27 – 苦しみ
これらは全能の神の聖なる言葉です。
私たちは人間の言葉には興味がありません。
神を愛する人なら誰でも...神は次のように言われています。 苦しみ.
これらは全能の神の聖なる言葉です。
私たちは人間の言葉には興味がありません。
神を愛する人なら誰でも...神は次のように言われています。 苦しみ.
時 とき にその 妻 つま は 彼 かれ に 言 い った、「あなたはなおも 堅 かた く 保 たも って、 自分 じぶん を 全 まっと うするのですか。 神 かみ をのろって 死 し になさい」。 しかしヨブは 彼女 かのじょ に 言 い った、「あなたの 語 かた ることは 愚 おろ かな 女 おんな の 語 かた るのと 同 おな じだ。われわれは 神 かみ から 幸 さいわい をうけるのだから、 災 わざわい をも、うけるべきではないか」。すべてこの 事 こと においてヨブはそのくちびるをもって 罪 つみ を 犯 おか さなかった。
”わたしたちは、 四方 しほう から 患難 かんなん を 受 う けても 窮 きゅう しない。 途方 とほう にくれても 行 ゆ き 詰 づ まらない。 迫害 はくがい に 会 あ っても 見捨 みす てられない。 倒 たお されても 滅 ほろ びない。 いつもイエスの 死 し をこの 身 み に 負 お うている。それはまた、イエスのいのちが、この 身 み に 現 あらわ れるためである。 わたしたち 生 い きている 者 もの は、イエスのために 絶 た えず 死 し に 渡 わた されているのである。それはイエスのいのちが、わたしたちの 死 し ぬべき 肉体 にくたい に 現 あらわ れるためである。 こうして、 死 し はわたしたちのうちに 働 はたら き、いのちはあなたがたのうちに 働 はたら くのである。
”だから、わたしたちは 落胆 らくたん しない。たといわたしたちの 外 そと なる 人 ひと は 滅 ほろ びても、 内 うち なる 人 ひと は 日 ひ ごとに 新 あたら しくされていく。 なぜなら、このしばらくの 軽 かる い 患難 かんなん は 働 はたら いて、 永遠 えいえん の 重 おも い 栄光 えいこう を、あふれるばかりにわたしたちに 得 え させるからである。 わたしたちは、 見 み えるものにではなく、 見 み えないものに 目 め を 注 そそ ぐ。 見 み えるものは 一時 いちじ 的 てき であり、 見 み えないものは 永遠 えいえん につづくのである。
”しかし 善悪 ぜんあく を 知 し る 木 き からは 取 と って 食 た べてはならない。それを 取 と って 食 た べると、きっと 死 し ぬであろう」。
”つぎに 女 おんな に 言 い われた、「わたしはあなたの 産 う みの 苦 くる しみを 大 おお いに 増 ま す。あなたは 苦 くる しんで 子 こ を 産 う む。それでもなお、あなたは 夫 おっと を 慕 した い、 彼 かれ はあなたを 治 おさ めるであろう」。 更 さら に 人 ひと に 言 い われた、「あなたが 妻 つま の 言葉 ことば を 聞 き いて、 食 た べるなと、わたしが 命 めい じた 木 き から 取 と って 食 た べたので、 地 ち はあなたのためにのろわれ、あなたは 一生 いっしょう 、 苦 くる しんで 地 ち から 食物 しょくもつ を 取 と る。 地 ち はあなたのために、いばらとあざみとを 生 しょう じ、あなたは 野 の の 草 くさ を 食 た べるであろう。 あなたは 顔 かお に 汗 あせ してパンを 食 た べ、ついに 土 つち に 帰 かえ る、あなたは 土 つち から 取 と られたのだから。あなたは、ちりだから、ちりに 帰 かえ る」。
”主 しゅ はまた 言 い われた、「わたしは、エジプトにいるわたしの 民 たみ の 悩 なや みを、つぶさに 見 み 、また 追 お い 使 つか う 者 もの のゆえに 彼 かれ らの 叫 さけ ぶのを 聞 き いた。わたしは 彼 かれ らの 苦 くる しみを 知 し っている。 わたしは 下 くだ って、 彼 かれ らをエジプトびとの 手 て から 救 すく い 出 だ し、これをかの 地 ち から 導 みちび き 上 のぼ って、 良 よ い 広 ひろ い 地 ち 、 乳 ちち と 蜜 みつ の 流 なが れる 地 ち 、すなわちカナンびと、ヘテびと、アモリびと、ペリジびと、ヒビびと、エブスびとのおる 所 ところ に 至 いた らせようとしている。 いまイスラエルの 人々 ひとびと の 叫 さけ びがわたしに 届 とど いた。わたしはまたエジプトびとが 彼 かれ らをしえたげる、そのしえたげを 見 み た。
”主 しゅ があなたがたのために 戦 たたか われるから、あなたがたは 黙 もく していなさい」。
”言 い われた、「あなたが、もしあなたの 神 かみ 、 主 しゅ の 声 こえ に 良 よ く 聞 き き 従 したが い、その 目 め に 正 ただ しいと 見 み られることを 行 おこな い、その 戒 いまし めに 耳 みみ を 傾 かたむ け、すべての 定 さだ めを 守 まも るならば、わたしは、かつてエジプトびとに 下 くだ した 病 やまい を一つもあなたに 下 くだ さないであろう。わたしは 主 しゅ であって、あなたをいやすものである」。
”もしあなたが 彼 かれ らを 悩 なや まして、 彼 かれ らがわたしにむかって 叫 さけ ぶならば、わたしは 必 かなら ずその 叫 さけ びを 聞 き くであろう。
”あなたがたの 神 かみ 、 主 しゅ に 仕 つか えなければならない。そうすれば、わたしはあなたがたのパンと 水 みず を 祝 しゅく し、あなたがたのうちから 病 やまい を 除 のぞ き 去 さ るであろう。
”あなたの 兄弟 きょうだい が 落 お ちぶれ、 暮 くら して 行 い けない 時 とき は、 彼 かれ を 助 たす け、 寄留者 きりゅうしゃ または 旅 たび びとのようにして、あなたと 共 とも に 生 い きながらえさせなければならない。
”わたしが 国 くに に 平和 へいわ を 与 あた えるから、あなたがたは 安 やす らかに 寝 ね ることができ、あなたがたを 恐 おそ れさすものはないであろう。わたしはまた 国 くに のうちから 悪 わる い 獣 けもの を 絶 た やすであろう。つるぎがあなたがたの 国 くに を 行 い き 巡 めぐ ることはないであろう。
”わたしの 定 さだ めを 軽 かろ んじ、 心 こころ にわたしのおきてを 忌 い みきらって、わたしのすべての 戒 いまし めを 守 まも らず、わたしの 契約 けいやく を 破 やぶ るならば、 わたしはあなたがたにこのようにするであろう。すなわち、あなたがたの 上 うえ に 恐怖 きょうふ を 臨 のぞ ませ、 肺病 はいびょう と 熱病 ねつびょう をもって、あなたがたの 目 め を 見 み えなくし、 命 いのち をやせ 衰 おとろ えさせるであろう。あなたがたが 種 たね をまいてもむだである。 敵 てき がそれを 食 た べるであろう。 わたしは 顔 かお をあなたがたにむけて 攻 せ め、あなたがたは 敵 てき の 前 まえ に 撃 う ちひしがれるであろう。またあなたがたの 憎 にく む 者 もの があなたがたを 治 おさ めるであろう。あなたがたは 追 お う 者 もの もないのに 逃 に げるであろう。
”後 のち の 日 ひ になって、あなたがなやみにあい、これらのすべての 事 こと が、あなたに 臨 のぞ むとき、もしあなたの 神 かみ 、 主 しゅ に 立 た ち 帰 かえ ってその 声 こえ に 聞 き きしたがうならば、 あなたの 神 かみ 、 主 しゅ はいつくしみの 深 ふか い 神 かみ であるから、あなたを 捨 す てず、あなたを 滅 ほろ ぼさず、またあなたの 先祖 せんぞ に 誓 ちか った 契約 けいやく を 忘 わす れられないであろう。
”主 しゅ はまたすべての 病 やまい をあなたから 取 と り 去 さ り、あなたの 知 し っている、あのエジプトの 悪疫 あくえき にかからせず、ただあなたを 憎 にく むすべての 者 もの にそれを 臨 のぞ ませられるであろう。
”この四十 年 ねん の 間 あいだ 、あなたの 着物 きもの はすり 切 き れず、あなたの 足 あし は、はれなかった。 あなたはまた 人 ひと がその 子 こ を 訓練 くんれん するように、あなたの 神 かみ 、 主 しゅ もあなたを 訓練 くんれん されることを 心 こころ にとめなければならない。 あなたの 神 かみ 、 主 しゅ の 命令 めいれい を 守 まも り、その 道 みち に 歩 あゆ んで、 彼 かれ を 恐 おそ れなければならない。
”みなし 子 こ とやもめのために 正 ただ しいさばきを 行 おこな い、また 寄留 きりゅう の 他国 たこく 人 じん を 愛 あい して、 食物 しょくもつ と 着物 きもの を 与 あた えられるからである。
”見 み よ、わたしは、きょう、あなたがたの 前 まえ に 祝福 しゅくふく と、のろいとを 置 お く。 もし、きょう、わたしがあなたがたに 命 めい じるあなたがたの 神 かみ 、 主 しゅ の 命令 めいれい に 聞 き き 従 したが うならば、 祝福 しゅくふく を 受 う けるであろう。 もしあなたがたの 神 かみ 、 主 しゅ の 命令 めいれい に 聞 き き 従 したが わず、わたしが、きょう、あなたがたに 命 めい じる 道 みち を 離 はな れ、あなたがたの 知 し らなかった 他 た の 神々 かみがみ に 従 したが うならば、のろいを 受 う けるであろう。
”あなたが 敵 てき と 戦 たたか うために 出 で る 時 とき 、 馬 うま と 戦車 せんしゃ と、あなたよりも 大 だい ぜいの 軍隊 ぐんたい を 見 み ても、 彼 かれ らを 恐 おそ れてはならない。あなたをエジプトの 国 くに から 導 みちび きのぼられたあなたの 神 かみ 、 主 しゅ が 共 とも におられるからである。
”もしあなたが、あなたの 神 かみ 、 主 しゅ の 声 こえ によく 聞 き き 従 したが い、わたしが、きょう、 命 めい じるすべての 戒 いまし めを 守 まも り 行 おこな うならば、あなたの 神 かみ 、 主 しゅ はあなたを 地 ち のもろもろの 国民 こくみん の 上 うえ に 立 た たせられるであろう。
”わたしは、きょう、 天 てん と 地 ち を 呼 よ んであなたがたに 対 たい する 証人 しょうにん とする。わたしは 命 いのち と 死 し および 祝福 しゅくふく とのろいをあなたの 前 まえ に 置 お いた。あなたは 命 いのち を 選 えら ばなければならない。そうすればあなたとあなたの 子孫 しそん は 生 い きながらえることができるであろう。 すなわちあなたの 神 かみ 、 主 しゅ を 愛 あい して、その 声 こえ を 聞 き き、 主 しゅ につき 従 したが わなければならない。そうすればあなたは 命 いのち を 得 え 、かつ 長 なが く 命 いのち を 保 たも つことができ、 主 しゅ が 先祖 せんぞ アブラハム、イサク、ヤコブに 与 あた えると 誓 ちか われた 地 ち に 住 す むことができるであろう」。
”あなたがたは 強 つよ く、かつ 勇 いさ ましくなければならない。 彼 かれ らを 恐 おそ れ、おののいてはならない。あなたの 神 かみ 、 主 しゅ があなたと 共 とも に 行 い かれるからである。 主 しゅ は 決 けっ してあなたを 見放 みはな さず、またあなたを 見捨 みす てられないであろう」。
”主 しゅ はみずからあなたに 先立 さきだ って 行 い き、またあなたと 共 とも におり、あなたを 見放 みはな さず、 見捨 みす てられないであろう。 恐 おそ れてはならない、おののいてはならない」。
”今見 いまみ よ、わたしこそは 彼 かれ である。わたしのほかに 神 かみ はない。わたしは 殺 ころ し、また 生 い かし、 傷 きず つけ、またいやす。わたしの 手 て から 救 すく い 出 だ しうるものはない。
”わたしはあなたに 命 めい じたではないか。 強 つよ く、また 雄々 おお しくあれ。あなたがどこへ 行 い くにも、あなたの 神 かみ 、 主 しゅ が 共 とも におられるゆえ、 恐 おそ れてはならない、おののいてはならない」。
”ヨシュアは 彼 かれ らに 言 い った、「 恐 おそ れおののいてはならない。 強 つよ くまた 雄々 おお しくあれ。あなたがたが 攻 せ めて 戦 たたか うすべての 敵 てき には、 主 しゅ がこのようにされるのである」。
”主 しゅ は 殺 ころ し、また 生 い かし、 陰府 よみ にくだし、また 上 うえ げられる。 主 しゅ は 貧 まず しくし、また 富 と ませ、 低 ひく くし、また 高 たか くされる。 貧 まず しい 者 もの を、ちりのなかから 立 た ちあがらせ、 乏 とぼ しい 者 もの を、あくたのなかから 引 ひ き 上 あ げて、 王侯 おうこう と 共 とも にすわらせ、 栄誉 えいよ の 位 くらい を 継 つ がせられる。 地 ち の 柱 はしら は 主 しゅ のものであって、その 柱 はしら の 上 うえ に、 世界 せかい をすえられたからである。
”ダビデはその 所 ところ で 主 しゅ に 祭壇 さいだん を 築 きず き、 燔祭 はんさい と 酬恩祭 しゅうおんさい をささげた。そこで 主 しゅ はその 地 ち のために 祈 いのり を 聞 き かれたので、 災 わざわい がイスラエルに 下 くだ ることはとどまった。
”そのころ、ヒゼキヤは 病気 びょうき になって 死 し にかかっていた。アモツの 子 こ 預言者 よげんしゃ イザヤは 彼 かれ のところにきて 言 い った、「 主 しゅ はこう 仰 おお せられます、『 家 いえ の 人 ひと に 遺言 ゆいごん をなさい。あなたは 死 し にます。 生 い きながらえることはできません』」。 そこでヒゼキヤは 顔 かお を 壁 かべ に 向 む けて 主 しゅ に 祈 いの って 言 い った、 「ああ 主 しゅ よ、わたしが 真実 しんじつ を 真心 まごころ をもってあなたの 前 まえ に 歩 あゆ み、あなたの 目 め にかなうことをおこなったのをどうぞ 思 おも い 起 おこ してください」。そしてヒゼキヤは 激 はげ しく 泣 な いた。 イザヤがまだ 中庭 なかにわ を 出 で ないうちに 主 しゅ の 言葉 ことば が 彼 かれ に 臨 のぞ んだ、 「 引 ひ き 返 かえ して、わたしの 民 たみ の 君 きみ ヒゼキヤに 言 い いなさい、『あなたの 父 ちち ダビデの 神 かみ 、 主 しゅ はこう 仰 おお せられる、わたしはあなたの 祈 いのり を 聞 き き、あなたの 涙 なみだ を 見 み た。 見 み よ、わたしはあなたをいやす。三 日 か 目 め にはあなたは 主 しゅ の 宮 みや に 上 のぼ るであろう。 かつ、わたしはあなたのよわいを十五 年 ねん 増 ま す。わたしはあなたと、この 町 まち とをアッスリヤの 王 おう の 手 て から 救 すく い、わたしの 名 な のため、またわたしのしもべダビデのためにこの 町 まち を 守 まも るであろう』」。
”その 聖 せい なるみ 名 な を 誇 ほこ れ。どうか 主 しゅ を 求 もと める 者 もの の 心 こころ が 喜 よろこ ぶように。 主 しゅ とそのみ 力 ちから とを 求 もと めよ。つねにそのみ 顔 かお をたずねよ。 [12-13]そのしもべアブラハムのすえよ、その 選 えら ばれたヤコブの 子 こ らよ。 主 しゅ のなされたくすしきみわざと、その 奇跡 きせき と、そのみ 口 くち のさばきとを 心 こころ にとめよ。
”わたしの 名 な をもってとなえられるわたしの 民 たみ が、もしへりくだり、 祈 いの って、わたしの 顔 かお を 求 もと め、その 悪 わる い 道 みち を 離 はな れるならば、わたしは 天 てん から 聞 き いて、その 罪 つみ をゆるし、その 地 ち をいやす。 今 いま この 所 ところ にささげられる 祈 いのり にわたしの 目 め を 開 ひら き、 耳 みみ を 傾 かたむ ける。
”彼 かれ と 共 とも におる 者 もの は 肉 にく の 腕 うで である。しかしわれわれと 共 とも におる 者 もの はわれわれの 神 かみ 、 主 しゅ であって、われわれを 助 たす け、われわれに 代 かわ って 戦 たたか われる」。 民 たみ はユダの 王 おう ヒゼキヤの 言葉 ことば に 安心 あんしん した。
”使者 ししゃ がヨブのもとに 来 き て 言 い った、「 牛 うし が 耕 たがや し、ろばがそのかたわらで 草 くさ を 食 く っていると、 シバびとが 襲 おそ ってきて、これを 奪 うば い、つるぎをもってしもべたちを 打 う ち 殺 ころ しました。わたしはただひとりのがれて、あなたに 告 つ げるために 来 き ました」。 彼 かれ がなお 語 かた っているうちに、またひとりが 来 き て 言 い った、「 神 かみ の 火 ひ が 天 てん から 下 くだ って、 羊 ひつじ およびしもべたちを 焼 や き 滅 ほろ ぼしました。わたしはただひとりのがれて、あなたに 告 つ げるために 来 き ました」。 彼 かれ がなお 語 かた っているうちに、またひとりが 来 き て 言 い った、「カルデヤびとが三 組 くみ に 分 わか れて 来 き て、らくだを 襲 おそ ってこれを 奪 うば い、つるぎをもってしもべたちを 打 う ち 殺 ころ しました。わたしはただひとりのがれて、あなたに 告 つ げるために 来 き ました」。 彼 かれ がなお 語 かた っているうちに、またひとりが 来 き て 言 い った、「あなたのむすこ、 娘 むすめ たちが 第 だい 一の 兄 あに の 家 いえ で 食事 しょくじ をし、 酒 さけ を 飲 の んでいると、 荒野 あらの の 方 ほう から 大風 おおかぜ が 吹 ふ いてきて、 家 いえ の 四 よ すみを 撃 う ったので、あの 若 わか い 人 ひと たちの 上 うえ につぶれ 落 お ちて、 皆 みな 死 し にました。わたしはただひとりのがれて、あなたに 告 つ げるために 来 き ました」。 このときヨブは 起 お き 上 あ がり、 上着 うわぎ を 裂 さ き、 頭 とう をそり、 地 ち に 伏 ふ して 拝 はい し、
”そして 言 い った、「わたしは 裸 はだか で 母 はは の 胎 たい を 出 で た。また 裸 はだか でかしこに 帰 かえ ろう。 主 しゅ が 与 あた え、 主 しゅ が 取 と られたのだ。 主 しゅ のみ 名 な はほむべきかな」。
”サタンは 主 しゅ に 答 こた えて 言 い った、「 皮 かわ には 皮 かわ をもってします。 人 ひと は 自分 じぶん の 命 いのち のために、その 持 も っているすべての 物 もの をも 与 あた えます。 しかしいま、あなたの 手 て を 伸 の べて、 彼 かれ の 骨 ほね と 肉 にく とを 撃 う ってごらんなさい。 彼 かれ は 必 かなら ずあなたの 顔 かお に 向 む かって、あなたをのろうでしょう」。 主 しゅ はサタンに 言 い われた、「 見 み よ、 彼 かれ はあなたの 手 て にある。ただ 彼 かれ の 命 いのち を 助 たす けよ」。 サタンは 主 しゅ の 前 まえ から 出 で て 行 い って、ヨブを 撃 う ち、その 足 あし の 裏 うら から 頭 とう の 頂 いただき まで、いやな 腫物 はれもの をもって 彼 かれ を 悩 なや ました。 ヨブは 陶器 とうき の 破片 はへん を 取 と り、それで 自分 じぶん の 身 み をかき、 灰 はい の 中 なか にすわった。
”時 とき にその 妻 つま は 彼 かれ に 言 い った、「あなたはなおも 堅 かた く 保 たも って、 自分 じぶん を 全 まっと うするのですか。 神 かみ をのろって 死 し になさい」。 しかしヨブは 彼女 かのじょ に 言 い った、「あなたの 語 かた ることは 愚 おろ かな 女 おんな の 語 かた るのと 同 おな じだ。われわれは 神 かみ から 幸 さいわい をうけるのだから、 災 わざわい をも、うけるべきではないか」。すべてこの 事 こと においてヨブはそのくちびるをもって 罪 つみ を 犯 おか さなかった。
”時 とき に、ヨブの三 人 にん の 友 とも がこのすべての 災 わざわい のヨブに 臨 のぞ んだのを 聞 き いて、めいめい 自分 じぶん の 所 ところ から 尋 たず ねて 来 き た。すなわちテマンびとエリパズ、シュヒびとビルダデ、ナアマびとゾパルである。 彼 かれ らはヨブをいたわり、 慰 なぐさ めようとして、たがいに 約束 やくそく してきたのである。 彼 かれ らは 目 め をあげて 遠方 えんぽう から 見 み たが、 彼 かれ のヨブであることを 認 みと めがたいほどであったので、 声 こえ をあげて 泣 な き、めいめい 自分 じぶん の 上着 うわぎ を 裂 さ き、 天 てん に 向 む かって、ちりをうちあげ、 自分 じぶん たちの 頭 あたま の 上 うえ にまき 散 ち らした。 こうして 七日 なぬか 七夜 ななよ 、 彼 かれ と 共 とも に 地 ち に 座 ざ していて、ひと 言 こと も 彼 かれ に 話 はな しかける 者 もの がなかった。 彼 かれ の 苦 くる しみの 非常 ひじょう に 大 おお きいのを 見 み たからである。
”見 み よ、 神 かみ に 戒 いまし められる 人 ひと はさいわいだ。それゆえ 全能者 ぜんのうしゃ の 懲 こら しめを 軽 かろ んじてはならない。 彼 かれ は 傷 きず つけ、また 包 つつ み、 撃 う ち、またその 手 て をもっていやされる。
”そうすれば、わたしはなお 慰 なぐさ めを 得 え 、 激 はげ しい 苦 くる しみの 中 なか にあっても 喜 よろこ ぶであろう。わたしは 聖 せい なる 者 もの の 言葉 ことば を 否 いな んだことがないからだ。 わたしにどんな 力 ちから があって、なお 待 ま たねばならないのか。わたしにどんな 終 おわ りがあるので、なお 耐 た え 忍 しの ばねばならないのか。
”その 友 とも に 対 たい するいつくしみをさし 控 ひか える 者 もの は、 全能者 ぜんのうしゃ を 恐 おそ れることをすてる。
”わたしの 肉 にく はうじと 土 つち くれとをまとい、わたしの 皮 かわ は 固 かた まっては、またくずれる。
”彼 かれ は 笑 わら いをもってあなたの 口 くち を 満 み たし、 喜 よろこ びの 声 こえ をもってあなたのくちびるを 満 み たされる。
”わたしは 自分 じぶん の 命 いのち をいとう。わたしは 自分 じぶん の 嘆 なげ きを 包 つつ まず 言 い いあらわし、わが 魂 たましい の 苦 くる しみによって 語 かた ろう。
”あなたは 苦 くる しみを 忘 わす れ、あなたのこれを 覚 おぼ えることは、 流 なが れ 去 さ った 水 みず のようになる。 そしてあなたの 命 いのち は 真昼 まひる よりも 光 ひか り 輝 かがや き、たとい 暗 くら くても 朝 あさ のようになる。 あなたは 望 のぞ みがあるゆえに 安 やす んじ、 保護 ほご されて 安 やす らかにいこうことができる。 あなたは 伏 ふ してやすみ、あなたを 恐 おそ れさせるものはない。 多 おお くの 者 もの はあなたの 好意 こうい を 求 もと めるであろう。
”あなたがたは 偽 いつわ りをもってうわべを 繕 つくろ う 者 もの 、 皆 みな 、 無用 むよう の 医師 いし だ。
”見 み よ、 彼 かれ はわたしを 殺 ころ すであろう。わたしは 絶望 ぜつぼう だ。しかしなおわたしはわたしの 道 みち を 彼 かれ の 前 まえ に 守 まも り 抜 ぬ こう。
”このような 人 ひと は 腐 くさ れた 物 もの のように 朽 く ち 果 は て、 虫 むし に 食 く われた 衣服 いふく のようにすたれる。
”ただおのが 身 み に 痛 いた みを 覚 おぼ え、おのれのために 嘆 なげ くのみである」。
”わたしの 骨 ほね は 皮 かわ と 肉 にく につき、わたしはわずかに 歯 は の 皮 かわ をもってのがれた。
”わたしは 知 し る、わたしをあがなう 者 もの は 生 い きておられる、 後 のち の 日 ひ に 彼 かれ は 必 かなら ず 地 ち の 上 うえ に 立 た たれる。 わたしの 皮 かわ がこのように 滅 ほろ ぼされたのち、わたしは 肉 にく を 離 はな れて 神 かみ を 見 み るであろう。
”今 いま は、わたしの 魂 たましい はわたしの 内 うち にとけて 流 なが れ、 悩 なや みの 日 ひ はわたしを 捕 とら えた。 夜 よる はわたしの 骨 ほね を 激 はげ しく 悩 なや まし、わたしをかむ 苦 くる しみは、やむことがない。
”わたしのはらわたは 沸 わ きかえって、 静 しず まらない。 悩 なや みの 日 ひ がわたしに 近 ちか づいた。 わたしは 日 ひ の 光 ひかり によらずに 黒 くろ くなって 歩 ある き、 公会 こうかい の 中 なか に 立 た って 助 たす けを 呼 よ び 求 もと める。 わたしは 山犬 やまいぬ の 兄弟 きょうだい となり、だちょうの 友 とも となった。 わたしの 皮膚 ひふ は 黒 くろ くなって、はげ 落 お ち、わたしの 骨 ほね は 熱 あつ さによって 燃 も え、
”人 ひと はまたその 床 とこ の 上 うえ で 痛 いた みによって 懲 こ らされ、その 骨 ほね に 戦 たたか いが 絶 た えることなく、 その 命 いのち は、 食物 しょくもつ をいとい、その 食欲 しょくよく は、おいしい 食物 しょくもつ をきらう。 その 肉 にく はやせ 落 お ちて 見 み えず、その 骨 ほね は 見 み えなかったものまでもあらわになり、 その 魂 たましい は 墓 はか に 近 ちか づき、その 命 いのち は 滅 ほろ ぼす 者 もの に 近 ちか づく。
”だれが 神 かみ に 向 む かって 言 い ったか、『わたしは 罪 つみ を 犯 おか さないのに、 懲 こら しめられた。 わたしの 見 み ないものをわたしに 教 おし えられたい。もしわたしが 悪 わる い 事 こと をしたなら、 重 かさ ねてこれをしない』と。
”ヨブがその 友人 ゆうじん たちのために 祈 いの ったとき、 主 しゅ はヨブの 繁栄 はんえい をもとにかえし、そして 主 しゅ はヨブのすべての 財産 ざいさん を二 倍 ばい に 増 ま された。 そこで 彼 かれ のすべての 兄弟 きょうだい 、すべての 姉妹 しまい 、および 彼 かれ の 旧知 きゅうち の 者 もの どもことごとく 彼 かれ のもとに 来 き て、 彼 かれ と 共 とも にその 家 いえ で 飲 の み 食 く いし、かつ 主 しゅ が 彼 かれ にくだされたすべての 災 わざわい について 彼 かれ をいたわり、 慰 なぐさ め、おのおの 銀 ぎん 一ケシタと 金 きん の 輪 わ 一つを 彼 かれ に 贈 おく った。
”地 ち のもろもろの 王 おう は 立 た ち 構 かま え、もろもろのつかさはともに、はかり、 主 しゅ とその 油 あぶら そそがれた 者 もの とに 逆 さか らって 言 い う、 「われらは 彼 かれ らのかせをこわし、 彼 かれ らのきずなを 解 と き 捨 す てるであろう」と。 天 てん に 座 ざ する 者 もの は 笑 わら い、 主 しゅ は 彼 かれ らをあざけられるであろう。
”しかし 主 しゅ よ、あなたはわたしを 囲 かこ む 盾 たて 、わが 栄 さか え、わたしの 頭 あたま を、もたげてくださるかたです。 わたしが 声 こえ をあげて 主 しゅ を 呼 よ ばわると、 主 しゅ は 聖 せい なる 山 やま からわたしに 答 こた えられる。〔セラ わたしはふして 眠 ねむ り、また 目 め をさます。 主 しゅ がわたしをささえられるからだ。 わたしを 囲 かこ んで 立 た ち 構 かま えるちよろずの 民 たみ をもわたしは 恐 おそ れない。
”わたしは 安 やす らかに 伏 ふ し、また 眠 ねむ ります。 主 しゅ よ、わたしを 安 やす らかにおらせてくださるのは、ただあなただけです。
”主 しゅ よ、わたしをあわれんでください。わたしは 弱 よわ り 衰 おとろ えています。 主 しゅ よ、わたしをいやしてください。わたしの 骨 ほね は 悩 なや み 苦 くる しんでいます。 わたしの 魂 たましい もまたいたく 悩 なや み 苦 くる しんでいます。 主 しゅ よ、あなたはいつまでお 怒 いか りになるのですか。 主 しゅ よ、かえりみて、わたしの 命 いのち をお 救 すく いください。あなたのいつくしみにより、わたしをお 助 たす けください。
”主 しゅ はしえたげられる 者 もの のとりで、なやみの 時 とき のとりでです。 み 名 な を 知 し る 者 もの はあなたに 寄 よ り 頼 たの みます。 主 しゅ よ、あなたを 尋 たず ね 求 もと める 者 もの をあなたは 捨 す てられたことがないからです。
”主 しゅ よ、わたしをあわれんでください。 死 し の 門 もん からわたしを 引 ひ きあげられる 主 しゅ よ、あだする 者 もの のわたしを 悩 なや ますのをみそなわしてください。
”あなたはみそなわし、 悩 なや みと 苦 くる しみとを 見 み て、それをみ 手 て に 取 と られます。 寄 よ るべなき 者 もの はあなたに 身 み をゆだねるのです。あなたはいつもみなしごを 助 たす けられました。
”主 しゅ よ、いつまでなのですか。とこしえにわたしをお 忘 わす れになるのですか。いつまで、み 顔 かお をわたしに 隠 かく されるのですか。 いつまで、わたしは 魂 たましい に 痛 いた みを 負 お い、ひねもす 心 こころ に 悲 かな しみをいだかなければならないのですか。いつまで 敵 てき はわたしの 上 うえ にあがめられるのですか。
”わたしは 常 つね に 主 しゅ をわたしの 前 まえ に 置 お く。 主 しゅ がわたしの 右 みぎ にいますゆえ、わたしは 動 うご かされることはない。 このゆえに、わたしの 心 こころ は 楽 たの しみ、わたしの 魂 たましい は 喜 よろこ ぶ。わたしの 身 み もまた 安 やす らかである。 あなたはわたしを 陰府 よみ に 捨 す ておかれず、あなたの 聖者 せいじゃ に 墓 はか を 見 み させられないからである。 あなたはいのちの 道 みち をわたしに 示 しめ される。あなたの 前 まえ には 満 み ちあふれる 喜 よろこ びがあり、あなたの 右 みぎ には、とこしえにもろもろの 楽 たの しみがある。
”ひとみのようにわたしを 守 まも り、みつばさの 陰 かげ にわたしを 隠 かく し、 わたしをしえたげる 悪 あ しき 者 もの から、わたしを 囲 かこ む 恐 おそ ろしい 敵 てき から、のがれさせてください。
”【 聖歌 せいか 隊 たい の 指揮者 しきしゃ によってうたわせた 主 しゅ のしもべダビデの 歌 うた 、すなわち 主 しゅ がもろもろのあだの 手 て とサウルの 手 て から 救 すく い 出 だ された 日 ひ にダビデはこの 歌 うた の 言葉 ことば を 主 しゅ にむかって 述 の べて 言 い った】 主 しゅ はわが 岩 いわ 、わが 城 しろ 、わたしを 救 すく う 者 もの 、わが 神 かみ 、わが 寄 よ り 頼 たの む 岩 いわ 、わが 盾 たて 、わが 救 すくい の 角 つの 、わが 高 たか きやぐらです。 わたしはほめまつるべき 主 しゅ に 呼 よ ばわって、わたしの 敵 てき から 救 すく われるのです。 死 し の 綱 つな は、わたしを 取 と り 巻 ま き、 滅 ほろ びの 大水 おおみず は、わたしを 襲 おそ いました。 陰府 よみ の 綱 つな は、わたしを 囲 かこ み、 死 し のわなは、わたしに 立 た ちむかいました。 わたしは 悩 なや みのうちに 主 しゅ に 呼 よ ばわり、わが 神 かみ に 叫 さけ び 求 もと めました。 主 しゅ はその 宮 みや からわたしの 声 こえ を 聞 き かれ、 主 しゅ にさけぶわたしの 叫 さけ びがその 耳 みみ に 達 たっ しました。
”主 しゅ が 苦 くる しむ 者 もの の 苦 くる しみをかろんじ、いとわれず、またこれにみ 顔 かお を 隠 かく すことなく、その 叫 さけ ぶときに 聞 き かれたからである。
”【ダビデの 歌 うた 】 主 しゅ はわたしの 牧者 ぼくしゃ であって、わたしには 乏 とぼ しいことがない。 主 しゅ はわたしを 緑 みどり の 牧場 まきば に 伏 ふ させ、いこいのみぎわに 伴 ともな われる。 主 しゅ はわたしの 魂 たましい をいきかえらせ、み 名 な のためにわたしを 正 ただ しい 道 みち に 導 みちび かれる。 たといわたしは 死 し の 陰 かげ の 谷 たに を 歩 あゆ むとも、わざわいを 恐 おそ れません。あなたがわたしと 共 とも におられるからです。あなたのむちと、あなたのつえはわたしを 慰 なぐさ めます。 あなたはわたしの 敵 てき の 前 まえ で、わたしの 前 まえ に 宴 うたげ を 設 もう け、わたしのこうべに 油 あぶら をそそがれる。わたしの 杯 さかずき はあふれます。 わたしの 生 い きているかぎりは 必 かなら ず 恵 めぐ みといつくしみとが 伴 ともな うでしょう。わたしはとこしえに 主 しゅ の 宮 みや に 住 す むでしょう。
”わたしをかえりみ、わたしをあわれんでください。わたしはひとりわびしく 苦 くる しんでいるのです。 わたしの 心 こころ の 悩 なや みをゆるめ、わたしを 苦 くる しみから 引 ひ き 出 だ してください。 わたしの 苦 くる しみ 悩 なや みをかえりみ、わたしのすべての 罪 つみ をおゆるしください。
”【ダビデの 歌 うた 】 主 しゅ はわたしの 光 ひかり 、わたしの 救 すくい だ、わたしはだれを 恐 おそ れよう。 主 しゅ はわたしの 命 いのち のとりでだ。わたしはだれをおじ 恐 おそ れよう。 わたしのあだ、わたしの 敵 てき である 悪 あく を 行 おこな う 者 もの どもが、 襲 おそ ってきて、わたしをそしり、わたしを 攻 せ めるとき、 彼 かれ らはつまずき 倒 たお れるであろう。 たとい 軍勢 ぐんぜい が 陣営 じんえい を 張 は って、わたしを 攻 せ めても、わたしの 心 こころ は 恐 おそ れない。たといいくさが 起 た って、わたしを 攻 せ めても、なおわたしはみずから 頼 たの むところがある。 わたしは一つの 事 こと を 主 しゅ に 願 ねが った、わたしはそれを 求 もと める。わたしの 生 い きるかぎり、 主 しゅ の 家 いえ に 住 す んで、 主 しゅ のうるわしきを 見 み 、その 宮 みや で 尋 たず ねきわめることを。 それは 主 しゅ が 悩 なや みの 日 ひ に、その 仮屋 かりや のうちにわたしを 潜 ひそ ませ、その 幕屋 まくや の 奥 おく にわたしを 隠 かく し、 岩 いわ の 上 うえ にわたしを 高 たか く 置 お かれるからである。
”たとい 父母 ふぼ がわたしを 捨 す てても、 主 しゅ がわたしを 迎 むか えられるでしょう。
”主 しゅ はわが 力 ちから 、わが 盾 たて。わたしの 心 こころ は 主 しゅ に 寄 よ り 頼 たの む。わたしは 助 たす けを 得 え たので、わたしの 心 こころ は 大 おお いに 喜 よろこ び、 歌 うた をもって 主 しゅ をほめたたえる。
”わが 神 かみ 、 主 しゅ よ、わたしがあなたにむかって 助 たす けを 叫 さけ び 求 もと めると、あなたはわたしをいやしてくださいました。 主 しゅ よ、あなたはわたしの 魂 たましい を 陰府 よみ からひきあげ、 墓 はか に 下 くだ る 者 もの のうちから、わたしを 生 い き 返 かえ らせてくださいました。 主 しゅ の 聖徒 せいと よ、 主 しゅ をほめうたい、その 聖 せい なるみ 名 な に 感謝 かんしゃ せよ。 その 怒 いか りはただつかのまで、その 恵 めぐ みはいのちのかぎり 長 なが いからである。 夜 よる はよもすがら 泣 な きかなしんでも、 朝 あさ と 共 とも に 喜 よろこ びが 来 く る。
”「わたしが 墓 はか に 下 くだ るならば、わたしの 死 し になんの 益 えき があるでしょうか。ちりはあなたをほめたたえるでしょうか。あなたのまことをのべ 伝 つた えるでしょうか。 主 しゅ よ、 聞 き いてください、わたしをあわれんでください。 主 しゅ よ、わたしの 助 たす けとなってください」と。 あなたはわたしのために、 嘆 なげ きを 踊 おど りにかえ、 荒布 あらぬの を 解 と き、 喜 よろこ びをわたしの 帯 おび とされました。 これはわたしの 魂 たましい があなたをほめたたえて、 口 くち をつぐむことのないためです。わが 神 かみ 、 主 しゅ よ、わたしはとこしえにあなたに 感謝 かんしゃ します。
”あなたの 耳 みみ をわたしに 傾 かたむ けて、すみやかにわたしをお 救 すく いください。わたしのためにのがれの 岩 いわ となり、わたしを 救 すく う 堅固 けんご な 城 しろ となってください。 まことに、あなたはわたしの 岩 いわ 、わたしの 城 しろ です。み 名 な のためにわたしを 引 ひ き、わたしを 導 みちび き、
”主 しゅ よ、わたしをあわれんでください。わたしは 悩 なや み 苦 くる しんでいます。わたしの 目 め は 憂 うれ いによって 衰 おとろ え、わたしの 魂 たましい も、からだもまた 衰 おとろ えました。 わたしのいのちは 悲 かな しみによって 消 き えゆき、わたしの 年 とし は 嘆 なげ きによって 消 き えさり、わたしの 力 ちから は 苦 くる しみによって 尽 つ き、わたしの 骨 ほね は 枯 か れはてました。 わたしはすべてのあだにそしられる 者 もの となり、 隣 とな り 人 びと には 恐 おそ れられ、 知 し り 人 ひと には 恐 おそ るべき 者 もの となり、ちまたでわたしを 見 み る 者 もの は 避 さ けて 逃 に げます。 わたしは 死 し んだ 者 もの のように 人 ひと の 心 こころ に 忘 わす れられ、 破 やぶ れた 器 うつわ のようになりました。
”わたしの 時 とき はあなたのみ 手 て にあります。わたしをわたしの 敵 てき の 手 て と、わたしを 責 せ め 立 た てる 者 もの から 救 すく い 出 だ してください。
”わたしが 自分 じぶん の 罪 つみ を 言 い いあらわさなかった 時 とき は、ひねもす 苦 くる しみうめいたので、わたしの 骨 ほね はふるび 衰 おとろ えた。 あなたのみ 手 て が 昼 ひる も 夜 よる も、わたしの 上 うえ に 重 おも かったからである。わたしの 力 ちから は、 夏 なつ のひでりによってかれるように、かれ 果 は てた。〔セラ
”見 み よ、 主 しゅ の 目 め は 主 しゅ を 恐 おそ れる 者 もの の 上 うえ にあり、そのいつくしみを 望 のぞ む 者 もの の 上 うえ にある。 これは 主 しゅ が 彼 かれ らの 魂 たましい を 死 し から 救 すく い、ききんの 時 とき にも 生 い きながらえさせるためである。
”主 しゅ の 使 つかい は 主 しゅ を 恐 おそ れる 者 もの のまわりに 陣 じん をしいて 彼 かれ らを 助 たす けられる。
”主 しゅ の 目 め は 正 ただ しい 人 ひと をかえりみ、その 耳 みみ は 彼 かれ らの 叫 さけ びに 傾 かたむ く。 主 しゅ のみ 顔 かお は 悪 あく を 行 おこな う 者 もの にむかい、その 記憶 きおく を 地 ち から 断 た ち 滅 ほろ ぼされる。 正 ただ しい 者 もの が 助 たす けを 叫 さけ び 求 もと めるとき、 主 しゅ は 聞 き いて、 彼 かれ らをそのすべての 悩 なや みから 助 たす け 出 だ される。 主 しゅ は 心 こころ の 砕 くだ けた 者 もの に 近 ちか く、たましいの 悔 く いくずおれた 者 もの を 救 すく われる。 正 ただ しい 者 もの には 災 わざわい が 多 おお い。しかし、 主 しゅ はすべてその 中 なか から 彼 かれ を 助 たす け 出 だ される。 主 しゅ は 彼 かれ の 骨 ほね をことごとく 守 まも られる。その一つだに 折 お られることはない。
”しかし、わたしは 彼 かれ らが 病 や んだとき、 荒布 あらぬの をまとい、 断食 だんじき してわが 身 み を 苦 くる しめた。わたしは 胸 むね にこうべをたれて 祈 いの った、 ちょうど、わが 友 とも 、わが 兄弟 きょうだい のために 悲 かな しんだかのように。わたしは 母 はは をいたむ 者 もの のように 悲 かな しみうなだれて 歩 ある きまわった。
”神 かみ よ、あなたのいつくしみはいかに 尊 たっと いことでしょう。 人 ひと の 子 こ らはあなたの 翼 つばさ のかげに 避 さ け 所 どころ を 得 え 、 あなたの 家 いえ の 豊 ゆた かなのによって 飽 あ き 足 た りる。あなたはその 楽 たの しみの 川 かわ の 水 みず を 彼 かれ らに 飲 の ませられる。 いのちの 泉 いずみ はあなたのもとにあり、われらはあなたの 光 ひかり によって 光 ひかり を 見 み る。
”しかし 主 しゅ は 悪 あ しき 者 もの を 笑 わら われる、 彼 かれ の 日 ひ の 来 く るのを 見 み られるからである。 悪 あ しき 者 もの はつるぎを 抜 ぬ き、 弓 ゆみ を 張 は って、 貧 まず しい 者 もの と 乏 とぼ しい 者 もの とを 倒 たお し、 直 なお く 歩 あゆ む 者 もの を 殺 ころ そうとする。 しかしそのつるぎはおのが 胸 むね を 刺 さ し、その 弓 ゆみ は 折 お られる。
”全 まった き 人 ひと に 目 め をそそぎ、 直 なお き 人 ひと を 見 み よ。おだやかな 人 ひと には 子孫 しそん がある。
”あなたの 怒 いか りによって、わたしの 肉 にく には 全 まった きところなく、わたしの 罪 つみ によって、わたしの 骨 ほね には 健 すこ やかなところはありません。 わたしの 不義 ふぎ はわたしの 頭 あたま を 越 こ え、 重荷 おもに のように 重 おも くて 負 お うことができません。 わたしの 愚 おろ かによって、わたしの 傷 きず は 悪臭 あくしゅう を 放 はな ち、 腐 くさ れただれました。 わたしは 折 お れかがんで、いたくうなだれ、ひねもす 悲 かな しんで 歩 ある くのです。 わたしの 腰 こし はことごとく 焼 や け、わたしの 肉 にく には 全 まった きところがありません。 わたしは 衰 おとろ えはて、いたく 打 う ちひしがれ、わたしの 心 こころ の 激 はげ しい 騒 さわ ぎによってうめき 叫 さけ びます。 主 しゅ よ、わたしのすべての 願 ねが いはあなたに 知 し られ、わたしの 嘆 なげ きはあなたに 隠 かく れることはありません。 わたしの 胸 むね は 激 はげ しく 打 う ち、わたしの 力 ちから は 衰 おとろ え、わたしの 目 め の 光 ひかり もまた、わたしを 離 はな れ 去 さ りました。
”あなたが 下 くだ された 災 わざわい をわたしから 取 と り 去 さ ってください。わたしはあなたのみ 手 て に 打 う ち 懲 こ らされることにより 滅 ほろ びるばかりです。 あなたは 罪 つみ を 責 せ めて 人 ひと を 懲 こ らされるとき、その 慕 した い 喜 よろこ ぶものを、しみが 食 く うように、 消 け し 滅 ほろ ぼされるのです。まことにすべての 人 ひと は 息 いき にすぎません。〔セラ 主 しゅ よ、わたしの 祈 いのり を 聞 き き、わたしの 叫 さけ びに 耳 みみ を 傾 かたむ け、わたしの 涙 なみだ を 見 み て、もださないでください。わたしはあなたに 身 み を 寄 よ せる 旅 たび びと、わがすべての 先祖 せんぞ たちのように 寄留者 きりゅうしゃ です。
”主 しゅ はわたしを 滅 ほろ びの 穴 あな から、 泥 どろ の 沼 ぬま から 引 ひ きあげて、わたしの 足 あし を 岩 いわ の 上 うえ におき、わたしの 歩 あゆ みをたしかにされた。 主 しゅ は 新 あたら しい 歌 うた をわたしの 口 くち に 授 さづ け、われらの 神 かみ にささげるさんびの 歌 うた をわたしの 口 くち に 授 さづ けられた。 多 おお くの 人 ひと はこれを 見 み て 恐 おそ れ、かつ 主 しゅ に 信頼 しんらい するであろう。
”主 しゅ よ、あなたのあわれみをわたしに 惜 お しまず、あなたのいつくしみとまこととをもって 常 つね にわたしをお 守 まも りください。
”主 しゅ は 彼 かれ をその 病 やまい の 床 とこ でささえられる。あなたは 彼 かれ の 病 や む 時 とき 、その 病 やまい をことごとくいやされる。 わたしは 言 い った、「 主 しゅ よ、わたしをあわれみ、わたしをいやしてください。わたしはあなたにむかって 罪 つみ を 犯 おか しました」と。
”わが 魂 たましい よ、 何 なに ゆえうなだれるのか。 何 なに ゆえわたしのうちに 思 おも いみだれるのか。 神 かみ を 待 ま ち 望 のぞ め。わたしはなおわが 助 たす け、わが 神 かみ なる 主 しゅ をほめたたえるであろう。 わが 魂 たましい はわたしのうちにうなだれる。それで、わたしはヨルダンの 地 ち から、またヘルモンから、ミザルの 山 やま からあなたを 思 おも い 起 おこ す。
”その 時 とき わたしは 神 かみ の 祭壇 さいだん へ 行 い き、わたしの 大 おお きな 喜 よろこ びである 神 かみ へ 行 い きます。 神 かみ よ、わが 神 かみ よ、わたしは 琴 こと をもってあなたをほめたたえます。 わが 魂 たましい よ、 何 なに ゆえうなだれるのか。 何 なに ゆえわたしのうちに 思 おも いみだれるのか。 神 かみ を 待 ま ち 望 のぞ め。わたしはなおわが 助 たす け、わが 神 かみ なる 主 しゅ をほめたたえるであろう。
”【 聖歌 せいか 隊 たい の 指揮者 しきしゃ によって 女 おんな の 声 こえ のしらべにあわせてうたわせたコラの 子 こ の 歌 うた 】 神 かみ はわれらの 避 さ け 所 どころ また 力 ちから である。 悩 なや める 時 とき のいと 近 ちか き 助 たす けである。 このゆえに、たとい 地 ち は 変 かわ り、 山 やま は 海 うみ の 真中 まんなか に 移 うつ るとも、われらは 恐 おそ れない。
”「 静 しず まって、わたしこそ 神 かみ であることを 知 し れ。わたしはもろもろの 国民 こくみん のうちにあがめられ、 全 ぜん 地 ち にあがめられる」。 万軍 ばんぐん の 主 しゅ はわれらと 共 とも におられる、ヤコブの 神 かみ はわれらの 避 さ け 所 どころ である。〔セラ
”これこそ 神 かみ であり、 世々 よよ かぎりなくわれらの 神 かみ であって、とこしえにわれらを 導 みちび かれるであろう。
”悩 なや みの 日 ひ にわたしを 呼 よ べ、わたしはあなたを 助 たす け、あなたはわたしをあがめるであろう」。
”わたしに 喜 よろこ びと 楽 たの しみとを 満 み たし、あなたが 砕 くだ いた 骨 ほね を 喜 よろこ ばせてください。
”神 かみ の 受 う けられるいけにえは 砕 くだ けた 魂 たましい です。 神 かみ よ、あなたは 砕 くだ けた 悔 く いた 心 こころ をかろしめられません。
”正 ただ しい 者 もの はこれを 見 み て 恐 おそ れ、 彼 かれ を 笑 わら って 言 い うであろう、 「 神 かみ をおのが 避 さ け 所 どころ とせず、その 富 とみ の 豊 ゆた かなるを 頼 たの み、その 宝 たから に 寄 よ り 頼 たの む 人 ひと を 見 み よ」と。
”たといわたしを 攻 せ める 者 もの が 多 おお くとも、 主 しゅ はわたしがたたかう 戦 たたか いからわたしを 安 やす らかに 救 すく い 出 だ されます。
”あなたの 荷 に を 主 しゅ にゆだねよ。 主 しゅ はあなたをささえられる。 主 しゅ は 正 ただ しい 人 ひと の 動 うご かされるのを 決 けっ してゆるされない。
”わたしが 恐 おそ れるときは、あなたに 寄 よ り 頼 たの みます。 わたしは 神 かみ によって、そのみ 言葉 ことば をほめたたえます。わたしは 神 かみ に 信頼 しんらい するゆえ、 恐 おそ れることはありません。 肉 にく なる 者 もの はわたしに 何 なに をなし 得 え ましょうか。 彼 かれ らはひねもすわたしの 事 こと を 妨害 ぼうがい し、その 思 おも いはことごとくわたしにわざわいします。 彼 かれ らは 共 とも に 集 あつ まって 身 み をひそめ、わたしの 歩 あゆ みに 目 め をとめ、わたしのいのちをうかがい 求 もと めます。
”あなたはわたしのさすらいを 数 かぞ えられました。わたしの 涙 なみだ をあなたの 皮 かわ 袋 ぶくろ にたくわえてください。これは 皆 みな あなたの 書 しょ にしるされているではありませんか。
”わたしは 神 かみ に 信頼 しんらい するゆえ、 恐 おそ れることはありません。 人 ひと はわたしに 何 なに をなし 得 え ましょうか。 神 かみ よ、わたしがあなたに 立 た てた 誓 ちか いは 果 はた さなければなりません。わたしは 感謝 かんしゃ の 供 そな え 物 もの をあなたにささげます。 あなたはわたしの 魂 たましい を 死 し から 救 すく い、わたしの 足 あし を 守 まも って 倒 たお れることなく、いのちの 光 ひかり のうちで 神 かみ の 前 まえ にわたしを 歩 あゆ ませられたからです。
”【 聖歌 せいか 隊 たい の 指揮者 しきしゃ によって、「 滅 ほろ ぼすな」というしらべにあわせてうたわせたダビデのミクタムの 歌 うた。これはダビデが 洞 ほら にはいってサウルの 手 て をのがれたときによんだもの】 神 かみ よ、わたしをあわれんでください。わたしをあわれんでください。わたしの 魂 たましい はあなたに 寄 よ り 頼 たの みます。 滅 ほろ びのあらしの 過 す ぎ 去 さ るまではあなたの 翼 つばさ の 陰 かげ をわたしの 避 さ け 所 どころ とします。
”しかし、 主 しゅ よ、あなたは 彼 かれ らを 笑 わら い、もろもろの 国民 こくみん をあざけり 笑 わら われる。 わが 力 ちから よ、わたしはあなたにむかってほめ 歌 うた います。 神 かみ よ、あなたはわたしの 高 たか きやぐらです。
”しかし、わたしはあなたのみ 力 ちから をうたい、 朝 あさ には 声 こえ をあげてみいつくしみを 歌 うた います。あなたはわたしの 悩 なや みの 日 ひ にわが 高 たか きやぐらとなり、わたしの 避 さ け 所 どころ となられたからです。 わが 力 ちから よ、わたしはあなたにむかってほめうたいます。 神 かみ よ、あなたはわが 高 たか きやぐら、わたしにいつくしみを 賜 たま わる 神 かみ であられるからです。
”【 聖歌 せいか 隊 たい の 指揮者 しきしゃ によって 琴 こと にあわせてうたわせたダビデの 歌 うた 】 神 かみ よ、わたしの 叫 さけ びを 聞 き いてください。わたしの 祈 いのり に 耳 みみ を 傾 かたむ けてください。 わが 心 こころ のくずおれるとき、わたしは 地 ち のはてからあなたに 呼 よ ばわります。わたしを 導 みちび いてわたしの 及 およ びがたいほどの 高 たか い 岩 いわ にのぼらせてください。 あなたはわたしの 避 さ け 所 どころ 、 敵 てき に 対 たい する 堅固 けんご なやぐらです。 わたしをとこしえにあなたの 幕屋 まくや に 住 す まわせ、あなたの 翼 つばさ の 陰 かげ にのがれさせてください。〔セラ
”【 聖歌 せいか 隊 たい の 指揮者 しきしゃ によってエドトンのしらべにしたがってうたわせたダビデの 歌 うた 】 わが 魂 たましい はもだしてただ 神 かみ をまつ。わが 救 すくい は 神 かみ から 来 く る。 神 かみ こそわが 岩 いわ 、わが 救 すくい 、わが 高 たか きやぐらである。わたしはいたく 動 うご かされることはない。
”わが 魂 たましい はもだしてただ 神 かみ をまつ。わが 望 のぞ みは 神 かみ から 来 く るからである。 神 かみ こそわが 岩 いわ 、わが 救 すくい 、わが 高 たか きやぐらである。わたしは 動 うご かされることはない。 わが 救 すくい とわが 誉 ほまれ とは 神 かみ にある。 神 かみ はわが 力 ちから の 岩 いわ 、わが 避 さ け 所 どころ である。 民 たみ よ、いかなる 時 とき にも 神 かみ に 信頼 しんらい せよ。そのみ 前 まえ にあなたがたの 心 こころ を 注 そそ ぎ 出 だ せ。 神 かみ はわれらの 避 さ け 所 どころ である。〔セラ
”【ユダの 野 の にあったときによんだダビデの 歌 うた 】 神 かみ よ、あなたはわたしの 神 かみ 、わたしは 切 せつ にあなたをたずね 求 もと め、わが 魂 たましい はあなたをかわき 望 のぞ む。 水 みず なき、かわき 衰 おとろ えた 地 ち にあるように、わが 肉体 にくたい はあなたを 慕 した いこがれる。 それでわたしはあなたの 力 ちから と 栄 さか えとを 見 み ようと、 聖所 せいじょ にあって 目 め をあなたに 注 そそ いだ。 あなたのいつくしみは、いのちにもまさるゆえ、わがくちびるはあなたをほめたたえる。 わたしは 生 い きながらえる 間 あいだ 、あなたをほめ、 手 て をあげて、み 名 な を 呼 よ びまつる。 [5-6]わたしが 床 とこ の 上 うえ であなたを 思 おも いだし、 夜 よ のふけるままにあなたを 深 ふか く 思 おも うとき、わたしの 魂 たましい は 髄 ずい とあぶらとをもってもてなされるように 飽 あ き 足 た り、わたしの 口 くち は 喜 よろこ びのくちびるをもってあなたをほめたたえる。 *[5-6]わたしが 床 とこ の 上 うえ であなたを 思 おも いだし、 夜 よ のふけるままにあなたを 深 ふか く 思 おも うとき、わたしの 魂 たましい は 髄 ずい とあぶらとをもってもてなされるように 飽 あ き 足 た り、わたしの 口 くち は 喜 よろこ びのくちびるをもってあなたをほめたたえる。 あなたはわたしの 助 たす けとなられたゆえ、わたしはあなたの 翼 つばさ の 陰 かげ で 喜 よろこ び 歌 うた う。 わたしの 魂 たましい はあなたにすがりつき、あなたの 右 みぎ の 手 て はわたしをささえられる。
”その 聖 せい なるすまいにおられる 神 かみ はみなしごの 父 ちち 、やもめの 保護 ほご 者 もの である。 神 かみ は 寄 よ るべなき 者 もの に 住 す むべき 家 いえ を 与 あた え、めしゅうどを 解 と いて 幸福 こうふく に 導 みちび かれる。しかしそむく 者 もの はかわいた 地 ち に 住 す む。
”神 かみ よ、わたしが 年老 としお いて、しらがとなるとも、あなたの 力 ちから をきたらんとするすべての 代 よ に 宣 の べ 伝 つた えるまで、わたしを 見捨 みす てないでください。 神 かみ よ、あなたの 大能 たいのう と 義 ぎ とは 高 たか い 天 てん にまで 及 およ ぶ。あなたは 大 おお いなる 事 こと をなされました。 神 かみ よ、だれかあなたに 等 ひと しい 者 もの があるでしょうか。 あなたはわたしを 多 おお くの 重 おも い 悩 なや みにあわされましたが、 再 ふたた びわたしを 生 い かし、 地 ち の 深 ふか い 所 ところ から 引 ひ きあげられるでしょう。 あなたはわたしの 誉 ほまれ を 増 ま し、 再 ふたた びわたしを 慰 なぐさ められるでしょう。 わが 神 かみ よ、わたしはまた 立琴 たてごと をもってあなたと、あなたのまこととをほめたたえます。イスラエルの 聖者 せいじゃ よ、わたしは 琴 こと をもってあなたをほめ 歌 うた います。 わたしがあなたにむかってほめ 歌 うた うとき、わがくちびるは 喜 よろこ び 呼 よ ばわり、あなたがあがなわれたわが 魂 たましい もまた 喜 よろこ び 呼 よ ばわるでしょう。
”けれどもわたしは 常 つね にあなたと 共 とも にあり、あなたはわたしの 右 みぎ の 手 て を 保 たも たれる。 あなたはさとしをもってわたしを 導 みちび き、その 後 のち わたしを 受 う けて 栄光 えいこう にあずからせられる。 わたしはあなたのほかに、だれを 天 てん にもち 得 え よう。 地 ち にはあなたのほかに 慕 した うものはない。 わが 身 み とわが 心 こころ とは 衰 おとろ える。しかし 神 かみ はとこしえにわが 心 こころ の 力 ちから 、わが 嗣 し 業 ぎょう である。
”弱 よわ い 者 もの と、みなしごとを 公平 こうへい に 扱 あつか い、 苦 くる しむ 者 もの と 乏 とぼ しい 者 もの の 権利 けんり を 擁護 ようご せよ。
”わが 魂 たましい は 絶 た えいるばかりに 主 しゅ の 大庭 おおにわ を 慕 した い、わが 心 こころ とわが 身 み は 生 い ける 神 かみ にむかって 喜 よろこ び 歌 うた います。 すずめがすみかを 得 え 、つばめがそのひなをいれる 巣 す を 得 え るように、 万軍 ばんぐん の 主 しゅ 、わが 王 おう 、わが 神 かみ よ、あなたの 祭壇 さいだん のかたわらにわがすまいを 得 え させてください。 あなたの 家 いえ に 住 す み、 常 つね にあなたをほめたたえる 人 ひと はさいわいです。〔セラ
”わたしの 悩 なや みの 日 ひ にわたしはあなたに 呼 よ ばわります。あなたはわたしに 答 こた えられるからです。
”わたしに 示 しめ されたあなたのいつくしみは 大 おお きく、わが 魂 たましい を 陰府 よみ の 深 ふか い 所 ところ から 助 たす け 出 だ されたからです。
”主 しゅ よ、 人 ひと のいのちの、いかに 短 みじか く、すべての 人 ひと の 子 こ を、いかにはかなく 造 つく られたかを、みこころにとめてください。 だれか 生 い きて 死 し を 見 み ず、その 魂 たましい を 陰府 よみ の 力 ちから から 救 すく いうるものがあるでしょうか。〔セラ
”第 だい 四 よん 巻 かん 【 神 かみ の 人 ひと モーセの 祈 いのり 】 主 しゅ よ、あなたは 世々 よよ われらのすみかでいらせられる。
”いと 高 たか き 者 もの のもとにある 隠 かく れ 場 ば に 住 す む 人 ひと 、 全能者 ぜんのうしゃ の 陰 かげ にやどる 人 ひと は 主 しゅ に 言 い うであろう、「わが 避 さ け 所 どころ 、わが 城 しろ 、わが 信頼 しんらい しまつるわが 神 かみ 」と。 主 しゅ はあなたをかりゅうどのわなと、 恐 おそ ろしい 疫病 えきびょう から 助 たす け 出 だ されるからである。 主 しゅ はその 羽 はね をもって、あなたをおおわれる。あなたはその 翼 つばさ の 下 した に 避 さ け 所 どころ を 得 え るであろう。そのまことは 大盾 おおだて 、また 小盾 こだて である。 あなたは 夜 よる の 恐 おそ ろしい 物 もの をも、 昼 ひる に 飛 と んでくる 矢 や をも 恐 おそ れることはない。 また 暗 くら やみに 歩 ある きまわる 疫病 えきびょう をも、 真昼 まひる に 荒 あら す 滅 ほろ びをも 恐 おそ れることはない。 たとい千 人 にん はあなたのかたわらに 倒 たお れ、万 人 にん はあなたの 右 みぎ に 倒 たお れても、その 災 わざわい はあなたに 近 ちか づくことはない。
”あなたは 主 しゅ を 避 さ け 所 どころ とし、いと 高 たか き 者 もの をすまいとしたので、 災 わざわい はあなたに 臨 のぞ まず、 悩 なや みはあなたの 天幕 てんまく に 近 ちか づくことはない。 これは 主 しゅ があなたのために 天使 てんし たちに 命 めい じて、あなたの 歩 あゆ むすべての 道 みち であなたを 守 まも らせられるからである。 彼 かれ らはその 手 て で、あなたをささえ、 石 いし に 足 あし を 打 う ちつけることのないようにする。 あなたはししと、まむしとを 踏 ふ み、 若 わか いししと、へびとを 足 あし の 下 した に 踏 ふ みにじるであろう。 彼 かれ はわたしを 愛 あい して 離 はな れないゆえに、わたしは 彼 かれ を 助 たす けよう。 彼 かれ はわが 名 な を 知 し るゆえに、わたしは 彼 かれ を 守 まも る。 彼 かれ がわたしを 呼 よ ぶとき、わたしは 彼 かれ に 答 こた える。わたしは 彼 かれ の 悩 なや みのときに、 共 とも にいて、 彼 かれ を 救 すく い、 彼 かれ に 光栄 こうえい を 与 あた えよう。 わたしは 長寿 ちょうじゅ をもって 彼 かれ を 満 み ち 足 た らせ、わが 救 すくい を 彼 かれ に 示 しめ すであろう。
”わたしのうちに 思 おも い 煩 わずら いの 満 み ちるとき、あなたの 慰 なぐさ めはわが 魂 たましい を 喜 よろこ ばせます。
”しかし 主 しゅ はわが 高 たか きやぐらとなり、わが 神 かみ はわが 避 さ け 所 どころ の 岩 いわ となられました。
”【 感謝 かんしゃ の 供 そな え 物 もの のための 歌 うた 】 全 ぜん 地 ち よ、 主 しゅ にむかって 喜 よろこ ばしき 声 こえ をあげよ。 喜 よろこ びをもって 主 しゅ に 仕 つか えよ。 歌 うた いつつ、そのみ 前 まえ にきたれ。 主 しゅ こそ 神 かみ であることを 知 し れ。われらを 造 つく られたものは 主 しゅ であって、われらは 主 しゅ のものである。われらはその 民 たみ 、その 牧 ぼく の 羊 ひつじ である。 感謝 かんしゃ しつつ、その 門 もん に 入 い り、ほめたたえつつ、その 大庭 おおにわ に 入 い れ。 主 しゅ に 感謝 かんしゃ し、そのみ 名 な をほめまつれ。 主 しゅ は 恵 めぐ みふかく、そのいつくしみはかぎりなく、そのまことはよろず 代 よ に 及 およ ぶからである。
”【 苦 くる しむ 者 もの が 思 おも いくずおれてその 嘆 なげ きを 主 しゅ のみ 前 まえ に 注 そそ ぎ 出 だ すときの 祈 いのり 】 主 しゅ よ、わたしの 祈 いのり をお 聞 き きください。わたしの 叫 さけ びをみ 前 まえ に 至 いた らせてください。 わたしの 悩 なや みの 日 ひ にみ 顔 かお を 隠 かく すことなく、あなたの 耳 みみ をわたしに 傾 かたむ け、わが 呼 よ ばわる 日 ひ に、すみやかにお 答 こた えください。 わたしの 日 ひ は 煙 けむり のように 消 き え、わたしの 骨 ほね は 炉 ろ のように 燃 も えるからです。 わたしの 心 こころ は 草 くさ のように 撃 う たれて、しおれました。わたしはパンを 食 た べることを 忘 わす れました。 わが 嘆 なげ きの 声 こえ によってわたしの 骨 ほね はわたしの 肉 にく に 着 つ きます。
”わたしのよわいは 夕暮 ゆうぐれ の 日 ひ 影 かげ のようです。わたしは 草 くさ のようにしおれました。 しかし 主 しゅ よ、あなたはとこしえにみくらに 座 ざ し、そのみ 名 な はよろず 代 よ に 及 およ びます。
”【ダビデの 歌 うた 】わがたましいよ、 主 しゅ をほめよ。わがうちなるすべてのものよ、その 聖 せい なるみ 名 な をほめよ。 わがたましいよ、 主 しゅ をほめよ。そのすべてのめぐみを 心 こころ にとめよ。 主 しゅ はあなたのすべての 不義 ふぎ をゆるし、あなたのすべての 病 やまい をいやし、 あなたのいのちを 墓 はか からあがないいだし、いつくしみと、あわれみとをあなたにこうむらせ、
”主 しゅ はわれらの 造 つく られたさまを 知 し り、われらのちりであることを 覚 おぼ えていられるからである。 人 ひと は、そのよわいは 草 くさ のごとく、その 栄 さか えは 野 の の 花 はな にひとしい。 風 かぜ がその 上 うえ を 過 す ぎると、うせて 跡 あと なく、その 場所 ばしょ にきいても、もはやそれを 知 し らない。 しかし 主 しゅ のいつくしみは、とこしえからとこしえまで、 主 しゅ を 恐 おそ れる 者 もの の 上 うえ にあり、その 義 ぎ は 子 こ らの 子 こ に 及 およ び、
”主 しゅ はしばしば 彼 かれ らを 助 たす けられたが、 彼 かれ らははかりごとを 設 もう けてそむき、その 不義 ふぎ によって 低 ひく くされた。 それにもかかわらず、 主 しゅ は 彼 かれ らの 叫 さけ びを 聞 き かれたとき、その 悩 なや みをかえりみ、 その 契約 けいやく を 彼 かれ らのために 思 おも い 出 だ し、そのいつくしみの 豊 ゆた かなるにより、みこころを 変 か えられ、 彼 かれ らをとりこにした 者 もの どもによって、あわれまれるようにされた。
”彼 かれ らは 飢 う え、またかわき、その 魂 たましい は 彼 かれ らのうちに 衰 おとろ えた。 彼 かれ らはその 悩 なや みのうちに 主 しゅ に 呼 よ ばわったので、 主 しゅ は 彼 かれ らをその 悩 なや みから 助 たす け 出 だ し、
”主 しゅ はかわいた 魂 たましい を 満 み ち 足 た らせ、 飢 う えた 魂 たましい を 良 よ き 物 もの で 満 み たされるからである。 暗黒 あんこく と 深 ふか いやみの 中 なか にいる 者 もの 、 苦 くる しみと、くろがねに 縛 しば られた 者 もの 、 彼 かれ らは 神 かみ の 言葉 ことば にそむき、いと 高 たか き 者 もの の 勧 すす めを 軽 かろ んじたので、 主 しゅ は 重 おも い 労働 ろうどう をもって 彼 かれ らの 心 こころ を 低 ひく くされた。 彼 かれ らはつまずき 倒 たお れても、 助 たす ける 者 もの がなかった。 彼 かれ らはその 悩 なや みのうちに 主 しゅ に 呼 よ ばわったので、 主 しゅ は 彼 かれ らをその 悩 なや みから 救 すく い、 暗黒 あんこく と 深 ふか いやみから 彼 かれ らを 導 みちび き 出 だ して、そのかせをこわされた。
”ある 者 もの はその 罪 つみ に 汚 けが れた 行 おこな いによって 病 や み、その 不義 ふぎ のゆえに 悩 なや んだ。 彼 かれ らはすべての 食物 しょくもつ をきらって、 死 し の 門 もん に 近 ちか づいた。 彼 かれ らはその 悩 なや みのうちに 主 しゅ に 呼 よ ばわったので、 主 しゅ は 彼 かれ らをその 悩 なや みから 救 すく い、 そのみ 言葉 ことば をつかわして、 彼 かれ らをいやし、 彼 かれ らを 滅 ほろ びから 助 たす け 出 だ された。
”わが 魂 たましい よ、おまえの 平安 へいあん に 帰 かえ るがよい。 主 しゅ は 豊 ゆた かにおまえをあしらわれたからである。 あなたはわたしの 魂 たましい を 死 し から、わたしの 目 め を 涙 なみだ から、わたしの 足 あし をつまずきから 助 たす け 出 だ されました。 わたしは 生 い ける 者 もの の 地 ち で、 主 しゅ のみ 前 まえ に 歩 あゆ みます。
”主 しゅ の 聖徒 せいと の 死 し はそのみ 前 まえ において 尊 たっと い。
”わたしが 悩 なや みのなかから 主 しゅ を 呼 よ ぶと、 主 しゅ は 答 こた えて、わたしを 広 ひろ い 所 ところ に 置 お かれた。 主 しゅ がわたしに 味方 みかた されるので、 恐 おそ れることはない。 人 ひと はわたしに 何 なに をなし 得 え ようか。
”主 しゅ に 寄 よ り 頼 たの むは 人 ひと にたよるよりも 良 よ い。 主 しゅ に 寄 よ り 頼 たの むはもろもろの 君 きみ にたよるよりも 良 よ い。
”わたしは 死 し ぬことなく、 生 い きながらえて、 主 しゅ のみわざを 物語 ものがた るであろう。
”主 しゅ はいたくわたしを 懲 こ らされたが、 死 し にはわたされなかった。
”ダレスわが 魂 たましい はちりについています。み 言葉 ことば に 従 したが って、わたしを 生 い き 返 かえ らせてください。
”わが 魂 たましい は 悲 かな しみによって 溶 と け 去 さ ります。み 言葉 ことば に 従 したが って、わたしを 強 つよ くしてください。
”あなたの 約束 やくそく はわたしを 生 い かすので、わが 悩 なや みの 時 とき の 慰 なぐさ めです。
”わたしは 苦 くる しまない 前 まえ には 迷 まよ いました。しかし 今 いま はみ 言葉 ことば を 守 まも ります。
”苦 くる しみにあったことは、わたしに 良 よ い 事 こと です。これによってわたしはあなたのおきてを 学 まな ぶことができました。
”主 しゅ よ、わたしはあなたのさばきの 正 ただ しく、また、あなたが 真実 しんじつ をもってわたしを 苦 くる しめられたことを 知 し っています。 あなたがしもべに 告 つ げられた 約束 やくそく にしたがって、あなたのいつくしみをわが 慰 なぐさ めとしてください。 あなたのあわれみをわたしに 臨 のぞ ませ、わたしを 生 い かしてください。あなたのおきてはわが 喜 よろこ びだからです。
”あなたのおきてがわが 喜 よろこ びとならなかったならば、わたしはついに 悩 なや みのうちに 滅 ほろ びたでしょう。 わたしは 常 つね にあなたのさとしを 忘 わす れません。あなたはこれをもって、わたしを 生 い かされたからです。
”わたしはいたく 苦 くる しみました。 主 しゅ よ、み 言葉 ことば に 従 したが って、わたしを 生 い かしてください。
”悩 なや みと 苦 くる しみがわたしに 臨 のぞ みました。しかしあなたの 戒 いまし めはわたしの 喜 よろこ びです。
”わが 助 たす けは、 天 てん と 地 ち を 造 つく られた 主 しゅ から 来 く る。
”主 しゅ はあなたを 守 まも って、すべての 災 わざわい を 免 まぬか れさせ、またあなたの 命 いのち を 守 まも られる。 主 しゅ は 今 いま からとこしえに 至 いた るまで、あなたの 出 で ると 入 い るとを 守 まも られるであろう。
”涙 なみだ をもって 種 たね まく 者 もの は、 喜 よろこ びの 声 こえ をもって 刈 か り 取 と る。 種 たね を 携 たずさ え、 涙 なみだ を 流 なが して 出 で て 行 い く 者 もの は、 束 たば を 携 たずさ え、 喜 よろこ びの 声 こえ をあげて 帰 かえ ってくるであろう。
”わたしは 主 しゅ を 待 ま ち 望 のぞ みます、わが 魂 たましい は 待 ま ち 望 のぞ みます。そのみ 言葉 ことば によって、わたしは 望 のぞ みをいだきます。 わが 魂 たましい は 夜回 よまわ りが 暁 あかつき を 待 ま つにまさり、 夜回 よまわ りが 暁 あかつき を 待 ま つにまさって 主 しゅ を 待 ま ち 望 のぞ みます。
”【 聖歌 せいか 隊 たい の 指揮者 しきしゃ によってうたわせたダビデの 歌 うた 】 主 しゅ よ、 悪 あ しき 人々 ひとびと からわたしを 助 たす け 出 だ し、わたしを 守 まも って、 乱暴 らんぼう な 人々 ひとびと からのがれさせてください。 彼 かれ らは 心 こころ のうちに 悪 わる い 事 こと をはかり、 絶 た えず 戦 たたか いを 起 おこ します。 彼 かれ らはへびのようにおのが 舌 した を 鋭 するど くし、そのくちびるの 下 した にはまむしの 毒 どく があります。〔セラ
”わたしは 主 しゅ が 苦 くる しむ 者 もの の 訴 うった えをたすけ、 貧 まず しい 者 もの のために 正 ただ しいさばきを 行 おこな われることを 知 し っています。
”【ダビデがほら 穴 あな にいた 時 とき によんだマスキールの 歌 うた 、 祈 いのり 】 わたしは 声 こえ を 出 だ して 主 しゅ に 呼 よ ばわり、 声 こえ を 出 だ して 主 しゅ に 願 ねが い 求 もと めます。 わたしはみ 前 まえ にわが 嘆 なげ きを 注 そそ ぎ 出 だ し、み 前 まえ にわが 悩 なや みをあらわします。 わが 霊 れい のわがうちに 消 き えうせようとする 時 とき も、あなたはわが 道 みち を 知 し られます。 彼 かれ らはわたしを 捕 とら えようとわたしの 行 い く 道 みち にわなを 隠 かく しました。 わたしは 右 みぎ の 方 ほう に 目 め を 注 そそ いで 見回 みまわ したが、わたしに 心 こころ をとめる 者 もの はひとりもありません。わたしには 避 さ け 所 どころ がなく、わたしをかえりみる 人 ひと はありません。 主 しゅ よ、わたしはあなたに 呼 よ ばわります。わたしは 言 い います、「あなたはわが 避 さ け 所 どころ 、 生 い ける 者 もの の 地 ち でわたしの 受 う くべき 分 ぶん です。 どうか、わが 叫 さけ びにみこころをとめてください。わたしは、はなはだしく 低 ひく くされています。わたしを 責 せ める 者 もの から 助 たす け 出 だ してください。 彼 かれ らはわたしにまさって 強 つよ いのです。 わたしをひとやから 出 だ し、み 名 な に 感謝 かんしゃ させてください。あなたが 豊 ゆた かにわたしをあしらわれるので、 正 ただ しい 人々 ひとびと はわたしのまわりに 集 あつ まるでしょう」。
”わたしはあなたにむかって 手 て を 伸 の べ、わが 魂 たましい は、かわききった 地 ち のようにあなたを 慕 した います。〔セラ 主 しゅ よ、すみやかにわたしにお 答 こた えください。わが 霊 れい は 衰 おとろ えます。わたしにみ 顔 かお を 隠 かく さないでください。さもないと、わたしは 穴 あな にくだる 者 もの のようになるでしょう。
”すべて 主 しゅ を 呼 よ ぶ 者 もの 、 誠 まこと をもって 主 しゅ を 呼 よ ぶ 者 もの に 主 しゅ は 近 ちか いのです。 主 しゅ はおのれを 恐 おそ れる 者 もの の 願 ねが いを 満 み たし、またその 叫 さけ びを 聞 き いてこれを 救 すく われます。 主 しゅ はおのれを 愛 あい する 者 もの をすべて 守 まも られるが、 悪 あ しき 者 もの をことごとく 滅 ほろ ぼされます。 わが 口 くち は 主 しゅ の 誉 ほまれ を 語 かた り、すべての 肉 にく なる 者 もの は 世々 よよ かぎりなくその 聖 せい なるみ 名 な をほめまつるでしょう。
”しえたげられる 者 もの のためにさばきをおこない、 飢 う えた 者 もの に 食物 しょくもつ を 与 あた えられる。 主 しゅ は 捕 とら われ 人 びと を 解 と き 放 はな たれる。 主 しゅ は 盲人 もうじん の 目 め を 開 ひら かれる。 主 しゅ はかがむ 者 もの を 立 た たせられる。 主 しゅ は 正 ただ しい 者 もの を 愛 あい される。 主 しゅ は 寄留 きりゅう の 他国 たこく 人 じん を 守 まも り、みなしごと、やもめとをささえられる。しかし、 悪 あ しき 者 もの の 道 みち を 滅 ほろ びに 至 いた らせられる。
”主 しゅ は 心 こころ の 打 う ち 砕 くだ かれた 者 もの をいやし、その 傷 きず を 包 つつ まれる。
”心 こころ をつくして 主 しゅ に 信頼 しんらい せよ、 自分 じぶん の 知識 ちしき にたよってはならない。 すべての 道 みち で 主 しゅ を 認 みと めよ、そうすれば、 主 しゅ はあなたの 道 みち をまっすぐにされる。 自分 じぶん を 見 み て 賢 かしこ いと 思 おも ってはならない、 主 しゅ を 恐 おそ れて、 悪 あく を 離 はな れよ。 そうすれば、あなたの 身 み を 健 すこ やかにし、あなたの 骨 ほね に 元気 げんき を 与 あた える。
”心 こころ に 憂 うれ いがあればその 人 ひと をかがませる、しかし 親切 しんせつ な 言葉 ことば はその 人 ひと を 喜 よろこ ばせる。
”心 こころ に 楽 たの しみがあれば 顔色 かおいろ も 喜 よろこ ばしい、 心 こころ に 憂 うれ いがあれば 気 き はふさぐ。
”心 こころ の 楽 たの しみは 良 よ い 薬 くすり である、たましいの 憂 うれ いは 骨 ほね を 枯 か らす。
”主 しゅ の 名 な は 堅固 けんご なやぐらのようだ、 正 ただ しい 者 もの はその 中 なか に 走 はし りこんで 救 すくい を 得 え る。
”人 ひと の 心 こころ は 病苦 びょうく をも 忍 しの ぶ、しかし 心 こころ の 痛 いた むときは、だれがそれに 耐 た えようか。
”死 し と 生 せい とは 舌 した に 支配 しはい される、これを 愛 あい する 者 もの はその 実 み を 食 た べる。
”もしあなたが 悩 なや みの 日 ひ に 気 き をくじくならば、あなたの 力 ちから は 弱 よわ い。 死地 しち にひかれゆく 者 もの を 助 たす け 出 だ せ、 滅 ほろ びによろめきゆく 者 もの を 救 すく え。
”濃 こ い 酒 さけ を 滅 ほろ びようとしている 者 もの に 与 あた え、 酒 さけ を 心 こころ の 苦 くる しむ 人 ひと に 与 あた えよ。 彼 かれ らは 飲 の んで 自分 じぶん の 貧乏 びんぼう を 忘 わす れ、その 悩 なや みをもはや 思 おも い 出 だ さない。 あなたは 黙 だま っている 人 ひと のために、すべてのみなしごの 訴 うった えのために、 口 くち を 開 ひら くがよい。
”天 あめ が 下 した のすべての 事 こと には 季節 きせつ があり、すべてのわざには 時 とき がある。 生 うま るるに 時 とき があり、 死 し ぬるに 時 とき があり、 植 う えるに 時 とき があり、 植 う えたものを 抜 ぬ くに 時 とき があり、 殺 ころ すに 時 とき があり、いやすに 時 とき があり、こわすに 時 とき があり、 建 た てるに 時 とき があり、 泣 な くに 時 とき があり、 笑 わら うに 時 とき があり、 悲 かな しむに 時 とき があり、 踊 おど るに 時 とき があり、
”良 よ き 名 な は 良 よ き 油 あぶら にまさり、 死 し ぬる 日 ひ は 生 うま るる 日 ひ にまさる。 悲 かな しみの 家 いえ にはいるのは、 宴会 えんかい の 家 いえ にはいるのにまさる。 死 し はすべての 人 ひと の 終 おわ りだからである。 生 い きている 者 もの は、これを 心 こころ にとめる。 悲 かな しみは 笑 わら いにまさる。 顔 かお に 憂 うれ いをもつことによって、 心 こころ は 良 よ くなるからである。 賢 かしこ い 者 もの の 心 こころ は 悲 かな しみの 家 いえ にあり、 愚 おろ かな 者 もの の 心 こころ は 楽 たの しみの 家 いえ にある。
”順境 じゅんきょう の 日 ひ には 楽 たの しめ、 逆境 ぎゃっきょう の 日 ひ には 考 かんが えよ。 神 かみ は 人 ひと に 将来 しょうらい どういう 事 こと があるかを、 知 し らせないために、 彼 かれ とこれとを 等 ひと しく 造 つく られたのである。
”あなたがたは、どうして 重 かさ ね 重 がさ ねそむいて、なおも 打 う たれようとするのか。その 頭 あたま はことごとく 病 や み、その 心 こころ は 全 まった く 弱 よわ りはてている。 足 あし のうらから 頭 あたま まで、 完全 かんぜん なところがなく、 傷 きず と 打 う ち 傷 きず と 生傷 なまきず ばかりだ。これを 絞 しぼ り 出 だ すものなく、 包 つつ むものなく、 油 あぶら をもってやわらげるものもない。
”全 ぜん 地 ち はやすみを 得 え 、 穏 おだ やかになり、ことごとく 声 こえ をあげて 歌 うた う。
”主 しゅ はエジプトを 撃 う たれる。 主 しゅ はこれを 撃 う たれるが、またいやされる。それゆえ 彼 かれ らは 主 しゅ に 帰 かえ る。 主 しゅ は 彼 かれ らの 願 ねが いをいれて、 彼 かれ らをいやされる。
”それゆえ、わが 腰 こし は 激 はげ しい 痛 いた みに 満 み たされ、 出産 しゅっさん に 臨 のぞ む 女 おんな の 苦 くる しみのような 苦 くる しみがわたしを 捕 とら えた。わたしは、かがんで 聞 き くことができず、 恐 おそ れおののいて 見 み ることができない。
”地 ち は 悲 かな しみ、 衰 おとろ え、 世 よ はしおれ、 衰 おとろ え、 天 てん も 地 ち と 共 とも にしおれはてる。 地 ち はその 住 す む 民 たみ の 下 した に 汚 けが された。これは 彼 かれ らが 律法 りっぽう にそむき、 定 さだ めを 犯 おか し、とこしえの 契約 けいやく を 破 やぶ ったからだ。 それゆえ、のろいは 地 ち をのみつくし、そこに 住 す む 者 もの はその 罪 つみ に 苦 くる しみ、また 地 ち の 民 たみ は 焼 や かれて、わずかの 者 もの が 残 のこ される。
”あなたは 貧 まず しい 者 もの のとりでとなり、 乏 とぼ しい 者 もの の 悩 なや みのときのとりでとなり、あらしをさける 避 さ け 所 どころ となり、 熱 あつ さをさける 陰 かげ となられた。あらぶる 者 もの の 及 およ ぼす 害 がい は、 石 いし がきを 打 う つあらしのごとく、
”主 しゅ はとこしえに 死 し を 滅 ほろ ぼし、 主 しゅ なる 神 かみ はすべての 顔 かお から 涙 なみだ をぬぐい、その 民 たみ のはずかしめを 全 ぜん 地 ち の 上 うえ から 除 のぞ かれる。これは 主 しゅ の 語 かた られたことである。
”あなたは 全 まった き 平安 へいあん をもってこころざしの 堅固 けんご なものを 守 まも られる。 彼 かれ はあなたに 信頼 しんらい しているからである。 とこしえに 主 しゅ に 信頼 しんらい せよ、 主 しゅ なる 神 かみ はとこしえの 岩 いわ だからである。
”主 しゅ よ、あなたはわれわれのために 平和 へいわ を 設 もう けられる。あなたはわれわれのためにわれわれのすべてのわざをなし 遂 と げられた。
”それゆえ、 主 しゅ は 待 ま っていて、あなたがたに 恵 めぐみ を 施 ほどこ される。それゆえ、 主 しゅ は 立 た ちあがって、あなたがたをあわれまれる。 主 しゅ は 公平 こうへい の 神 かみ でいらせられる。すべて 主 しゅ を 待 ま ち 望 のぞ む 者 もの はさいわいである。 シオンにおり、エルサレムに 住 す む 民 たみ よ、あなたはもはや 泣 な くことはない。 主 しゅ はあなたの 呼 よ ばわる 声 こえ に 応 おう じて、 必 かなら ずあなたに 恵 めぐ みを 施 ほどこ される。 主 しゅ がそれを 聞 き かれるとき、 直 ただ ちに 答 こた えられる。 たとい 主 しゅ はあなたがたに 悩 なや みのパンと 苦 くる しみの 水 みず を 与 あた えられても、あなたの 師 し は 再 ふたた び 隠 かく れることはなく、あなたの 目 め はあなたの 師 し を 見 み る。 また、あなたが 右 みぎ に 行 い き、あるいは 左 ひだり に 行 い く 時 とき 、そのうしろで「これは 道 みち だ、これに 歩 あゆ め」と 言 い う 言葉 ことば を 耳 みみ に 聞 き く。
”あなたがたは 弱 よわ った 手 て を 強 つよ くし、よろめくひざを 健 すこ やかにせよ。 心 こころ おののく 者 もの に 言 い え、「 強 つよ くあれ、 恐 おそ れてはならない。 見 み よ、あなたがたの 神 かみ は 報復 ほうふく をもって 臨 のぞ み、 神 かみ の 報 むく いをもってこられる。 神 かみ は 来 き て、あなたがたを 救 すく われる」と。 その 時 とき 、 目 め しいの 目 め は 開 ひら かれ、 耳 みみ しいの 耳 みみ はあけられる。 その 時 とき 、 足 あし なえは、しかのように 飛 と び 走 はし り、おしの 舌 した は 喜 よろこ び 歌 うた う。それは 荒野 あらの に 水 みず がわきいで、さばくに 川 かわ が 流 なが れるからである。
”そこに 大路 おおじ があり、その 道 みち は 聖 せい なる 道 みち ととなえられる。 汚 けが れた 者 もの はこれを 通 とお り 過 す ぎることはできない、 愚 おろ かなる 者 もの はそこに 迷 まよ い 入 い ることはない。 そこには、ししはおらず、 飢 う えた 獣 けもの も、その 道 みち にのぼることはなく、その 所 ところ でこれに 会 あ うことはない。ただ、あがなわれた 者 もの のみ、そこを 歩 あゆ む。 主 しゅ にあがなわれた 者 もの は 帰 かえ ってきて、その 頭 あたま に、とこしえの 喜 よろこ びをいただき、 歌 うた うたいつつ、シオンに 来 く る。 彼 かれ らは 楽 たの しみと 喜 よろこ びとを 得 え 、 悲 かな しみと 嘆 なげ きとは 逃 に げ 去 さ る。
”あなたがたの 神 かみ は 言 い われる、「 慰 なぐさ めよ、わが 民 たみ を 慰 なぐさ めよ、 ねんごろにエルサレムに 語 かた り、これに 呼 よ ばわれ、その 服役 ふくえき の 期 き は 終 おわ り、そのとがはすでにゆるされ、そのもろもろの 罪 つみ のために二 倍 ばい の 刑罰 けいばつ を 主 しゅ の 手 て から 受 う けた」。
”主 しゅ は 牧者 ぼくしゃ のようにその 群 む れを 養 やしな い、そのかいなに 小羊 こひつじ をいだき、そのふところに 入 い れて 携 たずさ えゆき、 乳 ちち を 飲 の ませているものをやさしく 導 みちび かれる。
”あなたは 知 し らなかったか、あなたは 聞 き かなかったか。 主 しゅ はとこしえの 神 かみ 、 地 ち の 果 はて の 創造者 そうぞうしゃ であって、 弱 よわ ることなく、また 疲 つか れることなく、その 知恵 ちえ ははかりがたい。 弱 よわ った 者 もの には 力 ちから を 与 あた え、 勢 いきお いのない 者 もの には 強 つよ さを 増 ま し 加 くわ えられる。 年 ねん 若 わか い 者 もの も 弱 よわ り、かつ 疲 つか れ、 壮年 そうねん の 者 もの も 疲 つか れはてて 倒 たお れる。 しかし 主 しゅ を 待 ま ち 望 のぞ む 者 もの は 新 あら たなる 力 ちから を 得 え 、わしのように 翼 つばさ をはって、のぼることができる。 走 はし っても 疲 つか れることなく、 歩 ある いても 弱 よわ ることはない。
”恐 おそ れてはならない、わたしはあなたと 共 とも にいる。 驚 おどろ いてはならない、わたしはあなたの 神 かみ である。わたしはあなたを 強 つよ くし、あなたを 助 たす け、わが 勝利 しょうり の 右 みぎ の 手 て をもって、あなたをささえる。
”貧 まず しい 者 もの と 乏 とぼ しい 者 もの とは 水 みず を 求 もと めても、 水 みず がなく、その 舌 した がかわいて 焼 や けているとき、 主 しゅ なるわたしは 彼 かれ らに 答 こた える、イスラエルの 神 かみ なるわたしは 彼 かれ らを 捨 す てることがない。
”ヤコブよ、あなたを 創造 そうぞう された 主 しゅ はこう 言 い われる。イスラエルよ、あなたを 造 つく られた 主 しゅ はいまこう 言 い われる、「 恐 おそ れるな、わたしはあなたをあがなった。わたしはあなたの 名 な を 呼 よ んだ、あなたはわたしのものだ。 あなたが 水 みず の 中 なか を 過 す ぎるとき、わたしはあなたと 共 とも におる。 川 かわ の 中 なか を 過 す ぎるとき、 水 みず はあなたの 上 うえ にあふれることがない。あなたが 火 ひ の 中 なか を 行 い くとき、 焼 や かれることもなく、 炎 ほのお もあなたに 燃 も えつくことがない。
”わたしは 光 ひかり をつくり、また 暗 くら きを 創造 そうぞう し、 繁栄 はんえい をつくり、またわざわいを 創造 そうぞう する。わたしは 主 しゅ である、すべてこれらの 事 こと をなす 者 もの である。
”わたしはあなたがたの 年老 としお いるまで 変 かわ らず、 白髪 はくはつ となるまで、あなたがたを 持 も ち 運 はこ ぶ。わたしは 造 つく ったゆえ、 必 かなら ず 負 お い、 持 も ち 運 はこ び、かつ 救 すく う。
”見 み よ、わたしはあなたを 練 ね った。しかし 銀 ぎん のようにではなくて、 苦 くる しみの 炉 ろ をもってあなたを 試 こころ みた。
”彼 かれ らは 飢 う えることがなく、かわくこともない。また 熱 あつ い 風 かぜ も、 太陽 たいよう も 彼 かれ らを 撃 う つことはない。 彼 かれ らをあわれむ 者 もの が 彼 かれ らを 導 みちび き、 泉 いずみ のほとりに 彼 かれ らを 導 みちび かれるからだ。
”天 てん よ、 歌 うた え、 地 ち よ、 喜 よろこ べ。もろもろの 山 やま よ、 声 こえ を 放 はな って 歌 うた え。 主 しゅ はその 民 たみ を 慰 なぐさ め、その 苦 くる しむ 者 もの をあわれまれるからだ。
”見 み よ、わたしは、たなごころにあなたを 彫 ほ り 刻 きざ んだ。あなたの 石 いし がきは 常 つね にわが 前 まえ にある。
”主 しゅ はシオンを 慰 なぐさ め、またそのすべて 荒 あ れた 所 ところ を 慰 なぐさ めて、その 荒野 あらの をエデンのように、そのさばくを 主 しゅ の 園 その のようにされる。こうして、その 中 なか に 喜 よろこ びと 楽 たの しみとがあり、 感謝 かんしゃ と 歌 うた の 声 こえ とがある。
”主 しゅ にあがなわれた 者 もの は、 歌 うた うたいつつ、シオンに 帰 かえ ってきて、そのこうべに、とこしえの 喜 よろこ びをいただき、 彼 かれ らは 喜 よろこ びと 楽 たの しみとを 得 え 、 悲 かな しみと 嘆 なげ きとは 逃 に げ 去 さ る。 「わたしこそあなたを 慰 なぐさ める 者 もの だ。あなたは 何者 なにもの なれば、 死 し ぬべき 人 ひと を 恐 おそ れ、 草 くさ のようになるべき 人 ひと の 子 こ を 恐 おそ れるのか。
”だれがわれわれの 聞 き いたことを 信 しん じ 得 え たか。 主 しゅ の 腕 うで は、だれにあらわれたか。 彼 かれ は 主 しゅ の 前 まえ に 若木 わかぎ のように、かわいた 土 つち から 出 で る 根 ね のように 育 そだ った。 彼 かれ にはわれわれの 見 み るべき 姿 すがた がなく、 威厳 いげん もなく、われわれの 慕 した うべき 美 うつく しさもない。 彼 かれ は 侮 あなど られて 人 ひと に 捨 す てられ、 悲 かな しみの 人 ひと で、 病 やまい を 知 し っていた。また 顔 かお をおおって 忌 い みきらわれる 者 もの のように、 彼 かれ は 侮 あなど られた。われわれも 彼 かれ を 尊 たっと ばなかった。 まことに 彼 かれ はわれわれの 病 やまい を 負 お い、われわれの 悲 かな しみをになった。しかるに、われわれは 思 おも った、 彼 かれ は 打 う たれ、 神 かみ にたたかれ、 苦 くる しめられたのだと。 しかし 彼 かれ はわれわれのとがのために 傷 きず つけられ、われわれの 不義 ふぎ のために 砕 くだ かれたのだ。 彼 かれ はみずから 懲 こら しめをうけて、われわれに 平安 へいあん を 与 あた え、その 打 う たれた 傷 きず によって、われわれはいやされたのだ。 われわれはみな 羊 ひつじ のように 迷 まよ って、おのおの 自分 じぶん の 道 みち に 向 む かって 行 い った。 主 しゅ はわれわれすべての 者 もの の 不義 ふぎ を、 彼 かれ の 上 うえ におかれた。 彼 かれ はしえたげられ、 苦 くる しめられたけれども、 口 くち を 開 ひら かなかった。ほふり 場 ば にひかれて 行 い く 小羊 こひつじ のように、また 毛 け を 切 き る 者 もの の 前 まえ に 黙 だま っている 羊 ひつじ のように、 口 くち を 開 ひら かなかった。 彼 かれ は 暴虐 ぼうぎゃく なさばきによって 取 と り 去 さ られた。その 代 よ の 人 ひと のうち、だれが 思 おも ったであろうか、 彼 かれ はわが 民 たみ のとがのために 打 う たれて、 生 い けるものの 地 ち から 断 た たれたのだと。 彼 かれ は 暴虐 ぼうぎゃく を 行 おこな わず、その 口 くち には 偽 いつわ りがなかったけれども、その 墓 はか は 悪 あ しき 者 もの と 共 とも に 設 もう けられ、その 塚 つか は 悪 あく をなす 者 もの と 共 とも にあった。 しかも 彼 かれ を 砕 くだ くことは 主 しゅ のみ 旨 むね であり、 主 しゅ は 彼 かれ を 悩 なや まされた。 彼 かれ が 自分 じぶん を、とがの 供 そな え 物 もの となすとき、その 子孫 しそん を 見 み ることができ、その 命 いのち をながくすることができる。かつ 主 しゅ のみ 旨 むね が 彼 かれ の 手 て によって 栄 さか える。 彼 かれ は 自分 じぶん の 魂 たましい の 苦 くる しみにより 光 ひかり を 見 み て 満足 まんぞく する。 義 ぎ なるわがしもべはその 知識 ちしき によって、 多 おお くの 人 ひと を 義 ぎ とし、また 彼 かれ らの 不義 ふぎ を 負 お う。 それゆえ、わたしは 彼 かれ に 大 おお いなる 者 もの と 共 とも に 物 もの を 分 わ かち 取 と らせる。 彼 かれ は 強 つよ い 者 もの と 共 とも に 獲物 えもの を 分 わ かち 取 と る。これは 彼 かれ が 死 し にいたるまで、 自分 じぶん の 魂 たましい をそそぎだし、とがある 者 もの と 共 とも に 数 かぞ えられたからである。しかも 彼 かれ は 多 おお くの 人 ひと の 罪 つみ を 負 お い、とがある 者 もの のためにとりなしをした。
”恐 おそ れてはならない。あなたは 恥 は じることがない。あわてふためいてはならない。あなたは、はずかしめられることがない。あなたは 若 わか い 時 とき の 恥 はじ を 忘 わす れ、 寡婦 かふ であった 時 とき のはずかしめを、 再 ふたた び 思 おも い 出 だ すことがない。
”あなたは 義 ぎ をもって 堅 かた く 立 た ち、しえたげから 遠 とお ざかって 恐 おそ れることはない。また 恐怖 きょうふ から 遠 とお ざかる、それはあなたに 近 ちか づくことがないからである。
”すべてあなたを 攻 せ めるために 造 つく られる 武器 ぶき は、その 目的 もくてき を 達 たっ しない。すべてあなたに 逆 さか らい 立 た って、 争 あらそ い 訴 うった える 舌 した は、あなたに 説 と き 破 やぶ られる。これが 主 しゅ のしもべらの 受 う ける 嗣 し 業 ぎょう であり、また 彼 かれ らがわたしから 受 う ける 義 ぎ である」と 主 しゅ は 言 い われる。
”あなたがたは 喜 よろこ びをもって 出 で てきて、 安 やす らかに 導 みちび かれて 行 い く。 山 やま と 丘 おか とはあなたの 前 まえ に 声 こえ を 放 はな って 喜 よろこ び 歌 うた い、 野 の にある 木 き はみな 手 て を 打 う つ。
”平安 へいあん に 入 い るからである。すべて 正直 しょうじき に 歩 あゆ む 者 もの は、その 床 とこ に 休 やす むことができる。
”いと 高 たか く、いと 上 うえ なる 者 もの 、とこしえに 住 す む 者 もの 、その 名 な を 聖 せい ととなえられる 者 もの がこう 言 い われる、「わたしは 高 たか く、 聖 せい なる 所 ところ に 住 す み、また 心 こころ 砕 くだ けて、へりくだる 者 もの と 共 とも に 住 す み、へりくだる 者 もの の 霊 れい をいかし、 砕 くだ ける 者 もの の 心 こころ をいかす。
”わたしは 彼 かれ の 道 みち を 見 み た。わたしは 彼 かれ をいやし、また 彼 かれ を 導 みちび き、 慰 なぐさ めをもって 彼 かれ に 報 むく い、 悲 かな しめる 者 もの のために、くちびるの 実 み を 造 つく ろう。 遠 とお い 者 もの にも 近 ちか い 者 もの にも 平安 へいあん あれ、 平安 へいあん あれ、わたしは 彼 かれ をいやそう」と 主 しゅ は 言 い われる。
”このようなものは、わたしの 選 えら ぶ 断食 だんじき であろうか。 人 ひと がおのれを 苦 くる しめる 日 ひ であろうか。そのこうべを 葦 あし のように 伏 ふ せ、 荒布 あらぬの と 灰 はい とをその 下 した に 敷 し くことであろうか。あなたは、これを 断食 だんじき ととなえ、 主 しゅ に 受 う けいれられる 日 ひ と、となえるであろうか。 わたしが 選 えら ぶところの 断食 だんじき は、 悪 あく のなわをほどき、くびきのひもを 解 と き、しえたげられる 者 もの を 放 はな ち 去 さ らせ、すべてのくびきを 折 お るなどの 事 こと ではないか。 また 飢 う えた 者 もの に、あなたのパンを 分 わ け 与 あた え、さすらえる 貧 まず しい 者 もの を、あなたの 家 いえ に 入 い れ、 裸 はだか の 者 もの を 見 み て、これを 着 き せ、 自分 じぶん の 骨肉 こつにく に 身 み を 隠 かく さないなどの 事 こと ではないか。
”そうすれば、あなたの 光 ひかり が 暁 あかつき のようにあらわれ 出 で て、あなたは、すみやかにいやされ、あなたの 義 ぎ はあなたの 前 まえ に 行 い き、 主 しゅ の 栄光 えいこう はあなたのしんがりとなる。 また、あなたが 呼 よ ぶとき、 主 しゅ は 答 こた えられ、あなたが 叫 さけ ぶとき、『わたしはここにおる』と 言 い われる。もし、あなたの 中 なか からくびきを 除 のぞ き、 指 ゆび をさすこと、 悪 わる い 事 こと を 語 かた ることを 除 のぞ き、 飢 う えた 者 もの にあなたのパンを 施 ほどこ し、 苦 くる しむ 者 もの の 願 ねが いを 満 み ち 足 た らせるならば、あなたの 光 ひかり は 暗 くら きに 輝 かがや き、あなたのやみは 真昼 まひる のようになる。 主 しゅ は 常 つね にあなたを 導 みちび き、 良 よ き 物 もの をもってあなたの 願 ねが いを 満 み ち 足 た らせ、あなたの 骨 ほね を 強 つよ くされる。あなたは 潤 うるお った 園 その のように、 水 みず の 絶 た えない 泉 いずみ のようになる。
”主 しゅ なる 神 かみ の 霊 れい がわたしに 臨 のぞ んだ。これは 主 しゅ がわたしに 油 あぶら を 注 そそ いで、 貧 まず しい 者 もの に 福音 ふくいん を 宣 の べ 伝 つた えることをゆだね、わたしをつかわして 心 こころ のいためる 者 もの をいやし、 捕 とら われ 人 びと に 放免 ほうめん を 告 つ げ、 縛 しば られている 者 もの に 解放 かいほう を 告 つ げ、 主 しゅ の 恵 めぐ みの 年 とし とわれわれの 神 かみ の 報復 ほうふく の 日 ひ とを 告 つ げさせ、また、すべての 悲 かな しむ 者 もの を 慰 なぐさ め、 シオンの 中 なか の 悲 かな しむ 者 もの に 喜 よろこ びを 与 あた え、 灰 はい にかえて 冠 かんむり を 与 あた え、 悲 かな しみにかえて 喜 よろこ びの 油 あぶら を 与 あた え、 憂 うれ いの 心 こころ にかえて、さんびの 衣 ころも を 与 あた えさせるためである。こうして、 彼 かれ らは 義 ぎ のかしの 木 き ととなえられ、 主 しゅ がその 栄光 えいこう をあらわすために 植 う えられた 者 もの ととなえられる。
”彼 かれ らのすべての 悩 なや みのとき、 主 しゅ も 悩 なや まれて、そのみ 前 まえ の 使 つかい をもって 彼 かれ らを 救 すく い、その 愛 あい とあわれみとによって 彼 かれ らをあがない、いにしえの 日 ひ 、つねに 彼 かれ らをもたげ、 彼 かれ らを 携 たずさ えられた。
”見 み よ、わたしは 新 あたら しい 天 てん と、 新 あたら しい 地 ち とを 創造 そうぞう する。さきの 事 こと はおぼえられることなく、 心 こころ に 思 おも い 起 おこ すことはない。 しかし、あなたがたはわたしの 創造 そうぞう するものにより、とこしえに 楽 たの しみ、 喜 よろこ びを 得 え よ。 見 み よ、わたしはエルサレムを 造 つく って 喜 よろこ びとし、その 民 たみ を 楽 たの しみとする。 わたしはエルサレムを 喜 よろこ び、わが 民 たみ を 楽 たの しむ。 泣 な く 声 こえ と 叫 さけ ぶ 声 こえ は 再 ふたた びその 中 なか に 聞 きこ えることはない。
”母 はは のその 子 こ を 慰 なぐさ めるように、わたしもあなたがたを 慰 なぐさ める。あなたがたはエルサレムで 慰 なぐさ めを 得 え る。
”おおよそ 主 しゅ にたより、 主 しゅ を 頼 たの みとする 人 ひと はさいわいである。 彼 かれ は 水 みず のほとりに 植 う えた 木 き のようで、その 根 ね を 川 かわ にのばし、 暑 あつ さにあっても 恐 おそ れることはない。その 葉 は は 常 つね に 青 あお く、ひでりの 年 ねん にも 憂 うれ えることなく、 絶 た えず 実 み を 結 むす ぶ」。
”主 しゅ よ、わたしをいやしてください、そうすれば、わたしはいえます。わたしをお 救 すく いください、そうすれば、わたしは 救 すく われます。あなたはわたしのほめたたえる 者 もの だからです。
”主 しゅ は 言 い われる、わたしがあなたがたに 対 たい していだいている 計画 けいかく はわたしが 知 し っている。それは 災 わざわい を 与 あた えようというのではなく、 平安 へいあん を 与 あた えようとするものであり、あなたがたに 将来 しょうらい を 与 あた え、 希望 きぼう を 与 あた えようとするものである。 その 時 とき 、あなたがたはわたしに 呼 よ ばわり、 来 き て、わたしに 祈 いの る。わたしはあなたがたの 祈 いのり を 聞 き く。 あなたがたはわたしを 尋 たず ね 求 もと めて、わたしに 会 あ う。もしあなたがたが 一心 いっしん にわたしを 尋 たず ね 求 もと めるならば、
”主 しゅ は 言 い われる、わたしはあなたの 健康 けんこう を 回復 かいふく させ、あなたの 傷 きず をいやす。それは、 人 ひと があなたを 捨 す てられた 者 もの とよび、『だれも 心 こころ に 留 と めないシオン』というからである。
”わたしが 疲 つか れた 魂 たましい を 飽 あ き 足 た らせ、すべて 悩 なや んでいる 魂 たましい を 慰 なぐさ めるからである」。 ここでわたしは 目 め をさましたが、わたしの 眠 ねむ りは、ここちよかった。
”見 み よ、わたしは 健康 けんこう と、いやしとを、ここにもたらして 人々 ひとびと をいやし、 豊 ゆた かな 繁栄 はんえい と 安全 あんぜん とを 彼 かれ らに 示 しめ す。
”どうか、わが 悩 なや みと 苦 くる しみ、にがよもぎと 胆汁 たんじゅう とを 心 こころ に 留 と めてください。 わが 魂 たましい は 絶 た えずこれを 思 おも って、わがうちにうなだれる。
”主 しゅ のいつくしみは 絶 た えることがなく、そのあわれみは 尽 つ きることがない。 これは 朝 あさ ごとに 新 あたら しく、あなたの 真実 しんじつ は 大 おお きい。 わが 魂 たましい は 言 い う、「 主 しゅ はわたしの 受 う くべき 分 ぶん である、それゆえ、わたしは 彼 かれ を 待 ま ち 望 のぞ む」と。 主 しゅ はおのれを 待 ま ち 望 のぞ む 者 もの と、おのれを 尋 たず ね 求 もと める 者 もの にむかって 恵 めぐ みふかい。 主 しゅ の 救 すくい を 静 しず かに 待 ま ち 望 のぞ むことは、 良 よ いことである。
”彼 かれ は 悩 なや みを 与 あた えられるが、そのいつくしみが 豊 ゆた かなので、またあわれみをたれられる。 彼 かれ は 心 こころ から 人 ひと の 子 こ を 苦 くる しめ 悩 なや ますことをされないからである。
”わたしがあなたに 呼 よ ばわったとき、あなたは 近寄 ちかよ って、『 恐 おそ れるな』と 言 い われました。 主 しゅ よ、あなたはわが 訴 うった えを 取 と りあげて、わたしの 命 いのち をあがなわれました。
”われわれの 皮膚 ひふ は 飢餓 きが の 激 はげ しい 熱 ねつ のために、 炉 ろ のように 熱 あつ い。
”わたしは 良 よ き 牧場 まきば で 彼 かれ らを 養 やしな う。その 牧場 まきば はイスラエルの 高 たか い 山 やま にあり、その 所 ところ で 彼 かれ らは 良 よ い 羊 ひつじ のおりに 伏 ふ し、イスラエルの 山々 やまやま の 上 うえ で 肥 こ えた 牧場 まきば で 草 くさ を 食 く う。 わたしはみずからわが 羊 ひつじ を 飼 か い、これを 伏 ふ させると 主 しゅ なる 神 かみ は 言 い われる。 わたしは、うせたものを 尋 たず ね、 迷 まよ い 出 で たものを 引 ひ き 返 かえ し、 傷 きず ついたものを 包 つつ み、 弱 よわ ったものを 強 つよ くし、 肥 こ えたものと 強 つよ いものとは、これを 監督 かんとく する。わたしは 公平 こうへい をもって 彼 かれ らを 養 やしな う。
”ネブカデネザルは 言 い った、「シャデラク、メシャク、アベデネゴの 神 かみ はほむべきかな。 神 かみ はその 使者 ししゃ をつかわして、 自分 じぶん に 寄 よ り 頼 たの むしもべらを 救 すく った。また 彼 かれ らは 自分 じぶん の 神 かみ 以外 いがい の 神 かみ に 仕 つか え、 拝 おが むよりも、むしろ 王 おう の 命令 めいれい を 無視 むし し、 自分 じぶん の 身 み をも 捨 す てようとしたのだ。
”わたしの 神 かみ はその 使 つかい をおくって、ししの 口 くち を 閉 と ざされたので、ししはわたしを 害 がい しませんでした。これはわたしに 罪 つみ のないことが、 神 かみ の 前 まえ に 認 みと められたからです。 王 おう よ、わたしはあなたの 前 まえ にも、 何 なに も 悪 わる い 事 こと をしなかったのです」。 そこで 王 おう は 大 おお いに 喜 よろこ び、ダニエルを 穴 あな の 中 なか から 出 だ せと 命 めい じたので、ダニエルは 穴 あな の 中 なか から 出 だ されたが、その 身 み になんの 害 がい をも 受 う けていなかった。これは 彼 かれ が 自分 じぶん の 神 かみ を 頼 たの みとしていたからである。
”彼 かれ は 救 すくい を 施 ほどこ し、 助 たす けをなし、 天 てん においても、 地 ち においても、しるしと 奇跡 きせき とをおこない、ダニエルを 救 すく って、ししの 力 ちから をのがれさせたかたである」。
”「さあ、わたしたちは 主 しゅ に 帰 かえ ろう。 主 しゅ はわたしたちをかき 裂 さ かれたが、またいやし、わたしたちを 打 う たれたが、また 包 つつ んでくださるからだ。 主 しゅ は、ふつかの 後 のち 、わたしたちを 生 い かし、三 日 か 目 め にわたしたちを 立 た たせられる。わたしたちはみ 前 まえ で 生 い きる。
”わたしは 彼 かれ らを 陰府 よみ の 力 ちから から、あがなうことがあろうか。 彼 かれ らを 死 し から、あがなうことがあろうか。 死 し よ、おまえの 災 わざわい はどこにあるのか。 陰府 よみ よ、おまえの 滅 ほろ びはどこにあるのか。あわれみは、わたしの 目 め から 隠 かく されている。
”わたしがあなたがたに 送 おく った 大軍 たいぐん 、すなわち 群 むら がるいなご、とびいなご、 滅 ほろ ぼすいなご、かみ 食 く らういなごの 食 く った 年 ねん をわたしはあなたがたに 償 つぐな う。 あなたがたは、じゅうぶん 食 た べて 飽 あ き、あなたがたに 不思議 ふしぎ なわざをなされたあなたがたの 神 かみ 、 主 しゅ のみ 名 な をほめたたえる。わが 民 たみ は 永遠 えいえん にはずかしめられることがない。
”言 い った、「わたしは 悩 なや みのうちから 主 しゅ に 呼 よ ばわると、 主 しゅ はわたしに 答 こた えられた。わたしが 陰府 よみ の 腹 はら の 中 うち から 叫 さけ ぶと、あなたはわたしの 声 こえ を 聞 き かれた。
”あなたの 神 かみ 、 主 しゅ はあなたのうちにいまし、 勇士 ゆうし であって、 勝利 しょうり を 与 あた えられる。 彼 かれ はあなたのために 喜 よろこ び 楽 たの しみ、その 愛 あい によってあなたを 新 しん にし、 祭 まつり の 日 ひ のようにあなたのために 喜 よろこ び 呼 よ ばわられる」。
”しかしわが 名 な を 恐 おそ れるあなたがたには、 義 ぎ の 太陽 たいよう がのぼり、その 翼 つばさ には、いやす 力 ちから を 備 そな えている。あなたがたは 牛舎 ぎゅうしゃ から 出 で る 子 こ 牛 うし のように 外 そと に 出 で て、とびはねる。
”さて、ヘロデは 博士 はかせ たちにだまされたと 知 し って、 非常 ひじょう に 立腹 りっぷく した。そして 人々 ひとびと をつかわし、 博士 はかせ たちから 確 たし かめた 時 とき に 基 もとづ いて、ベツレヘムとその 附近 ふきん の 地方 ちほう とにいる二 歳 さい 以下 いか の 男 おとこ の 子 こ を、ことごとく 殺 ころ した。 こうして、 預言者 よげんしゃ エレミヤによって 言 い われたことが、 成就 じょうじゅ したのである。 「 叫 さけ び 泣 な く 大 おお いなる 悲 かな しみの 声 こえ がラマで 聞 きこ えた。ラケルはその 子 こ らのためになげいた。 子 こ らがもはやいないので、 慰 なぐさ められることさえ 願 ねが わなかった」。
”イエスはガリラヤの 全 ぜん 地 ち を 巡 めぐ り 歩 ある いて、 諸 しょ 会堂 かいどう で 教 おし え、 御国 みくに の 福音 ふくいん を 宣 の べ 伝 つた え、 民 たみ の 中 なか のあらゆる 病気 びょうき 、あらゆるわずらいをおいやしになった。 そこで、その 評判 ひょうばん はシリヤ 全 ぜん 地 ち にひろまり、 人々 ひとびと があらゆる 病 やまい にかかっている 者 もの 、すなわち、いろいろの 病気 びょうき と 苦 くる しみとに 悩 なや んでいる 者 もの 、 悪霊 あくれい につかれている 者 もの 、てんかん、 中風 ちゅうぶ の 者 もの などをイエスのところに 連 つ れてきたので、これらの 人々 ひとびと をおいやしになった。
”「こころの 貧 まず しい 人 ひと たちは、さいわいである、 天国 てんごく は 彼 かれ らのものである。 悲 かな しんでいる 人 ひと たちは、さいわいである、 彼 かれ らは 慰 なぐさ められるであろう。
”義 ぎ のために 迫害 はくがい されてきた 人 ひと たちは、さいわいである、 天国 てんごく は 彼 かれ らのものである。 わたしのために 人々 ひとびと があなたがたをののしり、また 迫害 はくがい し、あなたがたに 対 たい し 偽 いつわ って 様々 さまざま の 悪口 あっこう を 言 い う 時 とき には、あなたがたは、さいわいである。 喜 よろこ び、よろこべ、 天 てん においてあなたがたの 受 う ける 報 むく いは 大 おお きい。あなたがたより 前 まえ の 預言者 よげんしゃ たちも、 同 おな じように 迫害 はくがい されたのである。
”しかし、わたしはあなたがたに 言 い う。 敵 てき を 愛 あい し、 迫害 はくがい する 者 もの のために 祈 いの れ。
”それだから、あなたがたに 言 い っておく。 何 なに を 食 た べようか、 何 なに を 飲 の もうかと、 自分 じぶん の 命 いのち のことで 思 おも いわずらい、 何 なに を 着 き ようかと 自分 じぶん のからだのことで 思 おも いわずらうな。 命 いのち は 食物 しょくもつ にまさり、からだは 着物 きもの にまさるではないか。 空 そら の 鳥 とり を 見 み るがよい。まくことも、 刈 か ることもせず、 倉 くら に 取 と りいれることもしない。それだのに、あなたがたの 天 てん の 父 ちち は 彼 かれ らを 養 やしな っていて 下 くだ さる。あなたがたは 彼 かれ らよりも、はるかにすぐれた 者 もの ではないか。 あなたがたのうち、だれが 思 おも いわずらったからとて、 自分 じぶん の 寿命 じゅみょう をわずかでも 延 の ばすことができようか。 また、なぜ、 着物 きもの のことで 思 おも いわずらうのか。 野 の の 花 はな がどうして 育 そだ っているか、 考 かんが えて 見 み るがよい。 働 はたら きもせず、 紡 つむ ぎもしない。 しかし、あなたがたに 言 い うが、 栄華 えいが をきわめた 時 とき のソロモンでさえ、この 花 はな の一つほどにも 着飾 きかざ ってはいなかった。 きょうは 生 は えていて、あすは 炉 ろ に 投 な げ 入 い れられる 野 の の 草 くさ でさえ、 神 かみ はこのように 装 よそお って 下 くだ さるのなら、あなたがたに、それ 以上 いじょう よくしてくださらないはずがあろうか。ああ、 信仰 しんこう の 薄 うす い 者 もの たちよ。 だから、 何 なに を 食 た べようか、 何 なに を 飲 の もうか、あるいは 何 なに を 着 き ようかと 言 い って 思 おも いわずらうな。 これらのものはみな、 異邦人 いほうじん が 切 せつ に 求 もと めているものである。あなたがたの 天 てん の 父 ちち は、これらのものが、ことごとくあなたがたに 必要 ひつよう であることをご 存 ぞん じである。 まず 神 かみ の 国 くに と 神 かみ の 義 ぎ とを 求 もと めなさい。そうすれば、これらのものは、すべて 添 そ えて 与 あた えられるであろう。 だから、あすのことを 思 おも いわずらうな。あすのことは、あす 自身 じしん が 思 おも いわずらうであろう。一 日 にち の 苦労 くろう は、その 日 ひ 一 日 にち だけで 十分 じゅうぶん である。
”求 もと めよ、そうすれば、 与 あた えられるであろう。 捜 さが せ、そうすれば、 見 み いだすであろう。 門 もん をたたけ、そうすれば、あけてもらえるであろう。 すべて 求 もと める 者 もの は 得 え 、 捜 さが す 者 もの は 見 み いだし、 門 もん をたたく 者 もの はあけてもらえるからである。
”すると、そのとき、ひとりのらい 病人 びょうにん がイエスのところにきて、ひれ 伏 ふ して 言 い った、「 主 しゅ よ、みこころでしたら、きよめていただけるのですが」。 イエスは 手 て を 伸 の ばして、 彼 かれ にさわり、「そうしてあげよう、きよくなれ」と 言 い われた。すると、らい 病 びょう は 直 ただ ちにきよめられた。
”さて、イエスがカペナウムに 帰 かえ ってこられたとき、ある 百卒長 ひゃくそつちょう がみもとにきて 訴 うった えて 言 い った、 「 主 しゅ よ、わたしの 僕 しもべ が 中風 ちゅうぶ でひどく 苦 くる しんで、 家 いえ に 寝 ね ています」。 イエスは 彼 かれ に、「わたしが 行 い ってなおしてあげよう」と 言 い われた。 そこで 百卒長 ひゃくそつちょう は 答 こた えて 言 い った、「 主 しゅ よ、わたしの 屋根 やね の 下 した にあなたをお 入 い れする 資格 しかく は、わたしにはございません。ただ、お 言葉 ことば を 下 くだ さい。そうすれば 僕 しもべ はなおります。 わたしも 権威 けんい の 下 した にある 者 もの ですが、わたしの 下 した にも 兵卒 へいそつ がいまして、ひとりの 者 もの に『 行 い け』と 言 い えば 行 い き、ほかの 者 もの に『こい』と 言 い えばきますし、また、 僕 しもべ に『これをせよ』と 言 い えば、してくれるのです」。 イエスはこれを 聞 き いて 非常 ひじょう に 感心 かんしん され、ついてきた 人々 ひとびと に 言 い われた、「よく 聞 き きなさい。イスラエル 人 ひと の 中 なか にも、これほどの 信仰 しんこう を 見 み たことがない。 なお、あなたがたに 言 い うが、 多 おお くの 人 ひと が 東 ひがし から 西 にし からきて、 天国 てんごく で、アブラハム、イサク、ヤコブと 共 とも に 宴会 えんかい の 席 せき につくが、 この 国 くに の 子 こ らは 外 そと のやみに 追 お い 出 だ され、そこで 泣 な き 叫 さけ んだり、 歯 は がみをしたりするであろう」。 それからイエスは 百卒長 ひゃくそつちょう に「 行 い け、あなたの 信 しん じたとおりになるように」と 言 い われた。すると、ちょうどその 時 とき に、 僕 しもべ はいやされた。
”それから、イエスはペテロの 家 いえ にはいって 行 い かれ、そのしゅうとめが 熱病 ねつびょう で、 床 とこ についているのをごらんになった。 そこで、その 手 て にさわられると、 熱 ねつ が 引 ひ いた。そして 女 おんな は 起 お きあがってイエスをもてなした。
”夕暮 ゆうぐれ になると、 人々 ひとびと は 悪霊 あくれい につかれた 者 もの を 大 おお ぜい、みもとに 連 つ れてきたので、イエスはみ 言葉 ことば をもって 霊 れい どもを 追 お い 出 だ し、 病人 びょうにん をことごとくおいやしになった。 これは、 預言者 よげんしゃ イザヤによって「 彼 かれ は、わたしたちのわずらいを 身 み に 受 う け、わたしたちの 病 やまい を 負 お うた」と 言 い われた 言葉 ことば が 成就 じょうじゅ するためである。
”すると 突然 とつぜん 、 海上 かいじょう に 激 はげ しい 暴風 ぼうふう が 起 おこ って、 舟 ふね は 波 なみ にのまれそうになった。ところが、イエスは 眠 ねむ っておられた。 そこで 弟子 でし たちはみそばに 寄 よ ってきてイエスを 起 おこ し、「 主 しゅ よ、お 助 たす けください、わたしたちは 死 し にそうです」と 言 い った。 するとイエスは 彼 かれ らに 言 い われた、「なぜこわがるのか、 信仰 しんこう の 薄 うす い 者 もの たちよ」。それから 起 お きあがって、 風 かぜ と 海 うみ とをおしかりになると、 大 おお なぎになった。
”それから、 向 む こう 岸 ぎし 、ガダラ 人 びと の 地 ち に 着 つ かれると、 悪霊 あくれい につかれたふたりの 者 もの が、 墓場 はかば から 出 で てきてイエスに 出会 であ った。 彼 かれ らは 手 て に 負 お えない 乱暴 らんぼう 者 もの で、だれもその 辺 へん の 道 みち を 通 とお ることができないほどであった。 すると 突然 とつぜん 、 彼 かれ らは 叫 さけ んで 言 い った、「 神 かみ の 子 こ よ、あなたはわたしどもとなんの 係 かか わりがあるのです。まだその 時 とき ではないのに、ここにきて、わたしどもを 苦 くる しめるのですか」。 さて、そこからはるか 離 はな れた 所 ところ に、おびただしい 豚 ぶた の 群 む れが 飼 か ってあった。 悪霊 あくれい どもはイエスに 願 ねが って 言 い った、「もしわたしどもを 追 お い 出 だ されるのなら、あの 豚 ぶた の 群 む れの 中 なか につかわして 下 くだ さい」。 そこで、イエスが「 行 い け」と 言 い われると、 彼 かれ らは 出 で て 行 い って、 豚 ぶた の 中 なか へはいり 込 こ んだ。すると、その 群 む れ 全体 ぜんたい が、がけから 海 うみ へなだれを 打 う って 駆 か け 下 くだ り、 水 みず の 中 なか で 死 し んでしまった。
”すると、 人々 ひとびと が 中風 ちゅうぶ の 者 もの を 床 とこ の 上 うえ に 寝 ね かせたままでみもとに 運 はこ んできた。イエスは 彼 かれ らの 信仰 しんこう を 見 み て、 中風 ちゅうぶ の 者 もの に、「 子 こ よ、しっかりしなさい。あなたの 罪 つみ はゆるされたのだ」と 言 い われた。 すると、ある 律法 りっぽう 学者 がくしゃ たちが 心 こころ の 中 なか で 言 い った、「この 人 ひと は 神 かみ を 汚 けが している」。 イエスは 彼 かれ らの 考 かんが えを 見抜 みぬ いて、「なぜ、あなたがたは 心 こころ の 中 なか で 悪 わる いことを 考 かんが えているのか。 あなたの 罪 つみ はゆるされた、と 言 い うのと、 起 お きて 歩 ある け、と 言 い うのと、どちらがたやすいか。 しかし、 人 ひと の 子 こ は 地上 ちじょう で 罪 つみ をゆるす 権威 けんい をもっていることが、あなたがたにわかるために」と 言 い い、 中風 ちゅうぶ の 者 もの にむかって、「 起 お きよ、 床 とこ を 取 と りあげて 家 いえ に 帰 かえ れ」と 言 い われた。 すると 彼 かれ は 起 お きあがり、 家 いえ に 帰 かえ って 行 い った。
”イエスはこれを 聞 き いて 言 い われた、「 丈夫 じょうぶ な 人 ひと には 医者 いしゃ はいらない。いるのは 病人 びょうにん である。
”するとそのとき、十二 年間 ねんかん も 長 なが 血 ち をわずらっている 女 おんな が 近寄 ちかよ ってきて、イエスのうしろからみ 衣 ころも のふさにさわった。 み 衣 ころも にさわりさえすれば、なおしていただけるだろう、と 心 こころ の 中 なか で 思 おも っていたからである。 イエスは 振 ふ り 向 む いて、この 女 おんな を 見 み て 言 い われた、「 娘 むすめ よ、しっかりしなさい。あなたの 信仰 しんこう があなたを 救 すく ったのです」。するとこの 女 おんな はその 時 とき に、いやされた。
”それからイエスは 司 つかさ の 家 いえ に 着 つ き、 笛 ふえ 吹 ふ きどもや 騒 さわ いでいる 群衆 ぐんしゅう を 見 み て 言 い われた。 「あちらへ 行 い っていなさい。 少女 しょうじょ は 死 し んだのではない。 眠 ねむ っているだけである」。すると 人々 ひとびと はイエスをあざ 笑 わら った。 しかし、 群衆 ぐんしゅう を 外 そと へ 出 だ したのち、イエスは 内 うち へはいって、 少女 しょうじょ の 手 て をお 取 と りになると、 少女 しょうじょ は 起 お きあがった。
”そこから 進 すす んで 行 い かれると、ふたりの 盲人 もうじん が、「ダビデの 子 こ よ、わたしたちをあわれんで 下 くだ さい」と 叫 さけ びながら、イエスについてきた。 そしてイエスが 家 いえ にはいられると、 盲人 もうじん たちがみもとにきたので、 彼 かれ らに「わたしにそれができると 信 しん じるか」と 言 い われた。 彼 かれ らは 言 い った、「 主 しゅ よ、 信 しん じます」。 そこで、イエスは 彼 かれ らの 目 め にさわって 言 い われた、「あなたがたの 信仰 しんこう どおり、あなたがたの 身 み になるように」。 すると 彼 かれ らの 目 め が 開 ひら かれた。イエスは 彼 かれ らをきびしく 戒 いまし めて 言 い われた、「だれにも 知 し れないように 気 き をつけなさい」。
”彼 かれ らが 出 で て 行 い くと、 人々 ひとびと は 悪霊 あくれい につかれたおしをイエスのところに 連 つ れてきた。 すると、 悪霊 あくれい は 追 お い 出 だ されて、おしが 物 もの を 言 い うようになった。 群衆 ぐんしゅう は 驚 おどろ いて、「このようなことがイスラエルの 中 なか で 見 み られたことは、これまで 一度 いちど もなかった」と 言 い った。
”イエスは、すべての 町々 まちまち 村々 むらむら を 巡 めぐ り 歩 ある いて、 諸 しょ 会堂 かいどう で 教 おし え、 御国 みくに の 福音 ふくいん を 宣 の べ 伝 つた え、あらゆる 病気 びょうき 、あらゆるわずらいをおいやしになった。
”そこで、イエスは十二 弟子 でし を 呼 よ び 寄 よ せて、 汚 けが れた 霊 れい を 追 お い 出 だ し、あらゆる 病気 びょうき 、あらゆるわずらいをいやす 権威 けんい をお 授 さづ けになった。
”病人 びょうにん をいやし、 死人 しにん をよみがえらせ、らい 病人 びょうにん をきよめ、 悪霊 あくれい を 追 お い 出 だ せ。ただで 受 う けたのだから、ただで 与 あた えるがよい。
”また、からだを 殺 ころ しても、 魂 たましい を 殺 ころ すことのできない 者 もの どもを 恐 おそ れるな。むしろ、からだも 魂 たましい も 地獄 じごく で 滅 ほろ ぼす 力 ちから のあるかたを 恐 おそ れなさい。 二 羽 わ のすずめは一アサリオンで 売 う られているではないか。しかもあなたがたの 父 ちち の 許 ゆる しがなければ、その一 羽 わ も 地 ち に 落 お ちることはない。 またあなたがたの 頭 あたま の 毛 け までも、みな 数 かぞ えられている。 それだから、 恐 おそ れることはない。あなたがたは 多 おお くのすずめよりも、まさった 者 もの である。
”自分 じぶん の 命 いのち を 得 え ている 者 もの はそれを 失 うしな い、わたしのために 自分 じぶん の 命 いのち を 失 うしな っている 者 もの は、それを 得 え るであろう。
”盲人 もうじん は 見 み え、 足 あし なえは 歩 ある き、らい 病人 びょうにん はきよまり、 耳 みみ しいは 聞 きこ え、 死人 しにん は 生 い きかえり、 貧 まず しい 人々 ひとびと は 福音 ふくいん を 聞 き かされている。
”すべて 重荷 おもに を 負 お うて 苦労 くろう している 者 もの は、わたしのもとにきなさい。あなたがたを 休 やす ませてあげよう。 わたしは 柔和 にゅうわ で 心 こころ のへりくだった 者 もの であるから、わたしのくびきを 負 お うて、わたしに 学 まな びなさい。そうすれば、あなたがたの 魂 たましい に 休 やす みが 与 あた えられるであろう。 わたしのくびきは 負 お いやすく、わたしの 荷 に は 軽 かる いからである」。
”すると、そのとき、 片手 かたて のなえた 人 ひと がいた。 人々 ひとびと はイエスを 訴 うった えようと 思 おも って、「 安息日 あんそくにち に 人 ひと をいやしても、さしつかえないか」と 尋 たず ねた。 イエスは 彼 かれ らに 言 い われた、「あなたがたのうちに、一 匹 ぴき の 羊 ひつじ を 持 も っている 人 ひと があるとして、もしそれが 安息日 あんそくにち に 穴 あな に 落 お ちこんだなら、 手 て をかけて 引 ひ き 上 あ げてやらないだろうか。 人 ひと は 羊 ひつじ よりも、はるかにすぐれているではないか。だから、 安息日 あんそくにち に 良 よ いことをするのは、 正 ただ しいことである」。 そしてイエスはその 人 ひと に、「 手 て を 伸 の ばしなさい」と 言 い われた。そこで 手 て を 伸 の ばすと、ほかの 手 て のように 良 よ くなった。
”イエスはこれを 知 し って、そこを 去 さ って 行 い かれた。ところが 多 おお くの 人々 ひとびと がついてきたので、 彼 かれ らを 皆 みな いやし、
”そのとき、 人々 ひとびと が 悪霊 あくれい につかれた 盲人 もうじん のおしを 連 つ れてきたので、イエスは 彼 かれ をいやして、 物 もの を 言 い い、また 目 め が 見 み えるようにされた。
”石地 いしじ にまかれたものというのは、 御言 みことば を 聞 き くと、すぐに 喜 よろこ んで 受 う ける 人 ひと のことである。 その 中 なか に 根 ね がないので、しばらく 続 つづ くだけであって、 御言 みことば のために 困難 こんなん や 迫害 はくがい が 起 おこ ってくると、すぐつまずいてしまう。
”イエスは 舟 ふね から 上 あ がって、 大 おお ぜいの 群衆 ぐんしゅう をごらんになり、 彼 かれ らを 深 ふか くあわれんで、そのうちの 病人 びょうにん たちをおいやしになった。
”するとその 土地 とち の 人々 ひとびと はイエスと 知 し って、その 附近 ふきん 全体 ぜんたい に 人 ひと をつかわし、イエスのところに 病人 びょうにん をみな 連 つ れてこさせた。 そして 彼 かれ らにイエスの 上着 うわぎ のふさにでも、さわらせてやっていただきたいとお 願 ねが いした。そしてさわった 者 もの は 皆 みな いやされた。
”すると、そこへ、その 地方 ちほう 出 で のカナンの 女 おんな が 出 で てきて、「 主 しゅ よ、ダビデの 子 こ よ、わたしをあわれんでください。 娘 むすめ が 悪霊 あくれい にとりつかれて 苦 くる しんでいます」と 言 い って 叫 さけ びつづけた。 しかし、イエスはひと 言 こと もお 答 こた えにならなかった。そこで 弟子 でし たちがみもとにきて 願 ねが って 言 い った、「この 女 おんな を 追 お い 払 はら ってください。 叫 さけ びながらついてきていますから」。 するとイエスは 答 こた えて 言 い われた、「わたしは、イスラエルの 家 いえ の 失 うしな われた 羊 ひつじ 以外 いがい の 者 もの には、つかわされていない」。 しかし、 女 おんな は 近寄 ちかよ りイエスを 拝 はい して 言 い った、「 主 しゅ よ、わたしをお 助 たす けください」。 イエスは 答 こた えて 言 い われた、「 子供 こども たちのパンを 取 と って 小犬 こいぬ に 投 な げてやるのは、よろしくない」。 すると 女 おんな は 言 い った、「 主 しゅ よ、お 言葉 ことば どおりです。でも、 小犬 こいぬ もその 主人 しゅじん の 食卓 しょくたく から 落 お ちるパンくずは、いただきます」。 そこでイエスは 答 こた えて 言 い われた、「 女 おんな よ、あなたの 信仰 しんこう は 見 み あげたものである。あなたの 願 ねが いどおりになるように」。その 時 とき に、 娘 むすめ はいやされた。
”すると 大 おお ぜいの 群衆 ぐんしゅう が、 足 あし なえ、 不具者 ふぐしゃ 、 盲人 もうじん 、おし、そのほか 多 おお くの 人々 ひとびと を 連 つ れてきて、イエスの 足 あし もとに 置 お いたので、 彼 かれ らをおいやしになった。 群衆 ぐんしゅう は、おしが 物 もの を 言 い い、 不具者 ふぐしゃ が 直 なお り、 足 あし なえが 歩 ある き、 盲人 もうじん が 見 み えるようになったのを 見 み て 驚 おどろ き、そしてイスラエルの 神 かみ をほめたたえた。
”さて 彼 かれ らが 群衆 ぐんしゅう のところに 帰 かえ ると、ひとりの 人 ひと がイエスに 近寄 ちかよ ってきて、ひざまずいて、 言 い った、 「 主 しゅ よ、わたしの 子 こ をあわれんでください。てんかんで 苦 くる しんでおります。 何 なん 度 ど も 何 なん 度 ど も 火 ひ の 中 なか や 水 みず の 中 なか に 倒 たお れるのです。 それで、その 子 こ をお 弟子 でし たちのところに 連 つ れてきましたが、なおしていただけませんでした」。 イエスは 答 こた えて 言 い われた、「ああ、なんという 不 ふ 信仰 しんこう な、 曲 まが った 時代 じだい であろう。いつまで、わたしはあなたがたと 一緒 いっしょ におられようか。いつまであなたがたに 我慢 がまん ができようか。その 子 こ をここに、わたしのところに 連 つ れてきなさい」。 イエスがおしかりになると、 悪霊 あくれい はその 子 こ から 出 で て 行 い った。そして 子 こ はその 時 とき いやされた。
”するとイエスは 言 い われた、「あなたがたの 信仰 しんこう が 足 た りないからである。よく 言 い い 聞 き かせておくが、もし、からし 種 だね 一 粒 つぶ ほどの 信仰 しんこう があるなら、この 山 やま にむかって『ここからあそこに 移 うつ れ』と 言 い えば、 移 うつ るであろう。このように、あなたがたにできない 事 こと は、 何 なに もないであろう。〔
”もしあなたの 片手 かたて または 片足 かたあし が、 罪 つみ を 犯 おか させるなら、それを 切 き って 捨 す てなさい。 両手 りょうて 、 両足 りょうあし がそろったままで、 永遠 えいえん の 火 ひ に 投 な げ 込 こ まれるよりは、 片手 かたて 、 片足 かたあし になって 命 いのち に 入 はい る 方 ほう がよい。 もしあなたの 片目 かため が 罪 つみ を 犯 おか させるなら、それを 抜 ぬ き 出 だ して 捨 す てなさい。 両 りょう 眼 がん がそろったままで 地獄 じごく の 火 ひ に 投 な げ 入 い れられるよりは、 片目 かため になって 命 いのち に 入 はい る 方 ほう がよい。
”そのように、これらの 小 ちい さい 者 もの のひとりが 滅 ほろ びることは、 天 てん にいますあなたがたの 父 ちち のみこころではない。
”すると、ふたりの 盲人 もうじん が 道 みち ばたにすわっていたが、イエスがとおって 行 い かれると 聞 き いて、 叫 さけ んで 言 い った、「 主 しゅ よ、ダビデの 子 こ よ、わたしたちをあわれんで 下 くだ さい」。 群衆 ぐんしゅう は 彼 かれ らをしかって 黙 だま らせようとしたが、 彼 かれ らはますます 叫 さけ びつづけて 言 い った、「 主 しゅ よ、ダビデの 子 こ よ、わたしたちをあわれんで 下 くだ さい」。 イエスは 立 た ちどまり、 彼 かれ らを 呼 よ んで 言 い われた、「わたしに 何 なに をしてほしいのか」。 彼 かれ らは 言 い った、「 主 しゅ よ、 目 め をあけていただくことです」。 イエスは 深 ふか くあわれんで、 彼 かれ らの 目 め にさわられた。すると 彼 かれ らは、たちまち 見 み えるようになり、イエスに 従 したが って 行 い った。
”そのとき 宮 みや の 庭 にわ で、 盲人 もうじん や 足 あし なえがみもとにきたので、 彼 かれ らをおいやしになった。
”イエスは 答 こた えて 言 い われた、「よく 聞 き いておくがよい。もしあなたがたが 信 しん じて 疑 うたが わないならば、このいちじくにあったようなことが、できるばかりでなく、この 山 やま にむかって、 動 うご き 出 だ して 海 うみ の 中 なか にはいれと 言 い っても、そのとおりになるであろう。 また、 祈 いのり のとき、 信 しん じて 求 もと めるものは、みな 与 あた えられるであろう」。
”そのとき 人々 ひとびと は、あなたがたを 苦 くる しみにあわせ、また 殺 ころ すであろう。またあなたがたは、わたしの 名 な のゆえにすべての 民 たみ に 憎 にく まれるであろう。 そのとき、 多 おお くの 人 ひと がつまずき、また 互 たがい に 裏切 うらぎ り、 憎 にく み 合 あ うであろう。 また 多 おお くのにせ 預言者 よげんしゃ が 起 おこ って、 多 おお くの 人 ひと を 惑 まど わすであろう。 また 不法 ふほう がはびこるので、 多 おお くの 人 ひと の 愛 あい が 冷 ひ えるであろう。 しかし、 最後 さいご まで 耐 た え 忍 しの ぶ 者 もの は 救 すく われる。
”その 時 とき には、 世 よ の 初 はじ めから 現在 げんざい に 至 いた るまで、かつてなく 今後 こんご もないような 大 おお きな 患難 かんなん が 起 おこ るからである。 もしその 期間 きかん が 縮 ちぢ められないなら、 救 すく われる 者 もの はひとりもないであろう。しかし、 選民 せんみん のためには、その 期間 きかん が 縮 ちぢ められるであろう。
”裸 はだか であったときに 着 き せ、 病気 びょうき のときに 見舞 みま い、 獄 ごく にいたときに 尋 たず ねてくれたからである』。
”ペテロは 言 い った、「たといあなたと 一緒 いっしょ に 死 し なねばならなくなっても、あなたを 知 し らないなどとは、 決 けっ して 申 もう しません」。 弟子 でし たちもみな 同 おな じように 言 い った。
”そしてペテロとゼベダイの 子 こ ふたりとを 連 つ れて 行 い かれたが、 悲 かな しみを 催 もよお しまた 悩 なや みはじめられた。 そのとき、 彼 かれ らに 言 い われた、「わたしは 悲 かな しみのあまり 死 し ぬほどである。ここに 待 ま っていて、わたしと 一緒 いっしょ に 目 め をさましていなさい」。 そして 少 すこ し 進 すす んで 行 い き、うつぶしになり、 祈 いの って 言 い われた、「わが 父 ちち よ、もしできることでしたらどうか、この 杯 さかずき をわたしから 過 す ぎ 去 さ らせてください。しかし、わたしの 思 おも いのままにではなく、みこころのままになさって 下 くだ さい」。
”そこで、ピラトはバラバをゆるしてやり、イエスをむち 打 う ったのち、 十字架 じゅうじか につけるために 引 ひ きわたした。
”彼 かれ らはイエスを 十字架 じゅうじか につけてから、くじを 引 ひ いて、その 着物 きもの を 分 わ け、
”そして三 時 じ ごろに、イエスは 大声 おおごえ で 叫 さけ んで、「エリ、エリ、レマ、サバクタニ」と 言 い われた。それは「わが 神 かみ 、わが 神 かみ 、どうしてわたしをお 見捨 みす てになったのですか」という 意味 いみ である。
”ちょうどその 時 とき 、けがれた 霊 れい につかれた 者 もの が 会堂 かいどう にいて、 叫 さけ んで 言 い った、 「ナザレのイエスよ、あなたはわたしたちとなんの 係 かか わりがあるのです。わたしたちを 滅 ほろ ぼしにこられたのですか。あなたがどなたであるか、わかっています。 神 かみ の 聖者 せいじゃ です」。 イエスはこれをしかって、「 黙 だま れ、この 人 ひと から 出 で て 行 い け」と 言 い われた。 すると、けがれた 霊 れい は 彼 かれ をひきつけさせ、 大声 おおごえ をあげて、その 人 ひと から 出 で て 行 い った。
”ところが、シモンのしゅうとめが 熱病 ねつびょう で 床 とこ についていたので、 人々 ひとびと はさっそく、そのことをイエスに 知 し らせた。 イエスは 近寄 ちかよ り、その 手 て をとって 起 おこ されると、 熱 ねつ が 引 ひ き、 女 おんな は 彼 かれ らをもてなした。
”夕暮 ゆうぐれ になり 日 ひ が 沈 しず むと、 人々 ひとびと は 病人 びょうにん や 悪霊 あくれい につかれた 者 もの をみな、イエスのところに 連 つ れてきた。 こうして、 町中 まちじゅう の 者 もの が 戸口 とぐち に 集 あつ まった。 イエスは、さまざまの 病 やまい をわずらっている 多 おお くの 人々 ひとびと をいやし、また 多 おお くの 悪霊 あくれい を 追 お い 出 だ された。また、 悪霊 あくれい どもに、 物言 ものい うことをお 許 ゆる しにならなかった。 彼 かれ らがイエスを 知 し っていたからである。
”そして、ガリラヤ 全 ぜん 地 ち を 巡 めぐ りあるいて、 諸 しょ 会堂 かいどう で 教 おしえ を 宣 の べ 伝 つた え、また 悪霊 あくれい を 追 お い 出 だ された。 ひとりのらい 病人 びょうにん が、イエスのところに 願 ねが いにきて、ひざまずいて 言 い った、「みこころでしたら、きよめていただけるのですが」。 イエスは 深 ふか くあわれみ、 手 て を 伸 の ばして 彼 かれ にさわり、「そうしてあげよう、きよくなれ」と 言 い われた。 すると、らい 病 びょう が 直 ただ ちに 去 さ って、その 人 ひと はきよくなった。
”すると、 人々 ひとびと がひとりの 中風 ちゅうぶ の 者 もの を四 人 にん の 人 ひと に 運 はこ ばせて、イエスのところに 連 つ れてきた。 ところが、 群衆 ぐんしゅう のために 近寄 ちかよ ることができないので、イエスのおられるあたりの 屋根 やね をはぎ、 穴 あな をあけて、 中風 ちゅうぶ の 者 もの を 寝 ね かせたまま、 床 とこ をつりおろした。 イエスは 彼 かれ らの 信仰 しんこう を 見 み て、 中風 ちゅうぶ の 者 もの に、「 子 こ よ、あなたの 罪 つみ はゆるされた」と 言 い われた。 ところが、そこに 幾人 いくにん かの 律法 りっぽう 学者 がくしゃ がすわっていて、 心 こころ の 中 なか で 論 ろん じた、 「この 人 ひと は、なぜあんなことを 言 い うのか。それは 神 かみ をけがすことだ。 神 かみ ひとりのほかに、だれが 罪 つみ をゆるすことができるか」。 イエスは、 彼 かれ らが 内心 ないしん このように 論 ろん じているのを、 自分 じぶん の 心 こころ ですぐ 見 み ぬいて、「なぜ、あなたがたは 心 こころ の 中 なか でそんなことを 論 ろん じているのか。 中風 ちゅうぶ の 者 もの に、あなたの 罪 つみ はゆるされた、と 言 い うのと、 起 お きよ、 床 とこ を 取 と りあげて 歩 ある け、と 言 い うのと、どちらがたやすいか。 しかし、 人 ひと の 子 こ は 地上 ちじょう で 罪 つみ をゆるす 権威 けんい をもっていることが、あなたがたにわかるために」と 彼 かれ らに 言 い い、 中風 ちゅうぶ の 者 もの にむかって、 「あなたに 命 めい じる。 起 お きよ、 床 とこ を 取 と りあげて 家 いえ に 帰 かえ れ」と 言 い われた。 すると 彼 かれ は 起 お きあがり、すぐに 床 とこ を 取 と りあげて、みんなの 前 まえ を 出 で て 行 い ったので、 一同 いちどう は 大 おお いに 驚 おどろ き、 神 かみ をあがめて、「こんな 事 こと は、まだ一 度 ど も 見 み たことがない」と 言 い った。
”イエスはこれを 聞 き いて 言 い われた、「 丈夫 じょうぶ な 人 ひと には 医者 いしゃ はいらない。いるのは 病人 びょうにん である。わたしがきたのは、 義人 ぎじん を 招 まね くためではなく、 罪人 つみびと を 招 まね くためである」。
”イエスがまた 会堂 かいどう にはいられると、そこに 片手 かたて のなえた 人 ひと がいた。 人々 ひとびと はイエスを 訴 うった えようと 思 おも って、 安息日 あんそくにち にその 人 ひと をいやされるかどうかをうかがっていた。 すると、イエスは 片手 かたて のなえたその 人 ひと に、「 立 た って、 中 なか へ 出 で てきなさい」と 言 い い、 人々 ひとびと にむかって、「 安息日 あんそくにち に 善 ぜん を 行 おこな うのと 悪 あく を 行 おこな うのと、 命 いのち を 救 すく うのと 殺 ころ すのと、どちらがよいか」と 言 い われた。 彼 かれ らは 黙 だま っていた。 イエスは 怒 いか りを 含 ふく んで 彼 かれ らを 見 み まわし、その 心 こころ のかたくななのを 嘆 なげ いて、その 人 ひと に「 手 て を 伸 の ばしなさい」と 言 い われた。そこで 手 て を 伸 の ばすと、その 手 て は 元 もと どおりになった。
”それは、 多 おお くの 人 ひと をいやされたので、 病苦 びょうく に 悩 なや む 者 もの は 皆 みな イエスにさわろうとして、 押 お し 寄 よ せてきたからである。 また、けがれた 霊 れい どもはイエスを 見 み るごとに、みまえにひれ 伏 ふ し、 叫 さけ んで、「あなたこそ 神 かみ の 子 こ です」と 言 い った。
”そこで十二 人 にん をお 立 た てになった。 彼 かれ らを 自分 じぶん のそばに 置 お くためであり、さらに 宣教 せんきょう につかわし、 また 悪霊 あくれい を 追 お い 出 だ す 権威 けんい を 持 も たせるためであった。
”同 おな じように、 石地 いしじ にまかれたものとは、こういう 人 ひと たちのことである。 御言 みことば を 聞 き くと、すぐに 喜 よろこ んで 受 う けるが、 自分 じぶん の 中 なか に 根 ね がないので、しばらく 続 つづ くだけである。そののち、 御言 みことば のために 困難 こんなん や 迫害 はくがい が 起 おこ ってくると、すぐつまずいてしまう。
”すると、 激 はげ しい 突風 とっぷう が 起 おこ り、 波 なみ が 舟 ふね の 中 なか に 打 う ち 込 こ んできて、 舟 ふね に 満 み ちそうになった。 ところがイエス 自身 じしん は、 舳 とも の 方 ほう でまくらをして、 眠 ねむ っておられた。そこで、 弟子 でし たちはイエスをおこして、「 先生 せんせい 、わたしどもがおぼれ 死 し んでも、おかまいにならないのですか」と 言 い った。 イエスは 起 お きあがって 風 かぜ をしかり、 海 うみ にむかって、「 静 しず まれ、 黙 だま れ」と 言 い われると、 風 かぜ はやんで、 大 おお なぎになった。 イエスは 彼 かれ らに 言 い われた、「なぜ、そんなにこわがるのか。どうして 信仰 しんこう がないのか」。
”それから、イエスが 舟 ふね からあがられるとすぐに、けがれた 霊 れい につかれた 人 ひと が 墓場 はかば から 出 で てきて、イエスに 出会 であ った。 この 人 ひと は 墓場 はかば をすみかとしており、もはやだれも、 鎖 くさり でさえも 彼 かれ をつなぎとめて 置 お けなかった。 彼 かれ はたびたび 足 あし かせや 鎖 くさり でつながれたが、 鎖 くさり を 引 ひ きちぎり、 足 あし かせを 砕 くだ くので、だれも 彼 かれ を 押 おさ えつけることができなかったからである。 そして、 夜昼 よるひる たえまなく 墓場 はかば や 山 やま で 叫 さけ びつづけて、 石 いし で 自分 じぶん のからだを 傷 きず つけていた。 ところが、この 人 ひと がイエスを 遠 とお くから 見 み て、 走 はし り 寄 よ って 拝 はい し、 大声 おおごえ で 叫 さけ んで 言 い った、「いと 高 たか き 神 かみ の 子 こ イエスよ、あなたはわたしとなんの 係 かか わりがあるのです。 神 かみ に 誓 ちか ってお 願 ねが いします。どうぞ、わたしを 苦 くる しめないでください」。 それは、イエスが、「けがれた 霊 れい よ、この 人 ひと から 出 で て 行 い け」と 言 い われたからである。 また 彼 かれ に、「なんという 名前 なまえ か」と 尋 たず ねられると、「レギオンと 言 い います。 大 おお ぜいなのですから」と 答 こた えた。 そして、 自分 じぶん たちをこの 土地 とち から 追 お い 出 だ さないようにと、しきりに 願 ねが いつづけた。 さて、そこの 山 やま の 中腹 ちゅうふく に、 豚 ぶた の 大群 たいぐん が 飼 か ってあった。 霊 れい はイエスに 願 ねが って 言 い った、「わたしどもを、 豚 ぶた にはいらせてください。その 中 なか へ 送 おく ってください」。 イエスがお 許 ゆる しになったので、けがれた 霊 れい どもは 出 で て 行 い って、 豚 ぶた の 中 なか へはいり 込 こ んだ。すると、その 群 む れは二千 匹 ひき ばかりであったが、がけから 海 うみ へなだれを 打 う って 駆 か け 下 くだ り、 海 うみ の 中 なか でおぼれ 死 し んでしまった。
”さてここに、十二 年間 ねんかん も 長 なが 血 ち をわずらっている 女 おんな がいた。 多 おお くの 医者 いしゃ にかかって、さんざん 苦 くる しめられ、その 持 も ち 物 もの をみな 費 ついや してしまったが、なんのかいもないばかりか、かえってますます 悪 わる くなる 一方 いっぽう であった。 この 女 おんな がイエスのことを 聞 き いて、 群衆 ぐんしゅう の 中 なか にまぎれ 込 こ み、うしろから、み 衣 ころも にさわった。 それは、せめて、み 衣 ころも にでもさわれば、なおしていただけるだろうと、 思 おも っていたからである。 すると、 血 ち の 元 もと がすぐにかわき、 女 おんな は 病気 びょうき がなおったことを、その 身 み に 感 かん じた。
”イエスが、まだ 話 はな しておられるうちに、 会堂司 かいどうづかさ の 家 いえ から 人々 ひとびと がきて 言 い った、「あなたの 娘 むすめ はなくなりました。このうえ、 先生 せんせい を 煩 わずら わすには 及 およ びますまい」。 イエスはその 話 はな している 言葉 ことば を 聞 き き 流 なが して、 会堂司 かいどうづかさ に 言 い われた、「 恐 おそ れることはない。ただ 信 しん じなさい」。 そしてペテロ、ヤコブ、ヤコブの 兄弟 きょうだい ヨハネのほかは、ついて 来 く ることを、だれにもお 許 ゆる しにならなかった。 彼 かれ らが 会堂司 かいどうづかさ の 家 いえ に 着 つ くと、イエスは 人々 ひとびと が 大声 おおごえ で 泣 な いたり、 叫 さけ んだりして、 騒 さわ いでいるのをごらんになり、 内 うち にはいって、 彼 かれ らに 言 い われた、「なぜ 泣 な き 騒 さわ いでいるのか。 子供 こども は 死 し んだのではない。 眠 ねむ っているだけである」。 人々 ひとびと はイエスをあざ 笑 わら った。しかし、イエスはみんなの 者 もの を 外 そと に 出 だ し、 子供 こども の 父母 ふぼ と 供 とも の 者 もの たちだけを 連 つ れて、 子供 こども のいる 所 ところ にはいって 行 い かれた。 そして 子供 こども の 手 て を 取 と って、「タリタ、クミ」と 言 い われた。それは、「 少女 しょうじょ よ、さあ、 起 お きなさい」という 意味 いみ である。 すると、 少女 しょうじょ はすぐに 起 お き 上 あ がって、 歩 ある き 出 だ した。十二 歳 さい にもなっていたからである。 彼 かれ らはたちまち 非常 ひじょう な 驚 おどろ きに 打 う たれた。
”そして、そこでは 力 ちから あるわざを一つもすることができず、ただ 少数 しょうすう の 病人 びょうにん に 手 て をおいていやされただけであった。
”多 おお くの 悪霊 あくれい を 追 お い 出 だ し、 大 おお ぜいの 病人 びょうにん に 油 あぶら をぬっていやした。
”その 地方 ちほう をあまねく 駆 か けめぐり、イエスがおられると 聞 き けば、どこへでも 病人 びょうにん を 床 とこ にのせて 運 はこ びはじめた。 そして、 村 むら でも 町 まち でも 部落 ぶらく でも、イエスがはいって 行 い かれる 所 ところ では、 病人 びょうにん たちをその 広場 ひろば におき、せめてその 上着 うわぎ のふさにでも、さわらせてやっていただきたいと、お 願 ねが いした。そしてさわった 者 もの は 皆 みな いやされた。
”そして、けがれた 霊 れい につかれた 幼 おさな い 娘 むすめ をもつ 女 おんな が、イエスのことをすぐ 聞 き きつけてきて、その 足 あし もとにひれ 伏 ふ した。 この 女 おんな はギリシヤ 人 じん で、スロ・フェニキヤの 生 うま れであった。そして、 娘 むすめ から 悪霊 あくれい を 追 お い 出 だ してくださいとお 願 ねが いした。 イエスは 女 おんな に 言 い われた、「まず 子供 こども たちに 十分 じゅうぶん 食 た べさすべきである。 子供 こども たちのパンを 取 と って 小犬 こいぬ に 投 な げてやるのは、よろしくない」。 すると、 女 おんな は 答 こた えて 言 い った、「 主 しゅ よ、お 言葉 ことば どおりです。でも、 食卓 しょくたく の 下 した にいる 小犬 こいぬ も、 子供 こども たちのパンくずは、いただきます」。 そこでイエスは 言 い われた、「その 言葉 ことば で、じゅうぶんである。お 帰 かえ りなさい。 悪霊 あくれい は 娘 むすめ から 出 で てしまった」。 そこで、 女 おんな が 家 いえ に 帰 かえ ってみると、その 子 こ は 床 とこ の 上 うえ に 寝 ね ており、 悪霊 あくれい は 出 で てしまっていた。
”すると 人々 ひとびと は、 耳 みみ が 聞 きこ えず 口 くち のきけない 人 ひと を、みもとに 連 つ れてきて、 手 て を 置 お いてやっていただきたいとお 願 ねが いした。 そこで、イエスは 彼 かれ ひとりを 群衆 ぐんしゅう の 中 なか から 連 つ れ 出 だ し、その 両 りょう 耳 みみ に 指 ゆび をさし 入 い れ、それから、つばきでその 舌 した を 潤 うるお し、 天 てん を 仰 あお いでため 息 いき をつき、その 人 ひと に「エパタ」と 言 い われた。これは「 開 ひら けよ」という 意味 いみ である。 すると 彼 かれ の 耳 みみ が 開 ひら け、その 舌 した のもつれもすぐ 解 と けて、はっきりと 話 はな すようになった。 イエスは、この 事 こと をだれにも 言 い ってはならぬと、 人々 ひとびと に 口止 くちど めをされたが、 口止 くちど めをすればするほど、かえって、ますます 言 い いひろめた。 彼 かれ らは、ひとかたならず 驚 おどろ いて 言 い った、「このかたのなさった 事 こと は、 何 なに もかも、すばらしい。 耳 みみ の 聞 きこ えない 者 もの を 聞 きこ えるようにしてやり、 口 くち のきけない 者 もの をきけるようにしておやりになった」。
”そのうちに、 彼 かれ らはベツサイダに 着 つ いた。すると 人々 ひとびと が、ひとりの 盲人 もうじん を 連 つ れてきて、さわってやっていただきたいとお 願 ねが いした。 イエスはこの 盲人 もうじん の 手 て をとって、 村 むら の 外 そと に 連 つ れ 出 だ し、その 両方 りょうほう の 目 め につばきをつけ、 両手 りょうて を 彼 かれ に 当 あ てて、「 何 なに か 見 み えるか」と 尋 たず ねられた。 すると 彼 かれ は 顔 かお を 上 あ げて 言 い った、「 人 ひと が 見 み えます。 木 き のように 見 み えます。 歩 ある いているようです」。 それから、イエスが 再 ふたた び 目 め の 上 うえ に 両手 りょうて を 当 あ てられると、 盲人 もうじん は 見 み つめているうちに、なおってきて、すべてのものがはっきりと 見 み えだした。
”群衆 ぐんしゅう のひとりが 答 こた えた、「 先生 せんせい 、おしの 霊 れい につかれているわたしのむすこを、こちらに 連 つ れて 参 まい りました。 霊 れい がこのむすこにとりつきますと、どこででも 彼 かれ を 引 ひ き 倒 たお し、それから 彼 かれ はあわを 吹 ふ き、 歯 は をくいしばり、からだをこわばらせてしまいます。それでお 弟子 でし たちに、この 霊 れい を 追 お い 出 だ してくださるように 願 ねが いましたが、できませんでした」。 イエスは 答 こた えて 言 い われた、「ああ、なんという 不 ふ 信仰 しんこう な 時代 じだい であろう。いつまで、わたしはあなたがたと 一緒 いっしょ におられようか。いつまで、あなたがたに 我慢 がまん ができようか。その 子 こ をわたしの 所 ところ に 連 つ れてきなさい」。 そこで 人々 ひとびと は、その 子 こ をみもとに 連 つ れてきた。 霊 れい がイエスを 見 み るや 否 いな や、その 子 こ をひきつけさせたので、 子 こ は 地 ち に 倒 たお れ、あわを 吹 ふ きながらころげまわった。 そこで、イエスが 父親 ちちおや に「いつごろから、こんなになったのか」と 尋 たず ねられると、 父親 ちちおや は 答 こた えた、「 幼 おさな い 時 とき からです。 霊 れい はたびたび、この 子 こ を 火 ひ の 中 なか 、 水 みず の 中 なか に 投 な げ 入 い れて、 殺 ころ そうとしました。しかしできますれば、わたしどもをあわれんでお 助 たす けください」。 イエスは 彼 かれ に 言 い われた、「もしできれば、と 言 い うのか。 信 しん ずる 者 もの には、どんな 事 こと でもできる」。 その 子 こ の 父親 ちちおや はすぐ 叫 さけ んで 言 い った、「 信 しん じます。 不 ふ 信仰 しんこう なわたしを、お 助 たす けください」。 イエスは 群衆 ぐんしゅう が 駆 か け 寄 よ って 来 く るのをごらんになって、けがれた 霊 れい をしかって 言 い われた、「おしとつんぼの 霊 れい よ、わたしがおまえに 命 めい じる。この 子 こ から 出 で て 行 い け。二 度 ど と、はいって 来 く るな」。 すると 霊 れい は 叫 さけ び 声 ごえ をあげ、 激 はげ しく 引 ひ きつけさせて 出 で て 行 い った。その 子 こ は 死人 しにん のようになったので、 多 おお くの 人 ひと は、 死 し んだのだと 言 い った。 しかし、イエスが 手 て を 取 と って 起 おこ されると、その 子 こ は 立 た ち 上 あ がった。
”もし、あなたの 片手 かたて が 罪 つみ を 犯 おか させるなら、それを 切 き り 捨 す てなさい。 両手 りょうて がそろったままで 地獄 じごく の 消 き えない 火 ひ の 中 なか に 落 お ち 込 こ むよりは、かたわになって 命 いのち に 入 はい る 方 ほう がよい。〔 地獄 じごく では、うじがつきず、 火 ひ も 消 き えることがない。〕 もし、あなたの 片足 かたあし が 罪 つみ を 犯 おか させるなら、それを 切 き り 捨 す てなさい。 両足 りょうあし がそろったままで 地獄 じごく に 投 な げ 入 い れられるよりは、 片足 かたあし で 命 いのち に 入 はい る 方 ほう がよい。〔 地獄 じごく では、うじがつきず、 火 ひ も 消 き えることがない。〕 もし、あなたの 片目 かため が 罪 つみ を 犯 おか させるなら、それを 抜 ぬ き 出 だ しなさい。 両 りょう 眼 がん がそろったままで 地獄 じごく に 投 な げ 入 い れられるよりは、 片目 かため になって 神 かみ の 国 くに に 入 はい る 方 ほう がよい。 地獄 じごく では、うじがつきず、 火 ひ も 消 き えることがない。
”それから、 彼 かれ らはエリコにきた。そして、イエスが 弟子 でし たちや 大 おお ぜいの 群衆 ぐんしゅう と 共 とも にエリコから 出 で かけられたとき、テマイの 子 こ 、バルテマイという 盲人 もうじん のこじきが、 道 みち ばたにすわっていた。 ところが、ナザレのイエスだと 聞 き いて、 彼 かれ は「ダビデの 子 こ イエスよ、わたしをあわれんでください」と 叫 さけ び 出 だ した。 多 おお くの 人々 ひとびと は 彼 かれ をしかって 黙 だま らせようとしたが、 彼 かれ はますます 激 はげ しく 叫 さけ びつづけた、「ダビデの 子 こ イエスよ、わたしをあわれんでください」。 イエスは 立 た ちどまって「 彼 かれ を 呼 よ べ」と 命 めい じられた。そこで、 人々 ひとびと はその 盲人 もうじん を 呼 よ んで 言 い った、「 喜 よろこ べ、 立 た て、おまえを 呼 よ んでおられる」。 そこで 彼 かれ は 上着 うわぎ を 脱 ぬ ぎ 捨 す て、 踊 おど りあがってイエスのもとにきた。 イエスは 彼 かれ にむかって 言 い われた、「わたしに 何 なに をしてほしいのか」。その 盲人 もうじん は 言 い った、「 先生 せんせい 、 見 み えるようになることです」。 そこでイエスは 言 い われた、「 行 い け、あなたの 信仰 しんこう があなたを 救 すく った」。すると 彼 かれ は、たちまち 見 み えるようになり、イエスに 従 したが って 行 い った。
”イエスは 答 こた えて 言 い われた、「 神 かみ を 信 しん じなさい。 よく 聞 き いておくがよい。だれでもこの 山 やま に、 動 うご き 出 だ して、 海 うみ の 中 なか にはいれと 言 い い、その 言 い ったことは 必 かなら ず 成 な ると、 心 こころ に 疑 うたが わないで 信 しん じるなら、そのとおりに 成 な るであろう。 そこで、あなたがたに 言 い うが、なんでも 祈 いの り 求 もと めることは、すでにかなえられたと 信 しん じなさい。そうすれば、そのとおりになるであろう。
”あなたがたは 自分 じぶん で 気 き をつけていなさい。あなたがたは、わたしのために、 衆議所 しゅうぎしょ に 引 ひ きわたされ、 会堂 かいどう で 打 う たれ、 長官 ちょうかん たちや 王 おう たちの 前 まえ に 立 た たされ、 彼 かれ らに 対 たい してあかしをさせられるであろう。 こうして、 福音 ふくいん はまずすべての 民 たみ に 宣 の べ 伝 つた えられねばならない。 そして、 人々 ひとびと があなたがたを 連 つ れて 行 い って 引 ひ きわたすとき、 何 なに を 言 い おうかと、 前 まえ もって 心配 しんぱい するな。その 場合 ばあい 、 自分 じぶん に 示 しめ されることを 語 かた るがよい。 語 かた る 者 もの はあなたがた 自身 じしん ではなくて、 聖霊 せいれい である。 また 兄弟 きょうだい は 兄弟 きょうだい を、 父 ちち は 子 こ を 殺 ころ すために 渡 わた し、 子 こ は 両親 りょうしん に 逆 さか らって 立 た ち、 彼 かれ らを 殺 ころ させるであろう。 また、あなたがたはわたしの 名 な のゆえに、すべての 人 ひと に 憎 にく まれるであろう。しかし、 最後 さいご まで 耐 た え 忍 しの ぶ 者 もの は 救 すく われる。
”ペテロは 力 ちから をこめて 言 い った、「たといあなたと 一緒 いっしょ に 死 し なねばならなくなっても、あなたを 知 し らないなどとは、 決 けっ して 申 もう しません」。みんなの 者 もの もまた、 同 おな じようなことを 言 い った。
”そしてペテロ、ヤコブ、ヨハネを 一緒 いっしょ に 連 つ れて 行 い かれたが、 恐 おそ れおののき、また 悩 なや みはじめて、 彼 かれ らに 言 い われた、 「わたしは 悲 かな しみのあまり 死 し ぬほどである。ここに 待 ま っていて、 目 め をさましていなさい」。 そして 少 すこ し 進 すす んで 行 い き、 地 ち にひれ 伏 ふ し、もしできることなら、この 時 とき を 過 す ぎ 去 さ らせてくださるようにと 祈 いの りつづけ、そして 言 い われた、 「アバ、 父 ちち よ、あなたには、できないことはありません。どうか、この 杯 さかずき をわたしから 取 と りのけてください。しかし、わたしの 思 おも いではなく、みこころのままになさってください」。
”それで、ピラトは 群衆 ぐんしゅう を 満足 まんぞく させようと 思 おも って、バラバをゆるしてやり、イエスをむち 打 う ったのち、 十字架 じゅうじか につけるために 引 ひ きわたした。
”それから、イエスを 十字架 じゅうじか につけた。そしてくじを 引 ひ いて、だれが 何 なに を 取 と るかを 定 さだ めたうえ、イエスの 着物 きもの を 分 わ けた。 イエスを 十字架 じゅうじか につけたのは、 朝 あさ の九 時 じ ごろであった。
”そして三 時 じ に、イエスは 大声 おおごえ で、「エロイ、エロイ、ラマ、サバクタニ」と 叫 さけ ばれた。それは「わが 神 かみ 、わが 神 かみ 、どうしてわたしをお 見捨 みす てになったのですか」という 意味 いみ である。
”信 しん じる 者 もの には、このようなしるしが 伴 ともな う。すなわち、 彼 かれ らはわたしの 名 な で 悪霊 あくれい を 追 お い 出 だ し、 新 あたら しい 言葉 ことば を 語 かた り、 へびをつかむであろう。また、 毒 どく を 飲 の んでも、 決 けっ して 害 がい を 受 う けない。 病人 びょうにん に 手 て をおけば、いやされる」。
”「 主 しゅ の 御霊 みたま がわたしに 宿 やど っている。 貧 まず しい 人々 ひとびと に 福音 ふくいん を 宣 の べ 伝 つた えさせるために、わたしを 聖 せい 別 べつ してくださったからである。 主 しゅ はわたしをつかわして、 囚人 しゅうじん が 解放 かいほう され、 盲人 もうじん の 目 め が 開 ひら かれることを 告 つ げ 知 し らせ、 打 う ちひしがれている 者 もの に 自由 じゆう を 得 え させ、
”すると、 汚 けが れた 悪霊 あくれい につかれた 人 ひと が 会堂 かいどう にいて、 大声 おおごえ で 叫 さけ び 出 だ した、 「ああ、ナザレのイエスよ、あなたはわたしたちとなんの 係 かか わりがあるのです。わたしたちを 滅 ほろ ぼしにこられたのですか。あなたがどなたであるか、わかっています。 神 かみ の 聖者 せいじゃ です」。 イエスはこれをしかって、「 黙 だま れ、この 人 ひと から 出 で て 行 い け」と 言 い われた。すると 悪霊 あくれい は 彼 かれ を 人 ひと なかに 投 な げ 倒 たお し、 傷 きず は 負 お わせずに、その 人 ひと から 出 で て 行 い った。 みんなの 者 もの は 驚 おどろ いて、 互 たがい に 語 かた り 合 あ って 言 い った、「これは、いったい、なんという 言葉 ことば だろう。 権威 けんい と 力 ちから とをもって 汚 けが れた 霊 れい に 命 めい じられると、 彼 かれ らは 出 で て 行 い くのだ」。
”イエスは 会堂 かいどう を 出 で てシモンの 家 いえ におはいりになった。ところがシモンのしゅうとめが 高 たか い 熱 ねつ を 病 や んでいたので、 人々 ひとびと は 彼女 かのじょ のためにイエスにお 願 ねが いした。 そこで、イエスはそのまくらもとに 立 た って、 熱 ねつ が 引 ひ くように 命 めい じられると、 熱 ねつ は 引 ひ き、 女 おんな はすぐに 起 お き 上 あ がって、 彼 かれ らをもてなした。
”日 ひ が 暮 く れると、いろいろな 病気 びょうき になやむ 者 もの をかかえている 人々 ひとびと が、 皆 みな それをイエスのところに 連 つ れてきたので、そのひとりびとりに 手 て を 置 お いて、おいやしになった。
”イエスがある 町 まち におられた 時 とき 、 全身 ぜんしん らい 病 びょう になっている 人 ひと がそこにいた。イエスを 見 み ると、 顔 かお を 地 ち に 伏 ふ せて 願 ねが って 言 い った、「 主 しゅ よ、みこころでしたら、きよめていただけるのですが」。 イエスは 手 て を 伸 の ばして 彼 かれ にさわり、「そうしてあげよう、きよくなれ」と 言 い われた。すると、らい 病 びょう がただちに 去 さ ってしまった。
”しかし、イエスの 評判 ひょうばん はますますひろまって 行 い き、おびただしい 群衆 ぐんしゅう が、 教 おしえ を 聞 き いたり、 病気 びょうき をなおしてもらったりするために、 集 あつ まってきた。
”ある 日 ひ のこと、イエスが 教 おし えておられると、ガリラヤやユダヤの 方々 ほうぼう の 村 むら から、またエルサレムからきたパリサイ 人 びと や 律法 りっぽう 学者 がくしゃ たちが、そこにすわっていた。 主 しゅ の 力 ちから が 働 はたら いて、イエスは 人々 ひとびと をいやされた。 その 時 とき 、ある 人々 ひとびと が、ひとりの 中風 ちゅうぶ をわずらっている 人 ひと を 床 とこ にのせたまま 連 つ れてきて、 家 いえ の 中 なか に 運 はこ び 入 い れ、イエスの 前 まえ に 置 お こうとした。 ところが、 群衆 ぐんしゅう のためにどうしても 運 はこ び 入 い れる 方法 ほうほう がなかったので、 屋根 やね にのぼり、 瓦 かわら をはいで、 病人 びょうにん を 床 とこ ごと 群衆 ぐんしゅう のまん 中 なか につりおろして、イエスの 前 まえ においた。 イエスは 彼 かれ らの 信仰 しんこう を 見 み て、「 人 ひと よ、あなたの 罪 つみ はゆるされた」と 言 い われた。 すると 律法 りっぽう 学者 がくしゃ とパリサイ 人 びと たちとは、「 神 かみ を 汚 けが すことを 言 い うこの 人 ひと は、いったい、 何者 なにもの だ。 神 かみ おひとりのほかに、だれが 罪 つみ をゆるすことができるか」と 言 い って 論 ろん じはじめた。 イエスは 彼 かれ らの 論議 ろんぎ を 見 み ぬいて、「あなたがたは 心 こころ の 中 なか で 何 なに を 論 ろん じているのか。 あなたの 罪 つみ はゆるされたと 言 い うのと、 起 お きて 歩 ある けと 言 い うのと、どちらがたやすいか。 しかし、 人 ひと の 子 こ は 地上 ちじょう で 罪 つみ をゆるす 権威 けんい を 持 も っていることが、あなたがたにわかるために」と 彼 かれ らに 対 たい して 言 い い、 中風 ちゅうぶ の 者 もの にむかって、「あなたに 命 めい じる。 起 お きよ、 床 とこ を 取 と り 上 あ げて 家 いえ に 帰 かえ れ」と 言 い われた。 すると 病人 びょうにん は 即座 そくざ にみんなの 前 まえ で 起 お きあがり、 寝 ね ていた 床 とこ を 取 と りあげて、 神 かみ をあがめながら 家 いえ に 帰 かえ って 行 い った。
”イエスは 答 こた えて 言 い われた、「 健康 けんこう な 人 ひと には 医者 いしゃ はいらない。いるのは 病人 びょうにん である。 わたしがきたのは、 義人 ぎじん を 招 まね くためではなく、 罪人 つみびと を 招 まね いて 悔 く い 改 あらた めさせるためである」。
”また、ほかの 安息日 あんそくにち に 会堂 かいどう にはいって 教 おし えておられたところ、そこに 右手 みぎて のなえた 人 ひと がいた。 律法 りっぽう 学者 がくしゃ やパリサイ 人 びと たちは、イエスを 訴 うった える 口実 こうじつ を 見付 みつ けようと 思 おも って、 安息日 あんそくにち にいやされるかどうかをうかがっていた。 イエスは 彼 かれ らの 思 おも っていることを 知 し って、その 手 て のなえた 人 ひと に、「 起 お きて、まん 中 なか に 立 た ちなさい」と 言 い われると、 起 お き 上 あ がって 立 た った。 そこでイエスは 彼 かれ らにむかって 言 い われた、「あなたがたに 聞 き くが、 安息日 あんそくにち に 善 ぜん を 行 おこな うのと 悪 あく を 行 おこな うのと、 命 いのち を 救 すく うのと 殺 ころ すのと、どちらがよいか」。 そして 彼 かれ ら 一同 いちどう を 見 み まわして、その 人 ひと に「 手 て を 伸 の ばしなさい」と 言 い われた。そのとおりにすると、その 手 て は 元 もと どおりになった。
”そして、イエスは 彼 かれ らと 一緒 いっしょ に 山 やま を 下 くだ って 平地 ひらち に 立 た たれたが、 大 おお ぜいの 弟子 でし たちや、ユダヤ 全土 ぜんど 、エルサレム、ツロとシドンの 海岸 かいがん 地方 ちほう などからの 大 だい 群衆 ぐんしゅう が、 教 おしえ を 聞 き こうとし、また 病気 びょうき をなおしてもらおうとして、そこにきていた。そして 汚 けが れた 霊 れい に 悩 なや まされている 者 もの たちも、いやされた。 また 群衆 ぐんしゅう はイエスにさわろうと 努 つと めた。それは 力 ちから がイエスの 内 うち から 出 で て、みんなの 者 もの を 次々 つぎつぎ にいやしたからである。
”あなたがたいま 飢 う えている 人 ひと たちは、さいわいだ。 飽 あ き 足 た りるようになるからである。あなたがたいま 泣 な いている 人 ひと たちは、さいわいだ。 笑 わら うようになるからである。 人々 ひとびと があなたがたを 憎 にく むとき、また 人 ひと の 子 こ のためにあなたがたを 排斥 はいせき し、ののしり、 汚名 おめい を 着 き せるときは、あなたがたはさいわいだ。 その 日 ひ には 喜 よろこ びおどれ。 見 み よ、 天 てん においてあなたがたの 受 う ける 報 むく いは 大 おお きいのだから。 彼 かれ らの 祖先 そせん も、 預言者 よげんしゃ たちに 対 たい して 同 おな じことをしたのである。
”ところが、ある 百卒長 ひゃくそつちょう の 頼 たの みにしていた 僕 しもべ が、 病気 びょうき になって 死 し にかかっていた。 この 百卒長 ひゃくそつちょう はイエスのことを 聞 き いて、ユダヤ 人 じん の 長老 ちょうろう たちをイエスのところにつかわし、 自分 じぶん の 僕 しもべ を 助 たす けにきてくださるようにと、お 願 ねが いした。 彼 かれ らはイエスのところにきて、 熱心 ねっしん に 願 ねが って 言 い った、「あの 人 ひと はそうしていただくねうちがございます。 わたしたちの 国民 こくみん を 愛 あい し、わたしたちのために 会堂 かいどう を 建 た ててくれたのです」。 そこで、イエスは 彼 かれ らと 連 つ れだってお 出 で かけになった。ところが、その 家 いえ からほど 遠 とお くないあたりまでこられたとき、 百卒長 ひゃくそつちょう は 友 とも だちを 送 おく ってイエスに 言 い わせた、「 主 しゅ よ、どうぞ、ご 足労 そくろう くださいませんように。わたしの 屋根 やね の 下 した にあなたをお 入 い れする 資格 しかく は、わたしにはございません。 それですから、 自分 じぶん でお 迎 むか えにあがるねうちさえないと 思 おも っていたのです。ただ、お 言葉 ことば を 下 くだ さい。そして、わたしの 僕 しもべ をなおしてください。 わたしも 権威 けんい の 下 した に 服 ふく している 者 もの ですが、わたしの 下 した にも 兵卒 へいそつ がいまして、ひとりの 者 もの に『 行 い け』と 言 い えば 行 い き、ほかの 者 もの に『こい』と 言 い えばきますし、また、 僕 しもべ に『これをせよ』と 言 い えば、してくれるのです」。 イエスはこれを 聞 き いて 非常 ひじょう に 感心 かんしん され、ついてきた 群衆 ぐんしゅう の 方 ほう に 振 ふ り 向 む いて 言 い われた、「あなたがたに 言 い っておくが、これほどの 信仰 しんこう は、イスラエルの 中 なか でも 見 み たことがない」。 使 つかい にきた 者 もの たちが 家 いえ に 帰 かえ ってみると、 僕 しもべ は 元気 げんき になっていた。
”町 まち の 門 もん に 近 ちか づかれると、ちょうど、あるやもめにとってひとりむすこであった 者 もの が 死 し んだので、 葬 ほうむ りに 出 だ すところであった。 大 おお ぜいの 町 まち の 人 ひと たちが、その 母 はは につきそっていた。 主 しゅ はこの 婦人 ふじん を 見 み て 深 ふか い 同情 どうじょう を 寄 よ せられ、「 泣 な かないでいなさい」と 言 い われた。 そして 近寄 ちかよ って 棺 かん に 手 て をかけられると、かついでいる 者 もの たちが 立 た ち 止 ど まったので、「 若者 わかもの よ、さあ、 起 お きなさい」と 言 い われた。 すると、 死人 しにん が 起 お き 上 あ がって 物 もの を 言 い い 出 だ した。イエスは 彼 かれ をその 母 はは にお 渡 わた しになった。
”そのとき、イエスはさまざまの 病苦 びょうく と 悪霊 あくれい とに 悩 なや む 人々 ひとびと をいやし、また 多 おお くの 盲人 もうじん を 見 み えるようにしておられたが、 答 こた えて 言 い われた、「 行 い って、あなたがたが 見聞 みき きしたことを、ヨハネに 報告 ほうこく しなさい。 盲人 もうじん は 見 み え、 足 あし なえは 歩 ある き、らい 病人 びょうにん はきよまり、 耳 みみ しいは 聞 きこ え、 死人 しにん は 生 い きかえり、 貧 まず しい 人々 ひとびと は 福音 ふくいん を 聞 き かされている。
”また 悪霊 あくれい を 追 お い 出 だ され 病気 びょうき をいやされた 数名 すうめい の 婦人 ふじん たち、すなわち、七つの 悪霊 あくれい を 追 お い 出 だ してもらったマグダラと 呼 よ ばれるマリヤ、
”渡 わた って 行 い く 間 あいだ に、イエスは 眠 ねむ ってしまわれた。すると 突風 とっぷう が 湖 みずうみ に 吹 ふ きおろしてきたので、 彼 かれ らは 水 みず をかぶって 危険 きけん になった。 そこで、みそばに 寄 よ ってきてイエスを 起 おこ し、「 先生 せんせい 、 先生 せんせい 、わたしたちは 死 し にそうです」と 言 い った。イエスは 起 お き 上 あ がって、 風 かぜ と 荒浪 あらなみ とをおしかりになると、 止 や んでなぎになった。 イエスは 彼 かれ らに 言 い われた、「あなたがたの 信仰 しんこう は、どこにあるのか」。 彼 かれ らは 恐 おそ れ 驚 おどろ いて 互 たがい に 言 い い 合 あ った、「いったい、このかたはだれだろう。お 命 めい じになると、 風 かぜ も 水 みず も 従 したが うとは」。
”それから、 彼 かれ らはガリラヤの 対岸 たいがん 、ゲラサ 人 びと の 地 ち に 渡 わた った。 陸 りく にあがられると、その 町 まち の 人 ひと で、 悪霊 あくれい につかれて 長 なが いあいだ 着物 きもの も 着 き ず、 家 いえ に 居 い つかないで 墓場 はかば にばかりいた 人 ひと に、 出会 であ われた。 この 人 ひと がイエスを 見 み て 叫 さけ び 出 だ し、みまえにひれ 伏 ふ して 大声 おおごえ で 言 い った、「いと 高 たか き 神 かみ の 子 こ イエスよ、あなたはわたしとなんの 係 かか わりがあるのです。お 願 ねが いです、わたしを 苦 くる しめないでください」。 それは、イエスが 汚 けが れた 霊 れい に、その 人 ひと から 出 で て 行 い け、とお 命 めい じになったからである。というのは、 悪霊 あくれい が 何 なん 度 ど も 彼 かれ をひき 捕 とら えたので、 彼 かれ は 鎖 くさり と 足 あし かせとでつながれて 看 み 視 し されていたが、それを 断 た ち 切 き っては 悪霊 あくれい によって 荒野 あらの へ 追 お いやられていたのである。 イエスは 彼 かれ に「なんという 名前 なまえ か」とお 尋 たず ねになると、「レギオンと 言 い います」と 答 こた えた。 彼 かれ の 中 なか にたくさんの 悪霊 あくれい がはいり 込 こ んでいたからである。 悪霊 あくれい どもは、 底 そこ 知 し れぬ 所 ところ に 落 お ちて 行 い くことを 自分 じぶん たちにお 命 めい じにならぬようにと、イエスに 願 ねが いつづけた。 ところが、そこの 山 やま べにおびただしい 豚 ぶた の 群 む れが 飼 か ってあったので、その 豚 ぶた の 中 なか へはいることを 許 ゆる していただきたいと、 悪霊 あくれい どもが 願 ねが い 出 で た。イエスはそれをお 許 ゆる しになった。 そこで 悪霊 あくれい どもは、その 人 ひと から 出 で て 豚 ぶた の 中 なか へはいり 込 こ んだ。するとその 群 む れは、がけから 湖 みずうみ へなだれを 打 う って 駆 か け 下 くだ り、おぼれ 死 し んでしまった。
”ここに、十二 年間 ねんかん も 長 なが 血 ち をわずらっていて、 医者 いしゃ のために 自分 じぶん の 身代 しんだい をみな 使 つか い 果 はた してしまったが、だれにもなおしてもらえなかった 女 おんな がいた。 この 女 おんな がうしろから 近寄 ちかよ ってみ 衣 ころも のふさにさわったところ、その 長 なが 血 ち がたちまち 止 と まってしまった。
”イエスがまだ 話 はな しておられるうちに、 会堂司 かいどうづかさ の 家 いえ から 人 ひと がきて、「お 嬢 じょう さんはなくなられました。この 上 うえ 、 先生 せんせい を 煩 わずら わすには 及 およ びません」と 言 い った。 しかしイエスはこれを 聞 き いて 会堂司 かいどうづかさ にむかって 言 い われた、「 恐 おそ れることはない。ただ 信 しん じなさい。 娘 むすめ は 助 たす かるのだ」。 それから 家 いえ にはいられるとき、ペテロ、ヨハネ、ヤコブおよびその 子 こ の 父母 ふぼ のほかは、だれも 一緒 いっしょ にはいって 来 く ることをお 許 ゆる しにならなかった。 人々 ひとびと はみな、 娘 むすめ のために 泣 な き 悲 かな しんでいた。イエスは 言 い われた、「 泣 な くな、 娘 むすめ は 死 し んだのではない。 眠 ねむ っているだけである」。 人々 ひとびと は 娘 むすめ が 死 し んだことを 知 し っていたので、イエスをあざ 笑 わら った。 イエスは 娘 むすめ の 手 て を 取 と って、 呼 よ びかけて 言 い われた、「 娘 むすめ よ、 起 お きなさい」。 するとその 霊 れい がもどってきて、 娘 むすめ は 即座 そくざ に 立 た ち 上 あ がった。イエスは 何 なに か 食 た べ 物 もの を 与 あた えるように、さしずをされた。
”それからイエスは十二 弟子 でし を 呼 よ び 集 あつ めて、 彼 かれ らにすべての 悪霊 あくれい を 制 せい し、 病気 びょうき をいやす 力 ちから と 権威 けんい とをお 授 さづ けになった。 また 神 かみ の 国 くに を 宣 の べ 伝 つた え、かつ 病気 びょうき をなおすためにつかわして
”弟子 でし たちは 出 で て 行 い って、 村々 むらむら を 巡 めぐ り 歩 ある き、いたる 所 ところ で 福音 ふくいん を 宣 の べ 伝 つた え、また 病気 びょうき をいやした。
”ところが 群衆 ぐんしゅう がそれと 知 し って、ついてきたので、これを 迎 むか えて 神 かみ の 国 くに のことを 語 かた り 聞 き かせ、また 治療 ちりょう を 要 よう する 人 ひと たちをいやされた。
”すると 突然 とつぜん 、ある 人 ひと が 群衆 ぐんしゅう の 中 なか から 大声 おおごえ をあげて 言 い った、「 先生 せんせい 、お 願 ねが いです。わたしのむすこを 見 み てやってください。この 子 こ はわたしのひとりむすこですが、 霊 れい が 取 と りつきますと、 彼 かれ は 急 きゅう に 叫 さけ び 出 だ すのです。それから、 霊 れい は 彼 かれ をひきつけさせて、あわを 吹 ふ かせ、 彼 かれ を 弱 よわ り 果 は てさせて、なかなか 出 で て 行 い かないのです。 それで、お 弟子 でし たちに、この 霊 れい を 追 お い 出 だ してくださるように 願 ねが いましたが、できませんでした」。 イエスは 答 こた えて 言 い われた、「ああ、なんという 不 ふ 信仰 しんこう な、 曲 まが った 時代 じだい であろう。いつまで、わたしはあなたがたと 一緒 いっしょ におられようか、またあなたがたに 我慢 がまん ができようか。あなたの 子 こ をここに 連 つ れてきなさい」。 ところが、その 子 こ がイエスのところに 来 く る 時 とき にも、 悪霊 あくれい が 彼 かれ を 引 ひ き 倒 たお して、 引 ひ きつけさせた。イエスはこの 汚 けが れた 霊 れい をしかりつけ、その 子供 こども をいやして、 父親 ちちおや にお 渡 わた しになった。
”そして、その 町 まち にいる 病人 びょうにん をいやしてやり、『 神 かみ の 国 くに はあなたがたに 近 ちか づいた』と 言 い いなさい。
”わたしはあなたがたに、へびやさそりを 踏 ふ みつけ、 敵 てき のあらゆる 力 ちから に 打 う ち 勝 か つ 権威 けんい を 授 さづ けた。だから、あなたがたに 害 がい をおよぼす 者 もの はまったく 無 な いであろう。
”イエスが 答 こた えて 言 い われた、「ある 人 ひと がエルサレムからエリコに 下 くだ って 行 い く 途中 とちゅう 、 強盗 ごうとう どもが 彼 かれ を 襲 おそ い、その 着物 きもの をはぎ 取 と り、 傷 きず を 負 お わせ、 半殺 はんごろ しにしたまま、 逃 に げ 去 さ った。 するとたまたま、ひとりの 祭司 さいし がその 道 みち を 下 くだ ってきたが、この 人 ひと を 見 み ると、 向 む こう 側 がわ を 通 とお って 行 い った。 同様 どうよう に、レビ 人 ひと もこの 場所 ばしょ にさしかかってきたが、 彼 かれ を 見 み ると 向 む こう 側 がわ を 通 とお って 行 い った。 ところが、あるサマリヤ 人 びと が 旅 たび をしてこの 人 ひと のところを 通 とお りかかり、 彼 かれ を 見 み て 気 き の 毒 どく に 思 おも い、 近寄 ちかよ ってきてその 傷 きず にオリブ 油 ゆ とぶどう 酒 しゅ とを 注 そそ いでほうたいをしてやり、 自分 じぶん の 家畜 かちく に 乗 の せ、 宿屋 やどや に 連 つ れて 行 い って 介抱 かいほう した。
”さて、イエスが 悪霊 あくれい を 追 お い 出 だ しておられた。それは、おしの 霊 れい であった。 悪霊 あくれい が 出 で て 行 い くと、おしが 物 もの を 言 い うようになったので、 群衆 ぐんしゅう は 不思議 ふしぎ に 思 おも った。
”五 羽 わ のすずめは二アサリオンで 売 う られているではないか。しかも、その一 羽 わ も 神 かみ のみまえで 忘 わす れられてはいない。 その 上 うえ 、あなたがたの 頭 あたま の 毛 け までも、みな 数 かぞ えられている。 恐 おそ れることはない。あなたがたは 多 おお くのすずめよりも、まさった 者 もの である。
”それから 弟子 でし たちに 言 い われた、「それだから、あなたがたに 言 い っておく。 何 なに を 食 た べようかと、 命 いのち のことで 思 おも いわずらい、 何 なに を 着 き ようかとからだのことで 思 おも いわずらうな。 命 いのち は 食物 しょくもつ にまさり、からだは 着物 きもの にまさっている。 からすのことを 考 かんが えて 見 み よ。まくことも、 刈 か ることもせず、また、 納屋 なや もなく 倉 くら もない。それだのに、 神 かみ は 彼 かれ らを 養 やしな っていて 下 くだ さる。あなたがたは 鳥 とり よりも、はるかにすぐれているではないか。 あなたがたのうち、だれが 思 おも いわずらったからとて、 自分 じぶん の 寿命 じゅみょう をわずかでも 延 の ばすことができようか。 そんな 小 ちい さな 事 こと さえできないのに、どうしてほかのことを 思 おも いわずらうのか。 野 の の 花 はな のことを 考 かんが えて 見 み るがよい。 紡 つむ ぎもせず、 織 お りもしない。しかし、あなたがたに 言 い うが、 栄華 えいが をきわめた 時 とき のソロモンでさえ、この 花 はな の一つほどにも 着飾 きかざ ってはいなかった。 きょうは 野 の にあって、あすは 炉 ろ に 投 な げ 入 い れられる 草 くさ でさえ、 神 かみ はこのように 装 よそお って 下 くだ さるのなら、あなたがたに、それ 以上 いじょう よくしてくださらないはずがあろうか。ああ、 信仰 しんこう の 薄 うす い 者 もの たちよ。 あなたがたも、 何 なに を 食 た べ、 何 なに を 飲 の もうかと、あくせくするな、また 気 き を 使 つか うな。 これらのものは 皆 みな 、この 世 よ の 異邦人 いほうじん が 切 せつ に 求 もと めているものである。あなたがたの 父 ちち は、これらのものがあなたがたに 必要 ひつよう であることを、ご 存 ぞん じである。 ただ、 御国 みくに を 求 もと めなさい。そうすれば、これらのものは 添 そ えて 与 あた えられるであろう。 恐 おそ れるな、 小 ちい さい 群 む れよ。 御国 みくに を 下 くだ さることは、あなたがたの 父 ちち のみこころなのである。
”自分 じぶん の 持 も ち 物 もの を 売 う って、 施 ほどこ しなさい。 自分 じぶん のために 古 ふる びることのない 財布 さいふ をつくり、 盗人 ぬすびと も 近寄 ちかよ らず、 虫 むし も 食 く い 破 やぶ らない 天 てん に、 尽 つ きることのない 宝 たから をたくわえなさい。 あなたがたの 宝 たから のある 所 ところ には、 心 こころ もあるからである。
”そこに十八 年間 ねんかん も 病気 びょうき の 霊 れい につかれ、かがんだままで、からだを 伸 の ばすことの 全 まった くできない 女 おんな がいた。 イエスはこの 女 おんな を 見 み て、 呼 よ びよせ、「 女 おんな よ、あなたの 病気 びょうき はなおった」と 言 い って、 手 て をその 上 うえ に 置 お かれた。すると 立 た ちどころに、そのからだがまっすぐになり、そして 神 かみ をたたえはじめた。
”それなら、十八 年間 ねんかん もサタンに 縛 しば られていた、アブラハムの 娘 むすめ であるこの 女 おんな を、 安息日 あんそくにち であっても、その 束縛 そくばく から 解 と いてやるべきではなかったか」。
”そこで 彼 かれ らに 言 い われた、「あのきつねのところへ 行 い ってこう 言 い え、『 見 み よ、わたしはきょうもあすも 悪霊 あくれい を 追 お い 出 だ し、また、 病気 びょうき をいやし、そして三 日 か 目 め にわざを 終 お えるであろう。
”するとそこに、 水腫 すいしゅ をわずらっている 人 ひと が、みまえにいた。 イエスは 律法 りっぽう 学者 がくしゃ やパリサイ 人 びと たちにむかって 言 い われた、「 安息日 あんそくにち に 人 ひと をいやすのは、 正 ただ しいことかどうか」。 彼 かれ らは 黙 だま っていた。そこでイエスはその 人 ひと に 手 て を 置 お いていやしてやり、そしてお 帰 かえ しになった。
”むしろ、 宴会 えんかい を 催 もよお す 場合 ばあい には、 貧乏人 びんぼうにん 、 不具者 ふぐしゃ 、 足 あし なえ、 盲人 もうじん などを 招 まね くがよい。
”ある 金持 かねもち がいた。 彼 かれ は 紫 むらさき の 衣 ころも や 細 ほそ 布 ぬの を 着 き て、 毎日 まいにち ぜいたくに 遊 あそ び 暮 くら していた。 ところが、ラザロという 貧乏人 びんぼうにん が 全身 ぜんしん でき 物 もの でおおわれて、この 金持 かねもち の 玄関 げんかん の 前 まえ にすわり、 その 食卓 しょくたく から 落 お ちるもので 飢 う えをしのごうと 望 のぞ んでいた。その 上 うえ 、 犬 いぬ がきて 彼 かれ のでき 物 もの をなめていた。 この 貧乏人 びんぼうにん がついに 死 し に、 御使 みつかい たちに 連 つ れられてアブラハムのふところに 送 おく られた。 金持 かねもち も 死 し んで 葬 ほうむ られた。 そして 黄泉 よみ にいて 苦 くる しみながら、 目 め をあげると、アブラハムとそのふところにいるラザロとが、はるかに 見 み えた。 そこで 声 こえ をあげて 言 い った、『 父 ちち 、アブラハムよ、わたしをあわれんでください。ラザロをおつかわしになって、その 指先 ゆびさき を 水 みず でぬらし、わたしの 舌 した を 冷 ひ やさせてください。わたしはこの 火炎 かえん の 中 なか で 苦 くる しみもだえています』。 アブラハムが 言 い った、『 子 こ よ、 思 おも い 出 だ すがよい。あなたは 生前 せいぜん よいものを 受 う け、ラザロの 方 ほう は 悪 わる いものを 受 う けた。しかし 今 いま ここでは、 彼 かれ は 慰 なぐさ められ、あなたは 苦 くる しみもだえている。 そればかりか、わたしたちとあなたがたとの 間 あいだ には 大 おお きな 淵 ふち がおいてあって、こちらからあなたがたの 方 ほう へ 渡 わた ろうと 思 おも ってもできないし、そちらからわたしたちの 方 ほう へ 越 こ えて 来 く ることもできない』。 そこで 金持 かねもち が 言 い った、『 父 ちち よ、ではお 願 ねが いします。わたしの 父 ちち の 家 いえ へラザロをつかわしてください。 わたしに五 人 にん の 兄弟 きょうだい がいますので、こんな 苦 くる しい 所 ところ へ 来 く ることがないように、 彼 かれ らに 警告 けいこく していただきたいのです』。 アブラハムは 言 い った、『 彼 かれ らにはモーセと 預言者 よげんしゃ とがある。それに 聞 き くがよかろう』。 金持 かねもち が 言 い った、『いえいえ、 父 ちち アブラハムよ、もし 死人 しにん の 中 なか からだれかが 兄弟 きょうだい たちのところへ 行 い ってくれましたら、 彼 かれ らは 悔 く い 改 あらた めるでしょう』。 アブラハムは 言 い った、『もし 彼 かれ らがモーセと 預言者 よげんしゃ とに 耳 みみ を 傾 かたむ けないなら、 死人 しにん の 中 なか からよみがえってくる 者 もの があっても、 彼 かれ らはその 勧 すす めを 聞 き き 入 い れはしないであろう』」。
”そして、ある 村 むら にはいられると、十 人 にん のらい 病人 びょうにん に 出会 であ われたが、 彼 かれ らは 遠 とお くの 方 ほう で 立 た ちとどまり、 声 こえ を 張 は りあげて、「イエスさま、わたしたちをあわれんでください」と 言 い った。 イエスは 彼 かれ らをごらんになって、「 祭司 さいし たちのところに 行 い って、からだを 見 み せなさい」と 言 い われた。そして、 行 い く 途中 とちゅう で 彼 かれ らはきよめられた。 そのうちのひとりは、 自分 じぶん がいやされたことを 知 し り、 大声 おおごえ で 神 かみ をほめたたえながら 帰 かえ ってきて、
”自分 じぶん の 命 いのち を 救 すく おうとするものは、それを 失 うしな い、それを 失 うしな うものは、 保 たも つのである。
”イエスがエリコに 近 ちか づかれたとき、ある 盲人 もうじん が 道 みち ばたにすわって、 物 もの ごいをしていた。 群衆 ぐんしゅう が 通 とお り 過 す ぎる 音 おと を 耳 みみ にして、 彼 かれ は 何事 なにごと があるのかと 尋 たず ねた。 ところが、ナザレのイエスがお 通 とお りなのだと 聞 き かされたので、 声 こえ をあげて、「ダビデの 子 こ イエスよ、わたしをあわれんで 下 くだ さい」と 言 い った。 先頭 せんとう に 立 た つ 人々 ひとびと が 彼 かれ をしかって 黙 だま らせようとしたが、 彼 かれ はますます 激 はげ しく 叫 さけ びつづけた、「ダビデの 子 こ よ、わたしをあわれんで 下 くだ さい」。 そこでイエスは 立 た ちどまって、その 者 もの を 連 つ れて 来 く るように、とお 命 めい じになった。 彼 かれ が 近 ちか づいたとき、 「わたしに 何 なに をしてほしいのか」とおたずねになると、「 主 しゅ よ、 見 み えるようになることです」と 答 こた えた。 そこでイエスは 言 い われた、「 見 み えるようになれ。あなたの 信仰 しんこう があなたを 救 すく った」。 すると 彼 かれ は、たちまち 見 み えるようになった。そして 神 かみ をあがめながらイエスに 従 したが って 行 い った。これを 見 み て、 人々 ひとびと はみな 神 かみ をさんびした。
”人 ひと の 子 こ がきたのは、 失 うしな われたものを 尋 たず ね 出 だ して 救 すく うためである」。
”彼 かれ らは 天使 てんし に 等 ひと しいものであり、また 復活 ふっかつ にあずかるゆえに、 神 かみ の 子 こ でもあるので、もう 死 し ぬことはあり 得 え ないからである。
”しかし、これらのあらゆる 出来事 できごと のある 前 まえ に、 人々 ひとびと はあなたがたに 手 て をかけて 迫害 はくがい をし、 会堂 かいどう や 獄 ごく に 引 ひ き 渡 わた し、わたしの 名 な のゆえに 王 おう や 総督 そうとく の 前 まえ にひっぱって 行 い くであろう。 それは、あなたがたがあかしをする 機会 きかい となるであろう。 だから、どう 答弁 とうべん しようかと、 前 まえ もって 考 かんが えておかないことに 心 こころ を 決 き めなさい。 あなたの 反対者 はんたいしゃ のだれもが 抗弁 こうべん も 否定 ひてい もできないような 言葉 ことば と 知恵 ちえ とを、わたしが 授 さづ けるから。 しかし、あなたがたは 両親 りょうしん 、 兄弟 きょうだい 、 親族 しんぞく 、 友人 ゆうじん にさえ 裏切 うらぎ られるであろう。また、あなたがたの 中 なか で 殺 ころ されるものもあろう。 また、わたしの 名 な のゆえにすべての 人 ひと に 憎 にく まれるであろう。 しかし、あなたがたの 髪 かみ の 毛 け 一すじでも 失 うしな われることはない。
”あなたがたは、わたしの 試錬 しれん のあいだ、わたしと 一緒 いっしょ に 最後 さいご まで 忍 しの んでくれた 人 ひと たちである。
”シモン、シモン、 見 み よ、サタンはあなたがたを 麦 むぎ のようにふるいにかけることを 願 ねが って 許 ゆる された。 しかし、わたしはあなたの 信仰 しんこう がなくならないように、あなたのために 祈 いの った。それで、あなたが 立 た ち 直 なお ったときには、 兄弟 きょうだい たちを 力 ちから づけてやりなさい」。 シモンが 言 い った、「 主 しゅ よ、わたしは 獄 ごく にでも、また 死 し に 至 いた るまでも、あなたとご 一緒 いっしょ に 行 い く 覚悟 かくご です」。
”イエスは 苦 くる しみもだえて、ますます 切 せつ に 祈 いの られた。そして、その 汗 あせ が 血 ち のしたたりのように 地 ち に 落 お ちた。
”されこうべと 呼 よ ばれている 所 ところ に 着 つ くと、 人々 ひとびと はそこでイエスを 十字架 じゅうじか につけ、 犯罪 はんざい 人 にん たちも、ひとりは 右 みぎ に、ひとりは 左 ひだり に、 十字架 じゅうじか につけた。 そのとき、イエスは 言 い われた、「 父 ちち よ、 彼 かれ らをおゆるしください。 彼 かれ らは 何 なに をしているのか、わからずにいるのです」。 人々 ひとびと はイエスの 着物 きもの をくじ 引 ひ きで 分 わ け 合 あ った。
”イエスは 言 い われた、「よく 言 い っておくが、あなたはきょう、わたしと 一緒 いっしょ にパラダイスにいるであろう」。
”そのとき、イエスは 声 こえ 高 たか く 叫 さけ んで 言 い われた、「 父 ちち よ、わたしの 霊 れい をみ 手 て にゆだねます」。こう 言 い ってついに 息 いき を 引 ひ きとられた。
”神 かみ はそのひとり 子 こ を 賜 たま わったほどに、この 世 よ を 愛 あい して 下 くだ さった。それは 御子 みこ を 信 しん じる 者 もの がひとりも 滅 ほろ びないで、 永遠 えいえん の 命 いのち を 得 え るためである。
”イエスは、またガリラヤのカナに 行 い かれた。そこは、かつて 水 みず をぶどう 酒 しゅ にかえられた 所 ところ である。ところが、 病気 びょうき をしているむすこを 持 も つある 役人 やくにん がカペナウムにいた。 この 人 ひと が、ユダヤからガリラヤにイエスのきておられることを 聞 き き、みもとにきて、カペナウムに 下 くだ って、 彼 かれ の 子 こ をなおしていただきたいと、 願 ねが った。その 子 こ が 死 し にかかっていたからである。 そこで、イエスは 彼 かれ に 言 い われた、「あなたがたは、しるしと 奇跡 きせき とを 見 み ない 限 かぎ り、 決 けっ して 信 しん じないだろう」。 この 役人 やくにん はイエスに 言 い った、「 主 しゅ よ、どうぞ、 子供 こども が 死 し なないうちにきて 下 くだ さい」。 イエスは 彼 かれ に 言 い われた、「お 帰 かえ りなさい。あなたのむすこは 助 たす かるのだ」。 彼 かれ は 自分 じぶん に 言 い われたイエスの 言葉 ことば を 信 しん じて 帰 かえ って 行 い った。 その 下 くだ って 行 い く 途中 とちゅう 、 僕 しもべ たちが 彼 かれ に 出会 であ い、その 子 こ が 助 たす かったことを 告 つ げた。 そこで、 彼 かれ は 僕 しもべ たちに、そのなおりはじめた 時刻 じこく を 尋 たず ねてみたら、「きのうの 午後 ごご 一 時 じ に 熱 ねつ が 引 ひ きました」と 答 こた えた。 それは、イエスが「あなたのむすこは 助 たす かるのだ」と 言 い われたのと 同 おな じ 時刻 じこく であったことを、この 父 ちち は 知 し って、 彼 かれ 自身 じしん もその 家族 かぞく 一同 いちどう も 信 しん じた。
”その 廊 ろう の 中 なか には、 病人 びょうにん 、 盲人 もうじん 、 足 あし なえ、やせ 衰 おとろ えた 者 もの などが、 大 おお ぜいからだを 横 よこ たえていた。〔 彼 かれ らは 水 みず の 動 うご くのを 待 ま っていたのである。 それは、 時々 ときどき 、 主 しゅ の 御使 みつかい がこの 池 いけ に 降 お りてきて 水 みず を 動 うご かすことがあるが、 水 みず が 動 うご いた 時 とき まっ 先 さき にはいる 者 もの は、どんな 病気 びょうき にかかっていても、いやされたからである。〕 さて、そこに三十八 年 ねん のあいだ、 病気 びょうき に 悩 なや んでいる 人 ひと があった。 イエスはその 人 ひと が 横 よこ になっているのを 見 み 、また 長 なが い 間 あいだ わずらっていたのを 知 し って、その 人 ひと に「なおりたいのか」と 言 い われた。 この 病人 びょうにん はイエスに 答 こた えた、「 主 しゅ よ、 水 みず が 動 うご く 時 とき に、わたしを 池 いけ の 中 なか に 入 い れてくれる 人 ひと がいません。わたしがはいりかけると、ほかの 人 ひと が 先 さき に 降 お りて 行 い くのです」。 イエスは 彼 かれ に 言 い われた、「 起 お きて、あなたの 床 とこ を 取 と りあげ、そして 歩 ある きなさい」。 すると、この 人 ひと はすぐにいやされ、 床 とこ をとりあげて 歩 ある いて 行 い った。その 日 ひ は 安息日 あんそくにち であった。
”そののち、イエスは 宮 みや でその 人 ひと に 出会 であ ったので、 彼 かれ に 言 い われた、「ごらん、あなたはよくなった。もう 罪 つみ を 犯 おか してはいけない。 何 なに かもっと 悪 わる いことが、あなたの 身 み に 起 おこ るかも 知 し れないから」。
”すると、 大 おお ぜいの 群衆 ぐんしゅう がイエスについてきた。 病人 びょうにん たちになさっていたしるしを 見 み たからである。
”イエスは 彼 かれ らに 言 い われた、「わたしが 命 いのち のパンである。わたしに 来 く る 者 もの は 決 けっ して 飢 う えることがなく、わたしを 信 しん じる 者 もの は 決 けっ してかわくことがない。 しかし、あなたがたに 言 い ったが、あなたがたはわたしを 見 み たのに 信 しん じようとはしない。 父 ちち がわたしに 与 あた えて 下 くだ さる 者 もの は 皆 みな 、わたしに 来 く るであろう。そして、わたしに 来 く る 者 もの を 決 けっ して 拒 こば みはしない。
”イエスは、また 人々 ひとびと に 語 かた ってこう 言 い われた、「わたしは 世 よ の 光 ひかり である。わたしに 従 したが って 来 く る 者 もの は、やみのうちを 歩 ある くことがなく、 命 いのち の 光 ひかり をもつであろう」。
”イエスが 道 みち をとおっておられるとき、 生 うま れつきの 盲人 もうじん を 見 み られた。 弟子 でし たちはイエスに 尋 たず ねて 言 い った、「 先生 せんせい 、この 人 ひと が 生 うま れつき 盲人 もうじん なのは、だれが 罪 つみ を 犯 おか したためですか。 本人 ほんにん ですか、それともその 両親 りょうしん ですか」。 イエスは 答 こた えられた、「 本人 ほんにん が 罪 つみ を 犯 おか したのでもなく、また、その 両親 りょうしん が 犯 おか したのでもない。ただ 神 かみ のみわざが、 彼 かれ の 上 うえ に 現 あらわ れるためである。 わたしたちは、わたしをつかわされたかたのわざを、 昼 ひる の 間 あいだ にしなければならない。 夜 よる が 来 く る。すると、だれも 働 はたら けなくなる。 わたしは、この 世 よ にいる 間 あいだ は、 世 よ の 光 ひかり である」。 イエスはそう 言 い って、 地 ち につばきをし、そのつばきで、どろをつくり、そのどろを 盲人 もうじん の 目 め に 塗 ぬ って 言 い われた、 「シロアム(つかわされた 者 もの 、の 意 い)の 池 いけ に 行 い って 洗 あら いなさい」。そこで 彼 かれ は 行 い って 洗 あら った。そして 見 み えるようになって、 帰 かえ って 行 い った。
”生 うま れつき 盲 めくら であった 者 もの の 目 め をあけた 人 ひと があるということは、 世界 せかい が 始 はじ まって 以来 いらい 、 聞 き いたことがありません。
”盗人 ぬすびと が 来 く るのは、 盗 ぬす んだり、 殺 ころ したり、 滅 ほろ ぼしたりするためにほかならない。わたしがきたのは、 羊 ひつじ に 命 いのち を 得 え させ、 豊 ゆた かに 得 え させるためである。 わたしはよい 羊飼 ひつじかい である。よい 羊飼 ひつじかい は、 羊 ひつじ のために 命 いのち を 捨 す てる。
”わたしは、 彼 かれ らに 永遠 えいえん の 命 いのち を 与 あた える。だから、 彼 かれ らはいつまでも 滅 ほろ びることがなく、また、 彼 かれ らをわたしの 手 て から 奪 うば い 去 さ る 者 もの はない。 わたしの 父 ちち がわたしに 下 くだ さったものは、すべてにまさるものである。そしてだれも 父 ちち のみ 手 て から、それを 奪 うば い 取 と ることはできない。
”イエスは 彼女 かのじょ に 言 い われた、「わたしはよみがえりであり、 命 いのち である。わたしを 信 しん じる 者 もの は、たとい 死 し んでも 生 い きる。 また、 生 い きていて、わたしを 信 しん じる 者 もの は、いつまでも 死 し なない。あなたはこれを 信 しん じるか」。
”マリヤは、イエスのおられる 所 ところ に 行 い ってお 目 め にかかり、その 足 あし もとにひれ 伏 ふ して 言 い った、「 主 しゅ よ、もしあなたがここにいて 下 くだ さったなら、わたしの 兄弟 きょうだい は 死 し ななかったでしょう」。 イエスは、 彼女 かのじょ が 泣 な き、また、 彼女 かのじょ と 一緒 いっしょ にきたユダヤ 人 じん たちも 泣 な いているのをごらんになり、 激 はげ しく 感動 かんどう し、また 心 こころ を 騒 さわ がせ、そして 言 い われた、 「 彼 かれ をどこに 置 お いたのか」。 彼 かれ らはイエスに 言 い った、「 主 しゅ よ、きて、ごらん 下 くだ さい」。 イエスは 涙 なみだ を 流 なが された。 するとユダヤ 人 じん たちは 言 い った、「ああ、なんと 彼 かれ を 愛 あい しておられたことか」。
”イエスは 言 い われた、「 石 いし を 取 と りのけなさい」。 死 し んだラザロの 姉妹 しまい マルタが 言 い った、「 主 しゅ よ、もう 臭 くさ くなっております。四 日 か もたっていますから」。 イエスは 彼女 かのじょ に 言 い われた、「もし 信 しん じるなら 神 かみ の 栄光 えいこう を 見 み るであろうと、あなたに 言 い ったではないか」。 人々 ひとびと は 石 いし を 取 と りのけた。すると、イエスは 目 め を 天 てん にむけて 言 い われた、「 父 ちち よ、わたしの 願 ねが いをお 聞 き き 下 くだ さったことを 感謝 かんしゃ します。 あなたがいつでもわたしの 願 ねが いを 聞 き きいれて 下 くだ さることを、よく 知 し っています。しかし、こう 申 もう しますのは、そばに 立 た っている 人々 ひとびと に、あなたがわたしをつかわされたことを、 信 しん じさせるためであります」。 こう 言 い いながら、 大声 おおごえ で「ラザロよ、 出 で てきなさい」と 呼 よ ばわれた。 すると、 死人 しにん は 手足 てあし を 布 ぬの でまかれ、 顔 かお も 顔 かお おおいで 包 つつ まれたまま、 出 で てきた。イエスは 人々 ひとびと に 言 い われた、「 彼 かれ をほどいてやって、 帰 かえ らせなさい」。
”「あなたがたは、 心 こころ を 騒 さわ がせないがよい。 神 かみ を 信 しん じ、またわたしを 信 しん じなさい。 わたしの 父 ちち の 家 いえ には、すまいがたくさんある。もしなかったならば、わたしはそう 言 い っておいたであろう。あなたがたのために、 場所 ばしょ を 用意 ようい しに 行 い くのだから。
”わたしの 名 な によって 願 ねが うことは、なんでもかなえてあげよう。 父 ちち が 子 こ によって 栄光 えいこう をお 受 う けになるためである。 何事 なにごと でもわたしの 名 な によって 願 ねが うならば、わたしはそれをかなえてあげよう。
”わたしは 平安 へいあん をあなたがたに 残 のこ して 行 い く。わたしの 平安 へいあん をあなたがたに 与 あた える。わたしが 与 あた えるのは、 世 よ が 与 あた えるようなものとは 異 こと なる。あなたがたは 心 こころ を 騒 さわ がせるな、またおじけるな。
”あなたがたがわたしにつながっており、わたしの 言葉 ことば があなたがたにとどまっているならば、なんでも 望 のぞ むものを 求 もと めるがよい。そうすれば、 与 あた えられるであろう。 あなたがたが 実 み を 豊 ゆた かに 結 むす び、そしてわたしの 弟子 でし となるならば、それによって、わたしの 父 ちち は 栄光 えいこう をお 受 う けになるであろう。
”わたしがこれらのことを 話 はな したのは、わたしの 喜 よろこ びがあなたがたのうちにも 宿 やど るため、また、あなたがたの 喜 よろこ びが 満 み ちあふれるためである。
”このように、あなたがたにも 今 いま は 不安 ふあん がある。しかし、わたしは 再 ふたた びあなたがたと 会 あ うであろう。そして、あなたがたの 心 こころ は 喜 よろこ びに 満 み たされるであろう。その 喜 よろこ びをあなたがたから 取 と り 去 さ る 者 もの はいない。 その 日 ひ には、あなたがたがわたしに 問 と うことは、 何 なに もないであろう。よくよくあなたがたに 言 い っておく。あなたがたが 父 ちち に 求 もと めるものはなんでも、わたしの 名 な によって 下 くだ さるであろう。 今 いま までは、あなたがたはわたしの 名 な によって 求 もと めたことはなかった。 求 もと めなさい、そうすれば、 与 あた えられるであろう。そして、あなたがたの 喜 よろこ びが 満 み ちあふれるであろう。
”これらのことをあなたがたに 話 はな したのは、わたしにあって 平安 へいあん を 得 え るためである。あなたがたは、この 世 よ ではなやみがある。しかし、 勇気 ゆうき を 出 だ しなさい。わたしはすでに 世 よ に 勝 か っている」。
”そこでピラトは、イエスを 捕 とら え、むちで 打 う たせた。
”そこでピラトは、 十字架 じゅうじか につけさせるために、イエスを 彼 かれ らに 引 ひ き 渡 わた した。 彼 かれ らはイエスを 引 ひ き 取 と った。 イエスはみずから 十字架 じゅうじか を 背負 せお って、されこうべ(ヘブル 語 ご ではゴルゴダ)という 場所 ばしょ に 出 で て 行 い かれた。 彼 かれ らはそこで、イエスを 十字架 じゅうじか につけた。イエスをまん 中 なか にして、ほかのふたりの 者 もの を 両側 りょうがわ に、イエスと 一緒 いっしょ に 十字架 じゅうじか につけた。
”すると、イエスはそのぶどう 酒 しゅ を 受 う けて、「すべてが 終 おわ った」と 言 い われ、 首 くび をたれて 息 いき をひきとられた。
”また 聖書 せいしょ のほかのところに、「 彼 かれ らは 自分 じぶん が 刺 さ し 通 とお した 者 もの を 見 み るであろう」とある。
”そのとき、 主 しゅ の 名 な を 呼 よ び 求 もと める 者 もの は、みな 救 すく われるであろう』。
”それゆえ、わたしの 心 こころ は 楽 たの しみ、わたしの 舌 した はよろこび 歌 うた った。わたしの 肉体 にくたい もまた、 望 のぞ みに 生 い きるであろう。 あなたは、わたしの 魂 たましい を 黄泉 よみ に 捨 す ておくことをせず、あなたの 聖者 せいじゃ が 朽 く ち 果 は てるのを、お 許 ゆる しにならないであろう。 あなたは、いのちの 道 みち をわたしに 示 しめ し、み 前 まえ にあって、わたしを 喜 よろこ びで 満 み たして 下 くだ さるであろう』。
”ペテロが 言 い った、「 金銀 きんぎん はわたしには 無 な い。しかし、わたしにあるものをあげよう。ナザレ 人 びと イエス・キリストの 名 な によって 歩 ある きなさい」。 こう 言 い って 彼 かれ の 右手 みぎて を 取 と って 起 おこ してやると、 足 あし と、くるぶしとが、 立 た ちどころに 強 つよ くなって、 踊 おど りあがって 立 た ち、 歩 ある き 出 だ した。そして、 歩 ある き 回 まわ ったり 踊 おど ったりして 神 かみ をさんびしながら、 彼 かれ らと 共 とも に 宮 みや にはいって 行 い った。 民衆 みんしゅう はみな、 彼 かれ が 歩 ある き 回 まわ り、また 神 かみ をさんびしているのを 見 み 、
”ついには、 病人 びょうにん を 大通 おおどお りに 運 はこ び 出 だ し、 寝台 しんだい や 寝床 ねどこ の 上 うえ に 置 お いて、ペテロが 通 とお るとき、 彼 かれ の 影 かげ なりと、そのうちのだれかにかかるようにしたほどであった。 またエルサレム 附近 ふきん の 町々 まちまち からも、 大 おお ぜいの 人 ひと が、 病人 びょうにん や 汚 けが れた 霊 れい に 苦 くる しめられている 人 ひと たちを 引 ひ き 連 つ れて、 集 あつ まってきたが、その 全部 ぜんぶ の 者 もの が、ひとり 残 のこ らずいやされた。
”そこで、 大祭司 だいさいし とその 仲間 なかま の 者 もの 、すなわち、サドカイ 派 は の 人 ひと たちが、みな 嫉妬 しっと の 念 ねん に 満 み たされて 立 た ちあがり、 使徒 しと たちに 手 て をかけて 捕 とら え、 公共 こうきょう の 留置場 りゅうちじょう に 入 い れた。 ところが 夜 よる 、 主 しゅ の 使 つかい が 獄 ごく の 戸 と を 開 ひら き、 彼 かれ らを 連 つ れ 出 だ して 言 い った、 「さあ 行 い きなさい。そして、 宮 みや の 庭 にわ に 立 た ち、この 命 いのち の 言葉 ことば を 漏 も れなく、 人々 ひとびと に 語 かた りなさい」。
”使徒 しと たちは、 御名 みな のために 恥 はじ を 加 くわ えられるに 足 た る 者 もの とされたことを 喜 よろこ びながら、 議会 ぎかい から 出 で てきた。
”ところが、サウロは 家々 いえいえ に 押 お し 入 い って、 男 おとこ や 女 おんな を 引 ひ きずり 出 だ し、 次々 つぎつぎ に 獄 ごく に 渡 わた して、 教会 きょうかい を 荒 あら し 回 まわ った。 さて、 散 ち らされて 行 い った 人 ひと たちは、 御言 みことば を 宣 の べ 伝 つた えながら、めぐり 歩 ある いた。
”群衆 ぐんしゅう はピリポの 話 はなし を 聞 き き、その 行 おこな っていたしるしを 見 み て、こぞって 彼 かれ の 語 かた ることに 耳 みみ を 傾 かたむ けた。 汚 けが れた 霊 れい につかれた 多 おお くの 人々 ひとびと からは、その 霊 れい が 大声 おおごえ でわめきながら 出 で て 行 い くし、また、 多 おお くの 中風 ちゅうぶ をわずらっている 者 もの や、 足 あし のきかない 者 もの がいやされたからである。 それで、この 町 まち では 人々 ひとびと が、 大変 たいへん なよろこびかたであった。
”神 かみ はナザレのイエスに 聖霊 せいれい と 力 ちから とを 注 そそ がれました。このイエスは、 神 かみ が 共 とも におられるので、よい 働 はたら きをしながら、また 悪魔 あくま に 押 おさ えつけられている 人々 ひとびと をことごとくいやしながら、 巡回 じゅんかい されました。
”ヘロデはペテロを 捕 とら えて 獄 ごく に 投 とう じ、四 人 にん 一 組 くみ の 兵卒 へいそつ 四 組 くみ に 引 ひ き 渡 わた して、 見張 みは りをさせておいた。 過越 すぎこし の 祭 まつり のあとで、 彼 かれ を 民衆 みんしゅう の 前 まえ に 引 ひ き 出 だ すつもりであったのである。 こうして、ペテロは 獄 ごく に 入 い れられていた。 教会 きょうかい では、 彼 かれ のために 熱心 ねっしん な 祈 いのり が 神 かみ にささげられた。 ヘロデが 彼 かれ を 引 ひ き 出 だ そうとしていたその 夜 よる 、ペテロは 二重 にじゅう の 鎖 くさり につながれ、ふたりの 兵卒 へいそつ の 間 あいだ に 置 お かれて 眠 ねむ っていた。 番兵 ばんぺい たちは 戸口 とぐち で 獄 ごく を 見張 みは っていた。 すると、 突然 とつぜん 、 主 しゅ の 使 つかい がそばに 立 た ち、 光 ひかり が 獄内 ごくない を 照 てら した。そして 御使 みつかい はペテロのわき 腹 ばら をつついて 起 おこ し、「 早 はや く 起 お きあがりなさい」と 言 い った。すると 鎖 くさり が 彼 かれ の 両手 りょうて から、はずれ 落 お ちた。 御使 みつかい が「 帯 おび をしめ、くつをはきなさい」と 言 い ったので、 彼 かれ はそのとおりにした。それから「 上着 うわぎ を 着 き て、ついてきなさい」と 言 い われたので、 ペテロはついて 出 で て 行 い った。 彼 かれ には 御使 みつかい のしわざが 現実 げんじつ のこととは 考 かんが えられず、ただ 幻 まぼろし を 見 み ているように 思 おも われた。 彼 かれ らは 第 だい 一、 第 だい 二の 衛所 えいしょ を 通 とお りすぎて、 町 まち に 抜 ぬ ける 鉄 てつ 門 もん のところに 来 く ると、それがひとりでに 開 ひら いたので、そこを 出 で て一つの 通路 つうろ に 進 すす んだとたんに、 御使 みつかい は 彼 かれ を 離 はな れ 去 さ った。
”弟子 でし たちを 力 ちから づけ、 信仰 しんこう を 持 も ちつづけるようにと 奨励 しょうれい し、「わたしたちが 神 かみ の 国 くに にはいるのには、 多 おお くの 苦難 くなん を 経 へ なければならない」と 語 かた った。
”群衆 ぐんしゅう もいっせいに 立 た って、ふたりを 責 せ めたてたので、 長官 ちょうかん たちはふたりの 上着 うわぎ をはぎ 取 と り、むちで 打 う つことを 命 めい じた。 それで、ふたりに 何 なに 度 ど もむちを 加 くわ えさせたのち、 獄 ごく に 入 い れ、 獄吏 ごくり にしっかり 番 ばん をするようにと 命 めい じた。
”獄吏 ごくり はこの 厳命 げんめい を 受 う けたので、ふたりを 奥 おく の 獄屋 ごくや に 入 い れ、その 足 あし に 足 あし かせをしっかとかけておいた。 真夜中 まよなか ごろ、パウロとシラスとは、 神 かみ に 祈 いの り、さんびを 歌 うた いつづけたが、 囚人 しゅうじん たちは 耳 みみ をすまして 聞 き きいっていた。 ところが 突然 とつぜん 、 大 おお 地震 じしん が 起 おこ って、 獄 ごく の 土台 どだい が 揺 ゆ れ 動 うご き、 戸 と は 全部 ぜんぶ たちまち 開 ひら いて、みんなの 者 もの の 鎖 くさり が 解 と けてしまった。 獄吏 ごくり は 目 め をさまし、 獄 ごく の 戸 と が 開 ひら いてしまっているのを 見 み て、 囚人 しゅうじん たちが 逃 に げ 出 だ したものと 思 おも い、つるぎを 抜 ぬ いて 自殺 じさつ しかけた。 そこでパウロは 大声 おおごえ をあげて 言 い った、「 自害 じがい してはいけない。われわれは 皆 みな ひとり 残 のこ らず、ここにいる」。 すると、 獄吏 ごくり は、あかりを 手 て に 入 い れた 上 うえ 、 獄 ごく に 駆 か け 込 こ んできて、おののきながらパウロとシラスの 前 まえ にひれ 伏 ふ した。 それから、ふたりを 外 そと に 連 つ れ 出 だ して 言 い った、「 先生 せんせい がた、わたしは 救 すく われるために、 何 なに をすべきでしょうか」。
”神 かみ は、パウロの 手 て によって、 異常 いじょう な 力 ちから あるわざを 次々 つぎつぎ になされた。 たとえば、 人々 ひとびと が、 彼 かれ の 身 み につけている 手 て ぬぐいや 前掛 まえか けを 取 と って 病人 びょうにん にあてると、その 病気 びょうき が 除 のぞ かれ、 悪霊 あくれい が 出 で て 行 い くのであった。
”すなわち、 謙遜 けんそん の 限 かぎ りをつくし、 涙 なみだ を 流 なが し、ユダヤ 人 じん の 陰謀 いんぼう によってわたしの 身 み に 及 およ んだ 数々 かずかず の 試練 しれん の 中 なか にあって、 主 しゅ に 仕 つか えてきた。
”今 いま や、わたしは 御霊 みたま に 迫 せま られてエルサレムへ 行 い く。あの 都 みやこ で、どんな 事 こと がわたしの 身 み にふりかかって 来 く るか、わたしにはわからない。 ただ、 聖霊 せいれい が 至 いた るところの 町々 まちまち で、わたしにはっきり 告 つ げているのは、 投獄 とうごく と 患難 かんなん とが、わたしを 待 ま ちうけているということだ。 しかし、わたしは 自分 じぶん の 行程 こうてい を 走 はし り 終 お え、 主 しゅ イエスから 賜 たま わった、 神 かみ のめぐみの 福音 ふくいん をあかしする 任務 にんむ を 果 はた し 得 え さえしたら、このいのちは 自分 じぶん にとって、 少 すこ しも 惜 お しいとは 思 おも わない。
”わたしは、あなたがたもこのように 働 はたら いて、 弱 よわ い 者 もの を 助 たす けなければならないこと、また『 受 う けるよりは 与 あた える 方 ほう が、さいわいである』と 言 い われた 主 しゅ イエスの 言葉 ことば を 記憶 きおく しているべきことを、 万事 ばんじ について 教 おし え 示 しめ したのである」。
”その 時 とき パウロは 答 こた えた、「あなたがたは、 泣 な いたり、わたしの 心 こころ をくじいたりして、いったい、どうしようとするのか。わたしは、 主 しゅ イエスの 名 な のためなら、エルサレムで 縛 しば られるだけでなく、 死 し ぬことをも 覚悟 かくご しているのだ」。 こうして、パウロが 勧告 かんこく を 聞 き きいれてくれないので、わたしたちは「 主 しゅ のみこころが 行 おこな われますように」と 言 い っただけで、それ 以上 いじょう 、 何 なに も 言 い わなかった。
”たまたま、ポプリオの 父 ちち が 赤痢 せきり をわずらい、 高熱 こうねつ で 床 とこ についていた。そこでパウロは、その 人 ひと のところにはいって 行 い って 祈 いの り、 手 て を 彼 かれ の 上 うえ においていやしてやった。 このことがあってから、ほかに 病気 びょうき をしている 島 しま の 人 ひと たちが、ぞくぞくとやってきて、みないやされた。
”それだけではなく、 患難 かんなん をも 喜 よろこ んでいる。なぜなら、 患難 かんなん は 忍耐 にんたい を 生 う み 出 だ し、 忍耐 にんたい は 錬達 れんたつ を 生 う み 出 だ し、 錬達 れんたつ は 希望 きぼう を 生 う み 出 だ すことを、 知 し っているからである。 そして、 希望 きぼう は 失望 しつぼう に 終 おわ ることはない。なぜなら、わたしたちに 賜 たま わっている 聖霊 せいれい によって、 神 かみ の 愛 あい がわたしたちの 心 こころ に 注 そそ がれているからである。
”しかし、まだ 罪人 つみびと であった 時 とき 、わたしたちのためにキリストが 死 し んで 下 くだ さったことによって、 神 かみ はわたしたちに 対 たい する 愛 あい を 示 しめ されたのである。 わたしたちは、キリストの 血 ち によって 今 いま は 義 ぎ とされているのだから、なおさら、 彼 かれ によって 神 かみ の 怒 いか りから 救 すく われるであろう。 もし、わたしたちが 敵 てき であった 時 とき でさえ、 御子 みこ の 死 し によって 神 かみ との 和解 わかい を 受 う けたとすれば、 和解 わかい を 受 う けている 今 いま は、なおさら、 彼 かれ のいのちによって 救 すく われるであろう。 そればかりではなく、わたしたちは、 今 いま や 和解 わかい を 得 え させて 下 くだ さったわたしたちの 主 しゅ イエス・キリストによって、 神 かみ を 喜 よろこ ぶのである。
”このようなわけで、ひとりの 人 ひと によって、 罪 つみ がこの 世 よ にはいり、また 罪 つみ によって 死 し がはいってきたように、こうして、すべての 人 ひと が 罪 つみ を 犯 おか したので、 死 し が 全 ぜん 人類 じんるい にはいり 込 こ んだのである。
”それとも、あなたがたは 知 し らないのか。キリスト・イエスにあずかるバプテスマを 受 う けたわたしたちは、 彼 かれ の 死 し にあずかるバプテスマを 受 う けたのである。 すなわち、わたしたちは、その 死 し にあずかるバプテスマによって、 彼 かれ と 共 とも に 葬 ほうむ られたのである。それは、キリストが 父 ちち の 栄光 えいこう によって、 死人 しにん の 中 なか からよみがえらされたように、わたしたちもまた、 新 あたら しいいのちに 生 い きるためである。 もしわたしたちが、 彼 かれ に 結 むす びついてその 死 し の 様 さま にひとしくなるなら、さらに、 彼 かれ の 復活 ふっかつ の 様 さま にもひとしくなるであろう。 わたしたちは、この 事 こと を 知 し っている。わたしたちの 内 うち の 古 ふる き 人 ひと はキリストと 共 とも に 十字架 じゅうじか につけられた。それは、この 罪 つみ のからだが 滅 ほろ び、わたしたちがもはや、 罪 つみ の 奴隷 どれい となることがないためである。 それは、すでに 死 し んだ 者 もの は、 罪 つみ から 解放 かいほう されているからである。
”もしわたしたちが、キリストと 共 とも に 死 し んだなら、また 彼 かれ と 共 とも に 生 い きることを 信 しん じる。 キリストは 死人 しにん の 中 なか からよみがえらされて、もはや 死 し ぬことがなく、 死 し はもはや 彼 かれ を 支配 しはい しないことを、 知 し っているからである。 なぜなら、キリストが 死 し んだのは、ただ一 度 ど 罪 つみ に 対 たい して 死 し んだのであり、キリストが 生 い きるのは、 神 かみ に 生 い きるのだからである。 このように、あなたがた 自身 じしん も、 罪 つみ に 対 たい して 死 し んだ 者 もの であり、キリスト・イエスにあって 神 かみ に 生 い きている 者 もの であることを、 認 みと むべきである。 だから、あなたがたの 死 し ぬべきからだを 罪 つみ の 支配 しはい にゆだねて、その 情欲 じょうよく に 従 したが わせることをせず、 また、あなたがたの 肢体 したい を 不義 ふぎ の 武器 ぶき として 罪 つみ にささげてはならない。むしろ、 死人 しにん の 中 なか から 生 い かされた 者 もの として、 自分 じぶん 自身 じしん を 神 かみ にささげ、 自分 じぶん の 肢体 したい を 義 ぎ の 武器 ぶき として 神 かみ にささげるがよい。
”その 時 とき あなたがたは、どんな 実 み を 結 むす んだのか。それは、 今 いま では 恥 はじ とするようなものであった。それらのものの 終極 しゅうきょく は、 死 し である。 しかし 今 いま や、あなたがたは 罪 つみ から 解放 かいほう されて 神 かみ に 仕 つか え、きよきに 至 いた る 実 み を 結 むす んでいる。その 終極 しゅうきょく は 永遠 えいえん のいのちである。
”罪 つみ の 支払 しはら う 報酬 ほうしゅう は 死 し である。しかし 神 かみ の 賜物 たまもの は、わたしたちの 主 しゅ キリスト・イエスにおける 永遠 えいえん のいのちである。
”わたしは、なんというみじめな 人間 にんげん なのだろう。だれが、この 死 し のからだから、わたしを 救 すく ってくれるだろうか。
”こういうわけで、 今 いま やキリスト・イエスにある 者 もの は 罪 つみ に 定 さだ められることがない。 なぜなら、キリスト・イエスにあるいのちの 御霊 みたま の 法則 ほうそく は、 罪 つみ と 死 し との 法則 ほうそく からあなたを 解放 かいほう したからである。 律法 りっぽう が 肉 にく により 無力 むりょく になっているためになし 得 え なかった 事 こと を、 神 かみ はなし 遂 と げて 下 くだ さった。すなわち、 御子 みこ を、 罪 つみ の 肉 にく の 様 さま で 罪 つみ のためにつかわし、 肉 にく において 罪 つみ を 罰 ばっ せられたのである。 これは 律法 りっぽう の 要求 ようきゅう が、 肉 にく によらず 霊 れい によって 歩 ある くわたしたちにおいて、 満 み たされるためである。 なぜなら、 肉 にく に 従 したが う 者 もの は 肉 にく のことを 思 おも い、 霊 れい に 従 したが う 者 もの は 霊 れい のことを 思 おも うからである。 肉 にく の 思 おも いは 死 し であるが、 霊 れい の 思 おも いは、いのちと 平安 へいあん とである。 なぜなら、 肉 にく の 思 おも いは 神 かみ に 敵 てき するからである。すなわち、それは 神 かみ の 律法 りっぽう に 従 したが わず、 否 いな 、 従 したが い 得 え ないのである。 また、 肉 にく にある 者 もの は、 神 かみ を 喜 よろこ ばせることができない。
”しかし、 神 かみ の 御霊 みたま があなたがたの 内 うち に 宿 やど っているなら、あなたがたは 肉 にく におるのではなく、 霊 れい におるのである。もし、キリストの 霊 れい を 持 も たない 人 ひと がいるなら、その 人 ひと はキリストのものではない。 もし、キリストがあなたがたの 内 うち におられるなら、からだは 罪 つみ のゆえに 死 し んでいても、 霊 れい は 義 ぎ のゆえに 生 い きているのである。 もし、イエスを 死人 しにん の 中 なか からよみがえらせたかたの 御霊 みたま が、あなたがたの 内 うち に 宿 やど っているなら、キリスト・イエスを 死人 しにん の 中 なか からよみがえらせたかたは、あなたがたの 内 うち に 宿 やど っている 御霊 みたま によって、あなたがたの 死 し ぬべきからだをも、 生 い かしてくださるであろう。
”それゆえに、 兄弟 きょうだい たちよ。わたしたちは、 果 はた すべき 責任 せきにん を 負 お っている 者 もの であるが、 肉 にく に 従 したが って 生 い きる 責任 せきにん を 肉 にく に 対 たい して 負 お っているのではない。 なぜなら、もし、 肉 にく に 従 したが って 生 い きるなら、あなたがたは 死 し ぬ 外 ほか はないからである。しかし、 霊 れい によってからだの 働 はたら きを 殺 ころ すなら、あなたがたは 生 い きるであろう。 すべて 神 かみ の 御霊 みたま に 導 みちび かれている 者 もの は、すなわち、 神 かみ の 子 こ である。 あなたがたは 再 ふたた び 恐 おそ れをいだかせる 奴隷 どれい の 霊 れい を 受 う けたのではなく、 子 こ たる 身分 みぶん を 授 さづ ける 霊 れい を 受 う けたのである。その 霊 れい によって、わたしたちは「アバ、 父 ちち よ」と 呼 よ ぶのである。 御霊 みたま みずから、わたしたちの 霊 れい と 共 とも に、わたしたちが 神 かみ の 子 こ であることをあかしして 下 くだ さる。 もし 子 こ であれば、 相続人 そうぞくにん でもある。 神 かみ の 相続人 そうぞくにん であって、キリストと 栄光 えいこう を 共 とも にするために 苦難 くなん をも 共 とも にしている 以上 いじょう 、キリストと 共同 きょうどう の 相続人 そうぞくにん なのである。
”わたしは 思 おも う。 今 いま のこの 時 とき の 苦 くる しみは、やがてわたしたちに 現 あらわ されようとする 栄光 えいこう に 比 くら べると、 言 い うに 足 た りない。 被 ひ 造物 ぞうぶつ は、 実 じつ に、 切 せつ なる 思 おも いで 神 かみ の 子 こ たちの 出現 しゅつげん を 待 ま ち 望 のぞ んでいる。 なぜなら、 被 ひ 造物 ぞうぶつ が 虚無 きょむ に 服 ふく したのは、 自分 じぶん の 意志 いし によるのではなく、 服従 ふくじゅう させたかたによるのであり、 かつ、 被 ひ 造物 ぞうぶつ 自身 じしん にも、 滅 ほろ びのなわめから 解放 かいほう されて、 神 かみ の 子 こ たちの 栄光 えいこう の 自由 じゆう に 入 はい る 望 のぞ みが 残 のこ されているからである。 実 じつ に、 被 ひ 造物 ぞうぶつ 全体 ぜんたい が、 今 いま に 至 いた るまで、 共 とも にうめき 共 とも に 産 う みの 苦 くる しみを 続 つづ けていることを、わたしたちは 知 し っている。 それだけではなく、 御霊 みたま の 最初 さいしょ の 実 み を 持 も っているわたしたち 自身 じしん も、 心 こころ の 内 うち でうめきながら、 子 こ たる 身分 みぶん を 授 さづ けられること、すなわち、からだのあがなわれることを 待 ま ち 望 のぞ んでいる。 わたしたちは、この 望 のぞ みによって 救 すく われているのである。しかし、 目 め に 見 み える 望 のぞ みは 望 のぞ みではない。なぜなら、 現 げん に 見 み ている 事 こと を、どうして、なお 望 のぞ む 人 ひと があろうか。 もし、わたしたちが 見 み ないことを 望 のぞ むなら、わたしたちは 忍耐 にんたい して、それを 待 ま ち 望 のぞ むのである。
”御霊 みたま もまた 同 おな じように、 弱 よわ いわたしたちを 助 たす けて 下 くだ さる。なぜなら、わたしたちはどう 祈 いの ったらよいかわからないが、 御霊 みたま みずから、 言葉 ことば にあらわせない 切 せつ なるうめきをもって、わたしたちのためにとりなして 下 くだ さるからである。 そして、 人 ひと の 心 こころ を 探 さぐ り 知 し るかたは、 御霊 みたま の 思 おも うところがなんであるかを 知 し っておられる。なぜなら、 御霊 みたま は、 聖徒 せいと のために、 神 かみ の 御旨 みむね にかなうとりなしをして 下 くだ さるからである。
”神 かみ は、 神 かみ を 愛 あい する 者 もの たち、すなわち、ご 計画 けいかく に 従 したが って 召 め された 者 もの たちと 共 とも に 働 はたら いて、 万事 ばんじ を 益 えき となるようにして 下 くだ さることを、わたしたちは 知 し っている。 神 かみ はあらかじめ 知 し っておられる 者 もの たちを、 更 さら に 御子 みこ のかたちに 似 に たものとしようとして、あらかじめ 定 さだ めて 下 くだ さった。それは、 御子 みこ を 多 おお くの 兄弟 きょうだい の 中 なか で 長子 ちょうし とならせるためであった。 そして、あらかじめ 定 さだ めた 者 もの たちを 更 さら に 召 め し、 召 め した 者 もの たちを 更 さら に 義 ぎ とし、 義 ぎ とした 者 もの たちには、 更 さら に 栄光 えいこう を 与 あた えて 下 くだ さったのである。
”それでは、これらの 事 こと について、なんと 言 い おうか。もし、 神 かみ がわたしたちの 味方 みかた であるなら、だれがわたしたちに 敵 てき し 得 え ようか。 ご 自身 じしん の 御子 みこ をさえ 惜 お しまないで、わたしたちすべての 者 もの のために 死 し に 渡 わた されたかたが、どうして、 御子 みこ のみならず 万物 ばんぶつ をも 賜 たま わらないことがあろうか。 だれが、 神 かみ の 選 えら ばれた 者 もの たちを 訴 うった えるのか。 神 かみ は 彼 かれ らを 義 ぎ とされるのである。 だれが、わたしたちを 罪 つみ に 定 さだ めるのか。キリスト・イエスは、 死 し んで、 否 いな 、よみがえって、 神 かみ の 右 みぎ に 座 ざ し、また、わたしたちのためにとりなして 下 くだ さるのである。
”だれが、キリストの 愛 あい からわたしたちを 離 はな れさせるのか。 患難 かんなん か、 苦悩 くのう か、 迫害 はくがい か、 飢 う えか、 裸 はだか か、 危難 きなん か、 剣 つるぎ か。 「わたしたちはあなたのために 終日 しゅうじつ 、 死 し に 定 さだ められており、ほふられる 羊 ひつじ のように 見 み られている」と 書 か いてあるとおりである。
”しかし、わたしたちを 愛 あい して 下 くだ さったかたによって、わたしたちは、これらすべての 事 こと において 勝 か ち 得 え て 余 あま りがある。 わたしは 確信 かくしん する。 死 し も 生 せい も、 天使 てんし も 支配者 しはいしゃ も、 現在 げんざい のものも 将来 しょうらい のものも、 力 ちから あるものも、 高 たか いものも 深 ふか いものも、その 他 た どんな 被 ひ 造物 ぞうぶつ も、わたしたちの 主 しゅ キリスト・イエスにおける 神 かみ の 愛 あい から、わたしたちを 引 ひ き 離 はな すことはできないのである。
”わたしはキリストにあって 真実 しんじつ を 語 かた る。 偽 いつわ りは 言 い わない。わたしの 良心 りょうしん も 聖霊 せいれい によって、わたしにこうあかしをしている。 すなわち、わたしに 大 おお きな 悲 かな しみがあり、わたしの 心 こころ に 絶 た えざる 痛 いた みがある。 実際 じっさい 、わたしの 兄弟 きょうだい 、 肉 にく による 同族 どうぞく のためなら、わたしのこの 身 み がのろわれて、キリストから 離 はな されてもいとわない。
”「 見 み よ、わたしはシオンに、つまずきの 石 いし 、さまたげの 岩 いわ を 置 お く。それにより 頼 たの む 者 もの は、 失望 しつぼう に 終 おわ ることがない」と 書 か いてあるとおりである。
”聖書 せいしょ は、「すべて 彼 かれ を 信 しん じる 者 もの は、 失望 しつぼう に 終 おわ ることがない」と 言 い っている。 ユダヤ 人 じん とギリシヤ 人 じん との 差別 さべつ はない。 同一 どういつ の 主 しゅ が 万民 ばんみん の 主 しゅ であって、 彼 かれ を 呼 よ び 求 もと めるすべての 人 ひと を 豊 ゆた かに 恵 めぐ んで 下 くだ さるからである。 なぜなら、「 主 しゅ の 御名 みな を 呼 よ び 求 もと める 者 もの は、すべて 救 すく われる」とあるからである。
”兄弟 きょうだい たちよ。そういうわけで、 神 かみ のあわれみによってあなたがたに 勧 すす める。あなたがたのからだを、 神 かみ に 喜 よろこ ばれる、 生 い きた、 聖 せい なる 供 そな え 物 もの としてささげなさい。それが、あなたがたのなすべき 霊的 れいてき な 礼拝 れいはい である。
”望 のぞ みをいだいて 喜 よろこ び、 患難 かんなん に 耐 た え、 常 つね に 祈 いの りなさい。 貧 まず しい 聖徒 せいと を 助 たす け、 努 つと めて 旅人 たびびと をもてなしなさい。 あなたがたを 迫害 はくがい する 者 もの を 祝福 しゅくふく しなさい。 祝福 しゅくふく して、のろってはならない。 喜 よろこ ぶ 者 もの と 共 とも に 喜 よろこ び、 泣 な く 者 もの と 共 とも に 泣 な きなさい。
”わたしたちは、 生 い きるのも 主 しゅ のために 生 い き、 死 し ぬのも 主 しゅ のために 死 し ぬ。だから、 生 い きるにしても 死 し ぬにしても、わたしたちは 主 しゅ のものなのである。 なぜなら、キリストは、 死者 ししゃ と 生者 せいしゃ との 主 しゅ となるために、 死 し んで 生 い き 返 かえ られたからである。
”どうか、 望 のぞ みの 神 かみ が、 信仰 しんこう から 来 く るあらゆる 喜 よろこ びと 平安 へいあん とを、あなたがたに 満 み たし、 聖霊 せいれい の 力 ちから によって、あなたがたを、 望 のぞ みにあふれさせて 下 くだ さるように。
”弱 よわ い 人 ひと には 弱 よわ い 者 もの になった。 弱 よわ い 人 ひと を 得 え るためである。すべての 人 ひと に 対 たい しては、すべての 人 ひと のようになった。なんとかして 幾人 いくにん かを 救 すく うためである。
”しかし、さばかれるとすれば、それは、この 世 よ と 共 とも に 罪 つみ に 定 さだ められないために、 主 しゅ の 懲 こ らしめを 受 う けることなのである。
”それは、からだの 中 なか に 分裂 ぶんれつ がなく、それぞれの 肢体 したい が 互 たがい にいたわり 合 あ うためなのである。 もし一つの 肢体 したい が 悩 なや めば、ほかの 肢体 したい もみな 共 とも に 悩 なや み、一つの 肢体 したい が 尊 たっと ばれると、ほかの 肢体 したい もみな 共 とも に 喜 よろこ ぶ。
”神 かみ は 無 む 秩序 ちつじょ の 神 かみ ではなく、 平和 へいわ の 神 かみ である。 聖徒 せいと たちのすべての 教会 きょうかい で 行 おこな われているように、
”アダムにあってすべての 人 ひと が 死 し んでいるのと 同 おな じように、キリストにあってすべての 人 ひと が 生 い かされるのである。
”最後 さいご の 敵 てき として 滅 ほろ ぼされるのが、 死 し である。
”なぜなら、この 朽 く ちるものは 必 かなら ず 朽 く ちないものを 着 き 、この 死 し ぬものは 必 かなら ず 死 し なないものを 着 き ることになるからである。 この 朽 く ちるものが 朽 く ちないものを 着 き 、この 死 し ぬものが 死 し なないものを 着 き るとき、 聖書 せいしょ に 書 か いてある 言葉 ことば が 成就 じょうじゅ するのである。 「 死 し は 勝利 しょうり にのまれてしまった。 死 し よ、おまえの 勝利 しょうり は、どこにあるのか。 死 し よ、おまえのとげは、どこにあるのか」。
”ほむべきかな、わたしたちの 主 しゅ イエス・キリストの 父 ちち なる 神 かみ 、あわれみ 深 ぶか き 父 ちち 、 慰 なぐさ めに 満 み ちたる 神 かみ。 神 かみ は、いかなる 患難 かんなん の 中 なか にいる 時 とき でもわたしたちを 慰 なぐさ めて 下 くだ さり、また、わたしたち 自身 じしん も、 神 かみ に 慰 なぐさ めていただくその 慰 なぐさ めをもって、あらゆる 患難 かんなん の 中 なか にある 人々 ひとびと を 慰 なぐさ めることができるようにして 下 くだ さるのである。 それは、キリストの 苦難 くなん がわたしたちに 満 み ちあふれているように、わたしたちの 受 う ける 慰 なぐさ めもまた、キリストによって 満 み ちあふれているからである。 わたしたちが 患難 かんなん に 会 あ うなら、それはあなたがたの 慰 なぐさ めと 救 すくい とのためであり、 慰 なぐさ めを 受 う けるなら、それはあなたがたの 慰 なぐさ めのためであって、その 慰 なぐさ めは、わたしたちが 受 う けているのと 同 おな じ 苦難 くなん に 耐 た えさせる 力 ちから となるのである。 だから、あなたがたに 対 たい していだいているわたしたちの 望 のぞ みは、 動 うご くことがない。あなたがたが、わたしたちと 共 とも に 苦難 くなん にあずかっているように、 慰 なぐさ めにも 共 とも にあずかっていることを 知 し っているからである。
”兄弟 きょうだい たちよ。わたしたちがアジヤで 会 あ った 患難 かんなん を、 知 し らずにいてもらいたくない。わたしたちは 極度 きょくど に、 耐 た えられないほど 圧迫 あっぱく されて、 生 い きる 望 のぞ みをさえ 失 うしな ってしまい、 心 こころ のうちで 死 し を 覚悟 かくご し、 自分 じぶん 自身 じしん を 頼 たの みとしないで、 死人 しにん をよみがえらせて 下 くだ さる 神 かみ を 頼 たの みとするに 至 いた った。 神 かみ はこのような 死 し の 危険 きけん から、わたしたちを 救 すく い 出 だ して 下 くだ さった、また 救 すく い 出 だ して 下 くだ さるであろう。わたしたちは、 神 かみ が 今後 こんご も 救 すく い 出 だ して 下 くだ さることを 望 のぞ んでいる。
”しかしわたしたちは、この 宝 たから を 土 つち の 器 うつわ の 中 なか に 持 も っている。その 測 はか り 知 し れない 力 ちから は 神 かみ のものであって、わたしたちから 出 で たものでないことが、あらわれるためである。 わたしたちは、 四方 しほう から 患難 かんなん を 受 う けても 窮 きゅう しない。 途方 とほう にくれても 行 ゆ き 詰 づ まらない。 迫害 はくがい に 会 あ っても 見捨 みす てられない。 倒 たお されても 滅 ほろ びない。 いつもイエスの 死 し をこの 身 み に 負 お うている。それはまた、イエスのいのちが、この 身 み に 現 あらわ れるためである。 わたしたち 生 い きている 者 もの は、イエスのために 絶 た えず 死 し に 渡 わた されているのである。それはイエスのいのちが、わたしたちの 死 し ぬべき 肉体 にくたい に 現 あらわ れるためである。 こうして、 死 し はわたしたちのうちに 働 はたら き、いのちはあなたがたのうちに 働 はたら くのである。
”だから、わたしたちは 落胆 らくたん しない。たといわたしたちの 外 そと なる 人 ひと は 滅 ほろ びても、 内 うち なる 人 ひと は 日 ひ ごとに 新 あたら しくされていく。 なぜなら、このしばらくの 軽 かる い 患難 かんなん は 働 はたら いて、 永遠 えいえん の 重 おも い 栄光 えいこう を、あふれるばかりにわたしたちに 得 え させるからである。 わたしたちは、 見 み えるものにではなく、 見 み えないものに 目 め を 注 そそ ぐ。 見 み えるものは 一時 いちじ 的 てき であり、 見 み えないものは 永遠 えいえん につづくのである。
”わたしたちの 住 す んでいる 地上 ちじょう の 幕屋 まくや がこわれると、 神 かみ からいただく 建物 たてもの 、すなわち 天 てん にある、 人 ひと の 手 て によらない 永遠 えいえん の 家 いえ が 備 そな えてあることを、わたしたちは 知 し っている。 そして、 天 てん から 賜 たま わるそのすみかを、 上 うえ に 着 き ようと 切 せつ に 望 のぞ みながら、この 幕屋 まくや の 中 なか で 苦 くる しみもだえている。
”だから、わたしたちはいつも 心 こころ 強 づよ い。そして、 肉体 にくたい を 宿 やど としている 間 あいだ は 主 しゅ から 離 はな れていることを、よく 知 し っている。 わたしたちは、 見 み えるものによらないで、 信仰 しんこう によって 歩 ある いているのである。 それで、わたしたちは 心 こころ 強 づよ い。そして、むしろ 肉体 にくたい から 離 はな れて 主 しゅ と 共 とも に 住 す むことが、 願 ねが わしいと 思 おも っている。
”なぜなら、キリストの 愛 あい がわたしたちに 強 つよ く 迫 せま っているからである。わたしたちはこう 考 かんが えている。ひとりの 人 ひと がすべての 人 ひと のために 死 し んだ 以上 いじょう 、すべての 人 ひと が 死 し んだのである。 そして、 彼 かれ がすべての 人 ひと のために 死 し んだのは、 生 い きている 者 もの がもはや 自分 じぶん のためにではなく、 自分 じぶん のために 死 し んでよみがえったかたのために、 生 い きるためである。 それだから、わたしたちは 今後 こんご 、だれをも 肉 にく によって 知 し ることはすまい。かつてはキリストを 肉 にく によって 知 し っていたとしても、 今 いま はもうそのような 知 し り 方 かた をすまい。
”だれでもキリストにあるならば、その 人 ひと は 新 あたら しく 造 つく られた 者 もの である。 古 ふる いものは 過 す ぎ 去 さ った、 見 み よ、すべてが 新 あたら しくなったのである。
”かえって、あらゆる 場合 ばあい に、 神 かみ の 僕 しもべ として、 自分 じぶん を 人々 ひとびと にあらわしている。すなわち、 極度 きょくど の 忍苦 にんく にも、 患難 かんなん にも、 危機 きき にも、 行 ゆ き 詰 づ まりにも、 むち 打 う たれることにも、 入獄 にゅうごく にも、 騒乱 そうらん にも、 労苦 ろうく にも、 徹夜 てつや にも、 飢餓 きが にも、 真実 しんじつ と 知識 ちしき と 寛容 かんよう と、 慈愛 じあい と 聖霊 せいれい と 偽 いつわ りのない 愛 あい と、
”人 ひと に 知 し られていないようであるが、 認 みと められ、 死 し にかかっているようであるが、 見 み よ、 生 い きており、 懲 こ らしめられているようであるが、 殺 ころ されず、 悲 かな しんでいるようであるが、 常 つね に 喜 よろこ んでおり、 貧 まず しいようであるが、 多 おお くの 人 ひと を 富 と ませ、 何 なに も 持 も たないようであるが、すべての 物 もの を 持 も っている。
”わたしは、 責 せ めるつもりでこう 言 い うのではない。 前 まえ にも 言 い ったように、あなたがたはわたしの 心 こころ のうちにいて、わたしたちと 生 せい 死 し を 共 とも にしているのである。 わたしはあなたがたを 大 おお いに 信頼 しんらい し、 大 おお いに 誇 ほこ っている。また、あふれるばかり 慰 なぐさ めを 受 う け、あらゆる 患難 かんなん の 中 なか にあって 喜 よろこ びに 満 み ちあふれている。
”さて、マケドニヤに 着 つ いたとき、わたしたちの 身 み に 少 すこ しの 休 やす みもなく、さまざまの 患難 かんなん に 会 あ い、 外 そと には 戦 たたか い、 内 うち には 恐 おそ れがあった。 しかるに、うちしおれている 者 もの を 慰 なぐさ める 神 かみ は、テトスの 到来 とうらい によって、わたしたちを 慰 なぐさ めて 下 くだ さった。
”神 かみ のみこころに 添 そ うた 悲 かな しみは、 悔 く いのない 救 すくい を 得 え させる 悔改 くいあらた めに 導 みちび き、この 世 よ の 悲 かな しみは 死 し をきたらせる。 見 み よ、 神 かみ のみこころに 添 そ うたその 悲 かな しみが、どんなにか 熱 ねつ 情 じょう をあなたがたに 起 おこ させたことか。また、 弁明 べんめい 、 義憤 ぎふん 、 恐 おそ れ、 愛慕 あいぼ 、 熱意 ねつい 、それから 処罰 しょばつ に 至 いた らせたことか。あなたがたはあの 問題 もんだい については、すべての 点 てん において 潔白 けっぱく であることを 証明 しょうめい したのである。
”すなわち、 彼 かれ らは、 患難 かんなん のために 激 はげ しい 試錬 しれん をうけたが、その 満 み ちあふれる 喜 よろこ びは、 極度 きょくど の 貧 まず しさにもかかわらず、あふれ 出 で て 惜 お しみなく 施 ほどこ す 富 とみ となったのである。
”神 かみ はあなたがたにあらゆる 恵 めぐ みを 豊 ゆた かに 与 あた え、あなたがたを 常 つね にすべてのことに 満 み ち 足 た らせ、すべての 良 よ いわざに 富 と ませる 力 ちから のあるかたなのである。 「 彼 かれ は 貧 まず しい 人 ひと たちに 散 ち らして 与 あた えた。その 義 ぎ は 永遠 えいえん に 続 つづ くであろう」と 書 か いてあるとおりである。 種 たね まく 人 ひと に 種 たね と 食 た べるためのパンとを 備 そな えて 下 くだ さるかたは、あなたがたにも 種 たね を 備 そな え、それをふやし、そしてあなたがたの 義 ぎ の 実 み を 増 ま して 下 くだ さるのである。 こうして、あなたがたはすべてのことに 豊 ゆた かになって、 惜 お しみなく 施 ほどこ し、その 施 ほどこ しはわたしたちの 手 て によって 行 おこな われ、 神 かみ に 感謝 かんしゃ するに 至 いた るのである。
”彼 かれ らはキリストの 僕 しもべ なのか。わたしは 気 き が 狂 くる ったようになって 言 い う、わたしは 彼 かれ ら 以上 いじょう にそうである。 苦労 くろう したことはもっと 多 おお く、 投獄 とうごく されたことももっと 多 おお く、むち 打 う たれたことは、はるかにおびただしく、 死 し に 面 めん したこともしばしばあった。 ユダヤ 人 じん から四十に一つ 足 た りないむちを 受 う けたことが五 度 ど 、 ローマ 人 じん にむちで 打 う たれたことが三 度 ど 、 石 いし で 打 う たれたことが 一度 いちど 、 難船 なんせん したことが三 度 ど 、そして、 一昼夜 いっちゅうや 、 海 うみ の 上 うえ を 漂 ただよ ったこともある。 幾 いく たびも 旅 たび をし、 川 かわ の 難 なん 、 盗賊 とうぞく の 難 なん 、 同国民 どうこくみん の 難 なん 、 異邦人 いほうじん の 難 なん 、 都会 とかい の 難 なん 、 荒野 あらの の 難 なん 、 海上 かいじょう の 難 なん 、にせ 兄弟 きょうだい の 難 なん に 会 あ い、 労 ろう し 苦 くる しみ、たびたび 眠 ねむ られぬ 夜 よる を 過 す ごし、 飢 う えかわき、しばしば 食物 しょくもつ がなく、 寒 さむ さに 凍 こご え、 裸 はだか でいたこともあった。 なおいろいろの 事 こと があった 外 ほか に、 日々 ひび わたしに 迫 せま って 来 く る 諸 しょ 教会 きょうかい の 心配 しんぱい ごとがある。 だれかが 弱 よわ っているのに、わたしも 弱 よわ らないでおれようか。だれかが 罪 つみ を 犯 おか しているのに、わたしの 心 こころ が 燃 も えないでおれようか。 もし 誇 ほこ らねばならないのなら、わたしは 自分 じぶん の 弱 よわ さを 誇 ほこ ろう。
”わたしはこういう 人 ひと について 誇 ほこ ろう。しかし、わたし 自身 じしん については、 自分 じぶん の 弱 よわ さ 以外 いがい には 誇 ほこ ることをすまい。
”そこで、 高慢 こうまん にならないように、わたしの 肉体 にくたい に一つのとげが 与 あた えられた。それは、 高慢 こうまん にならないように、わたしを 打 う つサタンの 使 つかい なのである。 このことについて、わたしは 彼 かれ を 離 はな れ 去 さ らせて 下 くだ さるようにと、三 度 ど も 主 しゅ に 祈 いの った。 ところが、 主 しゅ が 言 い われた、「わたしの 恵 めぐ みはあなたに 対 たい して 十分 じゅうぶん である。わたしの 力 ちから は 弱 よわ いところに 完全 かんぜん にあらわれる」。それだから、キリストの 力 ちから がわたしに 宿 やど るように、むしろ、 喜 よろこ んで 自分 じぶん の 弱 よわ さを 誇 ほこ ろう。 だから、わたしはキリストのためならば、 弱 よわ さと、 侮辱 ぶじょく と、 危機 きき と、 迫害 はくがい と、 行 ゆ き 詰 づ まりとに 甘 あま んじよう。なぜなら、わたしが 弱 よわ い 時 とき にこそ、わたしは 強 つよ いからである。
”もはや、ユダヤ 人 じん もギリシヤ 人 じん もなく、 奴隷 どれい も 自由人 じゆうじん もなく、 男 おとこ も 女 おんな もない。あなたがたは 皆 みな 、キリスト・イエスにあって一つだからである。 もしキリストのものであるなら、あなたがたはアブラハムの 子孫 しそん であり、 約束 やくそく による 相続人 そうぞくにん なのである。
”しかし、 御霊 みたま の 実 み は、 愛 あい 、 喜 よろこ び、 平和 へいわ 、 寛容 かんよう 、 慈愛 じあい 、 善意 ぜんい 、 忠実 ちゅうじつ 、
”互 たがい に 重荷 おもに を 負 お い 合 あ いなさい。そうすれば、あなたがたはキリストの 律法 りっぽう を 全 まっと うするであろう。
”キリスト・イエスにあって、 共 とも によみがえらせ、 共 とも に 天上 てんじょう で 座 ざ につかせて 下 くだ さったのである。
”こういうわけで、あなたがた 異邦人 いほうじん のためにキリスト・イエスの 囚人 しゅうじん となっているこのパウロ――
”さて、 主 しゅ にある 囚人 しゅうじん であるわたしは、あなたがたに 勧 すす める。あなたがたが 召 め されたその 召 め しにふさわしく 歩 ある き、 できる 限 かぎ り 謙虚 けんきょ で、かつ 柔和 にゅうわ であり、 寛容 かんよう を 示 しめ し、 愛 あい をもって 互 たがい に 忍 しの びあい、
”わたしたちの 戦 たたか いは、 血肉 けつにく に 対 たい するものではなく、もろもろの 支配 しはい と、 権威 けんい と、やみの 世 よ の 主権者 しゅけんしゃ 、また 天上 てんじょう にいる 悪 あく の 霊 れい に 対 たい する 戦 たたか いである。 それだから、 悪 あ しき 日 ひ にあたって、よく 抵抗 ていこう し、 完全 かんぜん に 勝 か ち 抜 ぬ いて、 堅 かた く 立 た ちうるために、 神 かみ の 武具 ぶぐ を 身 み につけなさい。
”絶 た えず 祈 いのり と 願 ねが いをし、どんな 時 とき でも 御霊 みたま によって 祈 いの り、そのために 目 め をさましてうむことがなく、すべての 聖徒 せいと のために 祈 いの りつづけなさい。 また、わたしが 口 くち を 開 ひら くときに 語 かた るべき 言葉 ことば を 賜 たま わり、 大胆 だいたん に 福音 ふくいん の 奥義 おくぎ を 明 あき らかに 示 しめ しうるように、わたしのためにも 祈 いの ってほしい。 わたしはこの 福音 ふくいん のための 使節 しせつ であり、そして 鎖 くさり につながれているのであるが、つながれていても、 語 かた るべき 時 とき には 大胆 だいたん に 語 かた れるように 祈 いの ってほしい。
”わたしにとっては、 生 い きることはキリストであり、 死 し ぬことは 益 えき である。 しかし、 肉体 にくたい において 生 い きていることが、わたしにとっては 実 みの り 多 おお い 働 はたら きになるのだとすれば、どちらを 選 えら んだらよいか、わたしにはわからない。 わたしは、これら二つのものの 間 あいだ に 板 いた ばさみになっている。わたしの 願 ねが いを 言 い えば、この 世 よ を 去 さ ってキリストと 共 とも にいることであり、 実 じつ は、その 方 ほう がはるかに 望 のぞ ましい。
”あなたがたはキリストのために、ただ 彼 かれ を 信 しん じることだけではなく、 彼 かれ のために 苦 くる しむことをも 賜 たま わっている。
”彼 かれ は 実 じつ に、ひん 死 し の 病気 びょうき にかかったが、 神 かみ は 彼 かれ をあわれんで 下 くだ さった。 彼 かれ ばかりではなく、わたしをもあわれんで 下 くだ さったので、わたしは 悲 かな しみに 悲 かな しみを 重 かさ ねないですんだのである。
”神 かみ の 霊 れい によって 礼拝 れいはい をし、キリスト・イエスを 誇 ほこり とし、 肉 にく を 頼 たの みとしないわたしたちこそ、 割礼 かつれい の 者 もの である。
”すなわち、キリストとその 復活 ふっかつ の 力 ちから とを 知 し り、その 苦難 くなん にあずかって、その 死 し のさまとひとしくなり、
”しかし、わたしたちの 国籍 こくせき は 天 てん にある。そこから、 救主 すくいぬし 、 主 しゅ イエス・キリストのこられるのを、わたしたちは 待 ま ち 望 のぞ んでいる。 彼 かれ は、 万物 ばんぶつ をご 自身 じしん に 従 したが わせうる 力 ちから の 働 はたら きによって、わたしたちの 卑 いや しいからだを、ご 自身 じしん の 栄光 えいこう のからだと 同 おな じかたちに 変 か えて 下 くだ さるであろう。
”あなたがたは、 主 しゅ にあっていつも 喜 よろこ びなさい。 繰 く り 返 かえ して 言 い うが、 喜 よろこ びなさい。 あなたがたの 寛容 かんよう を、みんなの 人 ひと に 示 しめ しなさい。 主 しゅ は 近 ちか い。 何事 なにごと も 思 おも い 煩 わずら ってはならない。ただ、 事 こと ごとに、 感謝 かんしゃ をもって 祈 いのり と 願 ねが いとをささげ、あなたがたの 求 もと めるところを 神 かみ に 申 もう し 上 あ げるがよい。 そうすれば、 人知 じんち ではとうてい 測 はか り 知 し ることのできない 神 かみ の 平安 へいあん が、あなたがたの 心 こころ と 思 おも いとを、キリスト・イエスにあって 守 まも るであろう。
”わたしは 貧 ひん に 処 しょ する 道 みち を 知 し っており、 富 とみ におる 道 みち も 知 し っている。わたしは、 飽 あ くことにも 飢 う えることにも、 富 と むことにも 乏 とぼ しいことにも、ありとあらゆる 境遇 きょうぐう に 処 しょ する 秘 ひ けつを 心得 こころえ ている。 わたしを 強 つよ くして 下 くだ さるかたによって、 何事 なにごと でもすることができる。 しかし、あなたがたは、よくもわたしと 患難 かんなん を 共 とも にしてくれた。
”わたしの 神 かみ は、ご 自身 じしん の 栄光 えいこう の 富 とみ の 中 なか から、あなたがたのいっさいの 必要 ひつよう を、キリスト・イエスにあって 満 み たして 下 くだ さるであろう。
”更 さら にまた 祈 いの るのは、あなたがたが、 神 かみ の 栄光 えいこう の 勢 いきお いにしたがって 賜 たま わるすべての 力 ちから によって 強 つよ くされ、 何事 なにごと も 喜 よろこ んで 耐 た えかつ 忍 しの び、 光 ひかり のうちにある 聖徒 せいと たちの 特権 とっけん にあずかるに 足 た る 者 もの とならせて 下 くだ さった 父 ちち なる 神 かみ に、 感謝 かんしゃ することである。 神 かみ は、わたしたちをやみの 力 ちから から 救 すく い 出 だ して、その 愛 あい する 御子 みこ の 支配下 しはいか に 移 うつ して 下 くだ さった。
”今 いま わたしは、あなたがたのための 苦難 くなん を 喜 よろこ んで 受 う けており、キリストのからだなる 教会 きょうかい のために、キリストの 苦 くる しみのなお 足 た りないところを、わたしの 肉体 にくたい をもって 補 おぎな っている。
”このように、あなたがたはキリストと 共 とも によみがえらされたのだから、 上 うえ にあるものを 求 もと めなさい。そこではキリストが 神 かみ の 右 みぎ に 座 ざ しておられるのである。 あなたがたは 上 うえ にあるものを 思 おも うべきであって、 地上 ちじょう のものに 心 こころ を 引 ひ かれてはならない。 あなたがたはすでに 死 し んだものであって、あなたがたのいのちは、キリストと 共 とも に 神 かみ のうちに 隠 かく されているのである。 わたしたちのいのちなるキリストが 現 あらわ れる 時 とき には、あなたがたも、キリストと 共 とも に 栄光 えいこう のうちに 現 あらわ れるであろう。
”キリストの 平和 へいわ が、あなたがたの 心 こころ を 支配 しはい するようにしなさい。あなたがたが 召 め されて 一体 いったい となったのは、このためでもある。いつも 感謝 かんしゃ していなさい。
”それどころか、あなたがたが 知 し っているように、わたしたちは、 先 さき にピリピで 苦 くる しめられ、はずかしめられたにもかかわらず、わたしたちの 神 かみ に 勇気 ゆうき を 与 あた えられて、 激 はげ しい 苦闘 くとう のうちに 神 かみ の 福音 ふくいん をあなたがたに 語 かた ったのである。
”このような 患難 かんなん の 中 なか にあって、 動揺 どうよう する 者 もの がひとりもないように 励 はげ ますためであった。あなたがたの 知 し っているとおり、わたしたちは 患難 かんなん に 会 あ うように 定 さだ められているのである。 そして、あなたがたの 所 ところ にいたとき、わたしたちがやがて 患難 かんなん に 会 あ うことをあらかじめ 言 い っておいたが、あなたがたの 知 し っているように、 今 いま そのとおりになったのである。 そこで、わたしはこれ 以上 いじょう 耐 た えられなくなって、もしや「 試 こころ みる 者 もの 」があなたがたを 試 こころ み、そのためにわたしたちの 労苦 ろうく がむだになりはしないかと 気 き づかって、あなたがたの 信仰 しんこう を 知 し るために、 彼 かれ をつかわしたのである。
”兄弟 きょうだい たちよ。 眠 ねむ っている 人々 ひとびと については、 無知 むち でいてもらいたくない。 望 のぞ みを 持 も たない 外 ほか の 人々 ひとびと のように、あなたがたが 悲 かな しむことのないためである。 わたしたちが 信 しん じているように、イエスが 死 し んで 復活 ふっかつ されたからには、 同様 どうよう に 神 かみ はイエスにあって 眠 ねむ っている 人々 ひとびと をも、イエスと 一緒 いっしょ に 導 みち き 出 だ して 下 くだ さるであろう。 わたしたちは 主 しゅ の 言葉 ことば によって 言 い うが、 生 い きながらえて 主 しゅ の 来臨 らいりん の 時 とき まで 残 のこ るわたしたちが、 眠 ねむ った 人々 ひとびと より 先 さき になることは、 決 けっ してないであろう。
”いつも 喜 よろこ んでいなさい。 絶 た えず 祈 いの りなさい。 すべての 事 こと について、 感謝 かんしゃ しなさい。これが、キリスト・イエスにあって、 神 かみ があなたがたに 求 もと めておられることである。
”どうか、 平和 へいわ の 神 かみ ご 自身 じしん が、あなたがたを 全 まった くきよめて 下 くだ さるように。また、あなたがたの 霊 れい と 心 こころ とからだとを 完全 かんぜん に 守 まも って、わたしたちの 主 しゅ イエス・キリストの 来臨 らいりん のときに、 責 せ められるところのない 者 もの にして 下 くだ さるように。 あなたがたを 召 め されたかたは 真実 しんじつ であられるから、このことをして 下 くだ さるであろう。
”そのために、わたしたち 自身 じしん は、あなたがたがいま 受 う けているあらゆる 迫害 はくがい と 患難 かんなん とのただ 中 なか で 示 しめ している 忍耐 にんたい と 信仰 しんこう とにつき、 神 かみ の 諸 しょ 教会 きょうかい に 対 たい してあなたがたを 誇 ほこり としている。 これは、あなたがたを、 神 かみ の 国 くに にふさわしい 者 もの にしようとする 神 かみ のさばきが 正 ただ しいことを、 証拠 しょうこ だてるものである。その 神 かみ の 国 くに のために、あなたがたも 苦 くる しんでいるのである。 すなわち、あなたがたを 悩 なや ます 者 もの には 患難 かんなん をもって 報 むく い、 悩 なや まされているあなたがたには、わたしたちと 共 とも に、 休息 きゅうそく をもって 報 むく いて 下 くだ さるのが、 神 かみ にとって 正 ただ しいことだからである。 それは、 主 しゅ イエスが 炎 ほのお の 中 なか で 力 ちから ある 天使 てんし たちを 率 ひき いて 天 てん から 現 あらわ れる 時 とき に 実現 じつげん する。
”どうか、わたしたちの 主 しゅ イエス・キリストご 自身 じしん と、わたしたちを 愛 あい し、 恵 めぐ みをもって 永遠 えいえん の 慰 なぐさ めと 確 たし かな 望 のぞ みとを 賜 たま わるわたしたちの 父 ちち なる 神 かみ とが、 あなたがたの 心 こころ を 励 はげ まし、あなたがたを 強 つよ めて、すべての 良 よ いわざを 行 おこな い、 正 ただ しい 言葉 ことば を 語 かた る 者 もの として 下 くだ さるように。
”どうか、 平和 へいわ の 主 しゅ ご 自身 じしん が、いついかなる 場合 ばあい にも、あなたがたに 平和 へいわ を 与 あた えて 下 くだ さるように。 主 しゅ があなたがた 一同 いちどう と 共 とも におられるように。
”(これからは、 水 みず ばかりを 飲 の まないで、 胃 い のため、また、たびたびのいたみを 和 やわ らげるために、 少量 しょうりょう のぶどう 酒 しゅ を 用 もち いなさい。)
”わたしたちは、 何 なに ひとつ 持 も たないでこの 世 よ にきた。また、 何 なに ひとつ 持 も たないでこの 世 よ を 去 さ って 行 い く。 ただ 衣食 いしょく があれば、それで 足 た れりとすべきである。
”というのは、 神 かみ がわたしたちに 下 くだ さったのは、 臆 おく する 霊 れい ではなく、 力 ちから と 愛 あい と 慎 つつし みとの 霊 れい なのである。
”だから、あなたは、わたしたちの 主 しゅ のあかしをすることや、わたしが 主 しゅ の 囚人 しゅうじん であることを、 決 けっ して 恥 は ずかしく 思 おも ってはならない。むしろ、 神 かみ の 力 ちから にささえられて、 福音 ふくいん のために、わたしと 苦 くる しみを 共 とも にしてほしい。 神 かみ はわたしたちを 救 すく い、 聖 せい なる 招 まね きをもって 召 め して 下 くだ さったのであるが、それは、わたしたちのわざによるのではなく、 神 かみ ご 自身 じしん の 計画 けいかく に 基 もとづ き、また、 永遠 えいえん の 昔 むかし にキリスト・イエスにあってわたしたちに 賜 たま わっていた 恵 めぐ み、 そして 今 いま や、わたしたちの 救主 すくいぬし キリスト・イエスの 出現 しゅつげん によって 明 あき らかにされた 恵 めぐ みによるのである。キリストは 死 し を 滅 ほろ ぼし、 福音 ふくいん によっていのちと 不 ふ 死 し とを 明 あき らかに 示 しめ されたのである。 わたしは、この 福音 ふくいん のために 立 た てられて、その 宣教者 せんきょうしゃ 、 使徒 しと 、 教師 きょうし になった。 そのためにまた、わたしはこのような 苦 くる しみを 受 う けているが、それを 恥 はじ としない。なぜなら、わたしは 自分 じぶん の 信 しん じてきたかたを 知 し っており、またそのかたは、わたしにゆだねられているものを、かの 日 ひ に 至 いた るまで 守 まも って 下 くだ さることができると、 確信 かくしん しているからである。
”この 福音 ふくいん のために、わたしは 悪者 わるもの のように 苦 くる しめられ、ついに 鎖 くさり につながれるに 至 いた った。しかし、 神 かみ の 言 ことば はつながれてはいない。 それだから、わたしは 選 えら ばれた 人 ひと たちのために、いっさいのことを 耐 た え 忍 しの ぶのである。それは、 彼 かれ らもキリスト・イエスによる 救 すくい を 受 う け、また、それと 共 とも に 永遠 えいえん の 栄光 えいこう を 受 う けるためである。 次 つぎ の 言葉 ことば は 確実 かくじつ である。「もしわたしたちが、 彼 かれ と 共 とも に 死 し んだなら、また 彼 かれ と 共 とも に 生 い きるであろう。 もし 耐 た え 忍 しの ぶなら、 彼 かれ と 共 とも に 支配者 しはいしゃ となるであろう。もし 彼 かれ を 否 いな むなら、 彼 かれ もわたしたちを 否 いな むであろう。
”しかしあなたは、わたしの 教 おしえ 、 歩 あゆ み、こころざし、 信仰 しんこう 、 寛容 かんよう 、 愛 あい 、 忍耐 にんたい 、 それから、わたしがアンテオケ、イコニオム、ルステラで 受 う けた 数々 かずかず の 迫害 はくがい 、 苦難 くなん に、よくも 続 つづ いてきてくれた。そのひどい 迫害 はくがい にわたしは 耐 た えてきたが、 主 しゅ はそれらいっさいのことから、 救 すく い 出 だ して 下 くだ さったのである。 いったい、キリスト・イエスにあって 信心 しんじん 深 ぶか く 生 い きようとする 者 もの は、みな、 迫害 はくがい を 受 う ける。
”しかし、あなたは、 何事 なにごと にも 慎 つつし み、 苦難 くなん を 忍 しの び、 伝道者 でんどうしゃ のわざをなし、 自分 じぶん の 務 つとめ を 全 まっと うしなさい。
”わたしは、すでに 自身 じしん を 犠牲 ぎせい としてささげている。わたしが 世 よ を 去 さ るべき 時 とき はきた。 わたしは 戦 たたか いをりっぱに 戦 たたか いぬき、 走 はし るべき 行程 こうてい を 走 はし りつくし、 信仰 しんこう を 守 まも りとおした。 今 いま や、 義 ぎ の 冠 かんむり がわたしを 待 ま っているばかりである。かの 日 ひ には、 公平 こうへい な 審判者 しんぱんしゃ である 主 しゅ が、それを 授 さづ けて 下 くだ さるであろう。わたしばかりではなく、 主 しゅ の 出現 しゅつげん を 心 こころ から 待 ま ち 望 のぞ んでいたすべての 人 ひと にも 授 さづ けて 下 くだ さるであろう。
”わたしの 第 だい 一 回 かい の 弁明 べんめい の 際 さい には、わたしに 味方 みかた をする 者 もの はひとりもなく、みなわたしを 捨 す てて 行 い った。どうか、 彼 かれ らが、そのために 責 せ められることがないように。 しかし、わたしが 御言 みことば を余すところなく 宣 の べ 伝 つた えて、すべての 異邦人 いほうじん に 聞 き かせるように、 主 しゅ はわたしを 助 たす け、 力 ちから づけて 下 くだ さった。そして、わたしは、ししの 口 くち から 救 すく い 出 だ されたのである。 主 しゅ はわたしを、すべての 悪 あく のわざから 助 たす け 出 だ し、 天 てん にある 御国 みくに に 救 すく い 入 い れて 下 くだ さるであろう。 栄光 えいこう が 永遠 えいえん から 永遠 えいえん にわたって 主 しゅ にあるように、アァメン。
”偽 いつわ りのない 神 かみ が 永遠 えいえん の 昔 むかし に 約束 やくそく された 永遠 えいえん のいのちの 望 のぞ みに 基 もとづ くのである。
”キリスト・イエスの 囚人 しゅうじん パウロと 兄弟 きょうだい テモテから、わたしたちの 愛 あい する 同労者 どうろうしゃ ピレモン、
”むしろ、 愛 あい のゆえにお 願 ねが いする。すでに 老年 ろうねん になり、 今 いま またキリスト・イエスの 囚人 しゅうじん となっているこのパウロが、
”このように、 子 こ たちは 血 ち と 肉 にく とに 共 とも にあずかっているので、イエスもまた 同様 どうよう に、それらをそなえておられる。それは、 死 し の 力 ちから を 持 も つ 者 もの 、すなわち 悪魔 あくま を、ご 自分 じぶん の 死 し によって 滅 ほろ ぼし、 死 し の 恐怖 きょうふ のために 一 いっ 生涯 しょうがい 、 奴隷 どれい となっていた 者 もの たちを、 解 と き 放 はな つためである。
”主 しゅ ご 自身 じしん 、 試錬 しれん を 受 う けて 苦 くる しまれたからこそ、 試錬 しれん の 中 なか にある 者 もの たちを 助 たす けることができるのである。
”それだから、 神 かみ の 安息 あんそく にはいるべき 約束 やくそく が、まだ 存続 そんぞく しているにかかわらず、 万一 まんいち にも、はいりそこなう 者 もの が、あなたがたの 中 なか から 出 で ることがないように、 注意 ちゅうい しようではないか。 というのは、 彼 かれ らと 同 おな じく、わたしたちにも 福音 ふくいん が 伝 つた えられているのである。しかし、その 聞 き いた 御言 みことば は、 彼 かれ らには 無益 むえき であった。それが、 聞 き いた 者 もの たちに、 信仰 しんこう によって 結 むす びつけられなかったからである。 ところが、わたしたち 信 しん じている 者 もの は、 安息 あんそく にはいることができる。それは、「わたしが 怒 いか って、 彼 かれ らをわたしの 安息 あんそく に、はいらせることはしないと、 誓 ちか ったように」と 言 い われているとおりである。しかも、みわざは 世 よ の 初 はじ めに、でき 上 あ がっていた。 すなわち、 聖書 せいしょ のある 箇所 かしょ で、 七日 なぬか 目 め のことについて、「 神 かみ は、 七日 なぬか 目 め にすべてのわざをやめて 休 やす まれた」と 言 い われており、 またここで、「 彼 かれ らをわたしの 安息 あんそく に、はいらせることはしない」と 言 い われている。 そこで、その 安息 あんそく にはいる 機会 きかい が、 人々 ひとびと になお 残 のこ されているのであり、しかも、 初 はじ めに 福音 ふくいん を 伝 つた えられた 人々 ひとびと は、 不 ふ 従順 じゅうじゅん のゆえに、はいることをしなかったのであるから、 神 かみ は、あらためて、ある 日 ひ を「きょう」として 定 さだ め、 長 なが く 時 とき がたってから、 先 さき に 引用 いんよう したとおり、「きょう、み 声 こえ を 聞 き いたなら、あなたがたの 心 こころ を、かたくなにしてはいけない」とダビデをとおして 言 い われたのである。 もしヨシュアが 彼 かれ らを 休 やす ませていたとすれば、 神 かみ はあとになって、ほかの 日 ひ のことについて 語 かた られたはずはない。 こういうわけで、 安息日 あんそくにち の 休 やす みが、 神 かみ の 民 たみ のためにまだ 残 のこ されているのである。
”この 大祭司 だいさいし は、わたしたちの 弱 よわ さを 思 おも いやることのできないようなかたではない。 罪 つみ は 犯 おか されなかったが、すべてのことについて、わたしたちと 同 おな じように 試錬 しれん に 会 あ われたのである。 だから、わたしたちは、あわれみを 受 う け、また、 恵 めぐ みにあずかって 時機 じき を 得 え た 助 たす けを 受 う けるために、はばかることなく 恵 めぐ みの 御座 みざ に 近 ちか づこうではないか。
”キリストは、その 肉 にく の 生活 せいかつ の 時 とき には、 激 はげ しい 叫 さけ びと 涙 なみだ とをもって、ご 自分 じぶん を 死 し から 救 すく う 力 ちから のあるかたに、 祈 いのり と 願 ねが いとをささげ、そして、その 深 ふか い 信仰 しんこう のゆえに 聞 き きいれられたのである。 彼 かれ は 御子 みこ であられたにもかかわらず、さまざまの 苦 くる しみによって 従順 じゅうじゅん を 学 まな び、
”あなたがたは、 光 ひかり に 照 てら されたのち、 苦 くる しい 大 おお きな 戦 たたか いによく 耐 た えた 初 はじ めのころのことを、 思 おも い 出 だ してほしい。 そしられ 苦 くる しめられて 見 み せ 物 もの にされたこともあれば、このようなめに 会 あ った 人々 ひとびと の 仲間 なかま にされたこともあった。 さらに 獄 ごく に 入 い れられた 人々 ひとびと を 思 おも いやり、また、もっとまさった 永遠 えいえん の 宝 たから を 持 も っていることを 知 し って、 自分 じぶん の 財産 ざいさん が 奪 うば われても 喜 よろこ んでそれを 忍 しの んだ。 だから、あなたがたは 自分 じぶん の 持 も っている 確信 かくしん を 放棄 ほうき してはいけない。その 確信 かくしん には 大 おお きな 報 むく いが 伴 ともな っているのである。 神 かみ の 御旨 みむね を 行 おこな って 約束 やくそく のものを 受 う けるため、あなたがたに 必要 ひつよう なのは、 忍耐 にんたい である。 「もうしばらくすれば、きたるべきかたがお 見 み えになる。 遅 おそ くなることはない。 わが 義人 ぎじん は、 信仰 しんこう によって 生 い きる。もし 信仰 しんこう を 捨 す てるなら、わたしのたましいはこれを 喜 よろこ ばない」。
”このようにして、ひとりの 死 し んだと 同様 どうよう な 人 ひと から、 天 てん の 星 ほし のように、 海 うみ べの 数 かぞ えがたい 砂 すな のように、おびただしい 人 ひと が 生 うま れてきたのである。
”これらの 人 ひと はみな、 信仰 しんこう をいだいて 死 し んだ。まだ 約束 やくそく のものは 受 う けていなかったが、はるかにそれを 望 のぞ み 見 み て 喜 よろこ び、そして、 地上 ちじょう では 旅人 たびびと であり 寄留者 きりゅうしゃ であることを、 自 みずか ら 言 い いあらわした。
”信仰 しんこう によって、モーセは、 成人 せいじん したとき、パロの 娘 むすめ の 子 こ と 言 い われることを 拒 こば み、 罪 つみ のはかない 歓楽 かんらく にふけるよりは、むしろ 神 かみ の 民 たみ と 共 とも に 虐待 ぎゃくたい されることを 選 えら び、 キリストのゆえに 受 う けるそしりを、エジプトの 宝 たから にまさる 富 とみ と 考 かんが えた。それは、 彼 かれ が 報 むく いを 望 のぞ み 見 み ていたからである。 信仰 しんこう によって、 彼 かれ は 王 おう の 憤 いきどお りをも 恐 おそ れず、エジプトを 立 た ち 去 さ った。 彼 かれ は、 見 み えないかたを 見 み ているようにして、 忍 しの びとおした。
”このほか、 何 なに を 言 い おうか。もしギデオン、バラク、サムソン、エフタ、ダビデ、サムエル 及 およ び 預言者 よげんしゃ たちについて 語 かた り 出 だ すなら、 時間 じかん が 足 た りないであろう。 彼 かれ らは 信仰 しんこう によって、 国々 くにぐに を 征服 せいふく し、 義 ぎ を 行 おこな い、 約束 やくそく のものを 受 う け、ししの 口 くち をふさぎ、 火 ひ の 勢 いきお いを 消 け し、つるぎの 刃 は をのがれ、 弱 よわ いものは 強 つよ くされ、 戦 たたか いの 勇者 ゆうしゃ となり、 他国 たこく の 軍 ぐん を 退 しりぞ かせた。 女 おんな たちは、その 死者 ししゃ たちをよみがえらさせてもらった。ほかの 者 もの は、 更 さら にまさったいのちによみがえるために、 拷問 ごうもん の 苦 くる しみに 甘 あま んじ、 放免 ほうめん されることを 願 ねが わなかった。 なおほかの 者 もの たちは、あざけられ、むち 打 う たれ、しばり 上 あ げられ、 投獄 とうごく されるほどのめに 会 あ った。 あるいは、 石 いし で 打 う たれ、さいなまれ、のこぎりで 引 ひ かれ、つるぎで 切 き り 殺 ころ され、 羊 ひつじ の 皮 かわ や、やぎの 皮 かわ を 着 き て 歩 ある きまわり、 無一物 むいちもつ になり、 悩 なや まされ、 苦 くる しめられ、 (この 世 よ は 彼 かれ らの 住 す む 所 ところ ではなかった)、 荒野 あらの と 山 やま の 中 なか と 岩 いわ の 穴 あな と 土 つち の 穴 あな とを、さまよい 続 つづ けた。 さて、これらの 人々 ひとびと はみな、 信仰 しんこう によってあかしされたが、 約束 やくそく のものは 受 う けなかった。 神 かみ はわたしたちのために、さらに 良 よ いものをあらかじめ 備 そな えて 下 くだ さっているので、わたしたちをほかにしては 彼 かれ らが 全 まっと うされることはない。
”こういうわけで、わたしたちは、このような 多 おお くの 証人 しょうにん に 雲 くも のように 囲 かこ まれているのであるから、いっさいの 重荷 おもに と、からみつく 罪 つみ とをかなぐり 捨 す てて、わたしたちの 参加 さんか すべき 競走 きょうそう を、 耐 た え 忍 しの んで 走 はし りぬこうではないか。 信仰 しんこう の 導 みちび き 手 て であり、またその 完成 かんせい 者 もの であるイエスを 仰 あお ぎ 見 み つつ、 走 はし ろうではないか。 彼 かれ は、 自分 じぶん の 前 まえ におかれている 喜 よろこ びのゆえに、 恥 はじ をもいとわないで 十字架 じゅうじか を 忍 しの び、 神 かみ の 御座 みざ の 右 みぎ に 座 ざ するに 至 いた ったのである。 あなたがたは、 弱 よわ り 果 は てて 意気 いき そそうしないために、 罪人 つみびと らのこのような 反抗 はんこう を 耐 た え 忍 しの んだかたのことを、 思 おも いみるべきである。
”あなたがたは、 罪 つみ と 取 と り 組 く んで 戦 たたか う 時 とき 、まだ 血 ち を 流 なが すほどの 抵抗 ていこう をしたことがない。 また 子 こ たちに 対 たい するように、あなたがたに 語 かた られたこの 勧 すす めの 言葉 ことば を 忘 わす れている、「わたしの 子 こ よ、 主 しゅ の 訓練 くんれん を 軽 かろ んじてはいけない。 主 しゅ に 責 せ められるとき、 弱 よわ り 果 は ててはならない。 主 しゅ は 愛 あい する 者 もの を 訓練 くんれん し、 受 う けいれるすべての 子 こ を、むち 打 う たれるのである」。 あなたがたは 訓練 くんれん として 耐 た え 忍 しの びなさい。 神 かみ はあなたがたを、 子 こ として 取 と り 扱 あつか っておられるのである。いったい、 父 ちち に 訓練 くんれん されない 子 こ があるだろうか。 だれでも 受 う ける 訓練 くんれん が、あなたがたに 与 あた えられないとすれば、それこそ、あなたがたは 私生子 しせいじ であって、ほんとうの 子 こ ではない。 その 上 うえ 、 肉親 にくしん の 父 ちち はわたしたちを 訓練 くんれん するのに、なお 彼 かれ をうやまうとすれば、なおさら、わたしたちは、たましいの 父 ちち に 服従 ふくじゅう して、 真 しん に 生 い きるべきではないか。 肉親 にくしん の 父 ちち は、しばらくの 間 あいだ 、 自分 じぶん の 考 かんが えに 従 したが って 訓練 くんれん を 与 あた えるが、たましいの 父 ちち は、わたしたちの 益 えき のため、そのきよさにあずからせるために、そうされるのである。 すべての 訓練 くんれん は、 当座 とうざ は、 喜 よろこ ばしいものとは 思 おも われず、むしろ 悲 かな しいものと 思 おも われる。しかし 後 のち になれば、それによって 鍛え きたえ られる 者 もの に、 平安 へいあん な 義 ぎ の 実 み を 結 むす ばせるようになる。
”それだから、あなたがたのなえた 手 て と、 弱 よわ くなっているひざとを、まっすぐにしなさい。 また、 足 あし のなえている 者 もの が 踏 ふ みはずすことなく、むしろいやされるように、あなたがたの 足 あし のために、まっすぐな 道 みち をつくりなさい。
”獄 ごく につながれている 人 ひと たちを、 自分 じぶん も 一緒 いっしょ につながれている 心持 こころもち で 思 おも いやりなさい。また、 自分 じぶん も 同 おな じ 肉体 にくたい にある 者 もの だから、 苦 くる しめられている 人 ひと たちのことを、 心 こころ にとめなさい。
”金銭 きんせん を 愛 あい することをしないで、 自分 じぶん の 持 も っているもので 満足 まんぞく しなさい。 主 しゅ は、「わたしは、 決 けっ してあなたを 離 はな れず、あなたを 捨 す てない」と 言 い われた。 だから、わたしたちは、はばからずに 言 い おう、「 主 しゅ はわたしの 助 たす け 主 ぬし である。わたしには 恐 おそ れはない。 人 ひと は、わたしに 何 なに ができようか」。
”だから、イエスもまた、ご 自分 じぶん の 血 ち で 民 たみ をきよめるために、 門 もん の 外 そと で 苦難 くなん を 受 う けられたのである。 したがって、わたしたちも、 彼 かれ のはずかしめを 身 み に 負 お い、 営所 えいしょ の 外 そと に 出 で て、みもとに 行 い こうではないか。 この 地上 ちじょう には、 永遠 えいえん の 都 みやこ はない。きたらんとする 都 みやこ こそ、わたしたちの 求 もと めているものである。
”だから、わたしたちはイエスによって、さんびのいけにえ、すなわち、 彼 かれ の 御名 みな をたたえるくちびるの 実 み を、たえず 神 かみ にささげようではないか。 そして、 善 ぜん を 行 おこな うことと 施 ほどこ しをすることとを、 忘 わす れてはいけない。 神 かみ は、このようないけにえを 喜 よろこ ばれる。
”わたしの 兄弟 きょうだい たちよ。あなたがたが、いろいろな 試錬 しれん に 会 あ った 場合 ばあい 、それをむしろ 非常 ひじょう に 喜 よろこ ばしいことと 思 おも いなさい。 あなたがたの 知 し っているとおり、 信仰 しんこう がためされることによって、 忍耐 にんたい が 生 う み 出 だ されるからである。 だから、なんら 欠点 けってん のない、 完全 かんぜん な、でき 上 あ がった 人 ひと となるように、その 忍耐力 にんたいりょく を 十分 じゅうぶん に 働 はたら かせるがよい。
”試錬 しれん を 耐 た え 忍 しの ぶ 人 ひと は、さいわいである。それを 忍 しの びとおしたなら、 神 かみ を 愛 あい する 者 もの たちに 約束 やくそく されたいのちの 冠 かんむり を 受 う けるであろう。
”兄弟 きょうだい たちよ。 苦 くる しみを 耐 た え 忍 しの ぶことについては、 主 しゅ の 御名 みな によって 語 かた った 預言者 よげんしゃ たちを 模範 もはん にするがよい。 忍 しの び 抜 ぬ いた 人 ひと たちはさいわいであると、わたしたちは 思 おも う。あなたがたは、ヨブの 忍耐 にんたい のことを 聞 き いている。また、 主 しゅ が 彼 かれ になさったことの 結末 けつまつ を 見 み て、 主 しゅ がいかに 慈愛 じあい とあわれみとに 富 と んだかたであるかが、わかるはずである。
”あなたがたの 中 なか に、 苦 くる しんでいる 者 もの があるか。その 人 ひと は、 祈 いの るがよい。 喜 よろこ んでいる 者 もの があるか。その 人 ひと は、さんびするがよい。 あなたがたの 中 なか に、 病 や んでいる 者 もの があるか。その 人 ひと は、 教会 きょうかい の 長老 ちょうろう たちを 招 まね き、 主 しゅ の 御名 みな によって、オリブ 油 ゆ を 注 そそ いで 祈 いの ってもらうがよい。 信仰 しんこう による 祈 いのり は、 病 や んでいる 人 ひと を 救 すく い、そして、 主 しゅ はその 人 ひと を 立 た ちあがらせて 下 くだ さる。かつ、その 人 ひと が 罪 つみ を 犯 おか していたなら、それもゆるされる。 だから、 互 たがい に 罪 つみ を 告白 こくはく し 合 あ い、また、いやされるようにお 互 たがい のために 祈 いの りなさい。 義人 ぎじん の 祈 いのり は、 大 おお いに 力 ちから があり、 効果 こうか のあるものである。
”そのことを 思 おも って、 今 いま しばらくのあいだは、さまざまな 試錬 しれん で 悩 なや まねばならないかも 知 し れないが、あなたがたは 大 おお いに 喜 よろこ んでいる。 こうして、あなたがたの 信仰 しんこう はためされて、 火 ひ で 精錬 せいれん されても 朽 く ちる 外 ほか はない 金 きん よりもはるかに 尊 たっと いことが 明 あき らかにされ、イエス・キリストの 現 あらわ れるとき、さんびと 栄光 えいこう とほまれとに 変 かわ るであろう。
”もしだれかが、 不当 ふとう な 苦 くる しみを 受 う けても、 神 かみ を 仰 あお いでその 苦痛 くつう を 耐 た え 忍 しの ぶなら、それはよみせられることである。 悪 わる いことをして 打 う ちたたかれ、それを 忍 しの んだとしても、なんの 手柄 てがら になるのか。しかし 善 ぜん を 行 おこな って 苦 くる しみを 受 う け、しかもそれを 耐 た え 忍 しの んでいるとすれば、これこそ 神 かみ によみせられることである。 あなたがたは、 実 じつ に、そうするようにと 召 め されたのである。キリストも、あなたがたのために 苦 くる しみを 受 う け、 御足 みあし の 跡 あと を 踏 ふ み 従 したが うようにと、 模範 もはん を 残 のこ されたのである。 キリストは 罪 つみ を 犯 おか さず、その 口 くち には 偽 いつわ りがなかった。 ののしられても、ののしりかえさず、 苦 くる しめられても、おびやかすことをせず、 正 ただ しいさばきをするかたに、いっさいをゆだねておられた。 さらに、わたしたちが 罪 つみ に 死 し に、 義 ぎ に 生 い きるために、 十字架 じゅうじか にかかって、わたしたちの 罪 つみ をご 自分 じぶん の 身 み に 負 お われた。その 傷 きず によって、あなたがたは、いやされたのである。
”しかし、 万一 まんいち 義 ぎ のために 苦 くる しむようなことがあっても、あなたがたはさいわいである。 彼 かれ らを 恐 おそ れたり、 心 こころ を 乱 みだ したりしてはならない。
”善 ぜん をおこなって 苦 くる しむことは――それが 神 かみ の 御旨 みむね であれば―― 悪 あく をおこなって 苦 くる しむよりも、まさっている。 キリストも、あなたがたを 神 かみ に近づけようとして、 自 みずか らは 義 ぎ なるかたであるのに、 不義 ふぎ なる 人々 ひとびと のために、ひとたび 罪 つみ のゆえに 死 し なれた。ただし、 肉 にく においては 殺 ころ されたが、 霊 れい においては 生 い かされたのである。
”このように、キリストは 肉 にく において 苦 くる しまれたのであるから、あなたがたも 同 おな じ 覚悟 かくご で 心 こころ の 武装 ぶそう をしなさい。 肉 にく において 苦 くる しんだ 人 ひと は、それによって 罪 つみ からのがれたのである。
”愛 あい する 者 もの たちよ。あなたがたを 試 こころ みるために 降 ふ りかかって 来 く る 火 ひ のような 試錬 しれん を、 何 なに か 思 おも いがけないことが 起 おこ ったかのように 驚 おどろ きあやしむことなく、 むしろ、キリストの 苦 くる しみにあずかればあずかるほど、 喜 よろこ ぶがよい。それは、キリストの 栄光 えいこう が 現 あらわ れる 際 さい に、よろこびにあふれるためである。 キリストの 名 な のためにそしられるなら、あなたがたはさいわいである。その 時 とき には、 栄光 えいこう の 霊 れい 、 神 かみ の 霊 れい が、あなたがたに 宿 やど るからである。 あなたがたのうち、だれも、 人殺 ひとごろ し、 盗人 ぬすびと 、 悪 あく を 行 おこな う 者 もの 、あるいは、 他人 たにん に 干渉 かんしょう する 者 もの として 苦 くる しみに 会 あ うことのないようにしなさい。 しかし、クリスチャンとして 苦 くる しみを 受 う けるのであれば、 恥 は じることはない。かえって、この 名 な によって 神 かみ をあがめなさい。
”だから、 神 かみ の 御旨 みむね に 従 したが って 苦 くる しみを 受 う ける 人々 ひとびと は、 善 ぜん をおこない、そして、 真実 しんじつ であられる 創造者 そうぞうしゃ に、 自分 じぶん のたましいをゆだねるがよい。
”そこで、あなたがたのうちの 長老 ちょうろう たちに 勧 すす める。わたしも、 長老 ちょうろう のひとりで、キリストの 苦難 くなん についての 証人 しょうにん であり、また、やがて 現 あらわ れようとする 栄光 えいこう にあずかる 者 もの である。
”だから、あなたがたは、 神 かみ の 力強 ちからづよ い 御 み 手 て の 下 もと に、 自 みずか らを 低 ひく くしなさい。 時 とき が 来 く れば 神 かみ はあなたがたを 高 たか くして 下 くだ さるであろう。 神 かみ はあなたがたをかえりみていて 下 くだ さるのであるから、 自分 じぶん の 思 おも いわずらいを、いっさい 神 かみ にゆだねるがよい。 身 み を 慎 つつし み、 目 め をさましていなさい。あなたがたの 敵 てき である 悪魔 あくま が、ほえたけるししのように、 食 く いつくすべきものを 求 もと めて 歩 ある き 回 まわ っている。 この 悪魔 あくま にむかい、 信仰 しんこう にかたく 立 た って、 抵抗 ていこう しなさい。あなたがたのよく 知 し っているとおり、 全 ぜん 世界 せかい にいるあなたがたの 兄弟 きょうだい たちも、 同 おな じような 苦 くる しみの 数々 かずかず に 会 あ っているのである。 あなたがたをキリストにある 永遠 えいえん の 栄光 えいこう に 招 まね き 入 い れて 下 くだ さったあふるる 恵 めぐ みの 神 かみ は、しばらくの 苦 くる しみの 後 のち 、あなたがたをいやし、 強 つよ め、 力 ちから づけ、 不動 ふどう のものとして 下 くだ さるであろう。
”いのちと 信心 しんじん とにかかわるすべてのことは、 主 しゅ イエスの 神聖 しんせい な 力 ちから によって、わたしたちに 与 あた えられている。それは、ご 自身 じしん の 栄光 えいこう と 徳 とく とによって、わたしたちを 召 め されたかたを 知 し る 知識 ちしき によるのである。
”こういうわけで、 主 しゅ は、 信心 しんじん 深 ぶか い 者 もの を 試錬 しれん の 中 なか から 救 すく い 出 だ し、また、 不義 ふぎ な 者 もの ども、
”愛 あい する 者 もの たちよ。この 一事 いちじ を 忘 わす れてはならない。 主 しゅ にあっては、一 日 にち は千 年 ねん のようであり、千 年 ねん は一 日 にち のようである。 ある 人々 ひとびと がおそいと 思 おも っているように、 主 しゅ は 約束 やくそく の 実行 じっこう をおそくしておられるのではない。ただ、ひとりも 滅 ほろ びることがなく、すべての 者 もの が 悔改 くいあらた めに 至 いた ることを 望 のぞ み、あなたがたに 対 たい してながく 忍耐 にんたい しておられるのである。
”子 こ たちよ。あなたがたは 神 かみ から 出 で た 者 もの であって、 彼 かれ らにうち 勝 か ったのである。あなたがたのうちにいますのは、 世 よ にある 者 もの よりも 大 おお いなる 者 もの なのである。
”わたしたちは、 神 かみ がわたしたちに 対 たい して 持 も っておられる 愛 あい を 知 し り、かつ 信 しん じている。 神 かみ は 愛 あい である。 愛 あい のうちにいる 者 もの は、 神 かみ におり、 神 かみ も 彼 かれ にいます。 わたしたちもこの 世 よ にあって 彼 かれ のように 生 い きているので、さばきの 日 ひ に 確信 かくしん を 持 も って 立 た つことができる。そのことによって、 愛 あい がわたしたちに 全 まっと うされているのである。 愛 あい には 恐 おそ れがない。 完全 かんぜん な 愛 あい は 恐 おそ れをとり 除 のぞ く。 恐 おそ れには 懲 こ らしめが伴い、かつ 恐 おそ れる 者 もの には、 愛 あい が 全 まっと うされていないからである。
”なぜなら、すべて 神 かみ から 生 うま れた 者 もの は、 世 よ に 勝 か つからである。そして、わたしたちの 信仰 しんこう こそ、 世 よ に 勝 か たしめた 勝利 しょうり の 力 ちから である。 世 よ に 勝 か つ 者 もの はだれか。イエスを 神 かみ の 子 こ と 信 しん じる 者 もの ではないか。
”わたしたちが 神 かみ に 対 たい していだいている 確信 かくしん は、こうである。すなわち、わたしたちが 何事 なにごと でも 神 かみ の 御旨 みむね に 従 したが って 願 ねが い 求 もと めるなら、 神 かみ はそれを 聞 き きいれて 下 くだ さるということである。 そして、わたしたちが 願 ねが い 求 もと めることは、なんでも 聞 き きいれて 下 くだ さるとわかれば、 神 かみ に 願 ねが い 求 もと めたことはすでにかなえられたことを、 知 し るのである。
”愛 あい する 者 もの よ。あなたのたましいがいつも 恵 めぐ まれていると 同 おな じく、あなたがすべてのことに 恵 めぐ まれ、またすこやかであるようにと、わたしは 祈 いの っている。
”また、 生 い きている 者 もの である。わたしは 死 し んだことはあるが、 見 み よ、 世々 よよ 限 かぎ りなく 生 い きている 者 もの である。そして、 死 し と 黄泉 よみ とのかぎを 持 も っている。
”耳 みみ のある 者 もの は、 御霊 みたま が 諸 しょ 教会 きょうかい に 言 い うことを 聞 き くがよい。 勝利 しょうり を 得 え る 者 もの には、 神 かみ のパラダイスにあるいのちの 木 き の 実 み を 食 た べることをゆるそう』。
”スミルナにある 教会 きょうかい の 御使 みつかい に、こう 書 か きおくりなさい。『 初 はじ めであり、 終 おわ りである 者 もの 、 死 し んだことはあるが 生 い き 返 かえ った 者 もの が、 次 つぎ のように 言 い われる。 わたしは、あなたの 苦難 くなん や、 貧 まず しさを 知 し っている(しかし 実際 じっさい は、あなたは 富 と んでいるのだ)。また、ユダヤ 人 じん と 自 じ 称 しょう してはいるが、その 実 じつ ユダヤ 人 じん でなくてサタンの 会堂 かいどう に 属 ぞく する 者 もの たちにそしられていることも、わたしは 知 し っている。 あなたの 受 う けようとする 苦 くる しみを 恐 おそ れてはならない。 見 み よ、 悪魔 あくま が、あなたがたのうちのある 者 もの をためすために、 獄 ごく に 入 い れようとしている。あなたがたは十 日 か の 間 あいだ 、 苦難 くなん にあうであろう。 死 し に 至 いた るまで 忠実 ちゅうじつ であれ。そうすれば、いのちの 冠 かんむり を 与 あた えよう。
”耳 みみ のある 者 もの は、 御霊 みたま が 諸 しょ 教会 きょうかい に 言 い うことを 聞 き くがよい。 勝利 しょうり を 得 え る 者 もの は、 第 だい 二の 死 し によって 滅 ほろ ぼされることはない』。
”耳 みみ のある 者 もの は、 御霊 みたま が 諸 しょ 教会 きょうかい に 言 い うことを 聞 き くがよい。 勝利 しょうり を 得 え る 者 もの には、 隠 かく されているマナを 与 あた えよう。また、 白 しろ い 石 いし を 与 あた えよう。この 石 いし の 上 うえ には、これを 受 う ける 者 もの のほかだれも 知 し らない 新 あたら しい 名 な が 書 か いてある』。
”勝利 しょうり を 得 え る 者 もの 、わたしのわざを 最後 さいご まで 持 も ち 続 つづ ける 者 もの には、 諸 しょ 国民 こくみん を 支配 しはい する 権威 けんい を 授 さづ ける。 彼 かれ は 鉄 てつ のつえをもって、ちょうど 土 つち の 器 うつわ を 砕 くだ くように、 彼 かれ らを 治 おさ めるであろう。それは、わたし 自身 じしん が 父 ちち から 権威 けんい を 受 う けて 治 おさ めるのと 同様 どうよう である。 わたしはまた、 彼 かれ に 明 あ けの 明星 みょうじょう を 与 あた える。 耳 みみ のある 者 もの は、 御霊 みたま が 諸 しょ 教会 きょうかい に 言 い うことを 聞 き くがよい』。
”勝利 しょうり を 得 え る 者 もの は、このように 白 しろ い 衣 ころも を 着 き せられるのである。わたしは、その 名 な をいのちの 書 か から 消 け すようなことを、 決 けっ してしない。また、わたしの 父 ちち と 御使 みつかい たちの 前 まえ で、その 名 な を 言 い いあらわそう。 耳 みみ のある 者 もの は、 御霊 みたま が 諸 しょ 教会 きょうかい に 言 い うことを 聞 き くがよい』。
”勝利 しょうり を 得 え る 者 もの を、わたしの 神 かみ の 聖所 せいじょ における 柱 はしら にしよう。 彼 かれ は 決 けっ して二 度 ど と 外 そと へ 出 で ることはない。そして 彼 かれ の 上 うえ に、わたしの 神 かみ の 御名 みな と、わたしの 神 かみ の 都 みやこ 、すなわち、 天 てん とわたしの 神 かみ のみもとから 下 くだ ってくる 新 あたら しいエルサレムの 名 な と、わたしの 新 あたら しい 名 な とを、 書 か きつけよう。 耳 みみ のある 者 もの は、 御霊 みたま が 諸 しょ 教会 きょうかい に 言 い うことを 聞 き くがよい』。
”勝利 しょうり を 得 え る 者 もの には、わたしと 共 とも にわたしの 座 ざ につかせよう。それはちょうど、わたしが 勝利 しょうり を 得 え てわたしの 父 ちち と 共 とも にその 御座 みざ についたのと 同様 どうよう である。 耳 みみ のある 者 もの は、 御霊 みたま が 諸 しょ 教会 きょうかい に 言 い うことを 聞 き くがよい』」。
”わたしは 彼 かれ に 答 こた えた、「わたしの 主 しゅ よ、それはあなたがご 存 ぞん じです」。すると、 彼 かれ はわたしに 言 い った、「 彼 かれ らは 大 おお きな 患難 かんなん をとおってきた 人 ひと たちであって、その 衣 ころも を 小羊 こひつじ の 血 ち で 洗 あら い、それを 白 しろ くしたのである。 それだから 彼 かれ らは、 神 かみ の 御座 みざ の 前 まえ におり、 昼 ひる も 夜 よる もその 聖所 せいじょ で 神 かみ に 仕 つか えているのである。 御座 みざ にいますかたは、 彼 かれ らの 上 うえ に 幕屋 まくや を 張 は って 共 とも に 住 す まわれるであろう。 彼 かれ らは、もはや 飢 う えることがなく、かわくこともない。 太陽 たいよう も 炎暑 えんしょ も、 彼 かれ らを 侵 おか すことはない。 御座 みざ の 正面 しょうめん にいます 小羊 こひつじ は 彼 かれ らの 牧者 ぼくしゃ となって、いのちの 水 みず の 泉 いずみ に 導 みちび いて 下 くだ さるであろう。また 神 かみ は、 彼 かれ らの 目 め から 涙 なみだ をことごとくぬぐいとって 下 くだ さるであろう」。
”兄弟 きょうだい たちは、 小羊 こひつじ の 血 ち と 彼 かれ らのあかしの 言葉 ことば とによって、 彼 かれ にうち 勝 か ち、 死 し に 至 いた るまでもそのいのちを 惜 お しまなかった。
”ここに、 神 かみ の 戒 いまし めを 守 まも り、イエスを 信 しん じる 信仰 しんこう を 持 も ちつづける 聖徒 せいと の 忍耐 にんたい がある」。 またわたしは、 天 てん からの 声 こえ がこう 言 い うのを 聞 き いた、「 書 か きしるせ、『 今 いま から 後 のち 、 主 しゅ にあって 死 し ぬ 死人 しにん はさいわいである』」。 御霊 みたま も 言 い う、「しかり、 彼 かれ らはその 労苦 ろうく を 解 と かれて 休 やす み、そのわざは 彼 かれ らについていく」。
”また、 預言者 よげんしゃ や 聖徒 せいと の 血 ち 、さらに、 地上 ちじょう で 殺 ころ されたすべての 者 もの の 血 ち が、この 都 みやこ で 流 なが されたからである」。
”また 見 み ていると、かず 多 おお くの 座 ざ があり、その 上 うえ に 人々 ひとびと がすわっていた。そして、 彼 かれ らにさばきの 権 けん が 与 あた えられていた。また、イエスのあかしをし 神 かみ の 言 ことば を 伝 つた えたために 首 くび を 切 き られた 人々 ひとびと の 霊 れい がそこにおり、また、 獣 けもの をもその 像 ぞう をも 拝 おが まず、その 刻印 こくいん を 額 ひたい や 手 て に 受 う けることをしなかった 人々 ひとびと がいた。 彼 かれ らは 生 い きかえって、キリストと 共 とも に千 年 ねん の 間 あいだ 、 支配 しはい した。
”人 ひと の 目 め から 涙 なみだ を 全 まった くぬぐいとって 下 くだ さる。もはや、 死 し もなく、 悲 かな しみも、 叫 さけ びも、 痛 いた みもない。 先 さき のものが、すでに 過 す ぎ 去 さ ったからである」。 すると、 御座 みざ にいますかたが 言 い われた、「 見 み よ、わたしはすべてのものを 新 あら たにする」。また 言 い われた、「 書 か きしるせ。これらの 言葉 ことば は、 信 しん ずべきであり、まことである」。 そして、わたしに 仰 おお せられた、「 事 こと はすでに 成 な った。わたしは、アルパでありオメガである。 初 はじ めであり 終 おわ りである。かわいている 者 もの には、いのちの 水 みず の 泉 いずみ から 価 あたい なしに 飲 の ませよう。 勝利 しょうり を 得 え る 者 もの は、これらのものを 受 う け 継 つ ぐであろう。わたしは 彼 かれ の 神 かみ となり、 彼 かれ はわたしの 子 こ となる。
”