまって 行 い った。
”ところが、ユダヤ 人 じん たちは、 信心 しんじん 深 ぶか い 貴婦人 きふじん たちや 町 まち の 有力 ゆうりょく 者 しゃ たちを 煽動 せんどう して、パウロとバルナバを 迫害 はくがい させ、ふたりをその 地方 ちほう から 追 お い 出 だ させた。 ふたりは、 彼 かれ らに 向 む けて 足 あし のちりを 払 はら い 落 おと して、イコニオムへ 行 い った。
”ふたりは、イコニオムでも 同 おな じようにユダヤ 人 じん の 会堂 かいどう にはいって 語 かた った 結果 けっか 、ユダヤ 人 じん やギリシヤ 人 じん が 大 おお ぜい 信 しん じた。 ところが、 信 しん じなかったユダヤ 人 じん たちは 異邦人 いほうじん たちをそそのかして、 兄弟 きょうだい たちに 対 たい して 悪意 あくい をいだかせた。
”それにもかかわらず、ふたりは 長 なが い 期間 きかん をそこで 過 す ごして、 大胆 だいたん に 主 しゅ のことを 語 かた った。 主 しゅ は、 彼 かれ らの 手 て によってしるしと 奇跡 きせき とを 行 おこな わせ、そのめぐみの 言葉 ことば をあかしされた。
”言 い った、「 皆 みな さん、なぜこんな 事 こと をするのか。わたしたちとても、あなたがたと 同 おな じような 人間 にんげん である。そして、あなたがたがこのような 愚 ぐ にもつかぬものを 捨 す てて、 天 てん と 地 ち と 海 うみ と、その 中 なか のすべてのものをお 造 つく りになった 生 い ける 神 かみ に 立 た ち 帰 かえ るようにと、 福音 ふくいん を 説 と いているものである。
”その 町 まち で 福音 ふくいん を 伝 つた えて、 大 おお ぜいの 人 ひと を 弟子 でし とした 後 のち 、ルステラ、イコニオム、アンテオケの 町々 まちまち に 帰 かえ って 行 い き、 弟子 でし たちを 力 ちから づけ、 信仰 しんこう を 持 も ちつづけるようにと 奨励 しょうれい し、「わたしたちが 神 かみ の 国 くに にはいるのには、 多 おお くの 苦難 くなん を 経 へ なければならない」と 語 かた った。
”激 はげ しい 争論 そうろん があった 後 のち 、ペテロが 立 た って 言 い った、「 兄弟 きょうだい たちよ、ご 承知 しょうち のとおり、 異邦人 いほうじん がわたしの 口 くち から 福音 ふくいん の 言葉 ことば を 聞 き いて 信 しん じるようにと、 神 かみ は 初 はじ めのころに、 諸君 しょくん の 中 なか からわたしをお 選 えら びになったのである。
”それから 彼 かれ らは、アジヤで 御言 みことば を 語 かた ることを 聖霊 せいれい に 禁 きん じられたので、フルギヤ・ガラテヤ 地方 ちほう をとおって 行 い った。 そして、ムシヤのあたりにきてから、ビテニヤに 進 すす んで 行 い こうとしたところ、イエスの 御霊 みたま がこれを 許 ゆる さなかった。 それで、ムシヤを 通過 つうか して、トロアスに 下 くだ って 行 い った。 ここで 夜 よる 、パウロは一つの 幻 まぼろし を 見 み た。ひとりのマケドニヤ 人 びと が 立 た って、「マケドニヤに 渡 わた ってきて、わたしたちを 助 たす けて 下 くだ さい」と、 彼 かれ に 懇願 こんがん するのであった。 パウロがこの 幻 まぼろし を 見 み た 時 とき 、これは 彼 かれ らに 福音 ふくいん を 伝 つた えるために、 神 かみ がわたしたちをお 招 まね きになったのだと 確信 かくしん して、わたしたちは、ただちにマケドニヤに 渡 わた って 行 い くことにした。
”すると、 獄吏 ごくり は、あかりを 手 て に 入 い れた 上 うえ 、 獄 ごく に 駆 か け 込 こ んできて、おののきながらパウロとシラスの 前 まえ にひれ 伏 ふ した。 それから、ふたりを 外 そと に 連 つ れ 出 だ して 言 い った、「 先生 せんせい がた、わたしは 救 すく われるために、 何 なに をすべきでしょうか」。 ふたりが 言 い った、「 主 しゅ イエスを 信 しん じなさい。そうしたら、あなたもあなたの 家族 かぞく も 救 すく われます」。
”パウロは 例 れい によって、その 会堂 かいどう にはいって 行 い って、三つの 安息日 あんそくにち にわたり、 聖書 せいしょ に 基 もとづ いて 彼 かれ らと 論 ろん じ、 キリストは 必 かなら ず 苦難 くなん を 受 う け、そして 死人 しにん の 中 なか からよみがえるべきこと、また「わたしがあなたがたに 伝 つた えているこのイエスこそは、キリストである」とのことを、 説明 せつめい もし 論証 ろんしょう もした。 ある 人 ひと たちは 納得 なっとく がいって、パウロとシラスにしたがった。その 中 なか には、 信心 しんじん 深 ぶか いギリシヤ 人 じん が 多数 たすう あり、 貴婦人 きふじん たちも 少 すく なくなかった。
”ここにいるユダヤ 人 じん はテサロニケの 者 もの たちよりも 素直 すなお であって、 心 こころ から 教 おしえ を 受 う けいれ、 果 はた してそのとおりかどうかを 知 し ろうとして、 日々 ひび 聖書 せいしょ を 調 しら べていた。
”そこでパウロは、アレオパゴスの 評議所 ひょうぎしょ のまん 中 なか に 立 た って 言 い った。「アテネの 人 ひと たちよ、あなたがたは、あらゆる 点 てん において、すこぶる 宗教 しゅうきょう 心 こころ に 富 と んでおられると、わたしは 見 み ている。 実 じつ は、わたしが 道 みち を 通 とお りながら、あなたがたの 拝 おが むいろいろなものを、よく 見 み ているうちに、『 知 し られない 神 かみ に』と 刻 きざ まれた 祭壇 さいだん もあるのに 気 き がついた。そこで、あなたがたが 知 し らずに 拝 おが んでいるものを、いま 知 し らせてあげよう。 この 世界 せかい と、その 中 なか にある 万物 ばんぶつ とを 造 つく った 神 かみ は、 天地 てんち の 主 しゅ であるのだから、 手 て で 造 つく った 宮 みや などにはお 住 す みにならない。 また、 何 なに か 不足 ふそく でもしておるかのように、 人 ひと の 手 て によって 仕 つか えられる 必要 ひつよう もない。 神 かみ は、すべての 人々 ひとびと に 命 いのち と 息 いき と 万物 ばんぶつ とを 与 あた え、 また、ひとりの 人 ひと から、あらゆる 民族 みんぞく を 造 つく り 出 りだ して、 地 ち の 全面 ぜんめん に 住 す まわせ、それぞれに 時代 じだい を 区分 くぶん し、 国土 こくど の 境界 きょうかい を 定 さだ めて 下 くだ さったのである。 こうして、 人々 ひとびと が 熱心 ねっしん に 追 お い 求 もと めて 捜 さが しさえすれば、 神 かみ を 見 み いだせるようにして 下 くだ さった。 事実 じじつ 、 神 かみ はわれわれひとりびとりから 遠 とお く 離 はな れておいでになるのではない。 われわれは 神 かみ のうちに 生 い き、 動 うご き、 存在 そんざい しているからである。あなたがたのある 詩人 しじん たちも 言 い ったように、『われわれも、 確 たし かにその 子孫 しそん である』。 このように、われわれは 神 かみ の 子孫 しそん なのであるから、 神 かみ たる 者 もの を、 人間 にんげん の 技巧 ぎこう や 空想 くうそう で 金 きん や 銀 ぎん や 石 いし などに 彫 ほ り 付 つ けたものと 同 おな じと、 見 み なすべきではない。 神 かみ は、このような 無知 むち の 時代 じだい を、これまでは 見過 みす ごしにされていたが、 今 いま はどこにおる 人 ひと でも、みな 悔 く い 改 あらた めなければならないことを 命 めい じておられる。 神 かみ は、 義 ぎ をもってこの 世界 せかい をさばくためその 日 ひ を 定 さだ め、お 選 えら びになったかたによってそれをなし 遂 と げようとされている。すなわち、このかたを 死人 しにん の 中 なか からよみがえらせ、その 確証 かくしょう をすべての 人 ひと に 示 しめ されたのである」。
”さて、アレキサンデリヤ 生 うま れで、 聖書 せいしょ に 精通 せいつう し、しかも、 雄弁 ゆうべん なアポロというユダヤ 人 じん が、エペソにきた。 この 人 ひと は 主 しゅ の 道 みち に 通 つう じており、また、 霊 れい に 燃 も えてイエスのことを 詳 くわ しく 語 かた ったり 教 おし えたりしていたが、ただヨハネのバプテスマしか 知 し っていなかった。 彼 かれ は 会堂 かいどう で 大胆 だいたん に 語 かた り 始 はじ めた。それをプリスキラとアクラとが 聞 き いて、 彼 かれ を 招 まね きいれ、さらに 詳 くわ しく 神 かみ の 道 みち を 解 と き 聞 き かせた。
”それから、パウロは 会堂 かいどう にはいって、三か 月 げつ のあいだ、 大胆 だいたん に 神 かみ の 国 くに について 論 ろん じ、また 勧 すす めをした。 ところが、ある 人 ひと たちは 心 こころ をかたくなにして、 信 しん じようとせず、 会衆 かいしゅう の 前 まえ でこの 道 みち をあしざまに 言 い ったので、 彼 かれ は 弟子 でし たちを 引 ひ き 連 つ れて、その 人 ひと たちから 離 はな れ、ツラノの 講堂 こうどう で 毎日 まいにち 論 ろん じた。 それが二 年間 ねんかん も 続 つづ いたので、アジヤに 住 す んでいる 者 もの は、ユダヤ 人 じん もギリシヤ 人 じん も 皆 みな 、 主 しゅ の 言 ことば を 聞 き いた。
”また、あなたがたの 益 えき になることは、 公衆 こうしゅう の 前 まえ でも、また 家々 いえいえ でも、すべてあますところなく 話 はな して 聞 き かせ、また 教 おし え、 ユダヤ 人 じん にもギリシヤ 人 じん にも、 神 かみ に 対 たい する 悔改 くいあらた めと、わたしたちの 主 しゅ イエスに 対 たい する 信仰 しんこう とを、 強 つよ く 勧 すす めてきたのである。 今 いま や、わたしは 御霊 みたま に 迫 せま られてエルサレムへ 行 い く。あの 都 みやこ で、どんな 事 こと がわたしの 身 み にふりかかって 来 く るか、わたしにはわからない。 ただ、 聖霊 せいれい が 至 いた るところの 町々 まちまち で、わたしにはっきり 告 つ げているのは、 投獄 とうごく と 患難 かんなん とが、わたしを 待 ま ちうけているということだ。 しかし、わたしは 自分 じぶん の 行程 こうてい を 走 はし り 終 お え、 主 しゅ イエスから 賜 たま わった、 神 かみ のめぐみの 福音 ふくいん をあかしする 任務 にんむ を 果 はた し 得 え さえしたら、このいのちは 自分 じぶん にとって、 少 すこ しも 惜 お しいとは 思 おも わない。
”それはあなたが、その 見聞 みき きした 事 こと につき、すべての 人 ひと に 対 たい して、 彼 かれ の 証人 しょうにん になるためである。
”その 夜 よ 、 主 しゅ がパウロに 臨 のぞ んで 言 い われた、「しっかりせよ。あなたは、エルサレムでわたしのことをあかししたように、ローマでもあかしをしなくてはならない」。
”さあ、 起 お きあがって、 自分 じぶん の 足 あし で 立 た ちなさい。わたしがあなたに 現 あらわ れたのは、あなたがわたしに 会 あ った 事 こと と、あなたに 現 あらわ れて 示 しめ そうとしている 事 こと とをあかしし、これを 伝 つた える 務 つとめ に、あなたを 任 にん じるためである。
”それは、 彼 かれ らの 目 め を 開 ひら き、 彼 かれ らをやみから 光 ひかり へ、 悪魔 あくま の 支配 しはい から 神 かみ のみもとへ 帰 かえ らせ、また、 彼 かれ らが 罪 つみ のゆるしを 得 え 、わたしを 信 しん じる 信仰 しんこう によって、 聖 せい 別 べつ された 人々 ひとびと に 加 くわ わるためである』。
”しかし、わたしは 今日 こんにち に 至 いた るまで 神 かみ の 加護 かご を 受 う け、このように 立 た って、 小 ちい さい 者 もの にも 大 おお きい 者 もの にもあかしをなし、 預言者 よげんしゃ たちやモーセが、 今後 こんご 起 おこ るべきだと 語 かた ったことを、そのまま 述 の べてきました。 すなわち、キリストが 苦難 くなん を 受 う けること、また、 死人 しにん の 中 なか から 最初 さいしょ によみがえって、この 国民 こくみん と 異邦人 いほうじん とに、 光 ひかり を 宣 の べ 伝 つた えるに 至 いた ることを、あかししたのです」。
”パウロは、 自分 じぶん の 借 か りた 家 いえ に 満 まん 二 年 ねん のあいだ 住 す んで、たずねて 来 く る 人々 ひとびと をみな 迎 むか え 入 い れ、 はばからず、また 妨 さまた げられることもなく、 神 かみ の 国 くに を 宣 の べ 伝 つた え、 主 しゅ イエス・キリストのことを 教 おし えつづけた。
”まず 第 だい 一に、わたしは、あなたがたの 信仰 しんこう が 全 ぜん 世界 せかい に 言 い い 伝 つた えられていることを、イエス・キリストによって、あなたがた 一同 いちどう のために、わたしの 神 かみ に 感謝 かんしゃ する。
”わたしには、ギリシヤ 人 じん にも 未開 みかい の 人 ひと にも、 賢 かしこ い 者 もの にも 無知 むち な 者 もの にも、 果 はた すべき 責任 せきにん がある。 そこで、わたしとしての 切 せつ なる 願 ねが いは、ローマにいるあなたがたにも、 福音 ふくいん を 宣 の べ 伝 つた えることなのである。 わたしは 福音 ふくいん を 恥 はじ としない。それは、ユダヤ 人 じん をはじめ、ギリシヤ 人 じん にも、すべて 信 しん じる 者 もの に、 救 すくい を 得 え させる 神 かみ の 力 ちから である。
”しかし、まだ 罪人 つみびと であった 時 とき 、わたしたちのためにキリストが 死 し んで 下 くだ さったことによって、 神 かみ はわたしたちに 対 たい する 愛 あい を 示 しめ されたのである。
”罪 つみ の 支払 しはら う 報酬 ほうしゅう は 死 し である。しかし 神 かみ の 賜物 たまもの は、わたしたちの 主 しゅ キリスト・イエスにおける 永遠 えいえん のいのちである。
”すなわち、 自分 じぶん の 口 くち で、イエスは 主 しゅ であると 告白 こくはく し、 自分 じぶん の 心 こころ で、 神 かみ が 死人 しにん の 中 なか からイエスをよみがえらせたと 信 しん じるなら、あなたは 救 すく われる。 なぜなら、 人 ひと は 心 こころ に 信 しん じて 義 ぎ とされ、 口 くち で 告白 こくはく して 救 すく われるからである。 聖書 せいしょ は、「すべて 彼 かれ を 信 しん じる 者 もの は、 失望 しつぼう に 終 おわ ることがない」と 言 い っている。 ユダヤ 人 じん とギリシヤ 人 じん との 差別 さべつ はない。 同一 どういつ の 主 しゅ が 万民 ばんみん の 主 しゅ であって、 彼 かれ を 呼 よ び 求 もと めるすべての 人 ひと を 豊 ゆた かに 恵 めぐ んで 下 くだ さるからである。 なぜなら、「 主 しゅ の 御名 みな を 呼 よ び 求 もと める 者 もの は、すべて 救 すく われる」とあるからである。
”しかし、 信 しん じたことのない 者 もの を、どうして 呼 よ び 求 もと めることがあろうか。 聞 き いたことのない 者 もの を、どうして 信 しん じることがあろうか。 宣 の べ 伝 つた える 者 もの がいなくては、どうして 聞 き くことがあろうか。 つかわされなくては、どうして 宣 の べ 伝 つた えることがあろうか。「ああ、 麗 うるわ しいかな、 良 よ きおとずれを 告 つ げる 者 もの の 足 あし は」と 書 か いてあるとおりである。
”しかし、すべての 人 ひと が 福音 ふくいん に 聞 き き 従 したが ったのではない。イザヤは、「 主 しゅ よ、だれがわたしたちから 聞 き いたことを 信 しん じましたか」と 言 い っている。
”したがって、 信仰 しんこう は 聞 き くことによるのであり、 聞 き くことはキリストの 言葉 ことば から 来 く るのである。 しかしわたしは 言 い う、 彼 かれ らには 聞 きこ えなかったのであろうか。 否 いな 、むしろ「その 声 こえ は 全 ぜん 地 ち にひびきわたり、その 言葉 ことば は 世界 せかい のはてにまで 及 およ んだ」。
”しるしと 不思議 ふしぎ との 力 ちから 、 聖霊 せいれい の 力 ちから によって、 働 はたら かせて 下 くだ さったことの 外 ほか には、あえて 何 なに も 語 かた ろうとは 思 おも わない。こうして、わたしはエルサレムから 始 はじ まり、 巡 めぐ りめぐってイルリコに 至 いた るまで、キリストの 福音 ふくいん を 満 み たしてきた。
”[25-26] 願 ねが わくは、わたしの 福音 ふくいん とイエス・キリストの 宣教 せんきょう とにより、かつ、 長 なが き 世々 よよ にわたって、 隠 かく されていたが、 今 いま やあらわされ、 預言 よげん の 書 しょ をとおして、 永遠 えいえん の 神 かみ の 命令 めいれい に 従 したが い、 信仰 しんこう の 従順 じゅうじゅん に 至 いた らせるために、もろもろの 国 くに 人 ひと に 告 つ げ 知 し らされた 奥義 おくぎ の 啓示 けいじ によって、あなたがたを 力 ちから づけることのできるかた、 *[25-26] 願 ねが わくは、わたしの 福音 ふくいん とイエス・キリストの 宣教 せんきょう とにより、かつ、 長 なが き 世々 よよ にわたって、 隠 かく されていたが、 今 いま やあらわされ、 預言 よげん の 書 しょ をとおして、 永遠 えいえん の 神 かみ の 命令 めいれい に 従 したが い、 信仰 しんこう の 従順 じゅうじゅん に 至 いた らせるために、もろもろの 国 くに 人 ひと に 告 つ げ 知 し らされた 奥義 おくぎ の 啓示 けいじ によって、あなたがたを 力 ちから づけることのできるかた、
”いったい、キリストがわたしをつかわされたのは、バプテスマを 授 さづ けるためではなく、 福音 ふくいん を 宣 の べ 伝 つた えるためであり、しかも 知恵 ちえ の 言葉 ことば を 用 もち いずに 宣 の べ 伝 つた えるためであった。それは、キリストの 十字架 じゅうじか が 無力 むりょく なものになってしまわないためなのである。 十字架 じゅうじか の 言 ことば は、 滅 ほろ び 行 い く 者 もの には 愚 おろ かであるが、 救 すくい にあずかるわたしたちには、 神 かみ の 力 ちから である。 すなわち、 聖書 せいしょ に、「わたしは 知者 ちしゃ の 知恵 ちえ を 滅 ほろ ぼし、 賢 かしこ い 者 もの の 賢 かしこ さをむなしいものにする」と 書 か いてある。
”この 世 よ は、 自分 じぶん の 知恵 ちえ によって 神 かみ を 認 みと めるに 至 いた らなかった。それは、 神 かみ の 知恵 ちえ にかなっている。そこで 神 かみ は、 宣教 せんきょう の 愚 おろ かさによって、 信 しん じる 者 もの を 救 すく うこととされたのである。 ユダヤ 人 じん はしるしを 請 こ い、ギリシヤ 人 じん は 知恵 ちえ を 求 もと める。 しかしわたしたちは、 十字架 じゅうじか につけられたキリストを 宣 の べ 伝 つた える。このキリストは、ユダヤ 人 じん にはつまずかせるもの、 異邦人 いほうじん には 愚 おろ かなものであるが、 召 め された 者 もの 自身 じしん にとっては、ユダヤ 人 じん にもギリシヤ 人 じん にも、 神 かみ の 力 ちから 、 神 かみ の 知恵 ちえ たるキリストなのである。 神 かみ の 愚 おろ かさは 人 ひと よりも 賢 かしこ く、 神 かみ の 弱 よわ さは 人 ひと よりも 強 つよ いからである。
”兄弟 きょうだい たちよ。わたしもまた、あなたがたの 所 ところ に 行 い ったとき、 神 かみ のあかしを 宣 の べ 伝 つた えるのに、すぐれた 言葉 ことば や 知恵 ちえ を 用 もち いなかった。 なぜなら、わたしはイエス・キリスト、しかも 十字架 じゅうじか につけられたキリスト 以外 いがい のことは、あなたがたの 間 あいだ では 何 なに も 知 し るまいと、 決心 けっしん したからである。 わたしがあなたがたの 所 ところ に 行 い った 時 とき には、 弱 よわ くかつ 恐 おそ れ、ひどく 不安 ふあん であった。 そして、わたしの 言葉 ことば もわたしの 宣教 せんきょう も、 巧 たく みな 知恵 ちえ の 言葉 ことば によらないで、 霊 れい と 力 ちから との 証明 しょうめい によったのである。 それは、あなたがたの 信仰 しんこう が 人 ひと の 知恵 ちえ によらないで、 神 かみ の 力 ちから によるものとなるためであった。
”しかしわたしたちは、 円熟 えんじゅく している 者 もの の 間 あいだ では、 知恵 ちえ を 語 かた る。この 知恵 ちえ は、この 世 よ の 者 もの の 知恵 ちえ ではなく、この 世 よ の 滅 ほろ び 行 い く 支配者 しはいしゃ たちの 知恵 ちえ でもない。 むしろ、わたしたちが 語 かた るのは、 隠 かく された 奥義 おくぎ としての 神 かみ の 知恵 ちえ である。それは 神 かみ が、わたしたちの 受 う ける 栄光 えいこう のために、 世 よ の 始 はじ まらぬ 先 さき から、あらかじめ 定 さだ めておかれたものである。 この 世 よ の 支配者 しはいしゃ たちのうちで、この 知恵 ちえ を 知 し っていた 者 もの は、ひとりもいなかった。もし 知 し っていたなら、 栄光 えいこう の 主 しゅ を 十字架 じゅうじか につけはしなかったであろう。 しかし、 聖書 せいしょ に 書 か いてあるとおり、「 目 め がまだ 見 み ず、 耳 みみ がまだ 聞 き かず、 人 ひと の 心 こころ に 思 おも い 浮 うか びもしなかったことを、 神 かみ は、ご 自分 じぶん を 愛 あい する 者 もの たちのために 備 そな えられた」のである。
”そして、それを 神 かみ は、 御霊 みたま によってわたしたちに 啓示 けいじ して 下 くだ さったのである。 御霊 みたま はすべてのものをきわめ、 神 かみ の 深 ふか みまでもきわめるのだからである。 いったい、 人間 にんげん の 思 おも いは、その 内 うち にある 人間 にんげん の 霊 れい 以外 いがい に、だれが 知 し っていようか。それと 同 おな じように 神 かみ の 思 おも いも、 神 かみ の 御霊 みたま 以外 いがい には、 知 し るものはない。 ところが、わたしたちが 受 う けたのは、この 世 よ の 霊 れい ではなく、 神 かみ からの 霊 れい である。それによって、 神 かみ から 賜 たま わった 恵 めぐ みを 悟 さと るためである。 この 賜物 たまもの について 語 かた るにも、わたしたちは 人間 にんげん の 知恵 ちえ が 教 おし える 言葉 ことば を 用 もち いないで、 御霊 みたま の 教 おし える 言葉 ことば を 用 もち い、 霊 れい によって 霊 れい のことを 解釈 かいしゃく するのである。
”生 うま れながらの 人 ひと は、 神 かみ の 御霊 みたま の 賜物 たまもの を 受 う けいれない。それは 彼 かれ には 愚 おろ かなものだからである。また、 御霊 みたま によって 判断 はんだん されるべきであるから、 彼 かれ はそれを 理解 りかい することができない。 しかし、 霊 れい の 人 ひと は、すべてのものを 判断 はんだん するが、 自分 じぶん 自身 じしん はだれからも 判断 はんだん されることはない。 「だれが 主 しゅ の 思 おも いを 知 し って、 彼 かれ を 教 おし えることができようか」。しかし、わたしたちはキリストの 思 おも いを 持 も っている。
”兄弟 きょうだい たちよ。わたしはあなたがたには、 霊 れい の 人 ひと に 対 たい するように 話 はな すことができず、むしろ、 肉 にく に 属 ぞく する 者 もの 、すなわち、キリストにある 幼 おさ な 子 ご に 話 はな すように 話 はな した。 あなたがたに 乳 ちち を 飲 の ませて、 堅 かた い 食物 しょくもつ は 与 あた えなかった。 食 た べる 力 ちから が、まだあなたがたになかったからである。 今 いま になってもその 力 ちから がない。
”わたしは 植 う え、アポロは 水 みず をそそいだ。しかし 成長 せいちょう させて 下 くだ さるのは、 神 かみ である。 だから、 植 う える 者 もの も 水 みず をそそぐ 者 もの も、ともに 取 と るに 足 た りない。 大事 だいじ なのは、 成長 せいちょう させて 下 くだ さる 神 かみ のみである。 植 う える 者 もの と 水 みず をそそぐ 者 もの とは一つであって、それぞれその 働 はたら きに 応 おう じて 報酬 ほうしゅう を 得 え るであろう。 わたしたちは 神 かみ の 同労者 どうろうしゃ である。あなたがたは 神 かみ の 畑 はたけ であり、 神 かみ の 建物 たてもの である。
”神 かみ から 賜 たま わった 恵 めぐ みによって、わたしは 熟練 じゅくれん した 建築 けんちく 師 し のように、 土台 どだい をすえた。そして 他 た の 人 ひと がその 上 うえ に 家 いえ を 建 た てるのである。しかし、どういうふうに 建 た てるか、それぞれ 気 き をつけるがよい。 なぜなら、すでにすえられている 土台 どだい 以外 いがい のものをすえることは、だれにもできない。そして、この 土台 どだい はイエス・キリストである。 この 土台 どだい の 上 うえ に、だれかが 金 きん 、 銀 ぎん 、 宝石 ほうせき 、 木 き 、 草 くさ 、または、わらを 用 もち いて 建 た てるならば、 それぞれの 仕事 しごと は、はっきりとわかってくる。すなわち、かの 日 ひ は 火 ひ の 中 なか に 現 あらわ れて、それを 明 あき らかにし、またその 火 ひ は、それぞれの 仕事 しごと がどんなものであるかを、ためすであろう。 もしある 人 ひと の 建 た てた 仕事 しごと がそのまま残れば、その 人 ひと は 報酬 ほうしゅう を 受 う けるが、 その 仕事 しごと が 焼 や けてしまえば、 損失 そんしつ を 被 こうむ るであろう。しかし 彼 かれ 自身 じしん は、 火 ひ の 中 なか をくぐってきた 者 もの のようにではあるが、 救 すく われるであろう。
”わたしが 福音 ふくいん を 宣 の べ 伝 つた えても、それは 誇 ほこり にはならない。なぜなら、わたしは、そうせずにはおれないからである。もし 福音 ふくいん を 宣 の べ 伝 つた えないなら、わたしはわざわいである。
”進 すす んでそれをすれば、 報酬 ほうしゅう を 受 う けるであろう。しかし、 進 すす んでしないとしても、それは、わたしにゆだねられた 務 つとめ なのである。 それでは、その 報酬 ほうしゅう はなんであるか。 福音 ふくいん を 宣 の べ 伝 つた えるのにそれを 無 む 代価 だいか で 提供 ていきょう し、わたしが 宣教者 せんきょうしゃ として 持 も つ 権利 けんり を 利 り 用 よう しないことである。
”わたしは、すべての 人 ひと に 対 たい して 自由 じゆう であるが、できるだけ 多 おお くの 人 ひと を 得 え るために、 自 みずか ら 進 すす んですべての 人 ひと の 奴隷 どれい になった。 ユダヤ 人 じん には、ユダヤ 人 じん のようになった。ユダヤ 人 じん を 得 え るためである。 律法 りっぽう の 下 もと にある 人 ひと には、わたし 自身 じしん は 律法 りっぽう の 下 もと にはないが、 律法 りっぽう の 下 もと にある 者 もの のようになった。 律法 りっぽう の 下 もと にある 人 ひと を 得 え るためである。 律法 りっぽう のない 人 ひと には――わたしは 神 かみ の 律法 りっぽう の 外 そと にあるのではなく、キリストの 律法 りっぽう の 中 なか にあるのだが―― 律法 りっぽう のない 人 ひと のようになった。 律法 りっぽう のない 人 ひと を 得 え るためである。 弱 よわ い 人 ひと には 弱 よわ い 者 もの になった。 弱 よわ い 人 ひと を 得 え るためである。すべての 人 ひと に 対 たい しては、すべての 人 ひと のようになった。なんとかして 幾人 いくにん かを 救 すく うためである。
”たといまた、わたしに 預言 よげん をする 力 ちから があり、あらゆる 奥義 おくぎ とあらゆる 知識 ちしき とに 通 つう じていても、また、 山 やま を 移 うつ すほどの 強 つよ い 信仰 しんこう があっても、もし 愛 あい がなければ、わたしは 無 む に 等 ひと しい。 たといまた、わたしが 自分 じぶん の 全 ぜん 財産 ざいさん を 人 ひと に 施 ほどこ しても、また、 自分 じぶん のからだを 焼 や かれるために 渡 わた しても、もし 愛 あい がなければ、いっさいは 無益 むえき である。
”兄弟 きょうだい たちよ。わたしが 以前 いぜん あなたがたに 伝 つた えた 福音 ふくいん 、あなたがたが 受 う けいれ、それによって 立 た ってきたあの 福音 ふくいん を、 思 おも い 起 おこ してもらいたい。 もしあなたがたが、いたずらに 信 しん じないで、わたしの 宣 の べ 伝 つた えたとおりの 言葉 ことば を 固 かた く 守 まも っておれば、この 福音 ふくいん によって 救 すく われるのである。
”しかし、 神 かみ の 恵 めぐ みによって、わたしは 今日 こんにち あるを 得 え ているのである。そして、わたしに 賜 たま わった 神 かみ の 恵 めぐ みはむだにならず、むしろ、わたしは 彼 かれ らの 中 なか のだれよりも 多 おお く 働 はたら いてきた。しかしそれは、わたし 自身 じしん ではなく、わたしと 共 とも にあった 神 かみ の 恵 めぐ みである。 とにかく、わたしにせよ 彼 かれ らにせよ、そのように、わたしたちは 宣 の べ 伝 つた えており、そのように、あなたがたは 信 しん じたのである。
”おろかな 人 ひと である。あなたのまくものは、 死 し ななければ、 生 い かされないではないか。 また、あなたのまくのは、やがて 成 な るべきからだをまくのではない。 麦 むぎ であっても、ほかの 種 たね であっても、ただの 種 たね 粒 つぶ にすぎない。
”しかるに、 神 かみ は 感謝 かんしゃ すべきかな。 神 かみ はいつもわたしたちをキリストの 凱旋 がいせん に 伴 ともな い 行 ゆ き、わたしたちをとおしてキリストを 知 し る 知識 ちしき のかおりを、 至 いた る 所 ところ に 放 はな って 下 くだ さるのである。 わたしたちは、 救 すく われる 者 もの にとっても 滅 ほろ びる 者 もの にとっても、 神 かみ に 対 たい するキリストのかおりである。 後者 こうしゃ にとっては、 死 し から 死 し に 至 いた らせるかおりであり、 前者 ぜんしゃ にとっては、いのちからいのちに 至 いた らせるかおりである。いったい、このような 任務 にんむ に、だれが 耐 た え 得 え ようか。
”しかし、わたしたちは、 多 おお くの 人 ひと のように 神 かみ の 言 ことば を 売物 うりもの にせず、 真心 まごころ をこめて、 神 かみ につかわされた 者 もの として 神 かみ のみまえで、キリストにあって 語 かた るのである。
”もし 石 いし に 彫 ほ りつけた 文字 もんじ による 死 し の 務 つとめ が 栄光 えいこう のうちに 行 おこな われ、そのためイスラエルの 子 こ らは、モーセの 顔 かお の 消 き え 去 さ るべき 栄光 えいこう のゆえに、その 顔 かお を 見 み つめることができなかったとすれば、 まして 霊 れい の 務 つとめ は、はるかに 栄光 えいこう あるものではなかろうか。 もし 罪 つみ を 宣告 せんこく する 務 つとめ が 栄光 えいこう あるものだとすれば、 義 ぎ を 宣告 せんこく する 務 つとめ は、はるかに 栄光 えいこう に 満 み ちたものである。 そして、すでに 栄光 えいこう を 受 う けたものも、この 場合 ばあい 、はるかにまさった 栄光 えいこう のまえに、その 栄光 えいこう を 失 うしな ったのである。 もし 消 き え 去 さ るべきものが 栄光 えいこう をもって 現 あらわ れたのなら、まして 永存 えいぞん すべきものは、もっと 栄光 えいこう のあるべきものである。
”こうした 望 のぞ みをいだいているので、わたしたちは 思 おも いきって 大胆 だいたん に 語 かた り、
”しかし、すべてこれらの 事 こと は、 神 かみ から 出 で ている。 神 かみ はキリストによって、わたしたちをご 自分 じぶん に 和解 わかい させ、かつ 和解 わかい の 務 つとめ をわたしたちに 授 さづ けて 下 くだ さった。 すなわち、 神 かみ はキリストにおいて 世 よ をご 自分 じぶん に 和解 わかい させ、その 罪過 ざいか の 責任 せきにん をこれに 負 お わせることをしないで、わたしたちに 和解 わかい の 福音 ふくいん をゆだねられたのである。
”神 かみ がわたしたちをとおして 勧 すす めをなさるのであるから、わたしたちはキリストの 使者 ししゃ なのである。そこで、キリストに 代 かわ って 願 ねが う、 神 かみ の 和解 わかい を 受 う けなさい。
”神 かみ はこう 言 い われる、「わたしは、 恵 めぐ みの 時 とき にあなたの 願 ねが いを 聞 き きいれ、 救 すくい の 日 ひ にあなたを 助 たす けた」。 見 み よ、 今 いま は 恵 めぐ みの 時 とき 、 見 み よ、 今 いま は 救 すくい の 日 ひ である。
”この 務 つとめ がそしりを 招 まね かないために、わたしたちはどんな 事 こと にも、 人 ひと につまずきを 与 あた えないようにし、
”神 かみ のみこころに 添 そ うた 悲 かな しみは、 悔 く いのない 救 すくい を 得 え させる 悔改 くいあらた めに 導 みちび き、この 世 よ の 悲 かな しみは 死 し をきたらせる。
”わたしの 考 かんが えはこうである。 少 すこ ししかまかない 者 もの は、 少 すこ ししか 刈 か り 取 と らず、 豊 ゆた かにまく 者 もの は、 豊 ゆた かに 刈 か り 取 と ることになる。
”種 たね まく 人 ひと に 種 たね と 食 た べるためのパンとを 備 そな えて 下 くだ さるかたは、あなたがたにも 種 たね を 備 そな え、それをふやし、そしてあなたがたの 義 ぎ の 実 み を 増 ま して 下 くだ さるのである。
”こうして、わたしたちはほかの 人 ひと の 地域 ちいき ですでになされていることを 誇 ほこ ることはせずに、あなたがたを 越 こ えたさきざきにまで、 福音 ふくいん を 宣 の べ 伝 つた えたい。
”それとも、あなたがたを 高 たか めるために 自分 じぶん を 低 ひく くして、 神 かみ の 福音 ふくいん を 価 あたい なしにあなたがたに 宣 の べ 伝 つた えたことが、 罪 つみ になるのだろうか。
”しかし、たといわたしたちであろうと、 天 てん からの 御使 みつかい であろうと、わたしたちが 宣 の べ 伝 つた えた 福音 ふくいん に 反 はん することをあなたがたに 宣 の べ 伝 つた えるなら、その 人 ひと はのろわるべきである。 わたしたちが 前 まえ に 言 い っておいたように、 今 いま わたしは 重 かさ ねて 言 い う。もしある 人 ひと が、あなたがたの 受 う けいれた 福音 ふくいん に 反 はん することを 宣 の べ 伝 つた えているなら、その 人 ひと はのろわるべきである。
”今 いま わたしは、 人 ひと に 喜 よろこ ばれようとしているのか、それとも、 神 かみ に 喜 よろこ ばれようとしているのか。あるいは、 人 ひと の 歓心 かんしん を 買 か おうと 努 つと めているのか。もし、 今 いま もなお 人 ひと の 歓心 かんしん を 買 か おうとしているとすれば、わたしはキリストの 僕 しもべ ではあるまい。 兄弟 きょうだい たちよ。あなたがたに、はっきり 言 い っておく。わたしが 宣 の べ 伝 つた えた 福音 ふくいん は 人間 にんげん によるものではない。
”生 い きているのは、もはや、わたしではない。キリストが、わたしのうちに 生 い きておられるのである。しかし、わたしがいま 肉 にく にあって 生 い きているのは、わたしを 愛 あい し、わたしのためにご 自身 じしん をささげられた 神 かみ の 御子 みこ を 信 しん じる 信仰 しんこう によって、 生 い きているのである。
”まちがってはいけない、 神 かみ は 侮 あなど られるようなかたではない。 人 ひと は 自分 じぶん のまいたものを、 刈 か り 取 と ることになる。 すなわち、 自分 じぶん の 肉 にく にまく 者 もの は、 肉 にく から 滅 ほろ びを 刈 か り 取 と り、 霊 れい にまく 者 もの は、 霊 れい から 永遠 えいえん のいのちを 刈 か り 取 と るであろう。
”それから 彼 かれ は、こられた 上 うえ で、 遠 とお く 離 はな れているあなたがたに 平和 へいわ を 宣 の べ 伝 つた え、また 近 ちか くにいる 者 もの たちにも 平和 へいわ を 宣 の べ 伝 つた えられたのである。
”そして 彼 かれ は、ある 人 ひと を 使徒 しと とし、ある 人 ひと を 預言者 よげんしゃ とし、ある 人 ひと を 伝道者 でんどうしゃ とし、ある 人 ひと を 牧師 ぼくし 、 教師 きょうし として、お 立 た てになった。 それは、 聖徒 せいと たちをととのえて 奉仕 ほうし のわざをさせ、キリストのからだを 建 た てさせ、 わたしたちすべての 者 もの が、 神 かみ の 子 こ を 信 しん じる 信仰 しんこう の 一致 いっち と 彼 かれ を 知 し る 知識 ちしき の 一致 いっち とに 到達 とうたつ し、 全 まった き 人 ひと となり、ついに、キリストの 満 み ちみちた 徳 とく の 高 たか さにまで 至 いた るためである。 こうして、わたしたちはもはや 子供 こども ではないので、だまし 惑 まど わす 策略 さくりゃく により、 人々 ひとびと の 悪巧 わるだく みによって 起 おこ る 様々 さまざま な 教 おしえ の 風 かぜ に 吹 ふ きまわされたり、もてあそばれたりすることがなく、
”また 愛 あい のうちを 歩 ある きなさい。キリストもあなたがたを 愛 あい して 下 くだ さって、わたしたちのために、ご 自身 じしん を、 神 かみ へのかんばしいかおりのささげ 物 もの 、また、いけにえとしてささげられたのである。
”また、わたしが 口 くち を 開 ひら くときに 語 かた るべき 言葉 ことば を 賜 たま わり、 大胆 だいたん に 福音 ふくいん の 奥義 おくぎ を 明 あき らかに 示 しめ しうるように、わたしのためにも 祈 いの ってほしい。 わたしはこの 福音 ふくいん のための 使節 しせつ であり、そして 鎖 くさり につながれているのであるが、つながれていても、 語 かた るべき 時 とき には 大胆 だいたん に 語 かた れるように 祈 いの ってほしい。
”そして 兄弟 きょうだい たちのうち 多 おお くの 者 もの は、わたしの 入獄 にゅうごく によって 主 しゅ にある 確信 かくしん を 得 え 、 恐 おそ れることなく、ますます 勇敢 ゆうかん に、 神 かみ の 言 ことば を 語 かた るようになった。 一方 いっぽう では、ねたみや 闘争 とうそう 心 しん からキリストを 宣 の べ 伝 つた える 者 もの がおり、 他方 たほう では 善意 ぜんい からそうする 者 もの がいる。 後者 こうしゃ は、わたしが 福音 ふくいん を 弁明 べんめい するために 立 た てられていることを 知 し り、 愛 あい の 心 こころ でキリストを 伝 つた え、 前者 ぜんしゃ は、わたしの 入獄 にゅうごく の 苦 くる しみに 更 さら に 患難 かんなん を 加 くわ えようと 思 おも って、 純真 じゅんしん な 心 こころ からではなく、 党派心 とうはしん からそうしている。 すると、どうなのか。 見 み えからであるにしても、 真実 しんじつ からであるにしても、 要 よう するに、 伝 つた えられているのはキリストなのだから、わたしはそれを 喜 よろこ んでいるし、また 喜 よろこ ぶであろう。
”ただし、あなたがたは、ゆるぐことがなく、しっかりと 信仰 しんこう にふみとどまり、すでに 聞 き いている 福音 ふくいん の 望 のぞ みから 移 うつ り 行 い くことのないようにすべきである。この 福音 ふくいん は、 天 てん の 下 した にあるすべての 造 つく られたものに 対 たい して 宣 の べ 伝 つた えられたものであって、それにこのパウロが 奉仕 ほうし しているのである。 今 いま わたしは、あなたがたのための 苦難 くなん を 喜 よろこ んで 受 う けており、キリストのからだなる 教会 きょうかい のために、キリストの 苦 くる しみのなお 足 た りないところを、わたしの 肉体 にくたい をもって 補 おぎな っている。 わたしは、 神 かみ の 言 ことば を 告 つ げひろめる 務 つとめ を、あなたがたのために 神 かみ から 与 あた えられているが、そのために 教会 きょうかい に 奉仕 ほうし する 者 もの になっているのである。 その 言 ことば の 奥義 おくぎ は、 代々 よよ にわたってこの 世 よ から 隠 かく されていたが、 今 いま や 神 かみ の 聖徒 せいと たちに 明 あき らかにされたのである。 神 かみ は 彼 かれ らに、 異邦人 いほうじん の 受 う くべきこの 奥義 おくぎ が、いかに 栄光 えいこう に 富 と んだものであるかを、 知 し らせようとされたのである。この 奥義 おくぎ は、あなたがたのうちにいますキリストであり、 栄光 えいこう の 望 のぞ みである。 わたしたちはこのキリストを 宣 の べ 伝 つた え、 知恵 ちえ をつくしてすべての 人 ひと を 訓戒 くんかい し、また、すべての 人 ひと を 教 おし えている。それは、 彼 かれ らがキリストにあって 全 まった き 者 もの として 立 た つようになるためである。
”あなたがたが 知 し っているとおり、あなたがたは 御国 みくに をつぐことを、 報 むく いとして 主 しゅ から 受 う けるであろう。あなたがたは、 主 しゅ キリストに 仕 つか えているのである。
”同時 どうじ にわたしたちのためにも、 神 かみ が 御言 みことば のために 門 もん を 開 ひら いて 下 くだ さって、わたしたちがキリストの 奥義 おくぎ を 語 かた れるように(わたしは、 実 じつ は、そのために 獄 ごく につながれているのである)、 また、わたしが 語 かた るべきことをはっきりと 語 かた れるように、 祈 いの ってほしい。 今 いま の 時 とき を 生 い かして 用 もち い、そとの 人 ひと に 対 たい して 賢 かしこ く 行動 こうどう しなさい。 いつも、 塩 しお で 味 あじ つけられた、やさしい 言葉 ことば を 使 つか いなさい。そうすれば、ひとりびとりに 対 たい してどう 答 こた えるべきか、わかるであろう。
”なぜなら、わたしたちの 福音 ふくいん があなたがたに 伝 つた えられたとき、それは 言葉 ことば だけによらず、 力 ちから と 聖霊 せいれい と 強 つよ い 確信 かくしん とによったからである。わたしたちが、あなたがたの 間 あいだ で、みんなのためにどんなことをしたか、あなたがたの 知 し っているとおりである。 そしてあなたがたは、 多 おお くの 患難 かんなん の 中 なか で、 聖霊 せいれい による 喜 よろこ びをもって 御言 みことば を 受 う けいれ、わたしたちと 主 しゅ とにならう 者 もの となり、
”それどころか、あなたがたが 知 し っているように、わたしたちは、 先 さき にピリピで 苦 くる しめられ、はずかしめられたにもかかわらず、わたしたちの 神 かみ に 勇気 ゆうき を 与 あた えられて、 激 はげ しい 苦闘 くとう のうちに 神 かみ の 福音 ふくいん をあなたがたに 語 かた ったのである。 いったい、わたしたちの 宣教 せんきょう は、 迷 まよ いや 汚 けが れた 心 こころ から 出 で たものでもなく、だましごとでもない。 かえって、わたしたちは 神 かみ の 信 しん 任 にん を 受 う けて 福音 ふくいん を 託 たく されたので、 人間 にんげん に 喜 よろこ ばれるためではなく、わたしたちの 心 こころ を 見分 みわ ける 神 かみ に 喜 よろこ ばれるように、 福音 ふくいん を 語 かた るのである。 わたしたちは、あなたがたが 知 し っているように、 決 けっ してへつらいの 言葉 ことば を 用 もち いたこともなく、 口実 こうじつ を 設 もう けて、むさぼったこともない。それは、 神 かみ があかしして 下 くだ さる。 また、わたしたちは、キリストの 使徒 しと として 重 おも んじられることができたのであるが、あなたがたからにもせよ、ほかの 人々 ひとびと からにもせよ、 人間 にんげん からの 栄誉 えいよ を 求 もと めることはしなかった。 むしろ、あなたがたの 間 あいだ で、ちょうど 母 はは がその 子供 こども を 育 そだ てるように、やさしくふるまった。 このように、あなたがたを 慕 した わしく 思 おも っていたので、ただ 神 かみ の 福音 ふくいん ばかりではなく、 自分 じぶん のいのちまでもあなたがたに 与 あた えたいと 願 ねが ったほどに、あなたがたを 愛 あい したのである。 兄弟 きょうだい たちよ。あなたがたはわたしたちの 労苦 ろうく と 努力 どりょく とを 記憶 きおく していることであろう。すなわち、あなたがたのだれにも 負担 ふたん をかけまいと 思 おも って、 日夜 にちや はたらきながら、あなたがたに 神 かみ の 福音 ふくいん を 宣 の べ 伝 つた えた。
”その 日 ひ に、イエスは 下 くだ ってこられ、 聖徒 せいと たちの 中 なか であがめられ、すべて 信 しん じる 者 もの たちの 間 あいだ で 驚嘆 きょうたん されるであろう――わたしたちのこのあかしは、あなたがたによって 信 しん じられているのである。
”そのために、わたしたちの 福音 ふくいん によりあなたがたを 召 め して、わたしたちの 主 しゅ イエス・キリストの 栄光 えいこう にあずからせて 下 くだ さるからである。 そこで、 兄弟 きょうだい たちよ。 堅 かた く 立 た って、わたしたちの 言葉 ことば や 手紙 てがみ で 教 おし えられた 言伝 いいつた えを、しっかりと 守 まも り 続 つづ けなさい。
”信仰 しんこう の 戦 たたか いをりっぱに 戦 たたか いぬいて、 永遠 えいえん のいのちを 獲得 かくとく しなさい。あなたは、そのために 召 め され、 多 おお くの 証人 しょうにん の 前 まえ で、りっぱなあかしをしたのである。
”だから、あなたは、わたしたちの 主 しゅ のあかしをすることや、わたしが 主 しゅ の 囚人 しゅうじん であることを、 決 けっ して 恥 は ずかしく 思 おも ってはならない。むしろ、 神 かみ の 力 ちから にささえられて、 福音 ふくいん のために、わたしと 苦 くる しみを 共 とも にしてほしい。 神 かみ はわたしたちを 救 すく い、 聖 せい なる 招 まね きをもって 召 め して 下 くだ さったのであるが、それは、わたしたちのわざによるのではなく、 神 かみ ご 自身 じしん の 計画 けいかく に 基 もとづ き、また、 永遠 えいえん の 昔 むかし にキリスト・イエスにあってわたしたちに 賜 たま わっていた 恵 めぐ み、 そして 今 いま や、わたしたちの 救主 すくいぬし キリスト・イエスの 出現 しゅつげん によって 明 あき らかにされた 恵 めぐ みによるのである。キリストは 死 し を 滅 ほろ ぼし、 福音 ふくいん によっていのちと 不 ふ 死 し とを 明 あき らかに 示 しめ されたのである。 わたしは、この 福音 ふくいん のために 立 た てられて、その 宣教者 せんきょうしゃ 、 使徒 しと 、 教師 きょうし になった。 そのためにまた、わたしはこのような 苦 くる しみを 受 う けているが、それを 恥 はじ としない。なぜなら、わたしは 自分 じぶん の 信 しん じてきたかたを 知 し っており、またそのかたは、わたしにゆだねられているものを、かの 日 ひ に 至 いた るまで 守 まも って 下 くだ さることができると、 確信 かくしん しているからである。
”そして、あなたが 多 おお くの 証人 しょうにん の 前 まえ でわたしから 聞 き いたことを、さらにほかの 者 もの たちにも 教 おし えることのできるような 忠実 ちゅうじつ な 人々 ひとびと に、ゆだねなさい。
”それだから、わたしは 選 えら ばれた 人 ひと たちのために、いっさいのことを 耐 た え 忍 しの ぶのである。それは、 彼 かれ らもキリスト・イエスによる 救 すくい を 受 う け、また、それと 共 とも に 永遠 えいえん の 栄光 えいこう を 受 う けるためである。 次 つぎ の 言葉 ことば は 確実 かくじつ である。「もしわたしたちが、 彼 かれ と 共 とも に 死 し んだなら、また 彼 かれ と 共 とも に 生 い きるであろう。 もし 耐 た え 忍 しの ぶなら、 彼 かれ と 共 とも に 支配者 しはいしゃ となるであろう。もし 彼 かれ を 否 いな むなら、 彼 かれ もわたしたちを 否 いな むであろう。
”あなたは、これらのことを 彼 かれ らに 思 おも い 出 だ させて、なんの 益 えき もなく、 聞 き いている 人々 ひとびと を 破滅 はめつ におとしいれるだけである 言葉 ことば の 争 あらそ いをしないように、 神 かみ のみまえでおごそかに 命 めい じなさい。 あなたは 真理 しんり の 言葉 ことば を 正 ただ しく 教 おし え、 恥 は じるところのない 錬達 れんたつ した 働 はたら き 人 びと になって、 神 かみ に 自分 じぶん をささげるように 努 つと めはげみなさい。 俗悪 ぞくあく なむだ 話 はなし を 避 さ けなさい。それによって 人々 ひとびと は、ますます 不信心 ふしんじん に 落 お ちていき、
”御言 みことば を 宣 の べ 伝 つた えなさい。 時 とき が 良 よ くても 悪 わる くても、それを 励 はげ み、あくまでも 寛容 かんよう な 心 こころ でよく 教 おし えて、 責 せ め、 戒 いまし め、 勧 すす めなさい。 人々 ひとびと が 健全 けんぜん な 教 おしえ に 耐 た えられなくなり、 耳 みみ ざわりのよい 話 はなし をしてもらおうとして、 自分 じぶん 勝手 かって な 好 この みにまかせて 教師 きょうし たちを 寄 よ せ 集 あつ め、 そして、 真理 しんり からは 耳 みみ をそむけて、 作 つく り 話 ばなし の 方 ほう にそれていく 時 とき が 来 く るであろう。 しかし、あなたは、 何事 なにごと にも 慎 つつし み、 苦難 くなん を 忍 しの び、 伝道者 でんどうしゃ のわざをなし、 自分 じぶん の 務 つとめ を 全 まっと うしなさい。
”しかし、わたしが 御言 みことば を余すところなく 宣 の べ 伝 つた えて、すべての 異邦人 いほうじん に 聞 き かせるように、 主 しゅ はわたしを 助 たす け、 力 ちから づけて 下 くだ さった。そして、わたしは、ししの 口 くち から 救 すく い 出 だ されたのである。
”すべての 人 ひと を 救 すく う 神 かみ の 恵 めぐ みが 現 あらわ れた。
”どうか、あなたの 信仰 しんこう の 交 まじ わりが 強 つよ められて、わたしたちの 間 あいだ でキリストのためになされているすべての 良 よ いことが、 知 し られて 来 く るようになってほしい。 兄弟 きょうだい よ。わたしは、あなたの 愛 あい によって 多 おお くの 喜 よろこ びと 慰 なぐさ めとを 与 あた えられた。 聖徒 せいと たちの 心 こころ が、あなたによって 力 ちから づけられたからである。 こういうわけで、わたしは、キリストにあってあなたのなすべき 事 こと を、きわめて 率直 そっちょく に 指示 しじ してもよいと 思 おも うが、
”それだから、 神 かみ の 安息 あんそく にはいるべき 約束 やくそく が、まだ 存続 そんぞく しているにかかわらず、 万一 まんいち にも、はいりそこなう 者 もの が、あなたがたの 中 なか から 出 で ることがないように、 注意 ちゅうい しようではないか。 というのは、 彼 かれ らと 同 おな じく、わたしたちにも 福音 ふくいん が 伝 つた えられているのである。しかし、その 聞 き いた 御言 みことば は、 彼 かれ らには 無益 むえき であった。それが、 聞 き いた 者 もの たちに、 信仰 しんこう によって 結 むす びつけられなかったからである。 ところが、わたしたち 信 しん じている 者 もの は、 安息 あんそく にはいることができる。それは、「わたしが 怒 いか って、 彼 かれ らをわたしの 安息 あんそく に、はいらせることはしないと、 誓 ちか ったように」と 言 い われているとおりである。しかも、みわざは 世 よ の 初 はじ めに、でき 上 あ がっていた。
”というのは、 神 かみ の 言 ことば は 生 い きていて、 力 ちから があり、もろ 刃 は のつるぎよりも 鋭 するど くて、 精神 せいしん と 霊魂 れいこん と、 関節 かんせつ と 骨髄 こつづい とを 切 き り 離 はな すまでに 刺 さ しとおして、 心 こころ の 思 おも いと 志 こころざし とを 見分 みわ けることができる。 そして、 神 かみ のみまえには、あらわでない 被 ひ 造物 ぞうぶつ はひとつもなく、すべてのものは、 神 かみ の 目 め には 裸 はだか であり、あらわにされているのである。この 神 かみ に 対 たい して、わたしたちは 言 い い 開 ひら きをしなくてはならない。
”だから、あなたがたは 自分 じぶん の 持 も っている 確信 かくしん を 放棄 ほうき してはいけない。その 確信 かくしん には 大 おお きな 報 むく いが 伴 ともな っているのである。
”信仰 しんこう がなくては、 神 かみ に 喜 よろこ ばれることはできない。なぜなら、 神 かみ に 来 く る 者 もの は、 神 かみ のいますことと、ご 自身 じしん を 求 もと める 者 もの に 報 むく いて 下 くだ さることとを、 必 かなら ず 信 しん じるはずだからである。
”あなたがたのうち、 知恵 ちえ に 不足 ふそく している 者 もの があれば、その 人 ひと は、とがめもせずに 惜 お しみなくすべての 人 ひと に 与 あた える 神 かみ に、 願 ねが い 求 もと めるがよい。そうすれば、 与 あた えられるであろう。
”もし 人 ひと が 信心 しんじん 深 ぶか い 者 もの だと 自任 じにん しながら、 舌 した を 制 せい することをせず、 自分 じぶん の 心 こころ を 欺 あざむ いているならば、その 人 ひと の 信心 しんじん はむなしいものである。
”わたしの 兄弟 きょうだい たちよ。あなたがたのうち、 真理 しんり の 道 みち から 踏 ふ み 迷 まよ う 者 もの があり、だれかが 彼 かれ を 引 ひ きもどすなら、 かように 罪人 つみびと を 迷 まよ いの 道 みち から 引 ひ きもどす 人 ひと は、そのたましいを 死 し から 救 すく い 出 だ し、かつ、 多 おお くの 罪 つみ をおおうものであることを、 知 し るべきである。
”そして、それらについて 調 しら べたのは、 自分 じぶん たちのためではなくて、あなたがたのための 奉仕 ほうし であることを 示 しめ された。それらの 事 こと は、 天 てん からつかわされた 聖霊 せいれい に 感 かん じて 福音 ふくいん をあなたがたに 宣 の べ 伝 つた えた 人々 ひとびと によって、 今 いま や、あなたがたに 告 つ げ 知 し らされたのであるが、これは、 御使 みつかい たちも、うかがい 見 み たいと 願 ねが っている 事 こと である。
”あなたがたが 新 あら たに 生 うま れたのは、 朽 く ちる 種 たね からではなく、 朽 く ちない 種 たね から、すなわち、 神 かみ の 変 かわ ることのない 生 い ける 御言 みことば によったのである。 「 人 ひと はみな 草 くさ のごとく、その 栄華 えいが はみな 草 くさ の 花 はな に 似 に ている。 草 くさ は 枯 か れ、 花 はな は散る。 しかし、 主 しゅ の 言葉 ことば は、とこしえに 残 のこ る」。これが、あなたがたに 宣 の べ 伝 つた えられた 御言葉 みことば である。
”今 いま 生 うま れたばかりの 乳飲 ちの み 子 ご のように、 混 ま じりけのない 霊 れい の 乳 ちち を 慕 した い 求 もと めなさい。それによっておい 育 そだ ち、 救 すくい に 入 はい るようになるためである。 あなたがたは、 主 しゅ が 恵 めぐ み 深 ぶか いかたであることを、すでに 味 あじ わい 知 し ったはずである。
”この 石 いし は、より 頼 たの んでいるあなたがたには 尊 たっと いものであるが、 不 ふ 信仰 しんこう な 人々 ひとびと には「 家 いえ 造 つく りらの 捨 す てた 石 いし で、 隅 すみ のかしら 石 いし となったもの」、 また「つまずきの 石 いし 、 妨 さまた げの 岩 いわ 」である。しかし、 彼 かれ らがつまずくのは、 御言 みことば に 従 したが わないからであって、 彼 かれ らは、 実 じつ は、そうなるように 定 さだ められていたのである。
”しかし、あなたがたは、 選 えら ばれた 種族 しゅぞく 、 祭司 さいし の 国 くに 、 聖 せい なる 国民 こくみん 、 神 かみ につける 民 たみ である。それによって、 暗 くら やみから 驚 おどろ くべきみ 光 ひかり に 招 まね き 入 い れて 下 くだ さったかたのみわざを、あなたがたが 語 かた り 伝 つた えるためである。
”ただ、 心 こころ の 中 なか でキリストを 主 しゅ とあがめなさい。また、あなたがたのうちにある 望 のぞ みについて 説明 せつめい を 求 もと める 人 ひと には、いつでも 弁明 べんめい のできる 用意 ようい をしていなさい。 しかし、やさしく、 慎 つつし み 深 ぶか く、 明 あき らかな 良心 りょうしん をもって、 弁明 べんめい しなさい。そうすれば、あなたがたがキリストにあって 営 いとな んでいる 良 よ い 生活 せいかつ をそしる 人々 ひとびと も、そのようにののしったことを 恥 は じいるであろう。
”わたしたちの 主 しゅ イエス・キリストの 力 ちから と 来臨 らいりん とを、あなたがたに 知 し らせた 時 とき 、わたしたちは、 巧 たく みな 作 つく り 話 ばなし を 用 もち いることはしなかった。わたしたちが、そのご 威光 いこう の 目撃者 もくげきしゃ なのだからである。
”ある 人々 ひとびと がおそいと 思 おも っているように、 主 しゅ は 約束 やくそく の 実行 じっこう をおそくしておられるのではない。ただ、ひとりも 滅 ほろ びることがなく、すべての 者 もの が 悔改 くいあらた めに 至 いた ることを 望 のぞ み、あなたがたに 対 たい してながく 忍耐 にんたい しておられるのである。
”もし、わたしたちが 自分 じぶん の 罪 つみ を 告白 こくはく するならば、 神 かみ は 真実 しんじつ で 正 ただ しいかたであるから、その 罪 つみ をゆるし、すべての 不義 ふぎ からわたしたちをきよめて 下 くだ さる。
”すべて 神 かみ から 生 うま れた 者 もの は、 罪 つみ を 犯 おか さない。 神 かみ の 種 たね が、その 人 ひと のうちにとどまっているからである。また、その 人 ひと は、 神 かみ から 生 うま れた 者 もの であるから、 罪 つみ を 犯 おか すことができない。 神 かみ の 子 こ と 悪魔 あくま の 子 こ との 区別 くべつ は、これによって 明 あき らかである。すなわち、すべて 義 ぎ を 行 おこな わない 者 もの は、 神 かみ から 出 で た 者 もの ではない。 兄弟 きょうだい を 愛 あい さない 者 もの も、 同様 どうよう である。
”しかし、わたしたちは 神 かみ から 出 で たものである。 神 かみ を 知 し っている 者 もの は、わたしたちの 言 い うことを 聞 き き、 神 かみ から 出 で ない 者 もの は、わたしたちの 言 い うことを 聞 き かない。これによって、わたしたちは、 真理 しんり の 霊 れい と 迷 まよ いの 霊 れい との 区別 くべつ を 知 し るのである。
”わたしたちは 人間 にんげん のあかしを 受 う けいれるが、しかし、 神 かみ のあかしはさらにまさっている。 神 かみ のあかしというのは、すなわち、 御子 みこ について 立 た てられたあかしである。 神 かみ の 子 こ を 信 しん じる 者 もの は、 自分 じぶん のうちにこのあかしを 持 も っている。 神 かみ を 信 しん じない 者 もの は、 神 かみ を 偽 いつわ り 者 もの とする。 神 かみ が 御子 みこ についてあかしせられたそのあかしを、 信 しん じていないからである。 そのあかしとは、 神 かみ が 永遠 えいえん のいのちをわたしたちに 賜 たま わり、かつ、そのいのちが 御子 みこ のうちにあるということである。
”ヨハネは、 神 かみ の 言 ことば とイエス・キリストのあかしと、すなわち、 自分 じぶん が 見 み たすべてのことをあかしした。
”見 み よ、わたしは 戸 と の 外 そと に 立 た って、たたいている。だれでもわたしの 声 こえ を 聞 き いて 戸 と をあけるなら、わたしはその 中 なか にはいって 彼 かれ と 食 しょく を 共 とも にし、 彼 かれ もまたわたしと 食 しょく を 共 とも にするであろう。
”大声 おおごえ で 叫 さけ んで 言 い った、「 救 すくい は、 御座 みざ にいますわれらの 神 かみ と 小羊 こひつじ からきたる」。
”そしてわたしは、わたしのふたりの 証人 しょうにん に、 荒布 あらぬの を 着 き て、千二百六十 日 にち のあいだ 預言 よげん することを 許 ゆる そう」。 彼 かれ らは、 全 ぜん 地 ち の 主 しゅ のみまえに 立 た っている二 本 ほん のオリブの 木 き 、また、二つの 燭台 しょくだい である。 もし 彼 かれ らに 害 がい を 加 くわ えようとする 者 もの があれば、 彼 かれ らの 口 くち から 火 ひ が 出 で て、その 敵 てき を 滅 ほろ ぼすであろう。もし 彼 かれ らに 害 がい を 加 くわ えようとする 者 もの があれば、その 者 もの はこのように 殺 ころ されねばならない。 預言 よげん をしている 期間 きかん 、 彼 かれ らは、 天 てん を 閉 と じて 雨 あめ を 降 ふ らせないようにする 力 ちから を 持 も っている。さらにまた、 水 みず を 血 ち に 変 か え、 何 なに 度 ど でも 思 おも うままに、あらゆる 災害 さいがい で 地 ち を 打 う つ 力 ちから を 持 も っている。
”そして、 彼 かれ らがそのあかしを 終 お えると、 底 そこ 知 し れぬ 所 ところ からのぼって 来 く る 獣 けもの が、 彼 かれ らと 戦 たたか って 打 う ち 勝 か ち、 彼 かれ らを 殺 ころ す。 彼 かれ らの 死体 したい はソドムや、エジプトにたとえられている 大 おお いなる 都 みやこ の 大通 おおどお りにさらされる。 彼 かれ らの 主 しゅ も、この 都 みやこ で 十字架 じゅうじか につけられたのである。 いろいろな 民族 みんぞく 、 部族 ぶぞく 、 国語 こくご 、 国民 こくみん に 属 ぞく する 人々 ひとびと が、三 日 か 半 はん の 間 あいだ 、 彼 かれ らの 死体 したい をながめるが、その 死体 したい を 墓 はか に 納 おさ めることは 許 ゆる さない。 地 ち に 住 す む 人々 ひとびと は、 彼 かれ らのことで 喜 よろこ び 楽 たの しみ、 互 たがい に 贈 おく り 物 もの をしあう。このふたりの 預言者 よげんしゃ は、 地 ち に 住 す む 者 もの たちを 悩 なや ましたからである。 三 日 か 半 はん の 後 のち 、いのちの 息 いき が、 神 かみ から 出 で て 彼 かれ らの 中 なか にはいり、そして、 彼 かれ らが 立 た ち 上 あ がったので、それを 見 み た 人々 ひとびと は 非常 ひじょう な 恐怖 きょうふ に 襲 おそ われた。
”兄弟 きょうだい たちは、 小羊 こひつじ の 血 ち と 彼 かれ らのあかしの 言葉 ことば とによって、 彼 かれ にうち 勝 か ち、 死 し に 至 いた るまでもそのいのちを 惜 お しまなかった。
”龍 りゅう は、 女 おんな に 対 たい して 怒 いか りを 発 はっ し、 女 おんな の 残 のこ りの 子 こ ら、すなわち、 神 かみ の 戒 いまし めを 守 まも り、イエスのあかしを 持 も っている 者 もの たちに 対 たい して、 戦 たたか いをいどむために、 出 で て 行 い った。 そして、 海 うみ の 砂 すな の 上 うえ に 立 た った。
”彼 かれ らの 口 くち には 偽 いつわ りがなく、 彼 かれ らは 傷 きず のない 者 もの であった。
”この 後 のち 、わたしは 天 てん の 大群 たいぐん 衆が 大声 おおごえ で 唱 とな えるような 声 こえ を 聞 き いた、「ハレルヤ、 救 すくい と 栄光 えいこう と 力 ちから とは、われらの 神 かみ のものであり、
”それから、 御使 みつかい はわたしに 言 い った、「 書 か きしるせ。 小羊 こひつじ の 婚 こん 宴 えん に 招 まね かれた 者 もの は、さいわいである」。またわたしに 言 い った、「これらは、 神 かみ の 真実 しんじつ の 言葉 ことば である」。 そこで、わたしは 彼 かれ の 足 あし もとにひれ 伏 ふ して、 彼 かれ を 拝 はい そうとした。すると、 彼 かれ は 言 い った、「そのようなことをしてはいけない。わたしは、あなたと 同 おな じ 僕 しもべ 仲間 なかま であり、またイエスのあかしびとであるあなたの 兄弟 きょうだい たちと 同 おな じ 僕 しもべ 仲間 なかま である。ただ 神 かみ だけを 拝 はい しなさい。イエスのあかしは、すなわち 預言 よげん の 霊 れい である」。
”また 見 み ていると、かず 多 おお くの 座 ざ があり、その 上 うえ に 人々 ひとびと がすわっていた。そして、 彼 かれ らにさばきの 権 けん が 与 あた えられていた。また、イエスのあかしをし 神 かみ の 言 ことば を 伝 つた えたために 首 くび を 切 き られた 人々 ひとびと の 霊 れい がそこにおり、また、 獣 けもの をもその 像 ぞう をも 拝 おが まず、その 刻印 こくいん を 額 ひたい や 手 て に 受 う けることをしなかった 人々 ひとびと がいた。 彼 かれ らは 生 い きかえって、キリストと 共 とも に千 年 ねん の 間 あいだ 、 支配 しはい した。
”「 見 み よ、わたしはすぐに 来 く る。 報 むく いを 携 たずさ えてきて、それぞれのしわざに 応 おう じて 報 むく いよう。
”