32 – 殉教
これらは全能の神の聖なる言葉です。
私たちは人間の言葉には興味がありません。
神を愛する人なら誰でも...神は次のように言われています。 殉教.
これらは全能の神の聖なる言葉です。
私たちは人間の言葉には興味がありません。
神を愛する人なら誰でも...神は次のように言われています。 殉教.
よくよくあなたがたに 言 い っておく。一 粒 つぶ の 麦 むぎ が 地 ち に 落 お ちて 死 し ななければ、それはただ一 粒 つぶ のままである。しかし、もし 死 し んだなら、 豊 ゆた かに 実 み を 結 むす ぶようになる。 自分 じぶん の 命 いのち を 愛 あい する 者 もの はそれを 失 うしな い、この 世 よ で 自分 じぶん の 命 いのち を 憎 にく む 者 もの は、それを 保 たも って 永遠 えいえん の 命 いのち に 至 いた るであろう。 もしわたしに 仕 つか えようとする 人 ひと があれば、その 人 ひと はわたしに 従 したが って 来 く るがよい。そうすれば、わたしのおる 所 ところ に、わたしに 仕 つか える 者 もの もまた、おるであろう。もしわたしに 仕 つか えようとする 人 ひと があれば、その 人 ひと を 父 ちち は 重 おも んじて 下 くだ さるであろう。
”人々 ひとびと はあなたがたを 会堂 かいどう から 追 お い 出 だ すであろう。 更 さら にあなたがたを 殺 ころ す 者 もの がみな、それによって 自分 じぶん たちは 神 かみ に 仕 つか えているのだと 思 おも う 時 とき が 来 く るであろう。 彼 かれ らがそのようなことをするのは、 父 ちち をもわたしをも 知 し らないからである。 わたしがあなたがたにこれらのことを 言 い ったのは、 彼 かれ らの 時 とき がきた 場合 ばあい 、わたしが 彼 かれ らについて 言 い ったことを、 思 おも い 起 おこ させるためである。これらのことを 初 はじ めから 言 い わなかったのは、わたしがあなたがたと 一緒 いっしょ にいたからである。
”小羊 こひつじ が 第 だい 五の 封印 ふういん を 解 と いた 時 とき 、 神 かみ の 言 ことば のゆえに、また、そのあかしを 立 た てたために、 殺 ころ された 人々 ひとびと の 霊魂 れいこん が、 祭壇 さいだん の 下 した にいるのを、わたしは 見 み た。 彼 かれ らは 大声 おおごえ で 叫 さけ んで 言 い った、「 聖 せい なる、まことなる 主 しゅ よ。いつまであなたは、さばくことをなさらず、また 地 ち に 住 す む 者 もの に 対 たい して、わたしたちの 血 ち の 報復 ほうふく をなさらないのですか」。 すると、 彼 かれ らのひとりびとりに 白 しろ い 衣 ころも が 与 あた えられ、それから、「 彼 かれ らと 同 おな じく 殺 ころ されようとする 僕 しもべ 仲間 なかま や 兄弟 きょうだい たちの 数 かず が 満 み ちるまで、もうしばらくの 間 あいだ 、 休 やす んでいるように」と 言 い い 渡 わた された。
”日 ひ がたって、カインは 地 ち の 産物 さんぶつ を 持 も ってきて、 主 しゅ に 供 そな え 物 もの とした。 アベルもまた、その 群 む れのういごと 肥 こ えたものとを 持 も ってきた。 主 しゅ はアベルとその 供 そな え 物 もの とを 顧 かえり みられた。 しかしカインとその 供 そな え 物 もの とは 顧 かえり みられなかったので、カインは 大 おお いに 憤 いきどお って、 顔 かお を 伏 ふ せた。 そこで 主 しゅ はカインに 言 い われた、「なぜあなたは 憤 いきどお るのですか、なぜ 顔 かお を 伏 ふ せるのですか。 正 ただ しい 事 こと をしているのでしたら、 顔 かお をあげたらよいでしょう。もし 正 ただ しい 事 こと をしていないのでしたら、 罪 つみ が 門口 かどぐち に 待 ま ち 伏 ぶ せています。それはあなたを 慕 した い 求 もと めますが、あなたはそれを 治 おさ めなければなりません」。 カインは 弟 おとうと アベルに 言 い った、「さあ、 野原 のはら へ 行 い こう」。 彼 かれ らが 野 の にいたとき、カインは 弟 おとうと アベルに 立 た ちかかって、これを 殺 ころ した。 主 しゅ はカインに 言 い われた、「 弟 おとうと アベルは、どこにいますか」。カインは 答 こた えた、「 知 し りません。わたしが 弟 おとうと の 番人 ばんにん でしょうか」。 主 しゅ は 言 い われた、「あなたは 何 なに をしたのです。あなたの 弟 おとうと の 血 ち の 声 こえ が 土 つち の 中 なか からわたしに 叫 さけ んでいます。
”これらの 事 こと の 後 のち 、 神 かみ はアブラハムを 試 こころ みて 彼 かれ に 言 い われた、「アブラハムよ」。 彼 かれ は 言 い った、「ここにおります」。 神 かみ は 言 い われた、「あなたの 子 こ 、あなたの 愛 あい するひとり 子 こ イサクを 連 つ れてモリヤの 地 ち に 行 い き、わたしが 示 しめ す 山 やま で 彼 かれ を 燔祭 はんさい としてささげなさい」。 アブラハムは 朝 あさ はやく 起 お きて、ろばにくらを 置 お き、ふたりの 若者 わかもの と、その 子 こ イサクとを 連 つ れ、また 燔祭 はんさい のたきぎを 割 わ り、 立 た って 神 かみ が 示 しめ された 所 ところ に 出 で かけた。 三 日 か 目 め に、アブラハムは 目 め をあげて、はるかにその 場所 ばしょ を 見 み た。 そこでアブラハムは 若者 わかもの たちに 言 い った、「あなたがたは、ろばと 一緒 いっしょ にここにいなさい。わたしとわらべは 向 む こうへ 行 い って 礼拝 れいはい し、そののち、あなたがたの 所 ところ に 帰 かえ ってきます」。 アブラハムは 燔祭 はんさい のたきぎを 取 と って、その 子 こ イサクに 負 お わせ、 手 て に 火 ひ と 刃物 はもの とを 執 と って、ふたり 一緒 いっしょ に 行 い った。 やがてイサクは 父 ちち アブラハムに 言 い った、「 父 ちち よ」。 彼 かれ は 答 こた えた、「 子 こ よ、わたしはここにいます」。イサクは 言 い った、「 火 ひ とたきぎとはありますが、 燔祭 はんさい の 小羊 こひつじ はどこにありますか」。 アブラハムは 言 い った、「 子 こ よ、 神 かみ みずから 燔祭 はんさい の 小羊 こひつじ を 備 そな えてくださるであろう」。こうしてふたりは 一緒 いっしょ に 行 い った。 彼 かれ らが 神 かみ の 示 しめ された 場所 ばしょ にきたとき、アブラハムはそこに 祭壇 さいだん を 築 きず き、たきぎを 並 なら べ、その 子 こ イサクを 縛 しば って 祭壇 さいだん のたきぎの 上 うえ に 載 の せた。 そしてアブラハムが 手 て を 差 さ し 伸 の べ、 刃物 はもの を 執 と ってその 子 こ を 殺 ころ そうとした 時 とき 、 主 しゅ の 使 つかい が 天 てん から 彼 かれ を 呼 よ んで 言 い った、「アブラハムよ、アブラハムよ」。 彼 かれ は 答 こた えた、「はい、ここにおります」。 み 使 つかい が 言 い った、「わらべを 手 て にかけてはならない。また 何 なに も 彼 かれ にしてはならない。あなたの 子 こ 、あなたのひとり 子 こ をさえ、わたしのために 惜 お しまないので、あなたが 神 かみ を 恐 おそ れる 者 もの であることをわたしは 今 いま 知 し った」。 この 時 とき アブラハムが 目 め をあげて 見 み ると、うしろに、 角 つの をやぶに 掛 か けている一 頭 とう の 雄羊 おひつじ がいた。アブラハムは 行 い ってその 雄羊 おひつじ を 捕 とら え、それをその 子 こ のかわりに 燔祭 はんさい としてささげた。
”小羊 こひつじ は 傷 きず のないもので、一 歳 さい の 雄 おす でなければならない。 羊 ひつじ またはやぎのうちから、これを 取 と らなければならない。
”あなたは 殺 ころ してはならない。
”わたしはあなたに 命 めい じたではないか。 強 つよ く、また 雄々 おお しくあれ。あなたがどこへ 行 い くにも、あなたの 神 かみ 、 主 しゅ が 共 とも におられるゆえ、 恐 おそ れてはならない、おののいてはならない」。
”そして 王 おう はまわりに 立 た っている 近衛 このえ の 兵 へい に 言 い った、「 身 み をひるがえして、 主 しゅ の 祭司 さいし たちを 殺 ころ しなさい。 彼 かれ らもダビデと 協力 きょうりょく していて、ダビデの 逃 に げたのを 知 し りながら、それをわたしに 告 つ げなかったからです」。ところが 王 おう の 家来 けらい たちは 主 しゅ の 祭司 さいし たちを 殺 ころ すために 手 て を 下 くだ そうとはしなかった。 そこで 王 おう はドエグに 言 い った、「あなたが 身 み をひるがえして、 祭司 さいし たちを 殺 ころ しなさい」。エドムびとドエグは 身 み をひるがえして 祭司 さいし たちを 撃 う ち、その 日 ひ 亜麻 あま 布 ぬの のエポデを 身 み につけている 者 もの 八十五 人 にん を 殺 ころ した。 彼 かれ はまた、つるぎをもって 祭司 さいし の 町 まち ノブを 撃 う ち、つるぎをもって 男 おとこ 、 女 おんな 、 幼 おさ な 子 こ 、 乳飲 ちの み 子 ご 、 牛 うし 、ろば、 羊 ひつじ を 殺 ころ した。
”イゼベルが 主 しゅ の 預言者 よげんしゃ を 断 た ち 滅 ほろ ぼした 時 とき 、オバデヤは百 人 にん の 預言者 よげんしゃ を 救 すく い 出 だ して五十 人 にん ずつほら 穴 あな に 隠 かく し、パンと 水 みず をもって 彼 かれ らを 養 やしな った)。
”彼 かれ は 言 い った、「わたしは 万軍 ばんぐん の 神 かみ 、 主 しゅ のために 非常 ひじょう に 熱心 ねっしん でありました。イスラエルの 人々 ひとびと はあなたの 契約 けいやく を 捨 す て、あなたの 祭壇 さいだん をこわし、 刀 かたな をもってあなたの 預言者 よげんしゃ たちを 殺 ころ したのです。ただわたしだけ 残 のこ りましたが、 彼 かれ らはわたしの 命 いのち を 取 と ろうとしています」。
”主 しゅ とそのみ 力 ちから とを 求 もと めよ。つねにそのみ 顔 かお をたずねよ。
”そこで 神 かみ の 霊 れい が 祭司 さいし エホヤダの 子 こ ゼカリヤに 臨 のぞ んだので、 彼 かれ は 民 たみ の 前 まえ に 立 た ち 上 あ がって 言 い った、「 神 かみ はこう 仰 おお せられる、『あなたがたが 主 しゅ の 戒 いまし めを 犯 おか して、 災 わざわい を 招 まね くのはどういうわけであるか。あなたがたが 主 しゅ を 捨 す てたために、 主 しゅ もあなたがたを 捨 す てられたのである』」。 しかし 人々 ひとびと は 彼 かれ を 害 がい しようと 計 はか り、 王 おう の 命 いのち によって、 石 いし をもって 彼 かれ を 主 しゅ の 宮 みや の 庭 にわ で 撃 う ち 殺 ころ した。
”それにもかかわらず 彼 かれ らは 不 ふ 従順 じゅうじゅん で、あなたにそむき、あなたの 律法 りっぽう を 後 のち に 投 な げ 捨 す て、 彼 かれ らを 戒 いまし めて、あなたに 立 た ち 返 かえ らせようとした 預言者 よげんしゃ たちを 殺 ころ し、 大 おお いに 汚 けが し 事 こと を 行 おこな いました。
”このときヨブは 起 お き 上 あ がり、 上着 うわぎ を 裂 さ き、 頭 とう をそり、 地 ち に 伏 ふ して 拝 はい し、 そして 言 い った、「わたしは 裸 はだか で 母 はは の 胎 たい を 出 で た。また 裸 はだか でかしこに 帰 かえ ろう。 主 しゅ が 与 あた え、 主 しゅ が 取 と られたのだ。 主 しゅ のみ 名 な はほむべきかな」。
”見 み よ、 彼 かれ はわたしを 殺 ころ すであろう。わたしは 絶望 ぜつぼう だ。しかしなおわたしはわたしの 道 みち を 彼 かれ の 前 まえ に 守 まも り 抜 ぬ こう。
”わたしは 知 し る、わたしをあがなう 者 もの は 生 い きておられる、 後 のち の 日 ひ に 彼 かれ は 必 かなら ず 地 ち の 上 うえ に 立 た たれる。 わたしの 皮 かわ がこのように 滅 ほろ ぼされたのち、わたしは 肉 にく を 離 はな れて 神 かみ を 見 み るであろう。 しかもわたしの 味方 みかた として 見 み るであろう。わたしの 見 み る 者 もの はこれ 以外 いがい のものではない。わたしの 心 こころ はこれを 望 のぞ んでこがれる。
”しかし 彼 かれ はわたしの 歩 あゆ む 道 みち を 知 し っておられる。 彼 かれ がわたしを 試 こころ みられるとき、わたしは 金 きん のように 出 で て 来 く るであろう。 わたしの 足 あし は 彼 かれ の 歩 あゆ みに 堅 かた く 従 したが った。わたしは 彼 かれ の 道 みち を 守 まも って 離 はな れなかった。
”なにゆえ、もろもろの 国 くに びとは 騒 さわ ぎたち、もろもろの 民 たみ はむなしい 事 こと をたくらむのか。 地 ち のもろもろの 王 おう は 立 た ち 構 かま え、もろもろのつかさはともに、はかり、 主 しゅ とその 油 あぶら そそがれた 者 もの とに 逆 さか らって 言 い う、 「われらは 彼 かれ らのかせをこわし、 彼 かれ らのきずなを 解 と き 捨 す てるであろう」と。 天 てん に 座 ざ する 者 もの は 笑 わら い、 主 しゅ は 彼 かれ らをあざけられるであろう。
”しかし、すべてあなたに 寄 よ り 頼 たの む 者 もの を 喜 よろこ ばせ、とこしえに 喜 よろこ び 呼 よ ばわらせてください。また、み 名 な を 愛 あい する 者 もの があなたによって 喜 よろこ びを 得 え るように、 彼 かれ らをお 守 まも りください。
”わたしは 常 つね に 主 しゅ をわたしの 前 まえ に 置 お く。 主 しゅ がわたしの 右 みぎ にいますゆえ、わたしは 動 うご かされることはない。 このゆえに、わたしの 心 こころ は 楽 たの しみ、わたしの 魂 たましい は 喜 よろこ ぶ。わたしの 身 み もまた 安 やす らかである。 あなたはわたしを 陰府 よみ に 捨 す ておかれず、あなたの 聖者 せいじゃ に 墓 はか を 見 み させられないからである。 あなたはいのちの 道 みち をわたしに 示 しめ される。あなたの 前 まえ には 満 み ちあふれる 喜 よろこ びがあり、あなたの 右 みぎ には、とこしえにもろもろの 楽 たの しみがある。
”しかしわたしは 義 ぎ にあって、み 顔 かお を 見 み 、 目 め ざめる 時 とき 、みかたちを 見 み て、 満 み ち 足 た りるでしょう。
”主 しゅ はわたしの 魂 たましい をいきかえらせ、み 名 な のためにわたしを 正 ただ しい 道 みち に 導 みちび かれる。 たといわたしは 死 し の 陰 かげ の 谷 たに を 歩 あゆ むとも、わざわいを 恐 おそ れません。あなたがわたしと 共 とも におられるからです。あなたのむちと、あなたのつえはわたしを 慰 なぐさ めます。
”【ダビデの 歌 うた 】 主 しゅ はわたしの 光 ひかり 、わたしの 救 すくい だ、わたしはだれを 恐 おそ れよう。 主 しゅ はわたしの 命 いのち のとりでだ。わたしはだれをおじ 恐 おそ れよう。 わたしのあだ、わたしの 敵 てき である 悪 あく を 行 おこな う 者 もの どもが、 襲 おそ ってきて、わたしをそしり、わたしを 攻 せ めるとき、 彼 かれ らはつまずき 倒 たお れるであろう。 たとい 軍勢 ぐんぜい が 陣営 じんえい を 張 は って、わたしを 攻 せ めても、わたしの 心 こころ は 恐 おそ れない。たといいくさが 起 た って、わたしを 攻 せ めても、なおわたしはみずから 頼 たの むところがある。 わたしは一つの 事 こと を 主 しゅ に 願 ねが った、わたしはそれを 求 もと める。わたしの 生 い きるかぎり、 主 しゅ の 家 いえ に 住 す んで、 主 しゅ のうるわしきを 見 み 、その 宮 みや で 尋 たず ねきわめることを。 それは 主 しゅ が 悩 なや みの 日 ひ に、その 仮屋 かりや のうちにわたしを 潜 ひそ ませ、その 幕屋 まくや の 奥 おく にわたしを 隠 かく し、 岩 いわ の 上 うえ にわたしを 高 たか く 置 お かれるからである。
”正 ただ しき 者 もの よ、 主 しゅ によって 喜 よろこ び 楽 たの しめ、すべて 心 こころ の 直 なお き 者 もの よ、 喜 よろこ びの 声 こえ を 高 たか くあげよ。
”悪 あ しき 者 もの は 正 ただ しい 者 もの にむかってはかりごとをめぐらし、これにむかって 歯 は がみする。 しかし 主 しゅ は 悪 あ しき 者 もの を 笑 わら われる、 彼 かれ の 日 ひ の 来 く るのを 見 み られるからである。 悪 あ しき 者 もの はつるぎを 抜 ぬ き、 弓 ゆみ を 張 は って、 貧 まず しい 者 もの と 乏 とぼ しい 者 もの とを 倒 たお し、 直 なお く 歩 あゆ む 者 もの を 殺 ころ そうとする。 しかしそのつるぎはおのが 胸 むね を 刺 さ し、その 弓 ゆみ は 折 お られる。
”ところがわれらはあなたのためにひねもす 殺 ころ されて、ほふられる 羊 ひつじ のようにみなされました。
”【 聖歌 せいか 隊 たい の 指揮者 しきしゃ によって 女 おんな の 声 こえ のしらべにあわせてうたわせたコラの 子 こ の 歌 うた 】 神 かみ はわれらの 避 さ け 所 どころ また 力 ちから である。 悩 なや める 時 とき のいと 近 ちか き 助 たす けである。 このゆえに、たとい 地 ち は 変 かわ り、 山 やま は 海 うみ の 真中 まんなか に 移 うつ るとも、われらは 恐 おそ れない。
”これこそ 神 かみ であり、 世々 よよ かぎりなくわれらの 神 かみ であって、とこしえにわれらを 導 みちび かれるであろう。
”あなたの 荷 に を 主 しゅ にゆだねよ。 主 しゅ はあなたをささえられる。 主 しゅ は 正 ただ しい 人 ひと の 動 うご かされるのを 決 けっ してゆるされない。
”しかし、 主 しゅ よ、あなたは 彼 かれ らを 笑 わら い、もろもろの 国民 こくみん をあざけり 笑 わら われる。 わが 力 ちから よ、わたしはあなたにむかってほめ 歌 うた います。 神 かみ よ、あなたはわたしの 高 たか きやぐらです。 わが 神 かみ はそのいつくしみをもってわたしを 迎 むか えられる。わが 神 かみ はわたしに 敵 てき の 敗北 はいぼく を 見 み させられる。
”*[5-6]わたしが 床 とこ の 上 うえ であなたを 思 おも いだし、 夜 よ のふけるままにあなたを 深 ふか く 思 おも うとき、わたしの 魂 たましい は 髄 ずい とあぶらとをもってもてなされるように 飽 あ き 足 た り、わたしの 口 くち は 喜 よろこ びのくちびるをもってあなたをほめたたえる。 あなたはわたしの 助 たす けとなられたゆえ、わたしはあなたの 翼 つばさ の 陰 かげ で 喜 よろこ び 歌 うた う。 わたしの 魂 たましい はあなたにすがりつき、あなたの 右 みぎ の 手 て はわたしをささえられる。 しかしわたしの 魂 たましい を 滅 ほろ ぼそうとたずね 求 もと める 者 もの は 地 ち の 深 ふか き 所 ところ に 行 い き、
”しかし 正 ただ しい 者 もの を 喜 よろこ ばせ、 神 かみ の 前 まえ に 喜 よろこ び 踊 おど らせ、 喜 よろこ び 楽 たの しませてください。 神 かみ にむかって 歌 うた え、そのみ 名 な をほめうたえ。 雲 くも に 乗 の られる 者 もの にむかって 歌声 うたごえ をあげよ。その 名 な は 主 しゅ 、そのみ 前 まえ に 喜 よろこ び 踊 おど れ。
”けれどもわたしは 常 つね にあなたと 共 とも にあり、あなたはわたしの 右 みぎ の 手 て を 保 たも たれる。 あなたはさとしをもってわたしを 導 みちび き、その 後 のち わたしを 受 う けて 栄光 えいこう にあずからせられる。 わたしはあなたのほかに、だれを 天 てん にもち 得 え よう。 地 ち にはあなたのほかに 慕 した うものはない。 わが 身 み とわが 心 こころ とは 衰 おとろ える。しかし 神 かみ はとこしえにわが 心 こころ の 力 ちから 、わが 嗣 し 業 ぎょう である。
”祭 まつり の 日 ひ の 喜 よろこ びの 声 こえ を 知 し る 民 たみ はさいわいです。 主 しゅ よ、 彼 かれ らはみ 顔 かお の 光 ひかり のなかを 歩 あゆ み、 ひねもす、み 名 な によって 喜 よろこ び、あなたの 義 ぎ をほめたたえます。
”いと 高 たか き 者 もの のもとにある 隠 かく れ 場 ば に 住 す む 人 ひと 、 全能者 ぜんのうしゃ の 陰 かげ にやどる 人 ひと は
”神 かみ よ、みずからを 天 てん よりも 高 たか くし、みさかえを 全 ぜん 地 ち の 上 うえ にあげてください。
”主 しゅ は 無学 むがく な 者 もの を 守 まも られる。わたしが 低 ひく くされたとき、 主 しゅ はわたしを 救 すく われた。 わが 魂 たましい よ、おまえの 平安 へいあん に 帰 かえ るがよい。 主 しゅ は 豊 ゆた かにおまえをあしらわれたからである。 あなたはわたしの 魂 たましい を 死 し から、わたしの 目 め を 涙 なみだ から、わたしの 足 あし をつまずきから 助 たす け 出 だ されました。 わたしは 生 い ける 者 もの の 地 ち で、 主 しゅ のみ 前 まえ に 歩 あゆ みます。
”主 しゅ の 聖徒 せいと の 死 し はそのみ 前 まえ において 尊 たっと い。
”聖徒 せいと を 栄光 えいこう によって 喜 よろこ ばせ、その 床 とこ の 上 うえ で 喜 よろこ び 歌 うた わせよ。
”心 こころ をつくして 主 しゅ に 信頼 しんらい せよ、 自分 じぶん の 知識 ちしき にたよってはならない。
”良 よ き 名 な は 良 よ き 油 あぶら にまさり、 死 し ぬる 日 ひ は 生 うま るる 日 ひ にまさる。
”主 しゅ はとこしえに 死 し を 滅 ほろ ぼし、 主 しゅ なる 神 かみ はすべての 顔 かお から 涙 なみだ をぬぐい、その 民 たみ のはずかしめを 全 ぜん 地 ち の 上 うえ から 除 のぞ かれる。これは 主 しゅ の 語 かた られたことである。
”あなたの 死者 ししゃ は 生 い き、 彼 かれ らのなきがらは 起 お きる。ちりに 伏 ふ す 者 もの よ、さめて 喜 よろこ びうたえ。あなたの 露 つゆ は 光 ひかり の 露 つゆ であって、それを 亡霊 ぼうれい の 国 くに の 上 うえ に 降 ふ らされるからである。
”主 しゅ にあがなわれた 者 もの は 帰 かえ ってきて、その 頭 あたま に、とこしえの 喜 よろこ びをいただき、 歌 うた うたいつつ、シオンに 来 く る。 彼 かれ らは 楽 たの しみと 喜 よろこ びとを 得 え 、 悲 かな しみと 嘆 なげ きとは 逃 に げ 去 さ る。
”天 てん よ、 歌 うた え、 地 ち よ、 喜 よろこ べ。もろもろの 山 やま よ、 声 こえ を 放 はな って 歌 うた え。 主 しゅ はその 民 たみ を 慰 なぐさ め、その 苦 くる しむ 者 もの をあわれまれるからだ。
”わたしを 打 う つ 者 もの に、わたしの 背 せ をまかせ、わたしのひげを 抜 ぬ く 者 もの に、わたしのほおをまかせ、 恥 はじ とつばきとを 避 さ けるために、 顔 かお をかくさなかった。 しかし 主 しゅ なる 神 かみ はわたしを 助 たす けられる。それゆえ、わたしは 恥 は じることがなかった。それゆえ、わたしは 顔 かお を 火打石 ひうちいし のようにした。わたしは 決 けっ してはずかしめられないことを 知 し る。
”主 しゅ にあがなわれた 者 もの は、 歌 うた うたいつつ、シオンに 帰 かえ ってきて、そのこうべに、とこしえの 喜 よろこ びをいただき、 彼 かれ らは 喜 よろこ びと 楽 たの しみとを 得 え 、 悲 かな しみと 嘆 なげ きとは 逃 に げ 去 さ る。
”彼 かれ は 侮 あなど られて 人 ひと に 捨 す てられ、 悲 かな しみの 人 ひと で、 病 やまい を 知 し っていた。また 顔 かお をおおって 忌 い みきらわれる 者 もの のように、 彼 かれ は 侮 あなど られた。われわれも 彼 かれ を 尊 たっと ばなかった。 まことに 彼 かれ はわれわれの 病 やまい を 負 お い、われわれの 悲 かな しみをになった。しかるに、われわれは 思 おも った、 彼 かれ は 打 う たれ、 神 かみ にたたかれ、 苦 くる しめられたのだと。 しかし 彼 かれ はわれわれのとがのために 傷 きず つけられ、われわれの 不義 ふぎ のために 砕 くだ かれたのだ。 彼 かれ はみずから 懲 こら しめをうけて、われわれに 平安 へいあん を 与 あた え、その 打 う たれた 傷 きず によって、われわれはいやされたのだ。 われわれはみな 羊 ひつじ のように 迷 まよ って、おのおの 自分 じぶん の 道 みち に 向 む かって 行 い った。 主 しゅ はわれわれすべての 者 もの の 不義 ふぎ を、 彼 かれ の 上 うえ におかれた。 彼 かれ はしえたげられ、 苦 くる しめられたけれども、 口 くち を 開 ひら かなかった。ほふり 場 ば にひかれて 行 い く 小羊 こひつじ のように、また 毛 け を 切 き る 者 もの の 前 まえ に 黙 だま っている 羊 ひつじ のように、 口 くち を 開 ひら かなかった。 彼 かれ は 暴虐 ぼうぎゃく なさばきによって 取 と り 去 さ られた。その 代 よ の 人 ひと のうち、だれが 思 おも ったであろうか、 彼 かれ はわが 民 たみ のとがのために 打 う たれて、 生 い けるものの 地 ち から 断 た たれたのだと。 彼 かれ は 暴虐 ぼうぎゃく を 行 おこな わず、その 口 くち には 偽 いつわ りがなかったけれども、その 墓 はか は 悪 あ しき 者 もの と 共 とも に 設 もう けられ、その 塚 つか は 悪 あく をなす 者 もの と 共 とも にあった。 しかも 彼 かれ を 砕 くだ くことは 主 しゅ のみ 旨 むね であり、 主 しゅ は 彼 かれ を 悩 なや まされた。 彼 かれ が 自分 じぶん を、とがの 供 そな え 物 もの となすとき、その 子孫 しそん を 見 み ることができ、その 命 いのち をながくすることができる。かつ 主 しゅ のみ 旨 むね が 彼 かれ の 手 て によって 栄 さか える。 彼 かれ は 自分 じぶん の 魂 たましい の 苦 くる しみにより 光 ひかり を 見 み て 満足 まんぞく する。 義 ぎ なるわがしもべはその 知識 ちしき によって、 多 おお くの 人 ひと を 義 ぎ とし、また 彼 かれ らの 不義 ふぎ を 負 お う。 それゆえ、わたしは 彼 かれ に 大 おお いなる 者 もの と 共 とも に 物 もの を 分 わ かち 取 と らせる。 彼 かれ は 強 つよ い 者 もの と 共 とも に 獲物 えもの を 分 わ かち 取 と る。これは 彼 かれ が 死 し にいたるまで、 自分 じぶん の 魂 たましい をそそぎだし、とがある 者 もの と 共 とも に 数 かぞ えられたからである。しかも 彼 かれ は 多 おお くの 人 ひと の 罪 つみ を 負 お い、とがある 者 もの のためにとりなしをした。
”あなたがたは 喜 よろこ びをもって 出 で てきて、 安 やす らかに 導 みちび かれて 行 い く。 山 やま と 丘 おか とはあなたの 前 まえ に 声 こえ を 放 はな って 喜 よろこ び 歌 うた い、 野 の にある 木 き はみな 手 て を 打 う つ。
”正 ただ しい 者 もの が 滅 ほろ びても、 心 こころ にとめる 人 ひと がなく、 神 かみ を 敬 うやま う 人々 ひとびと が 取 と り 去 さ られても、 悟 さと る 者 もの はない。 正 ただ しい 者 もの は 災 わざわい の 前 まえ に 取 と り 去 さ られて、 平安 へいあん に 入 い るからである。すべて 正直 しょうじき に 歩 あゆ む 者 もの は、その 床 とこ に 休 やす むことができる。
”シオンの 中 なか の 悲 かな しむ 者 もの に 喜 よろこ びを 与 あた え、 灰 はい にかえて 冠 かんむり を 与 あた え、 悲 かな しみにかえて 喜 よろこ びの 油 あぶら を 与 あた え、 憂 うれ いの 心 こころ にかえて、さんびの 衣 ころも を 与 あた えさせるためである。こうして、 彼 かれ らは 義 ぎ のかしの 木 き ととなえられ、 主 しゅ がその 栄光 えいこう をあらわすために 植 う えられた 者 もの ととなえられる。
”わたしは 主 しゅ を 大 おお いに 喜 よろこ び、わが 魂 たましい はわが 神 かみ を 楽 たの しむ。 主 しゅ がわたしに 救 すくい の 衣 ころも を 着 き せ、 義 ぎ の 上衣 うわぎ をまとわせて、 花婿 はなむこ が 冠 かんむり をいただき、 花嫁 はなよめ が 宝玉 ほうぎょく をもって 飾 かざ るようにされたからである。
”彼 かれ らのすべての 悩 なや みのとき、 主 しゅ も 悩 なや まれて、そのみ 前 まえ の 使 つかい をもって 彼 かれ らを 救 すく い、その 愛 あい とあわれみとによって 彼 かれ らをあがない、いにしえの 日 ひ 、つねに 彼 かれ らをもたげ、 彼 かれ らを 携 たずさ えられた。
”ここにあなたが 任命 にんめい して、バビロン 州 しゅう の 事務 じむ をつかさどらせられているユダヤ 人 ひと シャデラク、メシャクおよびアベデネゴがおります。 王 おう よ、この 人々 ひとびと はあなたを 尊 たっと ばず、あなたの 神々 かみがみ にも 仕 つか えず、あなたの 立 た てられた 金 きん の 像 ぞう をも 拝 おが もうとしません」。 そこでネブカデネザルは 怒 いか りかつ 憤 いきどお って、シャデラク、メシャクおよびアベデネゴを 連 つ れてこいと 命 めい じたので、この 人々 ひとびと を 王 おう の 前 まえ に 連 つ れてきた。 ネブカデネザルは 彼 かれ らに 言 い った、「シャデラク、メシャク、アベデネゴよ、あなたがたがわが 神々 かみがみ に 仕 つか えず、またわたしの 立 た てた 金 きん の 像 ぞう を 拝 おが まないとは、ほんとうなのか。 あなたがたがもし、 角笛 つのぶえ 、 横笛 よこぶえ 、 琴 こと 、 三角琴 さんかくごと 、 立琴 たてごと 、 風笛 かざぶえ などの、もろもろの 楽器 がっき の 音 ね を 聞 き くときにひれ 伏 ふ して、わたしが 立 た てた 像 ぞう を、ただちに 拝 おが むならば、それでよろしい。しかし、 拝 おが むことをしないならば、ただちに 火 ひ の 燃 も える 炉 ろ の 中 なか に 投 な げ 込 こ まれる。いったい、どの 神 かみ が、わたしの 手 て からあなたがたを 救 すく うことができようか」。
”シャデラク、メシャクおよびアベデネゴは 王 おう に 答 こた えて 言 い った、「ネブカデネザルよ、この 事 こと について、お 答 こた えする 必要 ひつよう はありません。 もしそんなことになれば、わたしたちの 仕 つか えている 神 かみ は、その 火 ひ の 燃 も える 炉 ろ から、わたしたちを 救 すく い 出 だ すことができます。また 王 おう よ、あなたの 手 て から、わたしたちを 救 すく い 出 だ されます。 たといそうでなくても、 王 おう よ、ご 承知 しょうち ください。わたしたちはあなたの 神々 かみがみ に 仕 つか えず、またあなたの 立 た てた 金 きん の 像 ぞう を 拝 おが みません」。
”そこでネブカデネザルは 怒 いか りに 満 み ち、シャデラク、メシャクおよびアベデネゴにむかって、 顔色 かおいろ を 変 か え、 炉 ろ を 平常 へいじょう よりも七 倍 ばい 熱 あつ くせよと 命 めい じた。 またその 軍勢 ぐんぜい の 中 なか の 力 ちから の 強 つよ い 人々 ひとびと を 呼 よ んで、シャデラク、メシャクおよびアベデネゴを 縛 しば って、 彼 かれ らを 火 ひ の 燃 も える 炉 ろ の 中 なか に 投 な げ 込 こ めと 命 めい じた。 そこでこの 人々 ひとびと は、 外套 がいとう 、 下着 したぎ 、 帽子 ぼうし 、その 他 た の 衣服 いふく のまま 縛 しば られて、 火 ひ の 燃 も える 炉 ろ の 中 なか に 投 な げ 込 こ まれた。 王 おう の 命令 めいれい はきびしく、かつ 炉 ろ は、はなはだしく 熱 ねっ していたので、シャデラク、メシャクおよびアベデネゴを 引 ひ きつれていった 人々 ひとびと は、その 火炎 かえん に 焼 や き 殺 ころ された。 シャデラク、メシャク、アベデネゴの三 人 にん は 縛 しば られたままで、 火 ひ の 燃 も える 炉 ろ の 中 なか に 落 お ち 込 こ んだ。
”その 時 とき 、ネブカデネザル 王 おう は 驚 おどろ いて 急 いそ ぎ 立 た ちあがり、 大臣 だいじん たちに 言 い った、「われわれはあの三 人 にん を 縛 しば って、 火 ひ の 中 なか に 投 な げ 入 い れたではないか」。 彼 かれ らは 王 おう に 答 こた えて 言 い った、「 王 おう よ、そのとおりです」。 王 おう は 答 こた えて 言 い った、「しかし、わたしの 見 み るのに四 人 にん の 者 もの がなわめなしに、 火 ひ の 中 なか を 歩 ある いているが、なんの 害 がい をも 受 う けていない。その 第 だい 四の 者 もの の 様子 ようす は 神 かみ の 子 こ のようだ」。 そこでネブカデネザルは、その 火 ひ の 燃 も える 炉 ろ の 入口 いりぐち に 近寄 ちかよ って、「いと 高 たか き 神 かみ のしもべシャデラク、メシャク、アベデネゴよ、 出 で てきなさい」と 言 い ったので、シャデラク、メシャク、アベデネゴはその 火 ひ の 中 なか から 出 で てきた。 総督 そうとく 、 長官 ちょうかん 、 知事 ちじ および 王 おう の 大臣 だいじん たちも 集 あつ まってきて、この 人々 ひとびと を 見 み たが、 火 ひ は 彼 かれ らの 身 み にはなんの 力 ちから もなく、その 頭 あたま の 毛 け は 焼 や けず、その 外套 がいとう はそこなわれず、 火 ひ のにおいもこれに 付 つ かなかった。 ネブカデネザルは 言 い った、「シャデラク、メシャク、アベデネゴの 神 かみ はほむべきかな。 神 かみ はその 使者 ししゃ をつかわして、 自分 じぶん に 寄 よ り 頼 たの むしもべらを 救 すく った。また 彼 かれ らは 自分 じぶん の 神 かみ 以外 いがい の 神 かみ に 仕 つか え、 拝 おが むよりも、むしろ 王 おう の 命令 めいれい を 無視 むし し、 自分 じぶん の 身 み をも 捨 す てようとしたのだ。
”ダニエルは、その 文書 ぶんしょ の 署名 しょめい されたことを 知 し って 家 いえ に 帰 かえ り、二 階 かい のへやの、エルサレムに 向 む かって 窓 まど の 開 ひら かれた 所 ところ で、 以前 いぜん からおこなっていたように、一 日 にち に三 度 ど ずつ、ひざをかがめて 神 かみ の 前 まえ に 祈 いの り、かつ 感謝 かんしゃ した。 そこでその 人々 ひとびと は 集 あつ まってきて、ダニエルがその 神 かみ の 前 まえ に 祈 いの り、かつ 求 もと めていることを 見 み たので、 彼 かれ らは 王 おう の 前 まえ にきて、 王 おう の 禁令 きんれい について 奏上 そうじょう して 言 い った、「 王 おう よ、あなたは 禁令 きんれい に 署名 しょめい して、 今 いま から三十 日 にち の 間 あいだ は、ただあなたにのみ 願 ねが い 事 ごと をさせ、もしあなたをおいて、 神 かみ または 人 ひと に、これをなす 者 もの があれば、すべてその 者 もの を、ししの 穴 あな に 投 な げ 入 い れると、 定 さだ められたではありませんか」。 王 おう は 答 こた えて 言 い った、「その 事 こと は 確 たし かであって、メデアとペルシャの 法律 ほうりつ のごとく、 変 か えることのできないものだ」。 彼 かれ らは 王 おう の 前 まえ に 答 こた えて 言 い った、「 王 おう よ、ユダから 引 ひ いてきた 捕囚 ほしゅう のひとりである、かのダニエルは、あなたをも、あなたの 署名 しょめい された 禁令 きんれい をも 顧 かえり みず、一 日 にち に三 度 ど ずつ、 祈 いのり をささげています」。 王 おう はこの 言葉 ことば を 聞 き いて 大 おお いに 憂 うれ え、ダニエルを 救 すく おうと 心 こころ を 用 もち い、 日 ひ の 入 い るまで、 彼 かれ を 救 すく い 出 だ すことに 努 つと めた。 時 とき にその 人々 ひとびと は、また 王 おう のもとに 集 あつ まってきて、 王 おう に 言 い った、「 王 おう よ、メデアとペルシャの 法律 ほうりつ によれば、 王 おう の 立 た てた 禁令 きんれい 、または、おきては 変 か えることのできないものであることを、ご 承知 しょうち ください」。
”そこで 王 おう は 命令 めいれい を 下 くだ したので、ダニエルは 引 ひ き 出 だ されて、ししの 穴 あな に 投 な げ 入 い れられた。 王 おう はダニエルに 言 い った、「どうか、あなたの 常 つね に 仕 つか える 神 かみ が、あなたを 救 すく われるように」。 そして一つの 石 いし を 持 も ってきて、 穴 あな の 口 くち をふさいだので、 王 おう は 自分 じぶん の 印 いん と、 大臣 だいじん らの 印 いん をもって、これに 封印 ふういん した。これはダニエルの 処置 しょち を 変 か えることのないようにするためであった。 こうして 王 おう はその 宮殿 きゅうでん に 帰 かえ ったが、その 夜 よる は 食 しょく をとらず、また、そばめたちを 召 め し 寄 よ せず、 全 まった く 眠 ねむ ることもしなかった。 こうして 王 おう は 朝 あさ まだき 起 お きて、ししの 穴 あな へ 急 いそ いで 行 い ったが、 ダニエルのいる 穴 あな に 近 ちか づいたとき、 悲 かな しげな 声 こえ をあげて 呼 よ ばわり、ダニエルに 言 い った、「 生 い ける 神 かみ のしもべダニエルよ、あなたが 常 つね に 仕 つか えている 神 かみ はあなたを 救 すく って、ししの 害 がい を 免 まぬか れさせることができたか」。 ダニエルは 王 おう に 言 い った、「 王 おう よ、どうか、とこしえに 生 い きながらえられますように。 わたしの 神 かみ はその 使 つかい をおくって、ししの 口 くち を 閉 と ざされたので、ししはわたしを 害 がい しませんでした。これはわたしに 罪 つみ のないことが、 神 かみ の 前 まえ に 認 みと められたからです。 王 おう よ、わたしはあなたの 前 まえ にも、 何 なに も 悪 わる い 事 こと をしなかったのです」。 そこで 王 おう は 大 おお いに 喜 よろこ び、ダニエルを 穴 あな の 中 なか から 出 だ せと 命 めい じたので、ダニエルは 穴 あな の 中 なか から 出 だ されたが、その 身 み になんの 害 がい をも 受 う けていなかった。これは 彼 かれ が 自分 じぶん の 神 かみ を 頼 たの みとしていたからである。
”彼 かれ は、いと 高 たか き 者 もの に 敵 てき して 言葉 ことば を 出 だ し、かつ、いと 高 たか き 者 もの の 聖徒 せいと を 悩 なや ます。 彼 かれ はまた 時 とき と 律法 りっぽう とを 変 か えようと 望 のぞ む。 聖徒 せいと はひと 時 とき と、ふた 時 とき と、 半時 はんとき の 間 あいだ 、 彼 かれ の 手 て にわたされる。
”その 時 とき あなたの 民 たみ を 守 まも っている 大 おお いなる 君 きみ ミカエルが 立 た ちあがります。また 国 くに が 始 はじ まってから、その 時 とき にいたるまで、かつてなかったほどの 悩 なや みの 時 とき があるでしょう。しかし、その 時 とき あなたの 民 たみ は 救 すく われます。すなわちあの 書 しょ に 名 な をしるされた 者 もの は 皆 みな 救 すく われます。 また 地 ち のちりの 中 なか に 眠 ねむ っている 者 もの のうち、 多 おお くの 者 もの は 目 め をさますでしょう。そのうち 永遠 えいえん の 生命 せいめい にいたる 者 もの もあり、また 恥 はじ と、 限 かぎ りなき 恥辱 ちじょく をうける 者 もの もあるでしょう。 賢 かしこ い 者 もの は、 大空 おおぞら の 輝 かがや きのように 輝 かがや き、また 多 おお くの 人 ひと を 義 ぎ に 導 みちび く 者 もの は、 星 ほし のようになって 永遠 えいえん にいたるでしょう。
”主 しゅ は 恵 めぐ み 深 ふか く、なやみの 日 ひ の 要害 ようがい である。 彼 かれ はご 自分 じぶん を 避 さ け 所 どころ とする 者 もの を 知 し っておられる。
”しかし、わたしは 主 しゅ によって 楽 たの しみ、わが 救 すくい の 神 かみ によって 喜 よろこ ぶ。
”義 ぎ のために 迫害 はくがい されてきた 人 ひと たちは、さいわいである、 天国 てんごく は 彼 かれ らのものである。 わたしのために 人々 ひとびと があなたがたをののしり、また 迫害 はくがい し、あなたがたに 対 たい し 偽 いつわ って 様々 さまざま の 悪口 あっこう を 言 い う 時 とき には、あなたがたは、さいわいである。 喜 よろこ び、よろこべ、 天 てん においてあなたがたの 受 う ける 報 むく いは 大 おお きい。あなたがたより 前 まえ の 預言者 よげんしゃ たちも、 同 おな じように 迫害 はくがい されたのである。
”しかし、わたしはあなたがたに 言 い う。 敵 てき を 愛 あい し、 迫害 はくがい する 者 もの のために 祈 いの れ。
”あなたがたは 自分 じぶん のために、 虫 むし が 食 く い、さびがつき、また、 盗人 ぬすびと らが 押 お し 入 い って 盗 ぬす み 出 だ すような 地上 ちじょう に、 宝 たから をたくわえてはならない。 むしろ 自分 じぶん のため、 虫 むし も 食 く わず、さびもつかず、また、 盗人 ぬすびと らが 押 お し 入 い って 盗 ぬす み 出 だ すこともない 天 てん に、 宝 たから をたくわえなさい。
”人々 ひとびと に 注意 ちゅうい しなさい。 彼 かれ らはあなたがたを 衆議所 しゅうぎしょ に 引 ひ き 渡 わた し、 会堂 かいどう でむち 打 う つであろう。 またあなたがたは、わたしのために 長官 ちょうかん たちや 王 おう たちの 前 まえ に 引 ひ き 出 だ されるであろう。それは、 彼 かれ らと 異邦人 いほうじん とに 対 たい してあかしをするためである。 彼 かれ らがあなたがたを 引 ひ き 渡 わた したとき、 何 なに をどう 言 い おうかと 心配 しんぱい しないがよい。 言 い うべきことは、その 時 とき に 授 さづ けられるからである。 語 かた る 者 もの は、あなたがたではなく、あなたがたの 中 なか にあって 語 かた る 父 ちち の 霊 れい である。
”兄弟 きょうだい は 兄弟 きょうだい を、 父 ちち は 子 こ を 殺 ころ すために 渡 わた し、また 子 こ は 親 おや に 逆 さか らって 立 た ち、 彼 かれ らを 殺 ころ させるであろう。 またあなたがたは、わたしの 名 な のゆえにすべての 人 ひと に 憎 にく まれるであろう。しかし、 最後 さいご まで 耐 た え 忍 しの ぶ 者 もの は 救 すく われる。 一つの 町 まち で 迫害 はくがい されたなら、 他 た の 町 まち へ 逃 に げなさい。よく 言 い っておく。あなたがたがイスラエルの 町々 まちまち を 回 まわ り 終 おわ らないうちに、 人 ひと の 子 こ は 来 く るであろう。
”また、からだを 殺 ころ しても、 魂 たましい を 殺 ころ すことのできない 者 もの どもを 恐 おそ れるな。むしろ、からだも 魂 たましい も 地獄 じごく で 滅 ほろ ぼす 力 ちから のあるかたを 恐 おそ れなさい。
”また 自分 じぶん の 十字架 じゅうじか をとってわたしに 従 したが ってこない 者 もの はわたしにふさわしくない。 自分 じぶん の 命 いのち を 得 え ている 者 もの はそれを 失 うしな い、わたしのために 自分 じぶん の 命 いのち を 失 うしな っている 者 もの は、それを 得 え るであろう。
”すべて 重荷 おもに を 負 お うて 苦労 くろう している 者 もの は、わたしのもとにきなさい。あなたがたを 休 やす ませてあげよう。 わたしは 柔和 にゅうわ で 心 こころ のへりくだった 者 もの であるから、わたしのくびきを 負 お うて、わたしに 学 まな びなさい。そうすれば、あなたがたの 魂 たましい に 休 やす みが 与 あた えられるであろう。 わたしのくびきは 負 お いやすく、わたしの 荷 に は 軽 かる いからである」。
”パリサイ 人 びと たちは 出 で て 行 い って、なんとかしてイエスを 殺 ころ そうと 相談 そうだん した。
”石地 いしじ にまかれたものというのは、 御言 みことば を 聞 き くと、すぐに 喜 よろこ んで 受 う ける 人 ひと のことである。 その 中 なか に 根 ね がないので、しばらく 続 つづ くだけであって、 御言 みことば のために 困難 こんなん や 迫害 はくがい が 起 おこ ってくると、すぐつまずいてしまう。
”天国 てんごく は、 畑 はたけ に 隠 かく してある 宝 たから のようなものである。 人 ひと がそれを 見 み つけると 隠 かく しておき、 喜 よろこ びのあまり、 行 い って 持 も ち 物 もの をみな 売 う りはらい、そしてその 畑 はたけ を 買 か うのである。 また 天国 てんごく は、 良 よ い 真珠 しんじゅ を 捜 さが している 商人 しょうにん のようなものである。 高価 こうか な 真珠 しんじゅ 一 個 こ を 見 み いだすと、 行 い って 持 も ち 物 もの をみな 売 う りはらい、そしてこれを 買 か うのである。
”家来 けらい に 言 い った、「あれはバプテスマのヨハネだ。 死人 しにん の 中 なか からよみがえったのだ。それで、あのような 力 ちから が 彼 かれ のうちに 働 はたら いているのだ」。 というのは、ヘロデは 先 さき に、 自分 じぶん の 兄弟 きょうだい ピリポの 妻 つま ヘロデヤのことで、ヨハネを 捕 とら えて 縛 しば り、 獄 ごく に 入 い れていた。 すなわち、ヨハネはヘロデに、「その 女 おんな をめとるのは、よろしくない」と 言 い ったからである。 そこでヘロデはヨハネを 殺 ころ そうと 思 おも ったが、 群衆 ぐんしゅう を 恐 おそ れた。 彼 かれ らがヨハネを 預言者 よげんしゃ と 認 みと めていたからである。 さてヘロデの 誕生 たんじょう 日 び の 祝 いわい に、ヘロデヤの 娘 むすめ がその 席上 せきじょう で 舞 まい をまい、ヘロデを 喜 よろこ ばせたので、 彼女 かのじょ の 願 ねが うものは、なんでも 与 あた えようと、 彼 かれ は 誓 ちか って 約束 やくそく までした。 すると 彼女 かのじょ は 母 はは にそそのかされて、「バプテスマのヨハネの 首 くび を 盆 ぼん に 載 の せて、ここに 持 も ってきていただきとうございます」と 言 い った。 王 おう は 困 こま ったが、いったん 誓 ちか ったのと、また 列座 れつざ の 人 ひと たちの 手前 てまえ 、それを 与 あた えるように 命 めい じ、 人 ひと をつかわして、 獄中 ごくちゅう でヨハネの 首 くび を 切 き らせた。 その 首 くび は 盆 ぼん に 載 の せて 運 はこ ばれ、 少女 しょうじょ にわたされ、 少女 しょうじょ はそれを 母 はは のところに 持 も って 行 い った。 それから、ヨハネの 弟子 でし たちがきて、 死体 したい を 引 ひ き 取 と って 葬 ほうむ った。そして、イエスのところに 行 い って 報告 ほうこく した。
”この 時 とき から、イエス・キリストは、 自分 じぶん が 必 かなら ずエルサレムに 行 い き、 長老 ちょうろう 、 祭司長 さいしちょう 、 律法 りっぽう 学者 がくしゃ たちから 多 おお くの 苦 くる しみを 受 う け、 殺 ころ され、そして三 日 か 目 め によみがえるべきことを、 弟子 でし たちに 示 しめ しはじめられた。
”それからイエスは 弟子 でし たちに 言 い われた、「だれでもわたしについてきたいと 思 おも うなら、 自分 じぶん を 捨 す て、 自分 じぶん の 十字架 じゅうじか を 負 お うて、わたしに 従 したが ってきなさい。 自分 じぶん の 命 いのち を 救 すく おうと 思 おも う 者 もの はそれを 失 うしな い、わたしのために 自分 じぶん の 命 いのち を 失 うしな う 者 もの は、それを 見 み いだすであろう。
”そのとき、ペテロがイエスに 答 こた えて 言 い った、「ごらんなさい、わたしたちはいっさいを 捨 す てて、あなたに 従 したが いました。ついては、 何 なに がいただけるでしょうか」。
”「 見 み よ、わたしたちはエルサレムへ 上 のぼ って 行 い くが、 人 ひと の 子 こ は 祭司長 さいしちょう 、 律法 りっぽう 学者 がくしゃ たちの 手 て に 渡 わた されるであろう。 彼 かれ らは 彼 かれ に 死刑 しけい を 宣告 せんこく し、 そして 彼 かれ をあざけり、むち 打 う ち、 十字架 じゅうじか につけさせるために、 異邦人 いほうじん に 引 ひ きわたすであろう。そして 彼 かれ は三 日 か 目 め によみがえるであろう」。
”もう一つの 譬 たとえ を 聞 き きなさい。ある 所 ところ に、ひとりの 家 いえ の 主人 しゅじん がいたが、ぶどう 園 えん を 造 つく り、かきをめぐらし、その 中 なか に 酒 さか ぶねの 穴 あな を 掘 ほ り、やぐらを 立 た て、それを 農夫 のうふ たちに 貸 か して、 旅 たび に 出 で かけた。 収穫 しゅうかく の 季節 きせつ がきたので、その 分 わ け 前 まえ を 受 う け 取 と ろうとして、 僕 しもべ たちを 農夫 のうふ のところへ 送 おく った。 すると、 農夫 のうふ たちは、その 僕 しもべ たちをつかまえて、ひとりを 袋 ふくろ だたきにし、ひとりを 殺 ころ し、もうひとりを 石 いし で 打 う ち 殺 ころ した。 また 別 べつ に、 前 まえ よりも 多 おお くの 僕 しもべ たちを 送 おく ったが、 彼 かれ らをも 同 おな じようにあしらった。 しかし、 最後 さいご に、わたしの 子 こ は 敬 うやま ってくれるだろうと 思 おも って、 主人 しゅじん はその 子 こ を 彼 かれ らの 所 ところ につかわした。 すると 農夫 のうふ たちは、その 子 こ を 見 み て 互 たがい に 言 い った、『あれはあと 取 と りだ。さあ、これを 殺 ころ して、その 財産 ざいさん を 手 て に 入 い れよう』。 そして 彼 かれ をつかまえて、ぶどう 園 えん の 外 そと に 引 ひ き 出 だ して 殺 ころ した。
”それだから、わたしは、 預言者 よげんしゃ 、 知者 ちしゃ 、 律法 りっぽう 学者 がくしゃ たちをあなたがたにつかわすが、そのうちのある 者 もの を 殺 ころ し、また 十字架 じゅうじか につけ、そのある 者 もの を 会堂 かいどう でむち 打 う ち、また 町 まち から 町 まち へと 迫害 はくがい して 行 い くであろう。 こうして 義人 ぎじん アベルの 血 ち から、 聖所 せいじょ と 祭壇 さいだん との 間 あいだ であなたがたが 殺 ころ したバラキヤの 子 こ ザカリヤの 血 ち に 至 いた るまで、 地上 ちじょう に 流 なが された 義人 ぎじん の 血 ち の 報 むく いが、ことごとくあなたがたに 及 およ ぶであろう。
”そのとき 人々 ひとびと は、あなたがたを 苦 くる しみにあわせ、また 殺 ころ すであろう。またあなたがたは、わたしの 名 な のゆえにすべての 民 たみ に 憎 にく まれるであろう。 そのとき、 多 おお くの 人 ひと がつまずき、また 互 たがい に 裏切 うらぎ り、 憎 にく み 合 あ うであろう。
”しかし、 最後 さいご まで 耐 た え 忍 しの ぶ 者 もの は 救 すく われる。
”その 時 とき には、 世 よ の 初 はじ めから 現在 げんざい に 至 いた るまで、かつてなく 今後 こんご もないような 大 おお きな 患難 かんなん が 起 おこ るからである。 もしその 期間 きかん が 縮 ちぢ められないなら、 救 すく われる 者 もの はひとりもないであろう。しかし、 選民 せんみん のためには、その 期間 きかん が 縮 ちぢ められるであろう。
”策略 さくりゃく をもってイエスを 捕 とら えて 殺 ころ そうと 相談 そうだん した。
”ペテロは 言 い った、「たといあなたと 一緒 いっしょ に 死 し なねばならなくなっても、あなたを 知 し らないなどとは、 決 けっ して 申 もう しません」。 弟子 でし たちもみな 同 おな じように 言 い った。
”さて、 祭司長 さいしちょう たちと 全 ぜん 議会 ぎかい とは、イエスを 死刑 しけい にするため、イエスに 不利 ふり な 偽証 ぎしょう を 求 もと めようとしていた。
”それから、 彼 かれ らはイエスの 顔 かお につばきをかけて、こぶしで 打 う ち、またある 人 ひと は 手 て のひらでたたいて 言 い った、
”夜 よ が 明 あ けると、 祭司長 さいしちょう たち、 民 たみ の 長老 ちょうろう たち 一同 いちどう は、イエスを 殺 ころ そうとして 協議 きょうぎ をこらした 上 うえ 、 イエスを 縛 しば って 引 ひ き 出 だ し、 総督 そうとく ピラトに 渡 わた した。
”そこで、ピラトはバラバをゆるしてやり、イエスをむち 打 う ったのち、 十字架 じゅうじか につけるために 引 ひ きわたした。
”また、イエスにつばきをかけ、 葦 あし の 棒 ぼう を 取 と りあげてその 頭 あたま をたたいた。 こうしてイエスを 嘲弄 ちょうろう したあげく、 外套 がいとう をはぎ 取 と って 元 もと の 上着 うわぎ を 着 き せ、それから 十字架 じゅうじか につけるために 引 ひ き 出 だ した。
”彼 かれ らはイエスを 十字架 じゅうじか につけてから、くじを 引 ひ いて、その 着物 きもの を 分 わ け、
”同 おな じように、 石地 いしじ にまかれたものとは、こういう 人 ひと たちのことである。 御言 みことば を 聞 き くと、すぐに 喜 よろこ んで 受 う けるが、 自分 じぶん の 中 なか に 根 ね がないので、しばらく 続 つづ くだけである。そののち、 御言 みことば のために 困難 こんなん や 迫害 はくがい が 起 おこ ってくると、すぐつまずいてしまう。
”さて、イエスの 名 な が 知 し れわたって、ヘロデ 王 おう の 耳 みみ にはいった。ある 人々 ひとびと は「バプテスマのヨハネが、 死人 しにん の 中 なか からよみがえってきたのだ。それで、あのような 力 ちから が 彼 かれ のうちに 働 はたら いているのだ」と 言 い い、 他 た の 人々 ひとびと は「 彼 かれ はエリヤだ」と 言 い い、また 他 た の 人々 ひとびと は「 昔 むかし の 預言者 よげんしゃ のような 預言者 よげんしゃ だ」と 言 い った。 ところが、ヘロデはこれを 聞 き いて、「わたしが 首 くび を 切 き ったあのヨハネがよみがえったのだ」と 言 い った。 このヘロデは、 自分 じぶん の 兄弟 きょうだい ピリポの 妻 つま ヘロデヤをめとったが、そのことで、 人 ひと をつかわし、ヨハネを 捕 とら えて 獄 ごく につないだ。 それは、ヨハネがヘロデに、「 兄弟 きょうだい の 妻 つま をめとるのは、よろしくない」と 言 い ったからである。 そこで、ヘロデヤはヨハネを 恨 うら み、 彼 かれ を 殺 ころ そうと 思 おも っていたが、できないでいた。 それはヘロデが、ヨハネは 正 ただ しくて 聖 せい なる 人 ひと であることを 知 し って、 彼 かれ を 恐 おそ れ、 彼 かれ に 保護 ほご を 加 くわ え、またその 教 おしえ を 聞 き いて 非常 ひじょう に 悩 なや みながらも、なお 喜 よろこ んで 聞 き いていたからである。 ところが、よい 機会 きかい がきた。ヘロデは 自分 じぶん の 誕生 たんじょう 日 ひ の 祝 いわい に、 高官 こうかん や 将校 しょうこう やガリラヤの 重立 おもだ った 人 ひと たちを 招 まね いて 宴会 えんかい を 催 もよお したが、 そこへ、このヘロデヤの 娘 むすめ がはいってきて 舞 まい をまい、ヘロデをはじめ 列座 れつざ の 人 ひと たちを 喜 よろこ ばせた。そこで 王 おう はこの 少女 しょうじょ に「ほしいものはなんでも 言 い いなさい。あなたにあげるから」と 言 い い、 さらに「ほしければ、この 国 くに の 半分 はんぶん でもあげよう」と 誓 ちか って 言 い った。 そこで 少女 しょうじょ は 座 ざ をはずして、 母 はは に「 何 なに をお 願 ねが いしましょうか」と 尋 たず ねると、 母 はは は「バプテスマのヨハネの 首 くび を」と 答 こた えた。 するとすぐ、 少女 しょうじょ は 急 いそ いで 王 おう のところに 行 い って 願 ねが った、「 今 いま すぐに、バプテスマのヨハネの 首 くび を 盆 ぼん にのせて、それをいただきとうございます」。 王 おう は 非常 ひじょう に 困 こま ったが、いったん 誓 ちか ったのと、また 列座 れつざ の 人 ひと たちの 手前 てまえ 、 少女 しょうじょ の 願 ねが いを 退 しりぞ けることを 好 この まなかった。 そこで、 王 おう はすぐに 衛兵 えいへい をつかわし、ヨハネの 首 くび を 持 も って 来 く るように 命 めい じた。 衛兵 えいへい は 出 で て 行 い き、 獄中 ごくちゅう でヨハネの 首 くび を 切 き り、 盆 ぼん にのせて 持 も ってきて 少女 しょうじょ に 与 あた え、 少女 しょうじょ はそれを 母 はは にわたした。 ヨハネの 弟子 でし たちはこのことを 聞 き き、その 死体 したい を 引 ひ き 取 と りにきて、 墓 はか に 納 おさ めた。
”それから、 人 ひと の 子 こ は 必 かなら ず 多 おお くの 苦 くる しみを 受 う け、 長老 ちょうろう 、 祭司長 さいしちょう 、 律法 りっぽう 学者 がくしゃ たちに 捨 す てられ、また 殺 ころ され、そして三 日 か の 後 のち によみがえるべきことを、 彼 かれ らに 教 おし えはじめ、
”それから 群衆 ぐんしゅう を 弟子 でし たちと 一緒 いっしょ に 呼 よ び 寄 よ せて、 彼 かれ らに 言 い われた、「だれでもわたしについてきたいと 思 おも うなら、 自分 じぶん を 捨 す て、 自分 じぶん の 十字架 じゅうじか を 負 お うて、わたしに 従 したが ってきなさい。 自分 じぶん の 命 いのち を 救 すく おうと 思 おも う 者 もの はそれを 失 うしな い、わたしのため、また 福音 ふくいん のために、 自分 じぶん の 命 いのち を 失 うしな う 者 もの は、それを 救 すく うであろう。
”それは、イエスが 弟子 でし たちに 教 おし えて、「 人 ひと の 子 こ は 人々 ひとびと の 手 て にわたされ、 彼 かれ らに 殺 ころ され、 殺 ころ されてから三 日 か の 後 のち によみがえるであろう」と 言 い っておられたからである。
”「 見 み よ、わたしたちはエルサレムへ 上 のぼ って 行 い くが、 人 ひと の 子 こ は 祭司長 さいしちょう 、 律法 りっぽう 学者 がくしゃ たちの 手 て に 引 ひ きわたされる。そして 彼 かれ らは 死刑 しけい を 宣告 せんこく した 上 うえ 、 彼 かれ を 異邦人 いほうじん に 引 ひ きわたすであろう。 また 彼 かれ をあざけり、つばきをかけ、むち 打 う ち、ついに 殺 ころ してしまう。そして 彼 かれ は三 日 か の 後 のち によみがえるであろう」。
”そこでイエスは 譬 たとえ で 彼 かれ らに 語 かた り 出 だ された、「ある 人 ひと がぶどう 園 えん を 造 つく り、 垣 かき をめぐらし、また 酒 さか ぶねの 穴 あな を 掘 ほ り、やぐらを 立 た て、それを 農夫 のうふ たちに 貸 か して、 旅 たび に 出 で かけた。 季節 きせつ になったので、 農夫 のうふ たちのところへ、ひとりの 僕 しもべ を 送 おく って、ぶどう 園 えん の 収穫 しゅうかく の 分 わ け 前 まえ を 取 と り 立 た てさせようとした。 すると、 彼 かれ らはその 僕 しもべ をつかまえて、 袋 ふくろ だたきにし、から 手 て で 帰 かえ らせた。 また 他 た の 僕 しもべ を 送 おく ったが、その 頭 あたま をなぐって 侮辱 ぶじょく した。 そこでまた 他 た の 者 もの を 送 おく ったが、 今度 こんど はそれを 殺 ころ してしまった。そのほか、なお 大 おお ぜいの 者 もの を 送 おく ったが、 彼 かれ らを 打 う ったり、 殺 ころ したりした。 ここに、もうひとりの 者 もの がいた。それは 彼 かれ の 愛子 あいし であった。 自分 じぶん の 子 こ は 敬 うやま ってくれるだろうと 思 おも って、 最後 さいご に 彼 かれ をつかわした。 すると、 農夫 のうふ たちは『あれはあと 取 と りだ。さあ、これを 殺 ころ してしまおう。そうしたら、その 財産 ざいさん はわれわれのものになるのだ』と 話 はな し 合 あ い、 彼 かれ をつかまえて 殺 ころ し、ぶどう 園 えん の 外 そと に 投 な げ 捨 す てた。
”あなたがたは 自分 じぶん で 気 き をつけていなさい。あなたがたは、わたしのために、 衆議所 しゅうぎしょ に 引 ひ きわたされ、 会堂 かいどう で 打 う たれ、 長官 ちょうかん たちや 王 おう たちの 前 まえ に 立 た たされ、 彼 かれ らに 対 たい してあかしをさせられるであろう。 こうして、 福音 ふくいん はまずすべての 民 たみ に 宣 の べ 伝 つた えられねばならない。 そして、 人々 ひとびと があなたがたを 連 つ れて 行 い って 引 ひ きわたすとき、 何 なに を 言 い おうかと、 前 まえ もって 心配 しんぱい するな。その 場合 ばあい 、 自分 じぶん に 示 しめ されることを 語 かた るがよい。 語 かた る 者 もの はあなたがた 自身 じしん ではなくて、 聖霊 せいれい である。 また 兄弟 きょうだい は 兄弟 きょうだい を、 父 ちち は 子 こ を 殺 ころ すために 渡 わた し、 子 こ は 両親 りょうしん に 逆 さか らって 立 た ち、 彼 かれ らを 殺 ころ させるであろう。 また、あなたがたはわたしの 名 な のゆえに、すべての 人 ひと に 憎 にく まれるであろう。しかし、 最後 さいご まで 耐 た え 忍 しの ぶ 者 もの は 救 すく われる。
”さて、 過越 すぎこし と 除酵 じょこう との 祭 まつり の二 日 か 前 まえ になった。 祭司長 さいしちょう たちや 律法 りっぽう 学者 がくしゃ たちは、 策略 さくりゃく をもってイエスを 捕 とら えたうえ、なんとかして 殺 ころ そうと 計 はか っていた。
”ペテロは 力 ちから をこめて 言 い った、「たといあなたと 一緒 いっしょ に 死 し なねばならなくなっても、あなたを 知 し らないなどとは、 決 けっ して 申 もう しません」。みんなの 者 もの もまた、 同 おな じようなことを 言 い った。
”さて、 祭司長 さいしちょう たちと 全 ぜん 議会 ぎかい とは、イエスを 死刑 しけい にするために、イエスに 不利 ふり な 証拠 しょうこ を 見 み つけようとしたが、 得 え られなかった。
”あなたがたはこのけがし 言 ごと を 聞 き いた。あなたがたの 意見 いけん はどうか」。すると、 彼 かれ らは 皆 みな 、イエスを 死 し に 当 あた るものと 断定 だんてい した。 そして、ある 者 もの はイエスにつばきをかけ、 目隠 めかく しをし、こぶしでたたいて、「 言 い いあててみよ」と 言 い いはじめた。また 下役 したやく どもはイエスを 引 ひ きとって、 手 て のひらでたたいた。
”彼 かれ らは、また 叫 さけ んだ、「 十字架 じゅうじか につけよ」。 ピラトは 言 い った、「あの 人 ひと は、いったい、どんな 悪事 あくじ をしたのか」。すると、 彼 かれ らは一そう 激 はげ しく 叫 さけ んで、「 十字架 じゅうじか につけよ」と 言 い った。 それで、ピラトは 群衆 ぐんしゅう を 満足 まんぞく させようと 思 おも って、バラバをゆるしてやり、イエスをむち 打 う ったのち、 十字架 じゅうじか につけるために 引 ひ きわたした。
”こうして、イエスを 嘲弄 ちょうろう したあげく、 紫 むらさき の 衣 ころも をはぎとり、 元 もと の 上着 うわぎ を 着 き せた。それから、 彼 かれ らはイエスを 十字架 じゅうじか につけるために 引 ひ き 出 だ した。
”それから、イエスを 十字架 じゅうじか につけた。そしてくじを 引 ひ いて、だれが 何 なに を 取 と るかを 定 さだ めたうえ、イエスの 着物 きもの を 分 わ けた。 イエスを 十字架 じゅうじか につけたのは、 朝 あさ の九 時 じ ごろであった。
”イエスは 声 こえ 高 たか く 叫 さけ んで、ついに 息 いき をひきとられた。
”わたしの 霊 れい は 救主 すくいぬし なる 神 かみ をたたえます。
”人々 ひとびと があなたがたを 憎 にく むとき、また 人 ひと の 子 こ のためにあなたがたを 排斥 はいせき し、ののしり、 汚名 おめい を 着 き せるときは、あなたがたはさいわいだ。 その 日 ひ には 喜 よろこ びおどれ。 見 み よ、 天 てん においてあなたがたの 受 う ける 報 むく いは 大 おお きいのだから。 彼 かれ らの 祖先 そせん も、 預言者 よげんしゃ たちに 対 たい して 同 おな じことをしたのである。
”しかし、 聞 き いているあなたがたに 言 い う。 敵 てき を 愛 あい し、 憎 にく む 者 もの に 親切 しんせつ にせよ。 のろう 者 もの を 祝福 しゅくふく し、はずかしめる 者 もの のために 祈 いの れ。
”しかし、あなたがたは、 敵 てき を 愛 あい し、 人 ひと によくしてやり、また 何 なに も 当 あ てにしないで 貸 か してやれ。そうすれば 受 う ける 報 むく いは 大 おお きく、あなたがたはいと 高 たか き 者 もの の 子 こ となるであろう。いと 高 たか き 者 もの は、 恩 おん を 知 し らぬ 者 もの にも 悪人 あくにん にも、なさけ 深 ぶか いからである。
”さて、 領主 りょうしゅ ヘロデはいろいろな 出来事 できごと を 耳 みみ にして、あわて 惑 まど っていた。それは、ある 人 ひと たちは、ヨハネが 死人 しにん の 中 なか からよみがえったと 言 い い、 またある 人 ひと たちは、エリヤが 現 あらわ れたと 言 い い、またほかの 人 ひと たちは、 昔 むかし の 預言者 よげんしゃ のひとりが 復活 ふっかつ したのだと 言 い っていたからである。 そこでヘロデが 言 い った、「ヨハネはわたしがすでに 首 くび を 切 き ったのだが、こうしてうわさされているこの 人 ひと は、いったい、だれなのだろう」。そしてイエスに 会 あ ってみようと 思 おも っていた。
”「 人 ひと の 子 こ は 必 かなら ず 多 おお くの 苦 くる しみを 受 う け、 長老 ちょうろう 、 祭司長 さいしちょう 、 律法 りっぽう 学者 がくしゃ たちに 捨 す てられ、また 殺 ころ され、そして三 日 か 目 め によみがえる」。
”それから、みんなの 者 もの に 言 い われた、「だれでもわたしについてきたいと 思 おも うなら、 自分 じぶん を 捨 す て、 日々 ひび 自分 じぶん の 十字架 じゅうじか を 負 お うて、わたしに 従 したが ってきなさい。 自分 じぶん の 命 いのち を 救 すく おうと 思 おも う 者 もの はそれを 失 うしな い、わたしのために 自分 じぶん の 命 いのち を 失 うしな う 者 もの は、それを 救 すく うであろう。
”あなたがたは、わざわいである。 預言者 よげんしゃ たちの 碑 ひ を 建 た てるが、しかし 彼 かれ らを 殺 ころ したのは、あなたがたの 先祖 せんぞ であったのだ。 だから、あなたがたは、 自分 じぶん の 先祖 せんぞ のしわざに 同意 どうい する 証人 しょうにん なのだ。 先祖 せんぞ が 彼 かれ らを 殺 ころ し、あなたがたがその 碑 ひ を 建 た てるのだから。 それゆえに、『 神 かみ の 知恵 ちえ 』も 言 い っている、『わたしは 預言者 よげんしゃ と 使徒 しと とを 彼 かれ らにつかわすが、 彼 かれ らはそのうちのある 者 もの を 殺 ころ したり、 迫害 はくがい したりするであろう』。 それで、アベルの 血 ち から 祭壇 さいだん と 神殿 しんでん との 間 あいだ で 殺 ころ されたザカリヤの 血 ち に 至 いた るまで、 世 よ の 初 はじ めから 流 なが されてきたすべての 預言者 よげんしゃ の 血 ち について、この 時代 じだい がその 責任 せきにん を 問 と われる。 そうだ、あなたがたに 言 い っておく、この 時代 じだい がその 責任 せきにん を 問 と われるであろう。
”そこでわたしの 友 とも であるあなたがたに 言 い うが、からだを 殺 ころ しても、そのあとでそれ 以上 いじょう なにもできない 者 もの どもを 恐 おそ れるな。 恐 おそ るべき 者 もの がだれであるか、 教 おし えてあげよう。 殺 ころ したあとで、 更 さら に 地獄 じごく に 投 な げ 込 こ む 権威 けんい のあるかたを 恐 おそ れなさい。そうだ、あなたがたに 言 い っておくが、そのかたを 恐 おそ れなさい。
”恐 おそ れるな、 小 ちい さい 群 む れよ。 御国 みくに を 下 くだ さることは、あなたがたの 父 ちち のみこころなのである。 自分 じぶん の 持 も ち 物 もの を 売 う って、 施 ほどこ しなさい。 自分 じぶん のために 古 ふる びることのない 財布 さいふ をつくり、 盗人 ぬすびと も 近寄 ちかよ らず、 虫 むし も 食 く い 破 やぶ らない 天 てん に、 尽 つ きることのない 宝 たから をたくわえなさい。
”「だれでも、 父 ちち 、 母 はは 、 妻 つま 、 子 こ 、 兄弟 きょうだい 、 姉妹 しまい 、さらに 自分 じぶん の 命 いのち までも 捨 す てて、わたしのもとに 来 く るのでなければ、わたしの 弟子 でし となることはできない。 自分 じぶん の 十字架 じゅうじか を 負 お うてわたしについて 来 く るものでなければ、わたしの 弟子 でし となることはできない。
”それと 同 おな じように、あなたがたのうちで、 自分 じぶん の 財産 ざいさん をことごとく 捨 す て 切 き るものでなくては、わたしの 弟子 でし となることはできない。
”自分 じぶん の 命 いのち を 救 すく おうとするものは、それを 失 うしな い、それを 失 うしな うものは、 保 たも つのである。
”人 ひと の 子 こ は 異邦人 いほうじん に 引 ひ きわたされ、あざけられ、はずかしめを 受 う け、つばきをかけられ、 また、むち 打 う たれてから、ついに 殺 ころ され、そして三 日 か 目 め によみがえるであろう」。
”そこでイエスは 次 つぎ の 譬 たとえ を 民衆 みんしゅう に 語 かた り 出 だ された、「ある 人 ひと がぶどう 園 えん を 造 つく って 農夫 のうふ たちに 貸 か し、 長 なが い 旅 たび に 出 で た。 季節 きせつ になったので、 農夫 のうふ たちのところへ、ひとりの 僕 しもべ を 送 おく って、ぶどう 園 えん の 収穫 しゅうかく の 分 わ け 前 まえ を 出 だ させようとした。ところが、 農夫 のうふ たちは、その 僕 しもべ を 袋 ふくろ だたきにし、から 手 て で 帰 かえ らせた。 そこで 彼 かれ はもうひとりの 僕 しもべ を 送 おく った。 彼 かれ らはその 僕 しもべ も 袋 ふくろ だたきにし、 侮辱 ぶじょく を 加 くわ えて、から 手 て で 帰 かえ らせた。 そこで 更 さら に三 人 にん 目 め の 者 もの を 送 おく ったが、 彼 かれ らはこの 者 もの も、 傷 きず を 負 お わせて 追 お い 出 だ した。 ぶどう 園 えん の 主人 しゅじん は 言 い った、『どうしようか。そうだ、わたしの 愛子 あいし をつかわそう。これなら、たぶん 敬 うやま ってくれるだろう』。 ところが、 農夫 のうふ たちは 彼 かれ を 見 み ると、『あれはあと 取 と りだ。あれを 殺 ころ してしまおう。そうしたら、その 財産 ざいさん はわれわれのものになるのだ』と 互 たがい に 話 はな し 合 あ い、 彼 かれ をぶどう 園 えん の 外 そと に 追 お い 出 だ して 殺 ころ した。そのさい、ぶどう 園 えん の 主人 しゅじん は、 彼 かれ らをどうするだろうか。
”かの 世 よ にはいって 死人 しにん からの 復活 ふっかつ にあずかるにふさわしい 者 もの たちは、めとったり、とついだりすることはない。 彼 かれ らは 天使 てんし に 等 ひと しいものであり、また 復活 ふっかつ にあずかるゆえに、 神 かみ の 子 こ でもあるので、もう 死 し ぬことはあり 得 え ないからである。
”しかし、これらのあらゆる 出来事 できごと のある 前 まえ に、 人々 ひとびと はあなたがたに 手 て をかけて 迫害 はくがい をし、 会堂 かいどう や 獄 ごく に 引 ひ き 渡 わた し、わたしの 名 な のゆえに 王 おう や 総督 そうとく の 前 まえ にひっぱって 行 い くであろう。 それは、あなたがたがあかしをする 機会 きかい となるであろう。 だから、どう 答弁 とうべん しようかと、 前 まえ もって 考 かんが えておかないことに 心 こころ を 決 き めなさい。 あなたの 反対者 はんたいしゃ のだれもが 抗弁 こうべん も 否定 ひてい もできないような 言葉 ことば と 知恵 ちえ とを、わたしが 授 さづ けるから。 しかし、あなたがたは 両親 りょうしん 、 兄弟 きょうだい 、 親族 しんぞく 、 友人 ゆうじん にさえ 裏切 うらぎ られるであろう。また、あなたがたの 中 なか で 殺 ころ されるものもあろう。 また、わたしの 名 な のゆえにすべての 人 ひと に 憎 にく まれるであろう。
”あなたがたは 耐 た え 忍 しの ぶことによって、 自分 じぶん の 魂 たましい をかち 取 と るであろう。
”祭司長 さいしちょう たちや 律法 りっぽう 学者 がくしゃ たちは、どうかしてイエスを 殺 ころ そうと 計 はか っていた。 民衆 みんしゅう を 恐 おそ れていたからである。
”あなたがたは、わたしの 試錬 しれん のあいだ、わたしと 一緒 いっしょ に 最後 さいご まで 忍 しの んでくれた 人 ひと たちである。
”シモンが 言 い った、「 主 しゅ よ、わたしは 獄 ごく にでも、また 死 し に 至 いた るまでも、あなたとご 一緒 いっしょ に 行 い く 覚悟 かくご です」。
”イエスを 監視 かんし していた 人 ひと たちは、イエスを 嘲弄 ちょうろう し、 打 う ちたたき、 目 め かくしをして、「 言 い いあててみよ。 打 う ったのは、だれか」ときいたりした。
”しかし 彼 かれ らは、わめきたてて「 十字架 じゅうじか につけよ、 彼 かれ を 十字架 じゅうじか につけよ」と 言 い いつづけた。 ピラトは三 度目 どめ に 彼 かれ らにむかって 言 い った、「では、この 人 ひと は、いったい、どんな 悪事 あくじ をしたのか。 彼 かれ には 死 し に 当 あた る 罪 つみ は 全 まった くみとめられなかった。だから、むち 打 う ってから 彼 かれ をゆるしてやることにしよう」。 ところが、 彼 かれ らは 大声 おおごえ をあげて 詰 つ め 寄 よ り、イエスを 十字架 じゅうじか につけるように 要求 ようきゅう した。そして、その 声 こえ が 勝 か った。
”されこうべと 呼 よ ばれている 所 ところ に 着 つ くと、 人々 ひとびと はそこでイエスを 十字架 じゅうじか につけ、 犯罪 はんざい 人 にん たちも、ひとりは 右 みぎ に、ひとりは 左 ひだり に、 十字架 じゅうじか につけた。 そのとき、イエスは 言 い われた、「 父 ちち よ、 彼 かれ らをおゆるしください。 彼 かれ らは 何 なに をしているのか、わからずにいるのです」。 人々 ひとびと はイエスの 着物 きもの をくじ 引 ひ きで 分 わ け 合 あ った。
”イエスは 言 い われた、「よく 言 い っておくが、あなたはきょう、わたしと 一緒 いっしょ にパラダイスにいるであろう」。
”そのとき、イエスは 声 こえ 高 たか く 叫 さけ んで 言 い われた、「 父 ちち よ、わたしの 霊 れい をみ 手 て にゆだねます」。こう 言 い ってついに 息 いき を 引 ひ きとられた。
”祭司長 さいしちょう たちや 役人 やくにん たちが、 死刑 しけい に 処 しょ するために 引 ひ き 渡 わた し、 十字架 じゅうじか につけたのです。
”よくよくあなたがたに 言 い っておく。わたしの 言葉 ことば を 聞 き いて、わたしをつかわされたかたを 信 しん じる 者 もの は、 永遠 えいえん の 命 いのち を 受 う け、またさばかれることがなく、 死 し から 命 いのち に 移 うつ っているのである。 よくよくあなたがたに 言 い っておく。 死 し んだ 人 ひと たちが、 神 かみ の 子 こ の 声 こえ を 聞 き く 時 とき が 来 く る。 今 いま すでにきている。そして 聞 き く 人 ひと は 生 い きるであろう。
”このことを 驚 おどろ くには 及 およ ばない。 墓 はか の 中 なか にいる 者 もの たちがみな 神 かみ の 子 こ の 声 こえ を 聞 き き、 善 ぜん をおこなった 人々 ひとびと は、 生命 せいめい を 受 う けるためによみがえり、 悪 あく をおこなった 人々 ひとびと は、さばきを 受 う けるためによみがえって、それぞれ 出 で てくる 時 とき が 来 く るであろう。
”しかし、 天 てん から 下 くだ ってきたパンを 食 た べる 人 ひと は、 決 けっ して 死 し ぬことはない。 わたしは 天 てん から 下 くだ ってきた 生 い きたパンである。それを 食 た べる 者 もの は、いつまでも 生 い きるであろう。わたしが 与 あた えるパンは、 世 よ の 命 いのち のために 与 あた えるわたしの 肉 にく である」。
”モーセはあなたがたに 律法 りっぽう を 与 あた えたではないか。それだのに、あなたがたのうちには、その 律法 りっぽう を 行 おこな う 者 もの がひとりもない。あなたがたは、なぜわたしを 殺 ころ そうと 思 おも っているのか」。
”よくよく 言 い っておく。もし 人 ひと がわたしの 言葉 ことば を 守 まも るならば、その 人 ひと はいつまでも 死 し を 見 み ることがないであろう」。
”わたしはよい 羊飼 ひつじかい である。よい 羊飼 ひつじかい は、 羊 ひつじ のために 命 いのち を 捨 す てる。
”それはちょうど、 父 ちち がわたしを 知 し っておられ、わたしが 父 ちち を 知 し っているのと 同 おな じである。そして、わたしは 羊 ひつじ のために 命 いのち を 捨 す てるのである。 わたしにはまた、この 囲 かこ いにいない 他 た の 羊 ひつじ がある。わたしは 彼 かれ らをも 導 みちび かねばならない。 彼 かれ らも、わたしの 声 こえ に 聞 き き 従 したが うであろう。そして、ついに一つの 群 む れ、ひとりの 羊飼 ひつじかい となるであろう。 父 ちち は、わたしが 自分 じぶん の 命 いのち を 捨 す てるから、わたしを 愛 あい して 下 くだ さるのである。 命 いのち を 捨 す てるのは、それを 再 ふたた び 得 え るためである。 だれかが、わたしからそれを 取 と り 去 さ るのではない。わたしが、 自分 じぶん からそれを 捨 す てるのである。わたしには、それを 捨 す てる 力 ちから があり、またそれを 受 う ける 力 ちから もある。これはわたしの 父 ちち から 授 さず かった 定 さだ めである」。
”イエスは 彼女 かのじょ に 言 い われた、「わたしはよみがえりであり、 命 いのち である。わたしを 信 しん じる 者 もの は、たとい 死 し んでも 生 い きる。 また、 生 い きていて、わたしを 信 しん じる 者 もの は、いつまでも 死 し なない。あなたはこれを 信 しん じるか」。
”彼 かれ らはこの 日 ひ からイエスを 殺 ころ そうと 相談 そうだん した。
”そこで 祭司長 さいしちょう たちは、ラザロも 殺 ころ そうと 相談 そうだん した。
”よくよくあなたがたに 言 い っておく。一 粒 つぶ の 麦 むぎ が 地 ち に 落 お ちて 死 し ななければ、それはただ一 粒 つぶ のままである。しかし、もし 死 し んだなら、 豊 ゆた かに 実 み を 結 むす ぶようになる。 自分 じぶん の 命 いのち を 愛 あい する 者 もの はそれを 失 うしな い、この 世 よ で 自分 じぶん の 命 いのち を 憎 にく む 者 もの は、それを 保 たも って 永遠 えいえん の 命 いのち に 至 いた るであろう。 もしわたしに 仕 つか えようとする 人 ひと があれば、その 人 ひと はわたしに 従 したが って 来 く るがよい。そうすれば、わたしのおる 所 ところ に、わたしに 仕 つか える 者 もの もまた、おるであろう。もしわたしに 仕 つか えようとする 人 ひと があれば、その 人 ひと を 父 ちち は 重 おも んじて 下 くだ さるであろう。
”ペテロはイエスに 言 い った、「 主 しゅ よ、なぜ、 今 いま あなたについて 行 い くことができないのですか。あなたのためには、 命 いのち も 捨 す てます」。
”人 ひと がその 友 とも のために 自分 じぶん の 命 いのち を 捨 す てること、これよりも 大 おお きな 愛 あい はない。
”もしこの 世 よ があなたがたを 憎 にく むならば、あなたがたよりも 先 さき にわたしを 憎 にく んだことを、 知 し っておくがよい。 もしあなたがたがこの 世 よ から 出 で たものであったなら、この 世 よ は、あなたがたを 自分 じぶん のものとして 愛 あい したであろう。しかし、あなたがたはこの 世 よ のものではない。かえって、わたしがあなたがたをこの 世 よ から 選 えら び 出 だ したのである。だから、この 世 よ はあなたがたを 憎 にく むのである。 わたしがあなたがたに『 僕 しもべ はその 主人 しゅじん にまさるものではない』と 言 い ったことを、おぼえていなさい。もし 人々 ひとびと がわたしを 迫害 はくがい したなら、あなたがたをも 迫害 はくがい するであろう。また、もし 彼 かれ らがわたしの 言葉 ことば を 守 まも っていたなら、あなたがたの 言葉 ことば をも 守 まも るであろう。 彼 かれ らはわたしの 名 な のゆえに、あなたがたに 対 たい してすべてそれらのことをするであろう。それは、わたしをつかわされたかたを 彼 かれ らが 知 し らないからである。
”人々 ひとびと はあなたがたを 会堂 かいどう から 追 お い 出 だ すであろう。 更 さら にあなたがたを 殺 ころ す 者 もの がみな、それによって 自分 じぶん たちは 神 かみ に 仕 つか えているのだと 思 おも う 時 とき が 来 く るであろう。 彼 かれ らがそのようなことをするのは、 父 ちち をもわたしをも 知 し らないからである。 わたしがあなたがたにこれらのことを 言 い ったのは、 彼 かれ らの 時 とき がきた 場合 ばあい 、わたしが 彼 かれ らについて 言 い ったことを、 思 おも い 起 おこ させるためである。これらのことを 初 はじ めから 言 い わなかったのは、わたしがあなたがたと 一緒 いっしょ にいたからである。
”このように、あなたがたにも 今 いま は 不安 ふあん がある。しかし、わたしは 再 ふたた びあなたがたと 会 あ うであろう。そして、あなたがたの 心 こころ は 喜 よろこ びに 満 み たされるであろう。その 喜 よろこ びをあなたがたから 取 と り 去 さ る 者 もの はいない。
”これらのことをあなたがたに 話 はな したのは、わたしにあって 平安 へいあん を 得 え るためである。あなたがたは、この 世 よ ではなやみがある。しかし、 勇気 ゆうき を 出 だ しなさい。わたしはすでに 世 よ に 勝 か っている」。
”わたしは 彼 かれ らに 御言 みことば を 与 あた えましたが、 世 よ は 彼 かれ らを 憎 にく みました。わたしが 世 よ のものでないように、 彼 かれ らも 世 よ のものではないからです。
”そこでピラトは、イエスを 捕 とら え、むちで 打 う たせた。 兵卒 へいそつ たちは、いばらで 冠 かんむり をあんで、イエスの 頭 あたま にかぶらせ、 紫 むらさき の 上着 うわぎ を 着 き せ、 それから、その 前 まえ に 進 すす み 出 で て、「ユダヤ 人 じん の 王 おう 、ばんざい」と 言 い った。そして 平手 ひらて でイエスを 打 う ちつづけた。
”祭司長 さいしちょう たちや 下役 したやく どもはイエスを 見 み ると、 叫 さけ んで「 十字架 じゅうじか につけよ、 十字架 じゅうじか につけよ」と 言 い った。ピラトは 彼 かれ らに 言 い った、「あなたがたが、この 人 ひと を 引 ひ き 取 と って 十字架 じゅうじか につけるがよい。わたしは、 彼 かれ にはなんの 罪 つみ も 見 み いだせない」。
”イエスは 答 こた えられた、「あなたは、 上 うえ から 賜 たま わるのでなければ、わたしに 対 たい してなんの 権威 けんい もない。だから、わたしをあなたに 引 ひ き 渡 わた した 者 もの の 罪 つみ は、もっと 大 おお きい」。
”すると 彼 かれ らは 叫 さけ んだ、「 殺 ころ せ、 殺 ころ せ、 彼 かれ を 十字架 じゅうじか につけよ」。ピラトは 彼 かれ らに 言 い った、「あなたがたの 王 おう を、わたしが 十字架 じゅうじか につけるのか」。 祭司長 さいしちょう たちは 答 こた えた、「わたしたちには、カイザル 以外 いがい に 王 おう はありません」。 そこでピラトは、 十字架 じゅうじか につけさせるために、イエスを 彼 かれ らに 引 ひ き 渡 わた した。 彼 かれ らはイエスを 引 ひ き 取 と った。 イエスはみずから 十字架 じゅうじか を 背負 せお って、されこうべ(ヘブル 語 ご ではゴルゴダ)という 場所 ばしょ に 出 で て 行 い かれた。 彼 かれ らはそこで、イエスを 十字架 じゅうじか につけた。イエスをまん 中 なか にして、ほかのふたりの 者 もの を 両側 りょうがわ に、イエスと 一緒 いっしょ に 十字架 じゅうじか につけた。
”すると、イエスはそのぶどう 酒 しゅ を 受 う けて、「すべてが 終 おわ った」と 言 い われ、 首 くび をたれて 息 いき をひきとられた。
”よくよくあなたに 言 い っておく。あなたが 若 わか かった 時 とき には、 自分 じぶん で 帯 おび をしめて、 思 おも いのままに 歩 ある きまわっていた。しかし 年 とし をとってからは、 自分 じぶん の 手 て をのばすことになろう。そして、ほかの 人 ひと があなたに 帯 おび を 結 むす びつけ、 行 い きたくない 所 ところ へ 連 つ れて 行 い くであろう」。 これは、ペテロがどんな 死 し に 方 かた で、 神 かみ の 栄光 えいこう をあらわすかを 示 しめ すために、お 話 はな しになったのである。こう 話 はな してから、「わたしに 従 したが ってきなさい」と 言 い われた。
”イエスは 彼 かれ に 言 い われた、「たとい、わたしの 来 く る 時 とき まで 彼 かれ が 生 い き 残 のこ っていることを、わたしが 望 のぞ んだとしても、あなたにはなんの 係 かか わりがあるか。あなたは、わたしに 従 したが ってきなさい」。 こういうわけで、この 弟子 でし は 死 し ぬことがないといううわさが、 兄弟 きょうだい たちの 間 あいだ にひろまった。しかし、イエスは 彼 かれ が 死 し ぬことはないと 言 い われたのではなく、ただ「たとい、わたしの 来 く る 時 とき まで 彼 かれ が 生 い き 残 のこ っていることを、わたしが 望 のぞ んだとしても、あなたにはなんの 係 かか わりがあるか」と 言 い われただけである。
”このイエスが 渡 わた されたのは 神 かみ の 定 さだ めた 計画 けいかく と 予知 よち とによるのであるが、あなたがたは 彼 かれ を 不法 ふほう の 人々 ひとびと の 手 て で 十字架 じゅうじか につけて 殺 ころ した。 神 かみ はこのイエスを 死 し の 苦 くる しみから 解 と き 放 はな って、よみがえらせたのである。イエスが 死 し に 支配 しはい されているはずはなかったからである。
”使徒 しと たちに 手 て をかけて 捕 とら え、 公共 こうきょう の 留置場 りゅうちじょう に 入 い れた。
”これを 聞 き いた 者 もの たちは、 激 はげ しい 怒 いか りのあまり、 使徒 しと たちを 殺 ころ そうと 思 おも った。
”使徒 しと たちを 呼 よ び 入 い れて、むち 打 う ったのち、 今後 こんご イエスの 名 な によって 語 かた ることは 相成 あいな らぬと 言 い いわたして、ゆるしてやった。 使徒 しと たちは、 御名 みな のために 恥 はじ を 加 くわ えられるに 足 た る 者 もの とされたことを 喜 よろこ びながら、 議会 ぎかい から 出 で てきた。
”ああ、 強情 ごうじょう で、 心 こころ にも 耳 みみ にも 割礼 かつれい のない 人 ひと たちよ。あなたがたは、いつも 聖霊 せいれい に 逆 さか らっている。それは、あなたがたの 先祖 せんぞ たちと 同 おな じである。 いったい、あなたがたの 先祖 せんぞ が 迫害 はくがい しなかった 預言者 よげんしゃ が、ひとりでもいたか。 彼 かれ らは 正 ただ しいかたの 来 く ることを 予告 よこく した 人 ひと たちを 殺 ころ し、 今 いま やあなたがたは、その 正 ただ しいかたを 裏切 うらぎ る 者 もの 、また 殺 ころ す 者 もの となった。 あなたがたは、 御使 みつかい たちによって 伝 つた えられた 律法 りっぽう を 受 う けたのに、それを 守 まも ることをしなかった」。 人々 ひとびと はこれを 聞 き いて、 心 こころ の 底 そこ から 激 はげ しく 怒 いか り、ステパノにむかって、 歯 は ぎしりをした。 しかし、 彼 かれ は 聖霊 せいれい に 満 み たされて、 天 てん を 見 み つめていると、 神 かみ の 栄光 えいこう が 現 あらわ れ、イエスが 神 かみ の 右 みぎ に 立 た っておられるのが 見 み えた。 そこで、 彼 かれ は「ああ、 天 てん が 開 ひら けて、 人 ひと の 子 こ が 神 かみ の 右 みぎ に 立 た っておいでになるのが 見 み える」と 言 い った。
”人々 ひとびと は 大声 おおごえ で 叫 さけ びながら、 耳 みみ をおおい、ステパノを 目 め がけて、いっせいに 殺到 さっとう し、 彼 かれ を 市外 しがい に 引 ひ き 出 だ して、 石 いし で 打 う った。これに 立 た ち 合 あ った 人 ひと たちは、 自分 じぶん の 上着 うわぎ を 脱 ぬ いで、サウロという 若者 わかもの の 足 あし もとに 置 お いた。 こうして、 彼 かれ らがステパノに 石 いし を 投 な げつけている 間 あいだ 、ステパノは 祈 いの りつづけて 言 い った、「 主 しゅ イエスよ、わたしの 霊 れい をお 受 う け 下 くだ さい」。 そして、ひざまずいて、 大声 おおごえ で 叫 さけ んだ、「 主 しゅ よ、どうぞ、この 罪 つみ を 彼 かれ らに 負 お わせないで 下 くだ さい」。こう 言 い って、 彼 かれ は 眠 ねむ りについた。
”サウロは、ステパノを 殺 ころ すことに 賛成 さんせい していた。その 日 ひ 、エルサレムの 教会 きょうかい に 対 たい して 大 おお 迫害 はくがい が 起 おこ り、 使徒 しと 以外 いがい の 者 もの はことごとく、ユダヤとサマリヤとの 地方 ちほう に 散 ち らされて 行 い った。 信仰 しんこう 深 ぶか い 人 ひと たちはステパノを 葬 ほうむ り、 彼 かれ のために 胸 むね を 打 う って、 非常 ひじょう に 悲 かな しんだ。 ところが、サウロは 家々 いえいえ に 押 お し 入 い って、 男 おとこ や 女 おんな を 引 ひ きずり 出 だ し、 次々 つぎつぎ に 獄 ごく に 渡 わた して、 教会 きょうかい を 荒 あら し 回 まわ った。
”彼 かれ が 読 よ んでいた 聖書 せいしょ の 箇所 かしょ は、これであった、「 彼 かれ は、ほふり 場 ば に 引 ひ かれて 行 い く 羊 ひつじ のように、また、 黙々 もくもく として、 毛 け を 刈 か る 者 もの の 前 まえ に 立 た つ 小羊 こひつじ のように、 口 くち を 開 ひら かない。 彼 かれ は、いやしめられて、そのさばきも 行 おこな われなかった。だれが、 彼 かれ の 子孫 しそん のことを 語 かた ることができようか、 彼 かれ の 命 いのち が 地上 ちじょう から 取 と り 去 さ られているからには」。
”さてサウロは、なおも 主 しゅ の 弟子 でし たちに 対 たい する 脅迫 きょうはく 、 殺害 さつがい の 息 いき をはずませながら、 大祭司 だいさいし のところに 行 い って、 ダマスコの 諸 しょ 会堂 かいどう あての 添書 てんしょ を 求 もと めた。それは、この 道 みち の 者 もの を 見 み つけ 次第 しだい 、 男女 だんじょ の 別 べつ なく 縛 しば りあげて、エルサレムにひっぱって 来 く るためであった。 ところが、 道 みち を 急 いそ いでダマスコの 近 ちか くにきたとき、 突然 とつぜん 、 天 てん から 光 ひかり がさして、 彼 かれ をめぐり 照 てら した。 彼 かれ は 地 ち に 倒 たお れたが、その 時 とき 「サウロ、サウロ、なぜわたしを 迫害 はくがい するのか」と 呼 よ びかける 声 こえ を 聞 き いた。 そこで 彼 かれ は「 主 しゅ よ、あなたは、どなたですか」と 尋 たず ねた。すると 答 こたえ があった、「わたしは、あなたが 迫害 はくがい しているイエスである。
”相当 そうとう の 日数 にっすう がたったころ、ユダヤ 人 じん たちはサウロを 殺 ころ す 相談 そうだん をした。 ところが、その 陰謀 いんぼう が 彼 かれ の 知 し るところとなった。 彼 かれ らはサウロを 殺 ころ そうとして、 夜昼 よるひる 、 町 まち の 門 もん を 見守 みまも っていたのである。
”ギリシヤ 語 ご を 使 つか うユダヤ 人 じん たちとしばしば 語 かた り 合 あ い、また 論 ろん じ 合 あ った。しかし、 彼 かれ らは 彼 かれ を 殺 ころ そうとねらっていた。
”そのころ、ヘロデ 王 おう は 教会 きょうかい のある 者 もの たちに 圧迫 あっぱく の 手 て をのばし、 ヨハネの 兄弟 きょうだい ヤコブをつるぎで 切 き り 殺 ころ した。 そして、それがユダヤ 人 じん たちの 意 い にかなったのを 見 み て、さらにペテロをも 捕 とら えにかかった。それは 除酵祭 じょこうさい の 時 とき のことであった。 ヘロデはペテロを 捕 とら えて 獄 ごく に 投 とう じ、四 人 にん 一 組 くみ の 兵卒 へいそつ 四 組 くみ に 引 ひ き 渡 わた して、 見張 みは りをさせておいた。 過越 すぎこし の 祭 まつり のあとで、 彼 かれ を 民衆 みんしゅう の 前 まえ に 引 ひ き 出 だ すつもりであったのである。
”その 時 とき 、 異邦人 いほうじん やユダヤ 人 じん が 役人 やくにん たちと 一緒 いっしょ になって 反対 はんたい 運動 うんどう を 起 おこ し、 使徒 しと たちをはずかしめ、 石 いし で 打 う とうとしたので、 ふたりはそれと 気 き づいて、ルカオニヤの 町々 まちまち 、ルステラ、デルベおよびその 附近 ふきん の 地 ち へのがれ、
”弟子 でし たちを 力 ちから づけ、 信仰 しんこう を 持 も ちつづけるようにと 奨励 しょうれい し、「わたしたちが 神 かみ の 国 くに にはいるのには、 多 おお くの 苦難 くなん を 経 へ なければならない」と 語 かた った。
”このふたりは、われらの 主 しゅ イエス・キリストの 名 な のために、その 命 いのち を 投 な げ 出 だ した 人々 ひとびと であるが、
”群衆 ぐんしゅう もいっせいに 立 た って、ふたりを 責 せ めたてたので、 長官 ちょうかん たちはふたりの 上着 うわぎ をはぎ 取 と り、むちで 打 う つことを 命 めい じた。 それで、ふたりに 何 なに 度 ど もむちを 加 くわ えさせたのち、 獄 ごく に 入 い れ、 獄吏 ごくり にしっかり 番 ばん をするようにと 命 めい じた。 獄吏 ごくり はこの 厳命 げんめい を 受 う けたので、ふたりを 奥 おく の 獄屋 ごくや に 入 い れ、その 足 あし に 足 あし かせをしっかとかけておいた。
”また、ひとりの 人 ひと から、あらゆる 民族 みんぞく を 造 つく り 出 りだ して、 地 ち の 全面 ぜんめん に 住 す まわせ、それぞれに 時代 じだい を 区分 くぶん し、 国土 こくど の 境界 きょうかい を 定 さだ めて 下 くだ さったのである。 こうして、 人々 ひとびと が 熱心 ねっしん に 追 お い 求 もと めて 捜 さが しさえすれば、 神 かみ を 見 み いだせるようにして 下 くだ さった。 事実 じじつ 、 神 かみ はわれわれひとりびとりから 遠 とお く 離 はな れておいでになるのではない。 われわれは 神 かみ のうちに 生 い き、 動 うご き、 存在 そんざい しているからである。あなたがたのある 詩人 しじん たちも 言 い ったように、『われわれも、 確 たし かにその 子孫 しそん である』。
”今 いま や、わたしは 御霊 みたま に 迫 せま られてエルサレムへ 行 い く。あの 都 みやこ で、どんな 事 こと がわたしの 身 み にふりかかって 来 く るか、わたしにはわからない。 ただ、 聖霊 せいれい が 至 いた るところの 町々 まちまち で、わたしにはっきり 告 つ げているのは、 投獄 とうごく と 患難 かんなん とが、わたしを 待 ま ちうけているということだ。 しかし、わたしは 自分 じぶん の 行程 こうてい を 走 はし り 終 お え、 主 しゅ イエスから 賜 たま わった、 神 かみ のめぐみの 福音 ふくいん をあかしする 任務 にんむ を 果 はた し 得 え さえしたら、このいのちは 自分 じぶん にとって、 少 すこ しも 惜 お しいとは 思 おも わない。
”その 時 とき パウロは 答 こた えた、「あなたがたは、 泣 な いたり、わたしの 心 こころ をくじいたりして、いったい、どうしようとするのか。わたしは、 主 しゅ イエスの 名 な のためなら、エルサレムで 縛 しば られるだけでなく、 死 し ぬことをも 覚悟 かくご しているのだ」。 こうして、パウロが 勧告 かんこく を 聞 き きいれてくれないので、わたしたちは「 主 しゅ のみこころが 行 おこな われますように」と 言 い っただけで、それ 以上 いじょう 、 何 なに も 言 い わなかった。
”彼 かれ らがパウロを 殺 ころ そうとしていた 時 とき に、エルサレム 全体 ぜんたい が 混乱 こんらん 状態 じょうたい に 陥 おちい っているとの 情報 じょうほう が、 守備 しゅび 隊 たい の 千卒長 せんそつちょう にとどいた。
”そして、この 道 みち を 迫害 はくがい し、 男 おとこ であれ 女 おんな であれ、 縛 しば りあげて 獄 ごく に 投 とう じ、 彼 かれ らを 死 し に 至 いた らせた。 このことは、 大祭司 だいさいし も 長老 ちょうろう たち 一同 いちどう も、 証明 しょうめい するところである。さらにわたしは、この 人 ひと たちからダマスコの 同志 どうし たちへあてた 手紙 てがみ をもらって、その 地 ち にいる 者 もの たちを 縛 しば りあげ、エルサレムにひっぱってきて、 処罰 しょばつ するため、 出 で かけて 行 い った。
”そこで、わたしが 言 い った、『 主 しゅ よ、 彼 かれ らは、わたしがいたるところの 会堂 かいどう で、あなたを 信 しん じる 人々 ひとびと を 獄 ごく に 投 とう じたり、むち 打 う ったりしていたことを、 知 し っています。 また、あなたの 証人 しょうにん ステパノの 血 ち が 流 なが された 時 とき も、わたしは 立 た ち 合 あ っていてそれに 賛成 さんせい し、また 彼 かれ を 殺 ころ した 人 ひと たちの 上着 うわぎ の 番 ばん をしていたのです』。
”夜 よ が 明 あ けると、ユダヤ 人 じん らは 申 もう し 合 あ わせをして、パウロを 殺 ころ すまでは 飲食 いんしょく をいっさい 断 た つと、 誓 ちか い 合 あ った。 この 陰謀 いんぼう に 加 くわ わった 者 もの は、四十 人 にん あまりであった。 彼 かれ らは、 祭司長 さいしちょう たちや 長老 ちょうろう たちのところに 行 い って、こう 言 い った。「われわれは、パウロを 殺 ころ すまでは 何 なに も 食 た べないと、 堅 かた く 誓 ちか い 合 あ いました。 ついては、あなたがたは 議会 ぎかい と 組 く んで、 彼 かれ のことでなお 詳 くわ しく 取調 とりしら べをするように 見 み せかけ、パウロをあなたがたのところに 連 つ れ 出 だ すように、 千卒長 せんそつちょう に 頼 たの んで 下 くだ さい。われわれとしては、パウロがそこにこないうちに 殺 ころ してしまう 手 て はずをしています」。
”わたし 自身 じしん も、 以前 いぜん には、ナザレ 人 びと イエスの 名 な に 逆 さか らって 反対 はんたい の 行動 こうどう をすべきだと、 思 おも っていました。 そしてわたしは、それをエルサレムで 敢行 かんこう し、 祭司長 さいしちょう たちから 権限 けんげん を 与 あた えられて、 多 おお くの 聖徒 せいと たちを 獄 ごく に 閉 と じ 込 こ め、 彼 かれ らが 殺 ころ される 時 とき には、それに 賛成 さんせい の 意 い を 表 あらわ しました。 それから、いたるところの 会堂 かいどう で、しばしば 彼 かれ らを 罰 ばっ して、 無理 むり やりに 神 かみ をけがす 言葉 ことば を 言 い わせようとし、 彼 かれ らに 対 たい してひどく 荒 あ れ 狂 くる い、ついに 外国 がいこく の 町々 まちまち にまで、 迫害 はくがい の 手 て をのばすに 至 いた りました。
”そのために、ユダヤ 人 じん は、わたしを 宮 みや で 引 ひ き 捕 とら えて 殺 ころ そうとしたのです。
”すなわち、 一方 いっぽう では、 耐 た え 忍 しの んで 善 ぜん を 行 おこな って、 光栄 こうえい とほまれと 朽 く ちぬものとを 求 もと める 人 ひと に、 永遠 えいえん のいのちが 与 あた えられ、
”それだけではなく、 患難 かんなん をも 喜 よろこ んでいる。なぜなら、 患難 かんなん は 忍耐 にんたい を 生 う み 出 だ し、
”わたしたちがまだ 弱 よわ かったころ、キリストは、 時 とき いたって、 不信心 ふしんじん な 者 もの たちのために 死 し んで 下 くだ さったのである。 正 ただ しい 人 ひと のために 死 し ぬ 者 もの は、ほとんどいないであろう。 善人 ぜんにん のためには、 進 すす んで 死 し ぬ 者 もの もあるいはいるであろう。 しかし、まだ 罪人 つみびと であった 時 とき 、わたしたちのためにキリストが 死 し んで 下 くだ さったことによって、 神 かみ はわたしたちに 対 たい する 愛 あい を 示 しめ されたのである。 わたしたちは、キリストの 血 ち によって 今 いま は 義 ぎ とされているのだから、なおさら、 彼 かれ によって 神 かみ の 怒 いか りから 救 すく われるであろう。 もし、わたしたちが 敵 てき であった 時 とき でさえ、 御子 みこ の 死 し によって 神 かみ との 和解 わかい を 受 う けたとすれば、 和解 わかい を 受 う けている 今 いま は、なおさら、 彼 かれ のいのちによって 救 すく われるであろう。
”それとも、あなたがたは 知 し らないのか。キリスト・イエスにあずかるバプテスマを 受 う けたわたしたちは、 彼 かれ の 死 し にあずかるバプテスマを 受 う けたのである。 すなわち、わたしたちは、その 死 し にあずかるバプテスマによって、 彼 かれ と 共 とも に 葬 ほうむ られたのである。それは、キリストが 父 ちち の 栄光 えいこう によって、 死人 しにん の 中 なか からよみがえらされたように、わたしたちもまた、 新 あたら しいいのちに 生 い きるためである。 もしわたしたちが、 彼 かれ に 結 むす びついてその 死 し の 様 さま にひとしくなるなら、さらに、 彼 かれ の 復活 ふっかつ の 様 さま にもひとしくなるであろう。 わたしたちは、この 事 こと を 知 し っている。わたしたちの 内 うち の 古 ふる き 人 ひと はキリストと 共 とも に 十字架 じゅうじか につけられた。それは、この 罪 つみ のからだが 滅 ほろ び、わたしたちがもはや、 罪 つみ の 奴隷 どれい となることがないためである。 それは、すでに 死 し んだ 者 もの は、 罪 つみ から 解放 かいほう されているからである。
”もしわたしたちが、キリストと 共 とも に 死 し んだなら、また 彼 かれ と 共 とも に 生 い きることを 信 しん じる。 キリストは 死人 しにん の 中 なか からよみがえらされて、もはや 死 し ぬことがなく、 死 し はもはや 彼 かれ を 支配 しはい しないことを、 知 し っているからである。 なぜなら、キリストが 死 し んだのは、ただ一 度 ど 罪 つみ に 対 たい して 死 し んだのであり、キリストが 生 い きるのは、 神 かみ に 生 い きるのだからである。 このように、あなたがた 自身 じしん も、 罪 つみ に 対 たい して 死 し んだ 者 もの であり、キリスト・イエスにあって 神 かみ に 生 い きている 者 もの であることを、 認 みと むべきである。
”なぜなら、もし、 肉 にく に 従 したが って 生 い きるなら、あなたがたは 死 し ぬ 外 ほか はないからである。しかし、 霊 れい によってからだの 働 はたら きを 殺 ころ すなら、あなたがたは 生 い きるであろう。 すべて 神 かみ の 御霊 みたま に 導 みちび かれている 者 もの は、すなわち、 神 かみ の 子 こ である。
”もし 子 こ であれば、 相続人 そうぞくにん でもある。 神 かみ の 相続人 そうぞくにん であって、キリストと 栄光 えいこう を 共 とも にするために 苦難 くなん をも 共 とも にしている 以上 いじょう 、キリストと 共同 きょうどう の 相続人 そうぞくにん なのである。 わたしは 思 おも う。 今 いま のこの 時 とき の 苦 くる しみは、やがてわたしたちに 現 あらわ されようとする 栄光 えいこう に 比 くら べると、 言 い うに 足 た りない。
”実 じつ に、 被 ひ 造物 ぞうぶつ 全体 ぜんたい が、 今 いま に 至 いた るまで、 共 とも にうめき 共 とも に 産 う みの 苦 くる しみを 続 つづ けていることを、わたしたちは 知 し っている。 それだけではなく、 御霊 みたま の 最初 さいしょ の 実 み を 持 も っているわたしたち 自身 じしん も、 心 こころ の 内 うち でうめきながら、 子 こ たる 身分 みぶん を 授 さづ けられること、すなわち、からだのあがなわれることを 待 ま ち 望 のぞ んでいる。
”神 かみ は、 神 かみ を 愛 あい する 者 もの たち、すなわち、ご 計画 けいかく に 従 したが って 召 め された 者 もの たちと 共 とも に 働 はたら いて、 万事 ばんじ を 益 えき となるようにして 下 くだ さることを、わたしたちは 知 し っている。 神 かみ はあらかじめ 知 し っておられる 者 もの たちを、 更 さら に 御子 みこ のかたちに 似 に たものとしようとして、あらかじめ 定 さだ めて 下 くだ さった。それは、 御子 みこ を 多 おお くの 兄弟 きょうだい の 中 なか で 長子 ちょうし とならせるためであった。 そして、あらかじめ 定 さだ めた 者 もの たちを 更 さら に 召 め し、 召 め した 者 もの たちを 更 さら に 義 ぎ とし、 義 ぎ とした 者 もの たちには、 更 さら に 栄光 えいこう を 与 あた えて 下 くだ さったのである。
”それでは、これらの 事 こと について、なんと 言 い おうか。もし、 神 かみ がわたしたちの 味方 みかた であるなら、だれがわたしたちに 敵 てき し 得 え ようか。 ご 自身 じしん の 御子 みこ をさえ 惜 お しまないで、わたしたちすべての 者 もの のために 死 し に 渡 わた されたかたが、どうして、 御子 みこ のみならず 万物 ばんぶつ をも 賜 たま わらないことがあろうか。
”だれが、キリストの 愛 あい からわたしたちを 離 はな れさせるのか。 患難 かんなん か、 苦悩 くのう か、 迫害 はくがい か、 飢 う えか、 裸 はだか か、 危難 きなん か、 剣 つるぎ か。 「わたしたちはあなたのために 終日 しゅうじつ 、 死 し に 定 さだ められており、ほふられる 羊 ひつじ のように 見 み られている」と 書 か いてあるとおりである。 しかし、わたしたちを 愛 あい して 下 くだ さったかたによって、わたしたちは、これらすべての 事 こと において 勝 か ち 得 え て 余 あま りがある。 わたしは 確信 かくしん する。 死 し も 生 せい も、 天使 てんし も 支配者 しはいしゃ も、 現在 げんざい のものも 将来 しょうらい のものも、 力 ちから あるものも、 高 たか いものも 深 ふか いものも、その 他 た どんな 被 ひ 造物 ぞうぶつ も、わたしたちの 主 しゅ キリスト・イエスにおける 神 かみ の 愛 あい から、わたしたちを 引 ひ き 離 はな すことはできないのである。
”「 主 しゅ よ、 彼 かれ らはあなたの 預言者 よげんしゃ たちを 殺 ころ し、あなたの 祭壇 さいだん をこぼち、そして、わたしひとりが 取 と り 残 のこ されたのに、 彼 かれ らはわたしのいのちをも 求 もと めています」。 しかし、 彼 かれ に 対 たい する 御 み 告 つ げはなんであったか、「バアルにひざをかがめなかった七千 人 にん を、わたしのために 残 のこ しておいた」。 それと 同 おな じように、 今 いま の 時 とき にも、 恵 めぐ みの 選 えら びによって 残 のこ された 者 もの がいる。
”兄弟 きょうだい たちよ。そういうわけで、 神 かみ のあわれみによってあなたがたに 勧 すす める。あなたがたのからだを、 神 かみ に 喜 よろこ ばれる、 生 い きた、 聖 せい なる 供 そな え 物 もの としてささげなさい。それが、あなたがたのなすべき 霊的 れいてき な 礼拝 れいはい である。 あなたがたは、この 世 よ と 妥協 だきょう してはならない。むしろ、 心 こころ を 新 あら たにすることによって、 造 つく りかえられ、 何 なに が 神 かみ の 御旨 みむね であるか、 何 なに が 善 ぜん であって、 神 かみ に 喜 よろこ ばれ、かつ 全 まった きことであるかを、わきまえ 知 し るべきである。
”望 のぞ みをいだいて 喜 よろこ び、 患難 かんなん に 耐 た え、 常 つね に 祈 いの りなさい。 貧 まず しい 聖徒 せいと を 助 たす け、 努 つと めて 旅人 たびびと をもてなしなさい。 あなたがたを 迫害 はくがい する 者 もの を 祝福 しゅくふく しなさい。 祝福 しゅくふく して、のろってはならない。
”あなたがたは、できる 限 かぎ りすべての 人 ひと と 平和 へいわ に 過 す ごしなさい。 愛 あい する 者 もの たちよ。 自分 じぶん で 復讐 ふくしゅう をしないで、むしろ、 神 かみ の 怒 いか りに 任 まか せなさい。なぜなら、「 主 しゅ が 言 い われる。 復讐 ふくしゅう はわたしのすることである。わたし 自身 じしん が 報復 ほうふく する」と 書 か いてあるからである。 むしろ、「もしあなたの 敵 てき が 飢 う えるなら、 彼 かれ に 食 く わせ、かわくなら、 彼 かれ に 飲 の ませなさい。そうすることによって、あなたは 彼 かれ の 頭 あたま に 燃 も えさかる 炭火 すみび を 積 つ むことになるのである」。
”すべての 人 ひと は、 上 うえ に 立 た つ 権威 けんい に 従 したが うべきである。なぜなら、 神 かみ によらない 権威 けんい はなく、おおよそ 存在 そんざい している 権威 けんい は、すべて 神 かみ によって 立 た てられたものだからである。 したがって、 権威 けんい に 逆 さか らう 者 もの は、 神 かみ の 定 さだ めにそむく 者 もの である。そむく 者 もの は、 自分 じぶん の 身 み にさばきを 招 まね くことになる。 いったい、 支配者 しはいしゃ たちは、 善事 ぜんじ をする 者 もの には 恐怖 きょうふ でなく、 悪事 あくじ をする 者 もの にこそ 恐怖 きょうふ である。あなたは 権威 けんい を 恐 おそ れないことを 願 ねが うのか。それでは、 善事 ぜんじ をするがよい。そうすれば、 彼 かれ からほめられるであろう。 彼 かれ は、あなたに 益 えき を 与 あた えるための 神 かみ の 僕 しもべ なのである。しかし、もしあなたが 悪事 あくじ をすれば、 恐 おそ れなければならない。 彼 かれ はいたずらに 剣 けん を 帯 お びているのではない。 彼 かれ は 神 かみ の 僕 しもべ であって、 悪事 あくじ を 行 おこな う 者 もの に 対 たい しては、 怒 いか りをもって 報 むく いるからである。
”わたしたちは、 生 い きるのも 主 しゅ のために 生 い き、 死 し ぬのも 主 しゅ のために 死 し ぬ。だから、 生 い きるにしても 死 し ぬにしても、わたしたちは 主 しゅ のものなのである。 なぜなら、キリストは、 死者 ししゃ と 生者 せいしゃ との 主 しゅ となるために、 死 し んで 生 い き 返 かえ られたからである。
”むしろ、わたしたちが 語 かた るのは、 隠 かく された 奥義 おくぎ としての 神 かみ の 知恵 ちえ である。それは 神 かみ が、わたしたちの 受 う ける 栄光 えいこう のために、 世 よ の 始 はじ まらぬ 先 さき から、あらかじめ 定 さだ めておかれたものである。 この 世 よ の 支配者 しはいしゃ たちのうちで、この 知恵 ちえ を 知 し っていた 者 もの は、ひとりもいなかった。もし 知 し っていたなら、 栄光 えいこう の 主 しゅ を 十字架 じゅうじか につけはしなかったであろう。 しかし、 聖書 せいしょ に 書 か いてあるとおり、「 目 め がまだ 見 み ず、 耳 みみ がまだ 聞 き かず、 人 ひと の 心 こころ に 思 おも い 浮 うか びもしなかったことを、 神 かみ は、ご 自分 じぶん を 愛 あい する 者 もの たちのために 備 そな えられた」のである。
”あなたがたは 神 かみ の 宮 みや であって、 神 かみ の 御霊 みたま が 自分 じぶん のうちに 宿 やど っていることを 知 し らないのか。
”わたしはこう 考 かんが える。 神 かみ はわたしたち 使徒 しと を 死刑囚 しけいしゅう のように、 最後 さいご に 出場 しゅつじょう する 者 もの として 引 ひ き 出 だ し、こうしてわたしたちは、 全 ぜん 世界 せかい に、 天使 てんし にも 人々 ひとびと にも 見 み せ 物 もの にされたのだ。
”今 いま の 今 いま まで、わたしたちは 飢 う え、かわき、 裸 はだか にされ、 打 う たれ、 宿 やど なしであり、 苦労 くろう して 自分 じぶん の 手 て で 働 はたら いている。はずかしめられては 祝福 しゅくふく し、 迫害 はくがい されては 耐 た え 忍 しの び、 ののしられては 優 やさ しい 言葉 ことば をかけている。わたしたちは 今 いま に 至 いた るまで、この 世 よ のちりのように、 人間 にんげん のくずのようにされている。
”あなたがたは 知 し らないのか。 自分 じぶん のからだは、 神 かみ から 受 う けて 自分 じぶん の 内 うち に 宿 やど っている 聖霊 せいれい の 宮 みや であって、あなたがたは、もはや 自分 じぶん 自身 じしん のものではないのである。 あなたがたは、 代価 だいか を 払 はら って 買 か いとられたのだ。それだから、 自分 じぶん のからだをもって、 神 かみ の 栄光 えいこう をあらわしなさい。
”だから、あなたがたは、このパンを 食 しょく し、この 杯 さかずき を 飲 の むごとに、それによって、 主 しゅ がこられる 時 とき に 至 いた るまで、 主 しゅ の 死 し を 告 つ げ 知 し らせるのである。
”たといまた、わたしが 自分 じぶん の 全 ぜん 財産 ざいさん を 人 ひと に 施 ほどこ しても、また、 自分 じぶん のからだを 焼 や かれるために 渡 わた しても、もし 愛 あい がなければ、いっさいは 無益 むえき である。 愛 あい は 寛容 かんよう であり、 愛 あい は 情深 なさけぶか い。また、ねたむことをしない。 愛 あい は 高 たか ぶらない、 誇 ほこ らない、 不作法 ぶさほう をしない、 自分 じぶん の 利益 りえき を 求 もと めない、いらだたない、 恨 うら みをいだかない。 不義 ふぎ を 喜 よろこ ばないで 真理 しんり を 喜 よろこ ぶ。 そして、すべてを 忍 しの び、すべてを 信 しん じ、すべてを 望 のぞ み、すべてを 耐 た える。
”しかし 事実 じじつ 、キリストは 眠 ねむ っている 者 もの の 初穂 はつほ として、 死人 しにん の 中 なか からよみがえったのである。
”最後 さいご の 敵 てき として 滅 ほろ ぼされるのが、 死 し である。
”兄弟 きょうだい たちよ。わたしたちの 主 しゅ キリスト・イエスにあって、わたしがあなたがたにつき 持 も っている 誇 ほこり にかけて 言 い うが、わたしは 日々 ひび 死 し んでいるのである。
”おろかな 人 ひと である。あなたのまくものは、 死 し ななければ、 生 い かされないではないか。
”死人 しにん の 復活 ふっかつ も、また 同様 どうよう である。 朽 く ちるものでまかれ、 朽 く ちないものによみがえり、 卑 いや しいものでまかれ、 栄光 えいこう あるものによみがえり、 弱 よわ いものでまかれ、 強 つよ いものによみがえり、 肉 にく のからだでまかれ、 霊 れい のからだによみがえるのである。 肉 にく のからだがあるのだから、 霊 れい のからだもあるわけである。
”なぜなら、この 朽 く ちるものは 必 かなら ず 朽 く ちないものを 着 き 、この 死 し ぬものは 必 かなら ず 死 し なないものを 着 き ることになるからである。 この 朽 く ちるものが 朽 く ちないものを 着 き 、この 死 し ぬものが 死 し なないものを 着 き るとき、 聖書 せいしょ に 書 か いてある 言葉 ことば が 成就 じょうじゅ するのである。 「 死 し は 勝利 しょうり にのまれてしまった。 死 し よ、おまえの 勝利 しょうり は、どこにあるのか。 死 し よ、おまえのとげは、どこにあるのか」。
”ほむべきかな、わたしたちの 主 しゅ イエス・キリストの 父 ちち なる 神 かみ 、あわれみ 深 ぶか き 父 ちち 、 慰 なぐさ めに 満 み ちたる 神 かみ。 神 かみ は、いかなる 患難 かんなん の 中 なか にいる 時 とき でもわたしたちを 慰 なぐさ めて 下 くだ さり、また、わたしたち 自身 じしん も、 神 かみ に 慰 なぐさ めていただくその 慰 なぐさ めをもって、あらゆる 患難 かんなん の 中 なか にある 人々 ひとびと を 慰 なぐさ めることができるようにして 下 くだ さるのである。 それは、キリストの 苦難 くなん がわたしたちに 満 み ちあふれているように、わたしたちの 受 う ける 慰 なぐさ めもまた、キリストによって 満 み ちあふれているからである。 わたしたちが 患難 かんなん に 会 あ うなら、それはあなたがたの 慰 なぐさ めと 救 すくい とのためであり、 慰 なぐさ めを 受 う けるなら、それはあなたがたの 慰 なぐさ めのためであって、その 慰 なぐさ めは、わたしたちが 受 う けているのと 同 おな じ 苦難 くなん に 耐 た えさせる 力 ちから となるのである。 だから、あなたがたに 対 たい していだいているわたしたちの 望 のぞ みは、 動 うご くことがない。あなたがたが、わたしたちと 共 とも に 苦難 くなん にあずかっているように、 慰 なぐさ めにも 共 とも にあずかっていることを 知 し っているからである。
”兄弟 きょうだい たちよ。わたしたちがアジヤで 会 あ った 患難 かんなん を、 知 し らずにいてもらいたくない。わたしたちは 極度 きょくど に、 耐 た えられないほど 圧迫 あっぱく されて、 生 い きる 望 のぞ みをさえ 失 うしな ってしまい、 心 こころ のうちで 死 し を 覚悟 かくご し、 自分 じぶん 自身 じしん を 頼 たの みとしないで、 死人 しにん をよみがえらせて 下 くだ さる 神 かみ を 頼 たの みとするに 至 いた った。 神 かみ はこのような 死 し の 危険 きけん から、わたしたちを 救 すく い 出 だ して 下 くだ さった、また 救 すく い 出 だ して 下 くだ さるであろう。わたしたちは、 神 かみ が 今後 こんご も 救 すく い 出 だ して 下 くだ さることを 望 のぞ んでいる。
”しかしわたしたちは、この 宝 たから を 土 つち の 器 うつわ の 中 なか に 持 も っている。その 測 はか り 知 し れない 力 ちから は 神 かみ のものであって、わたしたちから 出 で たものでないことが、あらわれるためである。 わたしたちは、 四方 しほう から 患難 かんなん を 受 う けても 窮 きゅう しない。 途方 とほう にくれても 行 ゆ き 詰 づ まらない。 迫害 はくがい に 会 あ っても 見捨 みす てられない。 倒 たお されても 滅 ほろ びない。 いつもイエスの 死 し をこの 身 み に 負 お うている。それはまた、イエスのいのちが、この 身 み に 現 あらわ れるためである。 わたしたち 生 い きている 者 もの は、イエスのために 絶 た えず 死 し に 渡 わた されているのである。それはイエスのいのちが、わたしたちの 死 し ぬべき 肉体 にくたい に 現 あらわ れるためである。 こうして、 死 し はわたしたちのうちに 働 はたら き、いのちはあなたがたのうちに 働 はたら くのである。
”だから、わたしたちは 落胆 らくたん しない。たといわたしたちの 外 そと なる 人 ひと は 滅 ほろ びても、 内 うち なる 人 ひと は 日 ひ ごとに 新 あたら しくされていく。 なぜなら、このしばらくの 軽 かる い 患難 かんなん は 働 はたら いて、 永遠 えいえん の 重 おも い 栄光 えいこう を、あふれるばかりにわたしたちに 得 え させるからである。 わたしたちは、 見 み えるものにではなく、 見 み えないものに 目 め を 注 そそ ぐ。 見 み えるものは 一時 いちじ 的 てき であり、 見 み えないものは 永遠 えいえん につづくのである。
”わたしたちの 住 す んでいる 地上 ちじょう の 幕屋 まくや がこわれると、 神 かみ からいただく 建物 たてもの 、すなわち 天 てん にある、 人 ひと の 手 て によらない 永遠 えいえん の 家 いえ が 備 そな えてあることを、わたしたちは 知 し っている。 そして、 天 てん から 賜 たま わるそのすみかを、 上 うえ に 着 き ようと 切 せつ に 望 のぞ みながら、この 幕屋 まくや の 中 なか で 苦 くる しみもだえている。 それを 着 き たなら、 裸 はだか のままではいないことになろう。 この 幕屋 まくや の 中 なか にいるわたしたちは、 重荷 おもに を 負 お って 苦 くる しみもだえている。それを 脱 ぬ ごうと 願 ねが うからではなく、その 上 うえ に 着 き ようと 願 ねが うからであり、それによって、 死 し ぬべきものがいのちにのまれてしまうためである。 わたしたちを、この 事 こと にかなう 者 もの にして 下 くだ さったのは、 神 かみ である。そして、 神 かみ はその 保証 ほしょう として 御霊 みたま をわたしたちに 賜 たま わったのである。
”だから、わたしたちはいつも 心 こころ 強 づよ い。そして、 肉体 にくたい を 宿 やど としている 間 あいだ は 主 しゅ から 離 はな れていることを、よく 知 し っている。 わたしたちは、 見 み えるものによらないで、 信仰 しんこう によって 歩 ある いているのである。 それで、わたしたちは 心 こころ 強 づよ い。そして、むしろ 肉体 にくたい から 離 はな れて 主 しゅ と 共 とも に 住 す むことが、 願 ねが わしいと 思 おも っている。 そういうわけだから、 肉体 にくたい を 宿 やど としているにしても、それから 離 はな れているにしても、ただ 主 しゅ に 喜 よろこ ばれる 者 もの となるのが、 心 こころ からの 願 ねが いである。
”なぜなら、キリストの 愛 あい がわたしたちに 強 つよ く 迫 せま っているからである。わたしたちはこう 考 かんが えている。ひとりの 人 ひと がすべての 人 ひと のために 死 し んだ 以上 いじょう 、すべての 人 ひと が 死 し んだのである。 そして、 彼 かれ がすべての 人 ひと のために 死 し んだのは、 生 い きている 者 もの がもはや 自分 じぶん のためにではなく、 自分 じぶん のために 死 し んでよみがえったかたのために、 生 い きるためである。
”それだから、わたしたちは 今後 こんご 、だれをも 肉 にく によって 知 し ることはすまい。かつてはキリストを 肉 にく によって 知 し っていたとしても、 今 いま はもうそのような 知 し り 方 かた をすまい。 だれでもキリストにあるならば、その 人 ひと は 新 あたら しく 造 つく られた 者 もの である。 古 ふる いものは 過 す ぎ 去 さ った、 見 み よ、すべてが 新 あたら しくなったのである。
”この 務 つとめ がそしりを 招 まね かないために、わたしたちはどんな 事 こと にも、 人 ひと につまずきを 与 あた えないようにし、 かえって、あらゆる 場合 ばあい に、 神 かみ の 僕 しもべ として、 自分 じぶん を 人々 ひとびと にあらわしている。すなわち、 極度 きょくど の 忍苦 にんく にも、 患難 かんなん にも、 危機 きき にも、 行 ゆ き 詰 づ まりにも、 むち 打 う たれることにも、 入獄 にゅうごく にも、 騒乱 そうらん にも、 労苦 ろうく にも、 徹夜 てつや にも、 飢餓 きが にも、 真実 しんじつ と 知識 ちしき と 寛容 かんよう と、 慈愛 じあい と 聖霊 せいれい と 偽 いつわ りのない 愛 あい と、 真理 しんり の 言葉 ことば と 神 かみ の 力 ちから とにより、 左右 さゆう に 持 も っている 義 ぎ の 武器 ぶき により、 ほめられても、そしられても、 悪評 あくひょう を 受 う けても、 好評 こうひょう を 博 はく しても、 神 かみ の 僕 しもべ として 自分 じぶん をあらわしている。わたしたちは、 人 ひと を 惑 まど わしているようであるが、しかも 真実 しんじつ であり、 人 ひと に 知 し られていないようであるが、 認 みと められ、 死 し にかかっているようであるが、 見 み よ、 生 い きており、 懲 こ らしめられているようであるが、 殺 ころ されず、 悲 かな しんでいるようであるが、 常 つね に 喜 よろこ んでおり、 貧 まず しいようであるが、 多 おお くの 人 ひと を 富 と ませ、 何 なに も 持 も たないようであるが、すべての 物 もの を 持 も っている。
”わたしは、 責 せ めるつもりでこう 言 い うのではない。 前 まえ にも 言 い ったように、あなたがたはわたしの 心 こころ のうちにいて、わたしたちと 生 せい 死 し を 共 とも にしているのである。 わたしはあなたがたを 大 おお いに 信頼 しんらい し、 大 おお いに 誇 ほこ っている。また、あふれるばかり 慰 なぐさ めを 受 う け、あらゆる 患難 かんなん の 中 なか にあって 喜 よろこ びに 満 み ちあふれている。
”すなわち、 彼 かれ らは、 患難 かんなん のために 激 はげ しい 試錬 しれん をうけたが、その 満 み ちあふれる 喜 よろこ びは、 極度 きょくど の 貧 まず しさにもかかわらず、あふれ 出 で て 惜 お しみなく 施 ほどこ す 富 とみ となったのである。
”彼 かれ らはキリストの 僕 しもべ なのか。わたしは 気 き が 狂 くる ったようになって 言 い う、わたしは 彼 かれ ら 以上 いじょう にそうである。 苦労 くろう したことはもっと 多 おお く、 投獄 とうごく されたことももっと 多 おお く、むち 打 う たれたことは、はるかにおびただしく、 死 し に 面 めん したこともしばしばあった。 ユダヤ 人 じん から四十に一つ 足 た りないむちを 受 う けたことが五 度 ど 、 ローマ 人 じん にむちで 打 う たれたことが三 度 ど 、 石 いし で 打 う たれたことが 一度 いちど 、 難船 なんせん したことが三 度 ど 、そして、 一昼夜 いっちゅうや 、 海 うみ の 上 うえ を 漂 ただよ ったこともある。 幾 いく たびも 旅 たび をし、 川 かわ の 難 なん 、 盗賊 とうぞく の 難 なん 、 同国民 どうこくみん の 難 なん 、 異邦人 いほうじん の 難 なん 、 都会 とかい の 難 なん 、 荒野 あらの の 難 なん 、 海上 かいじょう の 難 なん 、にせ 兄弟 きょうだい の 難 なん に 会 あ い、 労 ろう し 苦 くる しみ、たびたび 眠 ねむ られぬ 夜 よる を 過 す ごし、 飢 う えかわき、しばしば 食物 しょくもつ がなく、 寒 さむ さに 凍 こご え、 裸 はだか でいたこともあった。 なおいろいろの 事 こと があった 外 ほか に、 日々 ひび わたしに 迫 せま って 来 く る 諸 しょ 教会 きょうかい の 心配 しんぱい ごとがある。
”そこで、 高慢 こうまん にならないように、わたしの 肉体 にくたい に一つのとげが 与 あた えられた。それは、 高慢 こうまん にならないように、わたしを 打 う つサタンの 使 つかい なのである。 このことについて、わたしは 彼 かれ を 離 はな れ 去 さ らせて 下 くだ さるようにと、三 度 ど も 主 しゅ に 祈 いの った。 ところが、 主 しゅ が 言 い われた、「わたしの 恵 めぐ みはあなたに 対 たい して 十分 じゅうぶん である。わたしの 力 ちから は 弱 よわ いところに 完全 かんぜん にあらわれる」。それだから、キリストの 力 ちから がわたしに 宿 やど るように、むしろ、 喜 よろこ んで 自分 じぶん の 弱 よわ さを 誇 ほこ ろう。 だから、わたしはキリストのためならば、 弱 よわ さと、 侮辱 ぶじょく と、 危機 きき と、 迫害 はくがい と、 行 ゆ き 詰 づ まりとに 甘 あま んじよう。なぜなら、わたしが 弱 よわ い 時 とき にこそ、わたしは 強 つよ いからである。
”ユダヤ 教 きょう を 信 しん じていたころのわたしの 行動 こうどう については、あなたがたはすでによく 聞 き いている。すなわち、わたしは 激 はげ しく 神 かみ の 教会 きょうかい を 迫害 はくがい し、また 荒 あら しまわっていた。
”生 い きているのは、もはや、わたしではない。キリストが、わたしのうちに 生 い きておられるのである。しかし、わたしがいま 肉 にく にあって 生 い きているのは、わたしを 愛 あい し、わたしのためにご 自身 じしん をささげられた 神 かみ の 御子 みこ を 信 しん じる 信仰 しんこう によって、 生 い きているのである。
”しかし、その 当時 とうじ 、 肉 にく によって 生 うま れた 者 もの が、 霊 れい によって 生 うま れた 者 もの を 迫害 はくがい したように、 今 いま でも 同様 どうよう である。
”キリスト・イエスに 属 ぞく する 者 もの は、 自分 じぶん の 肉 にく を、その 情 じょう と 欲 よく と 共 とも に 十字架 じゅうじか につけてしまったのである。
”すなわち、 自分 じぶん の 肉 にく にまく 者 もの は、 肉 にく から 滅 ほろ びを 刈 か り 取 と り、 霊 れい にまく 者 もの は、 霊 れい から 永遠 えいえん のいのちを 刈 か り 取 と るであろう。
”しかし、わたし 自身 じしん には、わたしたちの 主 しゅ イエス・キリストの 十字架 じゅうじか 以外 いがい に、 誇 ほこり とするものは、 断 だん じてあってはならない。この 十字架 じゅうじか につけられて、この 世 よ はわたしに 対 たい して 死 し に、わたしもこの 世 よ に 対 たい して 死 し んでしまったのである。
”こういうわけで、あなたがた 異邦人 いほうじん のためにキリスト・イエスの 囚人 しゅうじん となっているこのパウロ――
”だから、あなたがたのためにわたしが 受 う けている 患難 かんなん を 見 み て、 落胆 らくたん しないでいてもらいたい。わたしの 患難 かんなん は、あなたがたの 光栄 こうえい なのである。 こういうわけで、わたしはひざをかがめて、
”さて、 主 しゅ にある 囚人 しゅうじん であるわたしは、あなたがたに 勧 すす める。あなたがたが 召 め されたその 召 め しにふさわしく 歩 ある き、 できる 限 かぎ り 謙虚 けんきょ で、かつ 柔和 にゅうわ であり、 寛容 かんよう を 示 しめ し、 愛 あい をもって 互 たがい に 忍 しの びあい、
”また 愛 あい のうちを 歩 ある きなさい。キリストもあなたがたを 愛 あい して 下 くだ さって、わたしたちのために、ご 自身 じしん を、 神 かみ へのかんばしいかおりのささげ 物 もの 、また、いけにえとしてささげられたのである。
”さて、 兄弟 きょうだい たちよ。わたしの 身 み に 起 おこ った 事 こと が、むしろ 福音 ふくいん の 前進 ぜんしん に 役立 やくだ つようになったことを、あなたがたに 知 し ってもらいたい。 すなわち、わたしが 獄 ごく に 捕 とら われているのはキリストのためであることが、 兵営 へいえい 全体 ぜんたい にもそのほかのすべての 人々 ひとびと にも 明 あき らかになり、 そして 兄弟 きょうだい たちのうち 多 おお くの 者 もの は、わたしの 入獄 にゅうごく によって 主 しゅ にある 確信 かくしん を 得 え 、 恐 おそ れることなく、ますます 勇敢 ゆうかん に、 神 かみ の 言 ことば を 語 かた るようになった。
”そこで、わたしが 切実 せつじつ な 思 おも いで 待 ま ち 望 のぞ むことは、わたしが、どんなことがあっても 恥 は じることなく、かえって、いつものように 今 いま も、 大胆 だいたん に 語 かた ることによって、 生 い きるにも 死 し ぬにも、わたしの 身 み によってキリストがあがめられることである。
”わたしにとっては、 生 い きることはキリストであり、 死 し ぬことは 益 えき である。 しかし、 肉体 にくたい において 生 い きていることが、わたしにとっては 実 みの り 多 おお い 働 はたら きになるのだとすれば、どちらを 選 えら んだらよいか、わたしにはわからない。 わたしは、これら二つのものの 間 あいだ に 板 いた ばさみになっている。わたしの 願 ねが いを 言 い えば、この 世 よ を 去 さ ってキリストと 共 とも にいることであり、 実 じつ は、その 方 ほう がはるかに 望 のぞ ましい。
”かつ、 何事 なにごと についても、 敵対 てきたい する 者 もの どもにろうばいさせられないでいる 様子 ようす を、 聞 き かせてほしい。このことは、 彼 かれ らには 滅 ほろ びのしるし、あなたがたには 救 すくい のしるしであって、それは 神 かみ から 来 く るのである。 あなたがたはキリストのために、ただ 彼 かれ を 信 しん じることだけではなく、 彼 かれ のために 苦 くる しむことをも 賜 たま わっている。
”おのれを 低 ひく くして、 死 し に 至 いた るまで、しかも 十字架 じゅうじか の 死 し に 至 いた るまで 従順 じゅうじゅん であられた。
”そして、たとい、あなたがたの 信仰 しんこう の 供 そな え 物 もの をささげる 祭壇 さいだん に、わたしの 血 ち をそそぐことがあっても、わたしは 喜 よろこ ぼう。あなたがた 一同 いちどう と 共 とも に 喜 よろこ ぼう。
”彼 かれ は、わたしに 対 たい してあなたがたが 奉仕 ほうし のできなかった 分 ぶん を 補 おぎな おうとして、キリストのわざのために 命 いのち をかけ、 死 し ぬばかりになったのである。
”神 かみ の 霊 れい によって 礼拝 れいはい をし、キリスト・イエスを 誇 ほこり とし、 肉 にく を 頼 たの みとしないわたしたちこそ、 割礼 かつれい の 者 もの である。
”しかし、わたしにとって 益 えき であったこれらのものを、キリストのゆえに 損 そん と 思 おも うようになった。 わたしは、 更 さら に 進 すす んで、わたしの 主 しゅ キリスト・イエスを 知 し る 知識 ちしき の 絶大 ぜつだい な 価値 かち のゆえに、いっさいのものを 損 そん と 思 おも っている。キリストのゆえに、わたしはすべてを 失 うしな ったが、それらのものを、ふん 土 ど のように 思 おも っている。それは、わたしがキリストを 得 え るためであり、 律法 りっぽう による 自分 じぶん の 義 ぎ ではなく、キリストを 信 しん じる 信仰 しんこう による 義 ぎ 、すなわち、 信仰 しんこう に 基 もとづ く 神 かみ からの 義 ぎ を 受 う けて、キリストのうちに 自分 じぶん を 見 み いだすようになるためである。 すなわち、キリストとその 復活 ふっかつ の 力 ちから とを 知 し り、その 苦難 くなん にあずかって、その 死 し のさまとひとしくなり、 なんとかして 死人 しにん のうちからの 復活 ふっかつ に 達 たっ したいのである。
”しかし、わたしたちの 国籍 こくせき は 天 てん にある。そこから、 救主 すくいぬし 、 主 しゅ イエス・キリストのこられるのを、わたしたちは 待 ま ち 望 のぞ んでいる。 彼 かれ は、 万物 ばんぶつ をご 自身 じしん に 従 したが わせうる 力 ちから の 働 はたら きによって、わたしたちの 卑 いや しいからだを、ご 自身 じしん の 栄光 えいこう のからだと 同 おな じかたちに 変 か えて 下 くだ さるであろう。
”あなたがたは、 主 しゅ にあっていつも 喜 よろこ びなさい。 繰 く り 返 かえ して 言 い うが、 喜 よろこ びなさい。
”何事 なにごと も 思 おも い 煩 わずら ってはならない。ただ、 事 こと ごとに、 感謝 かんしゃ をもって 祈 いのり と 願 ねが いとをささげ、あなたがたの 求 もと めるところを 神 かみ に 申 もう し 上 あ げるがよい。 そうすれば、 人知 じんち ではとうてい 測 はか り 知 し ることのできない 神 かみ の 平安 へいあん が、あなたがたの 心 こころ と 思 おも いとを、キリスト・イエスにあって 守 まも るであろう。
”今 いま わたしは、あなたがたのための 苦難 くなん を 喜 よろこ んで 受 う けており、キリストのからだなる 教会 きょうかい のために、キリストの 苦 くる しみのなお 足 た りないところを、わたしの 肉体 にくたい をもって 補 おぎな っている。
”このように、あなたがたはキリストと 共 とも によみがえらされたのだから、 上 うえ にあるものを 求 もと めなさい。そこではキリストが 神 かみ の 右 みぎ に 座 ざ しておられるのである。 あなたがたは 上 うえ にあるものを 思 おも うべきであって、 地上 ちじょう のものに 心 こころ を 引 ひ かれてはならない。 あなたがたはすでに 死 し んだものであって、あなたがたのいのちは、キリストと 共 とも に 神 かみ のうちに 隠 かく されているのである。 わたしたちのいのちなるキリストが 現 あらわ れる 時 とき には、あなたがたも、キリストと 共 とも に 栄光 えいこう のうちに 現 あらわ れるであろう。 だから、 地上 ちじょう の 肢体 したい 、すなわち、 不品行 ふひんこう 、 汚 けが れ、 情欲 じょうよく 、 悪 あく 欲 よく 、また 貪欲 どんよく を 殺 ころ してしまいなさい。 貪欲 どんよく は 偶像 ぐうぞう 礼拝 れいはい にほかならない。
”あなたがたが 知 し っているとおり、あなたがたは 御国 みくに をつぐことを、 報 むく いとして 主 しゅ から 受 う けるであろう。あなたがたは、 主 しゅ キリストに 仕 つか えているのである。
”そしてあなたがたは、 多 おお くの 患難 かんなん の 中 なか で、 聖霊 せいれい による 喜 よろこ びをもって 御言 みことば を 受 う けいれ、わたしたちと 主 しゅ とにならう 者 もの となり、
”ユダヤ 人 じん たちは 主 しゅ イエスと 預言者 よげんしゃ たちとを 殺 ころ し、わたしたちを 迫害 はくがい し、 神 かみ を 喜 よろこ ばせず、すべての 人 ひと に 逆 さか らい、
”このような 患難 かんなん の 中 なか にあって、 動揺 どうよう する 者 もの がひとりもないように 励 はげ ますためであった。あなたがたの 知 し っているとおり、わたしたちは 患難 かんなん に 会 あ うように 定 さだ められているのである。 そして、あなたがたの 所 ところ にいたとき、わたしたちがやがて 患難 かんなん に 会 あ うことをあらかじめ 言 い っておいたが、あなたがたの 知 し っているように、 今 いま そのとおりになったのである。
”兄弟 きょうだい たちよ。 眠 ねむ っている 人々 ひとびと については、 無知 むち でいてもらいたくない。 望 のぞ みを 持 も たない 外 ほか の 人々 ひとびと のように、あなたがたが 悲 かな しむことのないためである。 わたしたちが 信 しん じているように、イエスが 死 し んで 復活 ふっかつ されたからには、 同様 どうよう に 神 かみ はイエスにあって 眠 ねむ っている 人々 ひとびと をも、イエスと 一緒 いっしょ に 導 みち き 出 だ して 下 くだ さるであろう。 わたしたちは 主 しゅ の 言葉 ことば によって 言 い うが、 生 い きながらえて 主 しゅ の 来臨 らいりん の 時 とき まで 残 のこ るわたしたちが、 眠 ねむ った 人々 ひとびと より 先 さき になることは、 決 けっ してないであろう。
”キリストがわたしたちのために 死 し なれたのは、さめていても 眠 ねむ っていても、わたしたちが 主 しゅ と 共 とも に 生 い きるためである。
”いつも 喜 よろこ んでいなさい。 絶 た えず 祈 いの りなさい。 すべての 事 こと について、 感謝 かんしゃ しなさい。これが、キリスト・イエスにあって、 神 かみ があなたがたに 求 もと めておられることである。
”そのために、わたしたち 自身 じしん は、あなたがたがいま 受 う けているあらゆる 迫害 はくがい と 患難 かんなん とのただ 中 なか で 示 しめ している 忍耐 にんたい と 信仰 しんこう とにつき、 神 かみ の 諸 しょ 教会 きょうかい に 対 たい してあなたがたを 誇 ほこり としている。 これは、あなたがたを、 神 かみ の 国 くに にふさわしい 者 もの にしようとする 神 かみ のさばきが 正 ただ しいことを、 証拠 しょうこ だてるものである。その 神 かみ の 国 くに のために、あなたがたも 苦 くる しんでいるのである。 すなわち、あなたがたを 悩 なや ます 者 もの には 患難 かんなん をもって 報 むく い、 悩 なや まされているあなたがたには、わたしたちと 共 とも に、 休息 きゅうそく をもって 報 むく いて 下 くだ さるのが、 神 かみ にとって 正 ただ しいことだからである。 それは、 主 しゅ イエスが 炎 ほのお の 中 なか で 力 ちから ある 天使 てんし たちを 率 ひき いて 天 てん から 現 あらわ れる 時 とき に 実現 じつげん する。 その 時 とき 、 主 しゅ は 神 かみ を 認 みと めない 者 もの たちや、わたしたちの 主 しゅ イエスの 福音 ふくいん に 聞 き き 従 したが わない 者 もの たちに 報復 ほうふく し、 そして、 彼 かれ らは 主 しゅ のみ 顔 かお とその 力 ちから の 栄光 えいこう から 退 しりぞ けられて、 永遠 えいえん の 滅 ほろ びに 至 いた る 刑罰 けいばつ を 受 う けるであろう。 その 日 ひ に、イエスは 下 くだ ってこられ、 聖徒 せいと たちの 中 なか であがめられ、すべて 信 しん じる 者 もの たちの 間 あいだ で 驚嘆 きょうたん されるであろう――わたしたちのこのあかしは、あなたがたによって 信 しん じられているのである。
”こうして、 真 しん のいのちを 得 え るために、 未来 みらい に 備 そな えてよい 土台 どだい を 自分 じぶん のために 築 きず き 上 あ げるように、 命 めい じなさい。
”というのは、 神 かみ がわたしたちに 下 くだ さったのは、 臆 おく する 霊 れい ではなく、 力 ちから と 愛 あい と 慎 つつし みとの 霊 れい なのである。 だから、あなたは、わたしたちの 主 しゅ のあかしをすることや、わたしが 主 しゅ の 囚人 しゅうじん であることを、 決 けっ して 恥 は ずかしく 思 おも ってはならない。むしろ、 神 かみ の 力 ちから にささえられて、 福音 ふくいん のために、わたしと 苦 くる しみを 共 とも にしてほしい。 神 かみ はわたしたちを 救 すく い、 聖 せい なる 招 まね きをもって 召 め して 下 くだ さったのであるが、それは、わたしたちのわざによるのではなく、 神 かみ ご 自身 じしん の 計画 けいかく に 基 もとづ き、また、 永遠 えいえん の 昔 むかし にキリスト・イエスにあってわたしたちに 賜 たま わっていた 恵 めぐ み、 そして 今 いま や、わたしたちの 救主 すくいぬし キリスト・イエスの 出現 しゅつげん によって 明 あき らかにされた 恵 めぐ みによるのである。キリストは 死 し を 滅 ほろ ぼし、 福音 ふくいん によっていのちと 不 ふ 死 し とを 明 あき らかに 示 しめ されたのである。
”そのためにまた、わたしはこのような 苦 くる しみを 受 う けているが、それを 恥 はじ としない。なぜなら、わたしは 自分 じぶん の 信 しん じてきたかたを 知 し っており、またそのかたは、わたしにゆだねられているものを、かの 日 ひ に 至 いた るまで 守 まも って 下 くだ さることができると、 確信 かくしん しているからである。
”キリスト・イエスの 良 よ い 兵卒 へいそつ として、わたしと 苦 くる しみを 共 とも にしてほしい。 兵 へい 役 えき に 服 ふく している 者 もの は、 日常 にちじょう 生活 せいかつ の 事 こと に 煩 わずら わされてはいない。ただ、 兵 へい を 募 つの った 司令官 しれいかん を 喜 よろこ ばせようと 努 つと める。
”ダビデの 子孫 しそん として 生 うま れ、 死人 しにん のうちからよみがえったイエス・キリストを、いつも 思 おも っていなさい。これがわたしの 福音 ふくいん である。 この 福音 ふくいん のために、わたしは 悪者 わるもの のように 苦 くる しめられ、ついに 鎖 くさり につながれるに 至 いた った。しかし、 神 かみ の 言 ことば はつながれてはいない。 それだから、わたしは 選 えら ばれた 人 ひと たちのために、いっさいのことを 耐 た え 忍 しの ぶのである。それは、 彼 かれ らもキリスト・イエスによる 救 すくい を 受 う け、また、それと 共 とも に 永遠 えいえん の 栄光 えいこう を 受 う けるためである。 次 つぎ の 言葉 ことば は 確実 かくじつ である。「もしわたしたちが、 彼 かれ と 共 とも に 死 し んだなら、また 彼 かれ と 共 とも に 生 い きるであろう。 もし 耐 た え 忍 しの ぶなら、 彼 かれ と 共 とも に 支配者 しはいしゃ となるであろう。もし 彼 かれ を 否 いな むなら、 彼 かれ もわたしたちを 否 いな むであろう。
”しかしあなたは、わたしの 教 おしえ 、 歩 あゆ み、こころざし、 信仰 しんこう 、 寛容 かんよう 、 愛 あい 、 忍耐 にんたい 、 それから、わたしがアンテオケ、イコニオム、ルステラで 受 う けた 数々 かずかず の 迫害 はくがい 、 苦難 くなん に、よくも 続 つづ いてきてくれた。そのひどい 迫害 はくがい にわたしは 耐 た えてきたが、 主 しゅ はそれらいっさいのことから、 救 すく い 出 だ して 下 くだ さったのである。 いったい、キリスト・イエスにあって 信心 しんじん 深 ぶか く 生 い きようとする 者 もの は、みな、 迫害 はくがい を 受 う ける。
”しかし、あなたは、 何事 なにごと にも 慎 つつし み、 苦難 くなん を 忍 しの び、 伝道者 でんどうしゃ のわざをなし、 自分 じぶん の 務 つとめ を 全 まっと うしなさい。 わたしは、すでに 自身 じしん を 犠牲 ぎせい としてささげている。わたしが 世 よ を 去 さ るべき 時 とき はきた。 わたしは 戦 たたか いをりっぱに 戦 たたか いぬき、 走 はし るべき 行程 こうてい を 走 はし りつくし、 信仰 しんこう を 守 まも りとおした。 今 いま や、 義 ぎ の 冠 かんむり がわたしを 待 ま っているばかりである。かの 日 ひ には、 公平 こうへい な 審判者 しんぱんしゃ である 主 しゅ が、それを 授 さづ けて 下 くだ さるであろう。わたしばかりではなく、 主 しゅ の 出現 しゅつげん を 心 こころ から 待 ま ち 望 のぞ んでいたすべての 人 ひと にも 授 さづ けて 下 くだ さるであろう。
”キリスト・イエスの 囚人 しゅうじん パウロと 兄弟 きょうだい テモテから、わたしたちの 愛 あい する 同労者 どうろうしゃ ピレモン、
”むしろ、 愛 あい のゆえにお 願 ねが いする。すでに 老年 ろうねん になり、 今 いま またキリスト・イエスの 囚人 しゅうじん となっているこのパウロが、
”ただ、「しばらくの 間 あいだ 、 御使 みつかい たちよりも 低 ひく い 者 もの とされた」イエスが、 死 し の 苦 くる しみのゆえに、 栄光 えいこう とほまれとを 冠 かんむり として 与 あた えられたのを 見 み る。それは、 彼 かれ が 神 かみ の 恵 めぐ みによって、すべての 人 ひと のために 死 し を 味 あじ わわれるためであった。 なぜなら、 万物 ばんぶつ の 帰 き すべきかた、 万物 ばんぶつ を 造 つく られたかたが、 多 おお くの 子 こ らを 栄光 えいこう に 導 みちび くのに、 彼 かれ らの 救 すくい の 君 きみ を、 苦難 くなん をとおして 全 まっと うされたのは、 彼 かれ にふさわしいことであったからである。
”このように、 子 こ たちは 血 ち と 肉 にく とに 共 とも にあずかっているので、イエスもまた 同様 どうよう に、それらをそなえておられる。それは、 死 し の 力 ちから を 持 も つ 者 もの 、すなわち 悪魔 あくま を、ご 自分 じぶん の 死 し によって 滅 ほろ ぼし、 死 し の 恐怖 きょうふ のために 一 いっ 生涯 しょうがい 、 奴隷 どれい となっていた 者 もの たちを、 解 と き 放 はな つためである。
”こういうわけで、 安息日 あんそくにち の 休 やす みが、 神 かみ の 民 たみ のためにまだ 残 のこ されているのである。 なぜなら、 神 かみ の 安息 あんそく にはいった 者 もの は、 神 かみ がみわざをやめて 休 やす まれたように、 自分 じぶん もわざを 休 やす んだからである。 したがって、わたしたちは、この 安息 あんそく にはいるように 努力 どりょく しようではないか。そうでないと、 同 おな じような 不 ふ 従順 じゅうじゅん の 悪例 あくれい にならって、 落 お ちて 行 ゆ く 者 もの が 出 で るかもしれない。
”キリストは、その 肉 にく の 生活 せいかつ の 時 とき には、 激 はげ しい 叫 さけ びと 涙 なみだ とをもって、ご 自分 じぶん を 死 し から 救 すく う 力 ちから のあるかたに、 祈 いのり と 願 ねが いとをささげ、そして、その 深 ふか い 信仰 しんこう のゆえに 聞 き きいれられたのである。 彼 かれ は 御子 みこ であられたにもかかわらず、さまざまの 苦 くる しみによって 従順 じゅうじゅん を 学 まな び、 そして、 全 まった き 者 もの とされたので、 彼 かれ に 従順 じゅうじゅん であるすべての 人 ひと に 対 たい して、 永遠 えいえん の 救 すくい の 源 みなもと となり、
”あなたがたは、 光 ひかり に 照 てら されたのち、 苦 くる しい 大 おお きな 戦 たたか いによく 耐 た えた 初 はじ めのころのことを、 思 おも い 出 だ してほしい。 そしられ 苦 くる しめられて 見 み せ 物 もの にされたこともあれば、このようなめに 会 あ った 人々 ひとびと の 仲間 なかま にされたこともあった。 さらに 獄 ごく に 入 い れられた 人々 ひとびと を 思 おも いやり、また、もっとまさった 永遠 えいえん の 宝 たから を 持 も っていることを 知 し って、 自分 じぶん の 財産 ざいさん が 奪 うば われても 喜 よろこ んでそれを 忍 しの んだ。 だから、あなたがたは 自分 じぶん の 持 も っている 確信 かくしん を 放棄 ほうき してはいけない。その 確信 かくしん には 大 おお きな 報 むく いが 伴 ともな っているのである。
”これらの 人 ひと はみな、 信仰 しんこう をいだいて 死 し んだ。まだ 約束 やくそく のものは 受 う けていなかったが、はるかにそれを 望 のぞ み 見 み て 喜 よろこ び、そして、 地上 ちじょう では 旅人 たびびと であり 寄留者 きりゅうしゃ であることを、 自 みずか ら 言 い いあらわした。 そう 言 い いあらわすことによって、 彼 かれ らがふるさとを 求 もと めていることを 示 しめ している。 もしその 出 で てきた 所 ところ のことを 考 かんが えていたなら、 帰 かえ る 機会 きかい はあったであろう。 しかし 実際 じっさい 、 彼 かれ らが 望 のぞ んでいたのは、もっと 良 よ い、 天 てん にあるふるさとであった。だから 神 かみ は、 彼 かれ らの 神 かみ と 呼 よ ばれても、それを 恥 はじ とはされなかった。 事実 じじつ 、 神 かみ は 彼 かれ らのために、 都 みやこ を 用意 ようい されていたのである。
”罪 つみ のはかない 歓楽 かんらく にふけるよりは、むしろ 神 かみ の 民 たみ と 共 とも に 虐待 ぎゃくたい されることを 選 えら び、 キリストのゆえに 受 う けるそしりを、エジプトの 宝 たから にまさる 富 とみ と 考 かんが えた。それは、 彼 かれ が 報 むく いを 望 のぞ み 見 み ていたからである。 信仰 しんこう によって、 彼 かれ は 王 おう の 憤 いきどお りをも 恐 おそ れず、エジプトを 立 た ち 去 さ った。 彼 かれ は、 見 み えないかたを 見 み ているようにして、 忍 しの びとおした。
”このほか、 何 なに を 言 い おうか。もしギデオン、バラク、サムソン、エフタ、ダビデ、サムエル 及 およ び 預言者 よげんしゃ たちについて 語 かた り 出 だ すなら、 時間 じかん が 足 た りないであろう。 彼 かれ らは 信仰 しんこう によって、 国々 くにぐに を 征服 せいふく し、 義 ぎ を 行 おこな い、 約束 やくそく のものを 受 う け、ししの 口 くち をふさぎ、 火 ひ の 勢 いきお いを 消 け し、つるぎの 刃 は をのがれ、 弱 よわ いものは 強 つよ くされ、 戦 たたか いの 勇者 ゆうしゃ となり、 他国 たこく の 軍 ぐん を 退 しりぞ かせた。 女 おんな たちは、その 死者 ししゃ たちをよみがえらさせてもらった。ほかの 者 もの は、 更 さら にまさったいのちによみがえるために、 拷問 ごうもん の 苦 くる しみに 甘 あま んじ、 放免 ほうめん されることを 願 ねが わなかった。 なおほかの 者 もの たちは、あざけられ、むち 打 う たれ、しばり 上 あ げられ、 投獄 とうごく されるほどのめに 会 あ った。 あるいは、 石 いし で 打 う たれ、さいなまれ、のこぎりで 引 ひ かれ、つるぎで 切 き り 殺 ころ され、 羊 ひつじ の 皮 かわ や、やぎの 皮 かわ を 着 き て 歩 ある きまわり、 無一物 むいちもつ になり、 悩 なや まされ、 苦 くる しめられ、 (この 世 よ は 彼 かれ らの 住 す む 所 ところ ではなかった)、 荒野 あらの と 山 やま の 中 なか と 岩 いわ の 穴 あな と 土 つち の 穴 あな とを、さまよい 続 つづ けた。
”こういうわけで、わたしたちは、このような 多 おお くの 証人 しょうにん に 雲 くも のように 囲 かこ まれているのであるから、いっさいの 重荷 おもに と、からみつく 罪 つみ とをかなぐり 捨 す てて、わたしたちの 参加 さんか すべき 競走 きょうそう を、 耐 た え 忍 しの んで 走 はし りぬこうではないか。
”信仰 しんこう の 導 みちび き 手 て であり、またその 完成 かんせい 者 もの であるイエスを 仰 あお ぎ 見 み つつ、 走 はし ろうではないか。 彼 かれ は、 自分 じぶん の 前 まえ におかれている 喜 よろこ びのゆえに、 恥 はじ をもいとわないで 十字架 じゅうじか を 忍 しの び、 神 かみ の 御座 みざ の 右 みぎ に 座 ざ するに 至 いた ったのである。 あなたがたは、 弱 よわ り 果 は てて 意気 いき そそうしないために、 罪人 つみびと らのこのような 反抗 はんこう を 耐 た え 忍 しの んだかたのことを、 思 おも いみるべきである。 あなたがたは、 罪 つみ と 取 と り 組 く んで 戦 たたか う 時 とき 、まだ 血 ち を 流 なが すほどの 抵抗 ていこう をしたことがない。
”だから、イエスもまた、ご 自分 じぶん の 血 ち で 民 たみ をきよめるために、 門 もん の 外 そと で 苦難 くなん を 受 う けられたのである。 したがって、わたしたちも、 彼 かれ のはずかしめを 身 み に 負 お い、 営所 えいしょ の 外 そと に 出 で て、みもとに 行 い こうではないか。 この 地上 ちじょう には、 永遠 えいえん の 都 みやこ はない。きたらんとする 都 みやこ こそ、わたしたちの 求 もと めているものである。
”わたしの 兄弟 きょうだい たちよ。あなたがたが、いろいろな 試錬 しれん に 会 あ った 場合 ばあい 、それをむしろ 非常 ひじょう に 喜 よろこ ばしいことと 思 おも いなさい。 あなたがたの 知 し っているとおり、 信仰 しんこう がためされることによって、 忍耐 にんたい が 生 う み 出 だ されるからである。 だから、なんら 欠点 けってん のない、 完全 かんぜん な、でき 上 あ がった 人 ひと となるように、その 忍耐力 にんたいりょく を 十分 じゅうぶん に 働 はたら かせるがよい。
”試錬 しれん を 耐 た え 忍 しの ぶ 人 ひと は、さいわいである。それを 忍 しの びとおしたなら、 神 かみ を 愛 あい する 者 もの たちに 約束 やくそく されたいのちの 冠 かんむり を 受 う けるであろう。
”兄弟 きょうだい たちよ。 苦 くる しみを 耐 た え 忍 しの ぶことについては、 主 しゅ の 御名 みな によって 語 かた った 預言者 よげんしゃ たちを 模範 もはん にするがよい。 忍 しの び 抜 ぬ いた 人 ひと たちはさいわいであると、わたしたちは 思 おも う。あなたがたは、ヨブの 忍耐 にんたい のことを 聞 き いている。また、 主 しゅ が 彼 かれ になさったことの 結末 けつまつ を 見 み て、 主 しゅ がいかに 慈愛 じあい とあわれみとに 富 と んだかたであるかが、わかるはずである。
”あなたがたのために 天 てん にたくわえてある、 朽 く ちず 汚 けが れず、しぼむことのない 資産 しさん を 受 う け 継 つ ぐ 者 もの として 下 くだ さったのである。 あなたがたは、 終 おわ りの 時 とき に 啓示 けいじ さるべき 救 すくい にあずかるために、 信仰 しんこう により 神 かみ の 御 み 力 ちから に 守 まも られているのである。
”主 しゅ は、 人 ひと には 捨 す てられたが、 神 かみ にとっては 選 えら ばれた 尊 たっと い 生 い ける 石 いし である。 この 主 しゅ のみもとにきて、あなたがたも、それぞれ 生 い ける 石 いし となって、 霊 れい の 家 いえ に 築 きず き 上 あ げられ、 聖 せい なる 祭司 さいし となって、イエス・キリストにより、 神 かみ によろこばれる 霊 れい のいけにえを、ささげなさい。
”あなたがたは、 実 じつ に、そうするようにと 召 め されたのである。キリストも、あなたがたのために 苦 くる しみを 受 う け、 御足 みあし の 跡 あと を 踏 ふ み 従 したが うようにと、 模範 もはん を 残 のこ されたのである。 キリストは 罪 つみ を 犯 おか さず、その 口 くち には 偽 いつわ りがなかった。 ののしられても、ののしりかえさず、 苦 くる しめられても、おびやかすことをせず、 正 ただ しいさばきをするかたに、いっさいをゆだねておられた。
”しかし、 万一 まんいち 義 ぎ のために 苦 くる しむようなことがあっても、あなたがたはさいわいである。 彼 かれ らを 恐 おそ れたり、 心 こころ を 乱 みだ したりしてはならない。
”キリストも、あなたがたを 神 かみ に近づけようとして、 自 みずか らは 義 ぎ なるかたであるのに、 不義 ふぎ なる 人々 ひとびと のために、ひとたび 罪 つみ のゆえに 死 し なれた。ただし、 肉 にく においては 殺 ころ されたが、 霊 れい においては 生 い かされたのである。
”愛 あい する 者 もの たちよ。あなたがたを 試 こころ みるために 降 ふ りかかって 来 く る 火 ひ のような 試錬 しれん を、 何 なに か 思 おも いがけないことが 起 おこ ったかのように 驚 おどろ きあやしむことなく、 むしろ、キリストの 苦 くる しみにあずかればあずかるほど、 喜 よろこ ぶがよい。それは、キリストの 栄光 えいこう が 現 あらわ れる 際 さい に、よろこびにあふれるためである。 キリストの 名 な のためにそしられるなら、あなたがたはさいわいである。その 時 とき には、 栄光 えいこう の 霊 れい 、 神 かみ の 霊 れい が、あなたがたに 宿 やど るからである。
”しかし、クリスチャンとして 苦 くる しみを 受 う けるのであれば、 恥 は じることはない。かえって、この 名 な によって 神 かみ をあがめなさい。
”だから、 神 かみ の 御旨 みむね に 従 したが って 苦 くる しみを 受 う ける 人々 ひとびと は、 善 ぜん をおこない、そして、 真実 しんじつ であられる 創造者 そうぞうしゃ に、 自分 じぶん のたましいをゆだねるがよい。
”そうすれば、 大牧者 だいぼくしゃ が 現 あらわ れる 時 とき には、しぼむことのない 栄光 えいこう の 冠 かんむり を 受 う けるであろう。
”だから、あなたがたは、 神 かみ の 力強 ちからづよ い 御 み 手 て の 下 もと に、 自 みずか らを 低 ひく くしなさい。 時 とき が 来 く れば 神 かみ はあなたがたを 高 たか くして 下 くだ さるであろう。 神 かみ はあなたがたをかえりみていて 下 くだ さるのであるから、 自分 じぶん の 思 おも いわずらいを、いっさい 神 かみ にゆだねるがよい。 身 み を 慎 つつし み、 目 め をさましていなさい。あなたがたの 敵 てき である 悪魔 あくま が、ほえたけるししのように、 食 く いつくすべきものを 求 もと めて 歩 ある き 回 まわ っている。 この 悪魔 あくま にむかい、 信仰 しんこう にかたく 立 た って、 抵抗 ていこう しなさい。あなたがたのよく 知 し っているとおり、 全 ぜん 世界 せかい にいるあなたがたの 兄弟 きょうだい たちも、 同 おな じような 苦 くる しみの 数々 かずかず に 会 あ っているのである。 あなたがたをキリストにある 永遠 えいえん の 栄光 えいこう に 招 まね き 入 い れて 下 くだ さったあふるる 恵 めぐ みの 神 かみ は、しばらくの 苦 くる しみの 後 のち 、あなたがたをいやし、 強 つよ め、 力 ちから づけ、 不動 ふどう のものとして 下 くだ さるであろう。
”カインのようになってはいけない。 彼 かれ は 悪 あ しき 者 もの から 出 で て、その 兄弟 きょうだい を 殺 ころ したのである。なぜ 兄弟 きょうだい を 殺 ころ したのか。 彼 かれ のわざが 悪 わる く、その 兄弟 きょうだい のわざは 正 ただ しかったからである。
”兄弟 きょうだい たちよ。 世 よ があなたがたを 憎 にく んでも、 驚 おどろ くには 及 およ ばない。 わたしたちは、 兄弟 きょうだい を 愛 あい しているので、 死 し からいのちへ 移 うつ ってきたことを、 知 し っている。 愛 あい さない 者 もの は、 死 し のうちにとどまっている。 あなたがたが 知 し っているとおり、すべて 兄弟 きょうだい を 憎 にく む 者 もの は 人殺 ひとごろ しであり、 人殺 ひとごろ しはすべて、そのうちに 永遠 えいえん のいのちをとどめてはいない。 主 しゅ は、わたしたちのためにいのちを 捨 す てて 下 くだ さった。それによって、わたしたちは 愛 あい ということを 知 し った。それゆえに、わたしたちもまた、 兄弟 きょうだい のためにいのちを 捨 す てるべきである。
”子 こ たちよ。あなたがたは 神 かみ から 出 で た 者 もの であって、 彼 かれ らにうち 勝 か ったのである。あなたがたのうちにいますのは、 世 よ にある 者 もの よりも 大 おお いなる 者 もの なのである。
”なぜなら、すべて 神 かみ から 生 うま れた 者 もの は、 世 よ に 勝 か つからである。そして、わたしたちの 信仰 しんこう こそ、 世 よ に 勝 か たしめた 勝利 しょうり の 力 ちから である。 世 よ に 勝 か つ 者 もの はだれか。イエスを 神 かみ の 子 こ と 信 しん じる 者 もの ではないか。
”見 み よ、 彼 かれ は、 雲 くも に 乗 の ってこられる。すべての 人 ひと の 目 め 、ことに、 彼 かれ を 刺 さ しとおした 者 もの たちは、 彼 かれ を 仰 あお ぎ 見 み るであろう。また 地上 ちじょう の 諸 しょ 族 ぞく はみな、 彼 かれ のゆえに 胸 むね を 打 う って 嘆 なげ くであろう。しかり、アァメン。 今 いま いまし、 昔 むかし いまし、やがてきたるべき 者 もの 、 全能者 ぜんのうしゃ にして 主 しゅ なる 神 かみ が 仰 おお せになる、「わたしはアルパであり、オメガである」。
”また、 生 い きている 者 もの である。わたしは 死 し んだことはあるが、 見 み よ、 世々 よよ 限 かぎ りなく 生 い きている 者 もの である。そして、 死 し と 黄泉 よみ とのかぎを 持 も っている。
”耳 みみ のある 者 もの は、 御霊 みたま が 諸 しょ 教会 きょうかい に 言 い うことを 聞 き くがよい。 勝利 しょうり を 得 え る 者 もの には、 神 かみ のパラダイスにあるいのちの 木 き の 実 み を 食 た べることをゆるそう』。
”スミルナにある 教会 きょうかい の 御使 みつかい に、こう 書 か きおくりなさい。『 初 はじ めであり、 終 おわ りである 者 もの 、 死 し んだことはあるが 生 い き 返 かえ った 者 もの が、 次 つぎ のように 言 い われる。 わたしは、あなたの 苦難 くなん や、 貧 まず しさを 知 し っている(しかし 実際 じっさい は、あなたは 富 と んでいるのだ)。また、ユダヤ 人 じん と 自 じ 称 しょう してはいるが、その 実 じつ ユダヤ 人 じん でなくてサタンの 会堂 かいどう に 属 ぞく する 者 もの たちにそしられていることも、わたしは 知 し っている。 あなたの 受 う けようとする 苦 くる しみを 恐 おそ れてはならない。 見 み よ、 悪魔 あくま が、あなたがたのうちのある 者 もの をためすために、 獄 ごく に 入 い れようとしている。あなたがたは十 日 か の 間 あいだ 、 苦難 くなん にあうであろう。 死 し に 至 いた るまで 忠実 ちゅうじつ であれ。そうすれば、いのちの 冠 かんむり を 与 あた えよう。
”耳 みみ のある 者 もの は、 御霊 みたま が 諸 しょ 教会 きょうかい に 言 い うことを 聞 き くがよい。 勝利 しょうり を 得 え る 者 もの は、 第 だい 二の 死 し によって 滅 ほろ ぼされることはない』。
”わたしはあなたの 住 す んでいる 所 ところ を 知 し っている。そこにはサタンの 座 ざ がある。あなたは、わたしの 名 な を 堅 かた く 持 も ちつづけ、わたしの 忠実 ちゅうじつ な 証人 しょうにん アンテパスがサタンの 住 す んでいるあなたがたの 所 ところ で 殺 ころ された 時 とき でさえ、わたしに 対 たい する 信仰 しんこう を 捨 す てなかった。
”耳 みみ のある 者 もの は、 御霊 みたま が 諸 しょ 教会 きょうかい に 言 い うことを 聞 き くがよい。 勝利 しょうり を 得 え る 者 もの には、 隠 かく されているマナを 与 あた えよう。また、 白 しろ い 石 いし を 与 あた えよう。この 石 いし の 上 うえ には、これを 受 う ける 者 もの のほかだれも 知 し らない 新 あたら しい 名 な が 書 か いてある』。
”勝利 しょうり を 得 え る 者 もの 、わたしのわざを 最後 さいご まで 持 も ち 続 つづ ける 者 もの には、 諸 しょ 国民 こくみん を 支配 しはい する 権威 けんい を 授 さづ ける。 彼 かれ は 鉄 てつ のつえをもって、ちょうど 土 つち の 器 うつわ を 砕 くだ くように、 彼 かれ らを 治 おさ めるであろう。それは、わたし 自身 じしん が 父 ちち から 権威 けんい を 受 う けて 治 おさ めるのと 同様 どうよう である。 わたしはまた、 彼 かれ に 明 あ けの 明星 みょうじょう を 与 あた える。 耳 みみ のある 者 もの は、 御霊 みたま が 諸 しょ 教会 きょうかい に 言 い うことを 聞 き くがよい』。
”勝利 しょうり を 得 え る 者 もの は、このように 白 しろ い 衣 ころも を 着 き せられるのである。わたしは、その 名 な をいのちの 書 か から 消 け すようなことを、 決 けっ してしない。また、わたしの 父 ちち と 御使 みつかい たちの 前 まえ で、その 名 な を 言 い いあらわそう。 耳 みみ のある 者 もの は、 御霊 みたま が 諸 しょ 教会 きょうかい に 言 い うことを 聞 き くがよい』。
”勝利 しょうり を 得 え る 者 もの を、わたしの 神 かみ の 聖所 せいじょ における 柱 はしら にしよう。 彼 かれ は 決 けっ して二 度 ど と 外 そと へ 出 で ることはない。そして 彼 かれ の 上 うえ に、わたしの 神 かみ の 御名 みな と、わたしの 神 かみ の 都 みやこ 、すなわち、 天 てん とわたしの 神 かみ のみもとから 下 くだ ってくる 新 あたら しいエルサレムの 名 な と、わたしの 新 あたら しい 名 な とを、 書 か きつけよう。 耳 みみ のある 者 もの は、 御霊 みたま が 諸 しょ 教会 きょうかい に 言 い うことを 聞 き くがよい』。
”勝利 しょうり を 得 え る 者 もの には、わたしと 共 とも にわたしの 座 ざ につかせよう。それはちょうど、わたしが 勝利 しょうり を 得 え てわたしの 父 ちち と 共 とも にその 御座 みざ についたのと 同様 どうよう である。 耳 みみ のある 者 もの は、 御霊 みたま が 諸 しょ 教会 きょうかい に 言 い うことを 聞 き くがよい』」。
”小羊 こひつじ が 第 だい 五の 封印 ふういん を 解 と いた 時 とき 、 神 かみ の 言 ことば のゆえに、また、そのあかしを 立 た てたために、 殺 ころ された 人々 ひとびと の 霊魂 れいこん が、 祭壇 さいだん の 下 した にいるのを、わたしは 見 み た。 彼 かれ らは 大声 おおごえ で 叫 さけ んで 言 い った、「 聖 せい なる、まことなる 主 しゅ よ。いつまであなたは、さばくことをなさらず、また 地 ち に 住 す む 者 もの に 対 たい して、わたしたちの 血 ち の 報復 ほうふく をなさらないのですか」。 すると、 彼 かれ らのひとりびとりに 白 しろ い 衣 ころも が 与 あた えられ、それから、「 彼 かれ らと 同 おな じく 殺 ころ されようとする 僕 しもべ 仲間 なかま や 兄弟 きょうだい たちの 数 かず が 満 み ちるまで、もうしばらくの 間 あいだ 、 休 やす んでいるように」と 言 い い 渡 わた された。
”その 後 のち 、わたしが 見 み ていると、 見 み よ、あらゆる 国民 こくみん 、 部族 ぶぞく 、 民族 みんぞく 、 国語 こくご のうちから、 数 かぞ えきれないほどの 大 おお ぜいの 群衆 ぐんしゅう が、 白 しろ い 衣 ころも を 身 み にまとい、しゅろの 枝 えだ を 手 て に 持 も って、 御座 みざ と 小羊 こひつじ との 前 まえ に 立 た ち、
”長老 ちょうろう たちのひとりが、わたしにむかって 言 い った、「この 白 しろ い 衣 ころも を 身 み にまとっている 人々 ひとびと は、だれか。また、どこからきたのか」。 わたしは 彼 かれ に 答 こた えた、「わたしの 主 しゅ よ、それはあなたがご 存 ぞん じです」。すると、 彼 かれ はわたしに 言 い った、「 彼 かれ らは 大 おお きな 患難 かんなん をとおってきた 人 ひと たちであって、その 衣 ころも を 小羊 こひつじ の 血 ち で 洗 あら い、それを 白 しろ くしたのである。 それだから 彼 かれ らは、 神 かみ の 御座 みざ の 前 まえ におり、 昼 ひる も 夜 よる もその 聖所 せいじょ で 神 かみ に 仕 つか えているのである。 御座 みざ にいますかたは、 彼 かれ らの 上 うえ に 幕屋 まくや を 張 は って 共 とも に 住 す まわれるであろう。 彼 かれ らは、もはや 飢 う えることがなく、かわくこともない。 太陽 たいよう も 炎暑 えんしょ も、 彼 かれ らを 侵 おか すことはない。 御座 みざ の 正面 しょうめん にいます 小羊 こひつじ は 彼 かれ らの 牧者 ぼくしゃ となって、いのちの 水 みず の 泉 いずみ に 導 みちび いて 下 くだ さるであろう。また 神 かみ は、 彼 かれ らの 目 め から 涙 なみだ をことごとくぬぐいとって 下 くだ さるであろう」。
”諸 しょ 国民 こくみん は 怒 いか り 狂 くる いましたが、あなたも 怒 いか りをあらわされました。そして、 死人 しにん をさばき、あなたの 僕 しもべ なる 預言者 よげんしゃ 、 聖徒 せいと 、 小 ちい さき 者 もの も、 大 おお いなる 者 もの も、すべて 御名 みな をおそれる 者 もの たちに 報 むく いを 与 あた え、また、 地 ち を 滅 ほろ ぼす 者 もの どもを 滅 ほろ ぼして 下 くだ さる 時 とき がきました」。
”兄弟 きょうだい たちは、 小羊 こひつじ の 血 ち と 彼 かれ らのあかしの 言葉 ことば とによって、 彼 かれ にうち 勝 か ち、 死 し に 至 いた るまでもそのいのちを 惜 お しまなかった。
”龍 りゅう は、 女 おんな に 対 たい して 怒 いか りを 発 はっ し、 女 おんな の 残 のこ りの 子 こ ら、すなわち、 神 かみ の 戒 いまし めを 守 まも り、イエスのあかしを 持 も っている 者 もの たちに 対 たい して、 戦 たたか いをいどむために、 出 で て 行 い った。 そして、 海 うみ の 砂 すな の 上 うえ に 立 た った。
”そして 彼 かれ は、 聖徒 せいと に 戦 たたか いをいどんでこれに 勝 か つことを 許 ゆる され、さらに、すべての 部族 ぶぞく 、 民族 みんぞく 、 国語 こくご 、 国民 こくみん を 支配 しはい する 権威 けんい を 与 あた えられた。
”それから、その 獣 けもの の 像 ぞう に 息 いき を 吹 ふ き 込 こ んで、その 獣 けもの の 像 ぞう が 物 もの を 言 い うことさえできるようにし、また、その 獣 けもの の 像 ぞう を 拝 おが まない 者 もの をみな 殺 ころ させた。 また、 小 ちい さき 者 もの にも、 大 おお いなる 者 もの にも、 富 と める 者 もの にも、 貧 まず しき 者 もの にも、 自由人 じゆうじん にも、 奴隷 どれい にも、すべての 人々 ひとびと に、その 右 みぎ の 手 て あるいは 額 ひたい に 刻印 こくいん を 押 お させ、 この 刻印 こくいん のない 者 もの はみな、 物 もの を 買 か うことも 売 う ることもできないようにした。この 刻印 こくいん は、その 獣 けもの の 名 な 、または、その 名 な の 数字 すうじ のことである。 ここに、 知恵 ちえ が 必要 ひつよう である。 思慮 しりょ のある 者 もの は、 獣 けもの の 数字 すうじ を 解 と くがよい。その 数字 すうじ とは、 人間 にんげん をさすものである。そして、その 数字 すうじ は六百六十六である。
”ここに、 神 かみ の 戒 いまし めを 守 まも り、イエスを 信 しん じる 信仰 しんこう を 持 も ちつづける 聖徒 せいと の 忍耐 にんたい がある」。 またわたしは、 天 てん からの 声 こえ がこう 言 い うのを 聞 き いた、「 書 か きしるせ、『 今 いま から 後 のち 、 主 しゅ にあって 死 し ぬ 死人 しにん はさいわいである』」。 御霊 みたま も 言 い う、「しかり、 彼 かれ らはその 労苦 ろうく を 解 と かれて 休 やす み、そのわざは 彼 かれ らについていく」。
”わたしは、この 女 おんな が 聖徒 せいと の 血 ち とイエスの 証人 しょうにん の 血 ち に 酔 よ いしれているのを 見 み た。この 女 おんな を 見 み た 時 とき 、わたしは 非常 ひじょう に 驚 おどろ きあやしんだ。
”また、おまえの 中 なか では、あかりもともされず、 花婿 はなむこ 、 花嫁 はなよめ の 声 こえ も 聞 き かれない。というのは、おまえの 商人 しょうにん たちは 地上 ちじょう で 勢力 せいりょく を 張 は る 者 もの となり、すべての 国民 こくみん はおまえのまじないでだまされ、 また、 預言者 よげんしゃ や 聖徒 せいと の 血 ち 、さらに、 地上 ちじょう で 殺 ころ されたすべての 者 もの の 血 ち が、この 都 みやこ で 流 なが されたからである」。
”彼 かれ は 血染 ちぞ めの 衣 ころも をまとい、その 名 な は「 神 かみ の 言 ことば 」と 呼 よ ばれた。 そして、 天 てん の 軍勢 ぐんぜい が、 純白 じゅんぱく で、 汚 けが れのない 麻布 あさぬの の 衣 ころも を 着 き て、 白 しろ い 馬 うま に 乗 の り、 彼 かれ に 従 したが った。
”また 見 み ていると、かず 多 おお くの 座 ざ があり、その 上 うえ に 人々 ひとびと がすわっていた。そして、 彼 かれ らにさばきの 権 けん が 与 あた えられていた。また、イエスのあかしをし 神 かみ の 言 ことば を 伝 つた えたために 首 くび を 切 き られた 人々 ひとびと の 霊 れい がそこにおり、また、 獣 けもの をもその 像 ぞう をも 拝 おが まず、その 刻印 こくいん を 額 ひたい や 手 て に 受 う けることをしなかった 人々 ひとびと がいた。 彼 かれ らは 生 い きかえって、キリストと 共 とも に千 年 ねん の 間 あいだ 、 支配 しはい した。 (それ 以外 いがい の 死人 しにん は、千 年 ねん の 期間 きかん が 終 おわ るまで 生 い きかえらなかった。)これが 第 だい 一の 復活 ふっかつ である。 この 第 だい 一の 復活 ふっかつ にあずかる 者 もの は、さいわいな 者 もの であり、また 聖 せい なる 者 もの である。この 人 ひと たちに 対 たい しては、 第 だい 二の 死 し はなんの 力 ちから もない。 彼 かれ らは 神 かみ とキリストとの 祭司 さいし となり、キリストと 共 とも に千 年 ねん の 間 あいだ 、 支配 しはい する。
”人 ひと の 目 め から 涙 なみだ を 全 まった くぬぐいとって 下 くだ さる。もはや、 死 し もなく、 悲 かな しみも、 叫 さけ びも、 痛 いた みもない。 先 さき のものが、すでに 過 す ぎ 去 さ ったからである」。 すると、 御座 みざ にいますかたが 言 い われた、「 見 み よ、わたしはすべてのものを 新 あら たにする」。また 言 い われた、「 書 か きしるせ。これらの 言葉 ことば は、 信 しん ずべきであり、まことである」。 そして、わたしに 仰 おお せられた、「 事 こと はすでに 成 な った。わたしは、アルパでありオメガである。 初 はじ めであり 終 おわ りである。かわいている 者 もの には、いのちの 水 みず の 泉 いずみ から 価 あたい なしに 飲 の ませよう。
”勝利 しょうり を 得 え る 者 もの は、これらのものを 受 う け 継 つ ぐであろう。わたしは 彼 かれ の 神 かみ となり、 彼 かれ はわたしの 子 こ となる。
”「 見 み よ、わたしはすぐに 来 く る。 報 むく いを 携 たずさ えてきて、それぞれのしわざに 応 おう じて 報 むく いよう。 わたしはアルパであり、オメガである。 最初 さいしょ の 者 もの であり、 最後 さいご の 者 もの である。 初 はじ めであり、 終 おわ りである。
”