26 – 政府
これらは全能の神の聖なる言葉です。
私たちは人間の言葉には興味がありません。
神を愛する人なら誰でも...神は次のように言われています。 政府.
これらは全能の神の聖なる言葉です。
私たちは人間の言葉には興味がありません。
神を愛する人なら誰でも...神は次のように言われています。 政府.
マナセはまた 主 しゅ の 目 め の 前 まえ に 悪 あく を 行 い って、ユダに 罪 つみ を 犯 おか させたその 罪 つみ のほかに、 罪 つみ なき 者 もの の 血 ち を 多 おお く 流 なが して、エルサレムのこの 果 はて から、かの 果 はて にまで 満 み たした。
”なにゆえ、もろもろの 国 くに びとは 騒 さわ ぎたち、もろもろの 民 たみ はむなしい 事 こと をたくらむのか。 地 ち のもろもろの 王 おう は 立 た ち 構 かま え、もろもろのつかさはともに、はかり、 主 しゅ とその 油 あぶら そそがれた 者 もの とに 逆 さか らって 言 い う、 「われらは 彼 かれ らのかせをこわし、 彼 かれ らのきずなを 解 と き 捨 す てるであろう」と。 天 てん に 座 ざ する 者 もの は 笑 わら い、 主 しゅ は 彼 かれ らをあざけられるであろう。
”第 だい 七の 御使 みつかい が、ラッパを 吹 ふ き 鳴 な らした。すると、 大 おお きな 声々 こえごえ が 天 てん に 起 おこ って 言 い った、「この 世 よ の 国 くに は、われらの 主 しゅ とそのキリストとの 国 くに となった。 主 しゅ は 世々 よよ 限 かぎ りなく 支配 しはい なさるであろう」。 そして、 神 かみ のみまえで 座 ざ についている二十四 人 にん の 長老 ちょうろう は、ひれ 伏 ふ し、 神 かみ を 拝 はい して 言 い った、 「 今 いま いまし、 昔 むかし いませる、 全能者 ぜんのうしゃ にして 主 しゅ なる 神 かみ よ。 大 おお いなる 御 み 力 ちから をふるって 支配 しはい なさったことを、 感謝 かんしゃ します。 諸 しょ 国民 こくみん は 怒 いか り 狂 くる いましたが、あなたも 怒 いか りをあらわされました。そして、 死人 しにん をさばき、あなたの 僕 しもべ なる 預言者 よげんしゃ 、 聖徒 せいと 、 小 ちい さき 者 もの も、 大 おお いなる 者 もの も、すべて 御名 みな をおそれる 者 もの たちに 報 むく いを 与 あた え、また、 地 ち を 滅 ほろ ぼす 者 もの どもを 滅 ほろ ぼして 下 くだ さる 時 とき がきました」。
”主 しゅ なる 神 かみ は 土 つち のちりで 人 ひと を 造 つく り、 命 いのち の 息 いき をその 鼻 はな に 吹 ふ きいれられた。そこで 人 ひと は 生 い きた 者 もの となった。
”人 ひと の 血 ち を 流 なが すものは、 人 ひと に 血 ち を 流 なが される、 神 かみ が 自分 じぶん のかたちに 人 ひと を 造 つく られたゆえに。
”これらはノアの 子 こ らの 氏族 しぞく であって、 血統 けっとう にしたがって 国々 くにぐに に 住 す んでいたが、 洪水 こうずい の 後 のち 、これらから 地上 ちじょう の 諸 しょ 国民 こくみん が 分 わか れたのである。
”全 ぜん 地 ち は 同 おな じ 発音 はつおん 、 同 おな じ 言葉 ことば であった。 時 とき に 人々 ひとびと は 東 ひがし に 移 うつ り、シナルの 地 ち に 平野 へいや を 得 え て、そこに 住 す んだ。 彼 かれ らは 互 たがい に 言 い った、「さあ、れんがを 造 つく って、よく 焼 や こう」。こうして 彼 かれ らは 石 いし の 代 かわ りに、れんがを 得 え 、しっくいの 代 かわ りに、アスファルトを 得 え た。 彼 かれ らはまた 言 い った、「さあ、 町 まち と 塔 とう とを 建 た てて、その 頂 いただき を 天 てん に 届 とど かせよう。そしてわれわれは 名 な を 上 あ げて、 全 ぜん 地 ち のおもてに 散 ち るのを 免 まぬか れよう」。 時 とき に 主 しゅ は 下 くだ って、 人 ひと の 子 こ たちの 建 た てる 町 まち と 塔 とう とを 見 み て、 言 い われた、「 民 たみ は一つで、みな 同 おな じ 言葉 ことば である。 彼 かれ らはすでにこの 事 こと をしはじめた。 彼 かれ らがしようとする 事 こと は、もはや 何事 なにごと もとどめ 得 え ないであろう。 さあ、われわれは 下 くだ って 行 い って、そこで 彼 かれ らの 言葉 ことば を 乱 みだ し、 互 たがい に 言葉 ことば が 通 つう じないようにしよう」。 こうして 主 しゅ が 彼 かれ らをそこから 全 ぜん 地 ち のおもてに 散 ち らされたので、 彼 かれ らは 町 まち を 建 た てるのをやめた。 これによってその 町 まち の 名 な はバベルと 呼 よ ばれた。 主 しゅ がそこで 全 ぜん 地 ち の 言葉 ことば を 乱 みだ されたからである。 主 しゅ はそこから 彼 かれ らを 全 ぜん 地 ち のおもてに 散 ち らされた。
”わたしはあなたを 大 おお いなる 国民 こくみん とし、あなたを 祝福 しゅくふく し、あなたの 名 な を 大 おお きくしよう。あなたは 祝福 しゅくふく の 基 もとい となるであろう。
”神 かみ はまた 彼 かれ に 言 い われた、「わたしは 全能 ぜんのう の 神 かみ である。あなたは 生 う めよ、またふえよ。一つの 国民 こくみん 、また 多 おお くの 国民 こくみん があなたから 出 で て、 王 おう たちがあなたの 身 み から 出 で るであろう。
”あなたはわたしの 家 いえ を 治 おさ めてください。わたしの 民 たみ はみなあなたの 言葉 ことば に 従 したが うでしょう。わたしはただ 王 おう の 位 くらい でだけあなたにまさる」。 パロは 更 さら にヨセフに 言 い った、「わたしはあなたをエジプト 全国 ぜんこく のつかさとする」。 そしてパロは 指輪 ゆびわ を 手 て からはずして、ヨセフの 手 て にはめ、 亜麻 あま 布 ぬの の 衣服 いふく を 着 き せ、 金 きん の 鎖 くさり をくびにかけ、 自分 じぶん の 第 だい 二の 車 くるま に 彼 かれ を 乗 の せ、「ひざまずけ」とその 前 まえ に 呼 よ ばわらせ、こうして 彼 かれ をエジプト 全国 ぜんこく のつかさとした。 ついでパロはヨセフに 言 い った、「わたしはパロである。あなたの 許 ゆる しがなければエジプト 全国 ぜんこく で、だれも 手足 てあし を 上 あ げることはできない」。
”それで、モーセとアロンはパロのところに 行 い き、 主 しゅ の 命 めい じられたとおりにおこなった。すなわちアロンはそのつえを、パロとその 家来 けらい たちの 前 まえ に 投 な げると、それはへびになった。 そこでパロもまた 知者 ちしゃ と 魔法使 まほうつかい を 召 め し 寄 よ せた。これらのエジプトの 魔術 まじゅつ 師 し らもまた、その 秘術 ひじゅつ をもって 同 おな じように 行 おこな った。 すなわち 彼 かれ らは、おのおのそのつえを 投 な げたが、それらはへびになった。しかし、アロンのつえは 彼 かれ らのつえを、のみつくした。 けれども、パロの 心 こころ はかたくなになって、 主 しゅ の 言 い われたように、 彼 かれ らの 言 い うことを 聞 き かなかった。
”モーセは 言 い った、「 主 しゅ はこう 仰 おお せられる、『 真夜中 まよなか ごろ、わたしはエジプトの 中 なか へ 出 で て 行 い くであろう。 エジプトの 国 くに のうちのういごは、 位 くらい に 座 ざ するパロのういごをはじめ、ひきうすの 後 のち にいる、はしためのういごに 至 いた るまで、みな 死 し に、また 家畜 かちく のういごもみな 死 し ぬであろう。 そしてエジプト 全国 ぜんこく に 大 おお いなる 叫 さけ びが 起 おこ るであろう。このようなことはかつてなく、また、ふたたびないであろう』と。 しかし、すべて、イスラエルの 人々 ひとびと にむかっては、 人 ひと にむかっても、 獣 けもの にむかっても、 犬 いぬ さえその 舌 した を 鳴 な らさないであろう。これによって 主 しゅ がエジプトびととイスラエルびととの 間 あいだ の 区別 くべつ をされるのを、あなたがたは 知 し るであろう。 これらのあなたの 家来 けらい たちは、みな、わたしのもとに 下 くだ ってきて、ひれ 伏 ふ して 言 い うであろう、『あなたもあなたに 従 したが う 民 たみ もみな 出 で て 行 い ってください』と。その 後 のち 、わたしは 出 で て 行 い きます」。 彼 かれ は 激 はげ しく 怒 いか ってパロのもとから 出 で て 行 い った。
”夜中 よなか になって 主 しゅ はエジプトの 国 くに の、すべてのういご、すなわち 位 くらい に 座 ざ するパロのういごから、 地下 ちか のひとやにおる 捕虜 ほりょ のういごにいたるまで、また、すべての 家畜 かちく のういごを 撃 う たれた。 それでパロとその 家来 けらい およびエジプトびとはみな 夜 よる のうちに 起 お きあがり、エジプトに 大 おお いなる 叫 さけ びがあった。 死人 しにん のない 家 いえ がなかったからである。
”主 しゅ は 永遠 えいえん に 統 す べ 治 おさ められる」。
”今 いま わたしの 言 い うことを 聞 き きなさい。わたしはあなたに 助言 じょげん する。どうか 神 かみ があなたと 共 とも にいますように。あなたは 民 たみ のために 神 かみ の 前 まえ にいて、 事件 じけん を 神 かみ に 述 の べなさい。 あなたは 彼 かれ らに 定 さだ めと 判決 はんけつ を 教 おし え、 彼 かれ らの 歩 あゆ むべき 道 みち と、なすべき 事 こと を 彼 かれ らに 知 し らせなさい。 また、すべての 民 たみ のうちから、 有能 ゆうのう な 人 ひと で、 神 かみ を 恐 おそ れ、 誠実 せいじつ で 不義 ふぎ の 利 り を 憎 にく む 人 ひと を 選 えら び、それを 民 たみ の 上 うえ に 立 た てて、千 人 にん の 長 ちょう 、百 人 にん の 長 ちょう 、五十 人 にん の 長 ちょう 、十 人 にん の 長 ちょう としなさい。 平素 へいそ は 彼 かれ らに 民 たみ をさばかせ、 大事 だいじ 件はすべてあなたの 所 ところ に 持 も ってこさせ、 小 しょう 事件 じけん はすべて 彼 かれ らにさばかせなさい。こうしてあなたを 身軽 みがる にし、あなたと 共 とも に 彼 かれ らに、 荷 に を 負 お わせなさい。
”すなわち、モーセはすべてのイスラエルのうちから 有能 ゆうのう な 人 ひと を 選 えら んで、 民 たみ の 上 うえ に 長 ちょう として 立 た て、千 人 にん の 長 ちょう 、百 人 にん の 長 ちょう 、五十 人 にん の 長 ちょう 、十 人 にん の 長 ちょう とした。 平素 へいそ は 彼 かれ らが 民 たみ をさばき、むずかしい 事件 じけん はモーセに 持 も ってきたが、 小 ちい さい 事件 じけん はすべて 彼 かれ らみずからさばいた。
”あなたがたはわたしに 対 たい して 祭司 さいし の 国 くに となり、また 聖 せい なる 民 たみ となるであろう』。これがあなたのイスラエルの 人々 ひとびと に 語 かた るべき 言葉 ことば である」。 それでモーセは 行 い って 民 たみ の 長老 ちょうろう たちを 呼 よ び、 主 しゅ が 命 めい じられたこれらの 言葉 ことば を、すべてその 前 まえ に 述 の べたので、
”あなたは 神 かみ をののしってはならない。また 民 たみ の 司 つかさ をのろってはならない。
”あなたがたはこれらのもろもろの 事 こと によって 身 み を 汚 けが してはならない。わたしがあなたがたの 前 まえ から 追 お い 払 はら う 国々 くにぐに の 人 ひと は、これらのもろもろの 事 こと によって 汚 けが れ、 その 地 ち もまた 汚 けが れている。ゆえに、わたしはその 悪 あく のためにこれを 罰 ばっ し、その 地 ち もまたその 住民 じゅうみん を 吐 は き 出 だ すのである。 ゆえに、あなたがたはわたしの 定 さだ めとわたしのおきてを 守 まも り、これらのもろもろの 憎 にく むべき 事 こと の一つでも 行 おこな ってはならない。 国 くに に 生 うま れた 者 もの も、あなたがたのうちに 宿 やど っている 寄留者 きりゅうしゃ もそうである。 あなたがたの 先 さき にいたこの 地 ち の 人々 ひとびと は、これらのもろもろの 憎 にく むべき 事 こと を 行 おこな ったので、その 地 ち も 汚 けが れたからである。 これは、あなたがたがこの 地 ち を 汚 けが して、この 地 ち があなたがたの 先 さき にいた 民 たみ を 吐 は き 出 だ したように、あなたがたをも 吐 は き 出 だ すことのないためである。
”あなたがたはわたしの 定 さだ めとおきてとをことごとく 守 まも って、これを 行 おこな わなければならない。そうすれば、わたしがあなたがたを 住 す まわせようと 導 みちび いて 行 い く 地 ち は、あなたがたを 吐 は き 出 だ さぬであろう。 あなたがたの 前 まえ からわたしが 追 お い 払 はら う 国 くに びとの 風習 ふうしゅう に、あなたがたは 歩 あゆ んではならない。 彼 かれ らは、このもろもろのことをしたから、わたしは 彼 かれ らを 憎 にく むのである。 わたしはあなたがたに 言 い った、「あなたがたは、 彼 かれ らの 地 ち を 獲 え るであろう。わたしはこれをあなたがたに 与 あた えて、これを 獲 え させるであろう。これは 乳 ちち と 蜜 みつ との 流 なが れる 地 ち である」。わたしはあなたがたを 他 た の 民 たみ から 区別 くべつ したあなたがたの 神 かみ 、 主 しゅ である。
”これらは 主 しゅ が、シナイ 山 さん で、 自分 じぶん とイスラエルの 人々 ひとびと との 間 あいだ に、モーセによって 立 た てられた 定 さだ めと、おきてと、 律法 りっぽう である。
”あなたの 神 かみ 、 主 しゅ が 賜 たま わる 地 ち に 行 い き、それを 獲 え てそこに 住 す むようになる 時 とき 、もしあなたが『わたしも 周囲 しゅうい のすべての 国 くに びとのように、わたしの 上 うえ に 王 おう を 立 た てよう』と 言 い うならば、 必 かなら ずあなたの 神 かみ 、 主 しゅ が 選 えら ばれる 者 もの を、あなたの 上 うえ に 立 た てて 王 おう としなければならない。 同胞 どうほう のひとりを、あなたの 上 うえ に 立 た てて 王 おう としなければならない。 同胞 どうほう でない 外国 がいこく 人 じん をあなたの 上 うえ に 立 た ててはならない。 王 おう となる 人 ひと は 自分 じぶん のために 馬 うま を 多 おお く 獲 え ようとしてはならない。また 馬 うま を 多 おお く 獲 え るために 民 たみ をエジプトに 帰 かえ らせてはならない。 主 しゅ はあなたがたにむかって、『この 後 のち かさねてこの 道 みち に 帰 かえ ってはならない』と 仰 おお せられたからである。 また 妻 つま を 多 おお く 持 も って 心 こころ を、 迷 まよ わしてはならない。また 自分 じぶん のために 金銀 きんぎん を 多 おお くたくわえてはならない。
”彼 かれ が 国 くに の 王位 おうい につくようになったら、レビびとである 祭司 さいし の 保管 ほかん する 書物 しょもつ から、この 律法 りっぽう の 写 うつ しを一つの 書物 しょもつ に 書 か きしるさせ、 世 よ に 生 い きながらえる 日 ひ の 間 あいだ 、 常 つね にそれを 自分 じぶん のもとに 置 お いて 読 よ み、こうしてその 神 かみ 、 主 しゅ を 恐 おそ れることを 学 まな び、この 律法 りっぽう のすべての 言葉 ことば と、これらの 定 さだ めとを 守 まも って 行 おこな わなければならない。 そうすれば 彼 かれ の 心 こころ が 同胞 どうほう を 見 み くだして、 高 たか ぶることなく、また 戒 いまし めを 離 はな れて、 右 みぎ にも 左 ひだり にも 曲 まが ることなく、その 子孫 しそん と 共 とも にイスラエルにおいて、 長 なが くその 位 くらい にとどまることができるであろう。
”いと 高 たか き 者 もの は 人 ひと の 子 こ らを 分 わ け、 諸 しょ 国民 こくみん にその 嗣 し 業 ぎょう を 与 あた えられたとき、イスラエルの 子 こ らの 数 かず に 照 てら して、もろもろの 民 たみ の 境 さかい を 定 さだ められた。
”イスラエルの 人々 ひとびと はギデオンに 言 い った、「あなたはミデアンの 手 て からわれわれを 救 すく われたのですから、あなたも、あなたの 子 こ も 孫 まご もわれわれを 治 おさ めてください」。 ギデオンは 彼 かれ らに 言 い った、「わたしはあなたがたを 治 おさ めることはいたしません。またわたしの 子 こ もあなたがたを 治 おさ めてはなりません。 主 しゅ があなたがたを 治 おさ められます」。
”そのころイスラエルには 王 おう がなかったので、 人々 ひとびと はおのおの 自分 じぶん たちの 目 め に 正 ただ しいと 思 おも うことを 行 おこな った。
”サムエルは 年老 としお いて、その 子 こ らをイスラエルのさばきづかさとした。 長子 ちょうし の 名 な はヨエルといい、 次 つぎ の 子 こ の 名 な はアビヤと 言 い った。 彼 かれ らはベエルシバでさばきづかさであった。 しかしその 子 こ らは 父 ちち の 道 みち を 歩 あゆ まないで、 利 り にむかい、まいないを 取 と って、さばきを 曲 ま げた。
”しかし 彼 かれ らが、「われわれをさばく 王 おう を、われわれに 与 あた えよ」と 言 い うのを 聞 き いて、サムエルは 喜 よろこ ばなかった。そしてサムエルが 主 しゅ に 祈 いの ると、 主 しゅ はサムエルに 言 い われた、「 民 たみ が、すべてあなたに 言 い う 所 ところ の 声 こえ に 聞 き き 従 したが いなさい。 彼 かれ らが 捨 す てるのはあなたではなく、わたしを 捨 す てて、 彼 かれ らの 上 うえ にわたしが 王 おう であることを 認 みと めないのである。
”今 いま その 声 こえ に 聞 き き 従 したが いなさい。ただし、 深 ふか く 彼 かれ らを 戒 いまし めて、 彼 かれ らを 治 おさ める 王 おう のならわしを 彼 かれ らに 示 しめ さなければならない」。 サムエルは 王 おう を 立 た てることを 求 もと める 民 たみ に 主 しゅ の 言葉 ことば をことごとく 告 つ げて、 言 い った、「あなたがたを 治 おさ める 王 おう のならわしは 次 つぎ のとおりである。 彼 かれ はあなたがたのむすこを 取 と って、 戦車 せんしゃ 隊 たい に 入 い れ、 騎兵 きへい とし、 自分 じぶん の 戦車 せんしゃ の 前 まえ に 走 はし らせるであろう。 彼 かれ はまたそれを千 人 にん の 長 ちょう 、五十 人 にん の 長 ちょう に 任 にん じ、またその 地 ち を 耕 たがや させ、その 作物 さくもつ を 刈 か らせ、またその 武器 ぶき と 戦車 せんしゃ の 装備 そうび を 造 つく らせるであろう。 また、あなたがたの 娘 むすめ を 取 と って、 香 こう をつくる 者 もの とし、 料理 りょうり をする 者 もの とし、パンを 焼 や く 者 もの とするであろう。 また、あなたがたの 畑 はたけ とぶどう 畑 はたけ とオリブ 畑 はたけ の 最 もっと も 良 よ い 物 もの を 取 と って、その 家来 けらい に 与 あた え、 あなたがたの 穀物 こくもつ と、ぶどう 畑 はたけ の、十 分 ぶん の一を 取 と って、その 役人 やくにん と 家来 けらい に 与 あた え、 また、あなたがたの 男女 だんじょ の 奴隷 どれい および、あなたがたの 最 もっと も 良 よ い 牛 うし とろばを 取 と って、 自分 じぶん のために 働 はたら かせ、 また、あなたがたの 羊 ひつじ の十 分 ぶん の一を 取 と り、あなたがたは、その 奴隷 どれい となるであろう。 そしてその 日 ひ あなたがたは 自分 じぶん のために 選 えら んだ 王 おう のゆえに 呼 よ ばわるであろう。しかし 主 しゅ はその 日 ひ にあなたがたに 答 こた えられないであろう」。
”ところが 民 たみ はサムエルの 声 こえ に 聞 き き 従 したが うことを 拒 こば んで 言 い った、「いいえ、われわれを 治 おさ める 王 おう がなければならない。 われわれも 他 た の 国々 くにぐに のようになり、 王 おう がわれわれをさばき、われわれを 率 ひき いて、われわれの 戦 たたか いにたたかうのである」。
”サムエルがサウルを 見 み た 時 とき 、 主 しゅ は 言 い われた、「 見 み よ、わたしの 言 い ったのはこの 人 ひと である。この 人 ひと がわたしの 民 たみ を 治 おさ めるであろう」。
”その 時 とき サムエルは 油 あぶら のびんを 取 と って、サウルの 頭 あたま に 注 そそ ぎ、 彼 かれ に 口 くち づけして 言 い った、「 主 しゅ はあなたに 油 あぶら を 注 そそ いで、その 民 たみ イスラエルの 君 きみ とされたではありませんか。あなたは 主 しゅ の 民 たみ を 治 おさ め、 周囲 しゅうい の 敵 てき の 手 て から 彼 かれ らを 救 すく わなければならない。 主 しゅ があなたに 油 あぶら を 注 そそ いで、その 嗣 し 業 ぎょう の 君 きみ とされたことの、しるしは 次 つぎ のとおりです。
”しかしあなたがたは、きょう、あなたがたをその 悩 なや みと 苦 くる しみの 中 なか から 救 すく われるあなたがたの 神 かみ を 捨 す て、その 上 うえ 、『いいえ、われわれの 上 うえ に 王 おう を 立 た てよ』と 言 い う。それゆえ 今 いま 、あなたがたは、 部族 ぶぞく にしたがい、また 氏族 しぞく にしたがって、 主 しゅ の 前 まえ に 出 で なさい」。
”サムエルはすべての 民 たみ に 言 い った、「 主 しゅ が 選 えら ばれた 人 ひと をごらんなさい。 民 たみ のうちに 彼 かれ のような 人 ひと はないではありませんか」。 民 たみ はみな「 王 おう 万歳 ばんざい 」と 叫 さけ んだ。 その 時 とき サムエルは 王国 おうこく のならわしを 民 たみ に 語 かた り、それを 書 しょ にしるして、 主 しゅ の 前 まえ におさめた。こうしてサムエルはすべての 民 たみ をそれぞれ 家 いえ に 帰 かえ らせた。
”サウルもまたギベアにある 彼 かれ の 家 いえ に 帰 かえ った。そして 神 かみ にその 心 こころ を 動 うご かされた 勇士 ゆうし たちも 彼 かれ と 共 とも に 行 い った。 しかし、よこしまな 人々 ひとびと は「この 男 おとこ がどうしてわれわれを 救 すく うことができよう」と 言 い って、 彼 かれ を 軽 かろ んじ、 贈 おく り 物 もの をしなかった。しかしサウルは 黙 だま っていた。
”サウルがこの 言葉 ことば を 聞 き いた 時 とき 、 神 かみ の 霊 れい が 激 はげ しく 彼 かれ の 上 うえ に 臨 のぞ んだので、 彼 かれ の 怒 いか りははなはだしく 燃 も えた。 彼 かれ は一くびきの 牛 うし をとり、それを 切 き り 裂 さ き、 使者 ししゃ の 手 て によってイスラエルの 全 ぜん 領土 りょうど に 送 おく って 言 い わせた、「だれであってもサウルとサムエルとに 従 したが って 出 で ない 者 もの は、その 牛 うし がこのようにされるであろう」。 民 たみ は 主 しゅ を 恐 おそ れて、ひとりのように 出 で てきた。
”その 時 とき 、 民 たみ はサムエルに 言 い った、「さきに、『サウルがどうしてわれわれを 治 おさ めることができようか』と 言 い ったものはだれでしょうか。その 人々 ひとびと を 引 ひ き 出 だ してください。われわれはその 人々 ひとびと を 殺 ころ します」。
”こうして 民 たみ はみなギルガルへ 行 い って、その 所 ところ で 主 しゅ の 前 まえ にサウルを 王 おう とし、 酬恩祭 しゅうおんさい を 主 しゅ の 前 まえ にささげ、サウルとイスラエルの 人々 ひとびと は 皆 みな 、その 所 ところ で 大 おお いに 祝 いわ った。
”ところが、アンモンびとの 王 おう ナハシが 攻 せ めてくるのを 見 み たとき、あなたがたの 神 かみ 、 主 しゅ があなたがたの 王 おう であるのに、あなたがたはわたしに、『いいえ、われわれを 治 おさ める 王 おう がなければならない』と 言 い った。 それゆえ、 今 いま あなたがたの 選 えら んだ 王 おう 、あなたがたが 求 もと めた 王 おう を 見 み なさい。 主 しゅ はあなたがたの 上 うえ に 王 おう を 立 た てられた。 もし、あなたがたが 主 しゅ を 恐 おそ れ、 主 しゅ に 仕 つか えて、その 声 こえ に 聞 き き 従 したが い、 主 しゅ の 戒 いまし めにそむかず、あなたがたも、あなたがたを 治 おさ める 王 おう も 共 とも に、あなたがたの 神 かみ 、 主 しゅ に 従 したが うならば、それで 良 よ い。 しかし、もしあなたがたが 主 しゅ の 声 こえ に 聞 き き 従 したが わず、 主 しゅ の 戒 いまし めにそむくならば、 主 しゅ の 手 て は、あなたがたとあなたがたの 王 おう を 攻 せ めるであろう。
”民 たみ はみなサムエルに 言 い った、「しもべらのために、あなたの 神 かみ 、 主 しゅ に 祈 いの って、われわれの 死 し なないようにしてください。われわれは、もろもろの 罪 つみ を 犯 おか した 上 うえ に、また 王 おう を 求 もと めて、 悪 あく を 加 くわ えました」。 サムエルは 民 たみ に 言 い った、「 恐 おそ れることはない。あなたがたは、このすべての 悪 あく をおこなった。しかし 主 しゅ に 従 したが うことをやめず、 心 こころ をつくして 主 しゅ に 仕 つか えなさい。
”しかし、あなたがたが、なおも 悪 あく を 行 おこな うならば、あなたがたも、あなたがたの 王 おう も、 共 とも に 滅 ほろ ぼされるであろう」。
”サウルは、サムエルが 定 さだ めたように、 七日 なぬか のあいだ 待 ま ったが、サムエルがギルガルにこなかったので、 民 たみ は 彼 かれ を 離 はな れて 散 ち って 行 い った。 そこでサウルは 言 い った、「 燔祭 はんさい と 酬恩祭 しゅうおんさい をわたしの 所 ところ に 持 も ってきなさい」。こうして 彼 かれ は 燔祭 はんさい をささげた。 その 燔祭 はんさい をささげ 終 おわ ると、サムエルがきた。サウルはあいさつをしようと、 彼 かれ を 迎 むか えに 出 で た。 その 時 とき サムエルは 言 い った、「あなたは 何 なに をしたのですか」。サウルは 言 い った、「 民 たみ はわたしを 離 はな れて 散 ち って 行 い き、あなたは 定 さだ まった 日 ひ のうちにこられないのに、ペリシテびとがミクマシに 集 あつ まったのを 見 み たので、 わたしは、ペリシテびとが 今 いま にも、ギルガルに 下 くだ ってきて、わたしを 襲 おそ うかも 知 し れないのに、わたしはまだ 主 しゅ の 恵 めぐ みを 求 もと めることをしていないと 思 おも い、やむを 得 え ず 燔祭 はんさい をささげました」。 サムエルはサウルに 言 い った、「あなたは 愚 おろ かなことをした。あなたは、あなたの 神 かみ 、 主 しゅ の 命 めい じられた 命令 めいれい を 守 まも らなかった。もし 守 まも ったならば、 主 しゅ は 今 いま あなたの 王国 おうこく を 長 なが くイスラエルの 上 うえ に 確保 かくほ されたであろう。 しかし 今 いま は、あなたの 王国 おうこく は 続 つづ かないであろう。 主 しゅ は 自分 じぶん の 心 こころ にかなう 人 ひと を 求 もと めて、その 人 ひと に 民 たみ の 君 きみ となることを 命 めい じられた。あなたが 主 しゅ の 命 めい じられた 事 こと を 守 まも らなかったからである」。
”サムエルは 言 い った、「 主 しゅ はそのみ 言葉 ことば に 聞 き き 従 したが う 事 こと を 喜 よろこ ばれるように、 燔祭 はんさい や 犠牲 ぎせい を 喜 よろこ ばれるであろうか。 見 み よ、 従 したが うことは 犠牲 ぎせい にまさり、 聞 き くことは 雄羊 おひつじ の 脂肪 しぼう にまさる。 そむくことは 占 うらな いの 罪 つみ に 等 ひと しく、 強情 ごうじょう は 偶像 ぐうぞう 礼拝 れいはい の 罪 つみ に 等 ひと しいからである。あなたが 主 しゅ のことばを 捨 す てたので、 主 しゅ もまたあなたを 捨 す てて、 王 おう の 位 くらい から 退 しりぞ けられた」。
”サウルはサムエルに 言 い った、「わたしは 主 しゅ の 命令 めいれい とあなたの 言葉 ことば にそむいて 罪 つみ を 犯 おか しました。 民 たみ を 恐 おそ れて、その 声 こえ に 聞 き き 従 したが ったからです。 どうぞ、 今 いま わたしの 罪 つみ をゆるし、わたしと 一緒 いっしょ に 帰 かえ って、 主 しゅ を 拝 おが ませてください」。 サムエルはサウルに 言 い った、「あなたと 一緒 いっしょ に 帰 かえ りません。あなたが 主 しゅ の 言葉 ことば を 捨 す てたので、 主 しゅ もあなたを 捨 す てて、イスラエルの 王位 おうい から 退 しりぞ けられたからです」。
”サムエルは 油 あぶら の 角 つの をとって、その 兄弟 きょうだい たちの 中 なか で、 彼 かれ に 油 あぶら をそそいだ。この 日 ひ からのち、 主 しゅ の 霊 れい は、はげしくダビデの 上 うえ に 臨 のぞ んだ。そしてサムエルは 立 た ってラマへ 行 い った。
”しかし 後 のち になって、ダビデはサウルの 上着 うわぎ のすそを 切 き ったことに、 心 こころ の 責 せ めを 感 かん じた。 ダビデは 従者 じゅうしゃ たちに 言 い った、「 主 しゅ が 油 あぶら を 注 そそ がれたわが 君 きみ に、わたしがこの 事 こと をするのを 主 しゅ は 禁 きん じられる。 彼 かれ は 主 しゅ が 油 あぶら を 注 そそ がれた 者 もの であるから、 彼 かれ に 敵 てき して、わたしの 手 て をのべるのは 良 よ くない」。 ダビデはこれらの 言葉 ことば をもって 従者 じゅうしゃ たちを 差 さ し 止 と め、サウルを 撃 う つことを 許 ゆる さなかった。サウルは 立 た って、ほら 穴 あな を 去 さ り、 道 みち を 進 すす んだ。 ダビデもまた、そのあとから 立 た ち、ほら 穴 あな を 出 で て、サウルのうしろから 呼 よ ばわって、「わが 君 きみ 、 王 おう よ」と 言 い った。サウルがうしろをふり 向 む いた 時 とき 、ダビデは 地 ち にひれ 伏 ふ して 拝 はい した。
”今 いま わたしは、あなたがかならず 王 おう となることを 知 し りました。またイスラエルの 王国 おうこく が、あなたの 手 て によって 堅 かた く 立 た つことを 知 し りました。 それゆえ、あなたはわたしのあとに、わたしの 子孫 しそん を 断 た たず、またわたしの 父 ちち の 家 いえ から、わたしの 名 な を 滅 ほろ ぼし 去 さ らないと、いま 主 しゅ をさして、わたしに 誓 ちか ってください」。 そこでダビデはサウルに、そのように 誓 ちか った。そしてサウルは 家 いえ に 帰 かえ り、ダビデとその 従者 じゅうしゃ たちは 要害 ようがい にのぼって 行 い った。
”しかしダビデはアビシャイに 言 い った、「 彼 かれ を 殺 ころ してはならない。 主 しゅ が 油 あぶら を 注 そそ がれた 者 もの に 向 む かって、 手 て をのべ、 罪 つみ を 得 え ない 者 もの があろうか」。 ダビデはまた 言 い った、「 主 しゅ は 生 い きておられる。 主 しゅ が 彼 かれ を 撃 う たれるであろう。あるいは 彼 かれ の 死 し ぬ 日 ひ が 来 く るであろう。あるいは 戦 たたか いに 下 くだ って 行 い って 滅 ほろ びるであろう。 主 しゅ が 油 あぶら を 注 そそ がれた 者 もの に 向 む かって、わたしが 手 て をのべることを 主 しゅ は 禁 きん じられる。しかし 今 いま 、そのまくらもとにあるやりと 水 みず のびんを 取 と りなさい。そしてわれわれは 去 さ ろう」。 こうしてダビデはサウルの 枕 まくら もとから、やりと 水 みず のびんを 取 と って 彼 かれ らは 去 さ ったが、だれもそれを 見 み ず、だれも 知 し らず、また、だれも 目 め をさまさず、みな 眠 ねむ っていた。 主 しゅ が 彼 かれ らを 深 ふか く 眠 ねむ らされたからである。
”ダビデはまた 彼 かれ に 言 い った、「どうしてあなたは 手 て を 伸 の べて 主 しゅ の 油 あぶら を 注 そそ がれた 者 もの を 殺 ころ すことを 恐 おそ れなかったのですか」。 ダビデはひとりの 若者 わかもの を 呼 よ び、「 近寄 ちかよ って 彼 かれ を 撃 う て」と 言 い った。そこで 彼 かれ を 撃 う ったので 死 し んだ。 ダビデは 彼 かれ に 言 い った、「あなたの 流 なが した 血 ち の 責 せ めはあなたに 帰 き する。あなたが 自分 じぶん の 口 くち から、『わたしは 主 しゅ の 油 あぶら を 注 そそ がれた 者 もの を 殺 ころ した』と 言 い って、 自身 じしん にむかって 証拠 しょうこ を 立 た てたからである」。
”時 とき にユダの 人々 ひとびと がきて、その 所 ところ でダビデに 油 あぶら を 注 そそ ぎ、ユダの 家 いえ の 王 おう とした。 人々 ひとびと がダビデに 告 つ げて、「サウルを 葬 ほうむ ったのはヤベシ・ギレアデの 人々 ひとびと である」と 言 い ったので、
”あなたが 日 ひ が 満 み ちて、 先祖 せんぞ たちと 共 とも に 眠 ねむ る 時 とき 、わたしはあなたの 身 み から 出 で る 子 こ を、あなたのあとに 立 た てて、その 王国 おうこく を 堅 かた くするであろう。 彼 かれ はわたしの 名 な のために 家 いえ を 建 た てる。わたしは 長 なが くその 国 くに の 位 くらい を 堅 かた くしよう。 わたしは 彼 かれ の 父 ちち となり、 彼 かれ はわたしの 子 こ となるであろう。もし 彼 かれ が 罪 つみ を 犯 おか すならば、わたしは 人 ひと のつえと 人 ひと の 子 こ のむちをもって 彼 かれ を 懲 こ らす。 しかしわたしはわたしのいつくしみを、わたしがあなたの 前 まえ から 除 のぞ いたサウルから 取 と り 去 さ ったように、 彼 かれ からは 取 と り 去 さ らない。 あなたの 家 いえ と 王国 おうこく はわたしの 前 まえ に 長 なが く 保 たも つであろう。あなたの 位 くらい は 長 なが く 堅 かと うせられる』」。 ナタンはすべてこれらの 言葉 ことば のように、またすべてこの 幻 まぼろし のようにダビデに 語 かた った。
”こうしてダビデはイスラエルの 全 ぜん 地 ち を 治 おさ め、そのすべての 民 たみ に 正義 せいぎ と 公平 こうへい を 行 おこな った。
”イスラエルの 神 かみ は 語 かた られた、イスラエルの 岩 いわ はわたしに 言 い われた、『 人 ひと を 正 ただ しく 治 おさ める 者 もの 、 神 かみ を 恐 おそ れて、 治 おさ める 者 もの は、
”人々 ひとびと は 王 おう に 告 つ げて、「 預言者 よげんしゃ ナタンがここにおります」と 言 い った。 彼 かれ は 王 おう の 前 まえ にはいり、 地 ち に 伏 ふ して 王 おう を 拝 はい した。
”祭司 さいし ザドクは 幕屋 まくや から 油 あぶら の 角 つの を 取 と ってきて、ソロモンに 油 あぶら を 注 そそ いだ。そしてラッパを 吹 ふ き 鳴 な らし、 民 たみ は 皆 みな 「ソロモン 王 おう 万歳 ばんざい 」と 言 い った。 民 たみ はみな 彼 かれ に 従 したが って 上 のぼ り、 笛 ふえ を 吹 ふ いて 大 おお いに 喜 よろこ び 祝 いわ った。 地 ち は 彼 かれ らの 声 こえ で 裂 さ けるばかりであった。
”ソロモンは 主 しゅ を 愛 あい し、 父 ちち ダビデの 定 さだ めに 歩 あゆ んだが、ただ 彼 かれ は 高 たか き 所 ところ で 犠牲 ぎせい をささげ、 香 こう をたいた。 ある 日 ひ 、 王 おう はギベオンへ 行 い って、そこで 犠牲 ぎせい をささげようとした。それが 主要 しゅよう な 高 たか き 所 ところ であったからである。ソロモンは一千の 燔祭 はんさい をその 祭壇 さいだん にささげた。
”ギベオンで 主 しゅ は 夜 よ の 夢 ゆめ にソロモンに 現 あらわ れて 言 い われた、「あなたに 何 なに を 与 あた えようか、 求 もと めなさい」。 ソロモンは 言 い った、「あなたのしもべであるわたしの 父 ちち ダビデがあなたに 対 たい して 誠実 せいじつ と 公義 こうぎ と 真心 まごころ とをもって、あなたの 前 まえ に 歩 あゆ んだので、あなたは 大 おお いなるいつくしみを 彼 かれ に 示 しめ されました。またあなたは 彼 かれ のために、この 大 おお いなるいつくしみをたくわえて、 今日 こんにち 、 彼 かれ の 位 くらい に 座 ざ する 子 こ を 授 さづ けられました。 わが 神 かみ 、 主 しゅ よ、あなたはこのしもべを、わたしの 父 ちち ダビデに 代 かわ って 王 おう とならせられました。しかし、わたしは 小 ちい さい 子供 こども であって、 出入 でい りすることを 知 し りません。 かつ、しもべはあなたが 選 えら ばれた、あなたの 民 たみ 、すなわちその 数 かず が 多 おお くて、 数 かぞ えることも、 調 しら べることもできないほどのおびただしい 民 たみ の 中 なか におります。 それゆえ、 聞 き きわける 心 こころ をしもべに 与 あた えて、あなたの 民 たみ をさばかせ、わたしに 善悪 ぜんあく をわきまえることを 得 え させてください。だれが、あなたのこの 大 おお いなる 民 たみ をさばくことができましょう」。 ソロモンはこの 事 こと を 求 もと めたので、そのことが 主 しゅ のみこころにかなった。 そこで 神 かみ は 彼 かれ に 言 い われた、「あなたはこの 事 こと を 求 もと めて、 自分 じぶん のために 長命 ちょうめい を 求 もと めず、また 自分 じぶん のために 富 とみ を 求 もと めず、また 自分 じぶん の 敵 てき の 命 いのち をも 求 もと めず、ただ 訴 うった えをききわける 知恵 ちえ を 求 もと めたゆえに、 見 み よ、わたしはあなたの 言葉 ことば にしたがって、 賢 かしこ い、 英明 えいめい な 心 こころ を 与 あた える。あなたの 先 さき にはあなたに 並 なら ぶ 者 もの がなく、あなたの 後 のち にもあなたに 並 なら ぶ 者 もの は 起 おこ らないであろう。 わたしはまたあなたの 求 もと めないもの、すなわち 富 とみ と 誉 ほまれ をもあなたに 与 あた える。あなたの 生 い きているかぎり、 王 おう たちのうちにあなたに 並 なら ぶ 者 もの はないであろう。 もしあなたが、あなたの 父 ちち ダビデの 歩 あゆ んだように、わたしの 道 みち に 歩 あゆ んで、わたしの 定 さだ めと 命令 めいれい とを 守 まも るならば、わたしはあなたの 日 ひ を 長 なが くするであろう」。
”ソロモンはイスラエルの 全 ぜん 会衆 かいしゅう の 前 まえ で、 主 しゅ の 祭壇 さいだん の 前 まえ に 立 た ち、 手 て を 天 てん に 伸 の べて、 言 い った、「イスラエルの 神 かみ 、 主 しゅ よ、 上 うえ の 天 てん にも、 下 した の 地 ち にも、あなたのような 神 かみ はありません。あなたは 契約 けいやく を 守 まも られ、 心 こころ をつくしてあなたの 前 まえ に 歩 あゆ むあなたのしもべらに、いつくしみを 施 ほどこ し、
”このようにソロモン 王 おう は 富 とみ も 知恵 ちえ も、 地 ち のすべての 王 おう にまさっていたので、
”ソロモン 王 おう は 多 おお くの 外国 がいこく の 女 おんな を 愛 あい した。すなわちパロの 娘 むすめ 、モアブびと、アンモンびと、エドムびと、シドンびと、ヘテびとの 女 おんな を 愛 あい した。 主 しゅ はかつてこれらの 国民 こくみん について、イスラエルの 人々 ひとびと に 言 い われた、「あなたがたは 彼 かれ らと 交 まじ わってはならない。 彼 かれ らもまたあなたがたと 交 まじ わってはならない。 彼 かれ らは 必 かなら ずあなたがたの 心 こころ を 転 てん じて 彼 かれ らの 神々 かみがみ に 従 したが わせるからである」。しかしソロモンは 彼 かれ らを 愛 あい して 離 はな れなかった。 彼 かれ には 王妃 おうひ としての 妻 つま 七百 人 にん 、そばめ三百 人 にん があった。その 妻 つま たちが 彼 かれ の 心 こころ を 転 てん じたのである。 ソロモンが 年老 としお いた 時 とき 、その 妻 つま たちが 彼 かれ の 心 こころ を 転 てん じて 他 た の 神々 かみがみ に 従 したが わせたので、 彼 かれ の 心 こころ は 父 ちち ダビデの 心 こころ のようには、その 神 かみ 、 主 しゅ に 真実 しんじつ でなかった。 これはソロモンがシドンびとの 女神 めがみ アシタロテに 従 したが い、アンモンびとの 神 かみ である 憎 にく むべき 者 もの ミルコムに 従 したが ったからである。 このようにソロモンは 主 しゅ の 目 め の 前 まえ に 悪 あく を 行 おこな い、 父 ちち ダビデのように 全 まった くは 主 しゅ に 従 したが わなかった。 そしてソロモンはモアブの 神 かみ である 憎 にく むべき 者 もの ケモシのために、またアンモンの 人々 ひとびと の 神 かみ である 憎 にく むべき 者 もの モレクのためにエルサレムの 東 ひがし の 山 やま に 高 たか き 所 ところ を 築 きず いた。 彼 かれ はまた 外国 がいこく のすべての 妻 つま たちのためにもそうしたので、 彼女 かのじょ たちはその 神々 かみがみ に 香 こう をたき、 犠牲 ぎせい をささげた。
”このようにソロモンの 心 こころ が 転 てん じて、イスラエルの 神 かみ 、 主 しゅ を 離 はな れたため、 主 しゅ は 彼 かれ を 怒 いか られた。すなわち 主 しゅ がかつて二 度 ど 彼 かれ に 現 あらわ れ、 この 事 こと について 彼 かれ に、 他 た の 神々 かみがみ に 従 したが ってはならないと 命 めい じられたのに、 彼 かれ は 主 しゅ の 命 めい じられたことを 守 まも らなかったからである。 それゆえ、 主 しゅ はソロモンに 言 い われた、「これがあなたの 本心 ほんしん であり、わたしが 命 めい じた 契約 けいやく と 定 さだ めとを 守 まも らなかったので、わたしは 必 かなら ずあなたから 国 くに を 裂 さ き 離 はな して、それをあなたの 家来 けらい に 与 あた える。
”さてヤラベアムと 民 たみ は 皆 みな 、 王 おう が「三 日 か 目 め に 再 ふたた びわたしのところに 来 く るように」と 言 い ったとおりに、三 日 か 目 め にレハベアムのところにきた。 王 おう は 荒々 あらあら しく 民 たみ に 答 こた え、 老人 ろうじん たちが 与 あた えた 勧 すす めを 捨 す てて、 若者 わかもの たちの 勧 すす めに 従 したが い、 彼 かれ らに 告 つ げて 言 い った、「 父 ちち はあなたがたのくびきを 重 おも くしたが、わたしはあなたがたのくびきを、さらに 重 おも くしよう。 父 ちち はむちであなたがたを 懲 こ らしたが、わたしはさそりをもってあなたがたを 懲 こ らそう」。
”彼 かれ はまた 高 たか き 所 ところ に 家 いえ を 造 つく り、レビの 子孫 しそん でない 一般 いっぱん の 民 たみ を 祭司 さいし に 任命 にんめい した。 またヤラベアムはユダで 行 おこな う 祭 まつり と 同 おな じ 祭 まつり を八 月 がつ の十五 日 にち に 定 さだ め、そして 祭壇 さいだん に 上 のぼ った。 彼 かれ はベテルでそのように 行 おこな い、 彼 かれ が 造 つく った 子 こ 牛 うし に 犠牲 ぎせい をささげた。また 自分 じぶん の 造 つく った 高 たか き 所 ところ の 祭司 さいし をベテルに 立 た てた。
”ヤラベアム 王 おう は、 神 かみ の 人 ひと がベテルにある 祭壇 さいだん にむかって 呼 よ ばわる 言葉 ことば を 聞 き いた 時 とき 、 祭壇 さいだん から 手 て を 伸 の ばして、「 彼 かれ を 捕 とら えよ」と 言 い ったが、 彼 かれ にむかって 伸 の ばした 手 て が 枯 か れて、ひっ 込 こ めることができなかった。 そして 神 かみ の 人 ひと が 主 しゅ の 言葉 ことば をもって 示 しめ したしるしのように 祭壇 さいだん は 裂 さ け、 灰 はい は 祭壇 さいだん からこぼれ 出 で た。
”この 事 こと の 後 のち も、ヤラベアムはその 悪 わる い 道 みち を 離 はな れて 立 た ち 返 かえ ることをせず、また 一般 いっぱん の 民 たみ を、 高 たか き 所 ところ の 祭司 さいし に 任命 にんめい した。すなわち、だれでも 好 この む 者 もの は、それを 立 た てて 高 たか き 所 ところ の 祭司 さいし とした。 この 事 こと はヤラベアムの 家 いえ の 罪 つみ となって、ついにこれを 地 ち のおもてから 断 た ち 滅 ほろ ぼすようになった。
”あなたよりも 先 さき にいたすべての 者 もの にまさって 悪 あく をなし、 行 い って 自分 じぶん のために 他 た の 神々 かみがみ と 鋳 い た 像 ぞう を 造 つく り、わたしを 怒 いか らせ、わたしをうしろに 捨 す て 去 さ った。 それゆえ、 見 み よ、わたしはヤラベアムの 家 いえ に 災 わざわい を 下 くだ し、ヤラベアムに 属 ぞく する 男 おとこ は、イスラエルについて、つながれた 者 もの も、 自由 じゆう な 者 もの もことごとく 断 た ち、 人 ひと があくたを 残 のこ りなく 焼 や きつくすように、ヤラベアムの 家 いえ を 全 まった く 断 た ち 滅 ほろ ぼすであろう。
”主 しゅ はヤラベアムの 罪 つみ のゆえに、すなわち 彼 かれ がみずから 犯 おか し、またイスラエルに 犯 おか させたその 罪 つみ のゆえにイスラエルを 捨 す てられるでしょう」。
”ネバテの 子 こ ヤラベアム 王 おう の 第 だい 十八 年 ねん にアビヤムがユダの 王 おう となり、 エルサレムで三 年 ねん 世 よ を 治 おさ めた。その 母 はは の 名 な はマアカといって、アブサロムの 娘 むすめ であった。 彼 かれ はその 父 ちち が 先 さき に 行 おこな ったもろもろの 罪 つみ をおこない、その 心 こころ は 父 ちち ダビデの 心 こころ のようにその 神 かみ 、 主 しゅ に 対 たい して 全 まった く 真実 しんじつ ではなかった。
”アサはその 父 ちち ダビデがしたように 主 しゅ の 目 め にかなう 事 こと をし、 神殿 しんでん 男娼 だんしょう を 国 くに から 追 お い 出 だ し、 先祖 せんぞ たちの 造 つく ったもろもろの 偶像 ぐうぞう を 除 のぞ いた。 彼 かれ はまたその 母 はは マアカが、アシラのために 憎 にく むべき 像 ぞう を 造 つく らせたので、 彼女 かのじょ を 太后 たいこう の 位 くらい から 退 しりぞ けた。そしてアサはその 憎 にく むべき 像 ぞう を 切 き り 倒 たお してキデロンの 谷 たに で 焼 や き 捨 す てた。 ただし 高 たか き 所 ところ は 除 のぞ かなかった。けれどもアサの 心 こころ は 一生 いっしょう の 間 あいだ 、 主 しゅ に 対 たい して 全 まった く 真実 しんじつ であった。
”ユダの 王 おう アサの 第 だい 二 年 ねん にヤラベアムの 子 こ ナダブがイスラエルの 王 おう となって、二 年 ねん イスラエルを 治 おさ めた。 彼 かれ は 主 しゅ の 目 め の 前 まえ に 悪 あく を 行 おこな い、その 父 ちち の 道 みち に 歩 あゆ み、 父 ちち がイスラエルに 犯 おか させた 罪 つみ をおこなった。
”これはヤラベアムがみずから 犯 おか し、またイスラエルに 犯 おか させた 罪 つみ のため、また 彼 かれ がイスラエルの 神 かみ 、 主 しゅ を 怒 いか らせたその 怒 いか りによるのであった。
”ユダの 王 おう アサの 第 だい 三 年 ねん にアヒヤの 子 こ バアシャはテルザでイスラエルの 全 ぜん 地 ち の 王 おう となって、二十四 年 ねん 世 よ を 治 おさ めた。 彼 かれ は 主 しゅ の 目 め の 前 まえ に 悪 あく を 行 おこな い、ヤラベアムの 道 みち に 歩 あゆ み、ヤラベアムがイスラエルに 犯 おか させた 罪 つみ をおこなった。
”バアシャに 属 ぞく する 者 もの で、 町 まち で 死 し ぬ 者 もの は 犬 いぬ が 食 た べ、 彼 かれ に 属 ぞく する 者 もの で、 野 の で 死 し ぬ 者 もの は 空 そら の 鳥 とり が 食 た べるであろう」。
”主 しゅ の 言葉 ことば はまたハナニの 子 こ 預言者 よげんしゃ エヒウによって 臨 のぞ み、バアシャとその 家 いえ を 責 せ めた。これは 彼 かれ が 主 しゅ の 目 め の 前 まえ に、もろもろの 悪 あく を 行 おこな い、その 手 て のわざをもって 主 しゅ を 怒 いか らせ、ヤラベアムの 家 いえ にならったためであり、また 彼 かれ がヤラベアムの 家 いえ を 滅 ほろ ぼしたためであった。
”こうしてジムリはバアシャの 全家 ぜんか を 滅 ほろ ぼした。 主 しゅ が 預言者 よげんしゃ エヒウによってバアシャを 責 せ めて 言 い われた 言葉 ことば のとおりである。 これはバアシャのもろもろの 罪 つみ と、その 子 こ エラの 罪 つみ のためであって、 彼 かれ らが 罪 つみ を 犯 おか し、またイスラエルに 罪 つみ を 犯 おか させ、 彼 かれ らの 偶像 ぐうぞう をもってイスラエルの 神 かみ 、 主 しゅ を 怒 いか らせたからである。
”ジムリはその 町 まち の 陥 おちい るのを 見 み て、 王 おう の 宮殿 きゅうでん の 天守 てんしゅ にはいり、 王 おう の 宮殿 きゅうでん に 火 ひ をかけてその 中 なか で 死 し んだ。 これは 彼 かれ が 犯 おか した 罪 つみ のためであって、 彼 かれ が 主 しゅ の 目 め の 前 まえ に 悪 あく を 行 おこな い、ヤラベアムの 道 みち に 歩 あゆ み、ヤラベアムがイスラエルに 犯 おか させたその 罪 つみ を 行 おこな ったからである。
”オムリは 主 しゅ の 目 め の 前 まえ に 悪 あく を 行 おこな い、 彼 かれ よりも 先 さき にいたすべての 者 もの にまさって 悪 わる い 事 こと をした。 彼 かれ はネバテの 子 こ ヤラベアムのすべての 道 みち に 歩 あゆ み、ヤラベアムがイスラエルに 罪 つみ を 犯 おか させ、 彼 かれ らの 偶像 ぐうぞう をもってイスラエルの 神 かみ 、 主 しゅ を 怒 いか らせたその 罪 つみ を 行 おこな った。
”オムリの 子 こ アハブは 彼 かれ よりも 先 さき にいたすべての 者 もの にまさって、 主 しゅ の 目 め の 前 まえ に 悪 あく を 行 おこな った。 彼 かれ はネバテの 子 こ ヤラベアムの 罪 つみ を 行 おこな うことを、 軽 かる い 事 こと とし、シドンびとの 王 おう エテバアルの 娘 むすめ イゼベルを 妻 つま にめとり、 行 い ってバアルに 仕 つか え、これを 拝 おが んだ。 彼 かれ はサマリヤに 建 た てたバアルの 宮 みや に、バアルのために 祭壇 さいだん を 築 きず いた。 アハブはまたアシラ 像 ぞう を 造 つく った。アハブは 彼 かれ よりも 先 さき にいたイスラエルのすべての 王 おう にまさってイスラエルの 神 かみ 、 主 しゅ を 怒 いか らせることを 行 おこな った。
”イゼベルが 主 しゅ の 預言者 よげんしゃ を 断 た ち 滅 ほろ ぼした 時 とき 、オバデヤは百 人 にん の 預言者 よげんしゃ を 救 すく い 出 だ して五十 人 にん ずつほら 穴 あな に 隠 かく し、パンと 水 みず をもって 彼 かれ らを 養 やしな った)。
”アハブはエリヤを 見 み たとき、 彼 かれ に 言 い った、「イスラエルを 悩 なや ます 者 もの よ、あなたはここにいるのですか」。 彼 かれ は 答 こた えた、「わたしがイスラエルを 悩 なや ますのではありません。あなたと、あなたの 父 ちち の 家 いえ が 悩 なや ましたのです。あなたがたが 主 しゅ の 命令 めいれい を 捨 す て、バアルに 従 したが ったためです。 それで 今 いま 、 人 ひと をつかわしてイスラエルのすべての 人 ひと およびバアルの 預言者 よげんしゃ 四百五十 人 にん 、ならびにアシラの 預言者 よげんしゃ 四百 人 にん 、イゼベルの 食卓 しょくたく で 食事 しょくじ する 者 もの たちをカルメル 山 やま に 集 あつ めて、わたしの 所 ところ にこさせなさい」。
”アハブはエリヤのしたすべての 事 こと 、また 彼 かれ がすべての 預言者 よげんしゃ を 刀 かたな で 殺 ころ したことをイゼベルに 告 つ げたので、 イゼベルは 使者 ししゃ をエリヤにつかわして 言 い った、「もしわたしが、あすの 今 いま ごろ、あなたの 命 いのち をあの 人々 ひとびと のひとりの 命 いのち のようにしていないならば、 神々 かみがみ がどんなにでも、わたしを 罰 ばっ してくださるように」。
”そのとき、 主 しゅ の 言葉 ことば がテシベびとエリヤに 臨 のぞ んだ、 「 立 た って、 下 くだ って 行 い き、サマリヤにいるイスラエルの 王 おう アハブに 会 あ いなさい。 彼 かれ はナボテのぶどう 畑 はたけ を 取 と ろうとしてそこへ 下 くだ っている。 あなたは 彼 かれ に 言 い わなければならない、『 主 しゅ はこう 仰 おお せられる、あなたは 殺 ころ したのか、また 取 と ったのか』と。また 彼 かれ に 言 い いなさい、『 主 しゅ はこう 仰 おお せられる、 犬 いぬ がナボテの 血 ち をなめた 場所 ばしょ で、 犬 いぬ があなたの 血 ち をなめるであろう』」。 アハブはエリヤに 言 い った、「わが 敵 てき よ、ついに、わたしを 見 み つけたのか」。 彼 かれ は 言 い った、「 見 み つけました。あなたが 主 しゅ の 目 め の 前 まえ に 悪 あく を 行 おこな うことに 身 み をゆだねたゆえ、 わたしはあなたに 災 わざわい を 下 くだ し、あなたを 全 まった く 滅 ほろ ぼし、アハブに 属 ぞく する 男 おとこ は、イスラエルにいてつながれた 者 もの も、 自由 じゆう な 者 もの もことごとく 断 た ち、 またあなたの 家 いえ をネバテの 子 こ ヤラベアムの 家 いえ のようにし、アヒヤの 子 こ バアシャの 家 いえ のようにするでしょう。これはあなたがわたしを 怒 いか らせた 怒 いか りのゆえ、またイスラエルに 罪 つみ を 犯 おか させたゆえです。 イゼベルについて、 主 しゅ はまた 言 い われました、『 犬 いぬ がエズレルの 地域 ちいき でイゼベルを 食 く うであろう』と。 アハブに 属 ぞく する 者 もの は、 町 まち で 死 し ぬ 者 もの を 犬 いぬ が 食 く い、 野 の で 死 し ぬ 者 もの を 空 そら の 鳥 とり が 食 く うでしょう」。
”アハブのように 主 しゅ の 目 め の 前 まえ に 悪 あく を 行 おこな うことに 身 み をゆだねた 者 もの はなかった。その 妻 つま イゼベルが 彼 かれ をそそのかしたのである。 彼 かれ は 主 しゅ がイスラエルの 人々 ひとびと の 前 まえ から 追 お い 払 はら われたアモリびとがしたように 偶像 ぐうぞう に 従 したが って、はなはだ 憎 にく むべき 事 こと を 行 おこな った。 アハブはこれらの 言葉 ことば を 聞 き いた 時 とき 、 衣 ころも を 裂 さ き、 荒布 あらぬの を 身 み にまとい、 食 しょく を 断 た ち、 荒布 あらぬの に 伏 ふ し、 打 う ちしおれて 歩 ある いた。 この 時 とき 、 主 しゅ の 言葉 ことば がテシベびとエリヤに 臨 のぞ んだ、 「アハブがわたしの 前 まえ にへりくだっているのを 見 み たか。 彼 かれ がわたしの 前 まえ にへりくだっているゆえ、わたしは 彼 あ の 世 よ には 災 わざわい を 下 くだ さない。その 子 こ の 世 よ に 災 わざわい をその 家 いえ に 下 くだ すであろう」。
”またその 戦車 せんしゃ をサマリヤの 池 いけ で 洗 あら ったが、 犬 いぬ がその 血 ち をなめた。また 遊女 ゆうじょ がそこで 身 み を 洗 あら った。 主 しゅ が 言 い われた 言葉 ことば のとおりである。 アハブのそのほかの 事績 じせき と、 彼 かれ がしたすべての 事 こと と、その 建 た てた 象牙 ぞうげ の 家 いえ と、その 建 た てたすべての 町 まち は、イスラエルの 王 おう の 歴代志 れきだいし の 書 しょ にしるされているではないか。
”ヨシャパテは 父 ちち アサのすべての 道 みち に 歩 あゆ み、それを 離 はな れることなく、 主 しゅ の 目 め にかなう 事 こと をした。 ただし 高 たか き 所 ところ は 除 のぞ かなかったので、 民 たみ はなお 高 たか き 所 ところ で 犠牲 ぎせい をささげ、 香 こう をたいた。 ヨシャパテはまたイスラエルの 王 おう と、よしみを 結 むす んだ。
”アハブの 子 こ アハジヤはユダの 王 おう ヨシャパテの 第 だい 十七 年 ねん にサマリヤでイスラエルの 王 おう となり、二 年 ねん イスラエルを 治 おさ めた。 彼 かれ は 主 しゅ の 目 め の 前 まえ に 悪 あく を 行 おこな い、その 父 ちち の 道 みち と、その 母 はは の 道 みち 、およびかのイスラエルに 罪 つみ を 犯 おか させたネバテの 子 こ ヤラベアムの 道 みち に 歩 あゆ み、 バアルに 仕 つか えて、それを 拝 おが み、イスラエルの 神 かみ 、 主 しゅ を 怒 いか らせた。すべて 彼 かれ の 父 ちち がしたとおりであった。
”王 おう に 言 い った、「 主 しゅ はこう 仰 おお せられます、『あなたはエクロンの 神 かみ バアル・ゼブブに 尋 たず ねようと 使者 ししゃ をつかわしたが、それはイスラエルに、その 言葉 ことば を 求 もと むべき 神 かみ がないためであるか。それゆえあなたは、 登 のぼ った 寝台 しんだい から 降 お りることなく、 必 かなら ず 死 し ぬであろう』」。 彼 かれ はエリヤが 言 い った 主 しゅ の 言葉 ことば のとおりに 死 し んだが、 彼 かれ に 子 こ がなかったので、その 兄弟 きょうだい ヨラムが 彼 かれ に 代 かわ って 王 おう となった。これはユダの 王 おう ヨシャパテの 子 こ ヨラムの 第 だい 二 年 ねん である。
”ユダの 王 おう ヨシャパテの 第 だい 十八 年 ねん にアハブの 子 こ ヨラムはサマリヤでイスラエルの 王 おう となり、十二 年 ねん 世 よ を 治 おさ めた。 彼 かれ は 主 しゅ の 目 め の 前 まえ に 悪 あく をおこなったが、その 父母 ふぼ のようではなかった。 彼 かれ がその 父 ちち の 造 つく ったバアルの 石柱 せきちゅう を 除 のぞ いたからである。 しかし 彼 かれ はイスラエルに 罪 つみ を 犯 おか させたネバテの 子 こ ヤラベアムの 罪 つみ につき 従 したが って、それを 離 はな れなかった。
”イスラエルの 王 おう アハブの 子 こ ヨラムの 第 だい 五 年 ねん に、ユダの 王 おう ヨシャパテの 子 こ ヨラムが 位 くらい についた。 彼 かれ は 王 おう となったとき三十二 歳 さい で、八 年 ねん の 間 あいだ エルサレムで 世 よ を 治 おさ めた。 彼 かれ はアハブの 家 いえ がしたようにイスラエルの 王 おう たちの 道 みち に 歩 あゆ んだ。アハブの 娘 むすめ が 彼 かれ の 妻 つま であったからである。 彼 かれ は 主 しゅ の 目 め の 前 まえ に 悪 あく をおこなったが、
”アハジヤは 王 おう となったとき二十二 歳 さい で、エルサレムで一 年 ねん 世 よ を 治 おさ めた。その 母 はは は 名 な をアタリヤと 言 い って、イスラエルの 王 おう オムリの 孫娘 まごむすめ であった。 アハジヤはまたアハブの 家 いえ の 道 みち に 歩 あゆ み、アハブの 家 いえ がしたように 主 しゅ の 目 め の 前 まえ に 悪 あく をおこなった。 彼 かれ はアハブの 家 いえ の 婿 むこ であったからである。
”来 き て 見 み ると、 軍勢 ぐんぜい の 長 ちょう たちが 会議 かいぎ 中 ちゅう であったので、 彼 かれ は「 将軍 しょうぐん よ、わたしはあなたに 申 もう しあげる 事 こと があります」と 言 い うと、エヒウが 答 こた えて、「われわれすべてのうちの、だれにですか」と 言 い ったので、 彼 かれ は「 将軍 しょうぐん よ、あなたにです」と 言 い った。 するとエヒウが 立 た ちあがって 家 いえ にはいったので、 若者 わかもの はその 頭 あたま に 油 あぶら を 注 そそ いで 彼 かれ に 言 い った、「イスラエルの 神 かみ 、 主 しゅ はこう 仰 おお せられます、『わたしはあなたに 油 あぶら を 注 そそ いで、 主 しゅ の 民 たみ イスラエルの 王 おう とする。 あなたは 主君 しゅくん アハブの 家 いえ を 撃 う ち 滅 ほろ ぼさなければならない。それによってわたしは、わたしのしもべである 預言者 よげんしゃ たちの 血 ち と、 主 しゅ のすべてのしもべたちの 血 ち をイゼベルに 報 むく いる。 アハブの 全家 ぜんか は 滅 ほろ びるであろう。アハブに 属 ぞく する 男 おとこ は、イスラエルにいて、つながれた 者 もの も、 自由 じゆう な 者 もの も、ことごとくわたしは 断 た ち、
”エヒウがエズレルにきた 時 とき 、イゼベルはそれを 聞 き いて、その 目 め を 塗 ぬ り、 髪 かみ を 飾 かざ って 窓 まど から 望 のぞ み 見 み たが、 エヒウが 門 もん にはいってきたので、「 主君 しゅくん を 殺 ころ したジムリよ、 無事 ぶじ ですか」と 言 い った。 するとエヒウは 顔 かお をあげて 窓 まど にむかい、「だれか、わたしに 味方 みかた する 者 もの があるか。だれかあるか」と 言 い うと、二、三 人 にん の 宦官 かんがん がエヒウを 望 のぞ み 見 み たので、 エヒウは「 彼女 かのじょ を 投 な げ 落 おと せ」と 言 い った。 彼 かれ らは 彼女 かのじょ を 投 な げ 落 おと したので、その 血 ち が 壁 かべ と 馬 うま とにはねかかった。そして 馬 うま は 彼女 かのじょ を 踏 ふ みつけた。 エヒウは 内 うち にはいって 食 く い 飲 の みし、そして 言 い った、「あののろわれた 女 おんな を 見 み 、 彼女 かのじょ を 葬 ほうむ りなさい。 彼女 かのじょ は 王 おう の 娘 むすめ なのだ」。 しかし 彼 かれ らが 彼女 かのじょ を 葬 ほうむ ろうとして 行 い って 見 み ると、 頭蓋骨 ずがいこつ と、 足 あし と、たなごころのほか 何 なに もなかったので、 帰 かえ って、 彼 かれ に 告 つ げると、 彼 かれ は 言 い った、「これは 主 しゅ が、そのしもべ、テシベびとエリヤによってお 告 つ げになった 言葉 ことば である。すなわち『エズレルの 地 ち で 犬 いぬ がイゼベルの 肉 にく を 食 く うであろう。 イゼベルの 死体 したい はエズレルの 地 ち で、 糞土 ふんど のように 野 の のおもてに 捨 す てられて、だれも、これはイゼベルだ、と 言 い うことができないであろう』」。
”次 つ いでエヒウは 民 たみ をことごとく 集 あつ めて 彼 かれ らに 言 い った、「アハブは 少 すこ しばかりバアルに 仕 つか えたが、エヒウは 大 おお いにこれに 仕 つか えるであろう。 それゆえ、 今 いま バアルのすべての 預言者 よげんしゃ 、すべての 礼拝者 れいはいしゃ 、すべての 祭司 さいし をわたしのもとに 召 め しなさい。ひとりもこない 者 もの のないようにしなさい。わたしは 大 おお いなる 犠牲 ぎせい をバアルにささげようとしている。すべてこない 者 もの は 生 い かしておかない」。しかしエヒウはバアルの 礼拝者 れいはいしゃ たちを 滅 ほろ ぼすために 偽 いつわ ってこうしたのである。 そしてエヒウは「バアルのために 聖 せい 会 かい を 催 もよお しなさい」と 命 めい じたので、 彼 かれ らはこれを 布告 ふこく した。 エヒウはあまねくイスラエルに 人 ひと をつかわしたので、バアルの 礼拝者 れいはいしゃ たちはことごとく 来 き た。こないで 残 のこ った 者 もの はひとりもなかった。 彼 かれ らはバアルの 宮 みや にはいったので、バアルの 宮 みや は 端 たん から 端 たん までいっぱいになった。 その 時 とき エヒウは 衣装 いしょう をつかさどる 者 もの に「 祭服 さいふく を 取 と り 出 だ してバアルのすべての 礼拝者 れいはいしゃ に 与 あた えよ」と 言 い ったので、 彼 かれ らのために 祭服 さいふく を 取 と り 出 だ した。 そしてエヒウはレカブの 子 こ ヨナダブと 共 とも にバアルの 宮 みや に 入 はい り、バアルの 礼拝者 れいはいしゃ たちに 言 い った、「 調 しら べてみて、ここにはただバアルの 礼拝者 れいはいしゃ のみで、 主 しゅ のしもべはひとりも、あなたがたのうちにいないようにしなさい」。 こうして 彼 かれ は 犠牲 ぎせい と 燔祭 はんさい とをささげるためにはいった。さてエヒウは八十 人 にん の 者 もの を 外 そと に 置 お いて 言 い った、「わたしがあなたがたの 手 て に 渡 わた す 者 もの をひとりでも 逃 のが す 者 もの は、 自分 じぶん の 命 いのち をもってその 人 ひと の 命 いのち に 換 か えなければならない」。
”また 彼 かれ らはバアルの 石柱 せきちゅう をこわし、バアルの 宮 みや をこわして、かわやとしたが 今日 こんにち まで 残 のこ っている。
”しかしエヒウはイスラエルの 神 かみ 、 主 しゅ の 律法 りっぽう を 心 こころ をつくして 守 まも り 行 おこな おうとはせず、イスラエルに 罪 つみ を 犯 おか させたヤラベアムの 罪 つみ を 離 はな れなかった。
”見 み ると、 王 おう は 慣例 かんれい にしたがって 柱 はしら のかたわらに 立 た ち、 王 おう のかたわらには 大将 たいしょう たちとラッパ 手 て たちが 立 た ち、また 国 くに の 民 たみ は 皆 みな 喜 よろこ んでラッパを 吹 ふ いていたので、アタリヤはその 衣 ころも を 裂 さ いて、「 反逆 はんぎゃく です、 反逆 はんぎゃく です」と 叫 さけ んだ。
”ヨアシは 一生 いっしょう の 間 あいだ 、 主 しゅ の 目 め にかなう 事 こと をおこなった。 祭司 さいし エホヤダが 彼 かれ を 教 おし えたからである。 しかし 高 たか き 所 ところ は 除 のぞ かなかったので、 民 たみ はなおその 高 たか き 所 ところ で 犠牲 ぎせい をささげ、 香 こう をたいた。
”ユダの 王 おう アハジヤの 子 こ ヨアシの 第 だい 二十三 年 ねん にエヒウの 子 こ エホアハズはサマリヤでイスラエルの 王 おう となり、十七 年 ねん 世 よ を 治 おさ めた。 彼 かれ は 主 しゅ の 目 め の 前 まえ に 悪 あく を 行 おこな い、イスラエルに 罪 つみ を 犯 おか させたネバテの 子 こ ヤラベアムの 罪 つみ を 行 おこな いつづけて、それを 離 はな れなかった。
”ユダの 王 おう ヨアシの 第 だい 三十七 年 ねん に、エホアハズの 子 こ ヨアシはサマリヤでイスラエルの 王 おう となり、十六 年 ねん 世 よ を 治 おさ めた。 彼 かれ は 主 しゅ の 目 め の 前 まえ に 悪 あく を 行 おこな い、イスラエルに 罪 つみ を 犯 おか させたネバテの 子 こ ヤラベアムのもろもろの 罪 つみ を 離 はな れず、それに 歩 あゆ んだ。
”イスラエルの 王 おう エホアハズの 子 こ ヨアシの 第 だい 二 年 ねん に、ユダの 王 おう ヨアシの 子 こ アマジヤが 王 おう となった。 彼 かれ は 王 おう となった 時 とき 二十五 歳 さい で、二十九 年 ねん の 間 あいだ エルサレムで 世 よ を 治 おさ めた。その 母 はは はエルサレムの 出身 しゅっしん で、 名 な をエホアダンといった。 アマジヤは 主 しゅ の 目 め にかなう 事 こと をおこなったが、 先祖 せんぞ ダビデのようではなかった。 彼 かれ はすべての 事 こと を 父 ちち ヨアシがおこなったようにおこなった。 ただし 高 たか き 所 ところ は 除 のぞ かなかったので、 民 たみ はなおその 高 たか き 所 ところ で 犠牲 ぎせい をささげ、 香 こう をたいた。
”ユダの 王 おう ヨアシの 子 こ アマジヤの 第 だい 十五 年 ねん に、イスラエルの 王 おう ヨアシの 子 こ ヤラべアムがサマリヤで 王 おう となって四十一 年 ねん の 間 あいだ 、 世 よ を 治 おさ めた。 彼 かれ は 主 しゅ の 目 め の 前 まえ に 悪 あく を 行 おこな い、イスラエルに 罪 つみ を 犯 おか させたネバテの 子 こ ヤラベアムの 罪 つみ を 離 はな れなかった。
”イスラエルの 王 おう ヤラベアムの 第 だい 二十七 年 ねん に、ユダの 王 おう アマジヤの 子 こ アザリヤが 王 おう となった。 彼 かれ が 王 おう となった 時 とき は十六 歳 さい で、五十二 年 ねん の 間 あいだ エルサレムで 世 よ を 治 おさ めた。その 母 はは はエルサレムの 出身 しゅっしん で、 名 な をエコリアといった。 彼 かれ は 主 しゅ の 目 め にかなう 事 こと を 行 おこな い、すべての 事 こと を 父 ちち アマジヤが 行 い ったようにおこなった。 ただし 高 たか き 所 ところ は 除 のぞ かなかったので、 民 たみ はなおその 高 たか き 所 ところ で 犠牲 ぎせい をささげ、 香 こう をたいた。 主 しゅ が 王 おう を 撃 う たれたので、その 死 し ぬ 日 ひ まで、らい 病人 びょうにん となって、 離 はな れ 家 や に 住 す んだ。 王 おう の 子 こ ヨタムが 家 いえ の 事 こと を 管理 かんり し、 国 くに の 民 たみ をさばいた。
”ユダの 王 おう アザリヤの 第 だい 三十八 年 ねん にヤラベアムの 子 こ ゼカリヤがサマリヤでイスラエルの 王 おう となり、六か 月 げつ 世 よ を 治 おさ めた。 彼 かれ はその 先祖 せんぞ たちがおこなったように 主 しゅ の 目 め の 前 まえ に 悪 あく を 行 おこな い、イスラエルに 罪 つみ を 犯 おか させたネバテの 子 こ ヤラベアムの 罪 つみ を 離 はな れなかった。
”ヤベシの 子 こ シャルムはユダの 王 おう ウジヤの 第 だい 三十九 年 ねん に 王 おう となり、サマリヤで一か 月 げつ 世 よ を 治 おさ めた。 時 とき にガデの 子 こ メナヘムがテルザからサマリヤに 上 のぼ ってきて、ヤベシの 子 こ シャルムをサマリヤで 撃 う ち 殺 ころ し、 彼 かれ に 代 かわ って 王 おう となった。
”ユダの 王 おう アザリヤの 第 だい 三十九 年 ねん に、ガデの 子 こ メナヘムはイスラエルの 王 おう となり、サマリヤで十 年 ねん の 間 あいだ 、 世 よ を 治 おさ めた。 彼 かれ は 主 しゅ の 目 め の 前 まえ に 悪 あく を 行 おこな い、イスラエルに 罪 つみ を 犯 おか させたネバテの 子 こ ヤラベアムの 罪 つみ を 一生 いっしょう の 間 あいだ 、 離 はな れなかった。
”メナヘムの 子 こ ペカヒヤはユダの 王 おう アザリヤの 第 だい 五十 年 ねん に、サマリヤでイスラエルの 王 おう となり、二 年 ねん の 間 あいだ 、 世 よ を 治 おさ めた。 彼 かれ は 主 しゅ の 目 め の 前 まえ に 悪 あく を 行 おこな い、イスラエルに 罪 つみ を 犯 おか せたネバテの 子 こ ヤラベアムの 罪 つみ を 離 はな れなかった。
”レマリヤの 子 こ ペカはユダの 王 おう アザリヤの 第 だい 五十二 年 ねん に、サマリヤでイスラエルの 王 おう となり、二十 年 ねん の 間 あいだ 、 世 よ を 治 おさ めた。 彼 かれ は 主 しゅ の 目 め の 前 まえ に 悪 あく をおこない、イスラエルに 罪 つみ を 犯 おか させたネバテの 子 こ ヤラベアムの 罪 つみ を 離 はな れなかった。
”レマリヤの 子 こ イスラエルの 王 おう ペカの 第 だい 二 年 ねん に、ユダの 王 おう ウジヤの 子 こ ヨタムが 王 おう となった。 彼 かれ は 王 おう となった 時 とき 二十五 歳 さい であったが、エルサレムで十六 年 ねん の 間 あいだ 、 世 よ を 治 おさ めた。 母 はは はザドクの 娘 むすめ で、 名 な をエルシャといった。 彼 かれ は 主 しゅ の 目 め にかなう 事 こと を 行 おこな い、すべて 父 ちち ウジヤの 行 い ったようにおこなった。 ただし 高 たか き 所 ところ は 除 のぞ かなかったので、 民 たみ はなおその 高 たか き 所 ところ で 犠牲 ぎせい をささげ、 香 こう をたいた。 彼 かれ は 主 しゅ の 宮 みや の 上 うえ の 門 もん を 建 た てた。
”レマリヤの 子 こ ペカの 第 だい 十七 年 ねん にユダの 王 おう ヨタムの 子 こ アハズが 王 おう となった。 アハズは 王 おう となった 時 とき 二十 歳 さい で、エルサレムで十六 年 ねん の 間 あいだ 、 世 よ を 治 おさ めたが、その 神 かみ 、 主 しゅ の 目 め にかなう 事 こと を 先祖 せんぞ ダビデのようには 行 おこな わなかった。 彼 かれ はイスラエルの 王 おう たちの 道 みち に 歩 あゆ み、また 主 しゅ がイスラエルの 人々 ひとびと の 前 まえ から 追 お い 払 はら われた 異邦人 いほうじん の 憎 にく むべきおこないにしたがって、 自分 じぶん の 子 こ を 火 ひ に 焼 や いてささげ 物 もの とした。 かつ 彼 かれ は 高 たか き 所 ところ 、また 丘 おか の 上 うえ 、すべての 青 あお 木 き の 下 した で 犠牲 ぎせい をささげ、 香 こう をたいた。
”ユダの 王 おう アハズの 第 だい 十二 年 ねん にエラの 子 こ ホセアが 王 おう となり、サマリヤで九 年 ねん の 間 あいだ 、イスラエルを 治 おさ めた。 彼 かれ は 主 しゅ の 目 め の 前 まえ に 悪 あく を 行 おこな ったが、 彼 かれ 以前 いぜん のイスラエルの 王 おう たちのようではなかった。
”イスラエルの 王 おう エラの 子 こ ホセアの 第 だい 三 年 ねん にユダの 王 おう アハズの 子 こ ヒゼキヤが 王 おう となった。 彼 かれ は 王 おう となった 時 とき 二十五 歳 さい で、エルサレムで二十九 年 ねん の 間 あいだ 、 世 よ を 治 おさ めた。その 母 はは はゼカリヤの 娘 むすめ で、 名 な をアビといった。 ヒゼキヤはすべて 先祖 せんぞ ダビデがおこなったように 主 しゅ の 目 め にかなう 事 こと を 行 おこな い、 高 たか き 所 ところ を 除 のぞ き、 石柱 せきちゅう をこわし、アシラ 像 ぞう を 切 き り 倒 たお し、モーセの 造 つく った 青銅 せいどう のへびを 打 う ち 砕 くだ いた。イスラエルの 人々 ひとびと はこの 時 とき までそのへびに 向 む かって 香 こう をたいていたからである。 人々 ひとびと はこれをネホシタンと 呼 よ んだ。 ヒゼキヤはイスラエルの 神 かみ 、 主 しゅ に 信頼 しんらい した。そのために 彼 かれ のあとにも 彼 かれ の 先 さき にも、ユダのすべての 王 おう のうちに 彼 かれ に 及 およ ぶ 者 もの はなかった。 すなわち 彼 かれ は 固 かた く 主 しゅ に 従 したが って 離 はな れることなく、 主 しゅ がモーセに 命 めい じられた 命令 めいれい を 守 まも った。
”ユダの 王 おう ヒゼキヤは 人 ひと をラキシにつかわしてアッスリヤの 王 おう に 言 い った、「わたしは 罪 つみ を 犯 おか しました。どうぞ 引 ひ き 上 あ げてください。わたしに 課 か せられることはなんでもいたします」。アッスリヤの 王 おう は 銀 ぎん 三百タラントと 金 きん 三十タラントをユダの 王 おう ヒゼキヤに 課 か した。 ヒゼキヤは 主 しゅ の 宮 みや と 王 おう の 家 いえ の 倉 くら とにある 銀 ぎん をことごとく 彼 かれ に 与 あた えた。 この 時 とき ユダの 王 おう ヒゼキヤはまた 主 しゅ の 神殿 しんでん の 戸 と および 柱 はしら から 自分 じぶん が 着 き せた 金 きん をはぎ 取 と って、アッスリヤの 王 おう に 与 あた えた。
”ヒゼキヤは 彼 かれ らを 喜 よろこ び 迎 むか えて、 宝物 ほうもつ の 蔵 くら 、 金銀 きんぎん 、 香料 こうりょう 、 貴重 きちょう な 油 あぶら および 武器 ぶき 倉 くら 、ならびにその 倉庫 そうこ にあるすべての 物 もの を 彼 かれ らに 見 み せた。 家 いえ にある 物 もの も、 国 くに にある 物 もの も、ヒゼキヤが 彼 かれ らに 見 み せない 物 もの は一つもなかった。 その 時 とき 、 預言者 よげんしゃ イザヤはヒゼキヤ 王 おう のもとにきて 言 い った、「あの 人々 ひとびと は 何 なに を 言 い いましたか。どこからきたのですか」。ヒゼキヤは 言 い った、「 彼 かれ らは 遠 とお い 国 くに から、バビロンからきたのです」。 イザヤは 言 い った、「 彼 かれ らはあなたの 家 いえ で 何 なに を 見 み ましたか」。ヒゼキヤは 答 こた えて 言 い った、「わたしの 家 いえ にある 物 もの を 皆 みな 見 み ました。わたしの 倉庫 そうこ のうちには、わたしが 彼 かれ らに 見 み せない 物 もの は一つもありません」。 そこでイザヤはヒゼキヤに 言 い った、「 主 しゅ の 言葉 ことば を 聞 き きなさい、 『 主 しゅ は 言 い われる、 見 み よ、すべてあなたの 家 いえ にある 物 もの 、および、あなたの 先祖 せんぞ たちが 今日 こんにち までに 積 つ みたくわえた 物 もの の、バビロンに 運 はこ び 去 さ られる 日 ひ が 来 く る。 何 なに も 残 のこ るものはないであろう。
”マナセは十二 歳 さい で 王 おう となり、五十五 年 ねん の 間 あいだ 、エルサレムで 世 よ を 治 おさ めた。 母 はは の 名 な はヘフジバといった。 マナセは 主 しゅ がイスラエルの 人々 ひとびと の 前 まえ から 追 お い 払 はら われた 国々 くにぐに の 民 たみ の 憎 にく むべきおこないにならって、 主 しゅ の 目 め の 前 まえ に 悪 あく をおこなった。 彼 かれ は 父 ちち ヒゼキヤがこわした 高 たか き 所 ところ を 建 た て 直 なお し、またイスラエルの 王 おう アハブがしたようにバアルのために 祭壇 さいだん を 築 きず き、アシラ 像 ぞう を 造 つく り、かつ 天 てん の 万象 ばんしょう を 拝 おが んで、これに 仕 つか えた。 また 主 しゅ の 宮 みや のうちに 数個 すうこ の 祭壇 さいだん を 築 きず いた。これは 主 しゅ が「わたしの 名 な をエルサレムに 置 お こう」と 言 い われたその 宮 みや である。 彼 かれ はまた 主 しゅ の 宮 みや の二つの 庭 にわ に 天 てん の 万象 ばんしょう のために 祭壇 さいだん を 築 きず いた。 またその 子 こ を 火 ひ に 焼 や いてささげ 物 もの とし、 占 うらな いをし、 魔術 まじゅつ を 行 おこな い、 口寄 くちよ せと 魔法使 まほうつかい を 用 もち い、 主 しゅ の 目 め の 前 まえ に 多 おお くの 悪 あく を 行 い って、 主 しゅ の 怒 いか りを 引 ひ き 起 おこ した。 彼 かれ はまたアシラの 彫像 ちょうぞう を 作 つく って 主 しゅ の 宮 みや に 置 お いた。 主 しゅ はこの 宮 みや についてダビデとその 子 こ ソロモンに 言 い われたことがある、「わたしはこの 宮 みや と、わたしがイスラエルのすべての 部族 ぶぞく のうちから 選 えら んだエルサレムとに、わたしの 名 な を 永遠 えいえん に 置 お く。
”マナセはまた 主 しゅ の 目 め の 前 まえ に 悪 あく を 行 い って、ユダに 罪 つみ を 犯 おか させたその 罪 つみ のほかに、 罪 つみ なき 者 もの の 血 ち を 多 おお く 流 なが して、エルサレムのこの 果 はて から、かの 果 はて にまで 満 み たした。
”アモンは 王 おう となった 時 とき 二十二 歳 さい であって、エルサレムで二 年 ねん の 間 あいだ 、 世 よ を 治 おさ めた。 母 はは はヨテバのハルツの 娘 むすめ で、 名 な をメシュレメテといった。 アモンはその 父 ちち マナセのおこなったように、 主 しゅ の 目 め の 前 まえ に 悪 あく を 行 おこな った。 すなわち 彼 かれ はすべてその 父 ちち の 歩 あゆ んだ 道 みち に 歩 あゆ み、 父 ちち の 仕 つか えた 偶像 ぐうぞう に 仕 つか えて、これを 拝 おが み、 先祖 せんぞ たちの 神 かみ 、 主 しゅ を 捨 す てて、 主 しゅ の 道 みち に 歩 あゆ まなかった。
”ヨシヤは八 歳 さい で 王 おう となり、エルサレムで三十一 年 ねん の 間 あいだ 、 世 よ を 治 おさ めた。 母 はは はボヅカテのアダヤの 娘 むすめ で、 名 な をエデダといった。 ヨシヤは 主 しゅ の 目 め にかなう 事 こと を 行 おこな い、 先祖 せんぞ ダビデの 道 みち に 歩 あゆ んで 右 みぎ にも 左 ひだり にも 曲 まが らなかった。
”その 時 とき 大 だい 祭司 さいし ヒルキヤは 書記官 しょきかん シャパンに 言 い った、「わたしは 主 しゅ の 宮 みや で 律法 りっぽう の 書 しょ を 見 み つけました」。そしてヒルキヤがその 書物 しょもつ をシャパンに 渡 わた したので、 彼 かれ はそれを 読 よ んだ。 書記官 しょきかん シャパンは 王 おう のもとへ 行 い き、 王 おう に 報告 ほうこく して 言 い った、「しもべどもは 宮 みや にあった 銀 ぎん を 皆 みな 出 だ して、それを 工事 こうじ をつかさどる 主 しゅ の 宮 みや の 監督 かんとく 者 もの の 手 て に 渡 わた しました」。 書記官 しょきかん シャパンはまた 王 おう に 告 つ げて「 祭司 さいし ヒルキヤはわたしに一つの 書物 しょもつ を 渡 わた しました」と 言 い い、それを 王 おう の 前 まえ で 読 よ んだ。 王 おう はその 律法 りっぽう の 書 しょ の 言葉 ことば を 聞 き くと、その 衣 ころも を 裂 さ いた。 そして 王 おう は 祭司 さいし ヒルキヤと、シャパンの 子 こ アヒカムと、ミカヤの 子 こ アクボルと、 書記官 しょきかん シャパンと、 王 おう の 大臣 だいじん アサヤとに 命 めい じて 言 い った、 「あなたがたは 行 い って、この 見 み つかった 書物 しょもつ の 言葉 ことば について、わたしのため、 民 たみ のため、またユダ 全国 ぜんこく のために 主 しゅ に 尋 たず ねなさい。われわれの 先祖 せんぞ たちがこの 書物 しょもつ の 言葉 ことば に 聞 き き 従 したが わず、すべてわれわれについてしるされている 事 こと を 行 おこな わなかったために、 主 しゅ はわれわれにむかって、 大 おお いなる 怒 いか りを 発 はっ しておられるからです」。
”また 王 おう はユダの 王 おう たちがアハズの 高殿 たかどの の 屋上 おくじょう に 造 つく った 祭壇 さいだん と、マナセが 主 しゅ の 宮 みや の二つの 庭 にわ に 造 つく った 祭壇 さいだん とをこわして、それを 打 う ち 砕 くだ き、 砕 くだ けたものをキデロン 川 かわ に 投 な げすてた。 また 王 おう はイスラエルの 王 おう ソロモンが 昔 むかし シドンびとの 憎 にく むべき 者 もの アシタロテと、モアブびとの 憎 にく むべき 者 もの ケモシと、アンモンの 人々 ひとびと の 憎 にく むべき 者 もの ミルコムのためにエルサレムの 東 ひがし 、 滅亡 めつぼう の 山 やま の 南 みなみ に 築 きず いた 高 たか き 所 ところ を 汚 けが した。 またもろもろの 石柱 せきちゅう を 打 う ち 砕 くだ き、アシラ 像 ぞう を 切 き り 倒 たお し、 人 ひと の 骨 ほね をもってその 所 ところ を 満 み たした。
”ヨシヤはまた 祭司 さいし ヒルキヤが 主 しゅ の 宮 みや で 見 み つけた 書物 しょもつ にしるされている 律法 りっぽう の 言葉 ことば を 確実 かくじつ に 行 おこな うために、 口寄 くちよ せと 占 うらな い 師 し と、テラピムと 偶像 ぐうぞう およびユダの 地 ち とエルサレムに 見 み られるもろもろの 憎 にく むべき 者 もの を 取 と り 除 のぞ いた。 ヨシヤのように 心 こころ をつくし、 精神 せいしん をつくし、 力 ちから をつくしてモーセのすべての 律法 りっぽう にしたがい、 主 しゅ に 寄 よ り 頼 たよ んだ 王 おう はヨシヤの 先 さき にはなく、またその 後 のち にも 彼 かれ のような 者 もの は 起 おこ らなかった。 けれども 主 しゅ はなおユダにむかって 発 はっ せられた 激 はげ しい 大 おお いなる 怒 いか りをやめられなかった。これはマナセがもろもろの 腹 はら だたしい 行 おこな いをもって 主 しゅ を 怒 いか らせたためである。
”エホアハズは 王 おう となった 時 とき 二十三 歳 さい で、エルサレムで三か 月 げつ の 間 あいだ 、 世 よ を 治 おさ めた。 母 はは はリブナのエレミヤの 娘 むすめ で、 名 な をハムタルといった。 エホアハズは 先祖 せんぞ たちがすべて 行 い ったように 主 しゅ の 目 め の 前 まえ に 悪 あく を 行 おこな ったが、
”エホヤキムは二十五 歳 さい で 王 おう となり、エルサレムで十一 年 ねん の 間 あいだ 、 世 よ を 治 おさ めた。 母 はは はルマのペダヤの 娘 むすめ で、 名 な をゼビダといった。 エホヤキムは 先祖 せんぞ たちがすべて 行 い ったように 主 しゅ の 目 め の 前 まえ に 悪 あく を 行 おこな った。
”エホヤキンは 王 おう となった 時 とき 十八 歳 さい で、エルサレムで三か 月 げつ の 間 あいだ 、 世 よ を 治 おさ めた。 母 はは はエルサレムのエルナタンの 娘 むすめ で、 名 な をネホシタといった。 エホヤキンはすべてその 父 ちち がおこなったように 主 しゅ の 目 め の 前 まえ に 悪 あく を 行 おこな った。
”彼 かれ はまた 主 しゅ の 宮 みや のもろもろの 宝物 ほうもつ および 王 おう の 家 いえ の 宝物 ほうもつ をことごとく 持 も ち 出 だ し、イスラエルの 王 おう ソロモンが 造 つく って 主 しゅ の 神殿 しんでん に 置 お いたもろもろの 金 きん の 器 うつわ を 切 き りこわした。 主 しゅ が 言 い われたとおりである。 彼 かれ はまたエルサレムのすべての 市民 しみん 、およびすべてのつかさとすべての 勇士 ゆうし 、ならびにすべての 木工 もっこう と 鍛冶 かじ 一万 人 にん を 捕 とら えて 行 い った。 残 のこ った 者 もの は 国 くに の 民 たみ の 貧 まず しい 者 もの のみであった。 さらに 彼 かれ はエホヤキンをバビロンに 捕 とら えて 行 い き、また 王 おう の 母 はは 、 王 おう の 妻 つま たち、および 侍従 じじゅう と 国 くに のうちのおもな 人々 ひとびと をも、エルサレムからバビロンへ 捕 とら えて 行 い った。 またバビロンの 王 おう はすべて 勇敢 ゆうかん な 者 もの 七千 人 にん 、 木工 もっこう と 鍛冶 かじ 一千 人 にん ならびに 強 つよ くて 良 よ く 戦 たたか う 者 もの をみな 捕 とら えてバビロンへ 連 つ れて 行 い った。
”ゼデキヤは二十一 歳 さい で 王 おう となり、エルサレムで十一 年 ねん の 間 あいだ 、 世 よ を 治 おさ めた。 母 はは はリブナのエレミヤの 娘 むすめ で、 名 な をハムタルといった。 ゼデキヤはすべてエホヤキムがおこなったように 主 しゅ の 目 め の 前 まえ に 悪 あく を 行 おこな った。 エルサレムとユダにこのような 事 こと の 起 た ったのは 主 しゅ の 怒 いか りによるので、 主 しゅ はついに 彼 かれ らをみ 前 まえ から 払 はら いすてられた。さてゼデキヤはバビロンの 王 おう にそむいた。
”カルデヤびとは 王 おう を 捕 とら え、 彼 かれ をリブラにいるバビロンの 王 おう のもとへ 引 ひ いていって 彼 かれ の 罪 つみ を 定 さだ め、 ゼデキヤの 子 こ たちをゼデキヤの 目 め の 前 まえ で 殺 ころ し、ゼデキヤの 目 め をえぐり、 足 あし かせをかけてバビロンへ 連 つ れて 行 い った。
”こうしてサウルは 主 しゅ にむかって 犯 おか した 罪 つみ のために 死 し んだ。すなわち 彼 かれ は 主 しゅ の 言葉 ことば を 守 まも らず、また 口寄 くちよ せに 問 と うことをして、 主 しゅ に 問 と うことをしなかった。それで 主 しゅ は 彼 かれ を 殺 ころ し、その 国 くに を 移 うつ してエッサイの 子 こ ダビデに 与 あた えられた。
”ここにイスラエルの 人 ひと は 皆 みな ヘブロンにいるダビデのもとに 集 あつ まって 来 き て 言 い った、「われわれは、あなたの 骨肉 こつにく です。 先 さき にサウルが 王 おう であった 時 とき にも、あなたはイスラエルを 率 ひき いて 出入 でい りされました。そしてあなたの 神 かみ 、 主 しゅ はあなたに『あなたはわが 民 たみ イスラエルを 牧 ぼく する 者 もの となり、わが 民 たみ イスラエルの 君 きみ となるであろう』と 言 い われました」。
”それにもかかわらず、イスラエルの 神 かみ 、 主 しゅ はわたしの 父 ちち の 全家 ぜんか のうちからわたしを 選 えら んで 長 なが くイスラエルの 王 おう とせられた。すなわちユダを 選 えら んでかしらとし、ユダの 家 いえ のうちで、わたしの 父 ちち の 家 いえ を 選 えら び、わたしの 父 ちち の 子 こ らのうちで、わたしを 喜 よろこ び、 全 ぜん イスラエルの 王 おう とせられた。 そして 主 しゅ はわたしに 多 おお くの 子 こ を 賜 たま わり、そのすべての 子 こ らのうちからわが 子 こ ソロモンを 選 えら び、これを 主 しゅ の 国 くに の 位 くらい にすわらせて、イスラエルを 治 おさ めさせようとせられた。
”主 しゅ はまたわたしに 言 い われた、『おまえの 子 こ ソロモンがわが 家 や およびわが 庭 にわ を 造 つく るであろう。わたしは 彼 かれ を 選 えら んでわが 子 こ となしたからである。わたしは 彼 かれ の 父 ちち となる。 彼 かれ がもし 今日 こんにち のように、わが 戒 いまし めとわがおきてを 固 かた く 守 まも って 行 おこな うならば、わたしはその 国 くに をいつまでも 堅 かた くするであろう』と。 それゆえいま、 主 しゅ の 会衆 かいしゅう なる 全 ぜん イスラエルの 目 め の 前 まえ およびわれわれの 神 かみ の 聞 き かれる 所 ところ であなたがたに 勧 すす める。あなたがたはその 神 かみ 、 主 しゅ のすべての 戒 いまし めを 守 まも り、これを 求 もと めなさい。そうすればあなたがたはこの 良 よ き 地 ち を 所有 しょゆう し、これをあなたがたの 後 のち の 子孫 しそん に 長 なが く 嗣 し 業 ぎょう として 伝 つた えることができる。
”このようにエッサイの 子 こ ダビデは 全 ぜん イスラエルを 治 おさ めた。 彼 かれ がイスラエルを 治 おさ めた 期間 きかん は四十 年 ねん であった。すなわちヘブロンで七 年 ねん 世 よ を 治 おさ め、エルサレムで三十三 年 ねん 世 よ を 治 おさ めた。 彼 かれ は 高齢 こうれい に 達 たっ し、 年 ねん も 富 とみ も 誉 ほまれ も 満 み ち 足 た りて 死 し んだ。その 子 こ ソロモンが 彼 かれ に 代 かわ って 王 おう となった。
”ダビデの 子 こ ソロモンはその 国 くに に 自分 じぶん の 地位 ちい を 確立 かくりつ した。その 神 かみ 、 主 しゅ が 共 とも にいまして 彼 かれ を 非常 ひじょう に 大 おお いなる 者 もの にされた。 ソロモンはすべてのイスラエルびと、すなわち千 人 にん の 長 ちょう 、百 人 にん の 長 ちょう 、さばきびとおよびイスラエルの 全 ぜん 地 ち のすべてのつかさ、 氏族 しぞく のかしらたちに 告 つ げた。 そしてソロモンとイスラエルの 全 ぜん 会衆 かいしゅう はともにギベオンにある 高 たか き 所 ところ へ 行 い った。 主 しゅ のしもべモーセが 荒野 あらの で 造 つく った 神 かみ の 会見 かいけん の 幕屋 まくや がそこにあったからである。 (しかし 神 かみ の 箱 はこ はダビデがすでにキリアテ・ヤリムから、これのために 備 そな えた 所 ところ に 運 はこ び 上 のぼ らせてあった。ダビデはさきに、エルサレムでこれのために 天幕 てんまく を 張 は って 置 お いたからである。)
”ソロモンはイスラエルの 全 ぜん 会衆 かいしゅう の 前 まえ 、 主 しゅ の 祭壇 さいだん の 前 まえ に 立 た って、 手 て を 伸 の べた。 ソロモンはさきに 長 なが さ五キュビト、 幅 はば 五キュビト、 高 たか さ三キュビトの 青銅 せいどう の 台 だい を 造 つく って、 庭 にわ のまん 中 なか にすえて 置 お いたので、 彼 かれ はその 上 うえ に 立 た ち、イスラエルの 全 ぜん 会衆 かいしゅう の 前 まえ でひざをかがめ、その 手 て を 天 てん に 伸 の べて、 言 い った、「イスラエルの 神 かみ 、 主 しゅ よ、 天 てん にも 地 ち にも、あなたのような 神 かみ はありません。あなたは 契約 けいやく を 守 まも られ、 心 こころ をつくしてあなたの 前 まえ に 歩 あゆ むあなたのしもべらに、いつくしみを 施 ほどこ し、
”ソロモンが 祈 いの り 終 おわ ったとき、 天 てん から 火 ひ が 下 くだ って 燔祭 はんさい と 犠牲 ぎせい を 焼 や き、 主 しゅ の 栄光 えいこう が 宮 みや に 満 み ちた。 主 しゅ の 栄光 えいこう が 主 しゅ の 宮 みや に 満 み ちたので、 祭司 さいし たちは 主 しゅ の 宮 みや に、はいることができなかった。 イスラエルの 人々 ひとびと はみな 火 ひ が 下 くだ ったのを 見 み 、また 主 しゅ の 栄光 えいこう が 宮 みや に 臨 のぞ んだのを 見 み て、 敷石 しきいし の 上 うえ で 地 ち にひれ 伏 ふ して 拝 はい し、 主 しゅ に 感謝 かんしゃ して 言 い った、「 主 しゅ は 恵 めぐ みふかく、そのいつくしみはとこしえに 絶 た えることがない」。 そして 王 おう と 民 たみ は 皆 みな 主 しゅ の 前 まえ に 犠牲 ぎせい をささげた。 ソロモン 王 おう のささげた 犠牲 ぎせい は、 牛 うし 二万二千 頭 とう 、 羊 ひつじ 十二万 頭 とう であった。こうして 王 おう と 民 たみ は 皆 みな 神 かみ の 宮 みや をささげた。
”時 とき に 主 しゅ は 夜 よる ソロモンに 現 あらわ れて 言 い われた、「わたしはあなたの 祈 いのり を 聞 き き、この 所 ところ をわたしのために 選 えら んで、 犠牲 ぎせい をささげる 家 いえ とした。 わたしが 天 てん を 閉 と じて 雨 あめ をなくし、またはわたしがいなごに 命 めい じて 地 ち の 物 もの を 食 く わせ、または 疫病 えきびょう を 民 たみ の 中 なか に 送 おく るとき、 わたしの 名 な をもってとなえられるわたしの 民 たみ が、もしへりくだり、 祈 いの って、わたしの 顔 かお を 求 もと め、その 悪 わる い 道 みち を 離 はな れるならば、わたしは 天 てん から 聞 き いて、その 罪 つみ をゆるし、その 地 ち をいやす。
”レハベアム 王 おう はエルサレムで 自分 じぶん の 地位 ちい を 確立 かくりつ し、 世 よ を 治 おさ めた。すなわちレハベアムは四十一 歳 さい のとき 位 くらい につき、十七 年 ねん の 間 あいだ エルサレムで 世 よ を 治 おさ めた。エルサレムは 主 しゅ がその 名 な を 置 お くためにイスラエルのすべての 部族 ぶぞく のうちから 選 えら ばれた 町 まち である。 彼 かれ の 母 はは はアンモンの 女 おんな で、 名 な をナアマといった。 レハベアムは 主 しゅ を 求 もと めることに 心 こころ を 傾 かたむ けないで、 悪 わる い 事 こと を 行 おこな った。
”アビヤとその 民 たみ は、 彼 かれ らをおびただしく 撃 う ち 殺 ころ した。イスラエルの 殺 ころ されて 倒 たお れた 者 もの は五十万 人 にん 、 皆 みな 精兵 せいへい であった。
”ヤラベアムは、アビヤの 世 よ には 再 ふたた び 力 ちから を 得 え ることができず、 主 しゅ に 撃 う たれて 死 し んだ。
”アサはその 神 かみ 、 主 しゅ の 目 め に 良 よ しと 見 み え、また 正 ただ しと 見 み えることを 行 おこな った。 彼 かれ は 異 こと なる 祭壇 さいだん と、もろもろの 高 たか き 所 ところ を 取 と り 除 のぞ き、 石柱 せきちゅう をこわし、アシラ 像 ぞう を 切 き り 倒 たお し、 ユダに 命 めい じてその 先祖 せんぞ たちの 神 かみ 、 主 しゅ を 求 もと めさせ、おきてと 戒 いまし めとを 行 おこな わせ、 ユダのすべての 町々 まちまち から、 高 たか き 所 ところ と 香 こう の 祭壇 さいだん とを 取 と り 除 のぞ いた。そして 国 くに は 彼 かれ のもとに 穏 おだ やかであった。
”ただし 高 たか き 所 ところ はイスラエルから 除 のぞ かなかったが、アサの 心 こころ は 一生 いっしょう の 間 あいだ 、 正 ただ しかった。
”するとアサはその 先見者 せんけんしゃ を 怒 いか って、 獄屋 ごくや に 入 い れた。この 事 こと のために 激 はげ しく 彼 かれ を 怒 いか ったからである。アサはまたそのころ 民 たみ のある 者 もの をしえたげた。
”アサはその 治世 ちせい の三十九 年 ねん に 足 あし を 病 や み、その 病 やまい は 激 はげ しくなったが、その 病 やまい の 時 とき にも、 主 しゅ を 求 もと めないで 医者 いしゃ を 求 もと めた。
”主 しゅ はヨシャパテと 共 とも におられた。 彼 かれ がその 父 ちち ダビデの 最初 さいしょ の 道 みち に 歩 あゆ んで、バアルに 求 もと めず、 その 父 ちち の 神 かみ に 求 もと めて、その 戒 いまし めに 歩 あゆ み、イスラエルの 行 おこな いにならわなかったからである。 それゆえ、 主 しゅ は 国 くに を 彼 かれ の 手 て に 堅 かた く 立 た てられ、またユダの 人々 ひとびと は 皆 みな ヨシャパテに 贈 おく り 物 もの を 持 も ってきた。 彼 かれ は 大 おお いなる 富 とみ と 誉 ほまれ とを 得 え た。 そこで 彼 かれ は 主 しゅ の 道 みち に 心 こころ を 励 はげ まし、さらに 高 たか き 所 ところ とアシラ 像 ぞう とをユダから 除 のぞ いた。
”ミカヤは 言 い った、「それだから 主 しゅ の 言葉 ことば を 聞 き きなさい。わたしは 主 しゅ がその 玉座 ぎょくざ に 座 ざ し、 天 てん の 万軍 ばんぐん がその 右左 みぎひだり に 立 た っているのを 見 み たが、 主 しゅ は、『だれがイスラエルの 王 おう アハブをいざなって、ラモテ・ギレアデに 上 のぼ らせ、 彼 かれ を 倒 たお れさせるであろうか』と 言 い われた。するとひとりは、こうしようと 言 い い、ひとりは、ああしようと 言 い った。 その 時 とき 一つの 霊 れい が 進 すす み 出 で て、 主 しゅ の 前 まえ に 立 た ち、『わたしが 彼 かれ をいざないましょう』と 言 い ったので、 主 しゅ は 彼 かれ に『 何 なに をもってするか』と 言 い われた。 彼 かれ は『わたしが 出 で て 行 い って、 偽 いつわ りを 言 い う 霊 れい となって、すべての 預言者 よげんしゃ の 口 くち に 宿 やど りましょう』と 言 い った。そこで 主 しゅ は『おまえは 彼 かれ をいざなって、それをなし 遂 と げるであろう。 出 で て 行 い って、そうしなさい』と 言 い われた。 それゆえ、 主 しゅ は 偽 いつわ りを 言 い う 霊 れい をこの 預言者 よげんしゃ たちの 口 くち に 入 い れ、また 主 しゅ はあなたについて 災 わざわい を 告 つ げられたのです」。
”するとケナアナの 子 こ ゼデキヤが 近寄 ちかよ ってミカヤのほおを 打 う って 言 い った、「 主 しゅ の 霊 れい がどの 道 みち からわたしを 離 はな れて 行 い って、あなたに 語 かた りましたか」。 ミカヤは 言 い った、「あなたが 奥 おく の 間 あいだ にはいって 身 み を 隠 かく す 日 ひ に 見 み るでしょう」。 イスラエルの 王 おう は 言 い った、「ミカヤを 捕 とら え、 町 まち のつかさアモンと 王 おう の 子 こ ヨアシの 所 ところ へ 引 ひ いて 行 い って、 言 い いなさい、『 王 おう はこう 言 い う、この 者 もの を 獄屋 ごくや に 入 い れ、 少 すこ しばかりのパンと 水 みず をもって 彼 かれ を 養 やしな い、わたしが 勝利 しょうり を 得 え て 帰 かえ ってくるのを 待 ま て』と」。 ミカヤは 言 い った、「あなたがもし 勝利 しょうり を 得 え て 帰 かえ るならば、 主 しゅ はわたしによって 語 かた られなかったのです」。また 彼 かれ は 言 い った、「あなたがたすべての 民 たみ よ、 聞 き きなさい」。
”しかし、ひとりの 人 ひと が、なにごころなく 弓 ゆみ を 引 ひ いて、イスラエルの 王 おう の 胸当 むねあて と、くさずりの 間 あいだ を 射 い たので、 彼 かれ はその 車 くるま の 御者 ぎょしゃ に 言 い った、「わたしは 傷 きず を 受 う けたから、 車 くるま をめぐらして、わたしを 軍中 ぐんちゅう から 運 はこ び 出 だ せ」。 その 日 ひ 戦 たたか いは 激 はげ しくなった。イスラエルの 王 おう は 車 くるま の 中 なか に 自分 じぶん をささえて 立 た ち、 夕暮 ゆうぐれ までスリヤびとに 向 む かっていたが、 日 ひ の 入 い るころになって 死 し んだ。
”この 後 のち ユダの 王 おう ヨシャパテはイスラエルの 王 おう アハジヤと 相 あい 結 むす んだ。アハジヤは 悪 あく を 行 おこな った。 ヨシャパテはタルシシへ 行 い く 船 ふね を 造 つく るためにアハジヤと 相 あい 結 むす び、エジオン・ゲベルで 一緒 いっしょ に 船 ふね 数隻 すうせき を 造 つく った。 その 時 とき マレシャのドダワの 子 こ エリエゼルはヨシャパテに 向 む かって 預言 よげん し、「あなたはアハジヤと 相 あい 結 むす んだので、 主 しゅ はあなたの 造 つく った 物 もの をこわされます」と 言 い ったが、その 船 ふね は 難破 なんぱ して、タルシシへ 行 い くことができなかった。
”ヨラムは 位 くらい についた 時 とき 三十二 歳 さい で、エルサレムで八 年 ねん の 間 あいだ 世 よ を 治 おさ めた。 彼 かれ はアハブの 家 いえ がしたようにイスラエルの 王 おう たちの 道 みち に 歩 あゆ んだ。アハブの 娘 むすめ を 妻 つま としたからである。このように 彼 かれ は 主 しゅ の 目 め の 前 まえ に 悪 あく をおこなったが、
”その 時 とき 、 主 しゅ はヨラムに 対 たい してエチオピヤびとの 近 ちか くに 住 す んでいるペリシテびととアラビヤびとの 霊 れい を 振 ふ り 起 おこ されたので、 彼 かれ らはユダに 攻 せ め 上 のぼ って、これを 侵 おか し、 王 おう の 家 いえ にある 貨 か 財 ざい をことごとく 奪 うば い 去 さ り、またヨラムの 子供 こども と 妻 つま たちをも 奪 うば い 去 さ ったので、 末 すえ の 子 こ エホアハズのほかには、ひとりも 残 のこ った 者 もの がなかった。 このもろもろの 事 こと の 後 のち 、 主 しゅ は 彼 かれ を 撃 う って 内臓 ないぞう にいえがたい 病気 びょうき を 起 おこ させられた。 時 とき がたって、二 年 ねん の 終 おわ りになり、その 内臓 ないぞう が 病気 びょうき のために 出 で て、 重 おも い 病苦 びょうく によって 死 し んだ。 民 たみ は 彼 かれ の 先祖 せんぞ のために 香 こう をたいたように、 彼 かれ のために 香 こう をたかなかった。
”アハジヤは 王 おう となった 時 とき 四十二 歳 さい で、エルサレムで一 年 ねん の 間 あいだ 世 よ を 治 おさ めた。その 母 はは はオムリの 娘 むすめ で 名 な をアタリヤといった。 アハジヤもまたアハブの 家 いえ の 道 みち に 歩 あゆ んだ。その 母 はは が 彼 かれ の 相談 そうだん 相手 あいて となって 悪 あく を 行 おこな わせたからである。 彼 かれ はまたアハブの 家 いえ がしたように 主 しゅ の 目 め の 前 まえ に 悪 あく を 行 おこな った。すなわちその 父 ちち が 死 し んだ 後 のち 、アハブの 家 いえ の 者 もの がその 相談役 そうだんやく となったので、 彼 かれ はついに 自分 じぶん を 滅 ほろ ぼすに 至 いた った。
”アハジヤはサマリヤに 隠 かく れていたが、エヒウが 彼 かれ を 捜 さが し 求 もと めたので、 人々 ひとびと は 彼 かれ を 捕 とら え、エヒウのもとに 引 ひ いてきて、 彼 かれ を 殺 ころ した。ただし「 彼 かれ は 心 こころ をつくして 主 しゅ を 求 もと めたヨシャパテの 子 こ である」と 人々 ひとびと は 言 い ったのでこれを 葬 ほうむ った。こうしてアハジヤの 家 いえ には 国 くに を 統 す べ 治 おさ めうる 者 もの がなくなった。
”アタリヤは 民 たみ の 走 はし りながら 王 おう をほめる 声 こえ を 聞 き いたので、 主 しゅ の 宮 みや に 入 い り、 民 たみ の 所 ところ へ 行 い って、 見 み ると、 王 おう は 入口 いりぐち で 柱 はしら のかたわらに 立 た ち、 王 おう のかたわらには 将軍 しょうぐん たちとラッパ 手 て が 立 た っており、また 国 くに の 民 たみ は 皆 みな 喜 よろこ んでラッパを 吹 ふ き、 歌 うた をうたう 者 もの は 楽器 がっき をもってさんびしていたので、アタリヤは 衣 ころも を 裂 さ いて「 反逆 はんぎゃく だ、 反逆 はんぎゃく だ」と 叫 さけ んだ。
”エホヤダは 自分 じぶん とすべての 民 たみ と 王 おう との 間 あいだ に、 彼 かれ らは 皆 みな 、 主 しゅ の 民 たみ となるとの 契約 けいやく を 結 むす んだ。 そこですべての 民 たみ はバアルの 家 いえ に 行 い って、それをこわし、その 祭壇 さいだん とその 像 ぞう とを 打 う ち 砕 くだ き、バアルの 祭司 さいし マッタンを 祭壇 さいだん の 前 まえ で 殺 ころ した。 エホヤダはまた 主 しゅ の 宮 みや の 守衛 しゅえい を、 祭司 さいし とレビびとの 指揮 しき のもとに 置 お いた。このレビびとは 昔 むかし ダビデがモーセの 律法 りっぽう にしるされているように、 喜 よろこ びと 歌 うた とをもって 主 しゅ に 燔祭 はんさい をささげるために、 主 しゅ の 宮 みや に 配置 はいち したものであって、 今 いま そのダビデの 例 れい にならったものである。
”ヨアシは 位 くらい についた 時 とき 七 歳 さい で、エルサレムで四十 年 ねん の 間 あいだ 、 世 よ を 治 おさ めた。 彼 かれ の 母 はは はベエルシバから 出 で た 者 もの で 名 な をヂビアといった。 ヨアシは 祭司 さいし エホヤダの 世 よ にある 日 ひ の 間 あいだ は 常 つね に 主 しゅ の 良 よ しと 見 み られることを 行 おこな った。
”そこで 神 かみ の 霊 れい が 祭司 さいし エホヤダの 子 こ ゼカリヤに 臨 のぞ んだので、 彼 かれ は 民 たみ の 前 まえ に 立 た ち 上 あ がって 言 い った、「 神 かみ はこう 仰 おお せられる、『あなたがたが 主 しゅ の 戒 いまし めを 犯 おか して、 災 わざわい を 招 まね くのはどういうわけであるか。あなたがたが 主 しゅ を 捨 す てたために、 主 しゅ もあなたがたを 捨 す てられたのである』」。 しかし 人々 ひとびと は 彼 かれ を 害 がい しようと 計 はか り、 王 おう の 命 いのち によって、 石 いし をもって 彼 かれ を 主 しゅ の 宮 みや の 庭 にわ で 撃 う ち 殺 ころ した。 このようにヨアシ 王 おう はゼカリヤの 父 ちち エホヤダが 自分 じぶん に 施 ほどこ した 恵 めぐ みを 思 おも わず、その 子 こ を 殺 ころ した。ゼカリヤは 死 し ぬ 時 とき 、「どうぞ 主 しゅ がこれをみそなわして 罰 ばっ せられるように」と 言 い った。
”アマジヤは 王 おう となった 時 とき 二十五 歳 さい で、二十九 年 ねん の 間 あいだ エルサレムで 世 よ を 治 おさ めた。その 母 はは はエルサレムの 者 もの で、 名 な をエホアダンといった。 アマジヤは 主 しゅ の 良 よ しと 見 み られることを 行 おこな ったが、 全 まった き 心 こころ をもってではなかった。
”アマジヤがそむいて、 主 しゅ に 従 したが わなくなった 時 とき から、 人々 ひとびと はエルサレムにおいて 党 とう を 結 むす び、 彼 かれ に 敵 てき したので、 彼 かれ はラキシに 逃 に げて 行 い ったが、その 人々 ひとびと はラキシに 人 ひと をやって、 彼 かれ をその 所 ところ で 殺 ころ させた。
”ウジヤは 王 おう となった 時 とき 十六 歳 さい で、エルサレムで五十二 年 ねん の 間 あいだ 世 よ を 治 おさ めた。その 母 はは はエルサレムの 者 もの で 名 な をエコリヤといった。 ウジヤは 父 ちち アマジヤがしたように、すべて 主 しゅ の 良 よ しと 見 み られることを 行 おこな った。 彼 かれ は 神 かみ を 恐 おそ れることを 自分 じぶん に 教 おし えたゼカリヤの 世 よ にある 日 ひ の 間 あいだ 、 神 かみ を 求 もと めることに 努 つと めた。 彼 かれ が 主 しゅ を 求 もと めた 間 あいだ 、 神 かみ は 彼 かれ を 栄 さか えさせられた。
”ところが 彼 かれ は 強 つよ くなるに 及 およ んで、その 心 こころ に 高 たか ぶり、ついに 自分 じぶん を 滅 ほろ ぼすに 至 いた った。すなわち 彼 かれ はその 神 かみ 、 主 しゅ にむかって 罪 つみ を 犯 おか し、 主 しゅ の 宮 みや にはいって 香 こう の 祭壇 さいだん の 上 うえ に 香 こう をたこうとした。 その 時 とき 、 祭司 さいし アザリヤは 主 しゅ の 祭司 さいし である 勇士 ゆうし 八十 人 にん を 率 ひき いて、 彼 かれ のあとに 従 したが ってはいり、 ウジヤ 王 おう を 引 ひ き 止 と めて 言 い った、「ウジヤよ、 主 しゅ に 香 こう をたくことはあなたのなすべきことではなく、ただアロンの 子孫 しそん で、 香 こう をたくために 清 きよ められた 祭司 さいし たちのすることです。すぐ 聖所 せいじょ から 出 で なさい。あなたは 罪 つみ を 犯 おか しました。あなたは 主 しゅ なる 神 かみ から 栄 さか えを 得 え ることはできません」。 するとウジヤは 怒 いか りを 発 はっ し、 香炉 こうろ を 手 て にとって 香 こう をたこうとしたが、 彼 かれ が 祭司 さいし に 向 む かって 怒 いか りを 発 はっ している 間 あいだ に、らい 病 びょう がその 額 ひたい に 起 た った。 時 とき に 彼 かれ は 主 しゅ の 宮 みや で 祭司 さいし たちの 前 まえ 、 香 こう の 祭壇 さいだん のかたわらにいた。 祭司 さいし の 長 ちょう アザリヤおよびすべての 祭司 さいし たちが 彼 かれ を 見 み ると、 彼 かれ の 額 ひたい にらい 病 びょう が 生 しょう じていたので、 急 いそ いで 彼 かれ をそこから 追 お い 出 だ した。 彼 かれ 自身 じしん もまた 主 しゅ に 撃 う たれたことを 知 し って、 急 いそ いで 出 で て 行 い った。 ウジヤ 王 おう は、 死 し ぬ 日 ひ までらい 病人 びょうにん であった。 彼 かれ はらい 病人 びょうにん であったので、 離 はな れ 殿 どの に 住 す んだ。 主 しゅ の 宮 みや から 断 た たれたからである。その 子 こ ヨタムが 王 おう の 家 いえ をつかさどり、 国 くに の 民 たみ を 治 おさ めた。
”ヨタムは 王 おう となった 時 とき 二十五 歳 さい で、十六 年 ねん の 間 あいだ エルサレムで 世 よ を 治 おさ めた。その 母 はは はザドクの 娘 むすめ で 名 な をエルシャといった。 ヨタムはその 父 ちち ウジヤがしたように 主 しゅ の 良 よ しと 見 み られることをした。しかし 主 しゅ の 宮 みや には、はいらなかった。 民 たみ はなお 悪 あく を 行 おこな った。
”アハズは 王 おう となった 時 とき 二十 歳 さい で、十六 年 ねん の 間 あいだ エルサレムで 世 よ を 治 おさ めたが、その 父 ちち ダビデとは 違 ちが って、 主 しゅ の 良 よ しと 見 み られることを 行 おこな わず、 イスラエルの 王 おう たちの 道 みち に 歩 あゆ み、またもろもろのバアルのために 鋳 い た 像 ぞう を 造 つく り、 ベンヒンノムの 谷 たに で 香 こう をたき、その 子 こ らを 火 ひ に 焼 や いて 供 そな え 物 もの とするなど、 主 しゅ がイスラエルの 人々 ひとびと の 前 まえ から 追 お い 払 はら われた 異邦人 いほうじん の 憎 にく むべき 行 おこな いにならい、
”このアハズ 王 おう はその 悩 なや みの 時 とき にあたって、ますます 主 しゅ に 罪 つみ を 犯 おか した。 すなわち、 彼 かれ は 自分 じぶん を 撃 う ったダマスコの 神々 かみがみ に、 犠牲 ぎせい をささげて 言 い った、「スリヤの 王 おう たちの 神々 かみがみ はその 王 おう たちを 助 たす けるから、わたしもそれに 犠牲 ぎせい をささげよう。そうすれば 彼 かれ らはわたしを 助 たす けるであろう」と。しかし、 彼 かれ らはかえってアハズとイスラエル 全国 ぜんこく とを 倒 たお す 者 もの となった。 アハズは 神 かみ の 宮 みや の 器物 うつわもの を 集 あつ めて、 神 かみ の 宮 みや の 器物 うつわもの を 切 き り 破 やぶ り、 主 しゅ の 宮 みや の 戸 と を 閉 と じ、エルサレムのすべてのすみずみに 祭壇 さいだん を 造 つく り、 ユダのすべての 町々 まちまち に 高 たか き 所 ところ を 造 つく って、 他 た の 神々 かみがみ に 香 こう をたきなどして、 先祖 せんぞ の 神 かみ 、 主 しゅ の 怒 いか りを 引 ひ き 起 おこ した。
”ヒゼキヤは 王 おう となった 時 とき 二十五 歳 さい で、二十九 年 ねん の 間 あいだ エルサレムで 世 よ を 治 おさ めた。その 母 はは はアビヤと 言 い って、ゼカリヤの 娘 むすめ である。 ヒゼキヤは 父 ちち ダビデがすべてなしたように 主 しゅ の 良 よ しと 見 み られることをした。 彼 かれ はその 治世 ちせい の 第 だい 一 年 ねん の一 月 がつ に 主 しゅ の 宮 みや の 戸 と を 開 ひら き、かつこれを 繕 つくろ った。
”そこでヒゼキヤ 王 おう およびアモツの 子 こ 預言者 よげんしゃ イザヤは 共 とも に 祈 いの って、 天 てん に 呼 よ ばわったので、 主 しゅ はひとりのみ 使 つかい をつかわして、アッスリヤ 王 おう の 陣営 じんえい にいるすべての 大 だい 勇士 ゆうし と 将官 しょうかん 、 軍 ぐん 長 ちょう らを 滅 ほろ ぼされた。それで 王 おう は 赤面 せきめん して 自分 じぶん の 国 くに に 帰 かえ ったが、その 神 かみ の 家 いえ にはいった 時 とき 、その 子 こ のひとりが、つるぎをもって 彼 かれ をその 所 ところ で 殺 ころ した。 このように 主 しゅ は、ヒゼキヤとエルサレムの 住民 じゅうみん をアッスリヤの 王 おう セナケリブの 手 て およびすべての 敵 てき の 手 て から 救 すく い 出 だ し、いたる 所 ところ で 彼 かれ らを 守 まも られた。 そこで 多 おお くの 人々 ひとびと はささげ 物 もの をエルサレムに 携 たずさ えてきて 主 しゅ にささげ、また 宝物 ほうもつ をユダの 王 おう ヒゼキヤに 贈 おく った。この 後 のち ヒゼキヤは 万国 ばんこく の 民 たみ に 尊 たっと ばれた。
”しかしバビロンの 君 きみ たちが 使者 ししゃ をつかわして、この 国 くに にあった、しるしについて 尋 たず ねさせた 時 とき には、 神 かみ は 彼 かれ を 試 こころ みて、 彼 かれ の 心 こころ にあることを、ことごとく 知 し るために 彼 かれ を 捨 す て 置 お かれた。
”マナセは十二 歳 さい で 王 おう となり、五十五 年 ねん の 間 あいだ エルサレムで 世 よ を 治 おさ めた。 彼 かれ は 主 しゅ がイスラエルの 人々 ひとびと の 前 まえ から 追 お い 払 はら われた 国々 くにぐに の 民 たみ の 憎 にく むべき 行 おこな いに 見 み ならって、 主 しゅ の 目 め の 前 まえ に 悪 あく を 行 おこな った。 すなわち、その 父 ちち ヒゼキヤがこわした 高 たか き 所 ところ を 再 ふたた び 築 きず き、またもろもろのバアルのために 祭壇 さいだん を 設 もう け、アシラ 像 ぞう を 造 つく り、 天 てん の 万象 ばんしょう を 拝 おが んで、これに 仕 つか え、 また 主 しゅ が「わが 名 な は 永遠 えいえん にエルサレムにある」と 言 い われた 主 しゅ の 宮 みや のうちに 数個 すうこ の 祭壇 さいだん を 築 きず き、 主 しゅ の 宮 みや の二つの 庭 にわ に 天 てん の 万象 ばんしょう のために 祭壇 さいだん を 築 きず いた。 彼 かれ はまたベンヒンノムの 谷 たに でその 子 こ 供 とも を 火 ひ に 焼 や いて 供 そな え 物 もの とし、 占 うらな いをし、 魔法 まほう をつかい、まじないを 行 おこな い、 口寄 くちよ せと、 占 うらな い 師 し を 任用 にんよう するなど、 主 しゅ の 前 まえ に 多 おお くの 悪 あく を 行 い って、その 怒 いか りをひき 起 おこ した。 彼 かれ はまた 刻 きざ んだ 偶像 ぐうぞう を 造 つく って 神 かみ の 宮 みや に 安置 あんち した。 神 かみ はこの 宮 みや についてダビデとその 子 こ ソロモンに 言 い われたことがある、「わたしはこの 宮 みや と、わたしがイスラエルのすべての 部族 ぶぞく のうちから 選 えら んだエルサレムとに、わたしの 名 な を 永遠 えいえん に 置 お く。 彼 かれ らがもし、わたしがすべて 命 めい じた 事 こと 、すなわち、モーセが 伝 つた えたすべての 律法 りっぽう と 定 さだ めとおきてとを 慎 つつし んで 行 おこな うならば、わたしがあなたがたの 先祖 せんぞ のために 定 さだ めた 地 ち から、 重 かさ ねてイスラエルの 足 あし を 移 うつ すことをしない」と。 マナセはこのようにユダとエルサレムの 住民 じゅうみん を 迷 まよ わせ、 主 しゅ がイスラエルの 人々 ひとびと の 前 まえ に 滅 ほろ ぼされた 国々 くにぐに の 民 たみ にもまさって 悪 あく を 行 おこな わせた。
”主 しゅ はマナセおよびその 民 たみ に 告 つ げられたが、 彼 かれ らは 心 こころ に 留 と めなかった。 それゆえ、 主 しゅ はアッスリヤの 王 おう の 軍勢 ぐんぜい の 諸 しょ 将 しょう をこれに 攻 せ めこさせられたので、 彼 かれ らはマナセをかぎで 捕 とら え、 青銅 せいどう のかせにつないで、バビロンに 引 ひ いて 行 い った。 彼 かれ は 悩 なや みにあうに 及 およ んで、その 神 かみ 、 主 しゅ に 願 ねが い 求 もと め、その 先祖 せんぞ の 神 かみ の 前 まえ に 大 おお いに 身 み を 低 ひく くして、 神 かみ に 祈 いの ったので、 神 かみ はその 祈 いのり を 受 う けいれ、その 願 ねが いを 聞 き き、 彼 かれ をエルサレムに 連 つ れ 帰 かえ って、 再 ふたた び 国 くに に 臨 のぞ ませられた。これによってマナセは 主 しゅ こそ、まことに 神 かみ にいますことを 知 し った。
”また 主 しゅ の 宮 みや から、 異邦 いほう の 神々 かみがみ および 偶像 ぐうぞう を 取 と り 除 のぞ き、 主 しゅ の 宮 みや の 山 やま とエルサレムに 自分 じぶん で 築 きず いたすべての 祭壇 さいだん を 取 と り 除 のぞ いて、 町 まち の 外 そと に 投 な げ 捨 す て、 主 しゅ の 祭壇 さいだん を 築 きず き 直 なお して、 酬恩祭 しゅうおんさい および 感謝 かんしゃ の 犠牲 ぎせい を、その 上 うえ にささげ、ユダに 命 めい じてイスラエルの 神 かみ 、 主 しゅ に 仕 つか えさせた。 しかし 民 たみ は、なお 高 たか き 所 ところ で 犠牲 ぎせい をささげた。ただしその 神 かみ 、 主 しゅ にのみささげた。
”アモンは 王 おう となった 時 とき 二十二 歳 さい で、二 年 ねん の 間 あいだ エルサレムで 世 よ を 治 おさ めた。 彼 かれ はその 父 ちち マナセのしたように 主 しゅ の 前 まえ に 悪 あく を 行 おこな った。すなわちアモンはその 父 ちち マナセが 造 つく ったもろもろの 刻 きざ んだ 像 ぞう に 犠牲 ぎせい をささげて、これに 仕 つか え、 その 父 ちち マナセが 身 み を 低 ひく くしたように 主 しゅ の 前 まえ に 身 み を 低 ひく くしなかった。かえってこのアモンは、いよいよそのとがを 増 ま した。
”ヨシヤは八 歳 さい のとき 王 おう となり、エルサレムで三十一 年 ねん の 間 あいだ 世 よ を 治 おさ めた。 彼 かれ は 主 しゅ の 良 よ しと 見 み られることをなし、その 父 ちち ダビデの 道 みち を 歩 あゆ んで、 右 みぎ にも 左 ひだり にも 曲 まが らなかった。 彼 かれ はまだ 若 わか かったが、その 治世 ちせい の 第 だい 八 年 ねん に 父 ちち ダビデの 神 かみ を 求 もと めることを 始 はじ め、その十二 年 ねん には 高 たか き 所 ところ 、アシラ 像 ぞう 、 刻 きざ んだ 像 ぞう 、 鋳 い た 像 ぞう などを 除 のぞ いて、ユダとエルサレムを 清 きよ めることを 始 はじ め、 もろもろのバアルの 祭壇 さいだん を、 自分 じぶん の 前 まえ で 打 う ちこわさせ、その 上 うえ に 立 た っていた 香 こう の 祭壇 さいだん を 切 き り 倒 たお し、アシラ 像 ぞう 、 刻 きざ んだ 像 ぞう 、 鋳 い た 像 ぞう を 打 う ち 砕 くだ いて 粉々 こなごな にし、これらの 像 ぞう に 犠牲 ぎせい をささげた 者 もの どもの 墓 はか の 上 うえ にそれをまき 散 ち らし、
”そこでヒルキヤは 書記官 しょきかん シャパンに 言 い った、「わたしは 主 しゅ の 宮 みや で 律法 りっぽう の 書 しょ を 発見 はっけん しました」と。そしてヒルキヤはその 書 しょ をシャパンに 渡 わた した。 シャパンはその 書 しょ を 王 おう のもとに 持 も って 行 い き、さらに 王 おう に 復命 ふくめい して 言 い った、「しもべらはゆだねられた 事 こと をことごとくなし、 主 しゅ の 宮 みや にあった 金 かね をあけて、 監督 かんとく 者 しゃ の 手 て および 職工 しょっこう の 手 て に 渡 わた しました」。 書記官 しょきかん シャパンはまた 王 おう に 告 つ げて、「 祭司 さいし ヒルキヤはわたしに一つの 書物 しょもつ を 渡 わた しました」と 言 い い、シャパンはそれを 王 おう の 前 まえ で 読 よ んだ。 王 おう はその 律法 りっぽう の 言葉 ことば を 聞 き いて 衣 ころも を 裂 さ いた。 そして 王 おう はヒルキヤおよびシャパンの 子 こ アヒカムとミカの 子 こ アブドンと 書記官 しょきかん シャパンと 王 おう の 家来 けらい アサヤとに 命 めい じて 言 い った、 「あなたがたは 行 い って、この 発見 はっけん された 書物 しょもつ の 言葉 ことば についてわたしのために、またイスラエルとユダの 残 のこ りの 者 もの のために 主 しゅ に 問 と いなさい。われわれの 先祖 せんぞ たちが 主 しゅ の 言葉 ことば を 守 まも らず、すべてこの 書物 しょもつ にしるされていることを 行 おこな わなかったので、 主 しゅ はわれわれに 大 おお いなる 怒 いか りを 注 そそ がれるからです」。
”主 しゅ はこう 仰 おお せられます。 見 み よ、わたしはユダの 王 おう の 前 まえ で 読 よ んだ 書物 しょもつ にしるされているもろもろののろい、すなわち 災 わざわい をこの 所 ところ と、ここに 住 す む 者 もの に 下 くだ す。 彼 かれ らはわたしを 捨 す てて、 他 た の 神々 かみがみ に 香 こう をたき、 自分 じぶん の 手 て で 造 つく ったもろもろの 物 もの をもって、わたしの 怒 いか りを 引 ひ き 起 おこ そうとしたからである。それゆえ、わたしの 怒 いか りは、この 所 ところ に 注 そそ がれて 消 き えない。 しかしあなたがたをつかわして、 主 しゅ に 問 と わせるユダの 王 おう にはこう 言 い いなさい。イスラエルの 神 かみ 、 主 しゅ はこう 仰 おお せられる。あなたが 聞 き いた 言葉 ことば については、 この 所 ところ と、ここに 住 す む 者 もの を 責 せ める 神 かみ の 言葉 ことば を、あなたが 聞 き いた 時 とき 、 心 こころ に 悔 く い、 神 かみ の 前 まえ に 身 み をひくくし、わたしの 前 まえ にへりくだり、 衣 ころも を 裂 さ いて、わたしの 前 まえ に 泣 な いたので、わたしもまた、あなたに 聞 き いた、と 主 しゅ は 言 い われる。
”そして 王 おう は 自分 じぶん の 所 ところ に 立 た って、 主 しゅ の 前 まえ に 契約 けいやく を 立 た て、 主 しゅ に 従 したが って 歩 あゆ み、 心 こころ をつくし、 精神 せいしん をつくして、その 戒 いまし めと、あかしと 定 さだ めとをまもり、この 書 しょ にしるされた 契約 けいやく の 言葉 ことば を 行 おこな おうと 言 い い、 エルサレムおよびベニヤミンの 人々 ひとびと を 皆 みな これに 加 くわ わらせた。エルサレムの 住民 じゅうみん は 先祖 せんぞ の 神 かみ であるその 神 かみ の 契約 けいやく にしたがって 行 い った。 ヨシヤはイスラエルの 人々 ひとびと に 属 ぞく するすべての 地 ち から、 憎 にく むべきものをことごとく 取 と り 除 のぞ き、イスラエルにいるすべての 人 ひと をその 神 かみ 、 主 しゅ に 仕 つか えさせた。ヨシヤが 世 よ にある 日 ひ の 間 あいだ は、 彼 かれ らは 先祖 せんぞ の 神 かみ 、 主 しゅ に 従 したが って 離 はな れなかった。
”エホアハズは 王 おう となった 時 とき 二十三 歳 さい で、エルサレムで三 月 つき の 間 あいだ 、 世 よ を 治 おさ めたが、
”エホヤキムは 王 おう となった 時 とき 二十五 歳 さい で、十一 年 ねん の 間 あいだ エルサレムで 世 よ を 治 おさ めた。 彼 かれ はその 神 かみ 、 主 しゅ の 前 まえ に 悪 あく を 行 おこな った。
”エホヤキンは 王 おう となった 時 とき 八 歳 さい で、エルサレムで三 月 つき と十 日 か の 間 あいだ 、 世 よ を 治 おさ め、 主 しゅ の 前 まえ に 悪 あく を 行 おこな った。
”年 とし が 改 あらた まり 春 はる になって、ネブカデネザル 王 おう は 人 ひと をつかわして、 彼 かれ を 主 しゅ の 宮 みや の 尊 たっと い 器物 うつわもの と 共 とも にバビロンに 連 つ れて 行 い かせ、その 兄弟 きょうだい ゼデキヤをユダとエルサレムの 王 おう とした。
”ゼデキヤは 王 おう となった 時 とき 二十一 歳 さい で、十一 年 ねん の 間 あいだ エルサレムで 世 よ を 治 おさ めた。 彼 かれ はその 神 かみ 、 主 しゅ の 前 まえ に 悪 あく を 行 おこな い、 主 しゅ の 言葉 ことば を 伝 つた える 預言者 よげんしゃ エレミヤの 前 まえ に、 身 み をひくくしなかった。 彼 かれ はまた、 彼 かれ に 神 かみ をさして 誓 ちか わせたネブカデネザル 王 おう にもそむいた。 彼 かれ は 強情 ごうじょう で、その 心 こころ をかたくなにして、イスラエルの 神 かみ 、 主 しゅ に 立 た ち 返 かえ らなかった。 祭司 さいし のかしらたちおよび 民 たみ らもまた、すべて 異邦人 いほうじん のもろもろの 憎 にく むべき 行為 こうい にならって、はなはだしく 罪 つみ を 犯 おか し、 主 しゅ がエルサレムに 聖別 せいべつ しておかれた 主 しゅ の 宮 みや を 汚 けが した。
”彼 かれ らが 神 かみ の 使者 ししゃ たちをあざけり、その 言葉 ことば を 軽 かろ んじ、その 預言者 よげんしゃ たちをののしったので、 主 しゅ の 怒 いか りがその 民 たみ に 向 む かって 起 おこ り、ついに 救 すく うことができないようになった。 そこで 主 しゅ はカルデヤびとの 王 おう を 彼 かれ らに 攻 せ めこさせられたので、 彼 かれ はその 聖所 せいじょ の 家 いえ でつるぎをもって 若者 わかもの たちを 殺 ころ し、 若者 わかもの をも、 処女 しょじょ をも、 老人 ろうじん をも、しらがの 者 もの をもあわれまなかった。 主 しゅ は 彼 かれ らをことごとく 彼 かれ の 手 て に 渡 わた された。 彼 かれ は 神 かみ の 宮 みや のもろもろの 大小 だいしょう の 器物 うつわもの 、 主 しゅ の 宮 みや の 貨 か 財 ざい 、 王 おう とそのつかさたちの 貨 か 財 ざい など、すべてこれをバビロンに 携 たずさ えて 行 い き、 神 かみ の 宮 みや を 焼 や き、エルサレムの 城壁 じょうへき をくずし、そのうちの 宮殿 きゅうでん をことごとく 火 ひ で 焼 や き、そのうちの 尊 たっと い 器物 うつわもの をことごとくこわした。 彼 かれ はまたつるぎをのがれた 者 もの どもを、バビロンに 捕 とら えて 行 い って、 彼 かれ とその 子 こ らの 家来 けらい となし、ペルシャの 国 くに の 興 おこ るまで、そうして 置 お いた。 これはエレミヤの 口 くち によって 伝 つた えられた 主 しゅ の 言葉 ことば の 成就 じょうじゅ するためであった。こうして 国 くに はついにその 安息 あんそく をうけた。すなわちこれはその 荒 あ れている 間 あいだ 、 安息 あんそく して、ついに七十 年 ねん が 満 み ちた。
”ペルシャ 王 おう クロスの 元年 がんねん に 当 あた り、 主 しゅ はエレミヤの 口 くち によって 伝 つた えた 主 しゅ の 言葉 ことば を 成就 じょうじゅ するため、ペルシャ 王 おう クロスの 霊 れい を 感動 かんどう されたので、 王 おう はあまねく 国中 くにぢゅう にふれ 示 しめ し、またそれを 書 か き 示 しめ して 言 い った、 「ペルシャの 王 おう クロスはこう 言 い う、『 天 てん の 神 かみ 、 主 しゅ は 地上 ちじょう の 国々 くにぐに をことごとくわたしに 賜 たま わって、 主 しゅ の 宮 みや をユダにあるエルサレムに 建 た てることをわたしに 命 めい じられた。あなたがたのうち、その 民 たみ である 者 もの は 皆 みな 、その 神 かみ 、 主 しゅ の 助 たす けを 得 え て 上 のぼ って 行 い きなさい』」。
”ペルシャ 王 おう クロスの 元年 がんねん に、 主 しゅ はさきにエレミヤの 口 くち によって 伝 つた えられた 主 しゅ の 言葉 ことば を 成就 じょうじゅ するため、ペルシャ 王 おう クロスの 心 こころ を 感動 かんどう されたので、 王 おう は 全国 ぜんこく に 布告 ふこく を 発 はっ し、また 詔書 しょうしょ をもって 告 つ げて 言 い った、 「ペルシャ 王 おう クロスはこのように 言 い う、 天 てん の 神 かみ 、 主 しゅ は 地上 ちじょう の 国々 くにぐに をことごとくわたしに 下 くだ さって、 主 しゅ の 宮 みや をユダにあるエルサレムに 建 た てることをわたしに 命 めい じられた。 あなたがたのうち、その 民 たみ である 者 もの は 皆 みな その 神 かみ の 助 たす けを 得 え て、ユダにあるエルサレムに 上 のぼ って 行 い き、イスラエルの 神 かみ 、 主 しゅ の 宮 みや を 復興 ふっこう せよ。 彼 かれ はエルサレムにいます 神 かみ である。
”それでどうぞ、われわれのつかさたちは 全 ぜん 会衆 かいしゅう のために 立 た ってください。われわれの 町 まち の 内 うち に、もし 異邦 いほう の 女 おんな をめとった 者 もの があるならば、みな 定 さだ めの 時 とき にこさせなさい。またおのおのの 町 まち の 長老 ちょうろう および 裁判人 さいばんにん も、それと 一緒 いっしょ にこさせなさい。そうすればこの 事 こと によるわれわれの 神 かみ の 激 はげ しい 怒 いか りは、ついにわれわれを 離 はな れるでしょう」。
”これらの 事 こと の 後 のち 、アハシュエロス 王 おう はアガグびとハンメダタの 子 こ ハマンを 重 おも んじ、これを 昇進 しょうしん させて、 自分 じぶん と 共 とも にいるすべての 大臣 だいじん たちの 上 うえ にその 席 せき を 定 さだ めさせた。 王 おう の 門 もん の 内 うち にいる 王 おう の 侍臣 じしん たちは 皆 みな ひざまずいてハマンに 敬礼 けいれい した。これは 王 おう が 彼 かれ についてこうすることを 命 めい じたからである。しかしモルデカイはひざまずかず、また 敬礼 けいれい しなかった。 そこで 王 おう の 門 もん にいる 王 おう の 侍臣 じしん たちはモルデカイにむかって、「あなたはどうして 王 おう の 命令 めいれい にそむくのか」と 言 い った。 彼 かれ らは 毎日 まいにち モルデカイにこう 言 い うけれども 聞 き きいれなかったので、その 事 こと がゆるされるかどうかを 見 み ようと、これをハマンに 告 つ げた。なぜならモルデカイはすでに 自分 じぶん のユダヤ 人 じん であることを 彼 かれ らに 語 かた ったからである。
”そこで 正月 しょうがつ の十三 日 にち に 王 おう の 書記官 しょきかん が 召 め し 集 あつ められ、 王 おう の 総督 そうとく 、 各州 かくしゅう の 知事 ちじ および 諸民 しょみん のつかさたちにハマンが 命 めい じたことをことごとく 書 か きしるした。すなわち 各州 かくしゅう に 送 おく るものにはその 文字 もじ を 用 もち い、 諸民 しょみん に 送 おく るものにはその 言語 げんご を 用 もち い、おのおのアハシュエロス 王 おう の 名 な をもってそれを 書 か き、 王 おう の 指輪 ゆびわ をもってそれに 印 いん を 押 お した。 そして 急使 きゅうし をもってその 書 しょ を 王 おう の 諸 しょ 州 しゅう に 送 おく り、十二 月 がつ すなわちアダルの 月 つき の十三 日 にち に、一 日 にち のうちにすべてのユダヤ 人 ひと を、 若 わか い 者 もの 、 老 お いた 者 もの 、 子供 こども 、 女 おんな の 別 べつ なく、ことごとく 滅 ほろ ぼし、 殺 ころ し、 絶 た やし、かつその 貨 か 財 ざい を 奪 うば い 取 と れと 命 めい じた。 この 文書 ぶんしょ の 写 うつ しを 詔 みことのり として 各州 かくしゅう に 伝 つた え、すべての 民 たみ に 公示 こうじ して、その 日 ひ のために 備 そな えさせようとした。 急使 きゅうし は 王 おう の 命令 めいれい により 急 いそ いで 出 で ていった。この 詔 みことのり は 首都 しゅと スサで 発布 はっぷ された。 時 とき に 王 おう とハマンは 座 ざ して 酒 さけ を 飲 の んでいたが、スサの 都 みやこ はあわて 惑 まど った。
”三 日 か 目 め にエステルは 王妃 おうひ の 服 ふく を 着 き 、 王宮 おうきゅう の 内庭 うちにわ に 入 はい り、 王 おう の 広間 ひろま にむかって 立 た った。 王 おう は 王宮 おうきゅう の 玉座 ぎょくざ に 座 ざ して 王宮 おうきゅう の 入口 いりぐち にむかっていたが、 王妃 おうひ エステルが 庭 にわ に 立 た っているのを 見 み て 彼女 かのじょ に 恵 めぐ みを 示 しめ し、その 手 て にある 金 きん の 笏 しゃく をエステルの 方 ほう に 伸 の ばしたので、エステルは 進 すす みよってその 笏 しゃく の 頭 あたま にさわった。 王 おう は 彼女 かのじょ に 言 い った、「 王妃 おうひ エステルよ、 何 なに を 求 もと めるのか。あなたの 願 ねが いは 何 なに か。 国 くに の 半 なか ばでもあなたに 与 あた えよう」。
”世 よ は 悪人 あくにん の 手 て に 渡 わた されてある。 彼 かれ はその 裁判人 さいばんにん の 顔 かお をおおわれる。もし 彼 かれ でなければ、これはだれのしわざか。
”公義 こうぎ を 憎 にく む 者 もの は 世 よ を 治 おさ めることができようか。 正 ただ しく 力 ちから ある 者 もの を、あなたは 非難 ひなん するであろうか。
”王 おう たる 者 もの に 向 む かって『よこしまな 者 もの 』と 言 い い、つかさたる 者 もの に 向 む かって、『 悪 あ しき 者 もの 』と 言 い うことができるであろうか。
”なにゆえ、もろもろの 国 くに びとは 騒 さわ ぎたち、もろもろの 民 たみ はむなしい 事 こと をたくらむのか。 地 ち のもろもろの 王 おう は 立 た ち 構 かま え、もろもろのつかさはともに、はかり、 主 しゅ とその 油 あぶら そそがれた 者 もの とに 逆 さか らって 言 い う、 「われらは 彼 かれ らのかせをこわし、 彼 かれ らのきずなを 解 と き 捨 す てるであろう」と。 天 てん に 座 ざ する 者 もの は 笑 わら い、 主 しゅ は 彼 かれ らをあざけられるであろう。
”「わたしはわが 王 おう を 聖 せい なる 山 やま シオンに 立 た てた」と。 わたしは 主 しゅ の 詔 みことのり をのべよう。 主 しゅ はわたしに 言 い われた、「おまえはわたしの 子 こ だ。きょう、わたしはおまえを 生 う んだ。 わたしに 求 もと めよ、わたしはもろもろの 国 くに を 嗣 し 業 ぎょう としておまえに 与 あた え、 地 ち のはてまでもおまえの 所有 しょゆう として 与 あた える。 おまえは 鉄 てつ のつえをもって 彼 かれ らを 打 う ち 破 やぶ り、 陶工 とうこう の 作 つく る 器物 うつわもの のように 彼 かれ らを 打 う ち 砕 くだ くであろう」と。 それゆえ、もろもろの 王 おう よ、 賢 かしこ くあれ、 地 ち のつかさらよ、 戒 いまし めをうけよ。 恐 おそ れをもって 主 しゅ に 仕 つか え、おののきをもって
”悪 あ しき 者 もの 、また 神 かみ を 忘 わす れるもろもろの 国民 こくみん は 陰府 よみ へ 去 さ って 行 い く。 貧 まず しい 者 もの は 常 つね に 忘 わす れられるのではない。 苦 くる しむ 者 もの の 望 のぞ みはとこしえに 滅 ほろ びるのではない。 主 しゅ よ、 立 た ちあがってください。 人 ひと に 勝利 しょうり を 得 え させず、もろもろの 国民 こくみん に、み 前 まえ でさばきを 受 う けさせてください。 主 しゅ よ、 彼 かれ らに 恐 おそ れを 起 おこ させ、もろもろの 国民 こくみん に 自分 じぶん がただ、 人 ひと であることを 知 し らせてください。〔セラ
”主 しゅ はとこしえに 王 おう でいらせられる。もろもろの 国民 こくみん は 滅 ほろ びて 主 しゅ の 国 くに から 跡 あと を 断 た つでしょう。
”主 しゅ は 正 ただ しき 者 もの をも、 悪 あ しき 者 もの をも 調 しら べ、そのみ 心 こころ は 乱暴 らんぼう を 好 この む 者 もの を 憎 にく まれる。
”地 ち のはての 者 もの はみな 思 おも い 出 だ して、 主 しゅ に 帰 かえ り、もろもろの 国 くに のやからはみな、み 前 まえ に 伏 ふ し 拝 おが むでしょう。 国 くに は 主 しゅ のものであって、 主 しゅ はもろもろの 国民 こくみん を 統 す べ 治 おさ められます。
”この 栄光 えいこう の 王 おう とはだれか。 万軍 ばんぐん の 主 しゅ 、これこそ 栄光 えいこう の 王 おう である。〔セラ
”主 しゅ はもろもろの 国 くに のはかりごとをむなしくし、もろもろの 民 たみ の 企 くわだ てをくじかれる。 主 しゅ のはかりごとはとこしえに 立 た ち、そのみこころの 思 おも いは 世々 よよ に 立 た つ。 主 しゅ をおのが 神 かみ とする 国 くに はさいわいである。 主 しゅ がその 嗣 し 業 ぎょう として 選 えら ばれた 民 たみ はさいわいである。
”いと 高 たか き 主 しゅ は 恐 おそれ るべく、 全 ぜん 地 ち をしろしめす 大 おお いなる 王 おう だからである。 主 しゅ はもろもろの 民 たみ をわれらに 従 したが わせ、もろもろの 国 くに をわれらの 足 あし の 下 した に 従 したが わせられた。 主 しゅ はその 愛 あい されたヤコブの 誇 ほこり をわれらの 嗣 し 業 ぎょう として、われらのために 選 えら ばれた。〔セラ 神 かみ は 喜 よろこ び 叫 さけ ぶ 声 こえ と 共 とも にのぼり、 主 しゅ はラッパの 声 こえ と 共 とも にのぼられた。 神 かみ をほめうたえよ、ほめうたえよ、われらの 王 おう をほめうたえよ、ほめうたえよ。 神 かみ は 全 ぜん 地 ち の 王 おう である。 巧 たく みな 歌 うた をもってほめうたえよ。 神 かみ はもろもろの 国民 こくみん を 統 す べ 治 おさ められる。 神 かみ はその 聖 せい なるみくらに 座 ざ せられる。
”主 しゅ は 大 おお いなる 神 かみ 、すべての 神 かみ にまさって 大 おお いなる 王 おう だからである。
”ラッパと 角笛 つのぶえ の 音 おと をもって 王 おう なる 主 しゅ の 前 まえ に 喜 よろこ ばしき 声 こえ をあげよ。
”もろもろの 国民 こくみん は 主 しゅ のみ 名 な を 恐 おそ れ、 地 ち のもろもろの 王 おう はあなたの 栄光 えいこう を 恐 おそ れるでしょう。
”わたしによって、 王 おう たる 者 もの は 世 よ を 治 おさ め、 君 きみ たる 者 もの は 正 ただ しい 定 さだ めを 立 た てる。 わたしによって、 主 しゅ たる 者 もの は 支配 しはい し、つかさたる 者 もの は 地 ち を 治 おさ める。
”正義 せいぎ は 国 くに を 高 たか くし、 罪 つみ は 民 たみ をはずかしめる。 賢 かしこ いしもべは 王 おう の 恵 めぐ みをうけ、 恥 はじ をきたらす 者 もの はその 怒 いか りにあう。
”王 おう のくちびるには 神 かみ の 決定 けってい がある、さばきをするとき、その 口 くち に 誤 あやま りがない。 正 ただ しいはかりと 天 てん びんとは 主 しゅ のものである、 袋 ふくろ にあるふんどうもすべて 彼 かれ の 造 つく られたものである。 悪 あく を 行 おこな うことは 王 おう の 憎 にく むところである、その 位 くらい が 正義 せいぎ によって 堅 かた く 立 た っているからである。 正 ただ しいくちびるは 王 おう に 喜 よろこ ばれる、 彼 かれ は 正 ただ しい 事 こと を 言 い う 者 もの を 愛 あい する。 王 おう の 怒 いか りは 死 し の 使者 ししゃ である、 知恵 ちえ ある 人 ひと はこれをなだめる。 王 おう の 顔 かお の 光 ひかり には 命 いのち がある、 彼 かれ の 恵 めぐ みは 春雨 はるさめ をもたらす 雲 くも のようだ。
”愚 おろ かな 者 もの が、ぜいたくな 暮 くら しをするのは、ふさわしいことではない、しもべたる 者 もの が、 君 きみ たる 者 もの を 治 おさ めるなどは、なおさらである。 悟 さと りは 人 ひと に 怒 いか りを 忍 しの ばせる、あやまちをゆるすのは 人 ひと の 誉 ほまれ である。 王 おう の 怒 いか りは、ししのほえるようであり、その 恵 めぐ みは 草 くさ の 上 うえ におく 露 つゆ のようである。
”王 おう の 怒 いか りは、ししがほえるようだ、 彼 かれ を 怒 いか らせる 者 もの は 自分 じぶん の 命 いのち をそこなう。
”さばきの 座 ざ にすわる 王 おう はその 目 め をもって、すべての 悪 あく をふるいわける。
”王 おう の 心 こころ は、 主 しゅ の 手 て のうちにあって、 水 みず の 流 なが れのようだ、 主 しゅ はみこころのままにこれを 導 みちび かれる。
”わが 子 こ よ、 主 しゅ と 王 おう とを 恐 おそ れよ、そのいずれにも 不 ふ 従順 じゅうじゅん であってはならない。 その 災 わざわい はたちまち 起 おこ るからである。この二つの 者 もの からくる 滅 ほろ びをだれが 知 し り 得 え ようか。
”事 こと を 隠 かく すのは 神 かみ の 誉 ほまれ であり、 事 こと を 窮 きわ めるのは 王 おう の 誉 ほまれ である。 天 てん の 高 たか さと 地 ち の 深 ふか さと、 王 おう たる 者 もの の 心 こころ とは 測 はか ることができない。 銀 ぎん から、かなくそを 除 のぞ け、そうすれば、 銀 ぎん 細工人 ざいくにん が 器 うつわ を 造 つく る 材料 ざいりょう となる。 王 おう の 前 まえ から 悪 あ しき 者 もの を 除 のぞ け、そうすれば、その 位 くらい は 正義 せいぎ によって 堅 かた く 立 た つ。 王 おう の 前 まえ で 自 みずか ら 高 たか ぶってはならない、 偉 えら い 人 ひと の 場 ば に 立 た ってはならない。 尊 たっと い 人 ひと の 前 まえ で 下 した にさげられるよりは、「ここに 上 あ がれ」といわれるほうがましだ。
”貧 まず しい 民 たみ を 治 おさ める 悪 わる いつかさは、ほえるしし、または 飢 う えたくまのようだ。 悟 さと りのないつかさは 残忍 ざんにん な 圧制者 あっせいしゃ である、 不正 ふせい の 利 り を 憎 にく む 者 もの は 長命 ちょうめい を 得 え る。
”正 ただ しい 者 もの が 権力 けんりょく を 得 え れば 民 たみ は 喜 よろこ び、 悪 あ しき 者 もの が 治 おさ めるとき、 民 たみ はうめき 苦 くる しむ。 知恵 ちえ を 愛 あい する 人 ひと はその 父 ちち を 喜 よろこ ばせ、 遊女 ゆうじょ に 交 まじ わる 者 もの はその 資産 しさん を 浪費 ろうひ する。 王 おう は 公儀 こうぎ をもって 国 くに を 堅 かた くする、しかし、 重税 じゅうぜい を 取 と り 立 た てる 者 もの はこれを 滅 ほろ ぼす。
”もし 治 おさ める 者 もの が 偽 いつわ りの 言葉 ことば に 聞 き くならば、その 役人 やくにん らはみな 悪 わる くなる。 貧 まず しい 者 もの と、しえたげる 者 もの とは 共 とも に 世 よ におる、 主 しゅ は 彼 かれ ら 両者 りょうしゃ の 目 め に 光 ひかり を 与 あた えられる。 もし 王 おう が 貧 まず しい 者 もの を 公平 こうへい にさばくならば、その 位 くらい はいつまでも 堅 かた く 立 た つ。
”レムエルよ、 酒 さけ を 飲 の むのは、 王 おう のすることではない、 王 おう のすることではない、 濃 こ い 酒 さけ を 求 もと めるのは 君 きみ たる 者 もの のすることではない。 彼 かれ らは 酒 さけ を 飲 の んで、おきてを 忘 わす れ、すべて 悩 なや む 者 もの のさばきを 曲 ま げる。
”王 おう の 命 いのち を 守 まも れ。すでに 神 かみ をさして 誓 ちか ったことゆえ、 驚 おどろ くな。 事 こと が 悪 わる い 時 とき は、 王 おう の 前 まえ を 去 さ れ、ためらうな。 彼 かれ はすべてその 好 この むところをなすからである。 王 おう の 言葉 ことば は 決定的 けっていてき である。だれが 彼 かれ に「あなたは 何 なに をするのか」と 言 い うことができようか。
”あなたは 心 こころ のうちでも 王 おう をのろってはならない、また 寝室 しんしつ でも 富 と める 者 もの をのろってはならない。 空 そら の 鳥 とり はあなたの 声 こえ を 伝 つた え、 翼 つばさ のあるものは 事 こと を 告 つ げるからである。
”あなたがたの 国 くに は 荒 あ れすたれ、 町々 まちまち は 火 ひ で 焼 や かれ、 田畑 たはた のものはあなたがたの 前 まえ で 外国 がいこく 人 じん に 食 く われ、 滅 ほろ ぼされたソドムのように 荒 あ れすたれた。 シオンの 娘 むすめ はぶどう 畑 はたけ の 仮 かり 小屋 こや のように、きゅうり 畑 はたけ の 番小屋 ばんごや のように、 包囲 ほうい された 町 まち のように、ただひとり 残 のこ った。 もし 万軍 ばんぐん の 主 しゅ が、われわれに 少 すこ しの 生存者 せいぞんしゃ を 残 のこ されなかったなら、われわれはソドムのようになり、またゴモラと 同 おな じようになったであろう。 あなたがたソドムのつかさたちよ、 主 しゅ の 言葉 ことば を 聞 き け。あなたがたゴモラの 民 たみ よ、われわれの 神 かみ の 教 おしえ に 耳 みみ を 傾 かたむ けよ。
”あなたがたは、もはや、むなしい 供 そな え 物 もの を 携 たずさ えてきてはならない。 薫香 くんこう は、わたしの 忌 い みきらうものだ。 新月 しんげつ 、 安息日 あんそくにち 、また 会衆 かいしゅう を 呼 よ び 集 あつ めること――わたしは 不義 ふぎ と 聖 せい 会 かい とに 耐 た えられない。 あなたがたの 新月 しんげつ と 定 さだ めの 祭 まつり とは、わが 魂 たましい の 憎 にく むもの、それはわたしの 重荷 おもに となり、わたしは、それを 負 お うのに 疲 つか れた。
”彼 かれ はもろもろの 国 くに のあいだにさばきを 行 おこな い、 多 おお くの 民 たみ のために 仲裁 ちゅうさい に 立 た たれる。こうして 彼 かれ らはそのつるぎを 打 う ちかえて、すきとし、そのやりを 打 う ちかえて、かまとし、 国 くに は 国 くに にむかって、つるぎをあげず、 彼 かれ らはもはや 戦 たたか いのことを 学 まな ばない。
”「この 民 たみ がすべて 陰謀 いんぼう ととなえるものを 陰謀 いんぼう ととなえてはならない。 彼 かれ らの 恐 おそ れるものを 恐 おそ れてはならない。またおののいてはならない。
”ひとりのみどりごがわれわれのために 生 うま れた、ひとりの 男 おとこ の 子 こ がわれわれに 与 あた えられた。まつりごとはその 肩 かた にあり、その 名 な は、「 霊妙 れいみょう なる 議 ぎ 士 し 、 大能 たいのう の 神 かみ 、とこしえの 父 ちち 、 平和 へいわ の 君 きみ 」ととなえられる。 そのまつりごとと 平和 へいわ とは、 増 ま し 加 くわ わって 限 かぎ りなく、ダビデの 位 くらい に 座 ざ して、その 国 くに を 治 おさ め、 今 いま より 後 のち 、とこしえに 公平 こうへい と 正義 せいぎ とをもってこれを 立 た て、これを 保 たも たれる。 万軍 ばんぐん の 主 しゅ の 熱心 ねっしん がこれをなされるのである。
”国々 くにぐに の 誉 ほまれ であり、カルデヤびとの 誇 ほこり である 麗 うるわ しいバビロンは、 神 かみ に 滅 ほろ ぼされたソドム、ゴモラのようになる。 ここにはながく 住 す む 者 もの が 絶 た え、 世々 よよ にいたるまで 住 す みつく 者 もの がなく、アラビヤびともそこに 天幕 てんまく を 張 は らず、 羊飼 ひつじかい もそこに 群 む れを 伏 ふ させることがない。
”あなたはこのあざけりの 歌 うた をとなえ、バビロンの 王 おう をののしって 言 い う、「あの、しえたげる 者 もの は 全 まった く 絶 た えてしまった。あの、おごる 者 もの は 全 まった く 絶 た えてしまった。 主 しゅ は 悪 わる い 者 もの のつえと、つかさびとの 笏 しゃく を 折 お られた。
”地 ち はその 住 す む 民 たみ の 下 した に 汚 けが された。これは 彼 かれ らが 律法 りっぽう にそむき、 定 さだ めを 犯 おか し、とこしえの 契約 けいやく を 破 やぶ ったからだ。 それゆえ、のろいは 地 ち をのみつくし、そこに 住 す む 者 もの はその 罪 つみ に 苦 くる しみ、また 地 ち の 民 たみ は 焼 や かれて、わずかの 者 もの が 残 のこ される。
”見 み よ、ひとりの 王 おう が 正義 せいぎ をもって 統 す べ 治 おさ め、 君 きみ たちは 公平 こうへい をもってつかさどり、
”主 しゅ はわれわれのさばき 主 しゅ 、 主 しゅ はわれわれのつかさ、 主 しゅ はわれわれの 王 おう であって、われわれを 救 すく われる。
”またクロスについては、『 彼 かれ はわが 牧者 ぼくしゃ 、わが 目的 もくてき をことごとくなし 遂 と げる』と 言 い い、エルサレムについては、『ふたたび 建 た てられる』と 言 い い、 神殿 しんでん については、『あなたの 基 もとい がすえられる』と 言 い う」。
”わたしはわが 受膏者 じゅこうしゃ クロスの 右 みぎ の 手 て をとって、もろもろの 国 くに をその 前 まえ に 従 したが わせ、もろもろの 王 おう の 腰 こし を 解 と き、とびらをその 前 まえ に 開 ひら かせて、 門 もん を 閉 と じさせない、と 言 い われる 主 しゅ はその 受膏者 じゅこうしゃ クロスにこう 言 い われる、
”あなたに 仕 つか えない 国 くに と 民 たみ とは 滅 ほろ び、その 国々 くにぐに は 全 まった く 荒 あ れすたれる。
”見 み よ、わたしはきょう、あなたを 万民 ばんみん の 上 うえ と、 万国 ばんこく の 上 うえ に 立 た て、あなたに、あるいは 抜 ぬ き、あるいはこわし、あるいは 滅 ほろ ぼし、あるいは 倒 たお し、あるいは 建 た て、あるいは 植 う えさせる」。
”イスラエルの 家 いえ とユダの 家 いえ とはわたしにまったく 不信 ふしん であった」と 主 しゅ は 言 い われる。
”主 しゅ は 言 い われる、「イスラエルの 家 いえ よ、 見 み よ、わたしは 遠 とお い 国 くに の 民 たみ をあなたがたのところに 攻 せ めこさせる。その 国 くに は 長 なが く 続 つづ く 国 くに 、 古 ふる い 国 くに で、あなたがたはその 国 くに の 言葉 ことば を 知 し らず、 人々 ひとびと の 語 かた るのを 悟 さと ることもできない。
”「それは 彼 かれ らが、 小 ちい さい 者 もの から 大 おお きい 者 もの まで、みな 不正 ふせい な 利 り をむさぼり、また 預言者 よげんしゃ から 祭司 さいし にいたるまで、みな 偽 いつわ りを 行 おこな っているからだ。
”しかし 主 しゅ はまことの 神 かみ である。 生 い きた 神 かみ であり、 永遠 えいえん の 王 おう である。その 怒 いか りによって 地 ち は 震 ふる いうごき、 万国 ばんこく はその 憤 いきどお りに 当 あた ることができない。
”しかし 耳 みみ をかさない 民 たみ があるときは、わたしはその 民 たみ を 抜 ぬ き 出 だ して 滅 ほろ ぼすと、 主 しゅ は 言 い われる」。
”その 時 とき 、 主 しゅ の 言葉 ことば がわたしに 臨 のぞ んだ、 「 主 しゅ は 仰 おお せられる、イスラエルの 家 いえ よ、この 陶器 とうき 師 し がしたように、わたしもあなたがたにできないのだろうか。イスラエルの 家 いえ よ、 陶器 とうき 師 し の 手 て に 粘土 ねんど があるように、あなたがたはわたしの 手 て のうちにある。 ある 時 とき には、わたしが 民 たみ または 国 くに を 抜 ぬ く、 破 やぶ る、 滅 ほろ ぼすということがあるが、 もしわたしの 言 い った 国 くに がその 悪 あく を 離 はな れるならば、わたしはこれに 災 わざわい を 下 くだ そうとしたことを 思 おも いかえす。 またある 時 とき には、わたしが 民 たみ または 国 くに を 建 た てる、 植 う えるということがあるが、 もしその 国 くに がわたしの 目 め に 悪 あく と 見 み えることを 行 おこな い、わたしの 声 こえ に 聞 き き 従 したが わないなら、わたしはこれに 幸 さいわい を 与 あた えようとしたことを 思 おも いかえす。
”北 きた のすべての 王 おう たちの 遠 とお き 者 もの 、 近 ちか き 者 もの もつぎつぎに、またすべて 地 ち のおもてにある 世 よ の 国々 くにぐに の 王 おう たちもこの 杯 さかずき を 飲 の む。そして 彼 かれ らの 次 つぎ にバビロンの 王 おう もこれを 飲 の む。 「それであなたは 彼 かれ らに 言 い いなさい、『 万軍 ばんぐん の 主 しゅ 、イスラエルの 神 かみ はこう 仰 おお せられる、 飲 の め、 酔 よ って 吐 は け、 倒 たお れて 再 ふたた び 立 た つな、わたしがあなたがたのうちに、つるぎをつかわすからである』」。
”万軍 ばんぐん の 主 しゅ はこう 仰 おお せられる、 見 み よ、 国 くに から 国 くに へ 災 わざわい が 出 で て 行 い く。 大 おお きなあらしが 地 ち の 果 はて からおこる。 その 日 ひ 、 主 しゅ に 殺 ころ される 人々 ひとびと は、 地 ち のこの 果 はて から、かの 果 はて に 及 およ ぶ。 彼 かれ らは 悲 かな しまれず、 集 あつ められず、また 葬 ほうむ られずに、 地 ち のおもてに 糞土 ふんど となる。 牧者 ぼくしゃ よ、 嘆 なげ き 叫 さけ べ、 群 む れのかしらたちよ、 灰 はい の 中 なか にまろべ。あなたがたのほふられる 日 ひ 、 散 ち らされる 日 ひ が 来 き たからだ。あなたがたは 選 えら び 分 わ けられた 雄羊 おひつじ のように 倒 たお れる。 牧者 ぼくしゃ には、のがれ 場 ば なく、 群 む れのかしらたちは 逃 に げる 所 ところ がない。 牧者 ぼくしゃ の 叫 さけ び 声 ごえ と、 群 む れのかしらたちの 嘆 なげ きの 声 こえ が 聞 きこ える。 主 しゅ が 彼 かれ らの 牧場 まきば を 滅 ほろ ぼしておられるからだ。
”わたしがあなたがたを 捕 とら え 移 うつ させたところの 町 まち の 平安 へいあん を 求 もと め、そのために 主 しゅ に 祈 いの るがよい。その 町 まち が 平安 へいあん であれば、あなたがたも 平安 へいあん を 得 え るからである。
”ああ、 全 ぜん 地 ち を 砕 くだ いた 鎚 つち はついに 折 お れ 砕 くだ ける。ああ、バビロンはついに 国々 くにぐに のうちの 恐 おそ るべき 見 み ものとなる。
”バビロンのうちからのがれ 出 で て、おのおのその 命 いのち を 救 すく え。その 罰 ばつ にまきこまれて 断 た ち 滅 ほろ ぼされてはならない。 今 いま は 主 しゅ があだを 返 かえ される 時 とき だから、それに 報復 ほうふく をされるのである。 バビロンは 主 しゅ の 手 て のうちにある 金 きん の 杯 さかずき であって、すべての 地 ち を 酔 よ わせた。 国々 くにぐに はその 酒 さけ を 飲 の んだので、 国々 くにぐに は 狂 くる った。
”たといバビロンが 天 てん に 上 のぼ っても、その 城 しろ を 高 たか くして 固 かた めても、 滅 ほろ ぼす 者 もの はわたしから 出 で て、これに 臨 のぞ むと 主 しゅ は 言 い われる。
”わたしはその 君 きみ たちと 知者 ちしゃ たち、おさたち、つかさたち、および 勇士 ゆうし たちを 酔 よ わせる。 彼 かれ らは、ながい 眠 ねむ りにいり、 目 め をさますことはない。 万軍 ばんぐん の 主 しゅ と 呼 よ ばれる 王 おう がこれを 言 い わせる。 万軍 ばんぐん の 主 しゅ はこう 言 い われる、バビロンの 広 ひろ い 城壁 じょうへき は 地 ち にくずされ、その 高 たか い 門 もん は 火 ひ に 焼 や かれる。こうして 民 たみ の 労苦 ろうく はむなしくなり、 国民 こくみん はただ 火 ひ のために 疲 つか れる」。
”神 かみ は 時 とき と 季節 きせつ とを 変 へん じ、 王 おう を 廃 はい し、 王 おう を 立 た て、 知者 ちしゃ に 知恵 ちえ を 与 あた え、 賢者 けんじゃ に 知識 ちしき を 授 さづ けられる。
”これがその 夢 ゆめ です。 今 いま わたしたちはその 解 と き 明 あ かしを、 王 おう の 前 まえ に 申 もう しあげましょう。 王 おう よ、あなたは 諸王 しょおう の 王 おう であって、 天 てん の 神 かみ はあなたに 国 くに と 力 ちから と 勢 いきお いと 栄 さか えとを 賜 たま い、 また 人 ひと の 子 こ ら、 野 の の 獣 けもの 、 空 そら の 鳥 とり はどこにいるものでも、 皆 みな これをあなたの 手 て に 与 あた えて、ことごとく 治 おさ めさせられました。あなたはあの 金 きん の 頭 あたま です。 あなたの 後 のち にあなたに 劣 おと る一つの 国 くに が 起 おこ ります。また 第 だい 三に 青銅 せいどう の 国 くに が 起 おこ って、 全 ぜん 世界 せかい を 治 おさ めるようになります。 第 だい 四の 国 くに は 鉄 てつ のように 強 つよ いでしょう。 鉄 てつ はよくすべての 物 もの をこわし 砕 くだ くからです。 鉄 てつ がこれらをことごとく 打 う ち 砕 くだ くように、その 国 くに はこわし 砕 くだ くでしょう。 あなたはその 足 あし と 足 あし の 指 ゆび を 見 み られましたが、その 一部 いちぶ は 陶器 とうき 師 し の 粘土 ねんど 、 一部 いちぶ は 鉄 てつ であったので、それは 分裂 ぶんれつ した 国 くに をさします。しかしあなたが 鉄 てつ と 粘土 ねんど との 混 ま じったのを 見 み られたように、その 国 くに には 鉄 てつ の 強 つよ さがあるでしょう。 その 足 あし の 指 ゆび の 一部 いちぶ は 鉄 てつ 、 一部 いちぶ は 粘土 ねんど であったように、その 国 くに は 一部 いちぶ は 強 つよ く、 一部 いちぶ はもろいでしょう。 あなたが 鉄 てつ と 粘土 ねんど との 混 ま じったのを 見 み られたように、それらは 婚姻 こんいん によって、 互 たがい に 混ざる まざる でしょう。しかし 鉄 てつ と 粘土 ねんど とは 相混 あいま じらないように、かれとこれと 相合 そうごう することはありません。 それらの 王 おう たちの 世 よ に、 天 てん の 神 かみ は一つの 国 くに を 立 た てられます。これはいつまでも 滅 ほろ びることがなく、その 主権 しゅけん は 他 た の 民 たみ にわたされず、かえってこれらのもろもろの 国 くに を 打 う ち 破 やぶ って 滅 ほろ ぼすでしょう。そしてこの 国 くに は 立 た って 永遠 えいえん に 至 いた るのです。 一つの 石 いし が 人手 ひとで によらずに 山 やま から 切 き り 出 だ され、その 石 いし が 鉄 てつ と、 青銅 せいどう と、 粘土 ねんど と、 銀 ぎん と、 金 きん とを 打 う ち 砕 くだ いたのを、あなたが 見 み られたのはこの 事 こと です。 大 おお いなる 神 かみ がこの 後 のち に 起 おこ るべきことを、 王 おう に 知 し らされたのです。その 夢 ゆめ はまことであって、この 解 と き 明 あ かしは 確 たし かです」。
”そこでネブカデネザル 王 おう はひれ 伏 ふ して、ダニエルを 拝 はい し、 供 そな え 物 もの と 薫香 くんこう とを、 彼 かれ にささげることを 命 めい じた。 そして 王 おう はダニエルに 答 こた えて 言 い った、「あなたがこの 秘密 ひみつ をあらわすことができたのを 見 み ると、まことに、あなたがたの 神 かみ は 神々 かみがみ の 神 かみ 、 王 おう たちの 主 しゅ であって、 秘密 ひみつ をあらわされるかただ」。 こうして 王 おう はダニエルに 高 たか い 位 くらい を 授 さづ け、 多 おお くの 大 おお いなる 贈 おく り 物 もの を 与 あた えて、 彼 かれ をバビロン 全 ぜん 州 しゅう の 総督 そうとく とし、またバビロンの 知者 ちしゃ たちを 統轄 とうかつ する 者 もの の 長 ちょう とした。 王 おう はまたダニエルの 願 ねが いによって、シャデラクとメシャクとアベデネゴを 任命 にんめい して、バビロン 州 しゅう の 事務 じむ をつかさどらせた。ただしダニエルは 王 おう の 宮 みや にとどまっていた。
”ネブカデネザル 王 おう は一つの 金 きん の 像 ぞう を 造 つく った。その 高 たか さは六十キュビト、その 幅 はば は六キュビトで、 彼 かれ はこれをバビロン 州 しゅう のドラの 平野 へいや に 立 た てた。 そしてネブカデネザル 王 おう は、 総督 そうとく 、 長官 ちょうかん 、 知事 ちじ 、 参議 さんぎ 、 庫 くら 官 かん 、 法官 ほうかん 、 高僧 こうそう および 諸 しょ 州 しゅう の 官吏 かんり たちを 召 め し 集 あつ め、ネブカデネザル 王 おう の 立 た てたこの 像 ぞう の 落成 らくせい 式 しき に 臨 のぞ ませようとした。 そこで、 総督 そうとく 、 長官 ちょうかん 、 知事 ちじ 、 参議 さんぎ 、 庫 こ 官 かん 、 法官 ほうかん 、 高僧 こうそう および 諸 しょ 州 しゅう の 官吏 かんり たちは、ネブカデネザル 王 おう の 立 た てた 像 ぞう の 落成 らくせい 式 しき に 臨 のぞ み、そのネブカデネザルの 立 た てた 像 ぞう の 前 まえ に 立 た った。 時 とき に 伝令 でんれい 者 しゃ は 大声 おおごえ に 呼 よ ばわって 言 い った、「 諸民 しょみん 、 諸 しょ 族 ぞく 、 諸国 しょこく 語 ご の 者 もの よ、あなたがたにこう 命 めい じられる。 角笛 つのぶえ 、 横笛 よこぶえ 、 琴 こと 、 三角琴 さんかくごと 、 立琴 たてごと 、 風笛 かざぶえ などの、もろもろの 楽器 がっき の 音 ね を 聞 き く 時 とき は、ひれ 伏 ふ してネブカデネザル 王 おう の 立 た てた 金 きん の 像 ぞう を 拝 おが まなければならない。 だれでもひれ 伏 ふ して 拝 おが まない 者 もの は、ただちに 火 ひ の 燃 も える 炉 ろ の 中 なか に 投 な げ 込 こ まれる」と。 そこで 民 たみ らはみな、 角笛 つのぶえ 、 横笛 よこぶえ 、 琴 こと 、 三角琴 さんかくごと 、 立琴 たてごと 、 風笛 かざぶえ などの、もろもろの 楽器 がっき の 音 ね を 聞 き くや、 諸民 しょみん 、 諸 しょ 族 ぞく 、 諸国 しょこく 語 ご の 者 もの たちはみな、ひれ 伏 ふ して、ネブカデネザル 王 おう の 立 た てた 金 きん の 像 ぞう を 拝 おが んだ。
”その 時 とき 、あるカルデヤびとらが 進 すす みきて、ユダヤ 人 ひと をあしざまに 訴 うった えた。 すなわち 彼 かれ らはネブカデネザル 王 おう に 言 い った、「 王 おう よ、とこしえに 生 い きながらえられますように。 王 おう よ、あなたは 命令 めいれい を 出 だ して 仰 おお せられました。すべて、 角笛 つのぶえ 、 横笛 よこぶえ 、 琴 こと 、 三角琴 さんかくごと 、 立琴 たてごと 、 風笛 かざぶえ などの、もろもろの 楽器 がっき の 音 ね を 聞 き く 者 もの は 皆 みな 、ひれ 伏 ふ して 金 きん の 像 ぞう を 拝 おが まなければならない。 また、だれでもひれ 伏 ふ して 拝 おが まない 者 もの はみな、 火 ひ の 燃 も える 炉 ろ の 中 なか に 投 な げ 込 こ まれると。 ここにあなたが 任命 にんめい して、バビロン 州 しゅう の 事務 じむ をつかさどらせられているユダヤ 人 ひと シャデラク、メシャクおよびアベデネゴがおります。 王 おう よ、この 人々 ひとびと はあなたを 尊 たっと ばず、あなたの 神々 かみがみ にも 仕 つか えず、あなたの 立 た てられた 金 きん の 像 ぞう をも 拝 おが もうとしません」。 そこでネブカデネザルは 怒 いか りかつ 憤 いきどお って、シャデラク、メシャクおよびアベデネゴを 連 つ れてこいと 命 めい じたので、この 人々 ひとびと を 王 おう の 前 まえ に 連 つ れてきた。 ネブカデネザルは 彼 かれ らに 言 い った、「シャデラク、メシャク、アベデネゴよ、あなたがたがわが 神々 かみがみ に 仕 つか えず、またわたしの 立 た てた 金 きん の 像 ぞう を 拝 おが まないとは、ほんとうなのか。 あなたがたがもし、 角笛 つのぶえ 、 横笛 よこぶえ 、 琴 こと 、 三角琴 さんかくごと 、 立琴 たてごと 、 風笛 かざぶえ などの、もろもろの 楽器 がっき の 音 ね を 聞 き くときにひれ 伏 ふ して、わたしが 立 た てた 像 ぞう を、ただちに 拝 おが むならば、それでよろしい。しかし、 拝 おが むことをしないならば、ただちに 火 ひ の 燃 も える 炉 ろ の 中 なか に 投 な げ 込 こ まれる。いったい、どの 神 かみ が、わたしの 手 て からあなたがたを 救 すく うことができようか」。
”シャデラク、メシャクおよびアベデネゴは 王 おう に 答 こた えて 言 い った、「ネブカデネザルよ、この 事 こと について、お 答 こた えする 必要 ひつよう はありません。 もしそんなことになれば、わたしたちの 仕 つか えている 神 かみ は、その 火 ひ の 燃 も える 炉 ろ から、わたしたちを 救 すく い 出 だ すことができます。また 王 おう よ、あなたの 手 て から、わたしたちを 救 すく い 出 だ されます。 たといそうでなくても、 王 おう よ、ご 承知 しょうち ください。わたしたちはあなたの 神々 かみがみ に 仕 つか えず、またあなたの 立 た てた 金 きん の 像 ぞう を 拝 おが みません」。 そこでネブカデネザルは 怒 いか りに 満 み ち、シャデラク、メシャクおよびアベデネゴにむかって、 顔色 かおいろ を 変 か え、 炉 ろ を 平常 へいじょう よりも七 倍 ばい 熱 あつ くせよと 命 めい じた。 またその 軍勢 ぐんぜい の 中 なか の 力 ちから の 強 つよ い 人々 ひとびと を 呼 よ んで、シャデラク、メシャクおよびアベデネゴを 縛 しば って、 彼 かれ らを 火 ひ の 燃 も える 炉 ろ の 中 なか に 投 な げ 込 こ めと 命 めい じた。 そこでこの 人々 ひとびと は、 外套 がいとう 、 下着 したぎ 、 帽子 ぼうし 、その 他 た の 衣服 いふく のまま 縛 しば られて、 火 ひ の 燃 も える 炉 ろ の 中 なか に 投 な げ 込 こ まれた。 王 おう の 命令 めいれい はきびしく、かつ 炉 ろ は、はなはだしく 熱 ねっ していたので、シャデラク、メシャクおよびアベデネゴを 引 ひ きつれていった 人々 ひとびと は、その 火炎 かえん に 焼 や き 殺 ころ された。 シャデラク、メシャク、アベデネゴの三 人 にん は 縛 しば られたままで、 火 ひ の 燃 も える 炉 ろ の 中 なか に 落 お ち 込 こ んだ。
”その 時 とき 、ネブカデネザル 王 おう は 驚 おどろ いて 急 いそ ぎ 立 た ちあがり、 大臣 だいじん たちに 言 い った、「われわれはあの三 人 にん を 縛 しば って、 火 ひ の 中 なか に 投 な げ 入 い れたではないか」。 彼 かれ らは 王 おう に 答 こた えて 言 い った、「 王 おう よ、そのとおりです」。 王 おう は 答 こた えて 言 い った、「しかし、わたしの 見 み るのに四 人 にん の 者 もの がなわめなしに、 火 ひ の 中 なか を 歩 ある いているが、なんの 害 がい をも 受 う けていない。その 第 だい 四の 者 もの の 様子 ようす は 神 かみ の 子 こ のようだ」。 そこでネブカデネザルは、その 火 ひ の 燃 も える 炉 ろ の 入口 いりぐち に 近寄 ちかよ って、「いと 高 たか き 神 かみ のしもべシャデラク、メシャク、アベデネゴよ、 出 で てきなさい」と 言 い ったので、シャデラク、メシャク、アベデネゴはその 火 ひ の 中 なか から 出 で てきた。 総督 そうとく 、 長官 ちょうかん 、 知事 ちじ および 王 おう の 大臣 だいじん たちも 集 あつ まってきて、この 人々 ひとびと を 見 み たが、 火 ひ は 彼 かれ らの 身 み にはなんの 力 ちから もなく、その 頭 あたま の 毛 け は 焼 や けず、その 外套 がいとう はそこなわれず、 火 ひ のにおいもこれに 付 つ かなかった。
”ネブカデネザルは 言 い った、「シャデラク、メシャク、アベデネゴの 神 かみ はほむべきかな。 神 かみ はその 使者 ししゃ をつかわして、 自分 じぶん に 寄 よ り 頼 たの むしもべらを 救 すく った。また 彼 かれ らは 自分 じぶん の 神 かみ 以外 いがい の 神 かみ に 仕 つか え、 拝 おが むよりも、むしろ 王 おう の 命令 めいれい を 無視 むし し、 自分 じぶん の 身 み をも 捨 す てようとしたのだ。 それでわたしはいま 命令 めいれい を 下 くだ す。 諸民 しょみん 、 諸 しょ 族 ぞく 、 諸国 しょこく 語 ご の 者 もの のうちだれでも、シャデラク、メシャク、アベデネゴの 神 かみ をののしる 者 もの があるならば、その 身 み は 切 き り 裂 さ かれ、その 家 いえ は 滅 ほろ ぼされなければならない。このように 救 すくい を 施 ほどこ すことのできる 神 かみ は、ほかにないからだ」。 こうして、 王 おう はシャデラク、メシャクおよびアベデネゴの 位 くらい を 進 すす めて、バビロン 州 しゅう におらせた。
”ネブカデネザル 王 おう は 全 ぜん 世界 せかい に 住 す む 諸民 しょみん 、 諸 しょ 族 ぞく 、 諸国 しょこく 語 ご の 者 もの に 告 つ げる。どうか、あなたがたに 平安 へいあん が 増 ま すように。 いと 高 たか き 神 かみ はわたしにしるしと 奇跡 きせき とを 行 おこな われた。わたしはこれを 知 し らせたいと 思 おも う。 ああ、そのしるしの 大 おお いなること、ああ、その 奇跡 きせき のすばらしいこと、その 国 くに は 永遠 えいえん の 国 くに 、その 主権 しゅけん は 世々 よよ に 及 およ ぶ。
”この 宣言 せんげん は 警護者 けいごしゃ たちの 命令 めいれい によるもの、この 決定 けってい は 聖者 せいじゃ たちの 言葉 ことば によるもので、いと 高 たか き 者 もの が、 人間 にんげん の 国 くに を 治 おさ めて、 自分 じぶん の 意 い のままにこれを 人 ひと に 与 あた え、また 人 ひと のうちの 最 もっと も 卑 いや しい 者 もの を、その 上 うえ に 立 た てられるという 事 こと を、すべての 者 もの に 知 し らせるためである』と。
”すなわちあなたは 追 お われて 世 よ の 人 ひと を 離 はな れ、 野 の の 獣 けもの と 共 とも におり、 牛 うし のように 草 くさ を 食 く い、 天 てん からくだる 露 つゆ にぬれるでしょう。こうして七つの 時 とき が 過 す ぎて、ついにあなたは、いと 高 たか き 者 もの が 人間 にんげん の 国 くに を 治 おさ めて、 自分 じぶん の 意 い のままに、これを 人 ひと に 与 あた えられることを 知 し るに 至 いた るでしょう。
”それゆえ 王 おう よ、あなたはわたしの 勧告 かんこく をいれ、 義 ぎ を 行 い って 罪 つみ を 離 はな れ、しえたげられる 者 もの をあわれんで、 不義 ふぎ を 離 はな れなさい。そうすれば、あるいはあなたの 繁栄 はんえい が、 長 なが く 続 つづ くかもしれません」。
”この 事 こと は 皆 みな ネブカデネザル 王 おう に 臨 のぞ んだ。 十二か 月 げつ を 経 へ て 後 のち 、 王 おう がバビロンの 王宮 おうきゅう の 屋上 おくじょう を 歩 ある いていたとき、 王 おう は 自 みずか ら 言 い った、「この 大 おお いなるバビロンは、わたしの 大 おお いなる 力 ちから をもって 建 た てた 王城 おうじょう であって、わが 威光 いこう を 輝 かがや かすものではないか」。 その 言葉 ことば がなお 王 おう の 口 くち にあるうちに、 天 てん から 声 こえ がくだって 言 い った、「ネブカデネザル 王 おう よ、あなたに 告 つ げる。 国 くに はあなたを 離 はな れ 去 さ った。 あなたは、 追 お われて 世 よ の 人 ひと を 離 はな れ、 野 の の 獣 けもの と 共 とも におり、 牛 うし のように 草 くさ を 食 く い、こうして七つの 時 とき を 経 へ て、ついにあなたは、いと 高 たか き 者 もの が 人間 にんげん の 国 くに を 治 おさ めて、 自分 じぶん の 意 い のままに、これを 人 ひと に 与 あた えられることを 知 し るに 至 いた るだろう」。 この 言葉 ことば は、ただちにネブカデネザルに 成就 じょうじゅ した。 彼 かれ は 追 お われて 世 よ の 人 ひと を 離 はな れ、 牛 うし のように 草 くさ を 食 く い、その 身 み は 天 てん からくだる 露 つゆ にぬれ、ついにその 毛 け は、わしの 羽 はね のようになり、そのつめは 鳥 とり のつめのようになった。
”こうしてその 期間 きかん が 満 み ちた 後 のち 、われネブカデネザルは、 目 め をあげて 天 てん を 仰 あお ぎ 見 み ると、わたしの 理性 りせい が 自分 じぶん に 帰 かえ ったので、わたしはいと 高 たか き 者 もの をほめ、その 永遠 えいえん に 生 い ける 者 もの をさんびし、かつあがめた。その 主権 しゅけん は 永遠 えいえん の 主権 しゅけん 、その 国 くに は 世々 よよ かぎりなく、 地 ち に 住 す む 民 たみ はすべて 無 な き 者 もの のように 思 おも われ、 天 てん の 衆 しゅう 群 ぐん にも、 地 ち に 住 す む 民 たみ にも、 彼 かれ はその 意 い のままに 事 こと を 行 おこな われる。だれも 彼 かれ の 手 て をおさえて「あなたは 何 なに をするのか」と 言 い いうる 者 もの はない。 この 時 とき わたしの 理性 りせい は 自分 じぶん に 帰 かえ り、またわが 国 くに の 光栄 こうえい のために、わが 尊厳 そんげん と 光輝 こうき とが、わたしに 帰 かえ った。わが 大臣 だいじん 、わが 貴族 きぞく らもきて、わたしに 求 もと め、わたしは 国 くに の 上 うえ に 堅 かた く 立 た って、 前 まえ にもまさって 大 おお いなる 者 もの となった。 そこでわれネブカデネザルは 今 いま 、 天 てん の 王 おう をほめたたえ、かつあがめたてまつる。そのみわざはことごとく 真実 しんじつ で、その 道 みち は 正 ただ しく、 高 たか ぶり 歩 あゆ む 者 もの を 低 ひく くされる。
”あなたの 国 くに には、 聖 せい なる 神 かみ の 霊 れい のやどっているひとりの 人 ひと がおります。あなたの 父 ちち の 代 よ に、 彼 かれ は、 明知 めいち 、 分別 ふんべつ および 神 かみ のような 知恵 ちえ のあることをあらわしました。あなたの 父 ちち ネブカデネザル 王 おう は、 彼 かれ を 立 た てて、 博士 はかせ 、 法 ほう 術 じゅつ 士 し 、カルデヤびと、 占 うらな い 師 し らの 長 ちょう とされました。
”王 おう よ、いと 高 たか き 神 かみ はあなたの 父 ちち ネブカデネザルに 国 くに と 権勢 けんせい と、 光栄 こうえい と 尊厳 そんげん とを 賜 たま いました。 彼 かれ に 権勢 けんせい を 賜 たま わったことによって、 諸民 しょみん 、 諸 しょ 族 ぞく 、 諸国 しょこく 語 ご の 者 もの はみな、 彼 かれ の 前 まえ におののき 恐 おそ れました。 彼 かれ は 自分 じぶん の 欲 ほっ する 者 もの を 殺 ころ し、 自分 じぶん の 欲 ほっ する 者 もの を 生 い かし、 自分 じぶん の 欲 ほっ する 者 もの を 上 あ げ、 自分 じぶん の 欲 ほっ する 者 もの を 下 くだ しました。 しかし 彼 かれ は 心 こころ に 高 たか ぶり、かたくなになり、ごうまんにふるまったので、 王位 おうい からしりぞけられ、その 光栄 こうえい を 奪 うば われ、 追 お われて 世 よ の 人 ひと と 離 はな れ、その 思 おも いは 獣 けもの のようになり、そのすまいは 野 の ろばと 共 とも にあり、 牛 うし のように 草 くさ を 食 く い、その 身 み は 天 てん からくだる 露 つゆ にぬれ、こうしてついに 彼 かれ は、いと 高 たか き 神 かみ が 人間 にんげん の 国 くに を 治 おさ めて、 自分 じぶん の 意 い のままに 人 ひと を 立 た てられるということを、 知 し るようになりました。
”ベルシャザルよ、あなたは 彼 かれ の 子 こ であって、この 事 こと をことごとく 知 し っていながら、なお 心 こころ を 低 ひく くせず、 かえって 天 てん の 主 しゅ にむかって、みずから 高 たか ぶり、その 宮 みや の 器物 うつわもの をあなたの 前 まえ に 持 も ってこさせ、あなたとあなたの 大臣 だいじん たちと、あなたの 妻 つま とそばめたちは、それをもって 酒 さけ を 飲 の み、そしてあなたは 見 み ることも、 聞 き くことも、 物 もの を 知 し ることもできない 金 きん 、 銀 ぎん 、 青銅 せいどう 、 鉄 てつ 、 木 き 、 石 いし の 神々 かみがみ をほめたたえたが、あなたの 命 いのち をその 手 て ににぎり、あなたのすべての 道 みち をつかさどられる 神 かみ をあがめようとはしなかった。 それゆえ、 彼 かれ の 前 まえ からこの 手 て が 出 で てきて、この 文字 もじ が 書 か きしるされたのです。 そのしるされた 文字 もじ はこうです。メネ、メネ、テケル、ウパルシン。 その 事 こと の 解 と き 明 あ かしはこうです、メネは 神 かみ があなたの 治世 ちせい を 数 かぞ えて、これをその 終 おわ りに 至 いた らせたことをいうのです。 テケルは、あなたがはかりで 量 はか られて、その 量 りょう の 足 た りないことがあらわれたことをいうのです。 ペレスは、あなたの 国 くに が 分 わ かたれて、メデアとペルシャの 人々 ひとびと に 与 あた えられることをいうのです」。 そこでベルシャザルは 命 めい じて、ダニエルに 紫 むらさき の 衣 ころも を 着 き せ、 金 きん の 鎖 くさり をその 首 くび にかけさせ、 彼 かれ について 布告 ふこく を 発 はっ して、 彼 かれ は 国 くに の 第 だい 三のつかさであると 言 い わせた。 カルデヤびとの 王 おう ベルシャザルは、その 夜 よる のうちに 殺 ころ され、 メデアびとダリヨスが、その 国 くに を 受 う けた。この 時 とき ダリヨスは、おおよそ六十二 歳 さい であった。
”ダリヨスは 全国 ぜんこく を 治 おさ めるために、その 国 くに に百二十 人 にん の 総督 そうとく を 立 た てることをよしとし、 また 彼 かれ らの 上 うえ に三 人 にん の 総監 そうかん を 立 た てた。ダニエルはそのひとりであった。これは 総督 そうとく たちをして、この三 人 にん の 前 まえ に、その 職務 しょくむ に 関 かん する 報告 ほうこく をさせて、 王 おう に 損失 そんしつ の 及 およ ぶことのないようにするためであった。 ダニエルは 彼 かれ のうちにあるすぐれた 霊 れい のゆえに、 他 た のすべての 総監 そうかん および 総督 そうとく たちにまさっていたので、 王 おう は 彼 かれ を 立 た てて 全国 ぜんこく を 治 おさ めさせようとした。 そこで 総監 そうかん および 総督 そうとく らは、 国事 こくじ についてダニエルを 訴 うった えるべき 口実 こうじつ を 得 え ようとしたが、 訴 うった えるべきなんの 口実 こうじつ も、なんのとがをも 見 み いだすことができなかった。それは 彼 かれ が 忠信 ちゅうしん な 人 ひと であって、その 身 み になんのあやまちも、とがも 見 み いだされなかったからである。 そこでその 人々 ひとびと は 言 い った、「われわれはダニエルの 神 かみ の 律法 りっぽう に 関 かん して、 彼 かれ を 訴 うった える 口実 こうじつ を 得 え るのでなければ、ついに 彼 かれ を 訴 うった えることはできまい」と。 こうして 総監 そうかん と 総督 そうとく らは、 王 おう のもとに 集 あつ まってきて、 王 おう に 言 い った、「ダリヨス 王 おう よ、どうかとこしえに 生 い きながらえられますように。 国 くに の 総監 そうかん 、 長官 ちょうかん および 総督 そうとく 、 参議 さんぎ および 知事 ちじ らは、 相 あい はかって、 王 おう が一つのおきてを 立 た て、一つの 禁令 きんれい を 定 さだ められるよう 求 もと めることになりました。 王 おう よ、それはこうです。すなわち 今 いま から三十 日 にち の 間 あいだ は、ただあなたにのみ 願 ねが い 事 ごと をさせ、もしあなたをおいて、 神 かみ または 人 ひと にこれをなす 者 もの があれば、すべてその 者 もの を、ししの 穴 あな に 投 な げ 入 い れるというのです。 それで 王 おう よ、その 禁令 きんれい を 定 さだ め、その 文書 ぶんしょ に 署名 しょめい して、メデアとペルシャの 変 かわ ることのない 法律 ほうりつ のごとく、これを 変 か えることのできないようにしてください」。 そこでダリヨス 王 おう は、その 禁令 きんれい の 文書 ぶんしょ に 署名 しょめい した。
”ダニエルは、その 文書 ぶんしょ の 署名 しょめい されたことを 知 し って 家 いえ に 帰 かえ り、二 階 かい のへやの、エルサレムに 向 む かって 窓 まど の 開 ひら かれた 所 ところ で、 以前 いぜん からおこなっていたように、一 日 にち に三 度 ど ずつ、ひざをかがめて 神 かみ の 前 まえ に 祈 いの り、かつ 感謝 かんしゃ した。 そこでその 人々 ひとびと は 集 あつ まってきて、ダニエルがその 神 かみ の 前 まえ に 祈 いの り、かつ 求 もと めていることを 見 み たので、 彼 かれ らは 王 おう の 前 まえ にきて、 王 おう の 禁令 きんれい について 奏上 そうじょう して 言 い った、「 王 おう よ、あなたは 禁令 きんれい に 署名 しょめい して、 今 いま から三十 日 にち の 間 あいだ は、ただあなたにのみ 願 ねが い 事 ごと をさせ、もしあなたをおいて、 神 かみ または 人 ひと に、これをなす 者 もの があれば、すべてその 者 もの を、ししの 穴 あな に 投 な げ 入 い れると、 定 さだ められたではありませんか」。 王 おう は 答 こた えて 言 い った、「その 事 こと は 確 たし かであって、メデアとペルシャの 法律 ほうりつ のごとく、 変 か えることのできないものだ」。 彼 かれ らは 王 おう の 前 まえ に 答 こた えて 言 い った、「 王 おう よ、ユダから 引 ひ いてきた 捕囚 ほしゅう のひとりである、かのダニエルは、あなたをも、あなたの 署名 しょめい された 禁令 きんれい をも 顧 かえり みず、一 日 にち に三 度 ど ずつ、 祈 いのり をささげています」。 王 おう はこの 言葉 ことば を 聞 き いて 大 おお いに 憂 うれ え、ダニエルを 救 すく おうと 心 こころ を 用 もち い、 日 ひ の 入 い るまで、 彼 かれ を 救 すく い 出 だ すことに 努 つと めた。 時 とき にその 人々 ひとびと は、また 王 おう のもとに 集 あつ まってきて、 王 おう に 言 い った、「 王 おう よ、メデアとペルシャの 法律 ほうりつ によれば、 王 おう の 立 た てた 禁令 きんれい 、または、おきては 変 か えることのできないものであることを、ご 承知 しょうち ください」。
”そこで 王 おう は 命令 めいれい を 下 くだ したので、ダニエルは 引 ひ き 出 だ されて、ししの 穴 あな に 投 な げ 入 い れられた。 王 おう はダニエルに 言 い った、「どうか、あなたの 常 つね に 仕 つか える 神 かみ が、あなたを 救 すく われるように」。 そして一つの 石 いし を 持 も ってきて、 穴 あな の 口 くち をふさいだので、 王 おう は 自分 じぶん の 印 いん と、 大臣 だいじん らの 印 いん をもって、これに 封印 ふういん した。これはダニエルの 処置 しょち を 変 か えることのないようにするためであった。 こうして 王 おう はその 宮殿 きゅうでん に 帰 かえ ったが、その 夜 よる は 食 しょく をとらず、また、そばめたちを 召 め し 寄 よ せず、 全 まった く 眠 ねむ ることもしなかった。
”こうして 王 おう は 朝 あさ まだき 起 お きて、ししの 穴 あな へ 急 いそ いで 行 い ったが、 ダニエルのいる 穴 あな に 近 ちか づいたとき、 悲 かな しげな 声 こえ をあげて 呼 よ ばわり、ダニエルに 言 い った、「 生 い ける 神 かみ のしもべダニエルよ、あなたが 常 つね に 仕 つか えている 神 かみ はあなたを 救 すく って、ししの 害 がい を 免 まぬか れさせることができたか」。 ダニエルは 王 おう に 言 い った、「 王 おう よ、どうか、とこしえに 生 い きながらえられますように。 わたしの 神 かみ はその 使 つかい をおくって、ししの 口 くち を 閉 と ざされたので、ししはわたしを 害 がい しませんでした。これはわたしに 罪 つみ のないことが、 神 かみ の 前 まえ に 認 みと められたからです。 王 おう よ、わたしはあなたの 前 まえ にも、 何 なに も 悪 わる い 事 こと をしなかったのです」。 そこで 王 おう は 大 おお いに 喜 よろこ び、ダニエルを 穴 あな の 中 なか から 出 だ せと 命 めい じたので、ダニエルは 穴 あな の 中 なか から 出 だ されたが、その 身 み になんの 害 がい をも 受 う けていなかった。これは 彼 かれ が 自分 じぶん の 神 かみ を 頼 たの みとしていたからである。
”王 おう はまた 命令 めいれい を 下 くだ して、ダニエルをあしざまに 訴 うった えた 人々 ひとびと を 引 ひ いてこさせ、 彼 かれ らをその 妻子 さいし と 共 とも に、ししの 穴 あな に 投 な げ 入 い れさせた。 彼 かれ らが 穴 あな の 底 そこ に 達 たっ しないうちに、ししは 彼 かれ らにとびかかって、その 骨 ほね までもかみ 砕 くだ いた。 そこでダリヨス 王 おう は 全 ぜん 世界 せかい に 住 す む 諸民 しょみん 、 諸 しょ 族 ぞく 、 諸国 しょこく 語 ご の 者 もの に 詔 みことのり を 書 か きおくって 言 い った、「どうか、あなたがたに 平安 へいあん が 増 ま すように。 わたしは 命令 めいれい を 出 だ す。わが 国 くに のすべての 州 しゅう の 人 ひと は、 皆 みな ダニエルの 神 かみ を、おののき 恐 おそ れなければならない。 彼 かれ は 生 い ける 神 かみ であって、とこしえに 変 かわ ることなく、その 国 くに は 滅 ほろ びず、その 主権 しゅけん は 終 おわ りまで 続 つづ く。 彼 かれ は 救 すくい を 施 ほどこ し、 助 たす けをなし、 天 てん においても、 地 ち においても、しるしと 奇跡 きせき とをおこない、ダニエルを 救 すく って、ししの 力 ちから をのがれさせたかたである」。 こうして、このダニエルはダリヨスの 世 よ と、ペルシャ 人 ひと クロスの 世 よ において 栄 さか えた。
”彼 かれ に 主権 しゅけん と 光栄 こうえい と 国 くに とを 賜 たま い、 諸民 しょみん 、 諸 しょ 族 ぞく 、 諸国 しょこく 語 ご の 者 もの を 彼 かれ に 仕 つか えさせた。その 主権 しゅけん は 永遠 えいえん の 主権 しゅけん であって、なくなることがなく、その 国 くに は 滅 ほろ びることがない。
”『この四つの 大 おお きな 獣 けもの は、 地 ち に 起 おこ らんとする四 人 にん の 王 おう である。 しかしついには、いと 高 たか き 者 もの の 聖徒 せいと が 国 くに を 受 う け、 永遠 えいえん にその 国 くに を 保 たも って、 世々 よよ かぎりなく 続 つづ く』。
”そこでわたしは、さらに 第 だい 四の 獣 けもの の 真意 しんい を 知 し ろうとした。その 獣 けもの は 他 た の 獣 けもの と 異 こと なって、はなはだ 恐 おそ ろしく、その 歯 は は 鉄 てつ 、そのつめは 青銅 せいどう であって、 食 く らい、かつ、かみ 砕 くだ いて、その 残 のこ りを 足 あし で 踏 ふ みつけた。 この 獣 けもの の 頭 あたま には、十の 角 つの があったが、そのほかに一つの 角 つの が 出 で てきたので、この 角 つの のために、三つの 角 つの が 抜 ぬ け 落 お ちた。この 角 つの には 目 め があり、また 大 おお きな 事 こと を 語 かた る 口 くち があって、その 形 かたち は、その 同類 どうるい のものよりも 大 おお きく 見 み えた。
”彼 かれ はこう 言 い った、『 第 だい 四の 獣 けもの は 地上 ちじょう の 第 だい 四の 国 くに である。これはすべての 国 くに と 異 こと なって、 全 ぜん 世界 せかい を 併合 へいごう し、これを 踏 ふ みつけ、かつ 打 う ち 砕 くだ く。 十の 角 つの はこの 国 くに から 起 おこ る十 人 にん の 王 おう である。その 後 のち にまたひとりの 王 おう が 起 おこ る。 彼 かれ は 先 さき の 者 もの と 異 こと なり、かつ、その三 人 にん の 王 おう を 倒 たお す。
”彼 かれ は、いと 高 たか き 者 もの に 敵 てき して 言葉 ことば を 出 だ し、かつ、いと 高 たか き 者 もの の 聖徒 せいと を 悩 なや ます。 彼 かれ はまた 時 とき と 律法 りっぽう とを 変 か えようと 望 のぞ む。 聖徒 せいと はひと 時 とき と、ふた 時 とき と、 半時 はんとき の 間 あいだ 、 彼 かれ の 手 て にわたされる。 しかし 審判 しんぱん が 行 おこな われ、 彼 かれ の 主権 しゅけん は 奪 うば われて、 永遠 えいえん に 滅 ほろ び 絶 た やされ、
”国 くに と 主権 しゅけん と 全 ぜん 天下 てんか の 国々 くにぐに の 権威 けんい とは、いと 高 たか き 者 もの の 聖徒 せいと たる 民 たみ に 与 あた えられる。 彼 かれ らの 国 くに は 永遠 えいえん の 国 くに であって、 諸国 しょこく の 者 もの はみな 彼 かれ らに 仕 つか え、かつ 従 したが う』。
”このふたりの 王 おう は、 害 がい を 与 あた えようと 心 こころ にはかり、ひとつ 食卓 しょくたく に 共 とも に 食 しょく して、 偽 いつわ りを 語 かた るが、それは 成功 せいこう しません。 終 おわ りはなお 定 さだ まった 時 とき の 来 く るまでこないからです。
”その 時 とき あなたの 民 たみ を 守 まも っている 大 おお いなる 君 きみ ミカエルが 立 た ちあがります。また 国 くに が 始 はじ まってから、その 時 とき にいたるまで、かつてなかったほどの 悩 なや みの 時 とき があるでしょう。しかし、その 時 とき あなたの 民 たみ は 救 すく われます。すなわちあの 書 しょ に 名 な をしるされた 者 もの は 皆 みな 救 すく われます。
”彼 かれ らは 王 おう を 立 た てた、しかし、わたしによって 立 た てたのではない。 彼 かれ らは 君 きみ を 立 た てた、しかし、わたしはこれを 知 し らない。 彼 かれ らは 銀 ぎん と 金 きん をもって、 自分 じぶん たちの 滅 ほろ びのために 偶像 ぐうぞう を 造 つく った。
”イスラエルよ、わたしはあなたを 滅 ほろ ぼす。だれがあなたを 助 たす けることができよう。 あなたを 助 たす けるあなたの 王 おう は 今 いま 、どこにいるのか。あなたがかつて「わたしに 王 おう と 君 きみ たちとを 与 あた えよ」と 言 い ったあなたを 保護 ほご すべき、すべてのつかさたちは 今 いま 、どこにいるのか。 わたしは 怒 いか りをもってあなたに 王 おう を 与 あた えた、また 憤 いきどお りをもってこれを 奪 うば い 取 と った。
”そこでニネベの 人々 ひとびと は 神 かみ を 信 しん じ、 断食 だんじき をふれ、 大 おお きい 者 もの から 小 ちい さい 者 もの まで 荒布 あらぬの を 着 き た。 このうわさがニネベの 王 おう に 達 たっ すると、 彼 かれ はその 王座 おうざ から 立 た ち 上 あ がり、 朝 ちょう 服 ふく を 脱 ぬ ぎ、 荒布 あらぬの をまとい、 灰 はい の 中 なか に 座 ざ した。 また 王 おう とその 大臣 だいじん の 布告 ふこく をもって、ニネベ 中 なか にふれさせて 言 い った、「 人 ひと も 獣 けもの も 牛 うし も 羊 ひつじ もみな、 何 なに をも 味 あじ わってはならない。 物 もの を 食 く い、 水 みず を 飲 の んではならない。 人 ひと も 獣 けもの も 荒布 あらぬの をまとい、ひたすら 神 かみ に 呼 よ ばわり、おのおのその 悪 わる い 道 みち およびその 手 て にある 強暴 きょうぼう を 離 はな れよ。
”わたしは 言 い った、ヤコブのかしらたちよ、イスラエルの 家 いえ のつかさたちよ、 聞 き け、 公義 こうぎ はあなたがたの 知 し っておるべきことではないか。 あなたがたは 善 ぜん を 憎 にく み、 悪 あく を 愛 あい し、わが 民 たみ の 身 み から 皮 かわ をはぎ、その 骨 ほね から 肉 にく をそぎ、 またわが 民 たみ の 肉 にく を 食 く らい、その 皮 かわ をはぎ、その 骨 ほね を 砕 くだ き、これを 切 き りきざんで、なべに 入 い れる 食物 しょくもつ のようにし、 大 おお なべに 入 い れる 肉 にく のようにする。
”ヤコブの 家 いえ のかしらたち、イスラエルの 家 いえ のつかさたちよ、すなわち 公義 こうぎ を 憎 にく み、すべての 正 ただ しい 事 こと を 曲 ま げる 者 もの よ、これを 聞 き け。 あなたがたは 血 ち をもってシオンを 建 た て、 不義 ふぎ をもってエルサレムを 建 た てた。
”彼 かれ は 多 おお くの 民 たみ の 間 あいだ をさばき、 遠 とお い 所 ところ まで 強 つよ い 国々 くにぐに のために 仲裁 ちゅうさい される。そこで 彼 かれ らはつるぎを 打 う ちかえて、すきとし、そのやりを 打 う ちかえて、かまとし、 国 くに は 国 くに にむかってつるぎをあげず、 再 ふたた び 戦 たたか いのことを 学 まな ばない。
”しかしベツレヘム・エフラタよ、あなたはユダの 氏族 しぞく のうちで 小 ちい さい 者 もの だが、イスラエルを 治 おさ める 者 もの があなたのうちからわたしのために 出 で る。その 出 で るのは 昔 むかし から、いにしえの 日 ひ からである。
”主 しゅ は 全 ぜん 地 ち の 王 おう となられる。その 日 ひ には、 主 しゅ ひとり、その 名 な 一つのみとなる。
”エルサレムに 攻 せ めて 来 き たもろもろの 国 くに びとの 残 のこ った 者 もの は、 皆 みな 年々 ねんねん 上 のぼ って 来 き て、 王 おう なる 万軍 ばんぐん の 主 しゅ を 拝 おが み、 仮庵 かりいお の 祭 まつり を 守 まも るようになる。 地 ち の 諸 しょ 族 ぞく のうち、 王 おう なる 万軍 ばんぐん の 主 しゅ を 拝 おが むために、エルサレムに 上 のぼ らない 者 もの の 上 うえ には、 雨 あめ が 降 ふ らない。 エジプトの 人々 ひとびと が、もし 上 のぼ ってこない 時 とき には、 主 しゅ が 仮庵 かりいお の 祭 まつり を 守 まも るために、 上 のぼ ってこないすべての 国 くに びとを 撃 う たれるその 災 わざわい が、 彼 かれ らの 上 うえ に 臨 のぞ む。 これが、エジプトびとの 受 う ける 罰 ばつ 、およびすべて 仮庵 かりいお の 祭 まつり を 守 まも るために 上 のぼ ってこない 国 くに びとの 受 う ける 罰 ばつ である。
”イエスがヘロデ 王 おう の 代 だい に、ユダヤのベツレヘムでお 生 うま れになったとき、 見 み よ、 東 ひがし からきた 博士 はかせ たちがエルサレムに 着 つ いて 言 い った、 「ユダヤ 人 じん の 王 おう としてお 生 うま れになったかたは、どこにおられますか。わたしたちは 東 ひがし の 方 ほう でその 星 ほし を 見 み たので、そのかたを 拝 おが みにきました」。 ヘロデ 王 おう はこのことを 聞 き いて 不安 ふあん を 感 かん じた。エルサレムの 人々 ひとびと もみな、 同様 どうよう であった。 そこで 王 おう は 祭司長 さいしちょう たちと 民 たみ の 律法 りっぽう 学者 がくしゃ たちとを 全部 ぜんぶ 集 あつ めて、キリストはどこに 生 うま れるのかと、 彼 かれ らに 問 と いただした。 彼 かれ らは 王 おう に 言 い った、「それはユダヤのベツレヘムです。 預言者 よげんしゃ がこうしるしています、 『ユダの 地 ち 、ベツレヘムよ、おまえはユダの 君 きみ たちの 中 なか で、 決 けっ して 最 もっと も 小 ちい さいものではない。おまえの 中 なか からひとりの 君 きみ が 出 で て、わが 民 たみ イスラエルの 牧者 ぼくしゃ となるであろう』」。
”彼 かれ らが 帰 かえ って 行 い ったのち、 見 み よ、 主 しゅ の 使 つかい が 夢 ゆめ でヨセフに 現 あらわ れて 言 い った、「 立 た って、 幼 おさ な 子 ご とその 母 はは を 連 つ れて、エジプトに 逃 に げなさい。そして、あなたに 知 し らせるまで、そこにとどまっていなさい。ヘロデが 幼 おさ な 子 ご を 捜 さが し 出 だ して、 殺 ころ そうとしている」。 そこで、ヨセフは 立 た って、 夜 よる の 間 あいだ に 幼 おさ な 子 ご とその 母 はは とを 連 つ れてエジプトへ 行 い き、 ヘロデが 死 し ぬまでそこにとどまっていた。それは、 主 しゅ が 預言者 よげんしゃ によって「エジプトからわが 子 こ を 呼 よ び 出 だ した」と 言 い われたことが、 成就 じょうじゅ するためである。
”さて、ヘロデは 博士 はかせ たちにだまされたと 知 し って、 非常 ひじょう に 立腹 りっぷく した。そして 人々 ひとびと をつかわし、 博士 はかせ たちから 確 たし かめた 時 とき に 基 もとづ いて、ベツレヘムとその 附近 ふきん の 地方 ちほう とにいる二 歳 さい 以下 いか の 男 おとこ の 子 こ を、ことごとく 殺 ころ した。
”次 つぎ に 悪魔 あくま は、イエスを 非常 ひじょう に 高 たか い 山 やま に 連 つ れて 行 い き、この 世 よ のすべての 国々 くにぐに とその 栄華 えいが とを 見 み せて 言 い った、「もしあなたが、ひれ 伏 ふ してわたしを 拝 おが むなら、これらのものを 皆 みな あなたにあげましょう」。 するとイエスは 彼 かれ に 言 い われた、「サタンよ、 退 しりぞ け。『 主 しゅ なるあなたの 神 かみ を 拝 はい し、ただ 神 かみ にのみ 仕 つか えよ』と 書 か いてある」。
”だれも、ふたりの 主人 しゅじん に 兼 か ね 仕 つか えることはできない。 一方 いっぽう を 憎 にく んで 他方 たほう を 愛 あい し、あるいは、 一方 いっぽう に 親 した しんで 他方 たほう をうとんじるからである。あなたがたは、 神 かみ と 富 とみ とに 兼 か ね 仕 つか えることはできない。
”だから、 何事 なにごと でも 人々 ひとびと からしてほしいと 望 のぞ むことは、 人々 ひとびと にもそのとおりにせよ。これが 律法 りっぽう であり 預言者 よげんしゃ である。
”人々 ひとびと に 注意 ちゅうい しなさい。 彼 かれ らはあなたがたを 衆議所 しゅうぎしょ に 引 ひ き 渡 わた し、 会堂 かいどう でむち 打 う つであろう。 またあなたがたは、わたしのために 長官 ちょうかん たちや 王 おう たちの 前 まえ に 引 ひ き 出 だ されるであろう。それは、 彼 かれ らと 異邦人 いほうじん とに 対 たい してあかしをするためである。 彼 かれ らがあなたがたを 引 ひ き 渡 わた したとき、 何 なに をどう 言 い おうかと 心配 しんぱい しないがよい。 言 い うべきことは、その 時 とき に 授 さづ けられるからである。 語 かた る 者 もの は、あなたがたではなく、あなたがたの 中 なか にあって 語 かた る 父 ちち の 霊 れい である。
”一つの 町 まち で 迫害 はくがい されたなら、 他 た の 町 まち へ 逃 に げなさい。よく 言 い っておく。あなたがたがイスラエルの 町々 まちまち を 回 まわ り 終 おわ らないうちに、 人 ひと の 子 こ は 来 く るであろう。
”そのころ、 領主 りょうしゅ ヘロデはイエスのうわさを 聞 き いて、 家来 けらい に 言 い った、「あれはバプテスマのヨハネだ。 死人 しにん の 中 なか からよみがえったのだ。それで、あのような 力 ちから が 彼 かれ のうちに 働 はたら いているのだ」。
”というのは、ヘロデは 先 さき に、 自分 じぶん の 兄弟 きょうだい ピリポの 妻 つま ヘロデヤのことで、ヨハネを 捕 とら えて 縛 しば り、 獄 ごく に 入 い れていた。 すなわち、ヨハネはヘロデに、「その 女 おんな をめとるのは、よろしくない」と 言 い ったからである。 そこでヘロデはヨハネを 殺 ころ そうと 思 おも ったが、 群衆 ぐんしゅう を 恐 おそ れた。 彼 かれ らがヨハネを 預言者 よげんしゃ と 認 みと めていたからである。 さてヘロデの 誕生 たんじょう 日 び の 祝 いわい に、ヘロデヤの 娘 むすめ がその 席上 せきじょう で 舞 まい をまい、ヘロデを 喜 よろこ ばせたので、 彼女 かのじょ の 願 ねが うものは、なんでも 与 あた えようと、 彼 かれ は 誓 ちか って 約束 やくそく までした。 すると 彼女 かのじょ は 母 はは にそそのかされて、「バプテスマのヨハネの 首 くび を 盆 ぼん に 載 の せて、ここに 持 も ってきていただきとうございます」と 言 い った。 王 おう は 困 こま ったが、いったん 誓 ちか ったのと、また 列座 れつざ の 人 ひと たちの 手前 てまえ 、それを 与 あた えるように 命 めい じ、 人 ひと をつかわして、 獄中 ごくちゅう でヨハネの 首 くび を 切 き らせた。 その 首 くび は 盆 ぼん に 載 の せて 運 はこ ばれ、 少女 しょうじょ にわたされ、 少女 しょうじょ はそれを 母 はは のところに 持 も って 行 い った。
”彼 かれ らがカペナウムにきたとき、 宮 みや の 納入 のうにゅう 金 きん を 集 あつ める 人 ひと たちがペテロのところにきて 言 い った、「あなたがたの 先生 せんせい は 宮 みや の 納入 のうにゅう 金 きん を 納 おさ めないのか」。 ペテロは「 納 おさ めておられます」と 言 い った。そして 彼 かれ が 家 いえ にはいると、イエスから 先 さき に 話 はな しかけて 言 い われた、「シモン、あなたはどう 思 おも うか。この 世 よ の 王 おう たちは 税 ぜい や 貢 みつぎ をだれから 取 と るのか。 自分 じぶん の 子 こ からか、それとも、ほかの 人 ひと たちからか」。 ペテロが「ほかの 人 ひと たちからです」と 答 こた えると、イエスは 言 い われた、「それでは、 子 こ は 納 おさ めなくてもよいわけである。 しかし、 彼 かれ らをつまずかせないために、 海 うみ に 行 い って、つり 針 はり をたれなさい。そして 最初 さいしょ につれた 魚 うお をとって、その 口 くち をあけると、 銀貨 ぎんか 一 枚 まい が 見 み つかるであろう。それをとり 出 だ して、わたしとあなたのために 納 おさ めなさい」。
”それで、あなたはどう 思 おも われますか、 答 こた えてください。カイザルに 税金 ぜいきん を 納 おさ めてよいでしょうか、いけないでしょうか」。 イエスは 彼 かれ らの 悪意 あくい を 知 し って 言 い われた、「 偽善者 ぎぜんしゃ たちよ、なぜわたしをためそうとするのか。 税 ぜい に 納 おさ める 貨幣 かへい を 見 み せなさい」。 彼 かれ らはデナリ一つを 持 も ってきた。 そこでイエスは 言 い われた、「これは、だれの 肖像 しょうぞう 、だれの 記号 きごう か」。 彼 かれ らは「カイザルのです」と 答 こた えた。するとイエスは 言 い われた、「それでは、カイザルのものはカイザルに、 神 かみ のものは 神 かみ に 返 かえ しなさい」。
”それだから、わたしは、 預言者 よげんしゃ 、 知者 ちしゃ 、 律法 りっぽう 学者 がくしゃ たちをあなたがたにつかわすが、そのうちのある 者 もの を 殺 ころ し、また 十字架 じゅうじか につけ、そのある 者 もの を 会堂 かいどう でむち 打 う ち、また 町 まち から 町 まち へと 迫害 はくがい して 行 い くであろう。
”また、 戦争 せんそう と 戦争 せんそう のうわさとを 聞 き くであろう。 注意 ちゅうい していなさい、あわててはいけない。それは 起 おこ らねばならないが、まだ 終 おわ りではない。 民 たみ は 民 たみ に、 国 くに は 国 くに に 敵対 てきたい して 立 た ち 上 あ がるであろう。またあちこちに、ききんが 起 おこ り、また 地震 じしん があるであろう。 しかし、すべてこれらは 産 う みの 苦 くる しみの 初 はじ めである。 そのとき 人々 ひとびと は、あなたがたを 苦 くる しみにあわせ、また 殺 ころ すであろう。またあなたがたは、わたしの 名 な のゆえにすべての 民 たみ に 憎 にく まれるであろう。
”さて、 祭司長 さいしちょう たちと 全 ぜん 議会 ぎかい とは、イエスを 死刑 しけい にするため、イエスに 不利 ふり な 偽証 ぎしょう を 求 もと めようとしていた。 そこで 多 おお くの 偽証者 ぎしょうしゃ が 出 で てきたが、 証拠 しょうこ があがらなかった。しかし、 最後 さいご にふたりの 者 もの が 出 で てきて
”それから、 彼 かれ らはイエスの 顔 かお につばきをかけて、こぶしで 打 う ち、またある 人 ひと は 手 て のひらでたたいて 言 い った、 「キリストよ、 言 い いあててみよ、 打 う ったのはだれか」。
”さて、イエスは 総督 そうとく の 前 まえ に 立 た たれた。すると 総督 そうとく はイエスに 尋 たず ねて 言 い った、「あなたがユダヤ 人 じん の 王 おう であるか」。イエスは「そのとおりである」と 言 い われた。 しかし、 祭司長 さいしちょう 、 長老 ちょうろう たちが 訴 うった えている 間 あいだ 、イエスはひと 言 こと もお 答 こた えにならなかった。 するとピラトは 言 い った、「あんなにまで 次々 つぎつぎ に、あなたに 不利 ふり な 証言 しょうげん を 立 た てているのが、あなたには 聞 きこ えないのか」。 しかし、 総督 そうとく が 非常 ひじょう に 不思議 ふしぎ に 思 おも ったほどに、イエスは 何 なに を 言 い われても、ひと 言 こと もお 答 こた えにならなかった。
”それから 総督 そうとく の 兵士 へいし たちは、イエスを 官邸 かんてい に 連 つ れて 行 い って、 全 ぜん 部隊 ぶたい をイエスのまわりに 集 あつ めた。 そしてその 上着 うわぎ をぬがせて、 赤 あか い 外套 がいとう を 着 き せ、 また、いばらで 冠 かんむり を 編 あ んでその 頭 あたま にかぶらせ、 右 みぎ の 手 て には 葦 あし の 棒 ぼう を 持 も たせ、それからその 前 まえ にひざまずき、 嘲弄 ちょうろう して、「ユダヤ 人 じん の 王 おう 、ばんざい」と 言 い った。 また、イエスにつばきをかけ、 葦 あし の 棒 ぼう を 取 と りあげてその 頭 あたま をたたいた。 こうしてイエスを 嘲弄 ちょうろう したあげく、 外套 がいとう をはぎ 取 と って 元 もと の 上着 うわぎ を 着 き せ、それから 十字架 じゅうじか につけるために 引 ひ き 出 だ した。
”そしてその 頭 あたま の 上 うえ の 方 ほう に、「これはユダヤ 人 じん の 王 おう イエス」と 書 か いた 罪状 ざいじょう 書 が きをかかげた。
”「 他人 たにん を 救 すく ったが、 自分 じぶん 自身 じしん を 救 すく うことができない。あれがイスラエルの 王 おう なのだ。いま 十字架 じゅうじか からおりてみよ。そうしたら 信 しん じよう。
”イエスは 彼 かれ らに 近 ちか づいてきて 言 い われた、「わたしは、 天 てん においても 地 ち においても、いっさいの 権威 けんい を 授 さづ けられた。
”ヨハネが 捕 とら えられた 後 のち 、イエスはガリラヤに 行 い き、 神 かみ の 福音 ふくいん を 宣 の べ 伝 つた えて 言 い われた、 「 時 とき は 満 み ちた、 神 かみ の 国 くに は 近 ちか づいた。 悔 く い 改 あらた めて 福音 ふくいん を 信 しん ぜよ」。
”さて、イエスの 名 な が 知 し れわたって、ヘロデ 王 おう の 耳 みみ にはいった。ある 人々 ひとびと は「バプテスマのヨハネが、 死人 しにん の 中 なか からよみがえってきたのだ。それで、あのような 力 ちから が 彼 かれ のうちに 働 はたら いているのだ」と 言 い い、 他 た の 人々 ひとびと は「 彼 かれ はエリヤだ」と 言 い い、また 他 た の 人々 ひとびと は「 昔 むかし の 預言者 よげんしゃ のような 預言者 よげんしゃ だ」と 言 い った。 ところが、ヘロデはこれを 聞 き いて、「わたしが 首 くび を 切 き ったあのヨハネがよみがえったのだ」と 言 い った。
”このヘロデは、 自分 じぶん の 兄弟 きょうだい ピリポの 妻 つま ヘロデヤをめとったが、そのことで、 人 ひと をつかわし、ヨハネを 捕 とら えて 獄 ごく につないだ。 それは、ヨハネがヘロデに、「 兄弟 きょうだい の 妻 つま をめとるのは、よろしくない」と 言 い ったからである。 そこで、ヘロデヤはヨハネを 恨 うら み、 彼 かれ を 殺 ころ そうと 思 おも っていたが、できないでいた。 それはヘロデが、ヨハネは 正 ただ しくて 聖 せい なる 人 ひと であることを 知 し って、 彼 かれ を 恐 おそ れ、 彼 かれ に 保護 ほご を 加 くわ え、またその 教 おしえ を 聞 き いて 非常 ひじょう に 悩 なや みながらも、なお 喜 よろこ んで 聞 き いていたからである。 ところが、よい 機会 きかい がきた。ヘロデは 自分 じぶん の 誕生 たんじょう 日 ひ の 祝 いわい に、 高官 こうかん や 将校 しょうこう やガリラヤの 重立 おもだ った 人 ひと たちを 招 まね いて 宴会 えんかい を 催 もよお したが、 そこへ、このヘロデヤの 娘 むすめ がはいってきて 舞 まい をまい、ヘロデをはじめ 列座 れつざ の 人 ひと たちを 喜 よろこ ばせた。そこで 王 おう はこの 少女 しょうじょ に「ほしいものはなんでも 言 い いなさい。あなたにあげるから」と 言 い い、 さらに「ほしければ、この 国 くに の 半分 はんぶん でもあげよう」と 誓 ちか って 言 い った。 そこで 少女 しょうじょ は 座 ざ をはずして、 母 はは に「 何 なに をお 願 ねが いしましょうか」と 尋 たず ねると、 母 はは は「バプテスマのヨハネの 首 くび を」と 答 こた えた。 するとすぐ、 少女 しょうじょ は 急 いそ いで 王 おう のところに 行 い って 願 ねが った、「 今 いま すぐに、バプテスマのヨハネの 首 くび を 盆 ぼん にのせて、それをいただきとうございます」。 王 おう は 非常 ひじょう に 困 こま ったが、いったん 誓 ちか ったのと、また 列座 れつざ の 人 ひと たちの 手前 てまえ 、 少女 しょうじょ の 願 ねが いを 退 しりぞ けることを 好 この まなかった。 そこで、 王 おう はすぐに 衛兵 えいへい をつかわし、ヨハネの 首 くび を 持 も って 来 く るように 命 めい じた。 衛兵 えいへい は 出 で て 行 い き、 獄中 ごくちゅう でヨハネの 首 くび を 切 き り、 盆 ぼん にのせて 持 も ってきて 少女 しょうじょ に 与 あた え、 少女 しょうじょ はそれを 母 はは にわたした。
”彼 かれ らはきてイエスに 言 い った、「 先生 せんせい 、わたしたちはあなたが 真実 しんじつ なかたで、だれをも、はばかられないことを 知 し っています。あなたは 人 ひと に 分 わ け 隔 へだ てをなさらないで、 真理 しんり に 基 もとづ いて 神 かみ の 道 みち を 教 おし えてくださいます。ところで、カイザルに 税金 ぜいきん を 納 おさ めてよいでしょうか、いけないでしょうか。 納 おさ めるべきでしょうか、 納 おさ めてはならないのでしょうか」。 イエスは 彼 かれ らの 偽善 ぎぜん を 見抜 みぬ いて 言 い われた、「なぜわたしをためそうとするのか。デナリを 持 も ってきて 見 み せなさい」。 彼 かれ らはそれを 持 も ってきた。そこでイエスは 言 い われた、「これは、だれの 肖像 しょうぞう 、だれの 記号 きごう か」。 彼 かれ らは「カイザルのです」と 答 こた えた。 するとイエスは 言 い われた、「カイザルのものはカイザルに、 神 かみ のものは 神 かみ に 返 かえ しなさい」。 彼 かれ らはイエスに 驚嘆 きょうたん した。
”また、 戦争 せんそう と 戦争 せんそう のうわさとを 聞 き くときにも、あわてるな。それは 起 おこ らねばならないが、まだ 終 おわ りではない。 民 たみ は 民 たみ に、 国 くに は 国 くに に 敵対 てきたい して 立 た ち 上 あ がるであろう。またあちこちに 地震 じしん があり、またききんが 起 おこ るであろう。これらは 産 う みの 苦 くる しみの 初 はじ めである。
”あなたがたは 自分 じぶん で 気 き をつけていなさい。あなたがたは、わたしのために、 衆議所 しゅうぎしょ に 引 ひ きわたされ、 会堂 かいどう で 打 う たれ、 長官 ちょうかん たちや 王 おう たちの 前 まえ に 立 た たされ、 彼 かれ らに 対 たい してあかしをさせられるであろう。 こうして、 福音 ふくいん はまずすべての 民 たみ に 宣 の べ 伝 つた えられねばならない。 そして、 人々 ひとびと があなたがたを 連 つ れて 行 い って 引 ひ きわたすとき、 何 なに を 言 い おうかと、 前 まえ もって 心配 しんぱい するな。その 場合 ばあい 、 自分 じぶん に 示 しめ されることを 語 かた るがよい。 語 かた る 者 もの はあなたがた 自身 じしん ではなくて、 聖霊 せいれい である。
”それから、イエスを 大祭司 だいさいし のところに 連 つ れて 行 い くと、 祭司長 さいしちょう 、 長老 ちょうろう 、 律法 りっぽう 学者 がくしゃ たちがみな 集 あつ まってきた。 ペテロは 遠 とお くからイエスについて 行 い って、 大祭司 だいさいし の 中庭 なかにわ まではいり 込 こ み、その 下役 したやく どもにまじってすわり、 火 ひ にあたっていた。 さて、 祭司長 さいしちょう たちと 全 ぜん 議会 ぎかい とは、イエスを 死刑 しけい にするために、イエスに 不利 ふり な 証拠 しょうこ を 見 み つけようとしたが、 得 え られなかった。 多 おお くの 者 もの がイエスに 対 たい して 偽証 ぎしょう を 立 た てたが、その 証言 しょうげん が 合 あ わなかったからである。
”すると、 大祭司 だいさいし はその 衣 ころも を 引 ひ き 裂 さ いて 言 い った、「どうして、これ 以上 いじょう 、 証人 しょうにん の 必要 ひつよう があろう。 あなたがたはこのけがし 言 ごと を 聞 き いた。あなたがたの 意見 いけん はどうか」。すると、 彼 かれ らは 皆 みな 、イエスを 死 し に 当 あた るものと 断定 だんてい した。 そして、ある 者 もの はイエスにつばきをかけ、 目隠 めかく しをし、こぶしでたたいて、「 言 い いあててみよ」と 言 い いはじめた。また 下役 したやく どもはイエスを 引 ひ きとって、 手 て のひらでたたいた。
”夜 よ が 明 あ けるとすぐ、 祭司長 さいしちょう たちは 長老 ちょうろう 、 律法 りっぽう 学者 がくしゃ たち、および 全 ぜん 議会 ぎかい と 協議 きょうぎ をこらした 末 すえ 、イエスを 縛 しば って 引 ひ き 出 だ し、ピラトに 渡 わた した。 ピラトはイエスに 尋 たず ねた、「あなたがユダヤ 人 じん の 王 おう であるか」。イエスは、「そのとおりである」とお 答 こた えになった。 そこで 祭司長 さいしちょう たちは、イエスのことをいろいろと 訴 うった えた。 ピラトはもう 一度 いちど イエスに 尋 たず ねた、「 何 なに も 答 こた えないのか。 見 み よ、あなたに 対 たい してあんなにまで 次々 つぎつぎ に 訴 うった えているではないか」。 しかし、イエスはピラトが 不思議 ふしぎ に 思 おも うほどに、もう 何 なに もお 答 こた えにならなかった。
”ピラトは 彼 かれ らにむかって、「おまえたちはユダヤ 人 じん の 王 おう をゆるしてもらいたいのか」と 言 い った。
”そこでピラトはまた 彼 かれ らに 言 い った、「それでは、おまえたちがユダヤ 人 じん の 王 おう と 呼 よ んでいるあの 人 ひと は、どうしたらよいか」。 彼 かれ らは、また 叫 さけ んだ、「 十字架 じゅうじか につけよ」。
”それで、ピラトは 群衆 ぐんしゅう を 満足 まんぞく させようと 思 おも って、バラバをゆるしてやり、イエスをむち 打 う ったのち、 十字架 じゅうじか につけるために 引 ひ きわたした。 兵士 へいし たちはイエスを、 邸宅 ていたく 、すなわち 総督 そうとく 官邸 かんてい の 内 うち に 連 つ れて 行 い き、 全 ぜん 部隊 ぶたい を 呼 よ び 集 あつ めた。 そしてイエスに 紫 むらさき の 衣 ころも を 着 き せ、いばらの 冠 かんむり を 編 あ んでかぶらせ、 「ユダヤ 人 じん の 王 おう 、ばんざい」と 言 い って 敬礼 けいれい をしはじめた。 また、 葦 あし の 棒 ぼう でその 頭 あたま をたたき、つばきをかけ、ひざまずいて 拝 おが んだりした。 こうして、イエスを 嘲弄 ちょうろう したあげく、 紫 むらさき の 衣 ころも をはぎとり、 元 もと の 上着 うわぎ を 着 き せた。それから、 彼 かれ らはイエスを 十字架 じゅうじか につけるために 引 ひ き 出 だ した。
”イエスの 罪状 ざいじょう 書 が きには「ユダヤ 人 じん の 王 おう 」と、しるしてあった。
”イスラエルの 王 おう キリスト、いま 十字架 じゅうじか からおりてみるがよい。それを 見 み たら 信 しん じよう」。また、 一緒 いっしょ に 十字架 じゅうじか につけられた 者 もの たちも、イエスをののしった。
”彼 かれ は 大 おお いなる 者 もの となり、いと 高 たか き 者 もの の 子 こ と、となえられるでしょう。そして、 主 しゅ なる 神 かみ は 彼 かれ に 父 ちち ダビデの 王座 おうざ をお 与 あた えになり、 彼 かれ はとこしえにヤコブの 家 いえ を 支配 しはい し、その 支配 しはい は 限 かぎ りなく 続 つづ くでしょう」。
”そのころ、 全 ぜん 世界 せかい の 人口 じんこう 調査 ちょうさ をせよとの 勅令 ちょくれい が、 皇帝 こうてい アウグストから 出 で た。 これは、クレニオがシリヤの 総督 そうとく であった 時 とき に 行 おこな われた 最初 さいしょ の 人口 じんこう 調査 ちょうさ であった。 人々 ひとびと はみな 登録 とうろく をするために、それぞれ 自分 じぶん の 町 まち へ 帰 かえ って 行 い った。
”皇帝 こうてい テベリオ 在位 ざいい の 第 だい 十五 年 ねん 、ポンテオ・ピラトがユダヤの 総督 そうとく 、ヘロデがガリラヤの 領主 りょうしゅ 、その 兄弟 きょうだい ピリポがイツリヤ・テラコニテ 地方 ちほう の 領主 りょうしゅ 、ルサニヤがアビレネの 領主 りょうしゅ 、 アンナスとカヤパとが 大祭司 だいさいし であったとき、 神 かみ の 言 ことば が 荒野 あらの でザカリヤの 子 こ ヨハネに 臨 のぞ んだ。
”ところが 領主 りょうしゅ ヘロデは、 兄弟 きょうだい の 妻 つま ヘロデヤのことで、また 自分 じぶん がしたあらゆる 悪事 あくじ について、ヨハネから 非難 ひなん されていたので、 彼 かれ を 獄 ごく に 閉 と じ 込 こ めて、いろいろな 悪事 あくじ の 上 うえ に、もう一つこの 悪事 あくじ を 重 かさ ねた。
”さて、 領主 りょうしゅ ヘロデはいろいろな 出来事 できごと を 耳 みみ にして、あわて 惑 まど っていた。それは、ある 人 ひと たちは、ヨハネが 死人 しにん の 中 なか からよみがえったと 言 い い、 またある 人 ひと たちは、エリヤが 現 あらわ れたと 言 い い、またほかの 人 ひと たちは、 昔 むかし の 預言者 よげんしゃ のひとりが 復活 ふっかつ したのだと 言 い っていたからである。 そこでヘロデが 言 い った、「ヨハネはわたしがすでに 首 くび を 切 き ったのだが、こうしてうわさされているこの 人 ひと は、いったい、だれなのだろう」。そしてイエスに 会 あ ってみようと 思 おも っていた。
”それゆえに、『 神 かみ の 知恵 ちえ 』も 言 い っている、『わたしは 預言者 よげんしゃ と 使徒 しと とを 彼 かれ らにつかわすが、 彼 かれ らはそのうちのある 者 もの を 殺 ころ したり、 迫害 はくがい したりするであろう』。 それで、アベルの 血 ち から 祭壇 さいだん と 神殿 しんでん との 間 あいだ で 殺 ころ されたザカリヤの 血 ち に 至 いた るまで、 世 よ の 初 はじ めから 流 なが されてきたすべての 預言者 よげんしゃ の 血 ち について、この 時代 じだい がその 責任 せきにん を 問 と われる。
”たとえば、あなたを 訴 うった える 人 ひと と 一緒 いっしょ に 役人 やくにん のところへ 行 い くときには、 途中 とちゅう でその 人 ひと と 和解 わかい するように 努 つと めるがよい。そうしないと、その 人 ひと はあなたを 裁判官 さいばんかん のところへひっぱって 行 い き、 裁判官 さいばんかん はあなたを 獄吏 ごくり に 引 ひ き 渡 わた し、 獄吏 ごくり はあなたを 獄 ごく に 投 な げ 込 こ むであろう。
”どの 僕 しもべ でも、ふたりの 主人 しゅじん に 兼 か ね 仕 つか えることはできない。 一方 いっぽう を 憎 にく んで 他方 たほう を 愛 あい し、あるいは、 一方 いっぽう に 親 した しんで 他方 たほう をうとんじるからである。あなたがたは、 神 かみ と 富 とみ とに 兼 か ね 仕 つか えることはできない」。
”『あなたがたに 言 い うが、おおよそ 持 も っている 人 ひと には、なお 与 あた えられ、 持 も っていない 人 ひと からは、 持 も っているものまでも 取 と り 上 あ げられるであろう。 しかしわたしが 王 おう になることを 好 この まなかったあの 敵 てき どもを、ここにひっぱってきて、わたしの 前 まえ で 打 う ち 殺 ころ せ』」。
”ところで、カイザルに 貢 みつぎ を 納 おさ めてよいでしょうか、いけないでしょうか」。 イエスは 彼 かれ らの 悪巧 わるだく みを 見破 みやぶ って 言 い われた、 「デナリを 見 み せなさい。それにあるのは、だれの 肖像 しょうぞう 、だれの 記号 きごう なのか」。「カイザルのです」と、 彼 かれ らが 答 こた えた。 するとイエスは 彼 かれ らに 言 い われた、「それなら、カイザルのものはカイザルに、 神 かみ のものは 神 かみ に 返 かえ しなさい」。
”しかし、これらのあらゆる 出来事 できごと のある 前 まえ に、 人々 ひとびと はあなたがたに 手 て をかけて 迫害 はくがい をし、 会堂 かいどう や 獄 ごく に 引 ひ き 渡 わた し、わたしの 名 な のゆえに 王 おう や 総督 そうとく の 前 まえ にひっぱって 行 い くであろう。
”わたしの 国 くに で 食卓 しょくたく について 飲 の み 食 く いをさせ、また 位 くらい に 座 ざ してイスラエルの十二の 部族 ぶぞく をさばかせるであろう。
”イエスを 監視 かんし していた 人 ひと たちは、イエスを 嘲弄 ちょうろう し、 打 う ちたたき、 目 め かくしをして、「 言 い いあててみよ。 打 う ったのは、だれか」ときいたりした。 そのほか、いろいろな 事 こと を 言 い って、イエスを 愚弄 ぐろう した。 夜 よ が 明 あ けたとき、 人民 じんみん の 長老 ちょうろう 、 祭司長 さいしちょう たち、 律法 りっぽう 学者 がくしゃ たちが 集 あつ まり、イエスを 議会 ぎかい に 引 ひ き 出 だ して 言 い った、 「あなたがキリストなら、そう 言 い ってもらいたい」。イエスは 言 い われた、「わたしが 言 い っても、あなたがたは 信 しん じないだろう。
”そして 訴 うった え 出 で て 言 い った、「わたしたちは、この 人 ひと が 国民 こくみん を 惑 まど わし、 貢 みつぎ をカイザルに 納 おさ めることを 禁 きん じ、また 自分 じぶん こそ 王 おう なるキリストだと、となえているところを 目撃 もくげき しました」。 ピラトはイエスに 尋 たず ねた、「あなたがユダヤ 人 じん の 王 おう であるか」。イエスは「そのとおりである」とお 答 こた えになった。 そこでピラトは 祭司長 さいしちょう たちと 群衆 ぐんしゅう とにむかって 言 い った、「わたしはこの 人 ひと になんの 罪 つみ もみとめない」。
”兵卒 へいそつ どももイエスをののしり、 近寄 ちかよ ってきて 酢 す いぶどう 酒 しゅ をさし 出 だ して 言 い った、 「あなたがユダヤ 人 じん の 王 おう なら、 自分 じぶん を 救 すく いなさい」。 イエスの 上 うえ には、「これはユダヤ 人 じん の 王 おう 」と 書 か いた 札 ふだ がかけてあった。
”律法 りっぽう はモーセをとおして 与 あた えられ、めぐみとまこととは、イエス・キリストをとおしてきたのである。
”ナタナエルは 答 こた えた、「 先生 せんせい 、あなたは 神 かみ の 子 こ です。あなたはイスラエルの 王 おう です」。
”パリサイ 人 びと のひとりで、その 名 な をニコデモというユダヤ 人 じん の 指導者 しどうしゃ があった。 この 人 ひと が 夜 よる イエスのもとにきて 言 い った、「 先生 せんせい 、わたしたちはあなたが 神 かみ からこられた 教師 きょうし であることを 知 し っています。 神 かみ がご 一緒 いっしょ でないなら、あなたがなさっておられるようなしるしは、だれにもできはしません」。 イエスは 答 こた えて 言 い われた、「よくよくあなたに 言 い っておく。だれでも 新 あたら しく 生 うま れなければ、 神 かみ の 国 くに を 見 み ることはできない」。
”そのためユダヤ 人 じん たちは、 安息日 あんそくにち にこのようなことをしたと 言 い って、イエスを 責 せ めた。
”イエスは 人々 ひとびと がきて、 自分 じぶん をとらえて 王 おう にしようとしていると 知 し って、ただひとり、また 山 やま に 退 しりぞ かれた。
”その 翌日 よくじつ 、 祭 まつり にきていた 大 おお ぜいの 群衆 ぐんしゅう は、イエスがエルサレムにこられると 聞 き いて、 しゅろの 枝 えだ を 手 て にとり、 迎 むか えに 出 で て 行 い った。そして 叫 さけ んだ、「ホサナ、 主 しゅ の 御名 みな によってきたる 者 もの に 祝福 しゅくふく あれ、イスラエルの 王 おう に」。
”さて、ピラトはまた 官邸 かんてい にはいり、イエスを 呼 よ び 出 だ して 言 い った、「あなたは、ユダヤ 人 じん の 王 おう であるか」。 イエスは 答 こた えられた、「あなたがそう 言 い うのは、 自分 じぶん の 考 かんが えからか。それともほかの 人々 ひとびと が、わたしのことをあなたにそう 言 い ったのか」。 ピラトは 答 こた えた、「わたしはユダヤ 人 じん なのか。あなたの 同族 どうぞく や 祭司長 さいしちょう たちが、あなたをわたしに 引 ひ き 渡 わた したのだ。あなたは、いったい、 何 なに をしたのか」。 イエスは 答 こた えられた、「わたしの 国 くに はこの 世 よ のものではない。もしわたしの 国 くに がこの 世 よ のものであれば、わたしに 従 したが っている 者 もの たちは、わたしをユダヤ 人 じん に 渡 わた さないように 戦 たたか ったであろう。しかし 事実 じじつ 、わたしの 国 くに はこの 世 よ のものではない」。 そこでピラトはイエスに 言 い った、「それでは、あなたは 王 おう なのだな」。イエスは 答 こた えられた、「あなたの 言 い うとおり、わたしは 王 おう である。わたしは 真理 しんり についてあかしをするために 生 うま れ、また、そのためにこの 世 よ にきたのである。だれでも 真理 しんり につく 者 もの は、わたしの 声 こえ に 耳 みみ を 傾 かたむ ける」。 ピラトはイエスに 言 い った、「 真理 しんり とは 何 なに か」。こう 言 い って、 彼 かれ はまたユダヤ 人 じん の 所 ところ に 出 で て 行 い き、 彼 かれ らに 言 い った、「わたしには、この 人 ひと になんの 罪 つみ も 見 み いだせない。 過越 すぎこし の 時 とき には、わたしがあなたがたのために、ひとりの 人 ひと を 許 ゆる してやるのが、あなたがたのしきたりになっている。ついては、あなたがたは、このユダヤ 人 じん の 王 おう を 許 ゆる してもらいたいのか」。
”それから、その 前 まえ に 進 すす み 出 で て、「ユダヤ 人 じん の 王 おう 、ばんざい」と 言 い った。そして 平手 ひらて でイエスを 打 う ちつづけた。
”ピラトがこの 言葉 ことば を 聞 き いたとき、ますますおそれ、 もう一 度 ど 官邸 かんてい にはいってイエスに 言 い った、「あなたは、もともと、どこからきたのか」。しかし、イエスはなんの 答 こたえ もなさらなかった。 そこでピラトは 言 い った、「 何 なに も 答 こた えないのか。わたしには、あなたを 許 ゆる す 権威 けんい があり、また 十字架 じゅうじか につける 権威 けんい があることを、 知 し らないのか」。 イエスは 答 こた えられた、「あなたは、 上 うえ から 賜 たま わるのでなければ、わたしに 対 たい してなんの 権威 けんい もない。だから、わたしをあなたに 引 ひ き 渡 わた した 者 もの の 罪 つみ は、もっと 大 おお きい」。 これを 聞 き いて、ピラトはイエスを 許 ゆる そうと 努 つと めた。しかしユダヤ 人 じん たちが 叫 さけ んで 言 い った、「もしこの 人 ひと を 許 ゆる したなら、あなたはカイザルの 味方 みかた ではありません。 自分 じぶん を 王 おう とするものはすべて、カイザルにそむく 者 もの です」。
”その 日 ひ は 過越 すぎこし の 準備 じゅんび の 日 ひ であって、 時 とき は 昼 ひる の十二 時 じ ころであった。ピラトはユダヤ 人 じん らに 言 い った、「 見 み よ、これがあなたがたの 王 おう だ」。 すると 彼 かれ らは 叫 さけ んだ、「 殺 ころ せ、 殺 ころ せ、 彼 かれ を 十字架 じゅうじか につけよ」。ピラトは 彼 かれ らに 言 い った、「あなたがたの 王 おう を、わたしが 十字架 じゅうじか につけるのか」。 祭司長 さいしちょう たちは 答 こた えた、「わたしたちには、カイザル 以外 いがい に 王 おう はありません」。
”ピラトは 罪状 ざいじょう 書 が きを 書 か いて、 十字架 じゅうじか の 上 うえ にかけさせた。それには「ユダヤ 人 じん の 王 おう 、ナザレのイエス」と 書 か いてあった。 イエスが 十字架 じゅうじか につけられた 場所 ばしょ は 都 みやこ に 近 ちか かったので、 多 おお くのユダヤ 人 じん がこの 罪状 ざいじょう 書 が きを 読 よ んだ。それはヘブル、ローマ、ギリシヤの 国語 こくご で 書 か いてあった。 ユダヤ 人 じん の 祭司長 さいしちょう たちがピラトに 言 い った、「『ユダヤ 人 じん の 王 おう 』と 書 か かずに、『この 人 ひと はユダヤ 人 じん の 王 おう と 自 じ 称 しょう していた』と 書 か いてほしい」。 ピラトは 答 こた えた、「わたしが 書 か いたことは、 書 か いたままにしておけ」。
”そこで、ふたりを 呼 よ び 入 い れて、イエスの 名 な によって 語 かた ることも 説 と くことも、いっさい 相成 あいな らぬと 言 い いわたした。 ペテロとヨハネとは、これに 対 たい して 言 い った、「 神 かみ に 聞 き き 従 したが うよりも、あなたがたに 聞 き き 従 したが う 方 ほう が、 神 かみ の 前 まえ に 正 ただ しいかどうか、 判断 はんだん してもらいたい。 わたしたちとしては、 自分 じぶん の 見 み たこと 聞 き いたことを、 語 かた らないわけにはいかない」。 そこで、 彼 かれ らはふたりを 更 さら におどしたうえ、ゆるしてやった。みんなの 者 もの が、この 出来事 できごと のために、 神 かみ をあがめていたので、その 人々 ひとびと の 手前 てまえ 、ふたりを 罰 ばっ するすべがなかったからである。
”ふたりはゆるされてから、 仲間 なかま の 者 もの たちのところに 帰 かえ って、 祭司長 さいしちょう たちや 長老 ちょうろう たちが 言 い ったいっさいのことを 報告 ほうこく した。 一同 いちどう はこれを 聞 き くと、 口 くち をそろえて、 神 かみ にむかい 声 こえ をあげて 言 い った、「 天 てん と 地 ち と 海 うみ と、その 中 なか のすべてのものとの 造 つく りぬしなる 主 しゅ よ。 あなたは、わたしたちの 先祖 せんぞ 、あなたの 僕 しもべ ダビデの 口 くち をとおして、 聖霊 せいれい によって、こう 仰 おお せになりました、『なぜ、 異邦人 いほうじん らは、 騒 さわ ぎ 立 た ち、もろもろの 民 たみ は、むなしいことを 図 はか り、 地上 ちじょう の 王 おう たちは、 立 た ちかまえ、 支配者 しはいしゃ たちは、 党 とう を 組 く んで、 主 しゅ とそのキリストとに 逆 さか らったのか』。 まことに、ヘロデとポンテオ・ピラトとは、 異邦人 いほうじん らやイスラエルの 民 たみ と 一緒 いっしょ になって、この 都 みやこ に 集 あつ まり、あなたから 油 あぶら を 注 そそ がれた 聖 せい なる 僕 しもべ イエスに 逆 さか らい、 み 手 て とみ 旨 むね とによって、あらかじめ 定 さだ められていたことを、なし 遂 と げたのです。 主 しゅ よ、いま、 彼 かれ らの 脅迫 きょうはく に 目 め をとめ、 僕 しもべ たちに、 思 おも い 切 き って 大胆 だいたん に 御言葉 みことば を 語 かた らせて 下 くだ さい。
”そこで、 大祭司 だいさいし とその 仲間 なかま の 者 もの 、すなわち、サドカイ 派 は の 人 ひと たちが、みな 嫉妬 しっと の 念 ねん に 満 み たされて 立 た ちあがり、 使徒 しと たちに 手 て をかけて 捕 とら え、 公共 こうきょう の 留置場 りゅうちじょう に 入 い れた。
”ところが 夜 よる 、 主 しゅ の 使 つかい が 獄 ごく の 戸 と を 開 ひら き、 彼 かれ らを 連 つ れ 出 だ して 言 い った、 「さあ 行 い きなさい。そして、 宮 みや の 庭 にわ に 立 た ち、この 命 いのち の 言葉 ことば を 漏 も れなく、 人々 ひとびと に 語 かた りなさい」。 彼 かれ らはこれを 聞 き き、 夜明 よあ けごろ 宮 みや にはいって 教 おし えはじめた。 一方 いっぽう では、 大祭司 だいさいし とその 仲間 なかま の 者 もの とが、 集 あつ まってきて、 議会 ぎかい とイスラエル 人 びと の 長老 ちょうろう 一同 いちどう とを 召集 しょうしゅう し、 使徒 しと たちを 引 ひ き 出 だ してこさせるために、 人 ひと を 獄 ごく につかわした。 そこで、 下役 したやく どもが 行 い って 見 み ると、 使徒 しと たちが 獄 ごく にいないので、 引 ひ き 返 かえ して 報告 ほうこく した、 「 獄 ごく には、しっかりと 錠 じょう がかけてあり、 戸口 とぐち には、 番人 ばんにん が 立 た っていました。ところが、あけて 見 み たら、 中 なか にはだれもいませんでした」。 宮守 みやもり がしらと 祭司長 さいしちょう たちとは、この 報告 ほうこく を 聞 き いて、これは、いったい、どんな 事 こと になるのだろうと、あわて 惑 まど っていた。 そこへ、ある 人 ひと がきて 知 し らせた、「 行 い ってごらんなさい。あなたがたが 獄 ごく に 入 い れたあの 人 ひと たちが、 宮 みや の 庭 にわ に 立 た って、 民衆 みんしゅう を 教 おし えています」。 そこで 宮守 みやもり がしらが、 下役 したやく どもと 一緒 いっしょ に 出 で かけて 行 い って、 使徒 しと たちを 連 つ れてきた。しかし、 人々 ひとびと に 石 いし で 打 う ち 殺 ころ されるのを 恐 おそ れて、 手荒 てあら なことはせず、 彼 かれ らを 連 つ れてきて、 議会 ぎかい の 中 なか に 立 た たせた。すると、 大祭司 だいさいし が 問 と うて 言 い った、「あの 名 な を 使 つか って 教 おし えてはならないと、きびしく 命 めい じておいたではないか。それだのに、なんという 事 こと だ。エルサレム 中 なか にあなたがたの 教 おしえ を、はんらんさせている。あなたがたは 確 たし かに、あの 人 ひと の 血 ち の 責任 せきにん をわたしたちに 負 お わせようと、たくらんでいるのだ」。 これに 対 たい して、ペテロをはじめ 使徒 しと たちは 言 い った、「 人間 にんげん に 従 したが うよりは、 神 かみ に 従 したが うべきである。
”使徒 しと たちは、 御名 みな のために 恥 はじ を 加 くわ えられるに 足 た る 者 もの とされたことを 喜 よろこ びながら、 議会 ぎかい から 出 で てきた。
”そのころ、ヘロデ 王 おう は 教会 きょうかい のある 者 もの たちに 圧迫 あっぱく の 手 て をのばし、 ヨハネの 兄弟 きょうだい ヤコブをつるぎで 切 き り 殺 ころ した。 そして、それがユダヤ 人 じん たちの 意 い にかなったのを 見 み て、さらにペテロをも 捕 とら えにかかった。それは 除酵祭 じょこうさい の 時 とき のことであった。 ヘロデはペテロを 捕 とら えて 獄 ごく に 投 とう じ、四 人 にん 一 組 くみ の 兵卒 へいそつ 四 組 くみ に 引 ひ き 渡 わた して、 見張 みは りをさせておいた。 過越 すぎこし の 祭 まつり のあとで、 彼 かれ を 民衆 みんしゅう の 前 まえ に 引 ひ き 出 だ すつもりであったのである。 こうして、ペテロは 獄 ごく に 入 い れられていた。 教会 きょうかい では、 彼 かれ のために 熱心 ねっしん な 祈 いのり が 神 かみ にささげられた。
”ヘロデが 彼 かれ を 引 ひ き 出 だ そうとしていたその 夜 よる 、ペテロは 二重 にじゅう の 鎖 くさり につながれ、ふたりの 兵卒 へいそつ の 間 あいだ に 置 お かれて 眠 ねむ っていた。 番兵 ばんぺい たちは 戸口 とぐち で 獄 ごく を 見張 みは っていた。 すると、 突然 とつぜん 、 主 しゅ の 使 つかい がそばに 立 た ち、 光 ひかり が 獄内 ごくない を 照 てら した。そして 御使 みつかい はペテロのわき 腹 ばら をつついて 起 おこ し、「 早 はや く 起 お きあがりなさい」と 言 い った。すると 鎖 くさり が 彼 かれ の 両手 りょうて から、はずれ 落 お ちた。 御使 みつかい が「 帯 おび をしめ、くつをはきなさい」と 言 い ったので、 彼 かれ はそのとおりにした。それから「 上着 うわぎ を 着 き て、ついてきなさい」と 言 い われたので、 ペテロはついて 出 で て 行 い った。 彼 かれ には 御使 みつかい のしわざが 現実 げんじつ のこととは 考 かんが えられず、ただ 幻 まぼろし を 見 み ているように 思 おも われた。 彼 かれ らは 第 だい 一、 第 だい 二の 衛所 えいしょ を 通 とお りすぎて、 町 まち に 抜 ぬ ける 鉄 てつ 門 もん のところに 来 く ると、それがひとりでに 開 ひら いたので、そこを 出 で て一つの 通路 つうろ に 進 すす んだとたんに、 御使 みつかい は 彼 かれ を 離 はな れ 去 さ った。 その 時 とき ペテロはわれにかえって 言 い った、「 今 いま はじめて、ほんとうのことがわかった。 主 しゅ が 御使 みつかい をつかわして、ヘロデの 手 て から、またユダヤ 人 じん たちの 待 ま ちもうけていたあらゆる 災 わざわい から、わたしを 救 すく い 出 だ して 下 くだ さったのだ」。 ペテロはこうとわかってから、マルコと 呼 よ ばれているヨハネの 母 はは マリヤの 家 いえ に 行 い った。その 家 いえ には 大 おお ぜいの 人 ひと が 集 あつ まって 祈 いの っていた。 彼 かれ が 門 もん の 戸 と をたたいたところ、ロダという 女中 じょちゅう が 取次 とりつ ぎに 出 で てきたが、 ペテロの 声 こえ だとわかると、 喜 よろこ びのあまり、 門 もん をあけもしないで 家 いえ に 駆 か け 込 こ み、ペテロが 門口 かどぐち に 立 た っていると 報告 ほうこく した。 人々 ひとびと は「あなたは 気 き が 狂 くる っている」と 言 い ったが、 彼女 かのじょ は 自分 じぶん の 言 い うことに 間違 まちが いはないと、 言 い い 張 は った。そこで 彼 かれ らは「それでは、ペテロの 御使 みつかい だろう」と 言 い った。 しかし、ペテロが 門 もん をたたきつづけるので、 彼 かれ らがあけると、そこにペテロがいたのを 見 み て 驚 おどろ いた。 ペテロは 手 て を 振 ふ って 彼 かれ らを 静 しず め、 主 しゅ が 獄 ごく から 彼 かれ を 連 つ れ 出 だ して 下 くだ さった 次第 しだい を 説明 せつめい し、「このことを、ヤコブやほかの 兄弟 きょうだい たちに 伝 つた えて 下 くだ さい」と 言 い い 残 のこ して、どこかほかの 所 ところ へ 出 で て 行 い った。
”夜 よ が 明 あ けると、 兵卒 へいそつ たちの 間 あいだ に、ペテロはいったいどうなったのだろうと、 大 たい へんな 騒 さわ ぎが 起 おこ った。 ヘロデはペテロを 捜 さが しても 見 み つからないので、 番兵 ばんぺい たちを 取 と り 調 しら べたうえ、 彼 かれ らを 死刑 しけい に 処 しょ するように 命 めい じ、そして、ユダヤからカイザリヤにくだって 行 い って、そこに 滞在 たいざい した。
”さて、ツロとシドンとの 人々 ひとびと は、ヘロデの 怒 いか りに 触 ふれ ていたので、 一同 いちどう うちそろって 王 おう をおとずれ、 王 おう の 侍従 じじゅう 官 かん ブラストに 取 と りいって、 和解 わかい かたを 依頼 いらい した。 彼 かれ らの 地方 ちほう が、 王 おう の 国 くに から 食糧 しょくりょう を 得 え ていたからである。 定 さだ められた 日 ひ に、ヘロデは 王 おう 服 ふく をまとって 王座 おうざ にすわり、 彼 かれ らにむかって 演説 えんぜつ をした。 集 あつ まった 人々 ひとびと は、「これは 神 かみ の 声 こえ だ、 人間 にんげん の 声 こえ ではない」と 叫 さけ びつづけた。 するとたちまち、 主 しゅ の 使 つかい が 彼 かれ を 打 う った。 神 かみ に 栄光 えいこう を 帰 き することをしなかったからである。 彼 かれ は 虫 むし にかまれて 息 いき が 絶 た えてしまった。
”群衆 ぐんしゅう もいっせいに 立 た って、ふたりを 責 せ めたてたので、 長官 ちょうかん たちはふたりの 上着 うわぎ をはぎ 取 と り、むちで 打 う つことを 命 めい じた。 それで、ふたりに 何 なに 度 ど もむちを 加 くわ えさせたのち、 獄 ごく に 入 い れ、 獄吏 ごくり にしっかり 番 ばん をするようにと 命 めい じた。 獄吏 ごくり はこの 厳命 げんめい を 受 う けたので、ふたりを 奥 おく の 獄屋 ごくや に 入 い れ、その 足 あし に 足 あし かせをしっかとかけておいた。
”真夜中 まよなか ごろ、パウロとシラスとは、 神 かみ に 祈 いの り、さんびを 歌 うた いつづけたが、 囚人 しゅうじん たちは 耳 みみ をすまして 聞 き きいっていた。 ところが 突然 とつぜん 、 大 おお 地震 じしん が 起 おこ って、 獄 ごく の 土台 どだい が 揺 ゆ れ 動 うご き、 戸 と は 全部 ぜんぶ たちまち 開 ひら いて、みんなの 者 もの の 鎖 くさり が 解 と けてしまった。 獄吏 ごくり は 目 め をさまし、 獄 ごく の 戸 と が 開 ひら いてしまっているのを 見 み て、 囚人 しゅうじん たちが 逃 に げ 出 だ したものと 思 おも い、つるぎを 抜 ぬ いて 自殺 じさつ しかけた。 そこでパウロは 大声 おおごえ をあげて 言 い った、「 自害 じがい してはいけない。われわれは 皆 みな ひとり 残 のこ らず、ここにいる」。 すると、 獄吏 ごくり は、あかりを 手 て に 入 い れた 上 うえ 、 獄 ごく に 駆 か け 込 こ んできて、おののきながらパウロとシラスの 前 まえ にひれ 伏 ふ した。 それから、ふたりを 外 そと に 連 つ れ 出 だ して 言 い った、「 先生 せんせい がた、わたしは 救 すく われるために、 何 なに をすべきでしょうか」。
”夜 よ が 明 あ けると、 長官 ちょうかん たちは 警 けい 吏 り らをつかわして、「あの 人 ひと たちを 釈放 しゃくほう せよ」と 言 い わせた。 そこで、 獄吏 ごくり はこの 言葉 ことば をパウロに 伝 つた えて 言 い った、「 長官 ちょうかん たちが、あなたがたを 釈放 しゃくほう させるようにと、 使 つかい をよこしました。さあ、 出 で てきて、 無事 ぶじ にお 帰 かえ りなさい」。 ところが、パウロは 警 けい 吏 り らに 言 い った、「 彼 かれ らは、ローマ 人 じん であるわれわれを、 裁判 さいばん にかけもせずに、 公衆 こうしゅう の 前 まえ でむち 打 う ったあげく、 獄 ごく に 入 い れてしまった。しかるに 今 いま になって、ひそかに、われわれを 出 だ そうとするのか。それは、いけない。 彼 かれ ら 自身 じしん がここにきて、われわれを 連 つ れ 出 だ すべきである」。 警 けい 吏 り らはこの 言葉 ことば を 長官 ちょうかん たちに 報告 ほうこく した。すると 長官 ちょうかん たちは、ふたりがローマ 人 じん だと 聞 き いて 恐 おそ れ、 自分 じぶん でやってきてわびた 上 うえ 、ふたりを 獄 ごく から 連 つ れ 出 だ し、 町 まち から 立 た ち 去 さ るようにと 頼 たの んだ。 ふたりは 獄 ごく を 出 で て、ルデヤの 家 いえ に 行 い った。そして、 兄弟 きょうだい たちに 会 あ って 勧 すす めをなし、それから 出 で かけた。
”しかし、ふたりが 見 み つからないので、ヤソンと 兄弟 きょうだい たち 数人 すうにん を、 市 し の 当局者 とうきょくしゃ のところに 引 ひ きずって 行 い き、 叫 さけ んで 言 い った、「 天下 てんか をかき 回 まわ してきたこの 人 ひと たちが、ここにもはいり 込 こ んでいます。 その 人 ひと たちをヤソンが 自分 じぶん の 家 いえ に 迎 むか え 入 い れました。この 連中 れんちゅう は、みなカイザルの 詔勅 しょうちょく にそむいて 行動 こうどう し、イエスという 別 べつ の 王 おう がいるなどと 言 い っています」。 これを 聞 き いて、 群衆 ぐんしゅう と 市 し の 当局者 とうきょくしゃ は 不安 ふあん に 感 かん じた。
”また、ひとりの 人 ひと から、あらゆる 民族 みんぞく を 造 つく り 出 りだ して、 地 ち の 全面 ぜんめん に 住 す まわせ、それぞれに 時代 じだい を 区分 くぶん し、 国土 こくど の 境界 きょうかい を 定 さだ めて 下 くだ さったのである。
”千卒長 せんそつちょう はパウロを 兵営 へいえい に 引 ひ き 入 い れるように 命 めい じ、どういうわけで、 彼 かれ に 対 たい してこんなにわめき 立 た てているのかを 確 たし かめるため、 彼 かれ をむちの 拷問 ごうもん にかけて、 取 と り 調 しら べるように 言 い いわたした。 彼 かれ らがむちを 当 あ てるため、 彼 かれ を 縛 しば りつけていた 時 とき 、パウロはそばに 立 た っている 百卒長 ひゃくそつちょう に 言 い った、「ローマの 市民 しみん たる 者 もの を、 裁判 さいばん にかけもしないで、むち 打 う ってよいのか」。 百卒長 ひゃくそつちょう はこれを 聞 き き、 千卒長 せんそつちょう のところに 行 い って 報告 ほうこく し、そして 言 い った、「どうなさいますか。あの 人 ひと はローマの 市民 しみん なのです」。 そこで、 千卒長 せんそつちょう がパウロのところにきて 言 い った、「わたしに 言 い ってくれ。あなたはローマの 市民 しみん なのか」。パウロは「そうです」と 言 い った。 これに 対 たい して 千卒長 せんそつちょう が 言 い った、「わたしはこの 市民 しみん 権 けん を、 多額 たがく の 金 かね で 買 か い 取 と ったのだ」。するとパウロは 言 い った、「わたしは 生 うま れながらの 市民 しみん です」。 そこで、パウロを 取 と り 調 しら べようとしていた 人 ひと たちは、ただちに 彼 かれ から 身 み を 引 ひ いた。 千卒長 せんそつちょう も、パウロがローマの 市民 しみん であること、また、そういう 人 ひと を 縛 しば っていたことがわかって、 恐 おそ れた。 翌日 よくじつ 、 彼 かれ は、ユダヤ 人 じん がなぜパウロを 訴 うった え 出 で たのか、その 真相 しんそう を 知 し ろうと 思 おも って 彼 かれ を 解 と いてやり、 同時 どうじ に 祭司長 さいしちょう たちと 全 ぜん 議会 ぎかい とを 召集 しょうしゅう させ、そこに 彼 かれ を 引 ひ き 出 だ して、 彼 かれ らの 前 まえ に 立 た たせた。
”パウロは 議会 ぎかい を 見 み つめて 言 い った、「 兄弟 きょうだい たちよ、わたしは 今日 きょう まで、 神 かみ の 前 まえ に、ひたすら 明 あき らかな 良心 りょうしん にしたがって 行動 こうどう してきた」。 すると、 大祭司 だいさいし アナニヤが、パウロのそばに 立 た っている 者 もの たちに、 彼 かれ の 口 くち を 打 う てと 命 めい じた。 そのとき、パウロはアナニヤにむかって 言 い った、「 白 しろ く 塗 ぬ られた 壁 かべ よ、 神 かみ があなたを 打 う つであろう。あなたは、 律法 りっぽう にしたがって、わたしをさばくために 座 ざ についているのに、 律法 りっぽう にそむいて、わたしを 打 う つことを 命 めい じるのか」。 すると、そばに 立 た っている 者 もの たちが 言 い った、「 神 かみ の 大祭司 だいさいし に 対 たい して 無礼 ぶれい なことを 言 い うのか」。 パウロは 言 い った、「 兄弟 きょうだい たちよ、 彼 かれ が 大祭司 だいさいし だとは 知 し らなかった。 聖書 せいしょ に『 民 たみ のかしらを 悪 わる く 言 い ってはいけない』と、 書 か いてあるのだった」。
”パウロは、 議員 ぎいん の 一部 いちぶ がサドカイ 人 びと であり、 一部 いちぶ はパリサイ 人 びと であるのを 見 み て、 議会 ぎかい の 中 なか で 声 こえ を 高 たか めて 言 い った、「 兄弟 きょうだい たちよ、わたしはパリサイ 人 びと であり、パリサイ 人 びと の 子 こ である。わたしは、 死人 しにん の 復活 ふっかつ の 望 のぞ みをいだいていることで、 裁判 さいばん を 受 う けているのである」。 彼 かれ がこう 言 い ったところ、パリサイ 人 びと とサドカイ 人 びと との 間 あいだ に 争論 そうろん が 生 しょう じ、 会衆 かいしゅう が 相 あい 分 わか れた。 元来 がんらい 、サドカイ 人 びと は、 復活 ふっかつ とか 天使 てんし とか 霊 れい とかは、いっさい 存在 そんざい しないと 言 い い、パリサイ 人 びと は、それらは、みな 存在 そんざい すると 主張 しゅちょう している。 そこで、 大騒 おおさわ ぎとなった。パリサイ 派 は のある 律法 りっぽう 学者 がくしゃ たちが 立 た って、 強 つよ く 主張 しゅちょう して 言 い った、「われわれは、この 人 ひと には 何 なに も 悪 わる いことがないと 思 おも う。あるいは、 霊 れい か 天使 てんし かが、 彼 かれ に 告 つ げたのかも 知 し れない」。 こうして、 争論 そうろん が 激 はげ しくなったので、 千卒長 せんそつちょう は、パウロが 彼 かれ らに 引 ひ き 裂 さ かれるのを 気 き づかって、 兵卒 へいそつ どもに、 降 お りて 行 い ってパウロを 彼 かれ らの 中 なか から 力 ちから づくで 引 ひ き 出 だ し、 兵営 へいえい に 連 つ れて 来 く るように、 命 めい じた。
”フェストは、 彼 かれ らのあいだに八 日 か か十 日 か ほど 滞在 たいざい した 後 のち 、カイザリヤに 下 くだ って 行 い き、その 翌日 よくじつ 、 裁判 さいばん の 席 せき について、パウロを 引 ひ き 出 だ すように 命 めい じた。 パウロが 姿 すがた をあらわすと、エルサレムから 下 くだ ってきたユダヤ 人 じん たちが、 彼 かれ を 取 と りかこみ、 彼 かれ に 対 たい してさまざまの 重 おも い 罪状 ざいじょう を 申 もう し 立 た てたが、いずれもその 証拠 しょうこ をあげることはできなかった。 パウロは「わたしは、ユダヤ 人 じん の 律法 りっぽう に 対 たい しても、 宮 みや に 対 たい しても、またカイザルに 対 たい しても、なんら 罪 つみ を 犯 おか したことはない」と 弁明 べんめい した。 ところが、フェストはユダヤ 人 じん の 歓心 かんしん を 買 か おうと 思 おも って、パウロにむかって 言 い った、「おまえはエルサレムに 上 のぼ り、この 事件 じけん に 関 かん し、わたしからそこで 裁判 さいばん を 受 う けることを 承知 しょうち するか」。 パウロは 言 い った、「わたしは 今 いま 、カイザルの 法廷 ほうてい に 立 た っています。わたしはこの 法廷 ほうてい で 裁判 さいばん されるべきです。よくご 承知 しょうち のとおり、わたしはユダヤ 人 じん たちに、 何 なに も 悪 わる いことをしてはいません。 もしわたしが 悪 わる いことをし、 死 し に 当 あた るようなことをしているのなら、 死 し を 免 まぬか れようとはしません。しかし、もし 彼 かれ らの 訴 うった えることに、なんの 根拠 こんきょ もないとすれば、だれもわたしを 彼 かれ らに 引 ひ き 渡 わた す 権利 けんり はありません。わたしはカイザルに 上訴 じょうそ します」。 そこでフェストは、 陪席 ばいせき の 者 もの たちと 協議 きょうぎ したうえ 答 こた えた、「おまえはカイザルに 上訴 じょうそ を 申 もう し 出 で た。カイザルのところに 行 い くがよい」。
”これらの 問題 もんだい を、どう 取 と り 扱 あつか ってよいかわからなかったので、わたしは 彼 かれ に、『エルサレムに 行 い って、これらの 問題 もんだい について、そこでさばいてもらいたくはないか』と 尋 たず ねてみた。 ところがパウロは、 皇帝 こうてい の 判決 はんけつ を 受 う ける 時 とき まで、このまま 自分 じぶん をとどめておいてほしいと 言 い うので、カイザルに 彼 かれ を 送 おく りとどける 時 とき までとどめておくようにと、 命 めい じておいた」。
”パウロが 言 い った、「フェスト 閣下 かっか よ、わたしは 気 き が 狂 くる ってはいません。わたしは、まじめな 真実 しんじつ の 言葉 ことば を 語 かた っているだけです。 王 おう はこれらのことをよく 知 し っておられるので、 王 おう に 対 たい しても、 率直 そっちょく に 申 もう し 上 あ げているのです。それは、 片 かた すみで 行 おこな われたのではないのですから、一つとして、 王 おう が 見 み のがされたことはないと 信 しん じます。 アグリッパ 王 おう よ、あなたは 預言者 よげんしゃ を 信 しん じますか。 信 しん じておられると 思 おも います」。 アグリッパがパウロに 言 い った、「おまえは 少 すこ し 説 と いただけで、わたしをクリスチャンにしようとしている」。 パウロが 言 い った、「 説 と くことが 少 すこ しであろうと、 多 おお くであろうと、わたしが 神 かみ に 祈 いの るのは、ただあなただけでなく、きょう、わたしの 言葉 ことば を 聞 き いた 人 ひと もみな、わたしのようになって 下 くだ さることです。このような 鎖 くさり は 別 べつ ですが」。 それから、 王 おう も 総督 そうとく もベルニケも、また 列席 れっせき の 人々 ひとびと も、みな 立 た ちあがった。 退場 たいじょう してから、 互 たがい に 語 かた り 合 あ って 言 い った、「あの 人 ひと は、 死 し や 投獄 とうごく に 当 あた るようなことをしてはいない」。 そして、アグリッパがフェストに 言 い った、「あの 人 ひと は、カイザルに 上訴 じょうそ していなかったら、ゆるされたであろうに」。
”昨夜 さくや 、わたしが 仕 つか え、また 拝 おが んでいる 神 かみ からの 御使 みつかい が、わたしのそばに 立 た って 言 い った、 『パウロよ、 恐 おそ れるな。あなたは 必 かなら ずカイザルの 前 まえ に 立 た たなければならない。たしかに 神 かみ は、あなたと 同船 どうせん の 者 もの を、ことごとくあなたに 賜 たま わっている』。
”わたしたちがローマに 着 つ いた 後 のち 、パウロは、ひとりの 番兵 ばんぺい をつけられ、ひとりで 住 す むことを 許 ゆる された。 三 日 か たってから、パウロは、 重立 おもだ ったユダヤ 人 じん たちを 招 まね いた。みんなの 者 もの が 集 あつ まったとき、 彼 かれ らに 言 い った、「 兄弟 きょうだい たちよ、わたしは、わが 国民 こくみん に 対 たい しても、あるいは 先祖 せんぞ 伝来 でんらい の 慣例 かんれい に 対 たい しても、 何一 なにひと つそむく 行為 こうい がなかったのに、エルサレムで 囚人 しゅうじん としてローマ 人 じん たちの 手 て に 引 ひ き 渡 わた された。 彼 かれ らはわたしを 取 と り 調 しら べた 結果 けっか 、なんら 死 し に 当 あた る 罪状 ざいじょう もないので、わたしを 釈放 しゃくほう しようと 思 おも ったのであるが、 ユダヤ 人 じん たちがこれに 反対 はんたい したため、わたしはやむを 得 え ず、カイザルに 上訴 じょうそ するに 至 いた ったのである。しかしわたしは、わが 同胞 どうほう を 訴 うった えようなどとしているのではない。
”すべての 人 ひと は、 上 うえ に 立 た つ 権威 けんい に 従 したが うべきである。なぜなら、 神 かみ によらない 権威 けんい はなく、おおよそ 存在 そんざい している 権威 けんい は、すべて 神 かみ によって 立 た てられたものだからである。 したがって、 権威 けんい に 逆 さか らう 者 もの は、 神 かみ の 定 さだ めにそむく 者 もの である。そむく 者 もの は、 自分 じぶん の 身 み にさばきを 招 まね くことになる。 いったい、 支配者 しはいしゃ たちは、 善事 ぜんじ をする 者 もの には 恐怖 きょうふ でなく、 悪事 あくじ をする 者 もの にこそ 恐怖 きょうふ である。あなたは 権威 けんい を 恐 おそ れないことを 願 ねが うのか。それでは、 善事 ぜんじ をするがよい。そうすれば、 彼 かれ からほめられるであろう。 彼 かれ は、あなたに 益 えき を 与 あた えるための 神 かみ の 僕 しもべ なのである。しかし、もしあなたが 悪事 あくじ をすれば、 恐 おそ れなければならない。 彼 かれ はいたずらに 剣 けん を 帯 お びているのではない。 彼 かれ は 神 かみ の 僕 しもべ であって、 悪事 あくじ を 行 おこな う 者 もの に 対 たい しては、 怒 いか りをもって 報 むく いるからである。 だから、ただ 怒 いか りをのがれるためだけではなく、 良心 りょうしん のためにも 従 したが うべきである。 あなたがたが 貢 みつぎ を 納 おさ めるのも、また 同 おな じ 理由 りゆう からである。 彼 かれ らは 神 かみ に 仕 つか える 者 もの として、もっぱらこの 務 つとめ に 携 たずさ わっているのである。 あなたがたは、 彼 かれ らすべてに 対 たい して、 義務 ぎむ を 果 はた しなさい。すなわち、 貢 みつぎ を 納 おさめ むべき 者 もの には 貢 みつぎ を 納 おさ め、 税 ぜい を 納 おさめ むべき 者 もの には 税 ぜい を 納 おさ め、 恐 おそ るべき 者 もの は 恐 おそ れ、 敬 うやま うべき 者 もの は 敬 うやま いなさい。
”しかしわたしたちは、 円熟 えんじゅく している 者 もの の 間 あいだ では、 知恵 ちえ を 語 かた る。この 知恵 ちえ は、この 世 よ の 者 もの の 知恵 ちえ ではなく、この 世 よ の 滅 ほろ び 行 い く 支配者 しはいしゃ たちの 知恵 ちえ でもない。 むしろ、わたしたちが 語 かた るのは、 隠 かく された 奥義 おくぎ としての 神 かみ の 知恵 ちえ である。それは 神 かみ が、わたしたちの 受 う ける 栄光 えいこう のために、 世 よ の 始 はじ まらぬ 先 さき から、あらかじめ 定 さだ めておかれたものである。 この 世 よ の 支配者 しはいしゃ たちのうちで、この 知恵 ちえ を 知 し っていた 者 もの は、ひとりもいなかった。もし 知 し っていたなら、 栄光 えいこう の 主 しゅ を 十字架 じゅうじか につけはしなかったであろう。
”すべてのことは、わたしに 許 ゆる されている。しかし、すべてのことが 益 えき になるわけではない。すべてのことは、わたしに 許 ゆる されている。しかし、わたしは 何 なに ものにも 支配 しはい されることはない。
”すべてのことは 許 ゆる されている。しかし、すべてのことが 益 えき になるわけではない。すべてのことは 許 ゆる されている。しかし、すべてのことが 人 ひと の 徳 とく を 高 たか めるのではない。
”それから 終末 しゅうまつ となって、その 時 とき に、キリストはすべての 君 きみ たち、すべての 権威 けんい と 権力 けんりょく とを 打 う ち 滅 ほろ ぼして、 国 くに を 父 ちち なる 神 かみ に 渡 わた されるのである。 なぜなら、キリストはあらゆる 敵 てき をその 足 あし もとに 置 お く 時 とき までは、 支配 しはい を 続 つづ けることになっているからである。
”もはや、ユダヤ 人 じん もギリシヤ 人 じん もなく、 奴隷 どれい も 自由人 じゆうじん もなく、 男 おとこ も 女 おんな もない。あなたがたは 皆 みな 、キリスト・イエスにあって一つだからである。 もしキリストのものであるなら、あなたがたはアブラハムの 子孫 しそん であり、 約束 やくそく による 相続人 そうぞくにん なのである。
”しかし、 聖書 せいしょ はなんと 言 い っているか。「 女 おんな 奴隷 どれい とその 子 こ とを 追 お い 出 だ せ。 女 おんな 奴隷 どれい の 子 こ は、 自由 じゆう の 女 おんな の 子 こ と 共 とも に 相続 そうぞく をしてはならない」とある。 だから、 兄弟 きょうだい たちよ。わたしたちは 女 おんな 奴隷 どれい の 子 こ ではなく、 自由 じゆう の 女 おんな の 子 こ なのである。
”自由 じゆう を 得 え させるために、キリストはわたしたちを 解放 かいほう して 下 くだ さったのである。だから、 堅 かた く 立 た って、二 度 ど と 奴隷 どれい のくびきにつながれてはならない。
”律法 りっぽう の 全体 ぜんたい は、「 自分 じぶん を 愛 あい するように、あなたの 隣 とな り 人 ひと を 愛 あい せよ」というこの 一句 いっく に 尽 つ きるからである。
”しかし、 御霊 みたま の 実 み は、 愛 あい 、 喜 よろこ び、 平和 へいわ 、 寛容 かんよう 、 慈愛 じあい 、 善意 ぜんい 、 忠実 ちゅうじつ 、 柔和 にゅうわ 、 自制 じせい であって、これらを 否定 ひてい する 律法 りっぽう はない。
”彼 かれ を、すべての 支配 しはい 、 権威 けんい 、 権力 けんりょく 、 権勢 けんせい の 上 うえ におき、また、この 世 よ ばかりでなくきたるべき 世 よ においても 唱 とな えられる、あらゆる 名 な の 上 うえ におかれたのである。 そして、 万物 ばんぶつ をキリストの 足 あし の 下 した に 従 したが わせ、 彼 かれ を 万物 ばんぶつ の 上 うえ にかしらとして 教会 きょうかい に 与 あた えられた。
”またその 当時 とうじ は、キリストを 知 し らず、イスラエルの 国籍 こくせき がなく、 約束 やくそく されたいろいろの 契約 けいやく に 縁 えん がなく、この 世 よ の 中 なか で 希望 きぼう もなく 神 かみ もない 者 もの であった。
”そこであなたがたは、もはや 異国人 いこくじん でも 宿 やど り 人 びと でもなく、 聖徒 せいと たちと 同 おな じ 国籍 こくせき の 者 もの であり、 神 かみ の 家族 かぞく なのである。
”わたしたちの 戦 たたか いは、 血肉 けつにく に 対 たい するものではなく、もろもろの 支配 しはい と、 権威 けんい と、やみの 世 よ の 主権者 しゅけんしゃ 、また 天上 てんじょう にいる 悪 あく の 霊 れい に 対 たい する 戦 たたか いである。
”それゆえに、 神 かみ は 彼 かれ を 高 たか く 引 ひ き 上 あ げ、すべての 名 な にまさる 名 な を 彼 かれ に 賜 たま わった。 それは、イエスの 御名 みな によって、 天上 てんじょう のもの、 地上 ちじょう のもの、 地下 ちか のものなど、あらゆるものがひざをかがめ、 また、あらゆる 舌 した が、「イエス・キリストは 主 しゅ である」と 告白 こくはく して、 栄光 えいこう を 父 ちち なる 神 かみ に 帰 き するためである。
”しかし、わたしたちの 国籍 こくせき は 天 てん にある。そこから、 救主 すくいぬし 、 主 しゅ イエス・キリストのこられるのを、わたしたちは 待 ま ち 望 のぞ んでいる。
”万物 ばんぶつ は、 天 てん にあるものも 地 ち にあるものも、 見 み えるものも 見 み えないものも、 位 くらい も 主権 しゅけん も、 支配 しはい も 権威 けんい も、みな 御子 みこ にあって 造 つく られたからである。これらいっさいのものは、 御子 みこ によって 造 つく られ、 御子 みこ のために 造 つく られたのである。
”あなたがたは、むなしいだましごとの 哲学 てつがく で、 人 ひと のとりこにされないように、 気 き をつけなさい。それはキリストに 従 したが わず、 世 よ のもろもろの 霊力 れいりょく に 従 したが う 人間 にんげん の 言伝 いいつた えに 基 もとづ くものにすぎない。
”わたしたちが 知 し っているとおり、 律法 りっぽう なるものは、 法 ほう に 従 したが って 用 もち いるなら、 良 よ いものである。 すなわち、 律法 りっぽう は 正 ただ しい 人 ひと のために 定 さだ められたのではなく、 不法 ふほう な 者 もの と 法 ほう に 服 ふく さない 者 もの 、 不信心 ふしんじん な 者 もの と 罪 つみ ある 者 もの 、 神聖 しんせい を 汚 けが す 者 もの と 俗悪 ぞくあく な 者 もの 、 父 ちち を 殺 ころ す 者 もの と 母 はは を 殺 ころ す 者 もの 、 人 ひと を 殺 ころ す 者 もの 、 不品行 ふひんこう な 者 もの 、 男色 なんしょく をする 者 もの 、 誘 ゆう かいする 者 もの 、 偽 いつわ る 者 もの 、 偽 いつわ り 誓 ちか う 者 もの 、そのほか 健全 けんぜん な 教 おしえ にもとることがあれば、そのために 定 さだ められていることを 認 みと むべきである。
”世々 よよ の 支配者 しはいしゃ 、 不朽 ふきゅう にして 見 み えざる 唯一 ゆいいつ の 神 かみ に、 世々 よよ 限 かぎ りなく、ほまれと 栄光 えいこう とがあるように、アァメン。
”そこで、まず 第 だい 一に 勧 すす める。すべての 人 ひと のために、 王 おう たちと 上 うえ に 立 た っているすべての 人々 ひとびと のために、 願 ねが いと、 祈 いのり と、とりなしと、 感謝 かんしゃ とをささげなさい。 それはわたしたちが、 安 やす らかで 静 しず かな 一生 いっしょう を、 真 しん に 信心 しんじん 深 ぶか くまた 謹厳 きんげん に 過 す ごすためである。
”時 とき がくれば、 祝福 しゅくふく に 満 み ちた、ただひとりの 力 ちから あるかた、もろもろの 王 おう の 王 おう 、もろもろの 主 しゅ の 主 しゅ が、キリストを 出現 しゅつげん させて 下 くだ さるであろう。
”もし 耐 た え 忍 しの ぶなら、 彼 かれ と 共 とも に 支配者 しはいしゃ となるであろう。もし 彼 かれ を 否 いな むなら、 彼 かれ もわたしたちを 否 いな むであろう。
”あなたは 彼 かれ らに 勧 すす めて、 支配者 しはいしゃ 、 権威 けんい ある 者 もの に 服 ふく し、これに 従 したが い、いつでも 良 よ いわざをする 用意 ようい があり、 だれをもそしらず、 争 あらそ わず、 寛容 かんよう であって、すべての 人 ひと に 対 たい してどこまでも 柔和 にゅうわ な 態度 たいど を 示 しめ すべきことを、 思 おも い 出 だ させなさい。
”御子 みこ については、「 神 かみ よ、あなたの 御座 みざ は、 世々 よよ 限 かぎ りなく 続 つづ き、あなたの 支配 しはい のつえは、 公平 こうへい のつえである。
”以上 いじょう 述 の べたことの 要点 ようてん は、このような 大祭司 だいさいし がわたしたちのためにおられ、 天 てん にあって 大能者 たいのうしゃ の 御座 みざ の 右 みぎ に 座 ざ し、 人間 にんげん によらず 主 しゅ によって 設 もう けられた 真 しん の 幕屋 まくや なる 聖所 せいじょ で 仕 つか えておられる、ということである。
”なおほかの 者 もの たちは、あざけられ、むち 打 う たれ、しばり 上 あ げられ、 投獄 とうごく されるほどのめに 会 あ った。 あるいは、 石 いし で 打 う たれ、さいなまれ、のこぎりで 引 ひ かれ、つるぎで 切 き り 殺 ころ され、 羊 ひつじ の 皮 かわ や、やぎの 皮 かわ を 着 き て 歩 ある きまわり、 無一物 むいちもつ になり、 悩 なや まされ、 苦 くる しめられ、 (この 世 よ は 彼 かれ らの 住 す む 所 ところ ではなかった)、 荒野 あらの と 山 やま の 中 なか と 岩 いわ の 穴 あな と 土 つち の 穴 あな とを、さまよい 続 つづ けた。
”あなたがたの 指導者 しどうしゃ たちの 言 い うことを 聞 き きいれて、 従 したが いなさい。 彼 かれ らは、 神 かみ に 言 い いひらきをすべき 者 もの として、あなたがたのたましいのために、 目 め をさましている。 彼 かれ らが 嘆 なげ かないで、 喜 よろこ んでこのことをするようにしなさい。そうでないと、あなたがたの 益 えき にならない。
”しかし、あなたがたは、 選 えら ばれた 種族 しゅぞく 、 祭司 さいし の 国 くに 、 聖 せい なる 国民 こくみん 、 神 かみ につける 民 たみ である。それによって、 暗 くら やみから 驚 おどろ くべきみ 光 ひかり に 招 まね き 入 い れて 下 くだ さったかたのみわざを、あなたがたが 語 かた り 伝 つた えるためである。
”愛 あい する 者 もの たちよ。あなたがたに 勧 すす める。あなたがたは、この 世 よ の 旅人 たびびと であり 寄留者 きりゅうしゃ であるから、たましいに 戦 たたか いをいどむ 肉 にく の 欲 よく を 避 さ けなさい。 異邦人 いほうじん の 中 なか にあって、りっぱな 行 おこな いをしなさい。そうすれば、 彼 かれ らは、あなたがたを 悪人 あくにん 呼 よ ばわりしていても、あなたがたのりっぱなわざを 見 み て、かえって、おとずれの 日 ひ に 神 かみ をあがめるようになろう。 あなたがたは、すべて 人 ひと の 立 た てた 制 せい 度 ど に、 主 しゅ のゆえに 従 したが いなさい。 主権者 しゅけんしゃ としての 王 おう であろうと、 あるいは、 悪 あく を 行 おこな う 者 もの を 罰 ばっ し 善 ぜん を 行 おこな う 者 もの を 賞 しょう するために、 王 おう からつかわされた 長官 ちょうかん であろうと、これに 従 したが いなさい。 善 ぜん を 行 おこな うことによって、 愚 おろ かな 人々 ひとびと の 無知 むち な 発言 はつげん を 封 ふう じるのは、 神 かみ の 御旨 みむね なのである。 自由人 じゆうじん にふさわしく 行動 こうどう しなさい。ただし、 自由 じゆう をば 悪 あく を 行 おこな う 口実 こうじつ として 用 もち いず、 神 かみ の 僕 しもべ にふさわしく 行動 こうどう しなさい。 すべての 人 ひと をうやまい、 兄弟 きょうだい たちを 愛 あい し、 神 かみ をおそれ、 王 おう を 尊 たっと びなさい。 僕 しもべ たる 者 もの よ。 心 こころ からのおそれをもって、 主人 しゅじん に 仕 つか えなさい。 善良 ぜんりょう で 寛容 かんよう な 主人 しゅじん だけにでなく、 気 き むずかしい 主人 しゅじん にも、そうしなさい。
”また、ソドムとゴモラの 町々 まちまち を 灰 はい に 帰 き せしめて 破滅 はめつ に 処 しょ し、 不 ふ 信仰 しんこう に 走 はし ろうとする 人々 ひとびと の 見 み せしめとし、 ただ、 非道 ひどう の 者 もの どもの 放縦 ほうじゅう な 行 おこな いによってなやまされていた 義人 ぎじん ロトだけを 救 すく い 出 だ された。 (この 義人 ぎじん は、 彼 かれ らの 間 あいだ に 住 す み、 彼 かれ らの 不法 ふほう の 行 おこな いを 日々 ひび 見聞 みき きして、その 正 ただ しい 心 こころ を 痛 いた めていたのである。)
”特 とく に、 汚 けが れた 情欲 じょうよく におぼれ 肉 にく にしたがって 歩 あゆ み、また、 権威 けんい ある 者 もの を 軽 かろ んじる 人々 ひとびと を 罰 ばっ して、さばきの 日 ひ まで 閉 と じ 込 こ めておくべきことを、よくご 存 ぞん じなのである。こういう 人々 ひとびと は、 大胆 だいたん 不 ふ 敵 てき なわがまま 者 もの であって、 栄光 えいこう ある 者 もの たちをそしってはばかるところがない。 しかし、 御使 みつかい たちは、 勢 いきお いにおいても 力 ちから においても、 彼 かれ らにまさっているにかかわらず、 彼 かれ らを 主 しゅ のみまえに 訴 うった えそしることはしない。
”すべて 罪 つみ を 犯 おか す 者 もの は、 不法 ふほう を 行 おこな う 者 もの である。 罪 つみ は 不法 ふほう である。
”しかし、これと 同 おな じように、これらの 人々 ひとびと は、 夢 ゆめ に 迷 まよ わされて 肉 にく を 汚 けが し、 権威 けんい ある 者 もの たちを 軽 かろ んじ、 栄光 えいこう ある 者 もの たちをそしっている。
”ヨハネからアジヤにある七つの 教会 きょうかい へ。 今 いま いまし、 昔 むかし いまし、やがてきたるべきかたから、また、その 御座 みざ の 前 まえ にある七つの 霊 れい から、 また、 忠実 ちゅうじつ な 証人 しょうにん 、 死人 しにん の 中 なか から 最初 さいしょ に 生 うま れた 者 もの 、 地上 ちじょう の 諸王 しょおう の 支配者 しはいしゃ であるイエス・キリストから、 恵 めぐ みと 平安 へいあん とが、あなたがたにあるように。わたしたちを 愛 あい し、その 血 ち によってわたしたちを 罪 つみ から 解放 かいほう し、 わたしたちを、その 父 ちち なる 神 かみ のために、 御国 みくに の 民 たみ とし、 祭司 さいし として 下 くだ さったかたに、 世々 よよ 限 かぎ りなく 栄光 えいこう と 権力 けんりょく とがあるように、アァメン。
”勝利 しょうり を 得 え る 者 もの には、わたしと 共 とも にわたしの 座 ざ につかせよう。それはちょうど、わたしが 勝利 しょうり を 得 え てわたしの 父 ちち と 共 とも にその 御座 みざ についたのと 同様 どうよう である。
”すると、たちまち、わたしは 御霊 みたま に 感 かん じた。 見 み よ、 御座 みざ が 天 てん に 設 もう けられており、その 御座 みざ にいますかたがあった。 その 座 ざ にいますかたは、 碧玉 へきぎょく や 赤 あか めのうのように 見 み え、また、 御座 みざ のまわりには、 緑玉 りょくぎょく のように 見 み えるにじが 現 あらわ れていた。 また、 御座 みざ のまわりには二十四の 座 ざ があって、二十四 人 にん の 長老 ちょうろう が 白 しろ い 衣 ころも を 身 み にまとい、 頭 あたま に 金 きん の 冠 かんむり をかぶって、それらの 座 ざ についていた。 御座 みざ からは、いなずまと、もろもろの 声 こえ と、 雷鳴 らいめい とが、 発 はっ していた。また、七つのともし 火 ひ が、 御座 みざ の 前 まえ で 燃 も えていた。これらは、 神 かみ の七つの 霊 れい である。 御座 みざ の 前 まえ は、 水晶 すいしょう に 似 に たガラスの 海 うみ のようであった。 御座 みざ のそば 近 ちか くそのまわりには、四つの 生 い き 物 もの がいたが、その 前 まえ にも 後 のち にも、一 面 めん に 目 め がついていた。
”これらの 生 い き 物 もの が、 御座 みざ にいまし、かつ、 世々 よよ 限 かぎ りなく 生 い きておられるかたに、 栄光 えいこう とほまれとを 帰 き し、また、 感謝 かんしゃ をささげている 時 とき 、 二十四 人 にん の 長老 ちょうろう は、 御座 みざ にいますかたのみまえにひれ 伏 ふ し、 世々 よよ 限 かぎ りなく 生 い きておられるかたを 拝 おが み、 彼 かれ らの 冠 かんむり を 御座 みざ のまえに、 投 な げ 出 だ して 言 い った、
”わたしたちの 神 かみ のために、 彼 かれ らを 御国 みくに の 民 たみ とし、 祭司 さいし となさいました。 彼 かれ らは 地上 ちじょう を 支配 しはい するに 至 いた るでしょう」。 さらに 見 み ていると、 御座 みざ と 生 い き 物 もの と 長老 ちょうろう たちとのまわりに、 多 おお くの 御使 みつかい たちの 声 こえ が 上 あ がるのを 聞 き いた。その 数 かず は万の 幾 いく 万 倍 ばい 、千の 幾 いく 千 倍 ばい もあって、 大声 おおごえ で 叫 さけ んでいた、「ほふられた 小羊 こひつじ こそは、 力 ちから と、 富 とみ と、 知恵 ちえ と、 勢 いきお いと、ほまれと、 栄光 えいこう と、さんびとを 受 う けるにふさわしい」。 またわたしは、 天 てん と 地 ち 、 地 ち の 下 した と 海 うみ の 中 なか にあるすべての 造 つく られたもの、そして、それらの 中 なか にあるすべてのものの 言 い う 声 こえ を 聞 き いた、「 御座 みざ にいますかたと 小羊 こひつじ とに、さんびと、ほまれと、 栄光 えいこう と、 権力 けんりょく とが、 世々 よよ 限 かぎ りなくあるように」。
”その 後 のち 、わたしが 見 み ていると、 見 み よ、あらゆる 国民 こくみん 、 部族 ぶぞく 、 民族 みんぞく 、 国語 こくご のうちから、 数 かぞ えきれないほどの 大 おお ぜいの 群衆 ぐんしゅう が、 白 しろ い 衣 ころも を 身 み にまとい、しゅろの 枝 えだ を 手 て に 持 も って、 御座 みざ と 小羊 こひつじ との 前 まえ に 立 た ち、 大声 おおごえ で 叫 さけ んで 言 い った、「 救 すくい は、 御座 みざ にいますわれらの 神 かみ と 小羊 こひつじ からきたる」。 御使 みつかい たちはみな、 御座 みざ と 長老 ちょうろう たちと四つの 生 い き 物 もの とのまわりに 立 た っていたが、 御座 みざ の 前 まえ にひれ 伏 ふ し、 神 かみ を 拝 はい して 言 い った、
”それだから 彼 かれ らは、 神 かみ の 御座 みざ の 前 まえ におり、 昼 ひる も 夜 よる もその 聖所 せいじょ で 神 かみ に 仕 つか えているのである。 御座 みざ にいますかたは、 彼 かれ らの 上 うえ に 幕屋 まくや を 張 は って 共 とも に 住 す まわれるであろう。
”第 だい 七の 御使 みつかい が、ラッパを 吹 ふ き 鳴 な らした。すると、 大 おお きな 声々 こえごえ が 天 てん に 起 おこ って 言 い った、「この 世 よ の 国 くに は、われらの 主 しゅ とそのキリストとの 国 くに となった。 主 しゅ は 世々 よよ 限 かぎ りなく 支配 しはい なさるであろう」。 そして、 神 かみ のみまえで 座 ざ についている二十四 人 にん の 長老 ちょうろう は、ひれ 伏 ふ し、 神 かみ を 拝 はい して 言 い った、 「 今 いま いまし、 昔 むかし いませる、 全能者 ぜんのうしゃ にして 主 しゅ なる 神 かみ よ。 大 おお いなる 御 み 力 ちから をふるって 支配 しはい なさったことを、 感謝 かんしゃ します。 諸 しょ 国民 こくみん は 怒 いか り 狂 くる いましたが、あなたも 怒 いか りをあらわされました。そして、 死人 しにん をさばき、あなたの 僕 しもべ なる 預言者 よげんしゃ 、 聖徒 せいと 、 小 ちい さき 者 もの も、 大 おお いなる 者 もの も、すべて 御名 みな をおそれる 者 もの たちに 報 むく いを 与 あた え、また、 地 ち を 滅 ほろ ぼす 者 もの どもを 滅 ほろ ぼして 下 くだ さる 時 とき がきました」。
”わたしはまた、一 匹 ぴき の 獣 けもの が 海 うみ から 上 のぼ って 来 く るのを 見 み た。それには 角 つの が十 本 ぽん 、 頭 あたま が七つあり、それらの 角 つの には十の 冠 かんむり があって、 頭 あたま には 神 かみ を 汚 けが す 名 な がついていた。 わたしの 見 み たこの 獣 けもの はひょうに 似 に ており、その 足 あし はくまの 足 あし のようで、その 口 くち はししの 口 くち のようであった。 龍 りゅう は 自分 じぶん の 力 ちから と 位 くらい と 大 おお いなる 権威 けんい とを、この 獣 けもの に 与 あた えた。
”また、ほかの 第 だい 二の 御使 みつかい が、 続 つづ いてきて 言 い った、「 倒 たお れた、 大 おお いなるバビロンは 倒 たお れた。その 不品行 ふひんこう に 対 たい する 激 はげ しい 怒 いか りのぶどう 酒 しゅ を、あらゆる 国民 こくみん に 飲 の ませた 者 もの 」。
”大 おお いなる 都 みやこ は三つに 裂 さ かれ、 諸 しょ 国民 こくみん の 町々 まちまち は 倒 たお れた。 神 かみ は 大 おお いなるバビロンを 思 おも い 起 おこ し、これに 神 かみ の 激 はげ しい 怒 いか りのぶどう 酒 しゅ の 杯 さかずき を 与 あた えられた。 島々 しまじま はみな 逃 に げ 去 さ り、 山々 やまやま は 見 み えなくなった。
”それから、七つの 鉢 はち を 持 も つ七 人 にん の 御使 みつかい のひとりがきて、わたしに 語 かた って 言 い った、「さあ、きなさい。 多 おお くの 水 みず の 上 うえ にすわっている 大 おお 淫婦 いんぷ に 対 たい するさばきを、 見 み せよう。 地 ち の 王 おう たちはこの 女 おんな と 姦淫 かんいん を 行 おこな い、 地 ち に 住 す む 人々 ひとびと はこの 女 おんな の 姦淫 かんいん のぶどう 酒 しゅ に 酔 よ いしれている」。
”ここに、 知恵 ちえ のある 心 こころ が 必要 ひつよう である。七つの 頭 あたま は、この 女 おんな のすわっている七つの 山 やま であり、また、七 人 にん の 王 おう のことである。 そのうちの五 人 にん はすでに 倒 たお れ、ひとりは 今 いま おり、もうひとりは、まだきていない。それが 来 く れば、しばらくの 間 あいだ だけおることになっている。 昔 むかし はいたが 今 いま はいないという 獣 けもの は、すなわち 第 だい 八のものであるが、またそれは、かの七 人 にん の 中 なか のひとりであって、ついには 滅 ほろ びに 至 いた るものである。 あなたの 見 み た十の 角 つの は、十 人 にん の 王 おう のことであって、 彼 かれ らはまだ 国 くに を 受 う けてはいないが、 獣 けもの と 共 とも に、 一時 ひととき だけ 王 おう としての 権威 けんい を 受 う ける。 彼 かれ らは 心 こころ をひとつにしている。そして、 自分 じぶん たちの 力 ちから と 権威 けんい とを 獣 けもの に 与 あた える。
”彼 かれ らは 小羊 こひつじ に 戦 たたか いをいどんでくるが、 小羊 こひつじ は、 主 しゅ の 主 しゅ 、 王 おう の 王 おう であるから、 彼 かれ らにうち 勝 か つ。また、 小羊 こひつじ と 共 とも にいる 召 め された、 選 えら ばれた、 忠実 ちゅうじつ な 者 もの たちも、 勝利 しょうり を 得 え る」。 御使 みつかい はまた、わたしに 言 い った、「あなたの 見 み た 水 みず 、すなわち、 淫婦 いんぷ のすわっている 所 ところ は、あらゆる 民族 みんぞく 、 群衆 ぐんしゅう 、 国民 こくみん 、 国語 こくご である。 あなたの 見 み た十の 角 つの と 獣 けもの とは、この 淫婦 いんぷ を 憎 にく み、みじめな 者 もの にし、 裸 はだか にし、 彼女 かのじょ の 肉 にく を 食 く い、 火 ひ で 焼 や き 尽 つく すであろう。 神 かみ は、 御言 みことば が 成就 じょうじゅ する 時 とき まで、 彼 かれ らの 心 こころ の 中 なか に、 御旨 みむね を 行 おこな い、 思 おも いをひとつにし、 彼 かれ らの 支配 しはい 権 けん を 獣 けもの に 与 あた える 思 おも いを 持 も つようにされたからである。 あなたの 見 み たかの 女 おんな は、 地 ち の 王 おう たちを 支配 しはい する 大 おお いなる 都 みやこ のことである」。
”彼 かれ は 力強 ちからづよ い 声 こえ で 叫 さけ んで 言 い った、「 倒 たお れた、 大 おお いなるバビロンは 倒 たお れた。そして、それは 悪魔 あくま の 住 す む 所 ところ 、あらゆる 汚 けが れた 霊 れい の 巣 そう くつ、また、あらゆる 汚 けが れた 憎 にく むべき 鳥 とり の 巣 そう くつとなった。 すべての 国民 こくみん は、 彼女 かのじょ の 姦淫 かんいん に 対 たい する 激 はげ しい 怒 いか りのぶどう 酒 しゅ を 飲 の み、 地 ち の 王 おう たちは 彼女 かのじょ と 姦淫 かんいん を 行 おこな い、 地上 ちじょう の 商人 しょうにん たちは、 彼女 かのじょ の 極度 きょくど のぜいたくによって 富 とみ を 得 え たからである」。
”彼女 かのじょ と 姦淫 かんいん を 行 おこな い、ぜいたくをほしいままにしていた 地 ち の 王 おう たちは、 彼女 かのじょ が 焼 や かれる 火 ひ の 煙 けむり を 見 み て、 彼女 かのじょ のために 胸 むね を 打 う って 泣 な き 悲 かな しみ、 彼女 かのじょ の 苦 くる しみに 恐 おそ れをいだき、 遠 とお くに 立 た って 言 い うであろう、『ああ、わざわいだ、 大 おお いなる 都 みやこ 、 不 ふ 落 お の 都 みやこ 、バビロンは、わざわいだ。おまえに 対 たい するさばきは、 一瞬 いっしゅん にしてきた』。
”すると、ひとりの 力強 ちからづよ い 御使 みつかい が、 大 おお きなひきうすのような 石 いし を 持 も ちあげ、それを 海 うみ に 投 な げ 込 こ んで 言 い った、「 大 おお いなる 都 みやこ バビロンは、このように 激 はげ しく 打 う ち 倒 たお され、そして、 全 まった く 姿 すがた を 消 け してしまう。
”その 口 くち からは、 諸 しょ 国民 こくみん を 打 う つために、 鋭 するど いつるぎが 出 で ていた。 彼 かれ は、 鉄 てつ のつえをもって 諸 しょ 国民 こくみん を 治め おさめ 、また、 全能者 ぜんのうしゃ なる 神 かみ の 激 はげ しい 怒 いか りの 酒 さか ぶねを 踏 ふ む。
”その 着物 きもの にも、そのももにも、「 王 おう の 王 おう 、 主 しゅ の 主 しゅ 」という 名 な がしるされていた。
”また 見 み ていると、ひとりの 御使 みつかい が 太陽 たいよう の 中 なか に 立 た っていた。 彼 かれ は、 中空 なかぞら を 飛 と んでいるすべての 鳥 とり にむかって、 大声 おおごえ で 叫 さけ んだ、「さあ、 神 かみ の 大 だい 宴会 えんかい に 集 あつ まってこい。 そして、 王 おう たちの 肉 にく 、 将軍 しょうぐん の 肉 にく 、 勇者 ゆうしゃ の 肉 にく 、 馬 うま の 肉 にく 、 馬 うま に 乗 の っている 者 もの の 肉 にく 、また、すべての 自由人 じゆうじん と 奴隷 どれい との 肉 にく 、 小 ちい さき 者 もの と 大 おお いなる 者 もの との 肉 にく をくらえ」。 なお 見 み ていると、 獣 けもの と 地 ち の 王 おう たちと 彼 かれ らの 軍勢 ぐんぜい とが 集 あつ まり、 馬 うま に 乗 の っているかたとその 軍勢 ぐんぜい とに 対 たい して、 戦 たたか いをいどんだ。
”この 第 だい 一の 復活 ふっかつ にあずかる 者 もの は、さいわいな 者 もの であり、また 聖 せい なる 者 もの である。この 人 ひと たちに 対 たい しては、 第 だい 二の 死 し はなんの 力 ちから もない。 彼 かれ らは 神 かみ とキリストとの 祭司 さいし となり、キリストと 共 とも に千 年 ねん の 間 あいだ 、 支配 しはい する。
”また 見 み ていると、 大 おお きな 白 しろ い 御座 みざ があり、そこにいますかたがあった。 天 てん も 地 ち も 御顔 みかお の 前 まえ から 逃 に げ 去 さ って、あとかたもなくなった。 また、 死 し んでいた 者 もの が、 大 おお いなる 者 もの も 小 ちい さき 者 もの も 共 とも に、 御座 みざ の 前 まえ に 立 た っているのが 見 み えた。かずかずの 書物 しょもつ が 開 ひら かれたが、もう一つの 書物 しょもつ が 開 ひら かれた。これはいのちの 書 しょ であった。 死人 しにん はそのしわざに 応 おう じ、この 書物 しょもつ に 書 か かれていることにしたがって、さばかれた。 海 うみ はその 中 なか にいる 死人 しにん を 出 だ し、 死 し も 黄泉 よみ もその 中 なか にいる 死人 しにん を 出 だ し、そして、おのおのそのしわざに 応 おう じて、さばきを 受 う けた。
”すると、 御座 みざ にいますかたが 言 い われた、「 見 み よ、わたしはすべてのものを 新 あら たにする」。また 言 い われた、「 書 か きしるせ。これらの 言葉 ことば は、 信 しん ずべきであり、まことである」。 そして、わたしに 仰 おお せられた、「 事 こと はすでに 成 な った。わたしは、アルパでありオメガである。 初 はじ めであり 終 おわ りである。かわいている 者 もの には、いのちの 水 みず の 泉 いずみ から 価 あたい なしに 飲 の ませよう。
”御使 みつかい はまた、 水晶 すいしょう のように 輝 かがや いているいのちの 水 みず の 川 かわ をわたしに 見 み せてくれた。この 川 かわ は、 神 かみ と 小羊 こひつじ との 御座 みざ から 出 で て、 都 みやこ の 大通 おおどお りの 中央 ちゅうおう を 流 なが れている。 川 かわ の 両側 りょうがわ にはいのちの 木 き があって、十二 種 しゅ の 実 み を 結 むす び、その 実 じつ は 毎月 まいつき みのり、その 木 き の 葉 は は 諸 しょ 国民 こくみん をいやす。 のろわるべきものは、もはや 何 なに ひとつない。 神 かみ と 小羊 こひつじ との 御座 みざ は 都 みやこ の 中 なか にあり、その 僕 しもべ たちは 彼 かれ を 礼拝 れいはい し、 御顔 みかお を 仰 あお ぎ 見 み るのである。 彼 かれ らの 額 ひたい には、 御名 みな がしるされている。 夜 よる は、もはやない。あかりも 太陽 たいよう の 光 ひかり も、いらない。 主 しゅ なる 神 かみ が 彼 かれ らを 照 てら し、そして、 彼 かれ らは 世々 よよ 限 かぎ りなく 支配 しはい する。
”